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ペットの治療費が払えないときはどうする?諦める前に検討できる選択肢を解説

ペットの治療費が払えないときはどうする?諦める前に検討できる選択肢を解説

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ペットの治療費は飼い主が全額自己負担しなければならず、高額になりやすいです。そのため、ペットの治療費の高さに頭を抱えている人もいるでしょう。

病気の種類によっては多額の治療費が発生するため、一括での支払いが難しい場合も珍しくありません。

本記事では、ペットの治療費が払えないときの対処法について解説します。治療費の相場やもしもに備えて飼い主ができることも紹介しています。

これからペットが治療を受ける人や治療費の高さにお困りの人はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • ペットの治療費が払えないときは、まず病院に分割払いの可否を相談すること
  • ペットの治療法に迷ったらセカンドオピニオンを活用する
  • どうしても治療費を工面出来ない場合はカードローンなどお金を借りることを検討する

監修者 金子 賢司さんからのコメント

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

ペットがまだ若いうちは、治療費があまりかからないため心配をしていないという方もいるでしょう。しかしペットが高齢になれば、治療費がかかる傾向があります。

将来のことなので確実なことは言えませんが、ペットが高齢になったときに備えて、治療費を早めに確保するよう心がけましょう。 お金を貯める場合、時間をかけて少しずつ積み立てていったほうがはるかに負担が少なくて済みます。

  • ファイナンシャルプランナー

    監修者金子 賢司

    東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

  • 株式会社エイチームライフデザイン

    編集者イーデス編集部

    「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。

    ■書籍
    初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK

    ■保有資格
    KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)

    ■許認可
    有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788

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ペットの治療費が払えないときはどうする?諦める前に検討できる選択肢

ペットの治療費は高額になりやすく、一括での支払いが難しくなることもあるでしょう。

そのようなときは、以下いずれかの方法を検討しましょう。

  • 病院に相談する
  • セカンドオピニオンを活用する
  • お金を借りてペットの治療費を支払う
  • クラウドファンディングで支援金を募る

ペットの治療費の支払いが難しいと思ったら、まずは病院に分割払いを相談することがおすすめです。

病院との信頼関係があれば、分割払いに対応してもらえることがあります。

分割払いを認められなかった場合には、お金を借りて治療費を工面しましょう。

それぞれ詳しく解説します。

病院に相談する

長期にわたって利用している病院であれば、信頼関係に基づいて分割払いに対応してもらえる可能性があります。

治療費の一括払いが難しい場合には、頭金として支払える金額を提示し、残額の分割払いを提案するとよいでしょう。

ただし、ペットの治療費は一括払いが原則であるため、分割払いの要望が受け入れられないこともあります。

断られた場合には、一括で支払えるお金を工面しなければなりません。

セカンドオピニオンを活用する

ペットの治療法に迷ったら、セカンドオピニオンを活用しましょう。

セカンドオピニオンとは、現在の診断や治療方針に疑問を感じた場合、別の獣医の意見を求めることです。

かかりつけ医の診断や治療方針に納得がいかないときや、重要な治療の判断を迫られているときは、セカンドオピニオンで飼い主の不安を軽減できます。

たとえば、手術の必要性に疑問を持った場合、ほかの獣医師の意見を聞くことでより広い視野から治療方針を検討することが可能です。

同じ治療内容でも病院によって料金が大きく異なることがあります。独占禁止法により、動物病院の治療は自由診療と定められています。

そのため、獣医が自由に診療報酬を設定でき、同じ手術でも病院によっては10万円~50万円と大幅な差が生じることもあるのです。

インフォームドコンセント(十分な説明と同意)を重視し、ペットのQOL(生活の質)を考慮した最適な治療選択肢を見つけることが重要です。

治療費の高さに驚いた場合は、ほかの病院での費用も確認し、納得できる治療方針を選択しましょう。

ただし、ほかの獣医の意見を聞いた後、最終的な治療方針を決定するのは飼い主です。

セカンドオピニオンで十分な答えを得られなかった場合は、再びかかりつけ医に相談するとよいかもしれません。

セカンドオピニオンは転院を意味するものではなく、必要に応じてかかりつけ医に戻ることもできます。

金子さん

親から贈与を受ける場合、親や祖父母といった直系尊属からの贈与なら、最大1,000万円まで非課税となる「住宅取得等資金の贈与税の非課税措置」が利用できるかもしれません。 贈与する側、贈与を受ける側、購入する物件の環境性能など、さまざまな要件が求められますが、贈与税がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。 たびたび延長されている制度なので、自身が要件に該当しないか、確認してみましょう。 国税庁のサイトで確認ができます。

