ゆうちょ銀行カードローンについてFPが紹介|メリットから弱みまで詳細解説!
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「ゆうちょ銀行でカードローンの案内を受けたけど、よい商品なのか分からない」
「ゆうちょ銀行のカードローンなら安心して利用できるかな?」など、ゆうちょ銀行が直接取り扱うカードローンについては、あまり知られていないだけに疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ゆうちょ銀行が取り扱うカードローンは、「したく」というサービス名で展開されています。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、どのような商品なのでしょうか。
ここでは、ゆうちょ銀行カードローン「したく」について、詳しく解説します。
飯田 道子 / ファイナンシャルプランナー
【専門家の解説】
ゆうちょでお金が借りられるの?と思ってる人もいるかもしれませんが、ゆうちょ銀行にもカードローンがあり、今現在はスルガ銀行が窓口となって取り扱いが行われています。ただし、新規での申し込みを中止していますので、新たに申し込むことはできませんが、すでに申し込みを済ませている人は使うことは可能です。いったいどのようなカードローンなのか、解説します。
▼銀行カードローン選びで悩んでいたら、こちらの記事を是非参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
監修者飯田 道子
金融機関勤務を経て1996年FP資格を取得。
現在は各種相談業務のほか、セミナー講師、執筆活動、独立支援などを活動は多岐に渡る。
どの金融機関にも属さない独立系FPとして、金融・保険情報が得意。
また海外移住の相談などにも対応しており、特にカナダや韓国への移住支援などを行っている。
「宅建資格を取るまえに読む本」「貯める!儲ける!お金が集まる94の方法」「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」「テラー必携‼ あなたのファンを増やす魔法の質問」などの著書もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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ゆうちょ銀行カードローンはどんなローン?
ゆうちょ銀行は、2005年に公布された「郵政民営化法」によって国営だった郵便貯金が民営化し、名称が改められた銀行です。
ゆうちょ銀行は2007年に発足し、日本郵政公社から一部の事業を引き継いで営業を開始しました。国内で最も大きな預金残高を持ち、日本最大の金融機関となっています。
そんなゆうちょ銀行が直接取り扱う、ゆうちょ銀行カードローンしたくは、スルガ銀行のローン契約を媒介するかたちで提供されているカードローンです。
したがって、契約自体はスルガ銀行との契約になりますので、あらかじめ注意しておきましょう。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの特徴は下記のとおりです。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの特徴
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、大変残念ながら2018年10月31日(水)受付分で新規申込終了となります。
その理由はゆうちょ銀行カードローン「したく」がスルガ銀行の商品であることにあるのです。
じつはゆうちょ銀行の個人向けローンは、スルガ銀行の商品を媒介しているにすぎません。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、スルガ銀行には2018年10月に金融庁から行政処分が下されています。
それを受けてゆうちょ銀行としても、これ以上スルガ銀行の商品販売は継続できないとの判断となったわけです。
すでに契約中の方は今後もそのまま利用可能
現在ゆうちょ銀行カードローンを利用中のかたは、今後は使えなくなってしまうのか心配になるかもしれませんね。
しかし今回は新規受付を終了するのみで、すでに契約されているカードローンは継続して利用することができます。
なおスルガ銀行には一部業務停止命令がなされていますが、投資用不動産向け融資だけが停止となっています。
カードローンを含むその他の銀行業務は通常通りとなっていますので、ひとまず安心して利用できそうですね。
ゆうちょ銀行と普通の銀行のサービス内容で違いはある?
