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北洋銀行の住宅ローンを詳細解剖!審査情報やメリット・デメリットを徹底解説

北洋銀行の住宅ローンを詳細解剖!審査情報やメリット・デメリットを徹底解説

最終更新日:

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「北海道で住宅ローンを考えるなら、北海道最大の北洋銀行が良いのでは」と思い、情報収集している人もいらっしゃるかと思います。

しかしその一方で、

  • ネット上の情報が少ない……
  • 地方銀行より、ネット銀行のほうがお得なのでは?
  • 北洋銀行住宅ローンのメリット・デメリットが知りたい!

など、ネットだけでは解決できない疑問が多いのも事実ですよね。

そこで当記事では、2019年5月11日に北洋銀行へ直接電話聞き取りを行った上で、住宅ローンの金利や商品内容なども含め解説していますので、ぜひ参考になさってくださいね。 

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北洋銀行の住宅ローン金利

北洋銀行の代表的な住宅ローン商品は下記の4つで、金利タイプは固定期間選択型か、全期間固定金利型のどちらかになります。

北洋銀行の住宅ローン商品

「変動金利型はないの?」と思いませんか?そう、実は北洋銀行に変動金利型は実質存在していないレベルなんです。

なぜかというと、北洋銀行の住宅ローンは少し変わっていて、変動金利の取り扱い自体は「一応」あるものの、銀行独自のキャンペーンや金利割引を一切していないからです。

銀行が独自に行うキャンペーンのこと

住宅ローンの借入れ金利は

基準金利(店頭金利)-金利割引
=借入金利

になるため、割引がないと2%を超える高金利になってしまいます

つまり結局のところ、銀行の割引がないと借入れするメリットは全くないということです。

このような理由から、「北洋銀行に変動金利型は実質存在していないレベル」と表現したわけですね。

他の金融機関では変動金利を大幅に割引してメイン商品として打ち出していることが多いのですが、北洋銀行はその点かなり特殊です。

これらの特徴をふまえたうえで各ローン商品の金利をご説明していきましょう。

ほくようスペシャル住宅ローンα

「ほくようスペシャル住宅ローンα(アルファ)」は、住宅ローンの取扱い事務手数料を定額で支払うタイプの商品です。

事務手数料は一般の銀行相場よりかなり割安で、中古物件ならなんと無料です。加えてローン保証料も金利に組み込まれているので、住宅ローンの諸費用を大幅に抑えることができます

それでいてこの低金利なので、諸費用を抑えたい人、中古物件を購入する人にかなりおすすめですよ。

金利タイプ金利
固定金利特約 3年

0.700%

  • 2024年07月適用金利
  • ほくようスペシャル住宅ローンα
固定金利特約 5年

1.150%

  • 2024年07月適用金利
  • ほくようスペシャル住宅ローンα
固定金利特約 10年

1.400%

  • 2024年07月適用金利
  • ほくようスペシャル住宅ローンα

ほくようスペシャル住宅ローンαの特徴

  • 事務手数料:
    新築・リフォーム物件で2万7500円、
    中古物件は無料
  • 事保証料:
    不要(金利に組み込まれている)
    ※固定期間終了後の割引幅は年▲1.50%
    ※ほくよう住実団信を利用している場合は年▲1.40%、ハートフル団信を利用している場合は年▲1.20%

    比較例として変動金利で業界最低金利を誇る住信SBIネット銀行の金利を挙げると、「ネット専用住宅ローン」の固定金利特約10年型の金利は、年1.11%(期間終了後の割引幅は年▲1.55%)で、プラス手数料が借入金額×2.20%(税込)かかるようになっています。

    つまり、ほくようスペシャル住宅ローンαの金利は、ネット銀行最大手と比べても大差はなく、手数料を含めればむしろかなりお得なプランだといえますね。  

    ほくようスペシャル住宅ローンα定率型

    「ほくようスペシャル住宅ローンα(アルファ)定率型」は、住宅ローンの取扱い事務手数料を前払いで支払うタイプの商品です。事務手数料の前払いは、多くの都市銀行やネット銀行でも採用されている支払方法ですね。

