デビットカードはネットショッピングにも優秀!注意点を抑えて有効活用を
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「ネットショッピングでデビットカードは利用できる?」
デビットカードしか持っていない方は、インターネットで買い物をする際、まずはこの疑問が思い浮かぶでしょう。
しかし、悩む必要は一切ありません。
デビットカードもクレジットカードと同様に使えます。
この記事では、ネットショッピングにおけるデビットカード利用の基本的な知識だけでなく、メリットやデメリットも取り上げます。
あまり知られていない意外な長所や注意すべき点も触れますので、よりデビットカードを理解して買い物を楽しんで頂けるのではないでしょうか。
後半ではおススメのデビットカードも紹介しますので、ついでに自身のデビットカードを見直す機会としても役立ててみててください。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
ブランドデビットの場合は、VisaやMastercard、JCBのロゴが掲載されていれば、オンラインショッピングでも利用できます。
3Dセキュアに対応しているデビットカードも多く、ほぼクレジットカードと同じように使えます。
特に便利なのは、利用時に口座から即時引落になる点です。
海外サイトなどでも利用でき、クレジットカードのように後日レートが確定という事ではないため、日本円でいくら買ったかをすぐに確認できて便利です。
以前は0.5%以下の還元率カードが多かったですが、最近は1%還元のカードも出てくるなど、便利でお得に使えるようになりました。
ただし、クレジットカードに比べると還元率が高いカードは少なくなり、特典もクレジットカードの方が多くなります。
例えば、楽天カードの場合は楽天市場でSPU対象(合計3%)になりますが、楽天銀行デビットカードの場合はSPUの対象外(合計2%還元)となり、やはりクレジットカードの方が条件が良い場合がほとんどです。

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)

福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
レイク:融資とは?出資や投資との違いや種類についてわかりやすく解説
auじぶん銀行:資産運用について知っておきたいことまとめ!種類や方法、注意点を解説
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デビットカードはネットショッピングで利用できる
「デビットカードはインターネットショッピングで利用できないのでは?」
と考える方も少なくないようですが、結論は冒頭の通り、利用可能です。
「デビットカードはセキュリティ面が弱い」ということもないですので、安心してお買い物を楽しみましょう。
ただし、一部のデビットカードはオンラインでは利用できないので注意が必要です。
セキュリティ面はクレジットカードと同等
インターネットショッピングでデビットカードやクレジットカードを利用する際に、気になる点はセキュリティ面でしょう。
「不正にクレジットカード番号やセキュリティコードを抜き取られないか」、「購入後に無事商品は届くのだろうか」という不安が発生しやすいのは、インターネットショッピングならではの話です。
「被害発生率ゼロ」は不可能ですが、限りなくゼロにすることは可能ですので、自分が被害な合わないように、ショッピングサイトを訪れた時には以下の点はチェックするようにしましょう。
- 連絡先や何かあったときの相談先が記載されているか
- SSL/TLSなどの情報暗号化技術が導入されていて、情報の安全性が保たれているか
- クレジットカードを利用する際、カード番号や有効期限だけでなく、セキュリティコードやID・パスワードの入力などの「追加本人認証」を求める慎重なサイトであるか
SSL/TLSについて
インターネット上で情報を暗号化して送受信し、データの傍受やなりすましによる情報漏えいを防ぐセキュリティ技術です。
SSLに対応しているサイトはアドレスに「https://」と表示され、保護されたページを表示するとブラウザの下部等に鍵マークが表示されます。
上記はクレジットカードもデビットカードも共通のチェック項目ですが、「このサイトは怪しいかも…」と少しでも感じた際は購入に進まないことも重要です。
また、近年は、注文直前に本人認証を求める(本人認証サービス)サイトも増えているので、その有無で信頼性を判断するのも一つでしょう。
本人認証サービスは当然デビットカードにも導入されているため、セキュリティの強度はクレジットカードと同等と考えて問題ありません。
ただし、本人認証はカード毎にそれぞれ事前に設定する必要がある点は覚えておきましょう。
