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つみたてNISAは株主優待の権利なし?優待を受ける口座併用の方法

新NISAで株主優待はもらえる?買い方やおすすめ銘柄5選を紹介

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質問者
  • 新NISAで株主優待ってもらえるの?
  • ほしい株主優待があるけど、新NISAではどうすればもらえる?

つみたてNISAでは株主優待をもらえませんでしたが、新NISAの「成長投資枠」であれば株主優待をもらえます。

ただし上限金額や銘柄の選び方など、押さえておくべきポイントがあるので注意が必要です。

この記事では、新NISAの株主優待投資について解説します。

最後まで読めば、非課税で株主優待を受ける方法がわかり、お得に個別株投資ができるようになるでしょう。

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2024年5月27日時点の情報を掲載しています。

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新NISAで株主優待はもらえる?

新NISA口座であれば、株主優待はもらえます。

株主優待とは、株主に対して企業が自社商品や商品券などの優待品を贈る制度のことです。上場企業のうち、約1,500社が株主優待制度を導入しています。

新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」に分かれており、どちらも投資での利益が非課税になります。

新NISAで個別株投資をすれば、利益が非課税になりつつ株主優待をもらえるため、お得に投資ができるでしょう。

ただし、株主優待をもらえるのは成長投資枠のみです。つみたて投資枠の投資対象は投資信託であるため、個別株への投資ができないためです。

新NISAで株主優待をもらうなら、成長投資枠の個別株を購入して投資をしましょう。

新NISAで株主優待投資をするメリット

新NISAで株主優待投資をすると、他の口座で投資をする場合には得られないメリットがあります。

以下の3つについて詳しく見ていきましょう。

配当金が非課税になる

新NISA口座で保有している株式の配当金は、非課税で受け取ることが可能です。

配当金とは、企業が利益の一部を株主に分配するお金のことです。年に1〜2回の頻度で分配され、企業の業績によって金額が変わります。

株式を保有していると、株主優待だけでなく配当金も受け取れますが、通常は20.315%の税金がかかってしまいます。

しかしNISA口座で保有している株式であれば、配当金は非課税になるのです。配当金を全額受け取れるのはメリットになるでしょう。

人気銘柄なら株価が下がりにくい

株主優待を目的に株を買う個人投資家は、長期保有をする人がほとんどです。優待をコンスタントに受け取るため、長期間にわたって保有し続けるからです。

つまり株主優待で人気のある銘柄は、株式を売却する投資家が少ないため、株価は下落しにくくなります。

また、株価が下がると株主優待の利回りが実質的に上がり、さらに新しい投資家が目をつけて人気が上がっていきます。

人気の優待銘柄に投資すれば、将来的な株価上昇も期待できるでしょう。

長期保有で優待内容が充実する株もある

長期保有することで、優待内容が充実する株もあります。

新NISAは非課税保有期間が無期限化されたため、長期投資に向いている投資方法です。

たとえば、20歳から始めて60歳で引き出したとすれば、保有期間は40年になります。

長期保有しやすいため、優遇された優待を受け取りやすくなるでしょう。

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おすすめの株主優待を選ぶポイント

おすすめの株主優待を選ぶポイントは下記のとおりです。

おすすめの株主優待を選ぶポイント

ポイント1:自分にとって使い勝手がいいか

株主優待には多くの種類があり、意外な優待品もあります。

しかしどんなに魅力的であっても、普段使いできなければ宝のもちぐされになってしまうので注意が必要です。

株主優待はクオカードや商品券といったどこでも利用できるものもあれば、自社の割引券であることもあります。

また、カタログギフトをくれるところもあれば、自社商品の詰め合わせをくれるところもあるのです。

どんなに素晴らしい内容でも自分には不要なものもありますし、どんなに高額でも、実際に利用できないのではその価値はないに等しいでしょう。

