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投資信託のパッシブ運用・アクティブ運用とは?違い・デメリットなど徹底解説

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投資信託のパッシブ運用・アクティブ運用とは?違い・デメリットなど徹底解説
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  • パッシブ運用とアクティブ運用の違いって何?
  • パッシブ運用とアクティブ運用はどちらがいいの?

パッシブ運用とアクティブ運用では、運用の目標に違いがあります。

それぞれ、運用コストや狙える利益の大きさが変わってきますので、投資信託を始める前に違いや特徴を理解し、目的に合った投資信託を購入しましょう。

この記事では、パッシブ運用とアクティブ運用の違いや特徴を紹介します。

また、パッシブ運用・アクティブ運用のおすすめファンドも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

最後まで読めば、パッシブ運用とアクティブ運用の違いを理解し、自分に合った手法のファンドを選べるようになるでしょう。

【掲載情報について】
2021年10月12日時点の情報を掲載しています。

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投資信託のパッシブ運用とは

パッシブ運用とは、運用目標として決めた値動きをベンチマークとして、それと同じような動きを目指す運用方法です。

ベンチマークの例

  • 市場の平均利回り
  • TOPIX
  • 日経平均株価

ベンチマークと同じような動きを目指すことから、機械的に運用されるという特徴があります。

TOPIXとは


Tokyo Stock Price Indexの略で、東証一部に上場する全銘柄を対象とする株価指数のこと。

パッシブ運用とインデックス運用の違い

パッシブ運用とインデックス運用は同一視されがちですが、厳密に言えば達成目標に違いがあります。

  • パッシブ運用:
    マーケット全体に連動することを目指す運用方法
  • インデックス運用:
    特定の指数に連動することを目指す運用方法

例えばパッシブ運用は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの代表的な株価指数を使い、日本の市場全体の平均利回りと連動することを目指すような運用方法です。

一方インデックス運用は、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数そのものと同じような値動きをすることを目標にしている運用方法です。

日経平均株価やTOPIXは日本の代表的な経済指標ですが、すべての市場をカバーしているわけではありません。

対象としている銘柄

  • 日経平均株価:
    東証一部上場の流動性が高い225銘柄
  • TOPIX:
    東証一部上場の全ての銘柄

そのため、仮に上記に含まれていない東証マザーズやジャスダック市場の銘柄群で値動きがあれば、インデックス運用は市場の平均利回りと違う動きをする場合もあると覚えておきましょう。

逆に、パッシブ運用も日経平均やTOPIXが上昇しても、違った動きをすることがあると覚えておきましょう。

投資信託のアクティブ運用とは

アクティブ運用とは、「市場の平均利回り」などのベンチマーク以上の運用成績を目指す運用方法です。

ベンチマーク以上の運用成績を目指すため、投資先銘柄の売買・入れ替えが活発に行われるのが特徴です。

パッシブ運用のメリット

パッシブ運用は、アクティブ運用に比べて、低コストで運用できます。

また、パッシブ運用は、自分が何に投資をしているのか分かりやすいというメリットもあります。

パッシブ運用のメリット

パッシブ運用メリット①
アクティブ運用よりコストがかからない

パッシブ運用には、アクティブ運用よりもコストがかからないというメリットがあります。

パッシブ運用は、予め決められたベンチマークに合うよう機械的に運用します。

そのため、投資信託を運用するファンドマネジャーが投資戦略を立てたり、複雑な計算をする必要がなく、大きなコストがかかりません。

投資先は異なりますが、代表的なインデックス投資信託でパッシブ運用をする場合と、アクティブ運用をする場合のコストを比較してみます。

  • パッシブ運用:
    eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    信託報酬率は0.0968%なので、100万円投資した場合の信託報酬は、968円。

  • アクティブ運用:
    セゾン資産形成の達人ファンド
    信託報酬率は1.55%なので、100万円投資した場合の信託報酬は、15,500円。

インデックス投資信託にかかる信託報酬は、0.1~0.3%が相場ですが、アクティブ運用の商品は、1%以上かかるのが一般的です。

単純に計算して、インデックス投資信託でパッシブ運用する場合、アクティブ運用よりも、コストを10分の1以下に抑えられます。

そのため、より低コストで資産運用にチャレンジしたいという方は、パッシブ運用を選択した方が良いでしょう。

パッシブ運用メリット②
投資対象が分かりやすい

パッシブ運用は、投資対象がわかりやすいというメリットがあります。

投資対象が分かりやすいと、今後の値動きの予想が立てやすくなります。

例えば、アメリカで金融緩和政策が行われた場合、これから景気がよくなると考えられるため、アメリカ株に投資をしているインデックス投資信託は値段が上がることが予測されます。

