投資信託を始めるタイミングはいつ?今が買い時の投資信託も紹介!
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- 投資信託を始めるタイミングはいつがいいの?
- 投資信託の買い時・売り時っていつ?
投資信託を売買するタイミングに明確な正解はありません。
ただし、購入や売却時に覚えておきたい注意点や、投資信託選びのポイントがいくつかあります。
投資信託の買い時や売り時のポイントを知らないと、なかなか資産運用を始めることができなかったり、売り時が分からず利益を逃してしまったりすることもあるので、注意が必要です。
この記事では、投資信託で資産運用をする場合に覚えておきたい、買い時や売り時をご紹介します。
また、投資信託の上手な選び方についても、ご説明します。
最後まで読めば、自分にとってベストなタイミングで、投資信託での資産運用をスタートできるでしょう。
【掲載情報について】
2021年10月14日時点の情報を掲載しています。
ファイナンシャルプランナー
監修者石原玄紀
中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。
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投資信託を始めるタイミングはいつがいい?
投資信託を始める時期に明確な正解はありません。
「最も安いタイミング」で始められればリターンは大きくなりますが、私たち投資家は、神様でも預言者でもないので、正確な値動きを予想することはできません。
また、現在の投資信託の価格は、市場で出回っている情報や、投資家の今後の予測など、様々な要素が反映されて、市場において自動的に決まっています。
例えば、「今の価格が低すぎるから、投資するべき」と考える人が多ければ、自然に市場価格は上がり適正価格となります。
逆に「今の価格が高すぎるから、売るべき」と考える人が増えれば、市場価格は適正価格に向けて下がっていきます。
このように、投資信託の現在の市場価格は、市場の情報を反映した適正価格には変わりないので、いつ投資信託を購入しても、そのタイミングの適正価格で購入しているという事実は変わらないのです。
なお、あえて言うのであれば、「始めようと思ったタイミング」が始め時と言えます。
そして、どんな経済状況であっても、コンスタントに自分にあった投資額で積立投資を継続し、購入するタイミングを分散させ、ドル・コスト平均法を活用することをおすすめします。
ドル・コスト平均法とは
価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、時間を分散して定期的に買い続ける投資手法。
価格が高いときは少なく買い、安いときには多く買うことになるので、平均単価をならすことできる。
コロナ禍の2021年は投資信託を始めないほうがいい?
現在、新型コロナウィルスの影響で、私たちの生活は大きな影響を受けています。
投資においても、今投資信託を購入するべきか、やめた方がいいのか、迷っている方も多いかもしれません。
結論から言うと、以下のことが言えます。
今、投資信託を購入するべきか、やめた方がいいのか
- 余剰資金がある場合コロナ禍でも投資をして問題なし
- コロナ不況により経済的に生活が苦しい場合は、無理に投資をする必要はない
新型コロナウィルスの影響を受けず、以前と変わらずに収入がある方や、むしろこれから収入アップが見込めるような方は、積極的に投資を始めて問題ありません。
投資信託で積立投資を行う場合、分配金などの利益を再投資することで、利益が利益を生む「複利の効果」を活かすことができます。
複利の効果は、投資期間が長ければ長いほど利益を獲得できる可能性があるため、
資金に余裕がある場合は、コロナ禍に関わらず、積極的に投資を始めてみましょう。
一方で、コロナ不況の影響で、大幅に収入が下がってしまっている方や、今後すぐに収入アップが見込めない方の場合は、無理せずに、まず毎日の生活をきちんと過ごしていけるよう、家計を見直すことが先決です。
投資は、ある程度経済的に生活の目途がつき、資金の余剰がでてきた場合に検討すれば良いでしょう。
投資信託の買い時
おすすめの投資信託の買い時は、3つあります。
投資信託の買い時
投資信託の買い時①
マネープランを立てたとき
自分や家族の将来設計や、マネープランを立てた時は、資産運用の始め時です。
子どもの教育資金や、自分の老後資金など、お金が足りているのか、どのくらい不足しているのが具体的に分かると、資産運用をするモチベーションが高まります。
その場合、元手資金を年率何%で運用すれば、自分の目標金額を達成できそうなのかを計算し、それに該当する投資信託を購入しましょう。
初めて資産運用にチャレンジする場合は、投資で得た利益について、投資額年間120万円まで非課税投資ができる「NISA(つみたて投資枠)」や、年間240万円までを非課税とすることができる「NISA(成長投資枠)」を利用するのがおすすめです。
どちらも無期限で、生涯投資枠は成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて1,800万円まで投資することができます。
投資信託の買い時②
余剰資金がある時
ボーナスが出たり、昇給したり、収入が増えて経済的に生活に余裕が出た時は、資産運用の始め時です。
ただ銀行口座に普通預金にお金を置いていても、大きく資産は増えません。
