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総量規制外でお金を借りる方法|どこからもお金を借りられない場合にやってはいけないことも

総量規制対象外となる銀行カードローンのおすすめはこれ!どこからもお金を借りられない場合にやってはいけないことも解説

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借入残高が収入の3分の1以上となった場合、多くのケースで追加融資を断られます。いわゆる総量規制にひっかかったケースですが、この場合でもお金を借りる方法はあります。今回は、総量規制対象外でもお金を借りる方法を紹介します。

武藤 英次

武藤 英次 / ファイナンシャルプランナー

【専門家の解説】

銀行カードローンは消費者金融よりも低金利のため、魅力的に感じられる方も多いでしょう。 また消費者金融に適用される総量規制が、銀行カードローンでは対象外という点に注目される方も多いかもしれません。 このように非常に有利に見える銀行カードローンですが、何も考えなしに利用するのは危険な面もあります。 無用なトラブルを防ぐためにも、銀行カードローンの「自主規制」と「総量規制」の違いをしっかりと理解しておきましょう。 こちらの記事を参考に正しい知識を身に着けて、より安全にカードローンを利用するようにして下さい。

  • ファイナンシャルプランナー / 美樹ライティングオフィス

    監修者武藤 英次

    成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務などを幅広く担当。
    2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
    趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
    カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。

    • 株式会社エイチームライフデザイン

      編集者イーデス編集部

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      ■書籍
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    そもそも総量規制とは?

    「総量規制」という言葉をはっきりと説明できる方はあまり多くはないでしょう。一般的な言葉ではなく、貸金業界のみが関係する専門用語です。むしろ知らなくて当たり前の言葉といっても良いくらいかもしれません。

    総量規制というのは、簡単に言ってしまえば「借りすぎ」「貸しすぎ」を防ぐための規則です。借入残高が年収の3分の1を超える場合に、新規の借り入れができなくなります。

    「借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。」

    引用元金融庁

    また借入の際には原則として「年収を証明する書類」を提出しなければなりません。

    なぜこのような決まりができたのかというと、かつて消費者金融業界で貸しすぎが社会問題になっていたからです。

    総量規制がなかった頃は借金の繰り返しで多重債務者となり、自己破産などを強いられるケースが多発していました。

    そこで貸金業者に総量規制という「法の強制力のある制限」を課すことになったのです。年収の3分の1以内の借入に抑えれば、返済に行き詰まることは少ないだろうとの考えでした。

    実際に総量規制は抜群の効果を発揮し、自己破産の件数も減少していったのです。

    ここまでのポイント

    消費者金融やカード会社は貸金業法により総量規制が設けられています。そのため、これらのサービスを利用する際の借入上限額は、他社借入分も含めて年収の3分の1までという制限を受けます。

    この制限は借り手を自己破産などから守るためにあるため、貸金業法が適用されるサービスを利用する場合は、制限を超えての借入は基本的に不可となります。

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士
    監修者 武藤 英次の一言コメント!
    総量規制の「借入は年収の3分の1まで」との規定は、適当に決められたものではありません。
    過去の多重債務問題の事例から返済トラブルが急激に増えるラインを算出し、導き出した数字なのです。
    実際に総量規制ギリギリで貸金業者から借入をした場合、返済がかなりシビアに感じられる方が非常に多くなります。
    仮に1年以内に総量規制いっぱいの借入を完済するなら、手取り収入の半分程度を返済に回す必要があるほどです。
    総量規制の範囲内なら余裕で返済できるわけでは決してありません。
    規制いっぱいまで借入する際には「ボーダーラインぎりぎり」との自覚と覚悟が必要となります。

    武藤 英次

    武藤さん

    銀行系カードローンは総量規制の対象外

    総量規制は貸金業法による制限ですが、そもそも銀行は貸金業法ではなく銀行法の基で運営されているため、総量規制の対象外です。そのため、総量規制オーバーであってもお金を借りられる可能性があります。

    Q1-4. 貸金業法の対象となる「貸金業者」とは、どんな業者ですか?