一方、アメリカ株以外にも、様々な国に投資をする商品や、多様な会社に投資し、その投資割合が日々変化するアクティブ運用の商品は、経済政策の影響をどのように受け、今後値段が上がるのか下がるのか、予測が難しくなります。

難しいことは考えず、とりあえず投資を始めたいという方には、投資内容が分かりやすいパッシブ運用の方がおすすめです。

なお、投資対象が分かりやすいインデックス投資信託としては、以下のような商品が挙げられます。

投資対象が分かりやすいインデックス投資信託

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
    →国内の金融商品取引所上場株式等に投資している

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    →アメリカを代表する主要企業に投資している

パッシブ運用のデメリット

パッシブ運用のデメリットは「市場の平均利回り以上の利益は見込めない」「世界経済に大きく左右される」ことです。

より大きな利益を上げたいと考えている人にはおすすめできません。

パッシブ運用のデメリット

パッシブ運用デメリット①
ベンチマーク以上の利益は見込めない

パッシブ運用は、市場の平均利回りなどのベンチマークと同じ動きを目指す投資方法なので、それ以上に大きな利益を獲得できる可能性は低いです。

パッシブ運用は、市場の値動きと同じように、値上がりや値下がりを繰り返しながら、ゆっくりと右肩上がりに経済が成長し、資産を増やすことを目的としています。

そのため、短期間で大きな利益を得たい人には向いていません。

パッシブ運用デメリット②
世界経済に大きく左右される

市場の平均利回りなどをベンチマークとしたパッシブ運用を行っている場合、保有している商品は市場と同じように値動きをします。

そのため、リーマンショックのような世界の経済危機が起こった場合、保有商品は値下がりし、大きな損をする可能性があります。

パッシブ運用の場合、世界経済に大きく左右されるため、短期的ではなく長期的な視点で資産を増やしていく必要があると理解しておきましょう。

アクティブ運用のメリット

アクティブ運用のメリットは、「市場の平均利回り以上の利益を得ることができる可能性がある」「世界経済が悪化している中でも、利益を獲得できる可能性がある」の2点あります。