まだ手続きを済ましていない場合は、自身が所有するカードに合わせて、事前に手続きを済ませることをおススメします。
- Mastercard ID Check™
- Visa Secure
- J/Secure™
J-Debit以外は利用可能
冒頭で「デビットカードはインターネットショッピングで利用できる」と述べましたが、唯一の例外があります。
それは、J-Debitです。
J-Debitは日本電子決済推進機構が普及させているもので、手持ちのキャッシュカードがそのままデビットカードとなる便利なものですが、こちらはオンライン利用はほとんどできません。
基本的には実店舗向けもので、加盟店も限られています。
ネットショッピングを利用する際は、J-Debit以外を用意しましょう。
デビットカードをネットショッピングで使う方法
では、ここから実際に使う際の話に移ります。
基本的な手順はショッピングサイト、カードを問わず、共通ですので、流れさえ覚えてしまえば問題ありません。
方法はクレジットカードと同じ
利用方法はデビットカードもクレジットカードと同じです。
大きく分けて、以下の2つの方法があります。
- 購入するたびにカード情報を登録して決済する
- サイトにカード情報を登録して決済時に選択する
よりシンプルな前者は、どのカードを使うかが都度わかりやすいので、初心者はこちらの方法が良いでしょう。
基本的に、手元のデビットカードの番号、名義、有効期限(+セキュリティーコード)を入力する流れは、どのショッピングサイトを使っても変わりません。
初めてそのサイトを利用する際、初めてそのデビットカードを利用する際などは、前述の本人認証サービスへ移ることがありますが、ここは本人認証サービスの手続きをした際に登録したパスワードを入力するだけで完了します。
なお、過去に本人認証サービスを行っているデビットカードを用いて決済した場合は、本人認証のパスワード入力を省略されることもあります。
不安な方は利用明細の確認を
一連の流れは簡単のように感じると思いますが、実際に購入できたかどうかはやはり心配なものでしょう。
そのような方は、受注確認のメールが来ていないかを確認してみてください。
ネットショッピングの場合は、そのサイトに登録したメールアドレスへ注文確認のメールが届くことがほとんどですので、その内容で確認できます。
また、デビットカードの場合は、即時引き落としになりますので、利用明細の情報もすぐに取得が可能です。
引き落とし先の口座をWebやアプリなどからチェックする手もあります。
デビットカードをネットショッピングで利用する4つのメリット
デビットカードがネットショッピングで利用できる点を理解した後は、そのメリットを考えてみましょう。
はたして、デビットカードをネットショッピングで利用する際のメリットはどこにあるのでしょうか。
筆者が考える代表的なメリットは以下の4つです。
メリット
詳しく見ていきましょう。
手数料などが不要
ネットショッピングにて代金をデビットカード(クレジットカード含む)以外で支払う場合、代表的な方法は以下になりますが、いずれも手数料が発生します。
- 銀行振り込み
- 代引き
また、クレジットカードに次いで利用率の高いコンビニ決済も、利用先のサイトによっては手数料は購入者負担となります。
その点、デビットカード(クレジットカード含む)は、手数料がかからないため、数十円から数百円はお得と言えます。
即座の引き落としで管理が簡単
デビットカードは銀行口座から即時引き落としされるため、「いつ、いくら使ったか」の管理が容易です。
そのため、現金派の方でも比較的ストレスなく導入できるでしょう。
高校生から利用できる
デビットカードは銀行口座の開設が主条件であるため、クレジットカードと異なり、学生でも持てるものも多く用意されています。
近年は未成年のネットショッピング利用率も高くなり、トラブルに巻き込まれる事例も増加の一途です。
その一つの対策として、ネットショッピング用の口座とデビットカードを一つ決め、親と子供で管理していく方法を取り入れるのも一つかもしれません。
与信枠に悩まされることはない
繰り返しになりますが、デビットカードは銀行口座からの即時引き落としなので、クレジットカードには存在する与信枠(利用限度額)というものがありません。
クレジットカード決済を行う場合、枠の都合で購入できないケースもありますが、デビットカードでは銀行口座にお金がある限り、購入できます。
そのため、ある面では、クレジットカードよりもデビットカードのほうが使い勝手が良いように感じるかもしれません。
デビットカードをネットショッピングで利用する3つのデメリット
メリット面の次はデメリット面に話題を変えます。
クレジットカードと比較するとデビットカードはお手軽さがあり、ネットショッピングでも便利ですが、いくつか注意しなくてはならない点があるのも事実です。
