テレワークで電気代はいくら上がる?相場や費用負担、3つの節約方法を紹介

テレワークで電気代はいくら上がる?相場や費用負担、3つの節約方法を紹介
電気・ガス

2022-07-26

「テレワークすると電気代はどれぐらい高くなる?」「節約方法を知りたい!」
テレワークをするとずっと自宅にいるので、電気代が高くなるのではないかと気になりますよね。
とくに夏や冬はエアコンを稼働させるため、いつも以上に電気代が高くなります。

テレワークをすることで増える電気代は、仮に1日8時間自宅で仕事した場合、夏場で40円~216円、冬場で41円~414.7円。
エアコンを付けない時期は、約17.3円、電気代が増えます。

この記事では、自己負担する費用を抑えたい方に向けて以下の内容を解説します。

  • テレワークによって増える電気代
  • テレワークの電気代を負担するのは誰か
  • テレワーク中の電気代を節約する方法

なお、テレワークに必要な家電の電気代を見直して、自己負担金額を安く抑えたい方は、契約している電力会社や料金プランの見直しも行いましょう。

目次

テレワーク/在宅勤務で電気代はいくら増える?

テレワーク/在宅勤務で増える電気代(1ヶ月)
テレワーク日数パソコン(50W)照明(30W)エアコン
冷房:105W~920W
暖房:110W~1840W
月合計
週2日(月8日間)の場合86.4円51.84円138.24円
冷房:181.44円~1,589.76円夏場:319.68円~1,728円
暖房:190.08円~3,179.52円冬場:328.32円~3,317.76円
週3日(月12日間)の場合129.6円77.76円207.36円
冷房:272.16円~2,384.64円夏場:479.52円~2,592円
暖房:285.12円~4,769.28円冬場:492.48円~4,976.64円
週5日(月20日間)の場合216円129.6円345.6円
冷房:453.6円~3,974.4円夏場:799.2円~4,320円
暖房:475.2円~7,948.8円冬場:820.8円~8,294.4円
※使用時間(テレワーク/在宅勤務時間)は1日8時間と仮定
※エアコンはDAIKIN(AXシリーズ8畳)で計算

テレワーク(在宅勤務)で増える電気代は、仮に1日8時間自宅で仕事した場合、夏場で40円~216円/日、冬場で41円~414.7円/日ほどです。
月20日間のテレワークする場合、電気代は夏場で799円~4,320円、冬場で821円~8,294円の増加となります。
内訳は次のとおりです。

  • パソコン(50W)1時間あたり1.35円
  • 照明(30W)1時間あたり0.81円
  • エアコン(冷房105W~920W)1時間あたり2.84円~24.84円
  • エアコン(暖房:110W~1840W)1時間あたり2.97円~49.68円

なお、エアコンの使用時期は、一般的に夏(6月〜9月)と冬(11月〜4月)です。
それ以外の時期はエアコンを使用しないため、夏冬以外の期間に関してはテレワークによって増える電気代は1ヶ月あたり138円〜346円になります。

それでは、テレワークしたときのパソコンや照明、エアコンなどの電気代について詳しく見ていきましょう。

パソコンの電気代

テレワーク/在宅勤務で増えるパソコンの電気代(1ヶ月)
テレワーク日数パソコン(50W)デスクトップパソコン(100W)
週2日(月8日間)の場合86.40円172.8円
週3日(月12日間)の場合129.6円259.2円
週5日(月20日間)の場合216円432円
※使用時間(テレワーク/在宅勤務時間)は1日8時間と仮定
※1kWhあたり27円(税込み)で算出

デスクトップパソコンよりもノートパソコンの方が消費電力が小さく、電気代も安いです。
消費電力が50Wのノートパソコンを使用する場合、1時間当たりの電気代は1.35円です。
一方で、デスクトップパソコンの電気代は、1時間当たり2.7円です。

パソコンは、製品や使い方によって消費電力がさまざまです。

  • Dynabook(P1K1UPTG)の消費電力:約6W(最大45W)
  • レッツノート(CF-SV2BRWCP)の消費電力:約51W(最大85W)

2種類のノートパソコンを例に見てみると、消費電力が違うことがわかります。
そのため、お使いのパソコンの消費電力を知りたいときは、公式サイトや説明書の仕様をご確認ください。