アクティブ運用のメリット

アクティブ運用メリット①
市場の平均利回り以上の利益を得る可能性がある

アクティブ運用は、積極的にハイリスクハイリターンな商品にも投資を行うため、市場の平均利回り以上の利益を獲得できる可能性があります。

パッシブ運用に比べ、短期間で大きく資産を増やすことができる可能性があるため、なるべく早く大きな利益を上げたい人におすすめです。

アクティブ運用メリット②
世界経済が悪化している中でも、利益を獲得できる可能性がある

アクティブ運用型の投資信託は、市場の平均利回りとは関係なく、ファンドマネジャーが独自に立てた投資戦略に沿って運用されます。

そのため、アクティブ運用では、世界経済が悪化した場合でも、ピンチをチャンスに変えて大きく利益を獲得できる可能性があります。

不景気な世の中でも、市場の平均利回り以上の利益を狙えるのは、アクティブ運用のメリットです。

アクティブ運用のデメリット

アクティブ運用のデメリットには、「パッシブ運用に比べコストがかかる」「市場の平均利回りより資産が増えない可能性がある」「投資商品が複雑なものがある」があります。

運用にかかるコストを低く抑えたいと考えている人は、注意が必要です。

また、パッシブ運用に比べて、大きな損をしてしまうリスクもあります。

アクティブ運用のデメリット

アクティブ運用デメリット①
パッシブ運用に比べコストがかかる

アクティブ運用型の投資信託は、運用のプロであるファンドマネジャーが、市場調査や分析に基づき、市場平均を上回る運用成果を目指して運用しています。

しかしその分、人件費などに多くのコストがかかっています。

そのため、投資家が支払わなければならない運用コストが、パッシブ運用と比較して高くなるのです。

アクティブ運用デメリット②
市場の平均利回りより資産が増えない可能性がある

アクティブ運用は市場の平均利回り以上の運用成績を目指し、ハイリスクハイリターンな商品にも投資を行いますが、確実に市場の平均利回りを上回るわけではありません。

場合によっては、市場の平均利回りより資産が増えないこともありますし、インデックス型の投資信託の運用成績を上回ることができていないものもあります。

また、世界経済が好転している好景気の時でさえアクティブ運用を行っていると、大きな損失を出してしまうこともあると覚えておきましょう。

アクティブ運用デメリット③
投資商品が複雑なものがある

アクティブ運用型の投資信託は、様々な国や商品に投資をしているため、商品の仕組みが複雑なケースがあります。

為替リスクがあったり、レバレッジをかけていたりと、商品が複雑になればなるほど、どこにリスクがあるのかが分かりにくくなります。

投資家が、自分自身が投資している商品が分からないというのは大きなリスクであり、アクティブ運用のデメリットの1つです。

パッシブ運用とアクティブ運用どちらがおすすめ?

パッシブ型の投資信託・アクティブ型の投資信託がおすすめなのは、それぞれ以下のような人です。

パッシブ運用がおすすめな人

  • 長期的にゆっくり資産を増やしたい人
  • iDecoやNISA(つみたて投資枠)を活用したい人

アクティブ運用がおすすめな人

  • リスクをとって、大きな利益獲得を目指したい人

パッシブ運用は、長期的に資産を増やしたい人におすすめです。

例えば、税金面で優遇を受けることができる、老後のための資金運用制度「iDeco」を活用したい方に、パッシブ型の投資信託は向いています。

また、毎年120万円(生涯上限1,800万円)まで無期限で非課税投資ができる「NISA(つみたて投資枠)」を活用しながらパッシブ運用を行うのもよいでしょう。

一方、ハイリスクハイリターンな商品に投資をして、大きな利益を獲得したい方は、アクティブ運用がおすすめです。

ただし、商品について勉強する必要があったり、コストが増え、大きな損をしてしまう可能性があることを理解した上で、自分の余剰資金の中で運用する必要があります。

また、コストの面では、パッシブ運用の方が圧倒的に有利ですが、運用の成果として、パッシブ運用とアクティブ運用のどちらが有利だということはありません。

自分の資産のうち、大部分をパッシブ運用、残り一部の余剰資金をアクティブ運用にするなど、パッシブ運用とアクティブ運用を行う資産の比率を決めて、投資することも可能です。

パッシブ運用とアクティブ運用では、メリットやデメリットが大きく異なるため、投資家本人の投資目的や、投資スタイルによって、運用方法を考えましょう。

パッシブ運用のおすすめ ファンド3選

ここでは、パッシブ運用を行う上でおすすめの投資信託を紹介します。

おすすめの投資信託は次の3つです。

パッシブ運用でおすすめの投資信託

【おすすめファンドの選定基準】
以下条件を選定基準としています。
①世界の主要な経済指標に投資しているインデックスファンド
②同じ投資対象商品のうち、信託報酬が0.2%以下で最安値
③トータルリターン(3年)が5%以上

パッシブ運用でおすすめ①
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

▼ポートフォリオ

  • 国内株式:100%
信託報酬
(年率)
0.154%
(税込)
基準価額
(10月12日現在)
13,943円
トータルリターン(3年)
(10月8日現在)
年率5.33%

このファンドは、国内の上場株式を主要投資対象とし、TOPIXの動きに連動する投資成果を目指しています。

購入時の購入時手数料や、換金時の換金時手数料、信託財産留保額がありません。

また、保有期間中に支払う信託報酬は、年率0.154%となっており、TOPIXに投資をしている他のファンドと比べても、コストが低いという特徴があります

パッシブ運用でおすすめ①
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

▼ポートフォリオ

  • 米国株式:100%
信託報酬
(年率)
0.0968%
(税込)
基準価額
(10月12日現在)
17,204円
トータルリターン(3年)
(10月8日現在)
年率15.72%

アメリカのS&P500指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとしたインデックスファンドです。