以下の3項目は念頭に置くようにしましょう。
デメリット
ポイント還元率が低い
ほとんどのデビットカードにポイント還元は付いており、中にはキャッシュバック方式かポイントバック方式のいずれかを選択できるものもあります。
ですが、クレジットカードと比較すると、還元率自体が高いものは多くありません。
基本的には「0.2%~0.5%」と考えておくのが良いでしょう。
分割払い、リボ払い、ボーナス払いはナシ
クレジットカードであれば、分割払い、リボ払い、ボーナス払いを使うことができますが、デビットカードにはこのようなシステムはありません。
「手持ちのお金の範囲までしか購入できない」とうことをプラスに考えることもできますが、その一方で「高級テレビが安売りされていたので購入しよう。
でも、支払いは7月のボーナス払いで…」というような資金計画は立てられません。
当然、「今は口座にお金がないが、次の給料で支払えるので購入しよう」という後払いの感覚も捨てる必要があります。
デビットカードは、「家計に安定感をもたらす反面、口座の残高次第では買い時を逃すことがある」と覚えておきましょう。
予約購入、抽選購入、キャンセルは注意
ネットショッピングでは発売日前のものを予約購入することもあると思いますが、その場合も注意が必要です。
予約購入の場合、発売日まで商品が届くことを待つことになりますが、その間にカード会社が与信枠を何度か確認することがあります。
その際、デビットカードは与信枠がないため、一時的に口座から引き落としがされ、その後、口座に返金という手続きを繰り返します。
基本的に返金はすぐに行われますが、時には返金までに時間を要することもあるため、一時的に口座からお金がなくなるケースは起こり得ます。
これは抽選販売も同様で、抽選に落選しても抽選時に引き落としがされることがほとんどです。
また、時には購入後にキャンセルするようなケースもあるでしょう。
デビットカードがキャンセルできないわけではありませんが、デビットカードは購入と同時に引き落としされてしまうため、決済自体がキャンセルされることはなく、後に口座に返金されることが通常です。
カード会社によっては、返金までに1-2か月を要することもあるため、特に高額商品をキャンセルした際は覚悟が必要かもしれません。
このようなことから一部サイトなどでは、デビットカードの利用を控えるように促すケースも見られますので、デビットカード利用時の注意点が書かれているところはしっかり読むようにしましょう。
こんな方はネットショッピングはデビットカードの利用がGood
さて、ネットショッピングにおけるデビットカード利用をテーマにして、メリットやデメリットも解説しました。
ここで、筆者がデビットカードをおススメしたい方を簡単にまとめます。
デビットカードをおススメしたい方
- クレジットカードの使い過ぎが怖い
- 自分が使った金額をすぐに知りたい
- 様々な事情でクレジットカードが作れない
上記のいずれかに当てはまる方はデビットカードを検討してみてください。
デビットカードが一枚あるだけで、ネットショッピングの便利さは飛躍的にレベルアップするはずです。
逆に、
デビットカードをおススメできない方
- クレジットカードの管理に不安がない
- 後払いにしたい
- ポイント還元率を重視したい
という方はデビットカードではなくクレジットカードのほうがおススメです。
ネットショッピングにもおススメのデビットカード4選
では、最後にいくつかデビットカードを紹介したいと思います。
特徴を簡潔に整理したので、どのデビットカードを発行するか悩んでいる方は判断材料として活用してください。
いずれも年会費無料で備えあって損はないものですので、迷った時に選んでも後悔することはないはずです。
PayPay銀行 Visaデビットカード
「PayPay銀行 Visaデビットカード」は口座開設後にWebからご自身でカード番号を最大4枚まで発行でき、お店によって使い分けられることも特徴です。使わないときはカード番号を停止できるのでネットで安心して利用できます。
審査不要でWebから口座開設をお申込みなら最短5日でカードが届くのすぐにカードが欲しい方にもおすすめのデビットカードです。
GMOあおぞらネット銀行デビット
「GMOあおぞらネット銀行デビット」は、新規発行手数料、年会費0円のVisaデビット付キャッシュカードです。
GMOおあおぞらネット銀行の口座開設された15歳以上のお客さまが対で審査もないのでどなたでも作りやすいデビットカードです。
還元率はご利用状況によって優遇されるカスタマーステージにより0.6%~最大1.2%がキャッシュバック還元されます。
ポイントによる還元に比べ、交換などの手間が無いことも特徴です。
また、「Visaのタッチ決済」にも対応しているので、タッチするだけでお支払いできるので非常に便利です!