    事務手数料を前払いすることで適用金利が低くなり、毎月の返済額もお得になるので、「返済額をできるだけ抑えたい」という方におすすめですよ。

    金利タイプ金利
    固定金利特約 3年

    0.350%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくようスペシャル住宅ローンα定率型
    固定金利特約 5年

    0.710%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくようスペシャル住宅ローンα定率型

    ほくようスペシャル住宅ローンα定率型の特徴

    • 事務手数料:
      (新築・リフォーム・中古同様)
      3年固定で借入額×1%、
      5年固定で2.2%(税込)
    • 保証料:
      不要(金利に組み込まれている)
      ※定率型の場合、固定金利特約10年タイプは用意されていない
      ※固定期間終了後の割引幅は年▲1.50%
      ※ほくよう住実団信を利用している場合は年▲1.40%、ハートフル団信を利用している場合は年▲1.20%

    ほくようスペシャル住宅ローンα定率型に関しても金利は低めですね。

    比較としてイオン銀行の金利を挙げると、固定金利特約5年型の金利は年0.55%(固定期間終了後の割引幅は年▲1.6%)となっています。

    なんと、ほくようスペシャル住宅ローンα定率型とほとんど変わりません。

    ほくようスペシャル住宅ローンα定率型は、イオン銀行や住信SBIネット銀行と比べても遜色ない低金利なのです。

    変動金利は選べませんが、固定金利特約型という選択肢もアリなのかも、と思わせてくれる金利の低さですね。

    ほくよう固定スペシャル住宅ローン

    「ほくよう固定スペシャル住宅ローン」は、2年以上40年以内の返済期間中、ずっと金利が変わらない「全期間固定金利型」の住宅ローンです。

    比較的短い返済期間でも借入れできるので、短期完済を希望する方に向いています

    事務手数料は定額型の前払い制となっています。

    金利タイプ金利
    全期間固定金利

    2.050%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくよう固定スペシャル住宅ローン

    ほくよう固定スペシャル住宅ローンの特徴

    • 事務手数料:
      新築・リフォーム物件で2万7500円、
      中古物件は無料
    • 保証料:
      不要(金利に組み込まれている)

    フラット35などと比べると金利が割高に感じられるかもしれませんが、ほくよう固定スペシャル住宅ローンは事務手数料が割安で、フラット35に必要な物件検査手数料もありません。

    手数料面の負担や団信の充実度を考えると、一概に金利が高いとはいえないでしょうね。

    フラット35 ほくよう長期安心ローン

    「フラット35 ほくよう長期安心ローン」は、フラット35と北洋銀行が提携して取り扱う全期間固定金利の住宅ローンです。

    15年以上35年以内の返済期間中、ずっと金利が変わりません。フラット35を利用するには独自の住宅基準を満たす必要がありますが、質が高い住宅を長期低金利で購入できるのが魅力です。

    前払い型の場合、事務手数料は借入金額×2.2%(税込)です。

    フラット35 ほくよう長期安心ローンの金利詳細※前払い型の場合

    • 金利:以下別表
    • 事務手数料:借入金額×2.2%(税込)
    • 保証料:不要
    【金利表(前払い型)】返済期間20年以内
    固定金利融資率90%以下

    1.450%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくよう長期安心ローン【フラット35】
    • 自己資金10%以上
    • 借入期間15年~20年の場合
    • 一般団信加入
    融資率90%以上

    1.560%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくよう長期安心ローン【フラット35】
    • 自己資金10%未満
    • 借入期間15年~20年の場合
    • 一般団信加入
    【金利表(前払い型)】返済期間21年以上
    固定金利融資率90%以下

    1.840%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくよう長期安心ローン【フラット35】
    • 自己資金10%以上
    • 借入期間21年~35年の場合
    • 一般団信加入
    融資率90%以上