お金を借りてペットの治療費を支払う

病院に分割払いを断られた場合には、お金を借りてペットの治療費を支払うことがおすすめです。

ペットは大切な家族の一員であり、可能な限り治療を受けさせたいと考える飼い主は多いでしょう。

治療を受けてもお金を支払わなければ訴訟に発展してしまうため、治療を受けさせるのであれば相応のお金を用意しておく必要があります。

「お金を借りる」といっても方法はさまざまです。なかには利息がかからず、今すぐお金が必要な場合に工面できる方法もあります。

病院に分割払いを断られて、さらに持ち合わせがなくてもできることはあります。

クラウドファンディングで支援金を募る

クラウドファンディングとは、インターネット上で不特定多数の人から資金を募る仕組みです。

ペットの高額な治療費に対して、多くの人から支援を受けられます。

ペットの治療費支援では、「READYFOR」などのプラットフォームが活用されています。

飼い主がペットの病状や治療の必要性、具体的な費用を詳しく説明し、支援を求めるという流れです。

たとえば、「愛猫の腎不全治療費100万円を支援してください」といったプロジェクトで、動物を愛する多くの人から寄付を募れます。

成功事例では、重篤な病気を患った猫や犬の手術費用として数十万円~数百万円の支援金が集まったケースもあります。

ただし、支援金が目標額に達するまでに時間がかかる場合もあるため、緊急性の高い治療には向かない可能性もあるでしょう。

また、プロジェクトの内容や共感度によって支援額は大きく左右されるため、確実な資金調達方法ではないことも理解しておく必要があります。

ペットの治療費を借りる方法

ペットの治療費を借りるには、いくつかの方法があります。

お金の工面しやすさだけではなく、融資スピードや審査の有無、借りられる金額の大きさなどをもとに評価し、現実的に優先順位が高いものから順に紹介します。

対処法融資スピード審査の有無金利
ペットローンでお金を借りる1週間程度あり年3.8%~12.0%
カードローンでお金を借りる最短即日あり年3.0%~18.0%
家族にお金を借りる最短即日なし-

できるだけ利息を抑えたい場合にはペットローンの利用が向いています。

金利が低い分、審査が厳しい傾向にあることから、審査に落ちてしまった場合にはカードローンを検討するとよいでしょう。

しかし、カードローンの審査にも落ちてしまった場合には、家族に相談してお金を借りることがおすすめです。

金子さん

ペットの治療ですぐにお金が準備できないときは、ローンの活用を検討しましょう。 ローンを活用すれば、治療費をまず支払って後払いにすることができます。 ただし利息がかかるため、実際に借りた金額よりも多くのお金を返済しなければなりません。 お金に余裕があるときには、少し前倒しで返済をするだけでも総返済額は抑えられます。 ローンを利用したら、毎月の返済日だけでなく任意で早めに返済するよう心がけましょう。

ペットローンでお金を借りる

ペットローンとは、ペット関連の費用に充てるお金を借りられるローンです。

ペットの治療費のほかに、トリミング代やペットの購入費にも充てられます。

メリット

  • カードローンよりも金利が低い
  • 最高1,000万円まで借りられるサービスもある

デメリット

  • 融資までに時間がかかる
  • カードローンよりも審査が厳しい傾向にある

ペットローンはカードローンよりも金利が低いため、利息を抑えられるというメリットがあります。

一方、融資までには1週間ほどかかるというデメリットもあることから、「治療を受けるまでに1週間程度は余裕がある」「できるだけ利息を抑えたい」という方におすすめです。