前項でも解説したとおり、ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、実質的にはスルガ銀行のカードローンです。
そのため、基本的なサービスでは一般的な銀行カードローンと同じような特徴を持っています。
とくにスルガ銀行直営のカードローンとは多くの共通点が見つかるのです。
ただし、スルガ銀行直営のカードローンとは、いくつか異なる点もあります。
主な違いをまとめると以下のようになります。
ゆうちょ銀行 カードローン「したく」 | スルガ銀行 カードローン | FPのひとくちメモ | |
---|---|---|---|
利用限度額 | 500万円 | 10万~800万円 | 上限額がスルガ銀行カードローンのほうが少し高め |
利率 | 7.0%~14.9% | 年3.9%~14.9% | スルガ銀行の下限金利が低いのは利用上限額が高いため |
返済方法 |
|
| ゆうちょ銀行「したく」は口座振替返済不可 |
キャッシング手数料0円のATM ※土曜日は祝日を除く |
| 利用可能なATMはどちらも共通 キャッシングは時間内取引のみ利用手数料0円 | |
保証会社 |
|
| 保証会社がそれぞれ異なり、またスルガ銀行カードローンは2社のいずれかが指定される |
その他 | - | ガン保証特約付き | スルガ銀行のガン保証特約付きは他に類を見ない |
上記の表の中では「利用限度額」および「利率」が気になるかもしれませんね。
しかしこの違いが関係するのは、ほんの一握りの方だけです。
100万円以上のカードローン契約というのは、一般的に見ても非常に少なくなっています。
またスルガ銀行の下限金利が低く見えるのは、利用限度額の上限が高めに設定されていることによります。
年3.90%が適用されるのは、ごくごく一部の方のみなのです。
それよりもFP目線で気になるのは「返済方法」についてです。
スルガ銀行では口座振替返済を利用可能ですが、ゆうちょ銀行では専用カードでのATM返済しか利用できません。
毎月20日から翌月1日までの間に、忘れずに返済手続をしなければならないということになります。
ゆうちょ銀行カードローンの返済方法は、ちょっと不便に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ゆうちょ銀行カードローンは資金用途も自由
ゆうちょ銀行カードローン「したく」では、一般的なカードローンと同じく、お金の使いみちに制限はありません。
- 金利年7.0%~14.9%の固定金利
- 限度額は500万円(初回利用時は300万円まで)
- 口座開設不要で利用可能
- 毎月の最低返済額が3,000円からなので返済しやすい
- 利用明細書を発行しないプランを選択可能
- 満20歳以上、満70歳以下の安定した収入のある方なら申し込み可能、76歳まで利用できる
それぞれ簡単に解説します。
(1)金利は少し高めの水準
ゆうちょ銀行カードローンしたくの金利は年7.0%~14.9%です。
この水準は消費者金融カードローンよりも低く、利息を節約することができます。
ただし、銀行が取り扱うカードローンの中では少し高めの水準となっていますので、その他のポイントを比較して選択するといいでしょう。
(2)融資限度額は若干低め
ゆうちょ銀行カードローンの融資限度額は500万円までとなっています。
初回利用時は300万円までと制限されていますので、使い過ぎることがありません。
融資限度額500万円という水準は、銀行カードローン全体では若干低めです。
しかし、実際のところ融資限度額が利用者に影響するケースは非常に少ないのです、
どういうことかというと、融資限度額自体と、個々に設定される限度額は、比例しないのです。
さらに、最大融資額である500万円を借入するには、それ相応の返済能力が必要です。
銀行が取り扱うカードローンは総量規制の対象ではありませんが、返済能力を著しく超えた融資を行うことはありません。
したがって、大半のケースでは、返済能力として問題ないとされる「年収の3分の1」までを限度に、個々の限度額が設定されます。
これを踏まえて、ゆうちょ銀行カードローンしたくの融資限度額である500万円を借入しようとした場合、500万円の3倍、すなわち年収1500万円前後のステータスが必要と考えられるのです。
カードローン利用者のほとんどは、100万円以内の少額利用者ですから、融資限度額が利用者に影響するケースは極めて少ないといってもいいでしょう。
つまり、融資限度額が他社に比べて少し低めの500万円であっても、まずデメリットになりません。
融資限度額よりも、その他のポイントを比較するといいでしょう。
(3)口座開設不要で利用可能
ゆうちょ銀行カードローンしたくは、口座開設不要で利用することができます。
銀行カードローンの場合、口座開設を必須としているケースが多く、通常のカードローン契約とは別に口座を開設する手間がかかってしまうこともあります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくでは銀行口座を開設することなく契約できますので、簡単かつスムーズに手続きを完了させられるでしょう。
