
留学したいけどお金がない!そんな場合に利用できる奨学金制度や留学費用を抑える方法を紹介
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「留学ってどのくらいたくさんのお金が必要なのか心配」
「留学したいと思ってはいるけれど、お金がないから悩んでいる」
海外留学は昔も今も大学生の大きな憧れのひとつでしょう。
しかし留学したいと思っても、高額な留学費用のことを考えると頭を抱えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方に向けて、この記事では以下について解説しています。
- 留学費用が足りない場合は奨学金制度の利用か借入のどちらかから選択
- 留学費用は大体9か月くらい行くだけでも学費含めて100万円〜500万円くらいはかかる
- アメリカなどへの留学は理想的だが、どうしても費用を工面しきれない場合はフィリピンなどの比較的安価で留学できる場所もおすすめ
最後までお読みいただくことで、あなたがどのような方法で留学資金を準備すべきか判断できるようになるでしょう。
ぜひ、夢の留学&ワーキングホリデーを実現するためのヒントをつかんでくださいね。
本記事の執筆者について

金指歩
法学部政治学科卒業・信託銀行出身のフリーライター。FP3級を大学在学時に取得。不動産会社や証券会社でも勤務経験あり。 カードローンやクレジットカード、資産運用、生命保険・医療保険など、金融系コラム記事を中心に執筆している。

飯田道子からのコメント
ファイナンシャルプランナー
いつかは海外で暮らしてみたい、留学したい、働いてみたいと考えている人は少なくありません。
とはいえ、先立つのはお金のこと。海外暮らしを実現させるためには、どのような方法で資金を確保できるのでしょうか?
また、働く方法として人気のワーキングホリデーはどのような制度なのかについても解説します。
▼お金がなくて悩んでいたら、こちらの記事を是非参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
監修者飯田 道子
金融機関勤務を経て1996年FP資格を取得。
現在は各種相談業務のほか、セミナー講師、執筆活動、独立支援などを活動は多岐に渡る。
どの金融機関にも属さない独立系FPとして、金融・保険情報が得意。
また海外移住の相談などにも対応しており、特にカナダや韓国への移住支援などを行っている。
「宅建資格を取るまえに読む本」「貯める!儲ける!お金が集まる94の方法」「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」「テラー必携‼ あなたのファンを増やす魔法の質問」などの著書もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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お金がないけど留学したい場合に利用できる奨学金制度

留学の費用が必要な時に利用できる制度として奨学金制度があります。
奨学金は大きく分けて2種類あり、返済の必要がない給付型と、卒業後から返済の必要がある貸与型の2種類です。
返済の必要がない給付型奨学金は当然ながら申込みが殺到するため、かなり優秀な成績を収めないと採用されません。
採用のハードルが低い貸与型奨学金は、留学から帰国・卒業後に返済がスタートします。
奨学金制度を実施している公的な機関は日本学生支援機構(JASSO)が有名で利用者数が最も多いです。
他にも官民協働が取り組む留学促進キャンペーンのトビタテ!留学JAPANや、公益財団法人経団連国際教育交流財団が実施している経団連グローバル人材育成 スカラーシップ奨学金などがあります。
公的なもの以外だと、大学生や高校生の場合には学校ごとに実施しているものが利用できたり、社会人の場合には民間団体が実施しているものが利用できたりします。
なお、長期留学の場合は貸与額がもかなり多額になるため、返済も長期に渡ることになり、20年近い返済期間になるケースもあります。
返済シミュレーションをしっかりと行い、計画的に納得の上で申し込む必要があるでしょう。
日本学生支援機構
日本学生支援機構では、留学のための奨学金としていくつかの支援制度が用意されています。
下記では制度の中の一つである海外留学支援制度(協定派遣)についてまとめています。
協定派遣とは、海外の学校と学生交流に関する協定などに基づき、在学中の大学に在籍したまま留学する場合、日本人学生に対して留学費用の一部を奨学金や渡航支援金として支援する制度のことです。
