クレジットカードの審査をパスできる年収はいくら?正しい書き方も解説
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クレジットカードの申し込みに必ず申告欄があるのが、「年収」です。
クレジットカードの申し込みの際に記載するべき年収がどの年収なのかや、どの程度の年収があれば審査に通過するのかについて知りたくありませんか?
今回は、クレジットカードの審査を通過して無事カードをゲットするために知っておきたい、正しい年収の書き方をまとめました。
また、クレジットカードの審査に通過すると言われている年収を普通カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードなどカードのランクごとに解説していきます。
自分の年収を知る方法や正しく申告しなかった場合どのような影響があるのかも解説していきますので、実際にクレジットカード会社へ申込書を出す時の参考にしてくださいね。
専門記事ライター
監修者加藤良大さん
専門記事ライター。
金融、不動産、税金、BtoBビジネスなど合計1.5万本以上の記事を執筆。過去に所持していたクレジットカードの枚数は10枚以上。
そのうち、現在は廃盤の還元率2%「リクルートカードプラス」をメインカードに使用しています。
最もお得な換金方法、商品への交換プロセスなどを徹底的に調べ尽くした経験を活かし、クレジットカード記事の執筆・監修を行っています。
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クレジットカードの審査で記載する年収の正しい書き方
クレジットカードの申し込みの際、必ず申告するのが年収です。会社員、自営業、学生や主婦など、申込者の属性によって年収の計算方法は異なります。
属性別に年収の記入方法をご紹介していきます。
給与所得者は税込年収
給与所得者は、税金や保険料などが差し引かれる前の年収を記入します。
給与所得者には、会社員だけでなくフリーターやアルバイトをしている学生も含みます。
例えばANA To Me CARD PASMO JCBでは、「パート・アルバイト給与等を含む、前年度の税込の年収をご入力ください。」とされています。
税引前とは、
- 所得税(源泉徴収)
- 健康保険料
- 雇用保険料
などが天引きされる前の給与のことです。
1万円単位で完全にピッタリの金額を書く必要はありませんが、10万円単位ではなるべく正確に記入することをおすすめします。
例えば、年収が408万円の人がクレジットカードの申込の際に記載する年収は、408万円または410万円にしておくのがいいでしょう。
審査の際にクレジットカード会社が税務署に年収を確認することはありませんが、わかる範囲で正確に実際の税引前の給与を申告しましょう。
自営業は経費を引いた所得
個人事業主として毎年確定申告をしている自営業の人がクレジットカードの申込の際に申告する年収は、経費を引いた所得です。
例えば、以下のようになります。
収入金額:600万円
所得から差し引かれる金額:170万円の場合
所得金額:430万円
このように、個人事業主は経費を引いた所得が記入するべき年収です。
個人事業主でクレジットカードの審査が気になる方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
学生や主婦の場合は同居家族の年収を申告する場合も
専業主婦や、アルバイトをしていない学生など、年収がない場合には、クレジットカードによっては同居家族の年収を申告する場合もあります。
本人の収入を記載するよう指定されている場合は、正直に0円と記入しましょう。
年収を0にしてクレジットカードを作ることができるのか心配な人もいるかもしれませんが、イオンカード・セゾンカード・JCBカードなどいくつかのクレジットカードのweb申込で、0円とするよう指示されているため、0でも問題ないと言えそうです。
例えばイオンカードは、webからの申込の場合、職業で「専業主婦」を選択すると、自動的に年収が0となる仕組みになっています。
イオンカードはスーパーマーケットであるイオンで便利に使えるカードなので、主婦の保有率が高いです。
年収0で審査に落とされるようであれば主婦が持てないはずですが、主婦がよく持っているカードの筆頭なので、0で申告しても問題ないと考えられます。
審査は配偶者など、扶養されている親族の年収をもとに行われます。年収がない場合は、正直に0と申告しましょう。
このように、給与所得者・自営業・主婦など、属性によって年収の正しい書き方は異なります。