(4)毎月の最低返済額が3,000円からなので返済しやすい
ゆうちょ銀行カードローンしたくの最低返済金額は、月々3,000円からとなります。
この水準は銀行カードローン全体の中でも低く、負担の少ないカードローンだといえるでしょう。
返済金額が少ないことで得られる大きなメリットは、「返済を自由に計画できること」です。
例えば、最低返済額が月10,000円のカードローンを利用した場合、いくら生活が厳しくても10,000円以上を返済しなければ、滞納扱いとなってしまいます。
対して、ゆうちょ銀行カードローンしたくでは、経済的に厳しい月は3,000円、余裕のある月には15,000円、というように、ご自身のライフスタイルに合わせて返済計画を決定することができるのです。
このサービスは、「子供がまだ小さいからゆっくり返済したい」という方や、「収入が安定していないので、毎月同金額の返済が難しい」という方にとっては非常にありがたいサービスだといえるでしょう。
ただし、毎月の最低返済額は残高に比例して大きくなりますので、借り過ぎには注意しましょう。
(5)利用明細書を発行しないプランを選択可能
カードローンはその性質上、「周囲の人に知られることなく利用したい」という人も非常に多いサービスです。
その場合に、非常にネックとなりやすいのが「利用明細書」です。
カードローンの利用明細書は、残高や次回の返済額などが記載されていますので、誰かに見られてしまった場合、カードローンの利用事実が知られてしまいます。
ゆうちょ銀行カードローンしたくでは、利用明細書を発行しないプランを任意で選択することができます。
「周囲にバレると困る」という方でも利用しやすいカードローンだといえるでしょう。
(6)20歳以上、70歳以下の安定した収入のある方なら申し込み可能、76歳まで利用できる
ゆうちょ銀行カードローンしたくの申し込み可能年齢は、「20歳~70歳」となっています。
70歳まで申し込みが可能な商品は銀行カードローン全体でも少なく、この点はゆうちょ銀行カードローンしたくの大きなメリットだといえるでしょう。
このように、ゆうちょ銀行カードローンしたくにはさまざまな特徴があります。
しかし、カードローンの利用を検討中の方からすれば、「ゆうちょ銀行には安心感はあるけれど、実際、大手銀行カードローンのサービスと比べたらどちらがお得なのか」と、他行との比較が気になるのも無理はありません。
そこで次に、大手銀行カードローンとゆうちょ銀行カードローンしたくを徹底的に比較します。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
カードローンが利用できる年齢は金融機関によって違いがありますが、「したく」の場合は、20歳以上から70歳以下でありが利用することができ、最長76歳まで利用することができます。申し込むためには安定した収入があることが必要ですが、ここまで年齢を重ねても利用できるカードローンは珍しいと言えます。
飯田さん
ゆうちょ銀行カードローンと大手銀行カードローンとの違いを徹底比較
銀行カードローンを選択する際に必ず避けては通れないのが「他社との比較」です。
しかし、銀行カードローンにはそれぞれ違った用語やサービスが多く、一概に比較するといっても、簡単にできるものではありません。
比較するには多くの情報を集める必要があり、初心者であるほど情報収集に手間取ってしまう可能性があるからです。
ここでは、カードローン初心者の方でも比較しやすいように、大手銀行カードローンとゆうちょ銀行カードローンしたくのスペックを一覧化し、比較表としてまとめました。
下記をご覧ください。
カードローン名 | 金利 | 利用限度額 | 審査スピード | 口座開設 | 毎月の最低返済額 | 提携ATM 利用手数料 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゆうちょ銀行銀行カードローンしたく | 7.0%~14.9% | 500万円 | - | 不要 | 3,000円 | 原則有料 (110円~220円) |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0%※1 | 最大800万円 | 最短当日※2 | 必須 (同時申込可) | 2,000円 | 原則有料 (110円~220円) |
三井住友銀行 カードローン | 年1.5%~14.5% | 10万~800万円 | 最短当日※ | 不要 | 2,000円 | 原則無料 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% | 最大500万円 | 最短即日 | 不要 | 2,000円※3 | 無料 |
りそなプレミアムカードローン | 年1.99%~13.5%※ | 10万円~800万円 | 最短翌営業日※ | 必須 | 10,000円 | 有料 (110円~220円) |
イオン銀行カードローン | 年3.8%~13.8% | 最大800万円 | - | 不要 | 1,000円 | イオン銀行ATM・コンビニATMは無料 |
※上記手数料は消費税10%込みの料金表示です.
