審査なしの法人カードはない!審査対策と信用情報に自信がない方におすすめのカードを紹介

審査のない法人カードは基本的に存在しない
おすすめ法人カード

2022-06-14

経理の効率化やキャッシュフローの改善に役立つ法人カードですが、開業後間もない法人代表者や個人事業主の方の場合、審査に通過できるか不安に感じることもあると思います。

そんなときに、審査なしの法人カードがあれば不安の解消になりますが、残念ながら基本的には審査なしの法人カードは存在しません

しかし、審査に落ちる理由を把握していれば、審査に落ちる可能性を少しでも減らすことができます。

この記事では、審査落ちする理由審査落ちした際の対応策、審査通過に自信がない方におすすめの法人カードを紹介します。

岩田昭男さん
岩田昭男さん

消費生活ジャーナリスト
株式会社岩田昭男事務所

1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。

主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。

主な著書としては、

「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)
「信用格差社会」(東洋経済新報社)
「信用偏差値」(文春新書)
「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)
「ドコモが銀行になる日」(PHP)
「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)
また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。

ウエブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。

2021年からYouTubeチャンネル「岩田昭男のキャッシュレス道場」オープン。

趣味は「猫」と「キートン」

目次

審査なしの法人カードは基本的に存在しない

最初にも解説したように、審査なしで導入できる法人カードはありません。

法人カードを持つにあたり、カード会社所定の審査に通過することは絶対条件なのです。

それでは、審査なしの法人カードが存在しないのにはどんな理由があるのか解説していきます。

岩田昭男

岩田昭男/ 消費生活ジャーナリスト

日本でのクレジットカードの黎明期から取材を始めてとうとうキャッシュレスの時代までやってきました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ウエアラブル決済など次々と新しいツールが出てきては消えていきますが、これからもその浮沈を見つめつつ上手な利用方法をアドバイスしていきたいと思います。

【専門家の解説】

法人カードはクレジットカードですから、審査があります。
審査の有無はクレジットカード会社が決めるものではなく、割賦販売法という法律に基づいて行われるものですから、“なし”にはなりません。

カード会社が貸し倒れのリスクを避けるために審査は必要不可欠

カード会社は、毎月の返済を確実にしてくれる方を法人カード利用者として選ばなくてはならないので、審査なしの状態は有り得ないということになります。

法人カードを利用することは、本来支払うべきだった請求をカード会社が一時的に立て替える形となります。

そして、法人カード利用者はカード会社の指定する日に利用金額をまとめて返済する仕組みです。

この状態はカード会社から借金をするのと同じなので、法人カード利用者が返済をしないことでカード会社は「ただお金を渡しただけ」となり、結果的に貸し倒れとなってしまいます。

もしもこのような状態になったらカード会社は損をするだけなので、審査を通して申込み者の返済能力や信用力を調査する必要があるのです。

次は、法人カードの審査に落ちるのにはどんな理由があるのかについて解説します。

法人カードの審査に落ちる主な理由5つ

法人カードの審査に落ちる理由として、会社や代表者自身に関する以下の5つのような理由が考えられます。

こちらでは、それぞれについて詳しくご説明します。

岩田昭男

岩田昭男/ 消費生活ジャーナリスト

日本でのクレジットカードの黎明期から取材を始めてとうとうキャッシュレスの時代までやってきました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ウエアラブル決済など次々と新しいツールが出てきては消えていきますが、これからもその浮沈を見つめつつ上手な利用方法をアドバイスしていきたいと思います。

【専門家の解説】

法人カードの審査で考えられるチェックポイントは、会社の経営内容や財務状況、そして個人(代表者)の信用情報など。
こういった情報を使って支払能力の有無を判断していると思われます。

法人カードのユニークな点は、会社と個人が審査対象となることです。
どちらの比重が大きいかは、カードごとに異なりますが、経営者/個人事業主向けの「ビジネスカード」は個人重視、大企業向けの「コーポレートカード」は会社重視と言えます。

実際、ビジネスカードは、商業登記簿謄本や決算書が要らないものもあり、設立間もない会社でも代表者の信用情報に問題がなければカードがつくれます。
一方の「コーポレートカード」は会社重視ではありますが、代表者の信用情報も調査されます。
カード会員規約の多くには「与信のため会員情報を収集する」との記載があります。