パソコンの電気代について詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。

照明の電気代

テレワーク/在宅勤務で増える照明の電気代(1ヶ月)
テレワーク日数蛍光灯シーリングライト(30W+38W)LEDシーリングライト(8畳用30W)
週2日(月8日間)の場合117.5円51.84円
週3日(月12日間)の場合176.3円77.76円
週5日(月20日間)の場合293.8円129.60円
※使用時間(テレワーク/在宅勤務時間)は1日8時間と仮定
※1kWhあたり27円(税込み)で算出
引用:パルックプレミア 32+40W クール色 FCL3240ECWHF32K|PanasonicLEDシーリングライト HH-CG0834A ~8畳|Panasonic

LEDシーリングライトの消費電力は、蛍光灯シーリングライトの消費電力の半分以下です。
同じ8畳用の照明でも68Wの蛍光灯シーリングライトを1時間使用するときの電気代は、1.8円です。
一方で、8畳用LEDシーリングライト(30W)の電気代は0.81円です。
蛍光灯とLEDでは、電気代が全然違いますよね。
もし蛍光灯を使用している場合は、テレワークにより増える電気代の金額も高くなります。

冷暖房機器(エアコン)の電気代

テレワーク/在宅勤務で増える冷暖房機器の電気代(1ヶ月)
テレワーク日数冷房(105W~920W)暖房(110W~1840W)
週2日(月8日間)の場合181.4円~1,589.8円190.1円~3,179.5円
週3日(月12日間)の場合272.2円~2,384.6円285.1円~4,769.3円
週5日(月20日)の場合453.6円~3,974.4円475.2円~7,948.8円
※8畳用のエアコン、冷房は8月、暖房は12月の電気代を想定
※使用時間(テレワーク/在宅勤務時間)は1日8時間と仮定
※1kWhあたり27円(税込み)で算出

エアコンを使用する夏の6〜9月と冬の11〜4月に、表の電気代が上乗せされます。
冷房(105W~920W)の1時間当たりの電気代は、2.84円~24.84円です。
一方で、暖房(110W~1840W)は、1時間当たり2.97~49.68円です。

ただし、ここに記載の金額は一定の条件が継続した場合の電気料金です。
使用方法や環境によって大きく乖離する可能性もあるため、あくまでも目安と考えてください。

その他の電化製品の電気代

テレワークをすると、自炊をするときの電化製品や携帯電話などの電気代もかかります。

  • 電子レンジ600Wで1分温めた場合:約0.59円
  • スマートホン(バッテリー容量3,000mAh)を充電ゼロから1回フル充電する場合:約0.3円
  • プリンターを1日使用(スリープ含む)する場合:約0.73円

※プリンターはキャノンビジネスインクジェットプリンター(G7030)のTEC値から1日あたりの電気代を算出
※TEC値とは概念的1週間(稼働とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフの2日間)の消費電力量(kWh)

その他にも、家にいる間の水道料金やガス料金、通信費用など、テレワークをすると個人の費用負担は大きくなります。

テレワークでかかる電気代の費用負担は誰?

一部の企業では、テレワークにかかる費用を在宅手当として、一定額支給しています。
ただし、電気代や通信費はプライベートと仕事の線引きが難しく、負担してくれる企業もまだ少ないのが現状です。

政府が行っている令和3年の職種別民間給与実態調査では、在宅勤務を実施している会社のうち在宅勤務手当を支給しているのは23.1%。
政府調査では在宅勤務手当の平均額までは出ていませんが、株式会社oricon MEの調べによると在宅勤務手当の支給額は、月3,000〜5,000円が最多でした。
引用:【在宅8割がテレワークのための経費相談しない理由】全国7,908名が回答した『在宅勤務』に関する実態調査発表|オリコン株式会社のプレスリリース

なお、必要に応じて在宅勤務費用を負担してもらえる場合は、内訳を記載して申請書を提出します。
在宅勤務手当のうち実費分を清算する場合は非課税となり、所定の算出方法で従業員本人が電気代や通信費などのうち仕事に利用した金額を計算しなければいけません。
あらかじめ在宅勤務手当があると言われていない限り、申請しても費用は負担してもらえない点に注意してください。

テレワーク中の電気代を節約する3つの方法

テレワーク中におすすめしたい電気代の節約方法は、以下の3つです。

  • 料金の安い電力会社と契約する
  • エアコンは自動運転で省エネモードに設定する
  • 必要最低限の狭い部屋でテレワークする

1日8時間在宅勤務でテレワークをしたときにかかる1日の電気代、夏場39.96円~216円、冬場41.04円~414.72円のうち、最も高額なのはエアコン(夏場22.7円~198.7円、冬場23.8円~397.4円)です。
電気代がもっともかかっているエアコンを節電することが、節約に繋がります。