2021年7月現在では、以下のようなアメリカの大手企業を中心に投資を行っています。

  • APPLE INC
  • MICROSOFT CORP
  • AMAZON.COM INC

ただし、為替ヘッジを行わないため、為替相場の変動による影響を受けることに注意しましょう。

パッシブ運用でおすすめ③
eMAXIS Slim新興国株式インデックス

▼ポートフォリオ

  • 新興国株式:100%
信託報酬
(年率)
0.187%
(税込)
基準価額
(10月12日現在)
13,064円
トータルリターン(3年)
(10月8日現在)
年率8.66%

新興国のインデックスと同じような動きをすることを目標としたファンドです。

このファンドは、27か国の国や地域に投資をしており、主要な投資国は以下のようになっています。

  • 中国:37.9%
  • 台湾:13.8%
  • 韓国:13.3%
  • インド:9.4%
  • ブラジル:4.5%

※:2021年3月末現在

成長が著しい国々へ投資し、インデックス投資でありながら、大きな利益を獲得できる可能性がある一方で、日本や米国などの先進国とは異なり、値動きが激しいケースがあるという特徴があります。

アクティブ運用のおすすめファンド3選

ここでは、アクティブ運用を行う上でおすすめの投資信託を紹介します。

おすすめの投資信託は次の3つです。

アクティブ運用でおすすめの投資信託

【おすすめファンドの選定基準】
以下条件を選定基準としています。
 アクティブ型投資信託の中でも、信託報酬2%以下と手数料が低い
 トータルリターン(3年)が7%以上で、インデックス投資信託より高い

アクティブ運用でおすすめ①
年金積立 Jグロース

▼ポートフォリオ

  • 国内株式:100%
信託報酬
(年率)
0.902%
(税込)
基準価額
(10月12日現在)
34,962円
トータルリターン(3年)
(10月8日現在)
年率9.15%

年金積立 Jグロースは、TOPIXの動きを上回る投資成果の獲得を目指しています。

ファンドマネジャーが企業を厳選しており、2021年9月現在、126銘柄に投資がされています。

主な投資銘柄

  • ソニー
  • キーエンス
  • 伊藤忠商事
  • トヨタ自動車

    年間収益率は、2018年が-17.6%、2019年が26.2%、2020年が17.9%となっています。

    取引コストやリスクは高いですが、積極的に国内株式に投資をして、TOPIXよりも利益を獲得したい方におすすめです。

    アクティブ運用でおすすめ②
    ひふみプラス

    ▼ポートフォリオ

    • 国内株式:84.62%
    • 海外株式:10.70%
    • 海外投資証券:0.97%
    • その他(現金等):3.71%
    信託報酬
    (年率)
    1.078%
    (税込)
    基準価額
    (10月12日現在)
    51,556円
    トータルリターン(3年)
    (10月8日現在)
    年率7.07%

    ひふみプラスは、日本だけでなく、海外の上場株式を主要な投資対象とし、ファンドマネジャーが、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。

    2021年11月25日現在は以下のような銘柄に投資しています。

    • MICROSOFT CORPORATION
    • インターネットイニシアティブ
    • ミライト・ホールディングス


    また、今までの年間収益率は、

    • 2018年が-21.24%
    • 2019年が23.09%
    • 2020年が20.73%

    となっています。

    取引コストやリスクは高いですが、積極的に国内外の株式に投資をして市場の平均利回りよりも利益を獲得したい方におすすめです。

    アクティブ運用でおすすめ③
    セゾン資産形成の達人ファンド

    ▼ポートフォリオ

    • 国内株式:12.1%
    • 海外株式:87.9%
    信託報酬
    (年率)
    1.55%
    (税込)
    基準価額
    (10月12日現在)
    31,138円
    トータルリターン(3年)
    (10月8日現在)
    年率10.87%

    セゾン資産形成の達人ファンドは長期的に高いリターンが期待できる株式に投資します。

    国内外の様々なファンドに投資するファンドオブファンズという手法で、世界各国の株式に実質的に分散投資しています。

    ファンドオブファンズとは?

    複数の投資信託を投資対象とする投資信託のこと

    アクティブ型なので、手数料が高いというデメリットがありますが、世界の成長企業に投資ができ、大きく利益を獲得できる可能性があります。

    まとめ

    パッシブ運用とアクティブ運用には、それぞれメリットやデメリットがあります。

    投資初心者の方は、取引コストや運用リスクを考慮し、まずはパッシブ運用からスタートするのがおすすめです。

    今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分に合った投資スタイルを見つけて、長期的に運用を続け、お金を増やしていきましょう。

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