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住宅ローンの返済予定表のチェック方法は2つ!完済までのシミュレーションを行おう

住宅ローンの返済予定表のチェック方法は2つ!完済までのシミュレーションを行おう

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住宅ローンの返済にあたり「返済予定表」をきちんと活用していますか?

返済予定表とは、住宅ローンの毎月の返済額が記載されている返済計画表のことを指します。

返済予定表を見れば、下記のことがわかります。

返済予定表でわかること

  • 住宅ローンの借入条件
  • 今後の返済予定

返済予定表は、繰上げ返済や住宅ローンの借り換えを検討する際にも重要となる資料です。

しかし、返済予定表にはさまざまな数字が並んでいるため

・どうやって見ればよいのかわからない
・数字を見ても現在の返済状況が適切なのか判断できない

という場合も多いですよね。

返済予定表の見方は難しそうなイメージがあるかもしれませんが、ポイントを押さえれば返済予定表を簡単に読み解くことができます。

今回は、返済予定表をチェックすることで何がわかるのかという基本的な事柄から、返済予定表の確認方法、返済計画を試算するための返済予定表の活用方法までを解説します。

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住宅ローンの返済予定表を確認すれば借入条件がわかる

返済予定表には、自身が借りている住宅ローンの借入条件が記載されています

下記に、借入条件に該当する返済予定表の記載項目を表にまとめました。

なお、返済予定表の形式は金融機関や金利タイプによって多少異なりますが、記載項目に大きな違いはありません。

借入条件の記載項目
お借入金額・
ご融資金額
最初に借り入れた金額
うち
毎月返済分
借入金額のうち、毎月返済している部分
※毎月の返済額を示しているわけではない
うち
ボーナス分
借入金額のうち、ボーナスで返済している部分
お借入日・
ご融資日
最初に借り入れした日にち
払込期日・「毎月○日」と記載され、毎月の返済日がわかる
・ボーナス払いは「○月と○月」と記載される
ご返済期限・
最終回返済日
住宅ローンの完済日。
借入日と併せて確認することで、借入期間がわかる
ご返済方法元利均等方式・元金均等方式のどちらなのかを確認できる
お借入利率現在適用されている金利
金利タイプ変動金利なのか全固定金利なのか、当初固定金利の場合は固定金利期間が何年なのかを確認できる

住宅ローンを借りた当初は借入条件を覚えていたとしても、時間の経過とともにどのような借入条件で住宅ローンを借りたのか忘れてしまうケースは少なくありません

今の返済状況が適切なのかどうかを判断するためには、まず現時点における住宅ローンの借入条件を把握する必要があります。

現在の住宅ローンの借入条件を知りたい場合は、返済予定表の上部や「お借入内容」と記載された部分などをチェックしましょう。

返済予定表から返済予定も把握できる

返済予定表の下部には返済予定の詳細が記載されており、今後の返済計画や住宅ローン残高の推移をチェックすることができます。

返済予定部分の主な記載項目は、下記の表のとおりです。

返済予定の記載項目
ご返済口座返済口座のある支店や、返済口座の口座番号を確認できる
ご返済回数完済までの返済回数が連番で記載されており、返済回数を見れば何度目の返済なのかがわかる
ご返済日・
返済予定日
毎月の返済日
(=口座の引き落とし日)
ご返済金額毎月の返済額と、
その内訳(元金・利息 )
ご返済残高・
残元金
その月の返済後の借入残高
 ※ボーナス払い併用の場合には、毎月返済分とボーナス返済分を合計した借入残高となる