カードローンでお金を借りる

カードローンとは、銀行や消費者金融が提供している融資サービスです。

基本的に用途は限定されておらず、ペットの治療費以外にも使用できます。

メリット

  • 最短即日で融資を受けられる
  • 無利息期間を設けているサービスもある

デメリット

  • ペットローンよりも金利が高い

消費者金融が提供しているカードローンのなかには、最短即日で融資を受けられるものがあります。

そのため、「治療を受ける日が近い」「緊急で治療費を工面する必要がある」という場合におすすめです。

ペットローンよりも金利が高いというデメリットはあるものの、無利息期間を設けているサービスもあり、期間内に返済すれば利息0円で利用できます。

お金でペットの治療を諦めるという最悪のケースを回避できる方法であるため、治療費が高額で途方に暮れている場合は最優先で検討するのがおすすめです。

よくないイメージを持っている人もいるかもしれませんが、貸金業法に則った正規のサービスであるため心配はいりません。

それでも不安な場合は、時間次第ですが銀行が提供するカードローンもあります。

詳細については関連記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

すぐに治療費を工面する必要がある場合は消費者金融カードローンのプロミスがおすすめ

ペットの治療費をすぐに工面する必要がある場合は、プロミスの利用がおすすめです。

おすすめポイント

  • 申込から借り入れまでWebで完結
  • 最短3分※1で融資を受けられる
  • 初回借入日の翌日から30日間は利息0円※2
金利年4.5%~17.8%
審査時間最短3分※
融資スピード最短3分※1
web完結
無利息期間初回借入日の翌日から30日間※2
学生の利用◯(18歳以上の場合)
※申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込めません。

※1.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。
※2.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。

プロミスは、即日融資に対応しているカードローンです。

最短3分※で借入が可能であり、24時間365日いつでも申込みできることから、「今日中にペットの治療費を用意する必要がある」という場合に役立ちます。
※申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

利用限度額は最大500万円※1で、実質年率は年4.5%~17.8%です。

ペットローンに比べて金利は高めに設定されていますが、30日間の無利息期間が設けられており、初回利用日の翌日から30日以内に返済すれば利息は発生しません※2。

※1.本審査により決定となります。
※2.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。

プロミス
借入金利年4.5%~17.8%
無利息期間30日間
融資時間最短3分※

おすすめポイント

  • はじめてご契約の方に最大1,000ポイント分のVポイントをプレゼント
  • Web契約で最短3分融資も可能※
  • 初めての方なら、30日間利息0円※

※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。

1週間以上の猶予があるなら銀行系カードローンの三井住友銀行 カードローンがおすすめ

治療まで1週間以上の時間がある場合は、三井住友銀行 カードローンがおすすめです。

銀行系カードローンは消費者金融と比較して金利が低く設定されており、長期的な返済においてメリットがあります。

そのなかでも特に、三井住友銀行 カードローンは、以下の点でおすすめできる内容となっています。

おすすめポイント

  • 年1.5%~14.5%の低金利設定
  • 三井住友銀行の口座があれば手続きが簡単
  • 返済日を自由に選択可能
金利年1.5%~14.5%
審査時間最短当日※
融資スピード最短当日※
web完結
無利息期間なし
学生の利用◯(20歳以上かつ安定した収入がある場合)

※審査通過後であれば、土日祝でも借入可能
※申込み完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合があります。