法人カードをつくるとき、代表者の信用情報はとても重要です。
日ごろから健全な信用情報を築くよう心掛けておくことが大切です。

設立年数や経営状況が審査基準を満たしていない

経営の安定を重視する法人カードでは会社の設立年数や経営状況を審査通過のポイントとし、「3年以上の設立年数」「2期連続の黒字決算」を審査通過の一般的な目安としています。

利用者の代わりに代金を立て替えるカード会社からしてみれば、設立年数の長さ=信用度に直結しやすいです。

そのため、設立後すぐの法人や開業後すぐの個人事業主や、設立から3年未満の場合、審査落ちするケースもあるかもしれません。

また、設立から5年以内で8割以上の会社が倒産しているとも言われていますので、経営状況があまりにも良くない会社に法人カードを発行すると貸し倒れの可能性が高まるでしょう。

それらのことを考慮して、カード会社は慎重に調査せざるを得ません。
実際に赤字が続いているなど、経営状況が悪ければ審査落ちになる場合もあります。

代表者の信用情報に問題がある

法人カードの申込者となる代表者の信用情報に問題がある場合、審査通過に悪影響が出てしまうでしょう。

法人カードの審査では信用情報機関の信用情報(クレヒス)を参考にして審査をおこないます。

これまでに以下のような金融事故を起こしていると審査通過の可能性が低くなるので注意しなくてはなりません。

  • 延滞
  • 自己破産や特定調停、個人再生や債務整理

まず、61日以上または3か月以上の延滞に「異動」という記録が残り、5年間にわたりカードの新規作成が難しくなります。

そして、自己破産や特定調停、個人再生などの金融事故を起こすと、法人カードを最長10年間作れなくなるので注意しましょう。

なお、金融事故は、スマートフォン本体の割賦払いも信用情報に記録が残るため、支払いをしないとマイナスの信用情報になってしまいます。

一度記録された情報は自分では消せず、5年もしくは10年が過ぎて情報が削除されるのを待つしかありません。

しかし、情報が削除された後も信用情報に登録がまったくない「ホワイトの状態」となり、審査に通過しにくい状況が続いてしまいます

カードの申し込み資格をクリアしていない

法人カードそれぞれに申し込み資格が設定されており、それらをクリアしていないことも審査落ちする理由の一つです。

たとえば、ダイナースクラブの発行する法人カード「ダイナースクラブビジネスカード」であれば、入会の条件を年齢27歳以上で法人、団体などの代表者・役員、個人事業主の方としています。

なお、ゴールドやプラチナとカードのランクが上がるごとに、申し込み資格の項目は増える傾向があるので検討の際に必ず確認するようにしてください。

ダイナースクラブ ビジネスカード

ダイナースクラブ ビジネスカード
年会費初年度:27,500円(税込)
2年目以降:27,500円(税込)
ポイント還元率1%(マイル)
国際ブランド
    diners_club
電子マネー
-
発行スピード約1週間
限度額一律の制限なし
ETC年会費無料
追加カード

ETCカード

マイレージ還元率(最大)
旅行保険国内旅行保険・海外旅行保険
ポイント名ダイナースクラブリワードプログラム

注目ポイント

  • 追加会員・ETCカード年会費無料!※2枚まで
  • 100円ごとに1ポイント貯まる!
  • ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジが利用できる
  • 会計ソフト「freee」を通常より2ヶ月お得な料金で利用できる
  • 国内/海外1,300ヵ所以上の空港ラウンジの利用が無料!
公式サイトへ

クレジットカードやローンを利用したことがない

これまでにクレジットカードやローンを一度も利用したことがない場合、「スーパーホワイトの状態」となって審査通過が難しくなります。

クレジットカードやローンを一度も利用したことがなければ信用情報に何も登録がありません。その結果、審査通過に必要な情報が確認できないこととなり、審査落ちのリスクを高めてしまうのです。

若年層であれば大きな問題にならないかもしれませんが、30歳を過ぎても信用情報がない方は特に要注意と言えるでしょう。

短期間に複数枚の法人カードに申し込みをした

短期間に複数枚の法人カードに申し込むと「申し込みブラック」という状態となり、審査落ちの理由を作ってしまいます。

なぜなら、審査をおこなうカード会社側からすれば、短期間に複数枚の法人カードに申し込みがあることで「お金に困っているのではないか」「自転車操業状態じゃないのか」「計画的破産を考えているのではないのか」などと受け止めてしまうからです。