    1.950%

    • 2024年07月適用金利
    • ほくよう長期安心ローン【フラット35】
    • 自己資金10%未満
    • 借入期間21年~35年の場合
    • 一般団信加入

    フラット35は他の金融機関でも取り扱いがあり、金利水準では他と大きな差がありません。

    北洋銀行住宅ローンの手数料

    北洋銀行住宅ローンの手数料にはさまざまなものがありますが、他の銀行との比較ポイントになるのは

    他行との比較ポイント

    1. ローン保証料
    2. ローン取扱い事務手数料(※融資事務手数料と言われることもある)
    3. 繰り上げ返済手数料

    の3つです。

    以下に各手数料額をまとめましたので、参考にしてくださいね。

    北洋銀行住宅ローン借入れ時のおもな手数料
    手数料名説明金額
    ローン保証料保証会社に支払う
    手数料
    ※フラット35の場合は不要
    北洋銀行住宅ローン商品は、
    ローン金利に保証料が
    組み込まれているので支払い不要
    ローン取扱い
    事務手数料
    銀行に支払う
    融資事務手数料
    (定額型)
    新築・リフォーム物件で2万7500円、
    中古物件は無料
    (定率型)
    借入金額×2.2%(税込)
    (フラット35)
    借入金額×1~2.2%(税込)
    北洋銀行住宅ローン繰り上げ返済時の手数料
    返済期間区分手数料
    全額
    繰り上げ返済
    固定金利特約以外16,500円
    固定金利特約
    繰上返済元金額
    1000万円以下
    33,000円
    固定金利特約
    繰上返済元金額
    1000万円以上
    55,000円
    一部
    繰り上げ返済
    無料
    返済条件変更
    手数料
    11,000円

    北洋銀行は保証料不要で、融資事務手数料も定額型だと少し割安になっており、初期費用が抑えられるのが特徴です。

    その一方で全額繰り上げ返済時の手数料はネット銀行に比べて少し割高だといえます。

    ただ、一部繰り上げ返済は無料ですので、計画的に一部ずつ返済していけば手数料を抑えることができますよ。

    北洋銀行住宅ローンの団体信用生命保険・疾病保障

    北洋銀行の住宅ローンでは、さまざまな団体信用生命保険・疾病保障がある点も大きな魅力です。

    種類が多いため、下記の表に団信の種類と疾病保障の内容をまとめました。

    北洋銀行住宅ローンの団体信用生命保険・疾病保障一覧表
    ※フラット35や無担保住宅ローンは除く
    団信名取扱い+保障内容
    金利上乗せ死亡・
    高度障害
    がん急性心筋梗塞脳卒中その他の病気・ケガ保障
    第二地銀協
    団信
    不要ローン残債
    全額保障
    がん保障付
    団信
    不要ローン残債
    全額保障
    がんと診断確定でローン残債全額保障
    3大疾病
    保障付団信
    不要ローン残債
    全額保障
    がんと診断確定でローン残債全額保障所定の状態が60日以上継続した場合、ローン残債全額保障
    ほくよう住実団信+年0.1%ローン残債
    全額保障
    がんと診断確定でローン残債全額保障所定の状態が60日以上継続した場合、ローン残債全額保障糖尿病など5つの重度疾病で180日以上入院した場合、もしくは180日以上就業不能状態が続いた場合、ローン残債全額保障
    八大疾病
    保障付団体
    不要ローン残債
    全額保障
    がんと診断確定でローン残債全額保障所定の状態が60日以上継続した場合、ローン残債全額保障糖尿病など5つの重度疾病で180日以上入院した場合、ローン残債全額保障
    11疾病団信
    (生活習慣病団信
    入院プラスα)
    不要
    ※将来的に金利上乗せになる可能性もあり
    ローン残債
    全額保障
    がんと診断確定でローン残債全額保障&一時金100万円すべての病気・ケガで
    5日以上の入院:一時金10万円
    31日以上の入院:ローン返済月額保障
    180日以上の入院:ローン残債全額保障
    ハートフル団信※引受基準緩和型団信 +年0.3%~年0.6%ローン残債
    全額保障