三井住友銀行 カードローンは、消費者金融と比較して上限金利が14.5%と低く、長期的な返済負担を軽減できます。

特に高額な治療費が必要な場合、金利の差は返済総額に大きく影響します。

ただし、融資まで数日から1週間程度要する場合があるため、緊急性の高い治療には向きません。

時間に余裕がある場合には、利用を検討する価値があるでしょう。

家族にお金を借りる

ペットローンやカードローンの審査に通らない場合には、家族にお金を借りることを検討するとよいでしょう。

メリット

  • 審査がないため、最短即日で借りられる
  • 金額が大きい場合には借りられない可能性がある

デメリット

  • 利息を抑えられる
  • 返済できなければ信用を失う

家族からであれば審査なしでお金を借りられるため、ペットローンやカードローンの審査に落ちてしまった人でも、お金を借りられます。

借りたい金額が少額の場合には、最短即日で貸してもらえるでしょう。

そのため、「ペットローンやカードローンの審査に落ちた」「借りたい金額が高額ではない」という場合に相談することがおすすめです。

ただし、お金の貸し借りは家族といえど信用問題に関わるため、ペットの治療費でどうしても必要な旨をしっかりと伝えてください。

「大事な家族のため」であれば、協力してくれる可能性も十分あります。

ペットの治療費の相場

ペットの種類や体格によって治療費の相場は異なります。以下で、ペットの種類別に1年間の治療費の相場を紹介します。

ペットの種類別 年間の治療費用
年間の治療費の相場
34,395円
小型犬57,727円
中型犬44,063円
大型犬68,671円

※参照元:家庭どうぶつ白書2022|アニコム

上記の表からわかるとおり、猫と犬で比較すると犬のほうが年間の治療費が高い傾向にあります。

また、犬の体格別に治療費を比べると大型犬が最も高く、ついで小型犬、中型犬の順に治療費が高くなっています。

猫の治療にかかる費用

アニコムの「家庭どうぶつ白書 2022」によると、猫の平均寿命は14.4年です。

1年あたりの治療費の相場が34,395円であることから、生涯平均費用は495,288円となります。

猫の治療費の相場
1カ月あたりの平均費用2,866円
1年あたりの費用34,395円
生涯平均費用495,288円

※参照元:家庭どうぶつ白書 2022(1年あたりの費用)|アニコム

また、以下の表は疾患別の治療費の相場をまとめたものです。

疾患別 猫の治療費
治療内容ペットの治療費の相場
0歳1~4歳5~8歳9~12歳
循環器疾患49,725円67,132円78,814円91,470円
呼吸器疾患16,746円20,148円37,616円51,193円
消化器疾患21,897円23,042円26,643円38,779円
肝・胆道および膵の疾患40,330円51,043円68,309円96,796円
泌尿器疾患24,865円40,940円58,760円63,491円
生殖器疾患38,317円56,757円88,510円170,695円
神経疾患36,211円51,322円58,766円86,897円
眼および付属器の疾患11,075円11,085円13,650円24,269円
耳の疾患14,136円14,027円19,448円24,056円
歯および口腔の疾患18,706円29,752円37,281円48,779円
筋骨格疾患38,026円27,778円30,257円30,267円
皮膚疾患12,465円13,136円17,772円28,601円
血液および造血器の疾患41,272円91,023円117,741円172,557円
内分泌疾患23,094円51,855円119,217円136,779円
全身性の疾患17,211円18,829円24,986円37,759円
腫瘍49,816円66,870円85,391円131,782円

※参考元:家庭どうぶつ白書 2019|アニコム

具体的な治療費は動物病院によって異なるものの、おおむねの相場は以下のとおりです。

治療の内容治療費の目安
全身麻酔15,000円~30,000円
局所麻酔3,000円~8,000円
帝王切開80,000円~150,000円
腫瘍摘出50,000円~200,000円
骨折手術100,000円~300,000円
避妊・去勢手術20,000円~60,000円

※参照元:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果(令和3年度)」

疾患別にかかる治療費は異なるものの、高齢になるにつれて治療費が高くなる点では共通しています。

年齢が高くなると治療の難易度も高まるため、治療費の高騰は避けられないでしょう。

犬の治療にかかる費用

アニコムの「家庭どうぶつ白書 2022」によると、犬の平均寿命は14.1年です。

以下の表に、算出した生涯平均費用や1カ月あたりの平均費用をまとめました。

小型犬中型犬大型犬
1か月あたりの平均費用4,811円3,672円5,723円
1年あたりの費用57,727円44,063円68,671円
生涯平均費用813,951円621,288円968,261円