たとえば、自社の施設の割引券が優待内容の場合、自宅の近くにその施設がなければ使いようがありません。あったとしても、興味がなく使う機会がないこともあり得ます。

無駄にしないためには、自分が普段から使える株主優待を選ぶことが大切です。

ポイント2:長期保有による優遇はあるか

株主優待の中には、保有年数に応じてよりよいものをもらえるようになる「長期優遇制度」を設けている銘柄もあります。

株主優待銘柄の多くは、「権利落ち日」がすぎると手放す人が増え、株価が急落することがあります。

それを避けるために会社は長期優遇制度を設け、長期保有してくれる安定株主を増やす取り組みを行っているのです。

株主優待をもらい、長期で保有しようと思っている人にとって、長期優遇制度は大きなメリットになります。

たとえば、オリックス(8591)では全国各地のカタログギフトをもらえ、カタログギフトにはAコースとBコースの2種類があります。

保有している年数が3年未満ならBコースから1点、3年以上保有している場合は、ワンランク上の商品を含むAコースから1点選べるのです。

そのような銘柄を選ぶことで、よりお得に株主優待をもらえるでしょう。

※参照元:株主優待について| ORIX(オリックス)

ポイント3:優待利回りが高いか

株主優待銘柄を選ぶ際は、優待利回りが高いかどうかも重要です。

優待利回りとは、株主優待をもらうための投資金額に対して、どのくらいの価値の優待を受けられるかを表す指標です。

優待利回りが高いほどお得で、低ければあまりお得ではないことになります。

優待利回りは、以下の計算式で算出されます。

株主優待の価値÷必要投資金額
=優待利回り

たとえば、株価が500円の株を100株買って、1,000円相当の株主優待を年2回もらえるとします。

その場合は優待利回りは4%になるのです。

1,000×2÷(500×100)
=4%

優待利回りは、カードのポイント還元率と似ています。

300円で1ポイントよりも100円で1ポイント還元されるほうがお得です。

優待利回りも、50万円で2,000円よりも5万円で2,000円の優待を受け取れるものの方がいいのです。

そのため、優待利回りは、「お得度」を測る指標ともいえるでしょう。

なお、優待利回りの基準については、同じかあるいは似たような優待内容を提供している他社と比較するといいでしょう。

優待内容によっては、どれくらいの価値があるのか分からないものもあるからです。

たとえば、「5,000円相当の品を贈呈」のような具体的な金額が明示されておらず、市販されていない品物を贈呈する場合、どれくらいの価値がある優待なのかわかりません。

優待利回りの基準を考える時は、同じもしくは類似した優待内容を提供している他社と比較すると参考になるでしょう。

※参照元:優待利回り| 野村證券

ポイント4:配当利回りは高いか

株主優待銘柄への投資では、多くの銘柄においては優待を受け取れるだけでなく、配当金をもらうことも可能です。

配当利回りは、以下の計算式で算出されます。

1年間の受取配当金÷投資金額×100
=配当利回り

たとえば、10万円の投資で年間2,000円の配当金を受け取っている場合、配当利回りは2%です。

10万円を投資してもし配当利回りが3%であれば、3,000円を配当金として受け取れることになります。

配当利回りが高ければ高いほど得られる利益が増えるため、銘柄を選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。

ポイント5:売却益は狙えるか

株主優待銘柄は優待や配当金だけでなく、もちろん売却益も期待できます。

優待狙いの場合でも、売却による利益の増加も狙うといいでしょう。

売却益を狙いやすい銘柄を選ぶ際は、購入時に株価が割安か、これから成長する見込みがあるかなどを目安に選ぶのがおすすめです。

株価の上昇が期待できるかどうかは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標で判断できます。

値上がりを期待できる株主優待銘柄を新NISA口座で購入し、非課税で受け取れる利益を増やしましょう。


新NISAにおすすめの株主優待銘柄5選

新NISAにおすすめの株主優待銘柄は、以下の5つです。

新NISAにおすすめの株主優待銘柄

配当利回り2.00%以上または5万円以下で株主優待がもらえる「初心者でも始めやすい銘柄」をピックアップしています。

ほかの銘柄もチェックしたい人は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

株式会社ヤマダホールディングス

株式会社ヤマダホールディングス
事業内容家電販売
優待内容お買い物優待券
配当利回り

2.99%

(2024年5月時点)

