ミニ株の儲け方は?利益はいくら出せる?取引スタイル別の方法など
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- ミニ株で儲けることってできるの?
- 少額で儲かる株のやり方を知りたい!
ミニ株の儲け方は、通常の株取引と同様で、「値上がり益」や「配当金」を狙います。
また、銘柄によっては1株から株主優待を行っているものもあり、「株主優待」も狙うことが可能です。
「ミニ株は儲けにくい」という批判的な意見もあるようですが、以下のポイントを抑えて投資すれば、ミニ株でも利益を狙うことが可能といえます。
ミニ株の儲け方
値上がり益狙い:中長期で投資する
配当金狙い:増配を続けている企業の株を購入する
しかし、ミニ株は、手数料が割高・注文の制限など、通常の株取引と違う点もあるので、以下の注意点を理解した上で投資することをおすすめします。
ミニ株で儲けるための注意点
- 手数料に注意する
- 購入できる銘柄に制限がある
- 売買のタイミングに制限がある
- 指値注文ができない
この記事では、ミニ株や少額投資で儲けたい人のためにミニ株の儲け方について、以下の内容をご紹介します。
この記事で解説すること
- ミニ株で儲ける方法
- ミニ株で儲けるための注意点
- ミニ株以外のおすすめ少額投資法
この記事を読めば、ミニ株で利益を得るためのポイントを身に付けることができます。
将来的に大きく儲けられるようになるためにも、まずはミニ株で確実に利益を生み出せるようになりましょう。
なお、「そもそもミニ株ってどんな仕組みだっけ?」という方は、先に以下の記事をご覧ください。
公式サイトはこちら
2023年2月22日時点の情報を掲載しています。
証券会社に関する最新情報は、公式サイトをご確認ください。
株式会社400F 執行役員CGO(Chief Growth Officer) / 株式会社400F
監修者林 和樹
京都大学卒業後、2007年トヨタFS証券(現:東海東京証券)入社。2012年エイチームへ入社し、翌年に金融メディア事業を立ち上げ。最盛期には売上高72億円の事業に育てる。2019年エイチームフィナジーを設立し、代表取締役社長に就任。保険代理店業務を開始する。2022年5月より現職。個人理念は『お金の不安が意思決定の制約にならない世界を創る』。趣味はボディメイク。
イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー
編集者小林 梨沙
1989年生まれ、愛媛県松山市出身。
大学卒業後、株式会社ブリッジインターナショナルに入社。外資系教育サービス会社にて、薬機法や品質マネジメントシステムのインサイドセールスを担当。その後、スーパーバイザーとして、日系大手企業のインサイドセールスプロジェクトの立ち上げを行う。
2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。FX、新規事業開発部を経て、イーデスの編集者に就任。
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ミニ株で儲ける方法①:値上がり益を狙う
値上がり益は、株を買って値上がりした時に売ることで得られる利益のことです。
値上がり益を狙ってミニ株で儲ける方法を3つのスタイル別に紹介します。
上記のスタイルの中で、ミニ株で最も利益が出しやすいのは「中長期投資」です。
「デイトレ」や「スイングトレード」は利益が出しにくいとされています。
ここでは、その理由や注意点などを包み隠さずご紹介します。
デイトレ
ミニ株でのデイトレ(1日のうちに売買を完結させる投資方法)はかなり難しいと思った方が良いでしょう。
なぜなら、ミニ株の売買はリアルタイムでできないケースが多いからです。
ミニ株は、ほとんどの証券会社で1日1回か2回しか売買するタイミングがありません。
前場か後場の始値での売買となり、しかも成行注文しかできないのです。
実際に売買する時間よりも先に注文しておく必要があり、その受付時間も証券会社によって異なります。
例:auカブコム証券でミニ株取引をする場合
後場の始値での売買の受付は、当日の0時から10時までの間しか受け付けていない。
前場の始値に間に合うように注文するには、前営業日の10時1分から23時までの間に注文が必要。
つまり、前営業日の23時までに買い注文を出し、当日の10時までに売り注文を出さなくてはいけないことになる。
そのため、デイトレで必要となる「値動きを見ながら注文する」ということができない。
もし、これで儲かるのだとしたら、翌日に値上がりすることを事前に知っていなければ難しいでしょう。
その場合、もしかしたら、インサイダー取引の疑いをかけられてしまうかもしれません。
事前に情報を知らなくても、たまたま利益を得られることもあるかもしれませんが、その場合は運任せの方法になってしまいます。
それでは、単なるギャンブルと変わりません。
ミニ株でデイトレができる証券会社は楽天証券のみ
楽天証券は例外で、ミニ株でも通常の株取引と同じく、リアルタイムでの売買が可能です。
ただし、ミニ株で取引できる銘柄が限られているので、「利益を得られなくはないが、利益を出すのは簡単ではない」といえます。
もしも何らかの買い材料が出た会社の銘柄で、さらに楽天証券で取り扱いがあるのであれば、利用を考えてみてもいいでしょう。
楽天証券のミニ株でデイトレを成功させるには?
