デビットカードは分割払いできない!月払いならOKのデビットカード4選を紹介
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買い物の支払いと同時に、銀行口座から引き落とされるデビットカード。
使いすぎの心配もなく便利ですが、残念ながらデビットカードでは分割払いはできません。
デビットカードとクレジットカードでは審査の仕組みが違っていて、分割払いを想定した審査が行われていないのです。
もし分割払いを利用したいのであれば、ショッピングローンを使うか、クレジットカードを使いましょう。
このページではデビットカードで分割払いができない理由や、代替案としてショッピングローンを紹介しています。
また、公共料金や携帯電話の分割払いであればデビットカードでも支払いできるため、記事後半では「月払いに対応しているおすすめデビットカード」も解説しています。
岩田昭男/ 消費生活ジャーナリスト
日本でのクレジットカードの黎明期から取材を始めてとうとうキャッシュレスの時代までやってきました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ウエアラブル決済など次々と新しいツールが出てきては消えていきますが、これからもその浮沈を見つめつつ上手な利用方法をアドバイスしていきたいと思います。
クレジットカードとデビットカードについて会計用語の視点から一言付け加えておきます。
クレジットカードは一括払いであれ、分割払いであれ、支払いは後からになります(一般に買い物から26日〜55日後に支払い)。
その間カード会社が代金を立て替えてくれるので、利用者の負担はありません。会計用語ではこれを貸方勘定と呼びクレジットカードの利用は「負債」とされます。その結果、現金の持ち合わせがなくても買い物ができるのです。しかし、カード会社から一時的にお金を借りるわけですから「負債」となるわけです。
一方のデビットカードは銀行の口座と結びついているので、デビットカードで買い物をすると代金は自分の口座から即時に引き落としになります。会計用語でいうとこちらは借方勘定となり「資産」とされます。銀行口座の残高は自分のお金だから「資産」なのです。
このようにクレジットカードとデビットカードは同じプラスチックカードでありながら、またVisa、マスターカードなどの国際ブランドがつきながら、その中身は全く対照的といえます。片方は「負債」であり、一方は「資産」であるという具合ですから。
特にクレジットカードはカード会社からお金を借りるわけですから常に利用者の信用力が問われ、「信用に足る人物かどうか」を審査されます。ですから事前に厳しいチェックが入るのです。
それに対してデビットカードはあくまで自分の口座残高(資産)で、やりくりします。他人からお金を借りる必要がないので信用力の審査は必要ありません。ここが重要なところです。
ただし、デビットカードで利用できるのは残高の範囲内で、それをオーバーしたら利用できなくなります。少額中心となりますから最初からあまり大きな買い物は考えない方がよいでしょう。しかし、それがために使いすぎを防げるとして、デビットカードは歓迎されています。
こういうことで「負債」ではないので、デビットカードでの分割払いは難しいのです。したがって、分割払いを求められる場合はクレジットカードにするか、ショッピングローンを借りるしかないでしょう。
消費生活ジャーナリスト / 株式会社岩田昭男事務所
監修者岩田昭男さん
1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。
主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。
主な著書としては、
「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)
「「信用力」格差社会」(東洋経済新報社)
「信用偏差値」(文春新書)
「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)
「ドコモが銀行になる日」(PHP)
「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)
また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
ウエブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。
2021年からYouTubeチャンネル「岩田昭男のキャッシュレス道場」オープン。
趣味は「猫」と「キートン」株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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デビットカードが分割払いに対応できない2つの理由
デビットカードで選択できる支払い方法は、原則一回払いです。
分割払いやリボルビング払いのような、複数回に渡る支払いはデビットカードではできません。
デビットカードで分割払いができない理由
どちらの理由も、クレジットカードのように発行会社が一旦購入代金を建て替えて、後日ユーザーへ請求する仕組みではないことに起因するもの。
つまりデビットカードは、クレジットカードとは似て非なるものなのです。
ここでは、2つの理由を詳しく見ていきましょう。
発行時に与信審査を行っていないから
デビットカードは年齢制限といった条件は定められていますが、基本的にクレジットカードのような与信審査は行わずに発行されています。