    A1-4. お金を貸す業務を行っており、財務局又は都道府県に登録をしている業者のことを、「貸金業者」といいます。具体的には、消費者金融、クレジットカード会社などが貸金業者です。銀行や、信用金庫、信用組合、労働金庫なども、様々な融資を行っていますが、これらは「貸金業者」ではありません。

    引用元金融庁

    ただし、総量規制の対象外であっても銀行は独自の基準で審査を行っているため、返済比率(収入に対する返済額の割合)が高ければ貸してくれない可能性が高いです。また、消費者金融よりも銀行のほうが審査基準は高いとされているため、消費者金融で審査に通らなければ銀行でも通りにくいと考えておくのが無難でしょう。

    総量規制の対象外となる銀行系カードローン一覧

    総量規制の対象外となる銀行系カードローンにはさまざまな種類があります。三菱UFJ銀行などの大手が提供する商品はわかりやすいですが、セブン銀行カードローンのように銀行系なのかどうかわかりにくいものもあるでしょう。

     以下は、主な銀行系カードローンの一覧です。

    【総量規制の対象外となる銀行系カードローン一覧】


    • セブン銀行カードローン
    • 横浜銀行カードローン
    • イオン銀行カードローン
    • 紀陽銀行カードローン
    • PayPay銀行カードローン
    • 住信SBI銀行カードローン

    など

     〇〇銀行と名の付くカードローンは基本的に銀行系カードローンに該当するため、総量規制の対象外となります。

    現在の銀行系カードローンの動き

    2010年6月以降、消費者金融をはじめとした貸金業法のもとで運営をしている業者に総量規制が課されたことにより、総量規制から外れた銀行カードローンは破竹の勢いで拡大しました。

    自己破産数の減少を目的に導入された総量規制ですが、銀行による過剰貸付や過剰勧誘により、一旦減少した自己破産数は再び勢いを取り戻します。

    これに危機感を持った弁護士たちが「銀行の個人向け貸付(カードローン)に関するアンケート調査」を実施。

    銀行による審査の甘さが明るみにでたことにより、弁護士サイドは銀行側に意見書を提出しました。
    この意見書を受けて、全国銀行協会では自主規制を指導。

    「年収借入比率を2分の1~3分の1に抑える」「2018年1月には、警察庁データベースへの情報照会義務付け」などを含む自主規制体制が取られたため、以前よりも審査基準が厳しくなり、今では過剰勧誘や貸付は行われなくなっています。

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士
    監修者 武藤 英次の一言コメント!
    銀行カードローンは現状では各銀行の自主的な規制によって運用されていますが、規制の具体的な内容は公表されていません。
    ただし銀行を管轄する金融庁のとりまとめた資料によれば、総量規制に準ずる形での自主規制が行われていることが分かっています。
    なお一部の銀行では総量規制にかなり近い内容の自主規制が行われているようです。
    しかし、未だ多くの銀行では総量規制よりも緩めの規制にとどまっている印象を受けます。
    ただ、基準の緩い銀行カードローンを狙って借り入れたとしても結局は返済に苦労することになるでしょう。

    武藤 英次

    武藤さん

    銀行系カードローンでも複数申し込み時は総量規制が考慮される

    銀行系カードローンだとしても、個人が消費者金融から借入している額を銀行が見て見ぬふりをするわけではないため、総量規制にひっかかっている場合は銀行もある程度は考慮して審査を実施します。特に複数社に同時申し込みしている場合は、返済能力も踏まえてより慎重な審査が行われるでしょう。

     たとえば、限度額を決定する際には各カードローンの利用状況を加味して判断されます。その際の判断基準として総量規制が考慮され、結果的に限度額が年収の3分の1に収まるように設定されてしまいます。