住宅ローンを返済しながら家計を管理する際、どれくらい住宅ローン残高があるのかを調べる必要が出てくるときもあるでしょう。

また、無理のない返済計画を立てるためには、定期的に住宅ローン残高を確認することが大切です。

上記の表で紹介した記載項目を参考に、住宅ローン残高を知りたいときは返済予定表を確認してください。

返済予定表を確認する方法

返済予定表は、住宅ローンの借入条件や返済状況を把握することができる大切な資料です。

しかし

  • どうやって返済予定表を確認すればよいのかわからない
  • 手元に返済予定表がない

という人も少なくありませんよね。

ここからは、返済予定表の確認方法を紹介します。

金融機関借り入れ後すぐに自宅に送付される

金融機関で住宅ローンを借りると、返済予定表が自宅まで郵送されます

郵便の事情により到着が前後することもありますが、融資実行から1週間ほどで返済予定表は届くため、返済予定表を受け取ったら無くさないように保管しましょう

また、住宅ローンの金利タイプが変動金利の場合は金利の見直し後に、当初固定金利の場合は固定特約期間満了後に、再度返済予定表が送付されることもあります。

金利の変更に伴って毎月のローン返済額が変わるケースもあるため、金利の見直し後などに返済予定表が届いたら必ず目を通してください

借り入れ先の金融機関HPから確認できる

最近では、金融機関のホームページに住宅ローン契約者専用のマイページが用意されていることが多く、そのマイページにログインすることで返済予定表を確認できます。

ただし、ネット上で返済予定表を確認するためには、インターネットバンキングの利用や、借り入れ先の金融機関が提供するインターネットサービスへの加入が必須となります。

また、すべての金融機関がネット上での返済予定表の確認に対応しているわけではありません

ホームページで返済予定表を確認できるかどうか知りたいときは、まず借り入れ先の金融機関に対応の可否を問い合わせてみましょう

なお、ネット銀行の住宅ローンやネット完結型の住宅ローンの場合、ホームページから返済予定表を確認できることが一般的です。

手元になく、HPからも確認できない場合は再発行を依頼しよう

  • 郵送された返済予定表を紛失した
  • 返済予定表を間違えて捨ててしまった

など、返済予定表が手元にない人もいるでしょう。

ホームページでも返済予定表を確認できない場合は、借り入れ先の金融機関に返済予定表の再発行を依頼しましょう。

金融機関の多くは、返済予定表の再発行を受け付けています。

ただし、返済予定表を再発行するためには所定の手続きが必要です

返済予定表の再発行は住宅ローン利用店舗で受け付けており、本人確認書類のほかに再発行手数料が必要となる場合もあります。

再発行の詳細を知りたい人は、借り入れ先の金融機関に直接確認してください。

返済予定表を用いて返済計画を試算する

返済予定表から家計に占める住宅ローン返済額の割合を算出すれば、現在の返済状況が適切なのかを把握できます。

そのため、返済予定表は定期的に確認しましょう。

ワンポイントアドバイス

さらに、返済予定表を活用できるのは、借入条件や返済予定を知りたいときだけではありません。

  • 家計に余裕があるから繰上げ返済を行いたい
  • 金利の低い金融機関に住宅ローンを借り換えたい

上記のように、繰上げ返済や借り換えを検討しているときにも返済予定表を活用できます

繰上げ返済や借り換えを実行することで、住宅ローンをお得に返済できるケースもあります。

最後に、返済予定表を用いて繰上げ返済・借り換えをシミュレーションする方法を紹介します。

繰上げ返済のシミュレーションを行う

住宅ローンの返済中、当初の予定よりも貯蓄ができて家計に余裕がある場合、「スムーズに完済するために繰上げ返済したい」と思う人もいるでしょう。

その際、返済予定表を使って繰上げ返済をシミュレーションできます。

たとえば、下記の借入条件において繰上げ返済を行ったとします。

借入金額:3,000万円
金利:1.50%
借入期間:35年
返済方法:元利均等

1回目~5回目の返済予定は、下記の表のとおりです。

返済予定
返済
回数
返済日返済額内訳返済残高
元金利息
14月1日91,855円54,355円37,500円29,945,645円
25月1日91,855円54,423円37,432円29,891,222円
36月1日91,855円54,491円37,364円29,836,731円
47月1日91,855円54,560円37,295円29,782,171円
58月1日91,855円54,628円37,227円29,727,543円

