エアコン1時間の電気代を部屋の広さ別に紹介!節約するポイントは?
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エアコン1時間あたりの電気代について詳しく理解し、正しく節約できるように、この記事では、以下の内容を解説します。
「エアコンを1時間使ったときの電気代はどれくらい?」「節約方法を知りたい!」
エアコンは電化製品の中でも電気代が高いので、いくらかかっているのか気になりますよね。
とくに夏や冬はエアコンがないと快適に過ごせないので、いつも以上に電気代が高くなります。
エアコン1時間あたりの電気代は、6畳用で冷房が3.41円〜28.52円、暖房は3.25円〜45.88円ほどです。
お使いのエアコンの性能や使用環境によって、電気代は変動します。
エアコンの電気代について気になっている方は、参考にしてください。
なおエアコンの電気代を安くしながら家庭全体の電気代も見直したい方は、電力会社の乗り換えがおすすめです。
電気代だけでなく、光熱費・通信費も安くしたいなら大阪ガスの電気と通信がおすすめ!
消費生活アドバイザー
監修者和田由貴さん
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
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エアコン1時間あたりの電気代はいくら?
パナソニックの2021年モデルXシリーズのエアコンを例に、電気代を見ていきましょう。
6畳の部屋で使用する場合の消費電力は、冷房が最小110〜最大920W、暖房は最小105W〜1,480Wです。
したがって、1時間当たりのエアコンの電気代の目安は、次のように算出できます。
冷房
最小:110W÷1,000kW×31円=3.41円
最大:920W÷1,000kW×31円=28.52円
暖房
最小:105W÷1,000kW×31円=3.25円
最大:1,480W÷1,000kW×31円=45.88円
1時間あたりのエアコンの電気代目安は、冷房が3.41円〜28.52円、暖房は3.25円〜45.88円です。
部屋の広さ別エアコンの消費電力と電気代
パナソニックの2021年モデルXシリーズのエアコンを例に、冷房/暖房時の消費電力と1時間当たりの電気代をまとめました。
部屋の広さ | 消費電力 | 1時間当たりの電気代目安 |
---|---|---|
6畳 | 110~920W | 3.41~29.44円 |
8畳 | 110~1,030W | 3.41~31.93円 |
10畳 | 110~1,150W | 3.41~35.65円 |
12畳 | 110~1,250W | 3.41~38.75円 |
14畳 | 110~1,460W | 3.41~45.26円 |
18畳 | 120~2,020W | 3.72~62.62円 |
20畳 | 120~2,480W | 3.72~76.88円 |
23畳 | 120~2,680W | 3.72~83.08円 |
26畳 | 120~3,000W | 3.72~93円 |
29畳 | 145~3,150W | 4.49~97.65円 |
部屋の広さ | 消費電力 | 1時間当たりの電気代目安 |
---|---|---|
6畳 | 105~1480W | 3.25~45.88円 |
8畳 | 105~1980W | 3.25~61.38円 |
10畳 | 105~1980W | 3.25~61.38円 |
12畳 | 105~1980W | 3.25~61.38円 |
14畳 | 105~1980W | 3.25~61.38円 |
18畳 | 110~4000W | 3.41~124円 |
20畳 | 110~4000W | 3.41~124円 |
23畳 | 110~4000W | 3.41~124円 |
26畳 | 110~4000W | 3.41~124円 |
29畳 | 135~4000W | 4.18~124円 |
Panasonic|畳数ごとの比較
※新電力料金目安単価(1時間に1000W使用)31円/kWh(税込)〈家電公取協調べ〉
エアコンの電気代は、同じ製品でも使用している環境によって変動するため、表に記載の電気代はあくまでも目安として参考にしてください。
エアコンの電気代の計算方法
エアコンの電気代の目安は以下の方法で計算できます。
- 消費電力の最小~最大から計算する
- 年間消費電力量から計算する
それぞれ説明していきます。
消費電力の最小~最大から計算する
エアコンの1時間あたりの電気代を消費電力から知りたい場合は、以下の流れで計算しましょう。
- お使いのエアコンの「消費電力」を本体ラベルや説明書、公式サイトで調べる
- 「消費電力(kW)」に「kWhの電力料金(円/kWh)」をかける
消費電力が冷房時最小110W〜最大920Wのエアコンで計算してみましょう。
1時間あたりの電気代(円)=消費電力(kW)× 1kWhあたりの電気料金※(円)
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価をもとに、1kWhあたり31円で計算しています。
110Wh÷1000=0.11kWh
0.11kWh×31円/kWh(※)=3.41円
920Wh÷1000=0.92kWh
0.92kWh×31円/kWh=28.52円
エアコン1時間あたりの電気代は、消費電力が110W〜920Wの場合で、3.41円~28.52円かかる計算です。
