全世界株式は?おすすめしない投資信託の特徴を紹介!見極めや購入時の注意点を解説
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- 投資信託が向いていない人は?
- おすすめしない投資信託の銘柄は?
投資信託は、短期投資をしたい人や、資産運用を人任せにしたくない人におすすめしない金融商品です。
なぜなら投資信託は短期間ではほとんど利益がなく、自分の資金をプロが運用するためです。
また、投資信託にも特徴があり、おすすめできない銘柄もあります。
投資初心者が何となくで投資信託を選んでしまうと、実はおすすめしない投資信託だったということもある でしょう。
この記事では、おすすめしない投資信託の特徴や見分け方を解説します。
おすすめできない投資信託を避けることで、自分の投資方針や目標金額に合った商品に近づくことができるでしょう。
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【掲載情報について】
2022年2月21日時点の情報を掲載しています。
ファイナンシャルプランナー
監修者石原玄紀
中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。
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投資信託での資産運用をおすすめしない人
投資信託での資産運用をおすすめしない人
- 自分で分散投資する銘柄を決めて運用したい人
- 特定の商品に集中投資したい人
- 短期間に大きな利益を得たい人
- デイトレードを行いたい人
投資信託は、プロの運用会社が、情報収集や調査・分析力を活かして投資先を決め、多くの投資家から集めた資金を使って株や債券などの様々な投資商品に分散投資します。
そのため、自分は「〇〇社の銘柄もほしい」などの調整ができません。
1つの銘柄に集中投資したい人にも不向きだといえるでしょう。
また、投資信託は短期間で大きな利益を狙うことには向いていません。
例えばインデックス型は、ベンチマークするTOPIXなどの指数が極端な変動をしないため、短期間で大きなリターンを得るのには向きません。
投資信託を始めたらすぐに儲かると思っていた…!
投資信託は中長期投資が基本となります!
デイトレードを行いたい場合は、株取引をおすすめします。
投資信託初心者におすすめしない商品
投資信託は、商品の種類が多いので、特徴や違いを見極めて投資する必要があります。
投資信託選びに失敗しないために、おすすめしない投資信託の見極め方を抑えておきましょう。
おすすめしない投資信託
おすすめしない投資信託①
純資産額が減少傾向
類似した投資信託と比較して基準価額が下降トレンドにあるようなら、運用が下手な可能性もあるため要注意です。
不人気で解約者が多いことで資産が減っている場合、運用中止で予定より早い償還になるかもしれません。
予定より早い償還になると、元本割れの状態で償還される可能性もあるので純資産額の推移には注意しましょう。
投資信託を買う前には純資産額を確認した方がいいんですね!
ただし、次の場合は減少傾向でも問題ないと言えるでしょう
純資産額が減少傾向でも問題ない投資信託
基準価額が大幅に下落していないのに純資産額が減少している
分配金の影響も考えられます。
多額の分配金を支払ったことによる減少は、一時的なものなので問題ありません。純資産額の減少が一過性のもの
相場の地合いが悪いせいで基準価額が下落し、純資産額が減少している場合があります。
相場が回復して基準価額が上昇すれば純資産額も回復するので問題ありません。
おすすめしない投資信託②
毎月分配型
投資信託の中には、毎月分配金がもらえるものもあります。
ただし、特別分配金が継続して出ているものは、元本が減っていくのでおすすめしません。
【2種類】投資信託でもらえる分配金
- 普通分配金: 運用による利益を分配
- 特別分配金: 元本を払い戻す
元本が小さくなると投資信託の運用資産が減少してしまい、利益も小さくなる可能性があります。
また、分配金を出してしまうと複利効果が得られなくなります。
複利効果の例
100万円の資産を運用し、再投資せずに分配金をもらい続けると…
30年後の元本+分配金=90万円
100万円の資産を運用し、年利3%の利益を再投資したとすると…
30年後の元本+運用収益=242万7,262円!
大きな資産を長く運用するほど複利効果も大きくなるので分配金は再投資したほうがいいのです。
少額投資からコツコツと分配金狙いで買おうと思っていた…
それならミニ株を分配金狙いで買うことをおすすめします!
