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電気代が高い原因は?調べる方法と世帯別の電気使用量、電気代平均も解説

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電気代が高い原因

家に届いた請求書を確認して「電気代が高くなった?」とお思いではありませんか。
特に家電を多く使う夏や冬などの季節の移り目では、なぜ高くなったのかと差額の理由を調べる人が増えます。

高くなる原因は記事内で説明しますが、まずは、電気代が本当に高いかどうか判断するために、一般的な電気代と比較してみましょう。

世帯・季節別の平均電気代(/月)
春の電気代夏の電気代秋の電気代冬の電気
1人暮らし4,990円5,107円5,200円7,749円
2人暮らし8,484円8,288円8,470円13,216円
3人暮らし9,978円9,772円9,838円15,320円
4人暮らし10,626円10,717円10,785円16,286円
5人暮らし11,802円10,856円11,748円18,467円
出典:総務省家計統計 2021年4~6月(世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯)総務省家計統計 2021年7~9月(世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯)総務省家計統計 2021年10~12月(世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯)総務省家計統計 2022年1~3月(世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯)

住んでいる地域や住宅の設備などによって金額がかわるので目安ですが、一人暮らしで月8,000円を超える場合は、一般的に電気代が高いことになります。

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      監修者丸山晴美さん

      ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、食費や通信費など身の回りのやりくり術や運用方法などを、各メディアや講演などで紹介している。また、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを執筆、監修している。オンラインコミュニティサロン「女性のための夢を叶える!お金の教室」を開設。

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    電気代が高くなる原因

    電気代が高くなる原因は以下の4つです。

    • 原因1 電気の使用量が増えている
    • 原因2 電気料金が値上がりしている
    • 原因3 漏電している
    • 原因4 盗電されている

    なかでも、多いのが「電気の使用量が増えている」ケースと「電気料金が値上がりしている」ケースです。
    それぞれ確認していきましょう。

    原因1.電気の使用量が増えている

    結論から言うと、電気代が高くなる主な原因は「電気の使用量が増えているから」です。
    日常生活の中で電気をいくら使ったのか把握している人や、使用量が増えた実感を持っている人はほとんどいないため、意外と気づいていない人が多いのです。

    具体的な例をあげると、以下のようなライフスタイルの変化に応じて、使用する家電の数や時間が増え、電気料金が高くなっているケースが見られます。

    電気使用量が増えるライフスタイルの変化

    • オール電化にした
    • 在宅勤務などで家にいる時間が増えた
    • 結婚や出産で世帯人数が増えた
    • 季節が変わった

    オール電化の電気料金プランは「夜間の電気代は安く、昼間の電気代は割高」に設定されています。
    そのため、オール電化の住宅に引っ越して在宅勤務をするなど、日中の電気使用量が多くなる場合、電気代が高くなってしまうのです。オール電化住宅の場合、ガス代がかからないのでトータルの光熱費で考えると適切である場合がほとんどです。

    また、オール電化に限らず、在宅勤務になった家庭では2020年、2021年と2年連続で「電気代が増えた」と感じている割合が6割を超えています(※)。
    参考:【テレワークによる家計への影響】約7割が、「電気代」増加を実感。企業の「テレワーク手当」導入状況も明らかに。|株式会社LASSICのプレスリリース

    電気料金は電気の使用量によって変動するため、電気使用量が増える生活になっていればいるほど、電気代は高くなります。

    電気代が決まる仕組み

    電気料金は「基本料金」+「電気量料金(従量料金)」+「燃料調整費」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。

    言葉の説明

    「基本料金」は名前のとおり、毎月決まった額を支払う料金のことです。一般的には、契約アンペア数が基本料金となり、アンペア数が大きいほど基本料金が高くなります。
    対して、「従量料金」は電力量金単価×使用電力量で計算され、使った電気の量によって金額が変わります。

    「燃料調節費」とは、発電の原料となる石油や石炭の価格に応じて調整される費用のことです。調達費が下がると料金が差し引かれ、価格が上がれば加算されます。

    「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」×「1カ月の使用電力量」で計算された金額です。電力会社が再生可能エネルギーを買い取るために、消費者側が負担する金額のことです。