応募要件 |
|
---|---|
奨学金の金額 | 月額8万円~12万円 |
返済の有無 | 無 |
所得制限 | 給与所得者の場合:年間収入金額(税込)が300万円以下 給与所得者以外の所得を含む場合:年間所得金額(必要経費等控除後)200万円以下 |
申込み期間 | 大学によって異なる |
公式サイト | https://www.jasso.go.jp/ryugaku/index.html |
日本学生支援機構による海外留学のための奨学金は上記の協定派遣の他にも、学士の学位取得を目指して留学する人を対象とした給付型奨学金や、卒業後に返済をしていく貸与型奨学金があります。
奨学金制度の中では利用者数も多く最も有名な機関であるため、奨学金についての具体的なイメージがまだ持てない人はまず検討してみると良いでしょう。
トビタテ!留学JAPAN
トビタテ!留学JAPANとは、文部科学省が行っている留学促進キャンペーンです。
2022年度までに約9,500人の学生が奨学金を採用されていて、2023年からは新たなステージとして返済不要の奨学金を支給する事業を始めとする3つの事業を取り組みながら留学生をサポートしています。
「新・日本代表プログラム」という名前の奨学金制度は、大学生等対象コースと高校生等対象コースの2つがあります。
下記では大学生等対象コースについての情報をまとめています。
応募要件 |
|
---|---|
奨学金の金額 | 月額120,000円~160,000円(家計基準内) |
返済の有無 | 無 |
所得制限 | 年間891万円~1,003万円(世帯人数などによって異なる) |
申込み期間 | 大学によって異なる |
公式サイト | https://tobitate-mext.jasso.go.jp/ |
トビタテ!留学JAPANの奨学金は返済不要の手厚い支援で、留学のプランを自分で設計できるという特徴もあり、自身に合った学び方で留学をしたい人にはおすすめの奨学金制度です。
採用までには書面審査と面接審査があるので、留学に向けての意欲や思いをしっかりと伝えられるようにしておく必要があります。
経団連グローバル人材育成 スカラーシップ奨学金
経団連グローバル人材育成スカラーシップ奨学金とは、公益財団法人 経団連国際教育交流財団が実施している奨学金制度です。
将来、グローバルなビジネス領域で活躍する意志を持つ学生を対象とした返済不要の奨学金です。
応募要件 |
|
---|---|
奨学金の金額 | 200万円 |
返済の有無 | 無 |
所得制限 | 記載なし |
申込み期間 | 2025年8月5日(火)~10月8日(水) |
公式サイト | https://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/ishizaka/2026global.pdf |
応募資格の一番上に書かれているようにスカラーシップ奨学金は、将来的にグローバルなビジネス領域での活躍を目指す人を募集しています。
将来のビジョンが明確な人にはとてもおすすめの奨学金制度です。
留学費用を抑えて留学する方法
留学の費用を抑える方法には、次の4つがあります。
それぞれの詳細を解説していきます。
学費や物価が安価な留学先を選ぶ
学校や留学する国によって学費やその国の物価は異なるため、学費や物価が安価なところを選ぶと留学費用に余裕が持てます。
以下の国は比較的安価に留学できる国として知られています。
フィリピン |
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---|---|
オーストラリア |
|
マルタ |
|
ただし、留学費用の安さだけを重視して選んだことにより、自身の学びたいものが学べなくなってしまうという事態も考えられるため注意が必要です。
まずは留学して何を学びたいのか明確にした上で、なるべく安価な留学先を選ぶようにしましょう。
長期留学ではなく短期留学にする
留学先で過ごす期間が短ければ、現地で過ごすための費用も抑えられます。
留学の期間には1年以上の長期間留学と2週間~3か月程度の短期留学があります。
学習内容と費用のバランスを取りながら期間を決めると良いでしょう。
国や居住場所によって異なりますが、6か月程度の長期留学の費用はおよそ200万~350万円ほどかかります。
一方で3か月程度の短期留学の費用は、およそ100万円~150万円ほどで済むとされています。