1回目の返済が終わった段階で、2~4回目の返済を繰上げ返済したとします。

繰上げ返済の結果
繰上げ返済金額(2~4回目の元金合計)
163,474円
利息の節約分(2~4回目の利息合計)
112,091円
繰上げ返済後の残高29,782,171円

2~4回目の返済を繰上げ返済したことで、3か月分の利息を節約することができました。

住宅ローンの総返済額は金利だけでなく、借入期間によっても変わります。

当然ですが、住宅ローンの借入期間が長期になればなるほど、利息の支払いは増えます

そのため、繰上げ返済によって住宅ローンの返済期間を短縮できれば、利息によって発生する支払いの負担を軽減できるでしょう。

借り換えのシミュレーションを行う

「借り換え」とは、現在の金融機関とは異なる金融機関に借り入れ先を変更することを言います。

「今の銀行の借入条件より他の銀行の方がよいかもしれない」
「住宅ローンの借入条件を見直したい」

という人は、借り換えを検討してもよいかもしれませんね。

その際にも、返済予定表を活用できます。

借り換えを検討する際は、返済予定表で「直近の返済残高」「現在の借入条件」を確認しましょう。

そして、返済残高分の金額を借り入れられる金融機関を探し、現在の借入条件による返済予定と借り換え後の返済プランを比較検討します。

住宅ローンを借り換える際は、現在の借入条件と比較検討する必要があるため、返済予定表を確認しましょう。

金融機関の返済プランによっては、金利の高い住宅ローンから、金利の低い住宅ローンに借り換えられる可能性があります。

ここまで紹介したように、繰上げ返済や借り換えにおいても、返済予定表は重要な資料となります。

住宅ローンをスムーズに完済したい人は、あらためて返済予定表を見直し、現在の返済状況や今後の返済プランを検討するとよいでしょう。

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まとめ

返済予定表は、住宅ローンの借入条件や返済予定の一覧表が載っているものです。

ただ数字が羅列しているのではなく、返済予定表を活用することによって、繰上げ返済や借り換えを行いたいときのシミュレーションデータにもなります。

金融機関から住宅ローンを借りたときに返済予定表は郵送されるため、無くさないように大切に保管しておきましょう。

もし返済予定表を紛失した場合は、まず金融機関のホームページで返済予定表を見ることができるか確認してください。

金融機関のホームページから返済予定表を確認できなければ、返済予定表の再発行を金融機関に依頼しましょう。

金融機関から送付された返済予定表をじっくり見ることは少ないかもしれませんが、住宅ローンの返済状況が適切かどうかを判断するためには返済予定表が必要です。

「将来に向けて無理な返済プランになっていないか把握したい」
「現在の金利状況において不利な借入条件になっていないか確かめたい」
など、住宅ローンの返済で気になることがあれば、まず返済予定表をチェックすることをおすすめします。

編集部のアドバイス
千日太郎

千日太郎 / オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士

【専門家の解説】

住宅ローンを組むときいくら借りるのかについては、誰もがすごく考えて契約しますし、毎月銀行口座から引き落とされる返済額はある程度把握している人が多いです。

しかし、現在の住宅ローン残高を把握している人はかなり少数派です。

住宅ローン残高については、さすがに毎月把握しておく必要はないのですが、物件を売却した代金で住宅ローンを完済できるのかを、年に1回程度はチェックしておくことをお勧めしています。

つまり自分はオーバーローンになっていないか?という確認です。

住宅ローンの残高が住宅の売却市場での価格を上回っている状態をオーバーローンといいます。

オーバーローンになっている場合は、物件価格を超えているローン残高を自己資金から払わなければ銀行が抵当権を抹消してくれません。

銀行の抵当権が付いたままの住宅など誰も買わないわけです。

住宅の売却市場での価格相場は例えばマンションならばインターネットで簡単に調べることができます。

戸建ての場合は同エリアの物件相場からある程度は推測できますし、無料の査定に出してみるのも一つの方法です。

そして、住宅ローンの残高については返済予定表で確認するということになります。

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