なお、申し込みの履歴は6か月間で消えますが、申し込みブラックとなるカード枚数の目安は具体的に明かされていません。

そのため、審査落ちした場合は、6か月以上の期間を開けて再度申し込むのが次回の審査通過の可能性を高めるでしょう。

次に、審査に通過しない方がどんな対応策を取り入れるのがベストなのかを解説します。

しっかりとチェックして、役に立ててください。

法人カードの審査に通過しない方の対応策3つ

法人カードの審査に通過しない方の対応策となるのが以下の3つです。

続いて、詳しく解説していきます。

岩田昭男

岩田昭男/ 消費生活ジャーナリスト

日本でのクレジットカードの黎明期から取材を始めてとうとうキャッシュレスの時代までやってきました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ウエアラブル決済など次々と新しいツールが出てきては消えていきますが、これからもその浮沈を見つめつつ上手な利用方法をアドバイスしていきたいと思います。

【専門家の解説】

信用情報に傷がついている人もいるでしょう。
そんな場合は、審査がない法人向けのデビットカードがあります。
こちらは即時引き落としなので口座残高を確認しながら使わなくてはなりませんが、現金不要で清算手続きも簡単。
しかも利用金額が一目でわかります。
とはいえ、法人用のクレジットカードはあったほうが便利です。
延滞などのネガティブな記録が消えるタイミングを見計らってつくっておくといいでしょう。

法人デビットカードの導入

支払い能力と信用力が重要視される法人カードとは異なり、即時払い方式の法人デビットカードであれば審査なしで導入できます

VISAやJCBなどの国際ブランドも付帯しますし、利用方法も1回払いの法人カードと同じに考えて問題ありません。

クレジットカードは後日支払いをおこなう後払い方式ですが、デビットカードは利用時に指定した銀行口座から即時決済となります。

残高がなければ利用はできないものの、たとえば「Visaビジネスデビット」であれば利用限度額は1日あたり最大1,000万円(カードによる)まで設定が可能です。
※りそなビジネスデビットカード(Visa)/みずほビジネスデビット(Visa)/法人用ミライノ デビット(Visa)の上限は1日1,000万円。

法人代表者の個人名義カードの利用実績を良好にする

法人カードの審査では法人代表者の信用情報を参考にするため、個人名義のカードを持っている場合はそちらの利用実績を良好にすることを目指しましょう。

特に難しいことをする必要はありません。毎月、利用をしたら支払いをしっかりとおこなうだけです。

その状態を2年以上続けて、その間は延滞を1回でも起こさないようにしてください。そうするだけで、利用実績は良好なものになっています。

審査通過難易度の低い法人カードを選ぶ

まずは法人カードを入手することを考えて、審査通過難易度の低いカードに申し込みを検討してみることも大切です。

まず、クレジットカードはステータスやランクによって審査通過難易度が異なります。

たとえば、設立後すぐの法人開業したばかりの個人事業主がいきなりハイステータスのプラチナランクの法人カードに申し込みをしても審査通過は厳しいでしょう。

それに対し、一般ランクの法人カードであれば、ステータスも高くないうえに審査通過の間口も広くしていることからプラチナよりも審査通過は簡単です。

その他にも、アメックスなどの外資系のカード会社の場合、過去の利用履歴以上に現在の支払い能力を重視する場合があるので、それらの中から選んでみても良いかもしれません。

登記簿謄本・決算書が不要

登記簿謄本や決算書の提出が不要な法人カードは、代表者個人の信用で審査をおこなうため、審査通過難易度も低めとなる傾向です。

法人カード選びの際に、登記簿謄本や決算書の提出の有無をチェックして申し込むようにすれば、審査通過の可能性を高められるでしょう。

法人カードの審査に通過しない方の対策はいくつかありますが、その中でカード選びも重要になります。

ここでは審査に通過しない方の対応策を紹介しましたが、「審査に通過する」ことに特化したこちらの記事も参考にしてみたください。

最後に、審査通過しやすいおすすめ法人カードを紹介するので、信用情報に自信のない方はぜひ参考にしてください。

信用情報に自信がない方におすすめの法人カード3選

信用情報に自信がない方におすすめしたい法人カードが以下の3枚です。

特徴について解説します。

三井住友カード ビジネスオーナーズ

「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は登記簿謄本や決算書の提出が不要なので、事業業績や年数で審査落ちすることのない法人カードです。