    電気代の半分以上は、電気使用量に応じて変動する「従量料金」によって決まります。
    そのため、電気の使用量が増えれば、電気代は増えます。

    実際に使用した電力量は毎月の請求書や明細書の「電力量(kWh)」欄で確認することができるので、まずは「電気使用量が増えていないか」を確認してみましょう。

    電気ご使用量のお知らせ画像引用:電気ご使用量のお知らせ | 九州電力

    上の画像だと⑥のご使用量の部分が使用した電力量を指します。前月と確認して、どの程度増えているか見てみましょう。

    電気の使用量が大きく増えていた場合は、「高い電気代を節約・節電する4つの方法」の章を確認し、節電方法を実践しましょう。

    電気の使用量が増える主な原因は、ライフスタイルの変化があげられます。
    家族が増えて家電製品を使う機会が増えたり、在宅勤務などで在宅時間が増えることでも電気使用量は増えます。そして季節的な要因もあります。

    夏は冷房や冷蔵庫、冬は暖房や保温機能などより多くの電気を使うシーズンです。これらエアコンや熱が発生する家電製品は、消費電力量が多く、使用時間が長くなり電気使用量が増える要因でもあります。これらの家電製品を節電を意識しながら使うことで、電気代を抑えることができるでしょう。

    消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

    丸山さん

    原因2.電力価格が値上がりしている

    電気の使用量がさほど変わっていないにも関わらず、電気代が高くなっている場合はそもそもの「電気料金が値上がりしている」ことが考えられます。
    電気料金が値上がりする主な原因は以下の通りです。

    • 日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格の上昇
    • 燃料調整費額の値上がり

    まず、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が決まる「市場連動型プラン」という一部の新電力で取り扱っている電気料金プランで契約している方は、市場価格の変動により電気料金が大きく値上がりすることがあります。

    2021年1月に経済産業省から注意喚起(※)が上がっているように、市場連動型の契約では変動幅が大きいため思わぬ電気代が請求されることもあるので、契約の際はしっかりと内容をチェックしたうえでするようにしましょう。
    「市場連動型」の電力料金プランを契約されている消費者の皆様へ | 経済産業省

    また、市場連動型プランの契約に限らず、電気料金には燃料価格を電気料金に反映させる「燃料調整費額」というものがあります。
    これはどの電力会社でもほぼ同じ額になっており、原油や液化天然ガスなどの価格の高騰によって金額が高くなっています。

    燃料調整費額の変化(※)
    年月燃料調整費額
    2021年6月-2.11円/kWh
    2021年6月-3.29円/kWh
    2022年3月1.83円/kWh
    2022年4月2.27円/kWh
    2022年5月2.74円/kWh
    2022年6月2.97円/kWh
    ※東京電力エナジーパートナー(関東エリア)

    表は東京電力の関東エリアの燃料調整費額の変化をまとめたものになります。
    2022年に入ってから燃料調整費額は高騰が続いています。
    仮に月の電力使用量が200kWhの場合、2021年の6月では658円の減算だったものが、2022年の6月では594円の加算となり、比較すると1,252円も電気代が高くなる計算です。

    市場連動型のプランは新電力で募集しているため、乗り換えの際はどちらのプランを採用しているか確認するようにしましょう。

    市場連動型のデメリットは、市場価格に左右されやすく請求書が来るまで電気代がわからないことです。現在のように電気代が高くなっている局面では、従量料金制を採用している電力会社への契約をおすすめします。

    また、燃料調整額はどこもほぼ同じですので、乗り換える際は同じ支払うにしてもポイントが多く貯まったり、割引がされる新電力を比較検討してみるとよいでしょう。

    消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

    丸山さん

    原因3.漏電している

    家を空ける日が多かったにもかかわらず電気の使用量が多い場合や、同じような使用をしていたのに急に電気代が上がった場合は漏電している可能性もあります。

    漏電とはその名のとおり「電気が本来のルートを外れて流れている」状態のことです。
    電気機器や電気配線は本来、電気が外に漏れないように塩化ビニルなどの絶縁物(電気を通さないもの)で覆っています。
    しかし、この絶縁物が古くなったり傷ついたりして絶縁の性能が悪くなると、電気が本来の通り道を外れて電気機器の外に漏れてしまう場合があります。この状態を漏電といいます。

    漏電すると、電気代が高くなるだけでなく、感電の危険や火災などの事故の原因にもなるため注意が必要です。
    漏電が疑われる場合は、以下の流れで確認してみましょう。