ミニ株は1株から株を購入することができるサービスです。
通常の株と同様、「値上がり益」や「配当金」を狙うことができます。
少額から始めて分配金が欲しいという人はミニ株を検討しても良いでしょう。
おすすめしない投資信託③
ファンドラップ
ファンドラップは、初期投資額と手数料が高いため、資産の少ない人にはハードルが高い商品です。
ファンドラップとは
顧客の希望に基づいてプロが銘柄を選定し、運用、リバランスなどをおまかせで行うオーダーメイド型の商品
ファンドラップの最低投資額は、数百万円~と高額です。
例えば、野村證券のファンドラップは最低投資額が500万円からとなっています。
また、信託報酬の他、投資顧問料や投資一任受任料などの手数料に加え、口座管理手数料もかかるため、投資信託と比較すると手数料負担が高いと言えます。
オーダーメイド型の投資信託は資産がないとできないの…?
最近では、ファンドラップの運用をAIが行うロボアドバイザーが登場しています。
ロボアドバイザーなら初期費用1万円~始められますよ!
おすすめしない投資信託④
アクティブファンド
アクティブファンドは、投資信託初心者におすすめしません。
【2種類】投資信託の種類
- インデックス型:
TOPIXなど、ベンチマークする指数と同じような値動きを目指す運用方法。
リスクが低く、コストが安い。
- アクティブ型:
TOPIXなど、ベンチマークする指数を上回る成績を目指す運用方法。
リスクが高く、コストが高い。
運用がうまくいけば資産が大きく増える可能性もありますが、運用がうまくいかなければ大きな損失が発生する可能性もあります。
さらに、資産運用会社のファンドマネージャーが分析・戦略を立てて運用するためコストが高くなっています。
次の表はインデックス型とアクティブ型の信託報酬の平均を比較した表です。
インデックス型 | 0.41% |
---|---|
アクティブ型 | 1.15% |
このようにアクティブ型はインデックス型より高くなっています
インデックス型を多く取り扱ってる証券会社はあるの?
SBI証券や楽天証券は投資信託の取扱数も豊富で、インデックス型のファンドも多く取り扱っています。
人気のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はインデックス型です。
おすすめしない投資信託⑤
信託報酬など手数料が高い
信託報酬などの手数料が高い投資信託は、リターンが小さくなってしまう のでおすすめしません。
よくある投資信託の失敗例
- 長期保有した結果、保有している間にかかったコストを差し引いたら利益が出ていなかった
売却時にこのようなことにならないためにも、保有している間に発生する手数料である「信託報酬」に気を付けましょう。
信託報酬は、信託財産から差し引かれる手数料で、投資信託ごとに異なります。
2021年9月の平均は、次のとおりです。
2021年9月の信託報酬の平均
- インデックスファンド:0.41%
- アクティブファンド:1.15%
これを目安に信託報酬が安いかどうかを判断しましょう。
手数料が一切かからない投資信託はないの?
実は販売手数料・信託報酬・信託財産留保額がすべて0円の投資信託があるんです!
それは、「野村スリーゼロ先進国株式投信」です。
投資信託にかかるコストが全て0円 という画期的な投資信託となっています。
野村スリーゼロ先進国株式投信は野村證券のNISAで購入可能です!
少額から始めたい初心者には嬉しいですね!
公式サイトはこちら
おすすめしない投資信託⑥
特定分野に集中投資する投資信託
特定のテーマに絞って投資するテーマ型の投資信託は、特に初心者には不向きな商品でしょう。
ブームが終わったり、その分野で大きな損害が出たりすると、人気がなくなり運用が打ち切られてしまう こともあります。
また、人気があるうちは、流行りすぎて割高になりやすいという特徴があります。
テーマ型の投資信託は、購入と利益確定のタイミングを見極める必要があるため、初心者には難しい商品だといえます。
今だと、バイオやフィンテック、AIなどですね!
ブームが始まる前に投資して、終わる前に解約できれば大きな利益が狙えます。
しかし、ブームが過ぎるとあっという間に基準価額が下落してしまうことも考えられるので注意が必要です。
投資信託の種類
数多くある投資信託ですが、投資先も運用方針によってさまざまな種類があります。
投資信託は、主に下記の9つのような投資先で運用しています。
投資信託の投資先の種類
投資先によって期待できるリターンや、リスクの度合いも異なるため、投資信託を選ぶ際には運用方針にも注目しましょう。
投資先の種類①国内株式
主な国内株式の投資信託
- 【アクティブ型】ひふみプラス
- 【インデックス型】日経225ノーロードオープン
主に国内の株式に投資します。
インデックス型は、日経平均やTOPIXの連動型です。
アクティブ型は、株の種類や株価に合わせて運用されます。
投資方針は、大型株、中小型株、テーマ型、ブル型、ベア型、高配当型、バリュー型、グロース型などがあります。
インデックス型は、購入コストが安めになって、運用次第では高いリターンを期待できます。
一方で、アクティブ型は価格変動が大きく、期待に反して損をする可能性もあります。
初心者にはインデックス型の投資信託がおすすめです!