また、以下の表は疾患別の治療費の相場をまとめたものです。

疾患別 犬の治療費
治療内容犬の治療費の相場
0歳1~4歳5~8歳9~12歳
循環器疾患46,753円50,149円87,096円118,894円
呼吸器疾患16,491円21,223円36,395円60,315円
消化器疾患21,735円21,027円28,550円38,035円
肝・胆道および膵の疾患54,327円57,424円76,482円102,001円
泌尿器疾患18,699円30,849円42,038円52,537円
生殖器疾患16,219円36,826円80,318円92,081円
神経疾患49,957円63,130円76,351円87,790円
眼および付属器の疾患16,340円19,910円31,859円40,592円
耳の疾患13,354円18,207円23,234円27,500円
歯および口腔の疾患30,560円34,525円44,908円51,658円
筋骨格疾患79,665円47,956円40,396円47,174円
皮膚疾患16,402円30,279円42,766円51,254円
血液および造血器の疾患33,696円93,569円147,130円152,600円
内分泌疾患62,901円98,868円117,611円117,611円
全身性の疾患15,457円17,865円25,021円37,512円
腫瘍20,141円33,018円68,667円100,518円

また、治療にかかる費用の目安は以下のとおりです。

治療の内容治療費の目安
全身麻酔20,000円~40,000円
局所麻酔5,000円~12,000円
帝王切開100,000円~200,000円
腫瘍摘出80,000円~300,000円
骨折手術150,000円~500,000円
避妊・去勢手術30,000円~80,000円