    関西電気保安協会参考:関西電気保安協会│

    漏電の確認方法

    1. アンペアブレーカーのつまみが「入」になっていることを確認する
    2. 配線用遮断器のつまみをすべて「切」にする
    3. 漏電遮断器のつまみを「入」にしたあと、配線用遮断器のつまみを1つずつ「入」にする
    4. 問題のある回路の配線用遮断器を入れたときに漏電遮断器が切れたらその回路に漏電の可能性がある
    5. 他の回路に問題がないか調べるため、またすべての配線用遮断器を「切」にし、再び漏電遮断器のつまみを入れる
    6. 問題のある回路以外の配線用遮断器を1つずつ「入」にして、他に問題がないかを確認する

    参考:電気がつかないとき|一般の方向け|東京電力パワーグリッド株式会社

    漏電が疑われる場合は、安全のためにも契約している電力会社のサポートに相談しましょう。

    原因4.盗電されている

    あまりないケースですが、急な電気代の高騰が続くときは盗電されている可能性もあります。
    以前、SNS上では「家のガスメーターの横にあるコンセントを勝手に使用された」という盗電のツイートが話題になりました。

    盗電の手口で一番多いのが、屋外にあるコンセントから電気を盗む方法です。
    ガスメーターの横のコンセントや、ベランダなど屋外にあるコンセントから知らない延長コードが伸びていた場合は、警察に相談しましょう。
    そのうえで、盗電されないためにコンセントカバーなどを取り付けておくと安心です。

    未来工業 プロテクトカバー 器具用保護カバー
    コンセントを使用したままカバーが出来るタイプです。鍵付きなので施錠も出来ます。
    カバーを設置するにはコンセントを壁から一度取り外さないといけません。

    【TERADA】RDS10000SL 屋外コンセント用セキュリティカバー まもれーる・屋外くん
    コンセントを使用したままカバーが出来るタイプです。鍵付きなので施錠も出来ます。
    取り付けに電気工事は必要ありませんが、壁にねじ止めするので、壁にねじ穴を開ける必要があります。

    高い電気代を節約・節電する4つの方法

    高い電気代を節約・節電するための方法は以下の4つです。

    • 電化製品の使い方を見直す
    • 待機電力を減らす
    • 古い家電(10年以上昔のもの)を買い替える
    • 電力会社や電気料金プランを見直す

    毎日使う家電や、消費電力の大きい家電の使い方を見直すだけで節約につながります。
    また、電力会社や電気料金のプランにこだわっていない場合は、電力会社やプランを見直すだけで、電気料金を安くできるのでおすすめです。

    それぞれ説明していきます。

    安い新電力会社
    おすすめ3選

    1

    Looopでんき

    Looopでんき

    基本料金なし、使った分だけ。

    基本料金が0円で30分ごとに、
    電気料金が変わる仕組みを採用。

    2

    楽天でんき

    楽天でんき

    楽天ポイントを貯める・使える。

    でんきとガスをセットで契約すると、
    楽天ポイント4,000GET。

    3

    東京ガス

    東京ガス

    電気・ガスのセット割で電気代0.5%割引。

    新規申し込みで電気代基本料金が

    1か月無料。

    ※画像は公式サイトから引用(楽天でんきLooopでんき東京ガス

    1.電化製品の使い方を見直す

    高い電気代を節約する一番の方法が「電化製品の使い方を見直す」ことです。
    電気代が高くなる原因で挙げたように、電気代は電気の使用量に応じて高くなるからです。
    電化製品のなかでも電気使用量が大きい家電があるため、それらの家電の使い方を見直すだけで簡単に節電ができます。

    家庭の用途別エネルギー消費の推移

    ※画像引用:省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁

    家庭の電気使用のなかで多くを占めるのが、エアコンなどの空調機器、冷蔵庫や洗濯機などを動かすための動力や照明器具です。
    それぞれ、省エネな使い方があるので、ぜひ実践してみましょう。

    エアコン

    エアコンは消費電力の大きい家電のひとつです。
    使用時期は夏(7月〜9月)冬(11月〜2月)ですが、使用電力量が大きいため、上手く節電することで電気代を安くできます。

    エアコンにかかる電気代は消費電力が冷房110W〜920W、暖房105W〜1,480Wのもので、1時間当たり冷房が2.84円〜24.84円、暖房は2.84円〜39.96円です。
    1日9時間つけていると年間で4,600円~52,488円ほどかかる計算になります。
    政府が発表しているエアコンの節電方法と、年間節約額は以下のとおりです。