    北洋銀行の住宅ローン団信は、ハートフル団信とほくよう住実団信以外、基本的に上乗せ金利は不要です。

    これだけ充実した保障を用意していながら、金利上乗せがないのはかなりすごいことですよ。

    特におすすめなのが、最近新しく誕生した「11疾病団信」です。11疾病団信は特にがん保障が手厚く、がんと診断確定されたらローン残債一括保障+がん一時金が100万円も出ます(※上皮内がんや皮膚がんなら50万円)。

    さらに、すべての病気やケガの短期~長期入院保障まで付いているという充実ぶり。こんな保障が金利上乗せなしで本当に良いのか?と不安になるほどです。

    11疾病団信は当初、一定期間だけ金利上乗せなしを予定されていましたが、ローン契約者からかなり好評で、無料期間を引き延ばして実施している状況です。

    今後金利上乗せになってしまう可能性もあるので、ぜひとも早めに契約しておきたい団信ですね。

    北洋銀行住宅ローンを利用するメリット

    北洋銀行住宅ローンを利用するメリットは、

    北洋銀行住宅ローンを利用するメリット

      などがあります。

      それぞれ詳しく説明していきますね。

      メリット①ライフステージFitで、返済額をコントロールできる

      ライフステージFitとは、家族のライフイベントに応じて、住宅ローンの返済額を増減できるサービスです。

      余裕があるときは返済金を多めに、子どもの大学進学など出費がかさむ時期は返済金を少なくできるので、家計にやさしいサービスになっています。

      ライフステージFitのサービス内容

      • 返済額増額サービス
        住宅ローン返済元利金を一定期間、増額指定できる
      • 返済額減額サービス(※)
        ※住宅ローン契約者の子女が短期大学、大学、大学院、専門学校在学中である場合に、返済中の住宅ローン返済元利金を減額指定できる

      ライフステージFitの利用には事務手数料が11,000円(税込)かかりますが、北洋銀行のクレジット機能付きICキャッシュカードcloverを利用している場合は無料で利用できます。

      メリット②団信特約の種類が充実している

      先ほども触れたとおり、北洋銀行は団信特約の種類が非常に充実している点に加え金利上乗せがほとんど必要ないのも大きなメリットです。

      新設された11疾病団信なら、病気やケガの入院保障からがんになったときの保障まで、幅広く網羅されています。ローン返済は長期間に及ぶため、病気やケガのリスクを考えると、これだけの保障が金利上乗せなしで付くのは心強いですよね。 

      メリット③北洋銀行ローンプラザで対面相談ができる

      北洋銀行は北海道きっての巨大地方銀行です。北海道内の各地にあるローンプラザで対面相談できるので、ローン借入れに不安がある人でも安心して相談することができます。

      札幌市内の店舗であれば土日相談も実施しているため、仕事で平日に休めない人でも相談しやすくなっていますよ。また、携帯電話からかけられるフリーダイヤルでは、土日関係なく気軽に電話相談することができます

      メリット④地方銀行ならではの柔軟な対応が期待できる

      北洋銀行は地方銀行だからこそ、地域に根差した柔軟な対応が期待できます。事実、北海道では住宅ローンを含むローンのシェアはトップで、顧客対応には定評があります。

      ネット銀行では書類上の項目で判断されるためローン審査や個別の対応などで融通が利かない点がありますが、地方銀行は対面でじっくりと個別の相談にも乗ってもらえます。

      すでにメインバンクとして利用している人は、審査の点でも融通が利く可能性もあります。こういった「臨機応変かつ柔軟な対応」こそ、地方銀行ならではの魅力でしょう。

      また北洋銀行の場合、同じ道内の北海道銀行と熾烈な顧客獲得競争を繰り広げているため、常に金利やローン商品の内容を競い合っています。

      その結果が団信などのサービスの充実度に繋がっているのです。地方銀行と言っても同じ地域に強力なライバルがいると、結果顧客へのサービスも磨かれていくという良い例ですね。 