※1.住宅ローンを利用の場合、みずほ銀行カードローンの金利は年0.5%引き下げとなります。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
※2.みずほ銀行の口座を持っている場合は最短当日~1週間程度、持っていない場合は2~3週間程度かかります。
※3.借入利率が年8.1%超の場合
利用者にとって『ゆうちょ銀行カードローンしたく』の大きなメリットは、やはりスペック面以外の「安心感」でしょう。
前身は国営の郵便貯金であり、今では「日本最大の金融機関」が取り扱っているという点は、利用者の安心感に大きく影響する要素だといえます。
また、配偶者に収入のある専業主婦の方や年金収入のみの方でも利用できますので、ゆうちょ銀行カードローンしたくを選択する際は、「安心感の高いゆうちょ銀行のカードローン」というイメージも含めて、他のカードローンと比較検討するといいでしょう。
ゆうちょ銀行カードローンの強みや弱みを徹底比較
ここまで触れたように、ゆうちょ銀行カードローンしたくにはたくさんの強みがあります。
しかし、当然のことながら弱みもあるのです。
ここでは、ゆうちょ銀行カードローンしたくの強み弱みをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
ゆうちょ銀行が取り扱っているという安心感がある | 即日融資を受けることができない |
審査回答が比較的早い | 金利が高い |
口座開設不要で利用できる | 郵送を介する必要がある |
専業主婦や年金収入のみの方でも申し込み可能 | 融資までの時間が長い |
毎月の最低返済額が少ない | 提携ATM利用手数料が有料 |
申し込み可能な年齢が広い | 返済方法が少ない |
ゆうちょ銀行カードローンしたくの最も大きな強みは、やはり「ゆうちょ銀行が取り扱っている」という安心感でしょう。
ネット専業の銀行カードローンに比べると、そのブランドイメージの安心感は比べ物にならないレベルだといえます。
また、申し込み要件が広く、どんな人でも申し込みやすい点も大きな強みとなっています。
それに対して、ゆうちょ銀行カードローンしたくの弱みは、なんといっても即日融資に対応できない点でしょう。
カードローン利用者は融資までの時間が限られているケースがほとんどで、即日融資を希望する方も多いのです。
ただし、即日融資に対応できない銀行カードローンはゆうちょ銀行だけではありません。
大手を含む銀行カードローンでは、2018年1月より即日審査・即日融資が受けられなくなります。
また、申込書の郵送についてもネックです。
申込書は勤務先もしくは自宅への郵送となっていますので、家族や同僚などに内緒で利用したいと思っていても、周囲にバレてしまう可能性も低くありません。
「即日融資を希望している」方や、「書類を郵送されると困る」方は、後述するおすすめカードローンを利用するようにしましょう。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
カードローンを申し込むとき、大切なことは、どのような強みや弱みがあるのかを知って、自分の希望にあっているのかを判断することです。「したく」の強みのなかでも特筆すべきは、口座開設が不要である、毎月の最低返済額が3,000円からと少ない金額からOKな点です。弱みとしては、金利が高いことと返済方法が少ないなどがあげられます。どのカードローンにも強みと弱みがあります。自分の希望する内容を書き出しておき、優先すべきことは何かを考えてから、選ぶようにしましょう。
飯田さん
※大手を含むすべての銀行カードローンは、2018年1月より即日審査・即日融資が受けられなくなります。申し込み当日に融資が可能なのは、消費者金融のみとなります。
FPが教えるゆうちょ銀行カードローンに向いている人・向いていない人
ここまで触れてきたように、ゆうちょ銀行カードローンにはメリットもあればデメリットもあります。
ということは、ゆうちょ銀行カードローンしたくに向いている方もいれば、当然のことながら不向きな人もいるのです。
ここでは、ゆうちょ銀行カードローンしたくに向いている人、向いていない人をまとめました。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