    エアコンの節電内容と節約額
    省エネ・節約行動比較内容年間節電量(kWh)年間節約額
    冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から28℃にした場合(使用時間:9時間/日)30.24kWh約940円
    冬の暖房時の室温は20℃を目安にする外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)53.08kWh約1,650円
    冷房は必要なときだけつける冷房を1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)18.78kWh約580円
    暖房は必要なときだけつける暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)40.73kWh約1,260円
    フィルターを月に1回か2回清掃フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較31.95kWh約990円
    省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁

    その他にも、外気温が35℃以上の夏場や3℃未満の冬場は、30分程度の外出時にこまめにエアコンを消すより、つけっぱなし運転の方がお得です。
    エアコンの電気代について詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。

    照明器具

    家庭で使用される照明器具も、使用時間が長いため、家全体で見ると電気使用量が大きくなります。
    この電球を省エネなものに取り換える、また使用時間を短くできれば、電気代を安くできます。
    政府が発表している照明器具の節電方法と、年間節約額は以下のとおりです。

    照明器具の節電内容と節約額
    省エネ・節約行動比較内容年間節電量(kWh)年間節約額
    電球形蛍光ランプに取り替える54Wの白熱電球から12Wの電球形蛍光ランプに交換(年間2,000時間使用)84.00kWh約2,600円
    電球形LEDランプに取り替える54Wの白熱電球から9Wの電球形LEDランプに交換(年間2,000時間使用)90.00kWh約2,790円
    点灯時間を短くする54Wの白熱電球1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合4.38kWh約140円
    12Wの蛍光ランプ1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合19.71kWh約610円
    9Wの電球形LEDランプ1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合3.29kWh約90円

    LED電球が主流となっていますが、まだ白熱電球を使用している家庭も多いです。
    経済産業省の調べによると、白熱電球と電球型LEDランプのコストを比較すると約9ヶ月(1,500時間)でコストが逆転する形になります。
    そのため、白熱電球を使用している場合は、買い替えのタイミングでLED電球に変えると長期的にお得になります。

    ※省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁

    テレビ

    テレビの消費電力は液晶画面のサイズや解像度などの性能によって異なります。
    テレビにかかる電気代は消費電力が100〜250W(55V型)のもので、1時間あたり2.7〜6.75円、1日3時間見たとして月にすると243円~607円、年間にすると2,916円~7,284円ほどかかる計算になります。

    政府が発表しているテレビの節電方法と、年間節約額は以下のとおりです。

    テレビの節電内容と節約額
    省エネ・節約行動比較内容年間節電量(kWh)年間節約額
    テレビを見ないときは消す詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較16.79kWh約520円
    画面は明るすぎないようにするテレビ(32V型)の画面の輝度を最適(最大→中間)にした場合27.10kWh約840円
    ※省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁

    テレビの電気代について詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。

    冷蔵庫

    冷蔵庫は24時間、常にコンセントをつけて使用する家電です。
    冷蔵庫にかかる電気代は消費電力が一人暮らしの140L、年間消費電力量が300kWhのもので年間にすると8,000円以上、ファミリータイプの470L、年間消費電力量258kWhのもので、約6,970円かかります。

    冷蔵庫の電気代は容量ではなく、省エネ性能によって大きく異なるため、お使いの冷蔵庫の年間消費電力量を確認しておきましょう。
    なお、型番が分かる場合はインターネットから、分からない場合は説明書や本体の扉に貼ってあるシールで確認ができます。

    政府が発表している冷蔵庫の節電方法と、年間節約額は以下のとおりです。

    冷蔵庫の節電内容と節約額
    省エネ・節約行動比較内容年間節電量(kWh)年間節約額
    ものを詰め込みすぎない詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較43.84kWh約1,360円
    無駄な開閉はしない旧JIS開閉試験※の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較10.40kWh約320円
    開けている時間を短くする開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較6.10kWh約190円
    設定温度は適切にする設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃)61.72kWh約1,910円
    壁から適切な間隔で設置上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較45.08kWh約1,400円
    ※省エネポータルサイト | 経済産業省資源エネルギー庁