- 好材料が出た銘柄の翌日の動きに注目
翌日の朝の寄り付きで大きく上がるようなら、そのまま終値まで買い優勢となることが少なくない。
その場合は、寄り付きで買って終値で売るのがおすすめ。 悪材料が出て寄り付きで売られ過ぎた銘柄に注目
悪材料が出て寄り付きで売られ過ぎた場合も狙い目。
取引開始直後に買いを入れて、終値までに買戻しが生じて値が戻るタイミングを狙って売ることができる。ストップ高銘柄に注目
ストップ高になった翌日の寄り付き価格が小幅な上昇になっている銘柄は、その日も大きく値上がりする可能性あり。
こういった銘柄も、デイトレ向きと言える。
公式サイトはこちら
スイングトレード
リアルタイムは売買できないことが多いミニ株では、スイングトレードも少し難しい面があるかもしれません。
デイトレほどではないとはいえ、売買のタイミングが重要になるからです。
ただし、数日のうちに大きく値上がりするタイミングがあった場合は別です。
その場合は、ミニ株でもスイングトレードで利益を得ることができるでしょう。
ミニ株でスイングトレードを成功させるには?
- 一度ストップ高となった銘柄を狙う
一度ストップ高となった銘柄を買うと、その後も数日ストップ高が続いて年初来高値を更新することがある。
このような銘柄は、スイングトレードで利益を出すのに向いている。 - 値下がりを続けていた銘柄が底に近くなったタイミングを狙う
値下がりを続けていた銘柄が底を打って、そこから数日かけて値を戻していくことがある。
このような銘柄を、底に近いところで買う方法もあり。
悪材料が出尽くした銘柄などでこのような値動きがみられる傾向がある。
ただし、株価は予想した通りに動くとは限りません。
ある程度の予測は出来ても、完ぺきではないのです。
ミニ株では、売買の注文から、実際の売買までタイムラグがあることを踏まえて、注文のタイミングを検討しましょう。
中長期投資
数か月から数年株を保有して売買する長期投資は、ミニ株で値上がり益を狙う時、最も向いています。
長期投資では、注文から執行までのタイムラグで生じる値下がりが、気にならない程の利益を狙うことができるためです。
大きく成長するような企業の株を選べば、数年で買った時の数倍の株価になることもあるでしょう。
そうなると、たとえ売り注文を出してから売るまでの間に値下がりしたとしても、十分な利益を見込めます。
ミニ株で中長期投資を成功させるには?