     つまり、総量規制にひっかかるくらいの借入をしている場合には、銀行系カードローンであっても審査に通らない可能性が高いです。

    総量規制対象外でお金を借りる方法

    総量規制対象外でお金を借りるには次の5つの方法があります。


    方法総量規制を超えて借入する目的
    おまとめローンを利用する複数の借入を一つにまとめ、金利負担を軽減し、返済計画を立てやすくする。総量規制を超えた借入になるが、負担が減るため実質返済能力の向上につながる。
    借り換えローンを利用する複数または1社の借入を一つのローンにまとめて、返済負担を軽減する目的がある。おまとめローンと似ているが、おまとめローンは複数社からの借入金を一本化することのみが対象。
    配偶者貸付を利用する配偶者の年収を合算することで、借入限度額を引き上げ、総量規制を超える資金調達を可能にすることを目的としている。
    例外貸付でお金を借りる結婚、出産、葬儀など、特別な事情がある場合に、総量規制の例外規定を利用して、必要な資金を調達することを目的とする。
    除外貸付でお金を借りる事業性資金など、総量規制の対象外となる借入を利用することで、総量規制を超えて資金調達を可能にすることを目的とする。

    これらは総量規制の対象外、もしくは対象であっても例外が設けられています。上2つに関しては、総量規制の対象となる人たちが違法業者を利用しないよう、政府が設けた抜け道的な対策方法です。

    ここまでのポイント


    総量規制をオーバーしており、返済能力が低い人が借りられるローンは「おまとめローン」と「乗り換えローン」くらいです。ただし、これらも必ず借りられるわけではありません。ローン商品は必ず審査があるため、審査に落ちた場合は債務整理の検討も必要です。

    おまとめローンを利用する

    おまとめローンとは、複数の借入を一つにまとめ、金利負担を軽減し、返済計画を立てやすくする方法です。複数社から借入をしていて返済が困難な場合におすすめの方法といえます。総量規制の対象外になるため、過剰に借入をしてしまっていても、それらすべてをまとめて借り換えることが可能です。

    また、おまとめローンを利用するためには主に以下2つの条件を満たしている必要があります。

    • おまとめローンの金利が現在の借入先よりも金利が低いこと
    • 1か月の返済額が借り換え前の返済額を上回らないこと

    おまとめローンの利用によって返済負担が軽減しなければ意味がないため、おまとめローンの金利のほうが高いなど、負担が増えてしまうようなケースでは利用できません。

    もし、おまとめローンの利用を検討している人は、以下5種類のおまとめローンを参考にしてみてください。

    横浜銀行カードローン

    おまとめ専用のローンではありませんが、横浜銀行カードローンを利用すれば複数社の借入をまとめられます。使い道は「事業用資金を除く個人消費資金一般」とされているため、他のローンやクレジットカードのリボ払いなどの返済に充てても問題ありません。

     金利上限は年14.6%であるため、利用中のローン金利がそれよりも高い場合は利用を検討してみてください。

    【横浜銀行カードローンおすすめポイント】

    • キャッシングだけでなくリボ払いなどの返済にも充てられる
    • スマホアプリ「はまぎん365」を登録すれば返済に関する通知を受け取れるため「うっかり忘れ」を防止できる
    • 審査結果は最短即日!

    おまとめ専用のローンではないため、他のローンを一括返済した後でも利用可能枠に余裕があれば借りられます。通常、おまとめ専用のローンだと契約後に借入ができずに返済だけとなるケースが多いですが、横浜銀行カードローンでまとめる方法を利用すれば引き続き借入もできるため柔軟にお金を工面できるでしょう。

    金利(年率)年1.5%~14.6%(変動金利)
    借入限度額10万円~1,000万円(10万円単位)
    申し込み条件
    • 契約時満20歳以上69歳以下の人
    • 安定した収入のある人、およびその配偶者(パート・アルバイトの人も可。学生の人は不可。年収には年金を含むみます。)
    • 次の地域に居住またはお勤めている人 神奈川県内全地域、東京都内全地域、群馬県内の以下の市(前橋市、高崎市、桐生市)
    • 保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証が受けられる人
    • 横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取扱に同意される人
    即日融資可能
    融資スピード最短即日
    審査時間最短即日
    Web完結可能
    土日祝の対応可能
    最低返済額月々2,000円
    返済期限記載なし