加藤 良大 /
個人事業主がクレジットカードの申し込み時に申告するのは、年収ではなく年収から経費を差し引いた所得です。
税金を抑えるために経費を多くとると、所得が低くなりすぎてクレジットカードの審査に通過できなくなる恐れがあります。
次の章では、自分の年収がわからない時にどうやって調べたらいいのか、その方法をご紹介していきます。
自分の年収が分からない場合の調べ方
自分の年収が正確にわからない場合の調べ方は、いくつかあります。
年俸制の会社員であれば、年収を算出するのにそう苦労はしないかもしれませんが、歩合制の給与体系であったり、毎月の売り上げに左右される自営業などは、すぐにはわからないことも考えられます。
そこで、自分の年収を調べるいくつかの方法をご紹介していきます。
勤務先で源泉徴収票を発行してもらう
給与所得者であれば、勤務先で前年度の源泉徴収票を発行してもらうのが、一番手っ取り早い方法です。
源泉徴収票の「支払金額」の欄を確認することで、正確な年収がわかります。
源泉徴収票の発行は会社の義務なので、通常年度ごとに交付されているため、手元にある場合は確認しましょう。
もし紛失してしまった場合などは、会社に依頼して再発行してもらうことも可能です。
源泉徴収票のような法律で交付が義務付けられている法定調書は無料で発行してもらえる書類なので、年収を知りたい時は勤務先に源泉徴収票を発行してもらうのがいいでしょう。
自営業者は最新の確定申告書で確認
自営業者は、最新の確定申告書の「所得金額」の「合計」欄を確認することで、正確な年収がわかります。
前年度の確定申告書の写しを取っていなくても、管轄の税務署に連絡することで見せてもらえます。
自営業者は、
- 毎月の収入が安定していないことが多い
- 複数の取引先から収入を得ている場合が多い
などの理由から、一年を通して見てみないと年収を算出するのが難しい場合が多いです。
例えば、数ヵ月単位の仕事の場合、入金は全てが終わってからという場合もあるため、単月だけの収入を見ても全体が把握できないことも少なくありません。
このように、自営業者は最新の確定申告書で確認するのが一番手っ取り早いです。
市区町村役場で所得証明書をもらう
市区町村役場で所得証明書をもらうのも、年収を調べる方法の一つです。
誰でも利用できる方法ですが、有料であることや、役所に出向かなければならない点はデメリットです。
会社でなかなか源泉徴収票を再発行してもらえない場合や、前年度の確定申告書の写しを取っていない自営業者にとって便利な方法です。
自治体によって「所得証明」「所得課税証明」など名称は様々ですが市区町村役場でも、証明書を取得することによって年収を調べることが可能です。
勤続1年未満の場合は直近の給与から年収を試算
給与所得者でも、転職や就職をしたばかりで勤続1年未満の人の場合は、直近の給与から年収を算出して記入するといいです。
現在の会社での源泉徴収票がないため、自分で算出するしかないからです。算出する時には、月給だけではなく、賞与も考慮に入れたうえで申告するのがポイントです。
例えば、月給30万円、ボーナス2回(各2ヶ月分)の人であれば、下記のような計算になります。
(30万円×12カ月)+(30万円×2カ月×2回)=480万円
このように、今の勤務先で働き始めたばかりで前年度の源泉徴収票がない場合は、算出するという方法もあります。
このように、自分の年収の調べ方をご説明してきました。
現在の仕事を2年以上続けている人であれば前の記録を調べればいいですが、現在の会社で働き始めたばかりの人は、面倒でも計算を行って算出するのがいいでしょう。
次の章では、クレジットカードの審査に通過できる年収を解説していきます。
クレジットカードの審査に通過すると言われている年収

クレジットカードの審査に通過すると言われている年収は下記の通りになります。
カードランク | 年収基準 |
---|---|
普通カード | 200万円 |
ゴールドカード | 500万円 |
プラチナカード | 1000万円 |
ブラックカード | 数千万円 |
どのクレジットカード会社も、はっきりと年収を公表しているわけではありませんが、おおむねこの程度が基準となるラインと言われています。
ただし、カード会社によって基準は異なるため、これまでのクレジットカードの利用履歴がとてもいい人などは、これ以下の年収でも審査に通過することもあります。
年収が安定して200万円以上あれば審査に通る可能性が高くなる
安定継続した年収が200万円以上ある人であれば、クレジットカードの審査に通る可能性が高くなるといわれています。
例えば、時給1,100円の派遣社員が1日8時間、月20日働くと、月間の給料は17万6千円、年収211万2,000円です。
年収200万円程度の人であっても、十分クレジットカードの審査に通る可能性が高いです。
パート・アルバイトでも申込可能なクレジットカードは同居家族の年収がポイント
パートやアルバイトでも申込可能なクレジットカードは、同居している家族の年収も併せて審査されています。
例えば、アルバイトでも申込可能なクレジットカードに、楽天カードがあります。
申込の際、同居の家族の人数や持ち家かどうかなどの条件の他に、世帯年収を記載しますが、同居の家族に返済能力があるかどうかが問われているための内容だからです。
同居の家族の収入を記入する欄がなくても、審査は同居の家族に返済能力があるかどうかも判断基準になるため、同居の家族の年収がポイントになります。
この章では、クレジットカードの発行の可否と年収について解説してきました。カードのランクが高くなればなるほど、年収の基準は高くなります。
年収200万円程度の人やパート・アルバイトでもクレジットカードは作れます。もちろん学生もクレジットカードは作れます。
学生におすすめのクレジットカードについては、下記のページを参考にしてみてください。