与信審査をしないのは、発行会社が加盟店に対して「立て替え払い」を行わないことが理由。
引き落としできなければ残高不足として決済中止すればいいだけなので、ユーザーの支払い能力を図る与信審査は必要ないわけです。
ただし、デビットカードによっては口座残高が不足していたときに立て替えを行い、後からユーザーに請求を行うものも存在しています。
このようなデビットカードは申込時に与信審査が行われることもあるので、申込みのハードルがやや上がることもあります。
利用した時点で口座からお金が引き落とされるから
デビットカードは、システムの都合で分割払いに対応できないということも理由のひとつです。
クレジットカードでは発行会社が立て替え払いを行う仕組みに対して、デビットカードは支払いをした時点で、銀行口座から利用した金額が引き落とされる仕組み。
デビットカードにおける発行会社の存在は、あくまでも加盟店とユーザーのパイプ役であり、利用代金を一括で引き落とすしかないのです。
デビットカードとクレジットカードの違いについて、詳しく知りたい場合は下記の記事も参考にしてください。
どうしても分割払いが必要な場合はショッピングローンを組む
デビットカードで分割払いできない理由は分かりましたが、分割払いの必要に迫られたときにデビットカードしか持っていない人はどうしたら良いでしょうか。
そのようなときは、ショッピングローンであれば複数回払いにできます。
申込書類で店頭手続きしなければならない手間はありますが、ショッピングローンはよほどの事情がない限り、どなたでも気軽に申し込み可能です。
またクレジットカードが使える方でも、ショッピングローンのほうが実は金利手数料的にお得になるケースも。
そのため、節約のためにショッピングローンを選ぶというのもアリですね。
一回払いできる価格の商品はデビットカードで買い物し、高額商品はショッピングローンにするという使いわけをしてみてください。
クレカが無理な方でもショッピングローンなら組める場合もある
クレジットカードを持てないためデビットカードを使っている方だと、ショッピングローンも却下されてしまうのでは、と考えてしまうかもしれません。
もちろん組みやすいとは言えませんが、クレカが無理でもショッピングローンなら組めることは意外とあります。
ショッピングローンのハードルが低い理由は、使途がハッキリ分かっているためだと考えられます。
実際に耳にしたケースですが、債務整理をしてクレジットカードを作れなくなった人で、自動車をローンで購入できたり、通販会社の分割ローンを利用できたりしたという事例もあります。
どなたでも同じようにローンを組めるとは言い切れませんが、少なくとも可能性が高いことは朗報として覚えておいてください。
デビットカードはクレジットカードのように分割払いをすることはできませんが、クレジットカードのように公共料金などの月々の支払いで利用することもできます。
次はデビットカードによる公共料金などの毎月の支払いについて見ていきましょう。
クレジットカードのように毎月の引き落としに使えるデビットカード
デビットカードはクレジットカードのようにインターネット月額料や公共料金などの月額の支払いに対応しているものもあり、これまで毎月現金払いをしていた方であれば、デビットカードからの引き落としにすればポイントが付与されてお得になることでしょう。
月額払いに対応したデビットカードでは主に以下の支払いをすることが可能です。
- ネットサービスの月額会費
- 携帯電話通話代
- 電気、ガス、水道などの公共料金
ただし注意点として、これらの支払いなら必ずデビットカードが使えるわけではありません。
サービス提供企業や自治体によってはデビットカードを受け付けないところもあるので、「自身が利用しているサービスがデビットカードの支払いに対応しているか」をチェックしておくと良いでしょう。
月払いができる料金があることが分かっただけでも、安心してデビットカードを使いたいと思った方はいらっしゃると思います。
次は月払いも含めて利便性の高さで評判のデビットカードをご紹介しましょう。
月払いに対応するデビットカードのおすすめ3選
ここでは月会費や公共料金の月払いにも使えるおすすめのデビットカードをご紹介します。
月払い以外にもそれぞれが独自の強みを持つデビットカードばかりなので、申込みを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
月払いにおすすめのデビットカード3選
カード | |||
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 【Visaの場合】 【Mastercard®・JCBの場合】 | ・りそなデビットカード(Visa):無料 ・りそなデビットカード(Visa)<JMB>:1,100円(税込) |
おすすめポイント | クレジットカードに近い感覚で使える | 公共料金の支払いでも1%の楽天ポイントが貯まる | 収納代行会社がVisaの加盟店であればほとんどの公共料金支払いに対応 |
画像引用元:りそなデビットカード(Visa)
月額払いなど可能な万能感が魅力の「PayPay銀行 Visaデビットカード」
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.2% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 5営業日 |
申し込み条件 | 満15歳以上 |
- キャッシュバックによる還元!