※参照元:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果(令和3年度)」

疾患別にかかる治療費は大きく異なりますが、猫の治療費の場合と同様に、高齢になるにつれて治療費が高くなる傾向にあります。

ペットの治療費が高額になる理由

ペットの治療費が高額になる理由には、以下のものが挙げられます。

  • ペットの治療費は飼い主が全額負担する必要がある
  • 同じ治療内容であっても、病院ごとに料金が異なる

動物には人間のような公的医療保険制度が存在しておらず、全額を買主が負担しなければなりません。

また、病院ごとに自由に診療報酬を設定できることから、ペットの治療費が高額になりやすいです。

それぞれ詳しく解説します。

ペットの治療費は飼い主が全額負担する必要がある

ペットの治療費が高額になる大きな理由として、治療費が全額自己負担になることが挙げられます。

人間の場合は、医療機関に保険証を提示すれば、3割の自己負担額で治療を受けることが可能です。

しかし、犬や猫には人間のような公的医療保険制度が存在しないため、治療に必要な費用は飼い主が全額を負担しなければなりません。

同じ治療内容であっても、病院ごとに料金が異なる

独占禁止法により、動物病院の治療は自由診療と定められています。

獣医師団体が基準となる料金を決めたり、動物病院が協定して同じ料金を設定したりすることは禁止されているのです。

参考:小動物診療料金|公益社団法人日本獣医師会

そのため、獣医が自由に診療報酬を設定することとなっており、同じ治療内容であっても病院によっては料金が異なる場合があります。

ペット保険に加入している場合は忘れずに申請を

ペット保険に加入している場合、保険金の申請を忘れないようにしましょう。

ペット保険とは、ペットの病気や怪我の治療で発生した医療費の一部を補償する保険のことです。

高額な医療費を支払った場合でも、申請後に保険金を受け取れるため、自己負担額を軽減できるでしょう。

保険金を請求するには、まず治療を受けた後にもらえる診療明細書と領収書を無くさないように管理しておきます。

そして、保険会社に診療明細書と領収書、必要書類を提出すると、指定口座に保険金が振り込まれます。

ペットの治療費に使える補助金はない

ペットの治療費は原則として飼い主が全額負担となり、国や自治体からの治療費補助金は基本的に存在しません。

人間の医療費のような公的支援制度がないため、すべての費用を自分で賄う必要があります。

一方で、一部の自治体では限定的な補助金制度があります。

マイクロチップ装着費用の助成(1,000円~3,000円程度)や、野良猫の去勢・避妊手術費用の助成(5,000円~15,000円程度)などが主な対象です。

たとえば、東京都大田区では猫の去勢・不妊手術費用としてオス7,000円、メス14,000円の助成を行っています。

また、神奈川県座間市では猫の避妊手術4,000円、去勢手術3,000円の助成があります。

しかし、これらの補助金は予防的な処置に限定されており、病気の治療費には適用されません。

緊急時の治療費に関しては、飼い主自身での準備が不可欠となります。

ペットの治療費が払えず限界と感じたときに考えてほしいこと

ペットの治療費が高額で、お金も飼い主の心も限界に達している状況は、多くの飼い主が経験する深刻な問題です。

愛するペットの苦しんでいる姿を見ながら、経済的な制約で治療を諦めなければならないかもしれないという状況は、心理的につらいものでしょう。

しかし、そのような限界を感じたときこそ、冷静に考えてほしいことがあります。

  • ペットの幸せを決めるのは飼い主の気持ち次第
  • 素人考えで症状や病気を判断しない
  • ペットを治療せず放置することは動物愛護管理法で禁止されている

感情的になりがちな状況だからこそ、これらの点を整理して考えることで、ペットと飼い主の両方にとって最善の判断ができるはずです。

お金の問題は解決策がありますが、後悔は取り返しがつきません。

ペットの幸せを決めるのは飼い主の気持ち次第

大前提として、ペットが幸せかどうかは飼い主の気持ち次第であることを理解しておきましょう。

ペットは飼い主の愛情と判断に完全に依存しており、飼い主がペットのことを真剣に考えている限り、それは愛情のある適切な判断といえます。

ただし、「できることがあったのに、飼い主が諦めてしまった」場合は後悔しか残らないことも事実です。

治療の選択肢があり、資金調達の方法も存在するにもかかわらず、それらを検討せずに治療を断念してしまうと、長年にわたって自分を責めることになりかねません。

「治療費が払えないから、ペットの治療を諦める人」も一定数いますが、それは工面する方法を知らないだけのケースも多いのです。

本記事で紹介した方法を活用すれば、多くの場合で治療費を確保することが可能です。

素人考えで症状や病気を判断しない

治療費が払えないからといって、自身を納得させるために素人考えで症状や病気を判断してはいけません。

「もう高齢だから手術は無理」「痛がっていないから大丈夫」といった自己判断は、適切な治療の機会を奪ってしまう可能性があります。

知人や友人に意見を求める気持ちもわかりますが、その人たちも含めて専門医ではありません。

インターネットの情報や周囲の経験談は参考程度に留め、最終的な判断は必ず獣医師の診断に基づいて行うべきです。

経済的な不安から先入観を持って症状を軽視することは、結果的にペットの苦痛を長引かせることにもつながりかねません。

ペットを治療せず放置することは動物愛護管理法で禁止されている

法的な観点からも、ペットの治療について知っておくべきことがあります。

動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます。なお、食用にしたり、治る見込みのない病気やケガけがで動物がひどく苦しんでいるときなど、正当な理由で動物を殺すことは虐待ではありませんが、その場合でもできる限り苦痛を与えない方法をとらなければなりません。

動物愛護管理法(環境省)