設立後すぐの法人や開業後間もない個人事業主にもおすすめですし、年会費永年無料という点も導入時のメリットでしょう。

本会員カード1枚につき1枚のETCカードの発行が可能で、電子マネーのiDに対応済みで、その他、保険は海外旅行保険利用付帯最高2,000万円が付帯。

また、法人カードには珍しくキャッシング機能も付帯していて、最高50万円まで利用可能です。

支払いを15日締め翌月10日、月末締め翌月26日で選択できて、支払い方法も1回払い・リボ払い・分割払い・2回払い・ボーナス一括払いから選べます。

三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費初年度:永年無料
2年目以降:永年無料
ポイント還元率0.5%~1.5%
国際ブランド
    visa
電子マネー
    id
発行スピード最短3営業日
限度額500万円※
ETC年会費550円(税込)
追加カード

ETCカード

マイレージ還元率(最大)0.5%
旅行保険海外旅行保険
ポイント名Vポイント

注目ポイント

  • 新規入会&利用で最大10,000円相当プレゼント!
  • 年会費永年無料!
  • 特定の加盟店(ETCなど)でポイント最大1.5%還元!
  • 申込時の登記簿謄本や決算書が不要!
  • 最大利用枠が500万円と安心!(※所定の審査があります)
新規入会&利用で最大8,000円相当プレゼント!
公式サイトへ

※所定の審査があります

ライフカードビジネスライト

ライフカードの発行する「ライフカードビジネスライト」は年会費無料で維持できる法人カードです。

ポイントサービスや保険の付帯などはありませんが、ETCカードは年会費無料ですし、弁護士相談無料サービスや福利厚生サービスのベネフィットワンの利用もできます。

また、決算書などの書類提出が不要で、本人確認書類のみ必要です。

公式ホームページでもスタートアップ企業やフリーランスの方にもおすすめと記載しているくらいなので、他社法人カードの審査落ちした方におすすめしたい1枚でしょう。

ライフカード「ビジネスライト」
年会費初年度:無料
2年目以降:無料
ポイント還元率
国際ブランド
    visamaster_cardjcb
電子マネー
-
発行スピード最短4営業日
限度額10~200万円
ETC年会費無料
追加カード

ETCカード

マイレージ還元率(最大)
旅行保険
ポイント名

注目ポイント

  • 申込はWEB完結!
  • 最短4営業日発行が可能!
  • 決済書不要で本人確認資料のみで申込可能
  • 会社設立・企業すぐでも申込OK
  • 副業やフリーランスの方におすすめのカード
公式サイトへ

オリコ EX Gold for Biz

「オリコEX Gold for Biz」では審査の際に提出するのが本人確認書類となり、事業実績以上に代表者本人の信用が重要視される法人カードです。

審査通過も比較的簡単なうえ、ゴールドカードでありながらも年会費2,200円(税込)の低価格で維持できる魅力もあります。

その他にもコストパフォーマンスの良さが特徴で、ポイント還元率は0.6~1.1%です。

また、旅行傷害保険は海外最高2,000万円自動付帯国内最高1,000万円利用付帯国内外の空港ラウンジを無料利用できます。

オリコ EX Gold for Biz
年会費初年度:無料
2年目以降:2,200円(税込)
ポイント還元率0.6%~1.2%
国際ブランド
    visamaster_card
電子マネー
-
発行スピード公式サイト参照
限度額10万円~300万円
ETC年会費無料
追加カード

ETCカード

家族カード

マイレージ還元率(最大)
旅行保険国内旅行保険・海外旅行保険
ポイント名暮らスマイル

注目ポイント

  • 年間利用額に応じてポイント加算率アップ!
  • 追加カードは3枚まで年会費無料
  • 海外(2,000万円)国内(1,000万円)の旅行保険付帯
  • ETCカードが無料で発行可能

まとめ

審査なしで法人カードを導入する方法は現状何もありません。

しかし、審査通過しやすくなる対策を取り入れることで、入手できる可能性を高めることはできます。

最後に記事の要点を振り返ります。

  • カード会社の貸し倒れのリスクを避け理由から審査なしの法人カードはない
  • 審査落ちするには理由がある
  • 代表者の信用情報が良くない場合、まずは利用実績を良好にする
  • 審査通過難易度の低い法人カードを選ぶのがおすすめ

また、なぜ審査落ちしたのかわからないこともあるかもしれません。
その場合、カード会社を変えるなどして審査通過しやすい法人カードを選ぶようにしてください。

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