ワーキングホリデーを活用する
ワーキングホリデーとは、2つの国同士で協定を結び青年が他国での休暇を楽しみつつ、滞在資金をその国での就労で稼ぐことを認める特別なビザの制度です。
現在ワーキングホリデーの協定国とされているのはオーストラリアやカナダ、イギリスをはじめとする29か国です。
行ける国が限られていることは留学との大きな違いとなります。
他にも留学の目的が語学学習や資格取得、学術研究であること対して、ワーキングホリデーの目的はあくまで現地での生活、就労体験です。
現地での生活は語学学習にはつながるものの、資格取得などに励みたい場合などには不向きになります。
渡航先や期間、現地での暮らし方などにもよりますが、ワーキングホリデーのメリットとして留学よりも比較的安価で行けることが挙げられます。
渡航期間 | 準備する費用の目安(最低限~理想) |
---|---|
3か月 | 50万円~100万円 |
6か月 | 90万円~150万円 |
12か月 | 180万円~250万円 |
しかし、上記の表はあくまでも目安であり、必要な費用は現地での生活や就労で稼げる額などによって大きく変わってきます。
安く利用できる留学エージェントを利用するor学校で募集している海外研修を利用する
留学エージェントは、学校と提携しているため手数料が無料のところから、手厚いサポートなどを売りにしている有料のところまでさまざまです。
留学関連の手続きのサポートをしてくれるエージェントを選ぶ際、どのくらいのサポートが付いているのかをよく確認し、自身でできる範囲は自身で解決するようにすれば、なるべく安いところを利用できるかもしれません。
相場としては数万円~30万円ほどになりますが、安いだけで選んでしまうと追加料金が必要になってしまったり、受けたいサポートが受けられなかったりということもあるため注意が必要。
また、学校で募集している交換留学などの海外研修を利用して費用を抑えることも可能です。
海外研修は学校や企業が主体となって行う海外学習プログラムになります。
短期間で行うものが多く、学習内容などはプログラムによって異なりますが、留学より安く学べます。
しかし、その分募集資格が厳しく誰でも気軽に利用できるものではありません。
試験に合格する必要があったり、資格試験のスコアがあったりするなどのデメリットもあります。
留学に必要な費用はいくら?
留学にかかる費用は留学先やホームステイ先などによって変わってくるため、一概に確定はできません。
とはいえ、留学を検討するにあたって、ある程度の費用感は知っておきたいところでしょう。
以下では、留学に人気の英語圏の国を3つピックアップしたため、それぞれの費用感をそれぞれ確認してみましょう。
- アメリカ
- オーストラリア
- カナダ
内訳 | アメリカ(約9か月) | オーストラリア | カナダ | |
---|---|---|---|---|
学費 | 公立大学 | 約430万円 | 約135万円~約315万円 | 約280万円 |
私立大学 | 約620万円 | ― | ― | |
語学学校 | 約120万円~160万円 | 約100万円~180万円 | 約125万円~約150万円 | |
生活費 | 食費・居住費・交通費・教科書代 | 20万円~60万円 | ホームステイ:約90万円~105万円 学生寮:約108万円~130万円 | 約118万円 |
通信費 | 約20万円~ | 約20万円~ | 約20万円 | |
交際費 | 約25万円~ | 約25万円~ | 約25万円 |
※参照元:アメリカ留学の高校生・大学生向けガイド | トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省/オーストラリア留学の高校生・大学生向けガイド | トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省/カナダ留学の高校生・大学生向けガイド | トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省
実際に海外留学する先は人気が特定の国に集中している傾向にあります。
特にアメリカ、オーストラリア、カナダの人気は非常に高く、3か国だけで全留学先のうち、およそ8割弱を占めるほどです。
※参照元:2023(令和5)年度日本人学生留学状況調査結果|独立行政法人日本学生支援機構
人気が集中するのは理由があり、多数の日本人が留学しているため受入れ国側のシステムが整っている安心感もあります。