普段からゆうちょATMをよく利用している | 即日融資を受けたい |
融資を急いでいない | 提携ATM手数料無料のカードローンを利用したい |
銀行で安心してお金を借りたい | ローソン銀行ATMで借入・返済したい |
職業が専業主婦 | ローンカードを即日で受け取りたい |
郵送でのやり取りでも問題ない | 郵送物があると困る |
借入希望額が300万円以内 | 借入希望額が500万円以上 |
年金収入のみだけどカードローンを利用したい | 金利の低いカードローンを利用したい |
ゆうちょ銀行カードローンしたくに向いているのは、「融資を急いでいない」「銀行で安心してお金を借りたい」という方でしょう。
先述の通り、ゆうちょ銀行カードローンは銀行カードローンのため、即日で融資を受けることができません。したがって、融資を急いでいない方に向いています。
また、「ゆうちょ銀行が扱っている」という安心感は大きく、普段ゆうちょ銀行をよく利用している方にとっては、非常に利用しやすいカードローンだといえるでしょう。
一方、ゆうちょ銀行カードローンしたくに向いていないのは、「即日融資を希望している」「金利の低いカードローンがいい」という方です。
ここまで何度もお伝えしているとおり、ゆうちょ銀行カードローンしたくでは即日融資を受けることができません。
また、金利も銀行カードローンの中では比較的高めとなりますので、「どうしても早くお金を借りたい」という方や、「利息を節約したい」という方には不向きだといえるでしょう。
ゆうちょ銀行カードローンの返済額早見表
カードローンを利用するうえで軽視できないのが「合計返済額」です。
特に、ゆうちょ銀行カードローンしたくのように、毎月の返済額が低く設定されているカードローンでは、最低額の返済だけに頼ってしまうと返済期間が長期化し、結果として利息が非常に高くつくことになる可能性があります。
そのような状態に陥るリスクを防ぐため、余裕のある月には随時返済を行いましょう。
ここでは、ゆうちょ銀行カードローンしたくの利息や返済期間、合計返済額などをシミュレーション計算し、一覧にまとめました。
ぜひ参考にしてください。
借入額 | 想定上限金利 | 毎月の返済額 | 返済に要した月数 | 合計利息額 | 返済合計額 |
---|---|---|---|---|---|
10万円 | 年14.9% | 6,000円 | 19カ月 | 12,727円 | 112,727円 |
30万円 | 12,000円 | 31カ月 | 61,413円 | 361,413円 | |
50万円 | 20,000円 | 31カ月 | 102,362円 | 602,362円 | |
100万円 | 30,000円 | 44カ月 | 298,806円 | 1,298,806円 | |
150万円 | 40,000円 | 51カ月 | 531,276円 | 2,031,276円 | |
200万円 | 50,000円 | 56カ月 | 781,606円 | 2,781,606円 | |
300万円 | 70,000円 | 62カ月 | 1,308,861円 | 4,308,861円 |
※ゆうちょ銀行カードローンしたくの金利は年7.0%~14.9%の範囲内での審査で決定されるため、上限金利で試算しています。
ゆうちょ銀行カードローンで借入するまでの流れと必要書類
先述したように、ゆうちょ銀行カードローンしたくでは即日融資を受けることができません。
なぜ即日融資を受けることができないのかというと、銀行カードローンだからです。大手を含むすべての銀行カードローンでは、2018年1月より即日審査・即日融資ができなくなるからです。
さらに、ゆうちょ銀行カードローンの場合、「仮審査後に申込書が郵送される」ことも要因として考えられるでしょう。
まずは、ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査の流れと必要書類を見ていきましょう。
審査の流れ
STEP.1
インターネットを利用し、ゆうちょ銀行カードローンしたくの公式ホームページにアクセスする
STEP.2
「webでのお申し込みはこちら」ボタンをクリック
STEP.3
