
子育て世代が知っておきたい!ライフプランニングの3ステップ
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老後2,000万円問題が話題となり、教育費に精一杯で老後が心配、というお悩みをよく聞くようになりました。
子育てにはお金がかかり、将来に不安を感じる子育て世代は多いと思います。
将来の不安を減らし、思い描く未来に近付くためにはライフプランが強い味方になります。
ライフプランとは、この先の夢や希望をイメージして作る「人生の計画」です。
変化の早い現代、子育て世代のライフプランは良くも悪くもオンリーワン。
一口に「子育て世代」といっても、これまでのキャリアや現在の状況は大きく異なります。
晩婚化・晩産化が進み、40代での出産も以前に比べるとそう珍しくありません。
両親・親戚の話、先輩ママさんのアドバイスでさえ、すべて自分の家庭に当てはまるかどうかは分かりません。
ライフプランというと難しい感じがしますが、簡単なものならすぐに作ることができます。
これから紹介するライフプランニングの3ステップを使って、今すぐ作ってみましょう。
用意するのは筆記用具とノート、もしくは大きめの紙が3枚ほど。チラシの裏紙でも大丈夫です。
まずは気軽にやってみましょう。
本記事の執筆者について
こきあFP事務所代表。
私立理系大学を卒業後、就職活動に失敗し、フリーター・リゾートアルバイターとして数年を過ごす。出産育児のかたわらお金の勉強を続け、2017年に個人FP事務所を開業。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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ステップ1. 現在地とゴールを確認
現在地というのは、今のあなたの状況です。
ライフプランに興味を持つ方なら、今現在何かしらの不安をお持ちではないでしょうか。
用意したノートや紙に、不安や気になっている事を書き出します。
誰に見せるわけでもありません。思いつくままメモの様な感じで大丈夫。
現れては消えるモヤモヤを目に見える形にすることで、不思議と頭がスッキリしてくるはず。
それが終わったら、次はゴールです。これからどんな未来が待っていたら嬉しいですか?
すぐに思い浮かばない場合は、お子さまのことを考えてみましょう。
今はまだ小さいお子さまも、いずれは独り立ちします。
どんな風に育ってくれたら嬉しいでしょう。どんな生き方をして欲しいでしょうか。
そしてその時、あなたはどんな自分でありたいですか?
この質問が難しければ「こうなったら嫌だな」を考えてみるという方法もあります。
例えば
「老後に趣味もなく、病気がちで、友達もいない・・・という生活は嫌だな」
と思うなら、そうではない状況を考えます。
この場合は「好きな時に趣味を楽しみ、足腰もしっかりしていて、年に一度くらいは気の知れた友達と温泉旅行に行く!」といった感じでしょうか。
それでもやっぱり考えられない!という方は、その「嬉しいゴール」が実現可能かどうかをつい考えてはいませんか。
肩の力を抜いて、気楽に自由に想像しましょう。1
10年・20年前を振り返ってみて、あなたは今の状況を想像していましたか?
想像通りのこともあれば、全く予想してなかった出来事もあったと思います。
先のことは良くも悪くも誰にも分かりません。
ですから、自由に楽しい未来を想像しましょう。
子育て中は、どうしても子ども中心の生活になりますし、それは自然なことです。
しかし、あなたの人生は子供が自立した後も続きます。
30代で出産した場合、子どもが独立したら50代。人生100年と考えるならまだ半分です。
2022年の日本人の平均寿命は女性が87.09歳、男性が81.05歳ですから、流石に100年は生きないとしても、残りの人生20~30年ぐらいはある事に。
今後さらに医学が発達していったら?人生100年越えも珍しくない時代がくるかもしれません。
子育てが終わった後、第二の人生をどう生きるのか。この機会に自由にイメージしてみましょう。
ステップ2. これから起こる(だろう)イベントを整理
現在地とゴールが確認できたら、その間に起こる(だろう)イベントを時系列に書き出します。
現在地からゴールまでの年表を作るイメージです。やり方は簡単。
まず用意したノートや紙に、スタート地点からゴールまで西暦を一年ずつ(来年からなら2020,2021,2022‥‥2050のように)書いていきます。
縦書きでも横書きでも構いません。B5ノートであれば、縦に30年分くらいかけると思います。
書けたら隣に、その年に対応するあなたの年齢を記入。その隣にパートナー、子ども、と続けます。
子どもの場合、年齢よりも学年(小1、中1など)を書くと、後からイベントを記入する際に簡単なのでお勧めです。
ここまでできたら、準備完了。西暦○年に、家族がそれぞれ何歳になるのか、一目でわかるようになりました。
次に、これから起こるイベントを書き込んでいきます。
いきなり細かい部分を考えると難しくなりますから、大きい部分から考えていきます。
まずは人生の三大資金と言われる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」に関するイベントを押さえてみましょう。
とにかく、大雑把でも最後まで作ることを目標にしてください。
以下にイベントの具体例をあげていきます。
① 住宅資金関係
[持ち家なし]
・賃貸契約更新
・マイホーム購入
・引越し
[持ち家あり]
・住宅ローン繰上げ返済
・住宅ローン完済
賃貸か持ち家かで大きく内容が変わります。
転勤が多い職種の場合、引越し予定なども記入しましょう。
② 教育資金
入学、卒業、受験、就職
兄弟姉妹がいる場合、ダブル受験になると年間の教育費はかなりの額になります。
ダブル受験にならない年の差であっても、長期間にわたり年間100万円近い教育費が必要になる可能性も。
受験が終わった後も、入学金や入学準備品等で出費は続きます。
まだまだ現金払いが主流ですので、一時期にまとまったお金が必要になる可能性もあります。
家計が苦しいので高校入学は半年待ってください、というわけにはいきません。早めにスケジュールを把握し対応を考えましょう。
③ 老後資金
定年前後
・引退、退職
・再就職
・年金支給開始
20代30代の子育て世代では、まだ先の話なのであまり考えすぎずに。
40代・50代になるとそう遠い未来ではありません。
退職してから年金支給開始まで時間がある場合、その間の資金繰りはどうするか。
退職金や貯蓄を切り崩すのか、再就職するのかなどを考えておく必要があります。
ステップ3. より具体的な未来予想図を作っていこう
お疲れ様でした!ここまできたら、ライフプランはほぼ完成です。
あとはわかる範囲でオンリーワンの詳細を加えていきます。
マイホームなら、だいたい10年ごとに外壁のリフォームが必要です。
水回りのリフォームにもまとまったお金がかかります。
住宅火災保険・地震保険の契約更新はいつでしょうか。 長く乗り続けている車は、今後どうしますか?