投資先の種類②外国株式
主な外国株式の投資信託
- 【アクティブ型】日本金融ハイブリッド証券オープン(毎月分配型)円ヘッジありコース
- 【インデックス型】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
主に海外市場で上場されている株式に投資します。
米国、オーストラリアなど、特定の国に投資する方針のものが、単一国型です。
一方で、米国、欧州、アジア、新興国など、10地域で投資するのが地域型となっています。
それ以外では、単一国を組み合わせたブレンド型、テーマ型、アクティブ型とインデックス型などがあります。
高リターンが期待できますが、外国株なので為替変動リスクがります。
また、中近東やアフリカなどでは、政情不安などのリスクがある国や地域もあります。
外国企業の信用リスクも考慮する必要があるでしょう。
人気のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はこれに当てはまります!
投資先の種類③全世界株式
主な全世界株式の投資信託
- 【アクティブ型】セゾン資産形成の達人ファンド
- 【インデックス型】eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
特定の地域や国に依存せず、先進国や新興国を含む全世界の株式に分散投資します。
世界的企業はもちろん、新興国の企業にも投資できます。
世界経済全体の発展に伴うリターンが期待できるのが特徴です。
バランス型ファンドと似ていますが、株式のみに投資する点が異なります。
分散投資でリスクを下げたい人におすすめです!
投資先の種類④国内債券
主な国内債券の投資信託
- 【アクティブ型】エス・ビー・日本債券ファンド
- 【インデックス型】たわらノーロード 国内債券
主に日本国内の債券に投資する投資信託です。
投資方針としては、日本国債型、物価連動債型、公共事業債型などがあります。
価格の動きが小さく安定しているのがメリット です。
しかし、金利が上がっている状況では、債券価格が下落します。
社債の場合は、企業の信用リスクも考慮する必要があるでしょう。
投資先の種類⑤外国債券
主な外国債券の投資信託
- 【アクティブ型】SMBC・日興ニューワールド債券ファンド(ブラジルレアル)
- 【インデックス型】eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
外国の国債・公社債・社債に投資する投資信託です。
ソブリン債やエマージング債、ハイ・イールド債・ボンドに投資します。
高格付債券なら、安定的な運用が可能 な点が特徴です。
日本に比べ、高金利での運用が見込めますが、為替変動によるリスク があります。
また、国や地域によっては、政情不安のリスクもあります。
さらに、信用度の低い社債は倒産のリスクがあるでしょう。
投資先の種類⑥バランス型
主なバランス型の投資信託
- 【アクティブ型】投資のソムリエ
- 【インデックス型】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
国内債券、国内株式、外国債券、外国株式にバランスよく投資します。
REITやコモディティも資産に組み入れて投資するものもあります。
これ1本で様々な地域、様々な資産に分散投資できる のが特徴です。
投資先の種類⑦REIT
主なREITの投資信託
- 【アクティブ型】ニッセイ世界リートオープン(毎月決算型)
- 【インデックス型】ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
ホテルやオフィス、倉庫など、多様な物件に投資できるのが特徴です。
少額から投資可能で、物件選定の際の情報はREITから提供されます。
分散投資が可能で、物件の維持などもREITが行うので不要です。
証券市場で売買されるため、流動性・換金性が高くなっています。
投資先の種類⑧ETF
主なETF(上場投資信託)
- 日経225連動投信
- iシェアーズ MSCI ブラジル
上場投資信託のことです。
インデックス型の投資信託と同じく、日経平均などの指数の動きに連動する運用成果を目指している投資信託です。
違いは、証券取引所で取引できる という点です。
投資信託は売買のタイミングが1日1回だけですが、ETFはいつでも売買可能です。
手軽に分散投資が可能で、値動きが指数に連動しているためわかりやすくなっています。