「インターネットでのお申し込みはこちら」ボタンをクリック
STEP.4
確認事項を一読し、「同意する」ボタンをクリック
STEP.5
必要事項を入力し、申し込みを確定させる
STEP.6
仮審査の実施
STEP.7
審査結果の回答後、自宅もしくは勤務先へ申込書が郵送される
STEP.8
到着した申込書に必要事項を記入し、本人確認書類(※後述)の写しと併せて返送する
STEP.9
本審査
STEP.10
本審査完了後、ローンカードが郵送される
STEP.11
ローンカードを受け取った後に、ゆうちょATMもしくは提携ATMで現金を引き出す
本人確認書類例
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート(※)
- 健康保険証(※)(※1)
注意:本人確認書類として「※」の書類を提出する場合は、住所が証明できる公共料金領収書もしくは住民票、印鑑証明書などの確認書類を併せて提出する必要があります。
※1.保険者番号、被保険者記号・番号、通院歴、臓器提供意思確認欄に記載がある場合はマスキングして提出ください。
まず重要なのが、7、8、10の手順です。
これらは全て郵送で行われますので、書類が到着するまで日数を要します。
したがって、全ての手続きをスムーズに完了できたとしても、最短でも1週間以上かかるというわけです。加えて、ゆうちょ銀行カードローンしたくでは振込融資を実施していませんので、ローンカードが郵送されるまでは借入することができません。
「どうしても即日融資を受けたい」という方や、「急いでお金を用意したい」という方は、消費者金融を検討しましょう。
ゆうちょ銀行カードローンの審査を通りやすくするコツ
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査を通りやすくするコツは、「他社の残債を減らしたうえで申し込みをすること」です。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの商品自体を実質的に取り扱っているのはスルガ銀行であり、信用情報照会による審査が行われます。
したがって、あまりに他社の残債が多い状態だと、審査に通りにくくなってしまうのです。
できる限り他社の残高を返済し、少しでも審査に通りやすい状況を作ってから申し込むようにしましょう。
ゆうちょ銀行カードローンの最短融資の方法と審査にかかる時間はどれぐらい
ゆうちょ銀行カードローンしたくの最短融資方法は、「ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査の流れ」と同様です。
審査時間は最短で30分となっていますが、その後の手続きに郵送を伴うため、最短でも融資までに10日程度の時間を要します。
申し込み方法は、「インターネット」もしくは「電話」のどちらかとなっていますが、どちらも融資までに要する日数は同じです。
ただし、インターネット申し込みであれば混雑の影響を受けにくいため、よりスムーズに申し込みたいなら、インターネットを利用するといいでしょう。
ゆうちょ銀行カードローンの返済方法一覧
ゆうちょ銀行カードローンしたくの返済方法は、「ATM」のみとなっています。利用可能なATMは下記のとおりです。
ATM名称 | 利用可能な時間帯 |
---|---|
ゆうちょATM | <借入> ・平日 0:30~23:00 |
スルガ銀行ATM | <借入> ・平日 0:30~23:30 |
セブン銀行ATM | |
EnetATM (ファミリーマート等) | |
タウンネットワークATM | |
イオン銀行ATM | <借入> ・平日 8:00~23:00 |
※利用時間帯や金額により、110円~220円のATM利用手数料が必要となります。
毎月の返済額
毎月20日から翌月1日までの間の好きなタイミングで返済可能です。
返済金額は「返済時の借入残高」により「最小返済額」が決められています。
最小返済額以上であれば好きな金額を返済可能です。
返済時の借入残高 | 約定返済額(最小返済額) |
---|---|
10万円以下 | 3千円以上 |
10万円超20万円以下 | 6千円以上 |
20万円超30万円以下 | 9千円以上 |
