銀行カードローンの保証会社とは?FPが保証会社について徹底解説

銀行カードローンの保証会社とは?FPが徹底解説
カードローンとは

2022-06-22

「カードローンの利用条件に『保証会社の保証を受けることのできる方』って書いてあるけど、これってどういうこと?」という疑問を感じる方も少なくありません。

というのも、カードローンの公式ホームページには保証会社に関する細かな記載が無いため、「保証会社はどのような仕事をしているのか」「保証会社によって審査の難易度は変わるのか」というような疑問に繋がるからです。

ここでは、あまり触れられることの無い銀行カードローンの保証会社について、わかりやすくご説明します。

武藤 英次

武藤 英次 / ファイナンシャルプランナー


【専門家の解説】

銀行カードローンで審査の主役を担うのは、実は銀行ではなく保証会社です。先ずは保証会社の審査がOKにならなければ銀行の審査に通過できません。(※保証会社のつかない銀行独自のカードローンを除きます)
ちなみに保証会社はざっくりと3つのカテゴリーに分けることができます。
・消費者金融系
・信販系
・銀行グループ子会社系
このうち審査のクセが、やや強めに出やすいのが銀行グループ子会社系の保証会社です。特に地方銀行子会社の保証会社は独自の審査基準を持っているケースが数多く見受けられます。「クセが強い=審査に通りにくい」というわけではありません。
しかし他とは一味違う審査基準を持っている可能性があることは知っておいても良いでしょう。

武藤英次さん
武藤英次さん

ファイナンシャルプランナー
美樹ライティングオフィス

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。

目次

銀行カードローンの保証会社とは何?

銀行カードローンの保証会社を簡単にいうと、「審査に関する保証業務を請け負っている会社」です。カードローンには、以下の2種類があります。

  • 消費者金融カードローン
  • 銀行カードローン

そのうち保証会社を設けているのは、銀行カードローンのみとなっています。
これはなぜかというと、消費者金融カードローンは自社で保証業務を行っているからです。

対して銀行カードローンは、消費者金融を子会社化していたり、審査に関する保証業務を消費者金融に委託していたりと、外部に保証業務を任せているケースが多いです。

したがって、実質的な審査の大部分は、銀行ではなく保証会社が行っているということです。

保証会社の主な役割は、銀行カードローンに申し込みがあった利用者の審査を行い、保証するかどうかを決定したうえで保証人の代わりとなることです。

保証会社を設けている銀行カードローンは、申し込み要件に「保証会社による保証を受けることのできる方」という条件が設けられており、保証会社による保証を受けることのできなかった方はカードローンを利用することができません。

保証会社による保証の意味を理解するためには、「代位弁済」という制度を知っておく必要があります。

代位弁済とは、保証を受けた人が返済できなくなった場合に、代わりに全額を弁済する手続きのことです。

例えば、保証会社を設けている銀行カードローンで30万円を借り入れし返済できなくなった場合、滞納が一定期間以上におよぶと、保証会社は銀行に対して30万円の一括返済を行います。

これがいわゆる代位弁済です。わかりやすく言えば、保証会社は銀行の貸付リスクを回避するための存在だということです。

では、代位弁済を行った後はどうなるのでしょうか。「代わりに返済されたから返済義務が無くなる」と思い込んでしまいがちですが、実はそうではないのです。
代位弁済が行われた後、銀行はお金を返済してもらう権利(債権)を保証会社に移譲します。

したがって、銀行に対する利用者の返済義務は無くなるものの、次は保証会社に対して返済義務を負うことになるのです。
保証会社に債権が移譲された場合は、原則として分割返済は認められず、一括返済を求められることになります。

滞納している人に対して一括返済を求める理由は、裁判等の法的手続きを進めるうえで必要なステップだからです。
つまり、代位弁済は次のアクションに移るための手続きであり、利用者にとっては非常にマズイ状況だということです。

また、代位弁済が行われると、信用情報にその旨が記載されます。
これを「事故情報」と言います。事故情報とはいわゆるブラックリストのことで、クレジットカードや住宅ローン等の審査に大きな影響を及ぼします。

したがって、代位弁済が行われると約5年間事故情報が記録として残ってしまい、ありとあらゆる審査に通らなくなってしまうのです。

このように、保証会社の役割は銀行にとって非常に重要なものであり、利用者にとっても欠かせないものだと言えるでしょう。

次章では、銀行カードローンの保証会社を一覧にまとめます。

ファイナンシャルプランナー
監修者 武藤 英次の一言コメント!
保証会社は無料のボランティアで保証してくれているわけではありません。銀行から一定の保証料をもらうのと引き換えに、万が一の返済不能発生時に立て替え払い(代位弁済)をしてくれるわけです。(※実際には利用者が支払っている利息の中に保証料が含まれているイメージです)
銀行としては保証会社がある限り、返済不能が発生しても損害はほとんど生じません。しかし保証会社側は(後で返済不能の利用者に取り立てをするにしても)大きな損害を被ります。
つまり銀行よりも保証会社の方が真剣に審査をする必要に迫られるわけなのです。