余剰資金の一部を使って、投資信託の購入を検討してみましょう。
投資信託は、毎月1万円からなど、少額からでもスタートできるので、多少の余剰資金であっても運用できます。
毎月投資信託を自分で購入するのが面倒な方は、証券会社の自動積立投資を申し込むと自動的に買付してくれるので、手間が省けるでしょう。
投資信託の買い時③
世界経済がこれから良くなると予想したとき
今後の経済予測をするのは、誰にとっても難しいものです。
しかし、自分自身で今後の景気を予測し、今が底値だと感じる場合は、投資信託を買い増しするのも良いでしょう。
ただし、自分の余剰資金を一度に同じ商品に集中投資するのは厳禁です。
念のため、すぐに使えるお金を残しておくこと、国内外の商品に分散投資をすることなどを心がけて、投資信託を購入しましょう。
投資信託の売り時
おすすめの投資信託の売り時は、3つあります。
投資信託の売り時
投資信託の売り時①
お金が必要になったとき
お金が急に必要になった場合は、いつでも投資信託を売却することができます。
売値があまり高くないと、売り渋ってしまう方もいるかもしれませんが、消費者金融などでお金を借りる方が利子や手数料が高くつくため、持っている資産を売却してお金にする方が得策となるケースがあります。
万が一自分が働けなくなったりして、急にお金が必要になった時は、投資信託の売り時と言えるでしょう。
投資信託の売り時②
NISAの非課税期間が終了し、利益が出ているとき
非課税期間終了時に、利益が出ており、利益を確定させたい場合は、投資信託の売り時です。
NISAでの売却益は、すべて非課税のため、非課税期間終了後に一般口座に移して売却するよりも、NISA口座で売却した方が、税金分だけ利益が大きくなります。
投資信託の売り時③
利益を確定させたいとき
市場価格が値上がりし、一度利益を確定させたい場合は、投資信託の売り時です。
しかし、「まだ価格が上がるかもしれない」となかなか売りに出せない方もいるかもしれません。
そのような方は、売値をあらかじめ決めておき、その価格になったら自動的に売却するルールを自分で設定してしまいましょう。
もちろん、利益確定後に、別の投資信託を購入することも可能です。
投資信託を選ぶ時のポイント
ここでは、投資信託を選ぶ際の注目ポイントを紹介します。
投資信託を選ぶ際は、以下の3点に注目しましょう。
投資信託を選ぶ際の注目ポイント
投資信託を選ぶポイント①
手数料が安い
投資信託を選ぶ場合は、「信託報酬」と呼ばれる手数料が安い商品を選ぶようにしましょう。
同じ投資先であっても、商品によって、手数料が異なるケースがあります。
複数商品を見比べて、最も手数料が低いものを選ぶことが大切です。
信託報酬は、0.1%~0.2%が最安値の目安となるので参考にしてください。
なお、SBI証券や楽天証券といった大手ネット証券であれば、投資信託の購入手数料はほとんど無料なので、コスト削減することができます。
投資信託を選ぶポイント②
インデックス投資信託である
インデックス投資信託は、商品の仕組みが分かりやすく、手数料が低く抑えられています。
インデックス投資信託とは
日経平均株価やTOPIXなどの経済指標と同じ値動きを目指した投資信託のこと。
インデックス投資信託で長期投資を続ければ、ゆっくりと資産を増やしていくことができる可能性があるため、特に商品へのこだわりがない場合、日本やアメリカなどのインデックス投資信託を購入するのがおすすめです。
また、日本やアメリカなどの先進国、中国やブラジルなどの新興国と、地域を分散させてインデックス投資信託を保有すると、カントリーリスクを分散させることもできます。
1つの商品で、これらの3地域に投資をしているインデックス投資信託もあるので、たくさんの商品を選びたくない方に向いているでしょう。
投資信託を選ぶポイント③
純資産が多く効率的な運用ができる
同じ投資先の商品の場合、純資産額が大きい投資信託を選ぶようにしましょう。
純資産が多い投資信託は、解約に対する準備金など、投資に回さない資金の割合が低くなるので、効率的に運用ができるため、長期的に積立投資をする上で、より有利だと言えます。
インデックス投資信託の場合、設定日から少なくとも3年以上たっているような商品の方が、資産額が大きい傾向があります。
例えば、TOPIXに連動するインデックス投資信託の場合、純資産額が100億円以上だったら、まず安心と言えるでしょう。
今が買いのおすすめ投資信託3選
ここでは、今から投資信託を始める人におすすめの投資信託を紹介します。
おすすめの投資信託は次の3つです。
今が買いのおすすめ投資信託
【おすすめ投資信託の選定基準】
以下条件を選定基準としています。
①インデックス投資信託である
②同じ投資先の中で手数料が低い
③コロナ禍でも運用成績が安定している
おすすめの投資信託①
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
▼ポートフォリオ
- 株式:国内 100%
信託報酬率 (年率) | 0.154% (税込) |
---|---|
基準価額 (2021年10月14日現在) | 14,221円 |
トータルリターン(3年) (2021年10月8日現在) | 年率5.33% |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、国内の上場株式を主要投資対象とし、TOPIX(配当込み)の動きに連動する投資信託です。