ただし、夏や冬などの時期にエアコンを使わない、という選択は良くありません。
室温調整を行わないと集中力が下がりやすく、真夏の場合は熱中症の危険もあります。
そのため、節約のためにエアコンを使用しないという極端な方法ではなく、使用しつつも上手に節電をすることが大切です。

それぞれ説明していきます。

1.料金の安い電力会社と契約する

電気代を節約したい場合は、電気料金が安い電力会社に切り替えるのが一番効果的です。
たとえば、次の条件の場合の電気料金を比較してみます。

  • 現在の電力会社:東京電力
  • 検討中の電力会社:ENEOSでんき
  • 契約アンペア数:40A
  • 1ヶ月の電気使用量:350kWh
  • 住まい:東京

2022年5月30日現在公式サイトでシミュレーションすると、次の電気料金になりました。

  • 東京電力エナジーパートナー:84,996円/年
  • ENEOSでんき:81,056円/年(にねんとくとく割)

上記の条件の場合は新電力に切り替えると、それまでの電気代よりも3,940円も安くなります。
テレワークにかかる電気代だけでなく、家庭全体の電気料金の見直しになるので、節約したい方は新電力への切り替えを検討しましょう。

お住まいの地域や、オール電化などの家の設備によってもお得になる電力会社は異なるため、自分の暮らしにあった電力会社を見つけるのが節約につながります。

電力会社を切り替えることによって、電気料金が大手電力会社よりも割引になったり、ポイントが貯まりやすくなるなど、新電力によって特徴が異なりますので、現状の使用状況に応じてシミュレーションをしてみるとよいでしょう。

ただし、最近の電気料金の値上がりの影響を受けて、新規受付を停止している新電力もありますので注意しましょう。

消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

丸山さん

2.エアコンは自動運転で省エネにする

最も電気代がかからないエアコンの使い方は、風量の自動運転です。
エアコンは室温から設定温度にするときが一番電力を消費し、電気代が高くなります。
設定温度になったあとは、電気代があまりかかりません。
そのため、節約しようと微風や弱風にすると設定温度になるまでに時間がかかり、逆に電気代がかかってしまうことがあります。

自動運転にすると設定温度までは強風運転で、それ以降は微風運転に自動で切り替えてくれるため、効率的です。
無駄な電気を消費しないため、節電につながります。

なお、環境省が目安とする設定温度は冷房時が室温28℃、暖房時が室温20℃です。
まずは上記の温度に設定し、建物や室内にいるかたの体調を考慮しつつ、調整してみましょう。
参考:どうして「28℃」?│環境省 COOL CHOICE

エアコンは消費電力の大きい家電のため、使い方を見直すだけで大きな節約になります。
自動運転の他にも以下のような対策が効果的です。
エアコン使用時は、設定温度を高めにしても快適になるように、風通しのよい服装で作業をしたり、扇風機を併用するなどの工夫をするとよいでしょう。

また、夏場は窓ガラスを通して外の熱が入るので、エアコン使用時はカーテンを閉めるようにすると冷房効率が上がります。
冬場は足首を温めたり、カーディガンを羽織るなどウォームビズを意識しつつ、エアコンの設定温度は低めに設定するとよいでしょう。夏場同様に、窓ガラスから冷気が入ってきますので、エアコンや暖房使用時はカーテンを閉めて暖房効率を上げるようにしましょう。

消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

丸山さん

3.必要最低限の狭い部屋でテレワークする

狭い部屋でテレワークすれば、エアコンの電気代を節約できます。
なぜなら部屋が狭いと、少ない電力で快適な設定温度を保てるからです。
たとえば、三菱(MSZ-ZW4018S)のエアコンの冷房の定格の消費電力は960Wですが、状況によって105〜1,350Wと消費電力は異なります。
それに伴って、電気代も状況に応じて変動します。

  • 1時間あたりの最小電気代(105Wのとき):2.84円
  • 1時間当たりの最大電気代(1350Wのとき):36.45円

同じエアコンを使用していても環境によって電気代が変わるので、なるべく少ない電力で快適な温度を維持できる部屋で仕事をした方が節約になります。

狭いスペースで作業をすると冷暖房効率が上がります。また、照明も畳数にあった小さめのものが使えるため、使用電力量を抑える効果も期待できます。

一人ではなく、複数人でテレワークをする場合、それぞれの部屋でするよりも、一つの部屋でエアコンや照明を共有したほうが節電になることもあるので、作業内容に応じて部屋を使い分けても良いでしょう。

消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

丸山さん

テレワークの電気代に関するQ&A

テレワーク中の電気代に関するよくある質問を3つまとめました。

  • 一人暮らしのテレワークの電気代の目安は?
  • テレワークの電気代が支給されない場合は?