- 15歳以上から申請可能
- Visaのタッチ決済搭載!
- 年会費無料!
「PayPay銀行 Visaデビットカード」は、いろいろあるデビットカードの中では最もクレジットカードに近い感覚で使える印象です。
いつものお店での買い物はもちろん、以下のようなさまざまな支払いに利用できます。
PayPay銀行 Visaデビットカードのおすすめの使い方
- 携帯電話や動画サイトでの月々の支払い
- ガソリンスタンド
- QRコード決済の残高チャージ
他のデビットカードではできなかった支払いも可能なことがあるので、ぜひ使ってみてください。
ポイントで支払いできる「楽天銀行デビットカード」
楽天銀行デビットカード(VISA)
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短約1週間から10日ほど |
申し込み条件 | 楽天銀行口座をお持ちの16歳以上 |
楽天サービスの利用で貯まった楽天ポイントを、カード払いの代金に充てられる「楽天銀行デビットカード」。
楽天のヘビーユーザーはポイントをたくさん持っている方が多いと思いますが、ポイントをカード代金として使えるのは大きな魅力です。
街のお店やネットショッピングはもちろん、毎月引落される携帯料金や公共料金の支払いにも使えます。また、口座に10,000円以上の残高があればガソリンスタンドで給油することもできます。
VISA、Mastercard®、JCBと3つの国際ブランドから選べるのも嬉しいポイント。
自分にとって使い勝手の良いブランド、使いたかったブランドで利用可能です。
交換できる他社ポイントの種類が豊富な「りそなデビットカード(Visa)」
多くのデビットカードでもクレジットカードのように利用額に応じたポイントが付与されますが、カードによってはポイントの使い道が限定されることも。
対して、りそなデビットカードで貯まるクラブポイントは、他社ポイントと交換可能なので使い勝手が良いと評判です。
クラブポイントと交換可能なポイントサービスは全23社。
Vポイントや楽天カードのようにメジャーな共通ポイントから、タカシマヤポイントやヨドバシゴールドポイントといったショップ独自ポイントにまで交換できます。
交換レートは落ちてしまうものの、キャッシュバックを選ぶこともできますよ。
また、クラブポイントではなくJALマイルが貯まるデビットカード「りそなデビットカード(Visa)<JMB>」もラインナップ。
マイラーの方はこちらを選ぶときっと満足できます。
デビットカードの分割払いについてよくある質問
デビットカードの分割払いについてよくある質問をまとめています。
デビットカードで分割払いができるものはある?
デビットカードは原則1回払いで、分割払いはできません。
「カード発行時に与信審査を行っていない」「利用した時点で口座から利用金が引き落とされる即時払いである」というのがその理由です。
ただし、公共料金の支払など、月額払いに対応できるクレジットカードはあります。
詳しくはこちらで解説しています。
ショッピングで分割払いがしたい場合にクレジットカード以外の方法はある?
クレジットカード以外で分割払いできる方法では、ショッピングローンを利用する方法があります。
ショッピングローンは、申込書類で店頭手続きする必要はありますが、よほどの事情がない限り、ほとんどの人が申し込み可能です。
詳しくはこちらで紹介しています。
まとめ
クレジットカードのように使えるデビットカードは、どなたでも持つことのできる魅力的なカードですが、分割払いできないことは場合によって気になる点となります。
しかし、月額料金の支払いなどが可能で柔軟に使えるデビットカードもあります。
デビットカード派の方はそのようなブランドを選ぶと消費生活をより豊かなものにできるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、あなたにピッタリのデビットカードを手に入れて便利に使ってください。