- 将来的に実用化が期待されている分野の企業の株を狙う
今はまだ研究段階という分野の銘柄を買い、実用化した時に大きく値が上がるのを狙う。
ただ、小さな企業の場合は研究中に資金繰りが上手くいかず、倒産する可能性もあるので注意。 - 高配当銘柄を狙う
中長期投資の場合は値上がり益だけではなく、配当金も受け取ることができる。
値上がり益以外の利益にも期待が持てるのでおすすめ。
高配当銘柄はじわじわと値上がりすることも多い。
ただし、中長期投資で気を付けたいのが、待っていれば必ず値上がりするわけではない、という点です。
保有しているうちに、値上がりしたタイミングを狙って売るのが正解なのですが、中にはなかなか値が動かない銘柄もあります。
また、数年かけてじわじわと下がり続ける銘柄もあります。
そのため、銘柄選びは慎重に行いましょう。
ミニ株で儲ける方法②:配当金を狙う
配当金は、企業が得た利益の一部を株主に還元する目的で分配するものです。
減配や無配となったり、配当金を出していなかったりする企業もあるので注意が必要です。
ミニ株では、配当だけで大きな利益を得るのは難しく、基本的には値上がり益と同時に狙うことをおすすめします。
配当金は、「1株当たり○○円」という形で出されるため、保有株数が少ないミニ株取引では、受け取れる金額に物足りなさを感じる人もいます。
例: 1株当たり10円の配当金が年2回もらえる場合
- 1単元(100株)購入すると…
10円×100株×2回=1年で2,000円の配当金がもらえる - ミニ株で10株購入すると…
10円×10株×2回=1年で200円しか配当金をもらえない
上記の例で考えると、ミニ株で10株購入した場合、トータルで受け取った配当金が2,000円に達するのは10年後です。
※増配・減配がなく、10円×年2回の配当金を10年間もらい続けることができた場合
ミニ株は、通常の株取引(1単元での購入)と比較すると一度に受け取れる金額が少なく、配当金だけで大きく儲けるのは難しいといえます。
「それでも、配当金狙いでミニ株で儲けたい」と考えている人は、以下のような銘柄を選ぶと良いでしょう。
配当金狙いでミニ株で儲けたい人が選ぶ銘柄
- 配当を何期も出している企業
- 増配を続けている企業
- 今後配当性向を上げる方針を掲げている企業
- 高配当銘柄(配当で投資金額の元が取れる上、株価上昇による値上がり益も狙うことができる)
また、今後の配当方針についてもチェックしましょう。
会社の中期経営計画をチェックすると、今後の配当に関する方針を知ることができます。
今後配当性向を上げる方針を掲げていれば、その企業は、配当金を出して株主還元に力を入れる方針であると判断できます。
ミニ株で利益はいくら儲けられる?
ミニ株投資をする場合、実際に利益を得ることはできるのでしょうか?
また、その際はいくらの利益が得られるのでしょうか?
実例をもとに、ミニ株の利益がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。
スシローグローバルホールディングス(3563)をミニ株で買う場合
2018年10月頃の株価は、6,000円前後でした。
通常の株取引では60万円の資金が必要ですが、ミニ株で3万円分の5株だけ買ったとします。
半年後の2019年4月には、株価が7,200円ほどに上がっていて、この頃に売却すると、以下の利益になります。
- (7,200円-6,000円)×5株=6,000円の利益
ただ、もう少し値上がりするかもしれないと期待して、待つことにしました。
その後、2020年1月には1万円を超え、最高値で10,310円を記録しています。
このタイミングに、売却したとします。
ただし、ミニ株はリアルタイムでの売却ができない証券会社が多いので、実際には売却できるのが翌営業日午前の寄付きになりました。
土日を挟んだこともあって、その時には9,910円まで下がりましたが、以下の利益になります。
- (9,910円-6,000円)×5株=19,550円の利益
保有期間およそ1年3ヵ月で、3万円の資金が約5万円になったことになります。
ただし、利益額によっては手数料負けする可能性がある点に注意しましょう。
ミニ株の取引では手数料またはスプレッドがかかる証券会社が多く、少額の利益では、むしろ手数料のほうが高くなってしまうケースもあります。
SBI証券であれば売買手数料無料のため、利益額に関わらず取引が可能です。
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ミニ株で儲けるための注意点
ミニ株で儲けるためには、次の4つの点に注意しましょう。
注意点
ミニ株で儲けるとはいっても、注意しなければならないことはあります。
上記4つの点について、それぞれ詳しく説明します。
手数料に注意する