なお、製品によってはメーカーの方で1時間あたりの電気代目安を記載しているところや、リモコンの機能で確認できる機種もあります。確認してみましょう。
よくある質問「【エアコン】1時間あたりの電気代の目安(品番別)」| Panasonic
期間消費電力量から計算する
1年間の電気代は、期間消費電力量をもとに以下の式で計算できます。
1年間の電気代(円)=期間消費電力量(kWh)× 1kWhあたりの電気料金※(円)
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価をもとに、1kWhあたり31円で計算しています。
期間電力消費量が冷房時166kWh、暖房時420kWh、合計586kWhのエアコンで計算してみましょう。
冷房:166kWh × 31円/kWh = 5,146円
暖房:420kWh × 31円/kWh = 13,020円
となり、1年間の電気代は「18,166円」となります。
期間消費電力量とは
期間消費電力量はエアコンが1年間に消費する電気の量の目安です。
この数値は、以下条件のもとに運転した時の試算値です。
外気温度 : 東京をモデルとしています
設定温度 : 冷房時27℃/暖房時20℃
期間 : 冷房期間5月23日~10月4日/暖房期間11月8日~4月16日
時間 : 6:00~24:00の18時間
住宅 : JIS C 9612 による平均的な木造住宅(南向)
部屋の広さ : 機種に見合った広さの部屋
エアコンを使用する際、上記の状況と全く同じになることは少ないと思います。
実際には地域、気象条件、使用条件等により電力量は変わるため、目安として把握しておきましょう。
エアコンの電気代を節約するポイント
エアコンは自宅にある電化製品の中でも、電気代が高い家電のひとつなので、電気代はなるべく安く済むと嬉しいですよね。
エアコンの電気代を節約する方法は、次の3つです。
- 省エネ性能の高いエアコンに買い替える
- エアコンの風量を自動にする
- 窓ガラスに断熱シートを貼る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.省エネ性能の高いエアコンに買い替える
画像引用:省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁
資源エネルギー庁によると、最近の省エネタイプのエアコンは、10年前に比べて約17%の省エネになるようです。
電気代で計算すると、年間2,862円の節約になります。
そこで、パナソニックのエアコンXシリーズで、10年以上前のモデルと最近のモデルを比較してみました。
製品 | 消費電力量の目安 | 1年間の電気代目安 |
---|---|---|
2009年モデル「CS-X220C」 | 658kWh | 17,766円 |
2021年モデル「CS-X221D」 | 586kWh | 15,822円 |
Xシリーズはパナソニックのエアコンの中でも、最上位モデルです。
10年前のモデルと現在のモデルを比較すると、電気代は年間1,944円も安くなっています。
2.夏の冷房時は28度、冬の暖房時は20度に設定する
エアコンの冷房や暖房の設定温度を適切に設定すると、電気代節約に繋がります。
節約におすすめな温度は、夏の冷房は28℃、冬の暖房は20℃です。
夏の外気温が31度の日にエアコンの冷房の設定温度を27度から28度に変更すると、年間で30.24kWhの省エネになり、約820円の節約になります。
一方で、冬の外気温が6度の日にエアコンの暖房の設定温度を21度から20度に変更すると、年間で53.08kWhの省エネになり、約1,430円の節約です。
毎日の設定温度を夏は1度上げるだけで、冬は1度下げるだけで電気代の節約になります。
3.エアコンの風量を自動にする
エアコンの電気代を節約するには、風量を自動にするのもおすすめです。
エアコンで一番電気代が高くなるのは、室温を設定温度に近づけるタイミングです。
自動運転にすると設定温度に達するまでは強風で、達した後は美風に切り替えて無駄に電力を消費しません。
また、部屋にいる人が快適に過ごせる風量を調整してくれるので、効率的です。
エアコンの電気代を節約したいときは、自動運転にして効率よく快適な温度を維持しましょう。
4. 日よけのすだれやシェード(日よけタープ)などを利用する
外気温が高くなる夏場は、日よけのすだれやシェード(日よけタープ)などを利用すると、電気代の節約につながります。
特に夏の住宅の気温上昇は、窓からの熱浸入が大きな原因です。
そのため、太陽光線や外気熱が侵入しやすい窓の外側から遮熱を行うことで室温の上昇を防ぎ、エアコンの消費電力を減らすことができます。
なお、高層マンションなど窓の外側から対策できない場合は、断熱シートなどを貼ることで節電ができます。
設定温度を控えめにするのが節電に直結しますが、我慢は禁物です。特に夏は熱中症の危険があるので、適切な使用を心がけてください。
夏場、節電のために設定温度を上げて暑く感じる場合は、扇風機の併用がおすすめです。空気を攪拌することで室内の冷気ムラをなくし、風によって体感温度を下げる効果があります。
また、エアコンをつけているのに暑いと感じた時には、設定温度を下げるのではなく風量を強めてみましょう。風量を強くしても消費電力には大きく影響しないので、設定温度を下げるより節電になります。
和田さん
エアコンの電気代が気になるなら電力会社や電気料金プランを見直そう!