30万円超40万円以下 | 1万2千円以上 |
40万円超50万円以下 | 1万5千円以上 |
50万円超100万円以下 | 2万円以上 |
100万円超150万円以下 | 3万円以上 |
150万円超200万円以下 | 4万円以上 |
200万円超250万円以下 | 5万円以上 |
250万円超300万円以下 | 6万円以上 |
300万円超350万円以下 | 7万円以上 |
350万円超400万円以下 | 8万円以上 |
400万円超450万円以下 | 9万円以上 |
450万円超500万円以下 | 10万円以上 |
ただし最小返済額だけで返済を続けていると、借入元金がなかなか減りません。
借入が長期化すると支払利息ばかりがふくらんでしまうので注意が必要です。
余裕がある月は、できるだけ多くの金額を返済するように心がけましょう。
返済可能なATM
返済に利用できるATMは次のとおりです。
- ゆうちょ銀行
- スルガ銀行
- セブン銀行
- イーネットATM
- タウンネットワークATM
- イオン銀行
キャッシングについては時間内取引のみ利用手数料0円ですが、返済については全ての曜日&時間帯で利用手数料0円です。
随時返済
ゆうちょ銀行カードローン「したく」では、いつでも好きなタイミングで随時返済が可能です。
通常の返済と同じように、ATMの利用手数料0円で手続可能となっています。
ただし定例返済が行われていない状態では随時返済はできません。
なお随時返済は硬貨対応のATMであれば1円以上から可能です。
返済が遅延した場合のペナルティは?
万が一返済に遅れてしまった場合に、どのようなペナルティがあるのかは気になるところでしょう。
基本的に深夜早朝の電話や、訪問などによる行き過ぎた取り立てはありません。
法律で厳しく禁じられているため、たとえ延滞したとしても怖い思いをすることはないのです。
ただし怖い思いはしないといっても、ノーペナルティで済むわけではありません。
怖い思いはしませんが、「痛い思い」はどうしても避けられないのです。
ペナルティの内容は、以下のようなものが想定されます。
ペナルティの種類 | ワンポイント解説 |
---|---|
遅延損害金 | 延滞初日から日割り計算で遅延損害金が加算されます。 |
キャッシング利用停止 | 延滞している状態では原則としてキャッシングは利用停止になります。 |
信用情報への登録 | 個人信用情報機関へ延滞している事実が記録されることになります。 (※どのタイミングで信用情報に延滞記録がつくのかは非公表です) 信用情報に延滞記録がつくと他社で新規借入は難しくなり、また利用中のローンやクレジットカードも停止される恐れがあります。 |
強制解約 | 延滞が長期化するとカードローンが強制解約処分となる場合があります。 |
保証会社による 代位弁済&取立 | 延滞状態がさらに長期化すると、保証会社により代位弁済(保証会社が立替払いをすること)が行われます。 ※代位弁済となると、よりシビアな取立てを覚悟する必要があります。この段階となると給与差し押さえなどの法的措置も行われるようになってきます。 |
このように、返済に遅れた場合のペナルティは決して軽いものではありません。
返済が苦しくなってきて延滞してしまうと、1日ごとに遅延損害金がかかるため借金がふくらみやすくなります。
また一度返済に遅れてしまうと、どうしても借金から目を背けたくなってしまうものです。
どのような延滞も最初は1日の延滞からスタートしています。
延滞初期であれば、対処方法はいろいろ考えることができるのです。
「返済が厳しい」と感じたならば延滞する前に相談することが大切となります。
また現在延滞してしまっている場合でも、一分一秒でも早く相談するようにしたいものです。
「延滞状態で電話したら怒られてしまうのでは」などの心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこちらから連絡&相談することで、つらい思いをする心配はまずありません。
ほとんどの場合は親身になって相談に乗ってもらえることでしょう。
たとえば返済期日をある程度伸ばしたり、返済額を減額したりするなとの対応をしてもらえる可能性があります。