    >>横浜銀行カードローンを公式サイトで確認する

    りそな銀行フリーローン

    りそな銀行フリーローンは資金使途自由のローンです。他社ローンをまとめるのももちろんOKで、担保・保証人不要で契約できます。最大借入額は1,000万円であるため、借入総額がその範囲内で収まっていればおすすめの金融商品です。

    また、返済期間は最長10年と長めに設定されているため、毎月の返済負担を大きく軽減できるでしょう。

    【りそな銀行フリーローンおすすめポイント】

    • 返済期間は最長で10年
    • 担保・保証人不要で借入可能
    • 長期契約だとしても、いつでも繰り上げ返済可能

    こちらはフリーローンであるため、一度契約をしたら一括で借入金が振り込まれます。借入額や残高はアプリひとつで管理できるため、複数社の借入をまとめて効率よく返済管理をしたい人には最適なローンです。

    金利(固定金利)年1.7%~14.0%※
    借入限度額10万円~1,000万円
    申し込み条件
    • 日本国内に在住
    • 申し込み時の年齢が満20歳以上、満70歳未満の人で、最終返済時の年齢が満80歳未満の人
    • 継続安定した収入のある人
    • 所定の保証会社の保証を受けられる人
    即日融資不可
    融資スピード-
    審査時間-
    Web完結可能
    土日祝の対応可能
    最低返済額記載なし
    返済期限最長10年

    ※金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)

    >>りそな銀行フリーローンを公式サイトで確認する

    東京スター銀行「おまとめローン」

    東京スター銀行「おまとめローン」は、複数のローンを一本化する商品です。金利は審査結果によって年率9.8%、12.5%、14.6%の3通りから決まります。

    複数社のカードローン・キャッシング・リボ払いなどを本気で完済したいという方を対象にしている商品であるため、返済を一本化して返済負担や手間を減らしたい方におすすめです。

    【東京スター銀行「おまとめローン」おすすめポイント】

    • 来店不要でWeb完結
    • 契約社員や派遣社員の人でも利用可能
    • 金利は3種類のなかから選ばれるため返済計画が立てやすい

    年収200万以上であれば、正社員に加えて契約社員・派遣社員の方もお申し込みが可能です。ホームページに1秒診断も用意されているので、審査が不安な方はそちらを確認してみると良いでしょう。

    金利(年率)年9.8%、年12.5%、年14.6%※1
    借入限度額1,000万円
    申し込み条件
    • 申し込み時、満20歳以上、65歳未満の人
    • 給与所得者の人(正社員・契約社員・派遣社員の人)
    • 年収200万円以上の人
    • 保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスまたはアイフル株式会社)の保証が受けられる人
    即日融資不可
    融資スピード-
    審査時間最短2日※1
    Web完結可能
    土日祝の対応不可
    最低返済額記載なし
    返済期限10年※2

    ※1.土日祝・年末年始は除く
    ※2.契約期間中に繰り上げ返済を行うことにより、期間を短縮することも可能

    >>東京スター銀行「おまとめローン」を公式サイトで確認する

    紀陽銀行「おまとめローン」

    紀陽銀行「おまとめローン」は、おまとめ専用のローンです。金利は上限が年14.0%、借入限度額は500万円と、これまでに紹介してきた商品と比べるとやや見劣りする部分はありますが、パートやアルバイト、年金収入の人でも借入できるため利用できる人の範囲は広いです。

    【紀陽銀行「おまとめローン」おすすめポイント】

    • パート・アルバイト・年金収入の人でも利用可能
    • 毎月の返済日は7日、17日、27日の3通りから選べる
    • 所定の条件を満たせば、手続きはWebですべて完結