    政府の調べによると10年以上前の古い年式の冷蔵庫を使用している場合は、省エネ性が高い最新のものへ買い換えることで、約43%も省エネになります。
    買い替えに関しては下記のサイトで確認してみましょう。

    省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」 | 環境省

    節電のコツは

    • つけっぱなしをやめる
    • 省エネ性能の高い家電製品に買い替える
    • 省エネモードを活用する

    です。

    例えば、誰もいない浴室や廊下の電気をつけっぱなし、とりあえず時計代わりしているテレビのつけっぱなし。といった何気ない日常の中に溶け込んでいる電気のムダがあります。これらの無駄な電気に気付いて、こまめに消す習慣を身に付けるようにしましょう。

    新しい家電製品は、省エネ性能が高いものが多く、普段通りに使っていたとしても使用電力量が少なくなります。LED照明も最近は天井に設置するシーリングライトが主流となってきましたが、一般的な蛍光灯タイプのものよりもLED照明は電力使用量がおよそ半分になるので、付け替えるといいでしょう。

    また家電についている省エネモードも活用してみましょう。テレビの場合はやや画面を暗くなったり、エアコンの場合は人や周囲の状況を判断して適切な運転をしてくれます。

    消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

    丸山さん

    2.待機電力を減らす

    使用していない家電の待機電力を減らすことも、電気代を節約する方法のひとつです。
    それぞれの家電の待機電力は使用時に比べるとわずかなものですが、ものによってはコンセントに繋がっている以上、微弱ながら電気を使用し続けています。

    待機時消費電力は近年減少傾向にありますが、経済産業省によると、2012年度において家庭の世帯当たり全消費電力の5%以上も占め、まだ削減する余地があります。

    待機電力を減らす方法

    • 使っていない家電のコンセントを抜く
    • スイッチのついた節電タップを利用する
    • 機器本体の主電源スイッチをオフにする

    エアコン使わない春秋はコンセントを抜いたり、長期間の旅行や不在時はテレビのコンセントを抜いたりするなど、日頃から待機電力を減らしていきましょう。

    ただし、コンセントを抜いてしまうと、電源を入れてから使用できるまでに時間がかかる家電もあります。
    具体的にはテレビや録画機器など、主電源をオフにしたりプラグを抜くと立ち上がりまでに時間がかかったり、録画機能が使えない状態になります。
    そのため、利便性を損なわない程度で待機電力を削減するのがおすすめです。

    3.古い家電(10年以上昔のもの)を買い替える

    古い家電を買い換えるのも、電気代を安くするひとつの方法です。
    具体的には、10年以上昔のものに関しては、省エネ性能が今と大きく異なるため、買い換えることで節約が期待できます。

    画像引用:省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」 | 環境省

    環境省によると、照明器具はLEDにするだけで86%、電気冷蔵庫は最新モデルで42%と10年前と比べて電気代を大きく削減できます。
    古い家電を使用している場合は、省エネ性の高い製品に買い換えることも検討してみましょう。

    省エネ製品には省エネ性マークと、年間消費電力のラベルが表示されています。

    省エネ製品には省エネ性マークと、年間消費電力のラベル

    画像引用:省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」 | 環境省
    省エネラベルについて | 資源エネルギー庁

    4.電力会社や電気料金プランを見直す

    電力会社や電気料金プランの見直しも、電気代を安くする方法のひとつです。
    現在契約している電力会社よりも電気料金の安い会社に乗り換えることで、月々の電気代を節約することができます。

    2016年の電力小売自由化によって、電力会社を自由に選ぶことができるようになりました。2021年の帝国データバンクの調べによると、新電力会社は全国に706社あり、私たちが選べる会社の数が増えています。

    新電力の特徴

    • 新電力は大手電力会社の送配電設備を利用するため、電気の質は大手電力会社と同じ
    • エネルギー企業だけでなく、通信、旅行会社などが参入し、独自の強みを生かした料金プランを作っている
    • 価格競争により、安い電気料金プランが多い
    • 多種多様なプランがあり、より家庭に合ったプランを選ぶことができる

    新電力は大手電力会社に比べて安い料金体系や、ポイント還元などメリットが多いのが特徴です。
    現在契約している電力会社より安くできる電力会社がないか、一度調べてみるのがオススメです。