最低投資額43,340円
権利確定月3月、9月

株式会社ヤマダホールディングスは、家電量販店のヤマダ電機を中心とするグループ会社です。

配当利回りは2.99%なので、10万円の投資で年間2,990円の配当金をもらえます。

優待品は、全国のヤマダ電機等のグループ店舗で利用できるお買い物券です。以下の通り、保有株数に応じた枚数のお買い物券がもらえるようになっています。

基準日100〜499株500株~ 999株 1,000株~9,999株10,000株以上
3月末500円分2,000円分5,000円分25,000円分
9月末1,000円分3,000円分5,000円分25,000円分

参照:ヤマダホールディングス「株主優待制度」

最低投資額は5万円以下なので初心者でも投資がしやすく、ヤマダ電機の利用頻度が高い人にはおすすめの株主優待です。

株式会社コラントッテ

株式会社コラントッテ
事業内容医療機器や日用品の製造販売など
優待内容自社ECサイト用の割引クーポン
配当利回り

2.28%

(2024年5月時点)

最低投資額96,300円
権利確定月9月

株式会社コラントッテは、医療機器や健康をサポートする磁気ネックレスを製造・販売する企業です。

配当利回りは2.28%なので、10万円の投資で年間2,280円の配当金をもらえます。

優待品はコラントッテのECサイトで利用できる割引クーポンです。

もらえる配当金は保有株式数と保有期間によって変わり、100〜500株未満の場合は3年未満の保有で5,000円分、3年以上の保有で10,000円分をもらえます。

ECサイトには肩こりや睡眠への効果が期待できる商品が揃っているため、日頃から運動をする人などにおすすめの株主優待です。

第一工業製薬株式会社

第一工業製薬株式会社
事業内容工業用薬剤・健康食品の製造販売など
優待内容自社製品・クーポン
配当利回り

1.86%

(2024年5月時点)

最低投資額374,500円
権利確定月3月

第一工業製薬株式会社は、界面活性剤の化学製品のメーカーで、化粧品や食品、IT・電子材料などに活用する化学製品を製造している企業です。

配当利回りは1.86%なので、10万円の投資で年間1,860円の配当金をもらえます。

優待品は自社製品とクーポンで、保有株式数が100〜1,000株未満なら3,000円相当、1,000株以上なら6,000円相当の商品を受け取れます。

商品は消臭・除菌スプレーや機能性表示食品です。100株以上を保有していれば優待を受け取れるので、優待品に興味があればぜひ選んでみてください。

株式会社ニッスイ

株式会社ニッスイ
事業内容食品事業・水産事業など
優待内容自社製品
配当利回り

2.61%

最低投資額459,500円
権利確定月3月

株式会社ニッスイは、冷凍食品やレトルト食品で有名な企業です。

配当利回りは2.61%なので、10万円の投資で年間2,610円の配当金をもらえます。

優待品は自社製品となっており、500株以上の株式保有で受け取れます。優待品の規模感は、500〜1,000株未満で3,000円相当、1,000株以上の保有で5,000円相当の商品です。