    繰り返しになりますが、パートやアルバイト、年金収入の人でも利用できるため、利用できる人の範囲は広いです。収入が低くて悩んでいる人も利用しやすいため、少額の借入でも負担に感じている場合は申し込みを検討してみるのもおすすめです。

    なお、おまとめローンは銀行系だけでなく消費者金融にもあります。消費者金融は総量規制の対象ではありますが、おまとめローンに限っては総量規制の対象外となるため、借入額が多くても1つにまとめられる可能性が高いでしょう。

    ただし、消費者金融のおまとめローンを利用すると返済しかできなくなるため、追加借入をする予定がある場合には銀行のフリーローンなどでまとめる方向で検討したほうがよいかもしれません。

    金利(年率)6.5%~14.0%
    借入限度額最大500万円
    申し込み条件
    • 申し込み時かつ契約時の年齢が満20歳以上、完済時の年齢が満80歳以下の人
    • 安定継続した収入のある人
    • 住まいまたは勤務先の所在地が紀陽銀行本支店(東京支店を除く)の営業地域内の人
    即日融資不可
    融資スピード最短2週間
    審査時間最短翌日(仮審査)
    Web完結可能
    土日祝の対応記載なし
    最低返済額記載なし
    返済期限10年

    借り換えローンを利用する

    借り換えローンとは、複数または1社の借入金を一つのローンにまとめて、返済負担を軽減するローンです。おまとめローンと似ていますが、おまとめローンは複数社からの借入金を一本化することのみが対象であり、借り換えローンは1社の借入金を別の業者で借り換えることも対象になります。

    借り換えローンを利用するための条件は以下のとおりです。

    • 借り換え先のローンのほうがより有利な条件であること
    • 審査に通る必要がある

    総量規制の対象外であるため条件が良ければ返済負担を抑えやすいですが、場合によってはデメリットも発生するため利用の際はよく考えてから決断してください。

    たとえば、今まで利用していたローンの仕組みに慣れていたのに、借り換えたことで新しい仕組み(返済方法など)に対応しなければいけない手間が発生します。具体的には、これまでに利用していた提携ATMを利用できなくなるなどのデメリットが挙げられます。

    セブン銀行カードローン

    セブン銀行カードローンは、全国に展開するセブン銀行ATMで24時間365日利用できるカードローンです。上限金利は年15.0%と抑えられていますが、借入限度額が300万円とやや低めであるため、複数社から借り換えするにはやや不十分といえるでしょう。

    【セブン銀行カードローンおすすめポイント】

    • セブン銀行ATMで、24時間365日借入・返済可能
    • スマホアプリで、残高照会やカードレス入金・出金も利用可能
    • セブン銀行口座があれば最短翌日に融資を受けられる

    借入限度額が足りていれば、消費者金融などの高金利から借り換える分には十分な商品です。融資もセブン銀行の口座があれば最短翌日には実行されるため、なるべく早く借り換えを済ませたい人にもおすすめです。

    全国のセブン銀行ATMで24時間365日、時間や場所を選ばず出金・返済ができるため、利便性は高いです。また、電話での在籍確認もないため、職場にバレたくない人にもおすすめのカードローンといえます。

    金利(年率)年12.0%~15.0%(変動金利)
    借入限度額10万円~300万円
    申し込み条件
    • セブン銀行口座を持っている人
    • 契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満の人
    • 一定の審査基準を満たしており、指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる人
    • 外国籍の人は永住者であること
    即日融資不可
    融資スピード最短翌日
    審査時間最短翌日
    Web完結可能
    土日祝の対応可能
    最低返済額2,000円
    返済期限1年

    >>セブン銀行カードローンを公式サイトで確認する

    住信SBIネット銀行カードローン

    住信SBIネット銀行カードローンは、ネットバンクである「住信SBIネット銀行」が直接取り扱う銀行カードローンです。これまでに紹介した借り換えローンのなかで一番低い上限金利であるため、借り換えで返済負担を抑えたい人に最適な商品です。