ミニ株で売買した場合の手数料は、通常の株取引と比べると割高になる可能性が高いです。
例えば、ミニ株の手数料最も安いauカブコム証券でみてみましょう。
例: auカブコム証券の場合
- ミニ株の手数料:
売買代金の0.5%
※最低手数料52円(税込) - 通常の株取引の手数料:
10万円まで99円(税込)
↓10万円の売買をすると…
- ミニ株の場合の手数料:
10万円×0.5%=500円(税込550円) - 通常の株取引の場合の手数料:
99円(税込)
上記の例をみると、10万円のミニ株売買では、通常の株取引の5倍以上の手数料がかかっています。
また、最低手数料が定められている証券会社の場合、「売買金額が小さいほど手数料は割高になる」ということが言えます。
同じく、auカブコム証券を例にあげると、最低手数料は52円(税込)に設定されています。
例えば、4,000円でミニ株取引をすると「4,000円×0.5%=20円」となるため、最低手数料の52円(税込)が適用されることになります。
つまり、売買代金の1%の手数料がかかっているということです。
手数料以上の儲けがなければ利益獲得にはならないので、できるだけ手数料は抑えたいところです。
手数料を割高にしないためには、最低でも1万円以上の売買を心がけましょう。
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購入できる銘柄に制限がある
ミニ株での取引は、全ての銘柄でできるわけではありません。
銘柄によっては、取引制限があって1単元、つまり100株単位でしか取引できないものもあります。
とはいえ、取引できない銘柄はそれほど多いわけではありません。
ほとんどの銘柄は、ミニ株での取引も可能です。
ですが一応、気になる銘柄は取引が可能かチェックしておきましょう。
おすすめ銘柄の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
売買のタイミングに制限がある
先ほども少し述べましたが、ミニ株の取引は基本的にリアルタイムで売買できません。
証券会社によって異なりますが、基本的にはあらかじめ注文を出しておかなくてはいけません。
そして、前場と後場のそれぞれ、あるいは後場の寄付きでのみ売買できます。
タイムラグが生じるので、株価の動きを見ながら注文しても、実際に約定される頃には大きく株価が動いている可能性があります。
証券会社を選ぶ際は、なるべくギリギリのタイミングで注文できるところを選んだほうがいいでしょう。
ただし、楽天証券だけは例外で、リアルタイムでの取引が可能です。
通常の株取引と遜色ない取引をしたい場合は、楽天証券を利用しましょう。
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指値注文ができない
ミニ株の注文は、成行注文だけとなっています。
価格を指定して注文する、指値注文はできないので注意しましょう。
そのため、実際には何円で約定となるのか注文が成立するまでわからない、ということに注意が必要です。
少額投資を始めたい人は「ETF」もおすすめ
少額で投資を始めたいという人には、ETFもおすすめです。
ETFは、東証株価指数などの特定の指数と価格が連動するように運用されている投資信託の一種で、少額投資でも、手軽に分散投資ができるという点が大きなメリットです。
他にも、値動きが分かり易い、コストが安いなど、多くのメリットがあります。
ただし、指数と市場価格が必ずしも一致しないというリスクや、流動性が低くなることがあるというデメリットもあります。
投資信託との違いとして、ETFは上場している、ということが挙げられます。
そのため、株式市場の取引時間中はいつでも取引が可能で、信用取引もできます。
ミニ株とどちらがいいか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:手数料や取引ルールなど、単元株との違いを理解した上で、ミニ株を取引しよう!
ミニ株は、手軽に株式投資を始めることができる方法として人気があります。
また、初心者が投資を練習するためにミニ株から始めることも多いでしょう。
少額投資をしたい人も、ミニ株を選んでいます。
しかし、実際には売買のタイミングが限られているなどの違いもあり、手数料も高くなることが多いので、投資に慣れるという点を除いてはあまり参考にならないかもしれません。
長期投資を目的とする場合はミニ株もおすすめできますが、デイトレードやスイングトレードにはあまり向いていないのです。
そういった違いを理解していないと、ミニ株で利益を出すのは難しいでしょう。
違いを理解してさえいれば、ミニ株でもきちんと利益を得ることができます。
ミニ株に向いている投資方法を知って、きちんと利益を得られるように取引しましょう。