      北洋銀行住宅ローンのデメリット

      北洋銀行住宅ローンのデメリットはずばり

      北洋銀行住宅ローンのデメリット

      の3つです。

      デメリットの理解もとても重要ですので、詳しくご説明していきますね。

      デメリット①金利タイプや固定期間の選択肢が少ない

      北洋銀行住宅ローンでは実質、変動金利型がなく全期間固定金利か固定金利特約型しか選択肢がありません

      しかも固定金利特約型に関しては3年~10年と選べる固定期間も短く、全体的に選択肢が少ないのは大きなデメリットと言えます。

      ただし、特約期間終了後は再度固定金利特約型にするか、変動金利かを選択することが可能です。

      デメリット②店舗所在地が札幌市内に集中している

      北洋銀行は北海道を拠点にする地方銀行ですので、金利がいくら魅力的でも北海道以外に住んでいる人が、ローンの借入をすることはできません

      また店舗のほとんどが札幌市内に集中しており、土日営業しているのも札幌市内だけです。

      札幌市外のローンプラザは平日営業のみで、道北、道南、道東エリアは店舗数が少ないのもネックです。

      ただ、道北、道南、道東エリアに金融機関の店舗が少ないのは北洋銀行に限らず、メガバンクでも同じです。広大な地域ゆえ、どうしても人口が多い地域に店舗が偏るのはしょうがないのかもしれません。

      近年はネット上で審査や相談をできる銀行も増えているため、札幌市外の方は他の金融機関も検討してみましょう。

      デメリット③住宅ローンの利用に給与振込指定等の条件がある

      北洋銀行で住宅ローンを利用するには、下記の中で2つ以上の取引が必要です。

      北洋銀行住宅ローンの利用条件

      • clover(クレジット機能付きICキャッシュカード)の利用 
      • 給与振込口座の指定 
      • 公共料金自動支払(電話・電気・ガス・水道・NHK)の指定
      • ほくようスマート通帳の利用 

      Cloverはカードを作る、ほくようスマート通帳は口座情報をアプリで閲覧できるようにする、というように設定自体はどれも簡単ですが、少し面倒に感じる人もいるかと思います。

      このような住宅ローンの利用条件も、デメリットだといえるかもしれませんね。

      北洋銀行住宅ローンの審査

      北洋銀行の住宅ローンを利用する際、やはり気になるのは「審査」ですよね。

      北洋銀行住宅ローンの

      について、詳しく解説していきますね。

      審査基準

      まず前提として、北洋住宅ローンの審査基準は公開されていません

      ただし、ローンを申し込む際の原則として、利用要件を満たしていることと、個人信用情報にネガティブな記載がないという2つの条件は必須となります。

      住宅ローンのおもな利用要件

      • 契約者年齢:満18歳以上満65歳未満、かつ完済時満82歳未満
      • 前年度の税込年収:200万円以上
      • 個人事業主、会社代表者は事業の営業年数3年以上
      • 保証会社の審査に通過すること
      • 銀行指定の団体信用生命保険のいずれかに加入できる方(健康が不安な人はハートフル団信もあり)
      • 返済比率:25%~40%以内
        ※団信の種類によって年齢条件は異なる
        ※返済比率は年収や収入合算の有無で異なる

      特に返済比率と契約者の年齢は、他の金融機関でも重視される項目なので、上限ギリギリにならないよう余裕をもって申し込みましょう

      また、個人信用情報にネガティブな記載がある方(過去に支払いを何度も滞納している等)は、基本的にどの金融機関でもローン審査は通らないので注意が必要です。 

      審査の厳しさ

      北洋銀行はじめ、地方銀行の審査は銀行によって大きく異なり、どの地方銀行も「超個別」と言われる独特の審査があると言われています。

      そのため北洋銀行の審査を厳しく感じる人もいれば、緩く感じる人もいるでしょうし、こればかりは申込んでみないとわかりません。

      ただ、地方銀行はネット上で顧客開拓できない分、地元の顧客を大切にしなければ融資は増えませんよね。加えて北洋銀行は、北海道銀行というライバルがいるため、地元顧客の獲得競争は熾烈です。