    【住信SBIネット銀行カードローンおすすめポイント】

    • 利用限度額は最高1,000万円
    • 条件を満たせば金利が最大年0.6%引き下げ
    • 借入時の提携ATM利用手数料が無料

    金利優遇の条件を満たすと上限金利が最大で年0.6%引き下げられます。条件は以下のとおりです。

    1.  SBI 証券口座保有登録済または、住信SBIネット銀行取扱の住宅ローン残高がある
    2. ミライノ カード(JCB)を保有し、住信SBIネット銀行口座を引落口座に設定している

    1の条件を満たしている場合は年0.5%の金利引き下げが適用され、2の条件を満たしている場合は年0.1%の引き下げが適用されます。1と2の両方を満たしている場合は年0.5%の金利引き下げが適用されます。

    通常の上限金利が年14.79%と低いにもかかわらず、そこからさらに金利の引き下げが適用されれば、相当な負担削減が実現するでしょう。

    金利年1.99%~14.79%※
    借入限度額1,000万円
    申し込み条件
    • 申し込み時の年齢が満20歳以上満65歳以下であること
    • 安定継続した収入のあること
    • 外国籍の場合、永住者であること
    • 保証会社の保証を受けられること
    • 住信SBIネット銀行の普通預金口座を保有していること(同時申し込み可)
    即日融資不可
    融資スピード-
    審査時間-
    Web完結可能
    土日祝の対応可能
    最低返済額2,000円
    返済期限1年ごとに自動更新

    >>住信銀行カードローンを公式サイトで確認する

    PayPay銀行カードローン

    電子マネーで有名なPayPayを取り扱っているPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンです。「オリコン顧客満足度調査 初めての銀行カードローン」で1位を獲得しており、多くの人から選ばれています。

    上限金利は年18.0%とやや高めの設定ではありますが、借入総額が100万円以上になれば上限金利も抑えられるでしょう。初回から金利交渉は難しいですが、借り換え目的で利用する旨を伝えれば、利用中の金利よりも低い条件を提示してくれる可能性もゼロではありません。

    【PayPay銀行カードローンおすすめポイント】

    • 2024年オリコン顧客満足度調査 銀行カードローン初めてのカードローンで第1位を獲得
    • 借入した場合は最大で10,000円の現金が貰える
    • 初回借入から30日間、無利息

    契約をするだけで最大1,500円が貰えるだけでなく、借入をすればさらに最大で10,000円が貰えます。さまざまなカードローンがあるなかで、無利息期間やポイント還元はよく見受けられますが、現金のプレゼントは比較的レアなケースです。

    上限金利がやや高くても、現金が貰えるサービスと30日間の無利息期間があるため、利用中のローンをただ返済し続けるよりかはメリットがあるといえるでしょう。

    金利年1.59%~18.0%
    借入限度額1,000万円
    申し込み条件
    • 申し込み時の年齢が20歳以上70歳未満の人
    • 仕事をしていて、安定した収入のある人
    • PayPay銀行に普通預金口座をもっている個人
    • 一定の審査基準を満たし、指定する保証会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる人
    即日融資可能
    融資スピード-
    審査時間-
    Web完結可能
    土日祝の対応可能
    最低返済額1,000円
    返済期限3年

    配偶者貸付を利用する

    配偶者貸付とは、総量規制の例外として、配偶者と合算して年収の3分の1までお金を借りられる制度です。通常は借りる人の年収だけが総量規制の対象になりますが、この制度を利用すると配偶者の収入も合算した額の3分の1となるため借入限度額の底上げが可能です。

     たとえば、夫の収入が300万円、妻の収入が90万円の場合、夫がひとりで借りるとなると総量規制によって借入上限が100万円になります。しかし、配偶者貸付制度を利用すれば合算した390万円に対する3分の1となるため、借入できる額が130万円まで上がります。