また、クレジットカードの審査に通過できる年収水準は、あくまでも目安です。
年収500万円程度で審査に通過できるとされるゴールドカードでも、年収300~400万円で審査に通過できるケースがあります。
クレジットカード会社は、カード利用時に発生する手数料などで利益を得ているため、会員数を増やさなければなりません。
そのため、新たなクレジットカードの登場から間もない頃は、審査に通過するとされる水準より年収が低くても審査に通過できる可能性があります。
次の章では、年収を申告する時の注意点について説明していきます。
年収に関する注意点

クレジットカードを申し込む時、年収の申告やカードの選び方などで注意しておくべき点がいくつかありますのでご紹介していきます。
年収の低さが気になる場合は利用限度額を低めに申請する
希望するクレジットカードに対して、自身の年収が低いのではないか心配な人は、利用限度額の希望を低めに申請しておくことがおすすめです。
さらには、キャッシング枠も0円にしておくといいでしょう。
利用限度額は年収が高い人ほど利用限度額が高い傾向にあります。また、キャッシング枠は貸金業法の総量規制に基づいて、年収の3分の1以内と定められています。
年収が低いことが気になっているようであれば、利用限度額をひとまず10~30万円程度にしておいて、実績を積んで徐々に利用限度額を上げていくのがおすすめです。
年収が低い場合は審査があまり厳しくないクレジットカードを選ぶ手も
自身の年収が低い場合は、審査があまり厳しくないクレジットカードを選ぶ方法もあります。
ウソの金額を書くと虚偽申請になり最悪は契約解除も
年収について、事実と大きくかけ離れた金額を申告すると、虚偽申請とみなされ、最悪の場合契約解除されることもあります。
例えば、三井住友カードでは、会員資格の取消事由とされています。
クレジットカード会社は会社名や役職などからおおよその年収は判断できるので、たとえ事実と大きく異なる金額を書いたとしてもバレてしまいます。
年収も正直に申請をするようにしましょう。

クレジットカードの申し込みにおいては、収入を証明する書類の提出は不要です。
だからといって虚偽の申告をすると、バレたときに会員資格を取り消される可能性があります。
会社名や役職、職種などで大体の年収を予想できるため、年収400万円を年収600万円と偽るなどはしてはいけません。
勤務先が変更になった場合も届け出ること
クレジットカードを作成後、勤務先が変更になった場合は届け出が必要です。勤務先が変更になることで年収も大きく変化する場合があるからです。
例えば、三井住友カードでは、「届け出事項の変更等」という項目に、勤務先が変わったら遅滞なく届け出るように定められています。
規則に定められているので、勤務先の変更があれば、すぐに届け出を行いましょう。
この章では、クレジットカードと年収に関する注意点をご紹介してきました。
カードの選択時・申込時・届いた後とそれぞれ気を付けておかなければならないことがあるので、覚えておきましょう。
まとめ
今回は、クレジットカードの審査と年収の関係についてご紹介してきました。
内容を振り返ります。
- クレジットカードの審査で申告する年収は属性により異なる
- 給与所得者は税引前の年収で源泉徴収票で確認可能
- 自営業は所得の合計額で前年度の確定申告書で確認可能
- 学生や主婦は0円で申告する場合と世帯年収を申告する場合がある
- 市区町村役場で所得証明書をもらうとわかるが有料
- 年収200万円以上でカードを作れる
- 年収が低い人は限度額やキャッシング枠を低くしておくといい
- 現在の年収は正確に申請、勤務先の変更は遅滞なく届け出る
このように、クレジットカードの審査での年収は、審査の判断基準の一つとなります。
ついつい高く申告してしまいたくなりますが、虚偽申告は解約事由にもなり得ますし、正直に正確に申告することがポイントです。
こちらの記事でご紹介した年収の調べ方や注意点などを参考にして、正しく申込をおこないましょう。
クレジットカードの審査難易度についての記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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