      このような背景を見ると、最低限の利用条件を満たし、住宅の担保評価も問題がなく、個人信用情報に問題がなければ審査は通りやすいのではないかと想定されますね。

      地方銀行でもっとも審査が通りやすいのは、ハウスメーカーや不動産会社を経由する「提携ローン」としての利用です。

      提携ローンとして北洋銀行を利用できる場合は、業者の担当に審査情報を聞き出し、できる限り掛け合ってもらうようにしましょう。

      審査のスピード

      北洋銀行の審査スピードは一般的な都市銀行と同様、

      • 事前審査…原則翌日
      • 本審査…1週間~10日程度

      です。

      他社には、事前審査を即日回答する銀行もあるので、それらと比べると少しだけ時間がかかりますが、ものすごく遅いということもありません。

      北洋銀行は対面で相談できるため、書類に不備がなければもっとスムーズに審査が通る可能性もありますよ。

      北洋銀行住宅ローンでの借入シミュレーション

      北洋銀行の住宅ローンで借入れした場合、総返済額はいくらぐらいになるのか、実際にシミュレーションしてみましょう。

      ここでは、北洋銀行の住宅ローンの中でも初期費用が抑えられる「ほくようスペシャル住宅ローンα (新築・新規借入れ)」で特におすすめの10年固定特約型を例にして計算していきます。

      北洋銀行住宅ローンの借入シミュレーション
      金利想定パターン①
      11年後金利1%上昇
      パターン②
      11年後金利0.7%上昇
      16年後金利0.7%上昇
      ほくようスペシャル
      住宅ローンα
      ※新築・新規借入れ
      毎月返済額
      • 1年~10年目
        【金利:年1.05 %】
        9万2425円
      • 11年~20年目
        【金利:年2.05%】
        9万6611円
      • 1年~10年目
        【金利:年1.05 %】
        9万2425円
      • 11年~15年目
        【金利:年1.75%】
        9万5342円
      • 16年目~20年目
        【金利:年2.45%】
        9万6692円
      ローン総返済額2,263万4,088円2,256万1,836円
      手数料
      ※火災保険料10年20万円と仮定
      約37万7,000円約37万7,000円
      手数料込み総返済額2,301万1,088円2,293万8,836円

      ※各ローン商品の情報は2019年12月時点の情報に基づく
      ※新規借入れ時の金利を記載

      パターン①とパターン②も、当初10年間は金利を抑えて支払いしていた分、その後の10年で金利が上昇しても返済額が大きく膨らむということはないですね。

      このように、北洋銀行で固定金利特約を選ぶ場合は、金利が低い固定期間をできるだけ長くしておくのがおすすめです。

      また上記表のほくようスペシャル住宅ローンαは手数料定額型のため、手数料が非常にお得になっているのも大切なポイントです。

      多くの金融機関で使われている手数料定率型の場合、保証料or融資事務手数料の名目で「借入額×2.2%(税込)の手数料」が別途必要になります。上記例だと別途44万円(税込)の費用が別にかかるということですね。

      ほかの金融機関と比較する場合は、こうした手数料面も含めて比較することが重要です。

      北洋銀行住宅ローンの口コミ・評判

      北洋銀行住宅ローンの口コミを調査すると、「11疾病団信が金利上乗せ無で付帯」「保証料がかからない」など、諸費用面について満足されている口コミが多くありました。

      北洋銀行の口コミ・評判

      • 11疾病団信が金利上乗せ無で付帯
      • 保証料がかからない
      • 諸費用を抑えることが可能なサービス性がある
      • 金利を低くするにはクレジットカード作成等条件がある
      • ‌金利タイプが少ない