    電力自由化に伴い自分で事業者を選ぶことができるようになりました。自由化で新規に参入した小売電気事業者のことを「新電力」と呼んでいます。

    各社特徴それぞれに特徴があり、大手電力会社より〇%割引や、ポイント付与、ガソリン代が安くなる。ガスやインターネット回線などと同時に契約をすると割引になる。などさまざまです。

    最近の傾向としては、電力価格の上昇に伴い新電力の事業撤退や新規受付停止を行っていることも増えてきているのも事実です。現状で新電力を選ぶ際は、大手企業や自治体が募集しているものの中からご自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶようにしましょう。

    消費生活アドバイザ-丸山晴美さん

    丸山さん

    今よりも安い電力会社に乗り換えるならエネチェンジがおすすめです。

    電気代の世帯・季節・地域別平均

    政府の家計調査から電気代の世帯・季節・地域別の平均をまとめました。
    電気代が高いと感じた人は、一般的な電気代を確認してみましょう。

    家庭の使用状況にもよりますが、一般的な電気代より5,000円以上高い場合は、電気代の節約や電気料金プランの見直しがおすすめです。

    【世帯別】電気代平均

    【世帯別】電気代平均
    世帯人数電気代平均(2022年/月)電気代平均(2023年/月)
    1人世帯5,794円7,162円
    2人世帯11,307円11,879円
    3人世帯13,157円13,879円
    4人世帯13,948円14,849円
    5人世帯15,474円16,229円
    出典:電気・ガス・水道料金の平均目安家計調査/家計収支編

    1人世帯が7,162円なのに対し、2人以上の世帯では1万円強の電気代です。
    比較すると、一人暮らしの電気代は割高な傾向にあります。

    【季節別】電気代平均

    【季節別】電気代平均
    季節電気代平均(2022年度)電気代平均(2023年度)
    春(4~6月)9,904円9,190円
    夏(7~9月)9,764円8,390円
    秋(10~12月)10,201円8,514円
    冬(1~3月)12,301円14,646円
    出典:電気・ガス・水道料金の平均目安家計調査/家計収支編
    世帯・季節別の平均電気代(/月)
    春の電気代(4月~6月)夏の電気代(7月~9月)秋の電気代(10月~12月)冬の電気代(1月~3月)
    1人暮らし6,333円6,418円6,557円9,340円
    2人暮らし10,657円10,446円10,910円15,577円
    3人暮らし12,599円12,062円12,648円18,357円
    4人暮らし12,713円12,922円13,871円19,941円
    5人暮らし14,529円14,038円14,860円21,763円
    出典:総務省家計統計 2022年度(世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯)

    季節別の電気代では、暖房器具を多く使う冬場の電気代が高い傾向にあります。

    【地域別】電気代平均

    【地域別】電気代平均
    地域電気代平均(2022年)電気代平均(2023年)
    北海道13,084円11,254円
    東北13,835円12,397円
    関東12262円9,881円
    北陸15,517円13,096円
    東海12,439円10,517円
    近畿12,221円9,268円
    中国14,743円11,699円
    四国13,450円11,225円
    九州11,894円8,649円
    沖縄11,616円9,277円
    出典:電気・ガス・水道料金の平均目安家計調査/家計収支編

    地域別にみると、寒さの厳しい北海道や北陸、東北などの地域の電気代が高い傾向にあります。
    季節別のデータで確認したとおり、冬場の電気代が高い地域が総合的な電気代も高くなっています。

    また、2022年はロシアのウクライナ侵攻などを背景として燃料の価格は大きく高騰し、その影響が電気料金にも顕著に表われています。

    まとめ

    電気代が高くなる原因は以下の4つです。

    • 原因1 電気の使用量が増えている
    • 原因2 電気の市場価格が高騰している
    • 原因3 漏電している
    • 原因4 盗電されている

    なかでも多いのが「電気の使用量の増加」と「市場価格の高騰」です。
    一人暮らしで毎月の電気代が1万円以上かかる場合は、電気の使用量が増えていないか、確認し、できるところから節電を行ってみましょう。

    家電の使い方の見直しや、待機電力の削減、省エネ製品への買い換えなどコツコツとした対策で電気代は安くすることができます。
    また、現在契約している電力会社や料金プランを見直すのもおすすめです。
    ライフスタイルは年を経るごとに変化するため、以前契約した電気料金プランが最適とは限りません。
    今契約している電力会社よりも自分の家庭に合った安い料金プランに乗り換えることで、家庭全体の電気代を節約できます。

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