     借入額を増やすのに効果的な制度ですが、配偶者の同意書や収入証明書など必要となる書類がいくつかあり、準備するのにやや手間がかかるのはデメリットといえるでしょう。

    例外貸付でお金を借りる

    例外貸付は総量規制の対象にはなりますが、返済能力の高さによって例外が認められる貸付です。次のようなパターンが例外貸付の対象となります。

    • 顧客に一方的に有利となる借換え
    • 緊急の医療費の貸付け
    • 社会通念上緊急に必要と認められる費用を支払うための資金の貸付
    • 配偶者とあわせた年収の3分の1以下の貸付
    • 個人事業者に対する貸付け
    • 預金取扱金融機関からの貸付を受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け

    「既存のローンの貸付条件よりも負担を軽減できるローン」は例外貸付に分類されます。たとえば乗り換えローンやおまとめローン、配偶者貸付、ビジネスローンなどが例外貸付にあたります。

    除外貸付でお金を借りる

    除外貸付ではそもそも総量規制の対象から外れます。たとえば次のようなパターンで除外貸付が適用されます。

    • 不動産購入または不動産に改良のための貸付(そのためのつなぎ融資を含む)
    • 自動車購入時の自動車担保貸付
    • 高額療養費の貸付
    • 有価証券担保貸付
    • 不動産担保貸付
    • 売却予定不動産の売却代金により返済できる貸付
    • 手形(融通手形を除く)の割引
    • 金融商品取引業者が行う500万円超の貸付
    • 貸金業者を債権者とする金銭貸借契約の媒介

    利用者が多い、自動車ローンや住宅ローンなどを総量規制の対象としてしまうと、購入できない家庭が増えてしまうため、上記のようなケースでは除外貸付となり、総量規制の制限を受けません。

    どこからもお金が借りられないときでもやってはいけないこと

    総量規制にひっかかり、おまとめローンや乗り換えローンなどの審査にも落ちてしまったとしても次の2つだけは絶対に手を出さないようにしましょう。

    • 闇金からお金を借りること
    • ギャンブルでお金を得ようとすること

    闇金からお金を借りること

    闇金(闇金融)とは、金融業者のなかでも貸金業の登録を行っていない、違法な業者のことを言います。闇金は次のような特徴を持ちます。

    • 審査なしで融資可能
    • 利息20%以上
    • 貸金業登録番号がない
    • 無収入でも借りられる

    よく銀行系カードローンに比べて消費者金融の審査は甘いと言われることがありますが、闇金の場合は審査らしい審査を行わないので、ほぼ全員が借り入れできます。

    しかし、その利息は法外で、「10日で5割」といった高利貸しにより、返済はおろか、さらに生活が困窮するため、いくらお金に困っているからといっても絶対に手を出してはいけません。

    ギャンブルでお金を得ようとすること

    パチンコや競馬などのギャンブルは当たれば一発逆転を狙えますが、その確率はかなり低く、また依存性が高いため、より生活に困ることになります。

    総務省によると、宝くじは45.7%、公営競技(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)は58.5%、サッカーくじは49.6%とそれぞれ50%前後の還元率です。

    つまり、ギャンブルはやればやるほど負ける仕組みになっており、「ギャンブルで増やそう」は幻想に過ぎないということ。ギャンブルはあくまで余剰資金で行うものであり、お金がない状態で手を出すものではありません。

    ここまでのポイント

    簡単にお金を借りられる方法はありますが、「審査なし」で借りられることはまずありません。利用者の返済能力を見ないということは貸倒れのリスクが高いことを見込んでおり、それ相応の取立てが行われるはずです。

    また、ギャンブルによる「一発逆転」はかなり可能性が低い方法です。逆に借金を増やしかねないので、闇金とギャンブルには手を出さないようにしましょう。

    カードローンと年齢制限総量規制に関するよくある質問

    最後にカードローンと総量規制に関するよくある質問を紹介します。

    Q.年収の3分の1以上借りるとどうなる?