2020年3月以降、順調に価格があがっており、コロナ不況が発生したここ3年間でも、今が最も高値となっています。
保有期間中に支払う信託報酬は、0.154%となっており、TOPIXに投資をしている他のファンドと比べても、コストが低いという特徴があります。
おすすめの投資信託②
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
▼ポートフォリオ
- 株式:先進国 100%
信託報酬率 (年率) | 0.0968% (税込) |
---|---|
基準価額 (2021年10月14日現在) | 17,198円 |
トータルリターン(3年) (2021年10月8日現在) | 年率15.72% |
アメリカのS&P500指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとしたインデックスファンドです。
2021年7月現在では、以下のようなアメリカの大手企業を中心に投資を行っています。
- APPLE INC
- MICROSOFT CORP
- AMAZON.COM INC
2020年3月以降、順調に価格があがっており、コロナ不況が発生したここ3年間でも、今が最も高値となっています。
おすすめの投資信託③
eMAXIS 全世界株式(3地域均等型)
▼ポートフォリオ
- 株式:
国内 33.3%
先進国 33.3%
新興国 33.3%
信託報酬率 (年率) | 0.1144% (税込) |
---|---|
基準価額 (2021年10月14日現在) | 13,905円 |
トータルリターン(3年) (2021年10月8日現在) | 年率9.48% |
日本やアメリカなどの先進国、中国などの新興国の株式に投資しており、日本、先進国、新興国への投資割合は33.3%ずつになるように調整されているインデックスファンドです。
1つの商品のみを保有し、地域を分散して投資をしたい方に向いているでしょう。
ファンドの運用が開始されてから3年ですが、コロナ不況が発生している中でも、現在最高値を更新しています。
投資信託で損をしないためのポイント
投資信託を運用する上で、損をしないために抑えておくべきポイントを5つ紹介します。
投資信託で損をしないためのポイント
投資信託の運用ポイント①
手数料が高いものを選ばない
「信託報酬」という手数料は、投資信託を持ち続きている限り、支払わなければならない手数料です。
少しでもお金を増やすためには、手数料が安い商品を選び、コストを抑えることが大切です。
また、購入手数料が発生するものもあります。
しかし、ネット証券などでは購入手数料無料とするものがほとんどなので、うまく活用して費用を抑えましょう。
投資信託の運用ポイント②
毎月分配型を選ばない
毎月分配型の投資信託は、運用で儲かった利益が、再投資されずに、払出されてしまう商品です。
毎月分配金がもらえるので、一時期人気がありましたが、実は複利の効果を活かすことができず、運用益を増やすことができないため、長期投資には向かない商品です。
ゆっくりとお金を増やしていきたいと考えている場合、毎月分配型の商品を購入しないようにしましょう。
投資信託の運用ポイント③
国や地域など分散投資を行う
日本やアメリカなどの先進国、中国やブラジルなどの新興国のインデックス投資信託を購入し、分散投資を心がけましょう。
一国集中投資をすると、大きく損をしてしまうリスクが高まります。
安定的に値上がりする可能性が高い先進国と、ハイリスクハイリターンな新興国を両方保有することで、リスク分散をしながら、お金を増やしていくことができるでしょう。
投資信託の運用ポイント④
NISAを活用する
投資信託を購入する場合、一定条件のもと、投資で得た利益を非課税とすることができるNISA制度を活用するようにしましょう。
NISAを利用しない場合、運用益には、約20%の税金がかかってしまいます。
まずはNISAの枠で投資信託を購入し、さらに投資額を増やしたい場合に、一般口座を利用するのがおすすめです。
投資信託の運用ポイント⑤
日々の値動きに一喜一憂しない
市場価格は、毎日刻々と変化します。
日々の値動きを気にしすぎてしまうと、投資することがストレスになってしまい、長期投資を継続することができません。
運用実績のチェックは年に2回ぐらいにして、コンスタントに積立投資を行う方が、ストレスなく資産運用を続けることができるでしょう。
また、売買を繰り返すと、NISAの非課税枠をすぐに使い果たしたり、売買手数料がかかったりします。
投資信託で損をしないためには、日々の値動きに一喜一憂せず、長期投資を続けていくことがポイントとなります。
投資信託を始めるタイミングに関するよくある質問
コロナ禍に投資信託を始めるのはやめた方がいい?
コロナ禍でも収入に余裕がある人、資産に余裕があるような人は、投資信託を始めても問題ありません。
その場合、積立投資で投資信託をすれば、分配金などの利益を再投資し、利益が利益を生む「複利の効果」を活かすことができます。
まとめ
投資信託を購入・売却する場合、いつのタイミングで取引をすれば儲かるのかという疑問は、すべての投資家にとって一番関心がありますね。
- 損をするのが怖い
- より利益を獲得したい
と、なかなか売買ができない方もいるかもしれませんが、投資での利益が最大化するタイミングを見極めることは困難です。
今回ご紹介した、買い時・売り時のポイントを参考にしながら、できる限りタイミングを逃すことがないように、投資信託での資産運用をスタートさせてみましょう。