武藤 英次さん

武藤さん

銀行カードローンの保証会社一覧

主な銀行カードローンの保証会社は下記の通りです。


銀行カードローン保証会社一覧
名称保証会社
三菱UFJ銀行「バンクイック」アコム株式会社
ソニー銀行カードローン
auじぶん銀行カードローン
住信SBIネット銀行カードローンSMBCコンシューマーファイナンス株式会社
三井住友銀行 カードローン
みずほ銀行カードローン株式会社オリエントコーポレーション
りそな銀行「りそなカードローン」オリックス・クレジット株式会社
イオン銀行カードローン」イオンクレジットサービス株式会社

オリックス・クレジット株式会社

オリックス銀行カードローンオリックス・クレジット株式会社

新生フィナンシャル株式会社

楽天銀行スーパーローン楽天カード株式会社

SMBCファイナンスサービス株式会社

上記をご覧いただくとわかるように、アコム株式会社、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社、オリックス・クレジット株式会社は、複数の銀行カードローンの保証業務を行っています。

また、銀行カードローンによっては2つの保証会社を設けています。

これは、2社同時に保証するのではなく、状況に応じてどちらかが保証するということです。
したがって、保証会社が2つあったとしても利用者にとってはほぼ無関係だと思って構いません。

また、同じ保証会社が業務を行っていたとしても、銀行カードローンはそれぞれ審査基準が異なります。

したがって、アコムが保証会社となっているソニー銀行カードローンの審査に落ちてしまったとしても、三菱UFJ銀行バンクイックの審査に通過することのできるケースもあるということです。

ただし、同じ保証会社に業務を任せている複数のカードローンを同時に申し込みしてしまうと「この人相当お金に困っているな…融資は避けたほうがよさそうだ」と判断されてしまい、審査に落ちる確率が高くなってしまいます。

もちろん、その他の銀行カードローンを同時申し込みした場合も信用情報に履歴が残りますので、審査に落ちる確率が高くなってしまいます。審査に落ちてしまった場合は、必ず少し期間を空けたうえで再度申し込みを行いましょう。

ファイナンシャルプランナー
監修者 武藤 英次の一言コメント!
保証会社が複数入っているからといって、こちらから保証会社を指定することはできません。しかし銀行側としては可能な限り契約を成立させたいのが本音です。そこで利用者と相性の良い保証会社が必然的に選ばれることになります。
実は保証会社によっては、自営業者は不利だったり、最低年収のハードルが高めだったりと言ったような「弱点」があります。そこで銀行としては複数の保証会社を組み合わせることで弱点を補完し、保証の守備範囲を広げる狙いもあるわけです。
利用者側としても保証を受けられる可能性がアップしますので、複数の保証会社がラインナップされていることは決して悪いことではありません。

武藤 英次さん

武藤さん

審査が通りやすい保証会社はある?

「消費者金融が保証会社になっている銀行カードローンは審査が通りやすいのか?」という点が、利用者にとって最も気になるポイントなのかもしれません。

また、「消費者金融が保証会社となっている場合、キャッシングと銀行カードローンの審査はどのように異なるのか」という点も、知りたくとも知れないポイントだと言えるでしょう。

結論からいうと、商品内容に関係なく審査に通りやすい保証会社は存在していません。
なぜかというと、商品内容によって審査時に優先されるポイントが異なるからです。

また、キャッシングと銀行カードローンの審査項目はほぼ同様となっており、特別な項目が設けられているケースは稀だと言えるでしょう。

したがって、審査内容が異なるのではなく「どのレベルまで審査を通すか」という判断ラインが、商品によって大きく異なるということです。
つまり、消費者金融が保証会社になっていたとしても、一概に審査が通りやすいということはないのです。

カードローンの審査を通しやすくする方法については、「カードローンの審査を通しやすくする方法を全て教えます!」を参考にしてみてください。

ファイナンシャルプランナー
監修者 武藤 英次の一言コメント!
かつての銀行カードローンは、保証会社に審査をほぼ丸投げという形態が横行していました。保証が付いているなら銀行側はほとんど損をしないことが主な原因です。あえて銀行で時間やコストをかけてまで審査する必要はないと割り切って考える所も多かったのです。
しかし近年では金融庁の強力な指導により、銀行側も審査や管理に関わる方向へとシフトしつつあります。これまでは保証会社の審査の特徴がダイレクトに反映されるケースが多かったのですが、今後は、銀行ごとの審査の特徴も目立つようになってくることでしょう。

武藤 英次さん

武藤さん

まとめ

銀行カードローンの保証会社は、利用者の保証人の代わりとなるものです。

しかし、悪質な滞納や放置を繰り返してしまうと代位弁済につながってしまい、「ローン審査が全て通らなくなる」という取り返しの付かない出来事に発展してしまいかねません。

そのような事態を防ぐためにも、カードローンはご自身の返済能力を把握したうえで計画的に利用してください。

本記事の監修者について

武藤英次さん

武藤英次 / 美樹ライティングオフィス 代表

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。

本記事の編集者について

ナビナビ編集部

ナビナビ編集部

専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。

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