    総量規制が適用される消費者金融やカード会社においてはそもそも年収の3分の1以上は借りられません。

    銀行系カードローンや除外貸付け、例外貸付けは返済能力が高いと認められた場合にのみ年収の3分の1以上を借入できるため、ほとんどのケースで審査に通らないことが予想されます。

    Q.クレジットカードも総量規制の対象?

    総量規制で気になることの一つにクレジットカードのキャッシング枠とショッピング枠は対象なのかということがあります。

    結論から言うと、クレジットカードを利用したキャッシング(現金の借入れ)は総量規制の対象です。

    これに対しクレジットカードのショッピング(商品購入)は総量規制の対象外となります。

    ちなみに「リボ払い」「分割払い」「ボーナス払い」には貸金業法ではなく「割賦販売法」が適用されることになっています。

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士
    監修者 武藤 英次の一言コメント!
    かつて銀行カードローンが積極的に貸し出しをしていたのは、はっきり言えば非常に儲かる商品だからです。
    銀行は「預金の利息と融資の利息の差額」で稼ぐので、高金利のカードローンは効率的に稼げる「美味しい商品」と言えます。
    しかも返済不能が生じたとしても保証会社が代わりに銀行へ弁済してくれるので、銀行はノーリスクに近いのです。
    一部の銀行による無理な貸し付けが横行していたのは、こんなところに理由があります。
    自主規制によって改善はされてきてはいますが、甘い誘惑に安易に乗らないようにしたいものです。

    武藤 英次

    武藤さん

    Q.無職・専業主婦・個人事業主の場合は借入できる?

    無職や専業主婦など本人の収入がない場合、本来は借入れすることはできません。ただし配偶者がいる場合は「配偶者貸付」という制度を利用することで配偶者の年収の3分の1まで借入申込できることになっています。

    ただし大手消費者金融は基本的に配偶者貸付を受け付けていませんし、銀行でも専業主婦への貸付は自主規制されているのが現状です。

    たとえ申込みできたとしても配偶者の同意が必要ですし、配偶者本人が借入申込したほうが、はるかに手続きは簡単です。
    総量規制の規定に関係なく、無収入の方が借り入れするのはかなり厳しいと考えたほうが良いでしょう。

    個人事業主が「事業資金」を借入れする場合は、総量規制の対象外となります。事業計画などを審査の上、返済能力が認められれば総量規制に関係なく事業資金の融資を受けることができます。

    Q.総量規制の対象外はいくらまで借りられる?

    おまとめローン・乗り換えローンの限度額は業者によって異なります。たとえば消費者金融のオリックスVIPフリーローンの場合は、最大800万円まで借入可能です。銀行系カードローンでも返済能力が認められれば、最大1,000万円前後の借入ができるでしょう。

    Q.総量規制の対象外で即日融資可能なカードローンはある?

    消費者金融のおまとめローンであれば、即日融資してくれる可能性はあります。ただし、複数社から借り入れている場合は、融資額も高額になりやすいため、通常のカードローンよりも審査を慎重に行う必要が出てきます。審査に時間がかかる傾向にあるため、即日融資が望めないことの方が多いでしょう。

    Q.総量規制対象外の中小消費者金融はある?

    中小規模の消費者金融にも総量規制から外れるおまとめローンや乗り換えローンがあります。

    ただし、新規利用者が少ない中小消費者金融では金利が高くなりやすいため、大手消費者金融の審査に落ちた際の最終手段として検討しましょう。また、中小消費者金融では大手のような与信システムがないため、即日融資は望めない点も留意しておく必要があります。

    まとめ

    総量規制にひっかかって追加融資を受けられなかった場合の抜け道としては、「例外貸付」や「除外貸付」、「銀行系カードローン」などがあります。ただし、いずれも返済能力が高い人に用意された抜け道となるため、現在返済に困っている人は利用できません。

    返済に困っている場合は、おまとめローンや乗り換えローンの利用がおすすめです。ただし、これらの商品にも審査があるため、審査落ちした場合は債務整理も検討しましょう。

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