      北洋銀行住宅ローンの口コミで特に評判が良いのは諸費用面についてです。保証料がかからないことや、諸費用を抑えるプランがあることが利用者の好評意見につながっているようです。

      金利タイプについては種類が少ないものの総じて満足されているようです。ただし、金利を低くするには当行発行のクレジットカード作成や、ほくようスマート通帳の利用など諸条件があることに煩わしさを感じているといった口コミもいくつか見受けられました。

      また、金利上乗せ無しで11疾病団信などが付帯していることから、都市銀行よりは金利が安く、ネット銀行より団信の内容が充実しているという意見も挙がっています

      北洋銀行住宅ローンの申込みの流れ

      ここまで北洋銀行住宅ローンの商品内容について触れてきましたが、さらに詳しく実際の申し込み手順についても解説しておきたいと思います。

      北洋銀行の住宅ローン申込みの流れは下記のとおりです。

        北洋銀行住宅ローン申込みの流れ
      1. ステップ1

        事前審査受付
        【原則翌日回答】

      2. ステップ2

        保証会社の審査

      3. ステップ3

        審査結果のお知らせ
        【電話で回答】

      4. ステップ4

        本審査申し込みの受付
        【1週間~10日程度】

      5. ステップ5

        保証会社の本審査

      6. ステップ6

        審査結果のお知らせ
        【電話で回答】

      7. ステップ7

        ローン契約の締結

      8. ステップ8

        担保設定登記・登記完了

      9. ステップ9

        融資実行

      住宅ローンの申込みから契約まで、9つのステップがあります。したがって、どれだけ早く手続きを進めても最低1か月~1か月半はかかると思っておくのが無難です。

      また、ローンの契約時には嫌というほどたくさんの書類を用意し、記入しなければいけません。住宅ローン契約は余裕を持ち、早めに計画を立てて動きましょうね。

      まとめ

      北洋銀行の住宅ローンは地方銀行ながらも金利が低く、団信の豊富さや充実した保障内容に魅力があります。

      北海道に住む人限定の住宅ローンではありますが、逆に言えば北海道に住んでいるからこそ、北洋銀行を使うメリットはたくさんあるといえますよ。

      逆にデメリットとして、変動金利がない点や、固定金利特約型の期間も少ないため多様な返済プランを組むことができない点も理解しておく必要があります。

      北洋銀行住宅ローンを検討している人はメリット・デメリットを考慮したうえで、ご自身に最適な商品を選択してくださいね。

      千日太郎

      千日太郎 / オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士

      【専門家の解説】

      北洋銀行の住宅ローンは当初固定金利タイプに特化したものになっています。

      お勧めポイントとしてはこの記事を書いている時点では、ネット銀行と比較しても遜色のない低金利であることです。

      逆に注意ポイントとしては固定期間が短いことです。
      3年、5年、10年の3つのラインナップなのですが、住宅ローンの期間35年間と比較して短い固定期間しか設定されていません。

      当初固定タイプは固定期間が終わった後に金利引き下げ幅が減ってしまうのが難点です。

      北洋銀行の当初固定タイプは固定金利特約期間終了後も完済まで店頭基準金利から年▲1.500%です。

      店頭基準金利では変動金利も用意されており、この記事を書いている時点では2.675%ですから、そこから1.500%引き下げると1.175%の変動金利です。

      つまり、この記事を書いている時点の変動金利の水準と比較して、かなり高めの変動金利となってしまうわけです。

      ただし、これはあくまでこの記事の執筆時点の店頭基準金利であり融資の際の適用利率、さらに当初期間が終わったときの適用利率はこれと異なることがあるため不確定要素があります。

      そうした不確定要素を踏まえても、当初固定金利はでだけ長めにしておくことをお勧めします。

      今の3年、5年、10年の3つであれば10年固定金利が最もお勧めであるということになりますね。

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