投資信託より保有コストが安いので、長期投資にも向いているでしょう。
市場価格と基準価額が乖離する可能性があるのがデメリット です。
自動積立投資ができず、分配金は自動的に再投資されないので注意しましょう。
投資先の種類⑨直販投信
主な直販投信
- 【レオス・キャピタルワークス】ひふみ投信
- 【さかかみ】さわかみファンド
証券会社や銀行などの大手金融機関の系列ではなく、独立系の運用会社による投資信託です。
金融機関を通さずに自社で直接販売することが特徴です。
購入するには、各運用会社に口座を作る必要 があります。
投資信託で資産形成する時の注意点
投資信託は、非課税制度のNISA(つみたて投資枠)を活用した長期投資での資産形成に向いています。
証券会社でも、投資信託の積立サービスを用意しています。
しかし、将来に向けての資産形成を目的として投資信託を始めたい人は、注意してほしい点があります。
運用をプロに任せられる商品なので簡単に投資できます。
しかし、投資先を選ぶ際は、自分の目的や投資方針などを考慮して選ばなければなりません。
「なんとなく」で投資信託を選ぶと資産形成に失敗してしまうかもしれません。
どのような点に注意すべきか解説していきましょう。
投資信託の注意点
注意点①
複数の銘柄に分散投資できるものを選ぶ
投資信託は、分散投資ができる投資商品ですが、中には特定のテーマに偏って投資するものもあります。
購入時には注目のテーマだったとしても、いつまでも続くとは限りません。
時代とともにトレンドが変わるため、人気がなくなると運用が打ち切られてしまうケースもあるのです。
投資信託を買う時には投資する地域と銘柄は分散させるようにしましょう!
バランス型ファンドなどですね!
バランス型ファンドの場合、1つの商品が下落しても他の商品が下落を吸収します。
投資先を分散させることで、価格変動リスクを低減できる のです。
注意点②
ハイリスク・ハイリターンな投資信託は選ばない
投資信託の中には、ハイリスク・ハイリターンなものもあります。
例えば、レバレッジがかけられる「レバレッジ型投資信託」はハイリスク・ハイリターンな投資信託です。
レバレッジをかけられるので、基準価額の値動きが荒くなりやすい 点が要注意です。
長期投資には向かない投資信託なので、じっくり資産形成したい人には向きません。
また、購入手数料がかかるものが多い点もデメリットです。
投資信託を選ぶ時は中長期投資を前提にローリスク・ローリターンを意識しましょう!
さらにノーロードファンドなら低コストで購入できますね!
注意点③
元本割れしない商品はないことを念頭に置く
投資信託は、定期預金や一部の保険商品のように、元本保証された金融商品ではありません。
基準価額が日々変動しているため、元本割れする可能性は十分にあります。
値動きが比較的安定している国内債券型投資信託であっても元本割れの可能性はあります。
また、投資信託には「元本確保型」というものもあります。
一見すると、元本保証されているように思いますが、実際にはそうではありません。
元本を下回ることがないような運用をして元本確保を目指す というものです。
運用資産を安定運用と積極運用に分けてカバーする仕組みですが、損失が大きいとカバーしきれません。
あくまでも元本確保を目指すというだけなので、投資信託に元本が保証されたものはないと考えて運用してください。
よくある質問
おすすめしない投資信託の特徴は?
次のような投資信託は初心者にはおすすめしません。
投資信託を選ぶ際には注意しましょう。
おすすめしない投資信託
インデックス型とアクティブ型はどっちが良い?
アクティブファンドは、投資信託初心者におすすめしません。
運用のコストが高く、運用がうまくいかなければ大きな損失が発生する可能性もあるからです。
まとめ
投資信託には多くの商品がありますが、中にはおすすめできないものもあります。
そのような投資信託は、避けるようにしましょう。
本文でも書いたように、純資産額が減少しているものや、手数料が高いものなどが挙げられます。
テーマ型もテーマの旬が過ぎたときは値下がりしやすいので、注意してください。
また、投資信託の運用方法はインデックス型とアクティブ型に大別されますが、その中でも投資対象による違いがあります。
国内株式や外国株式、外国債券などに特化したものもあれば、バランス型もあります。
それぞれリスクとリターンが異なるので、その違いも理解しておくことが大切です。