食品が贈呈されるため、食費の負担を減らせる優待内容になっています。

エスイー株式会社

エスイー株式会社
事業内容建築・建設用資材の製造販売など
優待内容防災用品
配当利回り

4.23%

最低投資額614,000円
権利確定月3月

エスイー株式会社は、建設用資機材の製造・販売事業をはじめ、建設コンサルタントや補修業務を行う企業です。

配当利回りは4.23%なので、10万円の投資で年間4,230円の配当金をもらえます。

優待品は防災用品で、保有期間3年未満であれば1,000円相当、3年以上であれば3,000円相当の優待品をもらえます。

最低投資額は少し高めに設定されており、2,000株以上の保有が必要です。

新NISAの株主優待銘柄の買い方・もらう流れ

新NISAの株主優待銘柄を購入し、優待品をもらう流れは以下の通りです。

1. 新NISA口座を開設する

新NISAで株主優待をもらうために、まずは新NISA口座の開設をしましょう。

口座開設の申し込みには、マイナンバー確認書類や本人確認書類の提出が必要です。

ネットからの申し込みなら、書類をアップロードして簡単に申し込みができます。

新NISA口座の開設におすすめの証券会社は以下の5つです。

新NISA口座の開設におすすめの証券会社

以下の記事では、それぞれの証券会社の特徴を詳しく解説しています。

口座選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。

2.株主優待銘柄を選ぶ

口座開設ができたら銘柄を選びましょう。

自分がもらって嬉しい優待品をもらえるか、売却益は狙えるかなどを考慮して選んでみてください。

また、ほとんどの銘柄では100株以上を保有していることが、株主優待をもらう条件になっています。

最低投資金額や株価をチェックし、余剰資金で購入できるかどうかも確認しておきましょう。

3.期限までに選んだ株を買う

株主優待を受け取るには、各企業の定めた期限までに株を買う必要があります。

優待をもらう権利が決まる「権利確定日」の2営業日前となる「権利付最終日」までに株を買わないと、優待をもらえません。

たとえば、2024年の9月30日が権利確定日だった場合をまとめると以下の通りです。


営業日営業日 休み休み 営業日
9月26日(木) 9月27日(金)9月28日(土)9月29日(日)9月30日(月)
権利付最終日)権利落ち日--権利確定日

ポイントは土日祝日といった休日は日数としてカウントされないところです。

上表の例の場合、9月27日(金)以降に株を購入しても「権利落ち日」といって、優待をもらう権利が得られないので注意しましょう。

4.株主優待を受ける

権利最終日までに株を購入できていれば、権利確定日から2〜3ヵ月後に優待品が届きます。

また、株主優待でもらえる商品を選べる場合は、書類に記載して返送する手続きが必要なことがあります。

期限を厳守し、きちんと優待品をもらえるようにしましょう。

新NISAで株主優待銘柄に投資する際の注意点

新NISAで株主優待銘柄に投資する場合、以下2点の注意事項があります。

年間240万円までしか投資できない

新NISAでは成長投資枠で株主優待投資をできますが、年間上限240万円までという制限があります。

国内銘柄を購入するには、多くの場合100株単位からです。たとえば株価が2万円の銘柄であれば、100株の購入で200万円となり、1銘柄だけで上限額に近づきます。

複数銘柄で株主優待投資をしたい場合は、株価や最低取引単位に注意が必要です。

優待内容だけで銘柄を決めない

優待狙いの投資であっても、優待内容だけで銘柄を選ばないようにしましょう。

株式投資は企業の業績が悪化し、株価が暴落するリスクも伴います。

業績悪化が長期的に続くと、株主優待の廃止をすることもあるため、株式を売却する判断も必要です。

新NISAでは、売却することによって空いた分の投資枠は、翌年以降に再投資できます。

途中で売却した際は、企業の業績にも注目して再度銘柄を選び直すといいでしょう。

新NISAの株主優待に関するよくある質問

新NISAの株主優待で税金がかかることはある?

非課税保有限度額の範囲内であれば、投資で得た利益に対して原則税金はかかりません。

    ただし、配当金を「株式数比例配分方式」以外の方法で受け取る場合は税金がかかるので注意が必要です。

    該当銘柄の権利確定日までに株式数比例配分方式を選択しておいて、新NISA口座での取引で税金がかからないようにしましょう。

    新NISAの株主優待で確定申告が必要なことはある?

    新NISAで購入した金融商品から得た利益について、確定申告する必要はありません。

      株主優待でもらう優待品は雑所得になりますが、20万円以下であれば確定申告の必要がないためです。

      優待品の価値が20万円を超えることはあまりないため、事実上所得税の課税はされていない状況になっています。

      まとめ

      新NISAでは成長投資枠で個別株を購入できるため、株主優待がもらえます。

      新NISA口座を使うことで売却益や配当金が非課税になるのは、大きなメリットでしょう。

      株主優待も新NISAも長期運用による利点があるため、新NISAで株主優待投資をするのは相性がいいやり方だといえます。

      ただし、年間上限は240万円までです。投資をしたい銘柄を慎重に選び、今後の成長が見込める銘柄で株主優待投資を行いましょう。

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