この法律では、必要な治療を受けさせずに放置することも動物虐待にあたると定められています。

ただし、これは「法律で定められているから治療すべき」ということではなく、ペットを家族として迎えた飼い主の責任として理解しておくべき内容です。

経済的な困窮により治療が困難な場合でも、まずは獣医師に相談し、できる限りの対応を検討することが重要です。

ペットの治療費が払えない事態になる前に日頃からできること

ペットに治療が必要となる「もしも」のときに備えて、ペットのために飼い主ができることを紹介します。

  • 信頼できる動物病院でペットの診察を定期的に行う
  • 食事など犬の健康管理に気を付ける
  • ペット保険に加入する
  • 貯金をしておく

定期的にペットの検診を受けていれば、早期に病気に気付けるため、ペットの健康を維持できます。

治療費の削減にもつながるため、信頼できる動物病院で定期的に検診を受けましょう。

また、治療を受ける必要が出たときに備えて、ペット保険に加入したり、貯金をしたりしておくことも重要です。

信頼できる動物病院でペットの検診を定期的に行う

定期的にペットの検診を受けていると、病気や体調不良に早期に気付くことが可能です。

治療費を抑えられるだけではなく、治療も早くはじめられることから重篤化を防げます。

病気や体調不良について見た目では気付けないこともあるため、大切なペットのためにも信頼できる動物病院で定期的にペットの検診を受けましょう。

食事など犬の健康管理に気を付ける

日常的な健康管理は、将来の高額な治療費を予防する最も効果的な方法です。

適切な食事管理、運動、環境整備により、多くの疾患を未然に防げます。

ドッグフードの選び方年齢・体重・健康状態に適したフードを選択。添加物の少ない高品質なフードを選ぶ
室温調整夏場26-28℃、冬場20-22℃を維持。湿度は50-60%が理想的
運動の頻度や時間小型犬:1日30分、中・大型犬:1日60-90分。年齢に応じて調整
口腔ケア週3回以上の歯磨き。デンタルガムや専用おもちゃの活用
定期的な体重測定月1回の体重チェック。肥満はさまざまな疾患のリスクファクター

特に肥満の予防は重要です。肥満は糖尿病や心疾患、関節疾患などさまざまな病気のリスクを高め、結果的に高額な治療費が必要になる可能性があります。

適正体重の維持は、ペットの健康と飼い主の経済負担の両方を守ることにつながります。

ペット保険に加入する

先述したとおり、ペット保険では治療費の一部を保険金として受け取れます。

全額自己負担であれば受けることが難しい高額な治療であっても、ペット保険に加入していれば費用負担を軽減できるため、治療の選択肢が広がります。

代表的なサービスは以下のとおりです。

  • アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
    70%補償プランで月額2,500円程度から(小型犬の場合)。動物病院での窓口精算が可能で手続きが簡単。
  • アイペット損保「うちの子」
    70%補償プランで月額2,800円程度から(小型犬の場合)。手術・入院に特化したプランもあり、高額治療に備えやすい。

ペット保険には加入時の年齢上限が設けられており、高齢になってからでは加入できるペット保険は限られます。

多くの保険会社では7歳〜12歳が上限となっているため、若く健康なときに加入しておくことがおすすめです。

貯金をしておく

ペットの体調が悪化し、急に治療費が必要となる可能性があるため、ペットのために貯金をしておくことがおすすめです。

貯金によってお金に余裕があれば、ペットの治療の選択肢が広がり、適切な治療を受けられます。

たとえば、緊急時の基本治療(検査・投薬)に備えるなら月5,000円の積立で年6万円が必要です。

手術が必要な疾患に備えるなら月10,000円の積立で年12万円、重篤な疾患や長期治療に備えるなら月20,000円の積立で年24万円となります。

ペット保険に加入している場合でも、治療費は最初に自分で負担する必要があります。

保険金の申請を行えば給付を受けられますが、保険金の受け取りは支払い後となるため、治療費を支払えるようにあらかじめ貯金をしておくことが重要です。

金子さん

長期間準備できるなら、新NISAを使って積立ながら運用する方法もあります。 元本割れリスクがありますが、お金が増える可能性もあります。 新NISAはいつでもお金を引き出せるので、ペットの治療費が必要になったときの費用に充てられます。 ただし引き出しには1週間くらい時間がかかるため、急ぎのときはカードローンで借りて、NISA口座から引き出したお金で返済するという方法もあります。

ペットの治療費は医療費控除の対象にはならない

ペットの治療費は、人間の医療費控除の対象外となります。確定申告において、ペットにかかった医療費を所得から控除することはできません。

そもそも医療費控除の対象となるのは、納税者本人や生計を一にする配偶者、そのほかの親族に対して支払った医療費のみです。

税法上、ペットは家族として認められていないため、どれだけ高額な治療費を支払ったとしても税制上の優遇措置は受けられません。

ペットの治療費については、全額を自己負担として考え、事前の備えをしっかりと行うことが重要です。

まとめ

ペットの治療費が払えない状況は、多くの飼い主が直面する深刻な問題です。

重要なのは「どう支払うか」ではなく「ペットと飼い主が共に幸せに暮らすためにはどうすべきか」という視点で考えることです。

支払い方法としては、分割払いの相談や各種ローンの活用、家族からの借入など複数の選択肢があります。

しかし、獣医師と十分に相談し、ペットの年齢や病状を総合的に判断することが最も大切です。

何より予防医療とペット保険への事前加入が、将来のリスクを大幅に軽減できます。

一人で悩まず、獣医師に相談しながらペットとの幸せな生活を守りましょう。

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