イオン銀行キャッシュ+デビット
「イオン銀行キャッシュ+デビット」は、年会費無料で発行手数料も無料、満15歳以上の方ならどなたでも発行しやすいデビットカードです。
ポイント還元率は0.5%でイオングループ対象店舗では1.0%の還元率で利用できるのも特徴です。
さらに電子マネーWAON対応のお店ならオートチャージ利用でイオングループ以外のお店でも1.0%の還元率になるため、デビットカードの中では高還元率と言えるカードでネットショッピングだけではなく、普段のお買い物にもおすすめです。
Sony Bank Wallet
「DESIGN AWARD 2017」にも輝いたデザイン性が目を引くデビットカードで、ソニー銀行の口座開設ができる方はどなたでも持つことができます。
ただし、ソニー銀行の口座開設条件は以下の通りですが、Sony Bank Walletは満15歳以上からしか発行することができません。
Sony Bank Walletはいくつかユニークな特徴を持っていますが、キャッシュバック率が最大で0.5%から2.0%まで上昇するステージ制を用いている点です。
- ステージなし:0.5%
- シルバー:1.0%
- ゴールド:1.5%
- プラチナ:2.0%
プラチナランクまで目指す難易度は高いですが、ソニー銀行で外貨預金や投資信託を行っている方などは視野にも入るでしょう。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
まず、ネットショッピングで利用できるデビットカードは、海外でも使えるVisaデビット、ネJCBデビットなどの「国際ブランドデビットカード」に限られることを覚えておきましょう。
ネットショッピングでデビットカードを使う際には、国内だけでなく海外のショッピングサイトでも同様に使うことができるので、利用の幅はかなり拡がるといえます。
もしも海外のショッピングサイトでの利用頻度が高いのであれば、Sony Bank WALLETを使うとよいでしょう。
Sony Bank WALLET なら円預金だけでなく米ドルやユーロなど10通貨の外貨預金残高でショッピングが可能なため、為替手数料が上乗せされたレートが適用される心配もありません。
貯めておいた米ドル預金やユーロ預金の残高で、そのままアメリカやヨーロッパのサイトでショッピングができるため、為替手数料がかからないばかりか、為替レートを気にする必要もないことから非常におすすめです。
また、クレジットカードでネットショッピングを行った際にはポイントが付くことが一般的ですが、そのポイントには有効期限があったり、使用用途に制約があったりと、いざ使ってみると意外に使い勝手が悪いと感じる点があるものです。
その点、デビットカードは利用金額に応じたキャッシュバックが主流のため、分かりやすい現金還元方法を好まれる方は是非デビットカードを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで読めば、ネットショッピングでデビットカードを利用することに不安はないはずです。
不要不急の外出を避けたいコロナ禍は、必然的にネットショッピングの利用機会が増えがちになりますが、デビットカードのメリットやデメリットを理解して、楽しみましょう。
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
デビットカードは構造が非常にシンプルなので、老若男女問わず、キャッシュレス生活の入門にも打ってつけです。