安い新電力会社
おすすめ3選
エアコンの電気代を節約する方法をお伝えしましたが、節約術で削減できる金額は限られています。
最近の高性能なエアコンは電気代が安いですが、製品代金が高くて簡単に手を出せない方もいるでしょう。
そこで、誰でも今すぐ電気代を見直せる方法が、電力会社の切り替えです。
今契約している電力会社よりも料金プランが安い会社に切り替えると、電気代を安くできます。
たとえばENEOSでんきは、電気使用量120kWh以降の従量料金が東京電力よりも1.55〜3.59円も安いです。
実際に東京電力からENEOSでんきに乗り換えると、4人家族の場合は年間約8,620円も安くなる可能性があります。
エアコンの電気代が気になっている方は、電力会社や料金プランを見直すことも検討しましょう。
エアコンだけでなく、家庭全体の電気代削減にも繋がります。
エアコンの電気代に関するQ&A
エアコンの電気代に関するよくある質問を3つまとめました。
- エアコンを1日つけっぱなしにするといくらかかる?
- 外出する場合は消した方がいい?つけっぱなしがいい?
Q.エアコンを1日つけっぱなしにするといくらかかる?
A、2021年製6畳用、冷房期間消費電力が166kWhのエアコン(パナソニックCS-X221D)を冷房で1日つけっぱなしにすると、電気代は38.1円/日ほどかかります。
かかる電気代の計算は、次のとおりです(※JIS C9612:2013の数値を使用)。
冷房期間消費電力166kWh×31円=5,146円
1日(18時間使用)あたりの電気代=5,146円÷冷房期間135日=38.1円
1日(日中18時間)つけっぱなしにすると、電気代は38.1円ほどかかる計算です。
ただし、エアコンは環境によって消費電力が変動するので、電気代は上下する可能性があります。
Q.外出する場合は消した方がいい?つけっぱなしがいい?
A、パナソニックが行った調査によると夏の30分程度の外出の場合は、外気温が35度以上の日はつけっぱなし運転がお得です。
一方で、外気温30℃程度までの場合は、こまめに消す方が節約に繋がります。
画像引用:Panasonic独自調査レポート | PR TIMES
冬は外気温が3℃未満の日は、室温が下がりやすく、もう一度設定温度に戻すのに電力を消費するためつけっぱなしがお得です。
3℃以上の日は室内温度がそこまで下がらないので、こまめに消す方が節約になります。
例えば、2021年1月の平均気温は5.4度だったので、基本的にこまめに消す方が電気代が安いということです。
画像引用:Panasonic独自調査レポート | PR TIMES
エアコンは単純につけたり消したりというアクションに対し、大きな電力を使うのではありません。室温が設定温度に至るまでの間は大きな電力を必要とするのです。
ですので、室温と設定温度に大きな差がある場合、大きな電力を使用する時間が長くなり電気代が高くなります。
夏の場合、エアコンを消して室温が急上昇する環境や気温であれば、再度つけた時に大きな電力を必要としますが、エアコンを消しても室温があまり変わらなければ消してる時間が長いほうが節電ということです。
和田さん
まとめ | エアコンの電気代
6畳用のエアコン(※)を使用したときの1時間あたりの電気代目安は、次のとおりです。
- 冷房:3.41円〜28.52円
- 暖房:3.25円〜45.88円
※消費電力が冷房110〜920W、暖房105W〜1,480Wで計算
エアコンの消費電力は部屋の環境や設定温度によって変動するため、あくまでも目安です。
また、部屋が大きくなるほど、1時間あたりの電気代は高くなります。
エアコンの電気代が高くて気になっているときは、省エネ性能の高いモデルに買い替えたり、エアコンの風量を自動に設定したり、すだれやシェードで日差しをカットしたりして節約できるよう工夫しましょう。
電力会社を見直すことも、エアコンの電気代を節約する方法のひとつです。
今契約している電力会社よりも安い料金プランに乗り換えると、家庭全体の電気代を節約できます。
エアコンの消費電力は設定温度で大きく左右されます。設定温度を1度変えるだけで約10%変わるといわれていますので、ここにある目安の電気代も設定温度次第では大きく異なります。
推奨される設定温度は夏は28度、冬は20度です。必ずこれを守らなければならないわけではありませんが、可能な限り控えめな設定温度での運転が節約につながります。
和田さん