苦しい時は遠慮せずに事情を話して、正直に相談するのが一番の解決策となるのです。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」の返済などに困った場合の相談先
スルガ銀行 ゆうちょローンサービスセンター カードローンデスク
0120-508-911
平日9:00~19:00受付 (12月31日~1月3日をのぞきます)
ゆうちょ銀行カードローンの増額の仕方
ゆうちょ銀行カードローンの増額は、0120-050-304(平日9:00~17:00)に連絡することで申し込みができます。
審査に必要な日数は、2018年1月以降未定となっています。 先述の通り、2018年1月以降すべての銀行カードローンでは即日審査・即日融資を受けられなくなります。したがって、増額であっても審査に要する時間は読めないのが現状です。(2017年12月時点)
審査の難易度は高めで、過去の返済実績や延滞の有無を含めて総合的に判断されます。
したがって、誠実な返済と豊富な利用実績を持つ方のほうが審査に通りやすいといえるでしょう。
まとめ
ゆうちょ銀行カードローンしたくは、さまざまな注意点があるものの、安心して利用できるカードローンです。
しっかりと注意点を把握し、計画的に利用してください。
電話確認実施内容
- 専業主婦の方でも利用できるのでしょうか。
- はい。
配偶者の方に継続安定した収入があればお申込みいただけます。
お申込の際は、配偶者の方の勤務先や年収、勤続年数をご記載いただきますので、あらかじめご了承くださいませ。 - 配偶者の勤務先に在籍確認が行われるのですか。
- いえ、配偶者さまの勤務先をご記入いただいた場合、お申込みいただいたご本人様に確認のお電話をさせていただいております。
配偶者さまの勤務先に対して在籍確認は行いませんので、ご安心くださいませ。 - 年金収入のみでも申し込みできますか。
- はい、70歳以下で安定した収入のある方であれば、年金収入のみの方でもお申込いただけます。
- 増額に必要な日数、方法を教えてください。
- ゆうちょ銀行カードローンしたく専用支店 0120-050-304(平日9:00~17:00)へご連絡いただければ、増額審査の受付をいたします。
増額審査に要する時間は、最短当日~3営業日程度となっていますが、お客様の事情により前後する可能性がございます。 - ゆうちょ銀行カードローンしたくで融資を受けられるまでの最短日数を教えてください。
- ゆうちょ銀行カードローンしたくでは、インターネットもしくはお電話でお申込いただき、仮審査後郵送で申込書をお送りしております。
そのため、全ての手続きが終了するまで最短で10日程度となっています。
あらかじめご了承くださいませ。 - 金利はどのように決定されるのでしょうか。
- 年7.0%~14.9%の範囲で、審査により決定いたします。
限度額によって段階的に規定されているわけではございませんので、ご注意くださいませ。 - インターネットで申込するか、電話で申込するか、どちらのほうが融資まで早いですか。
- どちらの方法でお申込いただいた場合も、仮審査の結果は数日中に回答させていただいておりますので、かかる日数も同様となっています。
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- ※プロミス:※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
- ※アコム:※融資時間:お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
- ※アイフル:※申込の状況によっては希望にそえない場合があります。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
利用限度額は500万円までなのですが、初回の利用限度額は300万円までに制限されています。どうして最初は少ないの?と思うかもしれませんが、300万円まで借りられるなら充分ではないでしょうか。銀行の場合、総量規制はないため、年収の3分の1までという借入制限はないものの、審査が軽くなるという訳ではありません。借りられる金額と返済できる金額は違うことを知っておいて下さい。
飯田さん