あまり古くなると税金が上がったり、燃費が悪かったりと買い替えを検討することもあるかも知れません。
子どもの進学先は公立?それとも私立?
最近の傾向として、いわゆる公立トップ校の中高一貫化により、公立志望でも早くから塾に入るケースが増えています。
子どもの進路によっては、思ったより早く大きな出費がある可能性も。
そのほかにも
- 「子どもの歯並びが気になるから、できれば矯正してあげたい・・・」
- 「子どもがついてきてくれるうちに、大きな旅行に行きたい」
- 「子どもが自立したあと好きなことで仕事がしたいから、今のうちに資格を取りたい!」
- 「元気なうちに○○にチャレンジしてみたい!」
などなど、思いつくことは、どんどん書き込みましょう。
その場ですぐにわからないことは「?」や「未定」「○年ごろ希望」などの形でOK。
できそうもないことも、あくまで未来予想図だから遠慮せずに加えていきましょう。
大体の希望を書ききったなと思えたら、必要予算を考えてみましょう。
このライフプランの実現のためには、いつまでにいくら必要でしょうか。
それを実現するためには?
3ステップのまとめ
3ステップ のライフプランニング、いかがでしたか?
未完成で構いません。あなたの頭の中を形に残るもので「見える化」しましょう。
そしてそれを、ぜひご家族で共有してください。子育て世代のライフプランニングには家族の協力が不可欠です。
ただし、家族があまり興味を示さない場合、無理強いは禁物です。
あらたまってライフプランを説明したりすると、かえって反発される可能性もあります。
そういう時は、ライフプランを何気なくテーブルに広げておいたり、冷蔵庫や壁に貼り付けてみたりするなど、なんとなく家族の目につくところに置く。
それぐらいで十分です。
そうこうしているうちに、パートナーから実は密かに温めていた新車購入計画や、行ってみたい旅行先などを打ち明けられるかもしれません。
思春期の子どもだったら、進路について何かサインを出してくるかもしれません。
子どもが小さいうちは、宿題をやっている隣でライフプランを書いてみたり、綺麗に色を塗ったりしてみると興味を持ってくるかもしれません。
焦らず、少しづつできることをやっていきましょう。
まとめ
ライフプランニングは家族の対話や、金銭教育のきっかけ作りにも役に立ちます。
ライフプランなんて作っても意味がない、そんな曖昧なものより社会保険制度や投資の知識が必要なのでは?というご意見もあります。
確かに、それらの知識は確実に人生の役に立つでしょう。
しかし、「目指すゴール」が決まっていなければ、せっかくの知識も使いようがありません。
まずは目指すゴールがあること。
そこに向かって進む時、または間違った方向に進んでしまった時にこそ、正しい道を探すための知識が役に立つのです。
実際のところ、先のことは誰にもわかりません。
住宅に関していえば、人生100年時代の住宅事情は「終のすみか」という考え方が一般的ではなくなっています。
教育制度は目まぐるしく変化し、先が見えない状態です。
これから5Gの時代に入ると、世界はさらに大きく変わると言われています。
最近のなりたい職業ランキング上位に入る「ユーチューバー」のように、想像もしなかった職業が生まれる可能性も高いでしょう。
テクノロジーの発達に伴い、AIやロボットができることも増えるでしょう。
老後の暮らしに関わる介護の形も、大きく変わっていくと考えられます。
情報が溢れる現代では、時に不安要素ばかりが目に入り、不安に襲われることもあると思います。
だからといって「どうせ、どうにもならない」と思考停止してしまっては何も始まりません。多様化、個人化の時代です。
どんな生き方が幸せなのかは、人それぞれ。
一昔前と比べたら「好きなことをして生きる」ことのハードルは下がり、人生の選択肢も増えました。
そして、おそらくこの傾向はより一層加速していくと思われます。
大切なのは、時代の変化を広がる可能性と思えるかどうか。
ライフプランニングは紙と鉛筆があればすぐに始められます。
まずは、今。ここから小さな一歩を踏み出しましょう。
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