Q.一人暮らしのテレワークの電気代の目安は?

A、一人暮らしのテレワークの電気代は、1日8時間自宅で仕事した場合、1日40円~414円かかります。週2日テレワークする場合は最小320円~最大で3,318円かかる計算です。

テレワーク日数パソコン+照明パソコン+照明+冷房パソコン+照明+暖房
週2日(月8日)の場合138.2円319.7円~1,728円328.3円~3,317.8円
週3日(月12日)の場合207.4円479.5円~2,592円492.5円~4,976.6円
週5日(月20日)の場合345.6円799.2円~4,320円820.8円~8,294.4円
※パソコン50W、照明30W、冷房:105W~920W、暖房:110W~1840Wで算出

1日8時間、週2日テレワークする場合の月の電気代の計算は以下のとおりです。

  • パソコン(50W):50W÷1000×27円×8時間×8日=86.4円
  • 照明(30W):30W÷1000×27円×8時間×8日=69.12円
  • エアコン(冷房:105W~920W)
    • 105W÷1000×27円×8時間×8日=181.44円
    • 920W÷1000×27円×8時間×8日=1,589.76円
  • エアコン(暖房:110W~1840W)
    • 110W÷1000×27円×8時間×8日=190.08円
    • 1840W÷1000×27円×8時間×8日=3,179.52円

合計でかかる電気代は週2日テレワークの場合、約328円~3,318円/月です。
週5日テレワークの場合は約799円~8,294円/月かかる計算です。

総務省による2021年の調査によると一般的な一人暮らしの電気代平均が5,490円のため、300円〜8,000円ほど高くなると、月の電気代が6,000円~13,000円近くになる場合もあります。
また、エアコンの電気代の試算は最小値と最大値を計算したものであり、実際の電気代は使用状況などによって変わります。

とは言え、エアコンを使用しない期間はもう少し安くなるなど、消費電力の大きい家電の使用状況によって大きく変わることを覚えておきましょう。

暖房期間、冷房期間の目安│資源エネルギー庁

  • 暖房期間 5.5か月(10月28日〜4月14日)169日
  • 冷房期間 3.6か月(6月2日〜9月21日)112日
  • 中間期84日

参考:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
参考:総務省の家計調査

Q.テレワークの電気代が支給されない場合は?

A、テレワークの電気代が支給されない場合は、自分で支払うしかありません。

なぜなら、会社には在宅勤務にかかる費用を負担する義務がないからです。
テレワークに関する会社の規則に関しては確認しておきましょう。

一人暮らしのテレワークは電気代がかさみがちです。電気代自体も値上がりしているため、節電を意識した冷暖房機器の設定温度の調整や、シーリングライトを含む照明のLED化。また、つけっぱなしの照明や時計代わりになっているテレビは消す。保温ポットや炊飯器の保温機能、暖房便座といった保温機能があるものはできるだけ使わないようにしましょう。

在宅勤務手当は、勤務先の就業規則に定められていますので、どのような条件なら支給されるのかまた、実費を請求する必要があるなら、申請方法を確認しておくようにしましょう。

消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

丸山さん

まとめ | テレワークの電気代

テレワークにかかる1ヶ月あたりの電気代は次のとおりです。

  • ノートパソコン(50W):86.4円~216円
  • デスクトップパソコン(100W):172.8円~432円
  • 蛍光灯(30W+38W):118円~294円
  • エアコン 冷房(105W~920W):181.4円~453.6円
  • エアコン 暖房(110W~1840W):190.1円~7,948.8円

なかでも一番電気代が高いのはエアコンなので、節約したいときはエアコンの使用方法から対策していきましょう。
テレワーク中の電気代の節約方法には、電力会社の見直しやエアコンの自動運転などが挙げられます。

テレワーク中の電気代まで負担してくれる会社は少ないと思いますので、電気代が心配な方は紹介した節約方法を試してください。

関連記事