こちらでは参考までに人気3か国の人気POINTをまとめて紹介します。
留学先 | 人気POINT |
---|---|
アメリカ |
|
オーストラリア |
|
カナダ |
|
※総費用には授業料、滞在費、生活費、航空券、保険などが含まれます
※あくまで平均的な費用であり、滞在先や生活レベルなどによって大きく費用は変わってきます
上記の3か国は定番とはいえ、同じ国の中でもさまざまな雰囲気を持った都市があり、豊かなバリエーションの中から選択できます。
はじめての留学先として安心しておすすめできますし、経験者の方でもリピートする価値は十分にあるといえそうです。
アメリカ
内訳 | 金額 | |
---|---|---|
学費 | 公立大学 | 約430万円 |
私立大学 | 約620万円 | |
語学学校 | 約120万円~160万円 | |
生活費 | 食費・居住費・交通費・教科書代 | 20万円~60万円 |
通信費 | 約20万円~ | |
交際費 | 約25万円~ |
※約9か月の概算となります
※参照元:アメリカ留学の高校生・大学生向けガイド | トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省
アメリカは大学や語学学校などの数が多く、さまざまな人や文化の中で学べるため、留学先の中でも人気の国です。
数ある留学先の中で、授業料などを始め、費用が比較的高いことが特徴でもあります。
アメリカの家賃は高額なところが多いため学生同士でルームシェアをして費用を抑える人も多いです。
ただし、家賃の安さだけで選ぶと治安の悪い場所になってしまうことも多いため注意が必要。
アメリカではホストファミリーの受入れ態勢も充実しているため、慣れない土地で安心して暮らせるようにホームステイを選んでも良いでしょう。
オーストラリア
内訳 | 金額 | |
---|---|---|
学費 | 公立大学 | 約135万円~約315万円 |
私立大学 | ― | |
語学学校 | 約100万円~180万円 70万円~150万円 40万円~120万円 | |
生活費 | 食費・居住費・交通費・教科書代 | ホームステイ:約90万円~105万円 学生寮:約108万円~130万円 |
通信費 | 約20万円 | |
交際費 | 約25万円 |
ワーキングホリデーの協定国として登録もされているオーストラリアは、英語圏の中でもかなり治安が良く、美しい大自然に囲まれた国で楽しみながら学べることから人気の留学先です。
留学生の受入れにも積極的な国で、アメリカに比べると授業料なども安価になります。
滞在する場所によっては食事付きのホームステイより、部屋を借りて学生同士でルームシェアをする方が費用を抑えられる傾向にあります。
カナダ
内訳 | 金額 | |
---|---|---|
学費 | 公立大学 | 約280万円 |
私立大学 | ― | |
語学学校 | 約125万円~150万円 | |
生活費 | 食費・居住費・交通費・教科書代 | 約118万円 |
通信費 | 約20万円 | |
交際費 | 約25万円~ |
カナダは語学を始めとする教育水準が高い国として知られています。
治安も比較的良い上に、授業料などの費用も安価なため、留学生が生活しやすい環境が整っています。
ただし、トロントやバンクーバーなどの都市部になると交通は便利になりますが家賃が高い物件が多いです。
滞在するところが都市部か郊外かによって費用が変わってくるため、慣れないうちは学生寮やホームステイで暮らし、慣れてきたら学生同士でルームシェアをすると費用を抑えられるでしょう。
現地での滞在費だけではなく、渡航前の審査にもお金が必要
海外留学に行く際は授業料や現地での滞在費だけでなく、渡航前にも費用がかかります。
海外渡航の際は、観光目的の短期間な旅行などを除いて、原則としてビザの発給が必要。
国によってビザの手数料は異なり、「当面の滞在費」を有しているかが渡航条件になっている場合もあるため気を付けてください。
また、渡航先によっては日本にはない病気が発生していたり、日本より感染リスクが高い病気があったりします。
それらを防ぐために、事前に予防接種を要求する国もあるので早めに予防接種の計画を考えておきましょう。
項目 | 費用 |
---|---|
航空券(往復) | 5万円~20万円 |
海外保険 | 15万円~25万円 |
健康診断費 | 1万円~3万円 |
予防接種費 | 1種類ごとに5,000円~1万円 |
ビザの申請やパスポートの手数料 | 1万円~5万円 |
※参照元:海外旅行保険比較サイト/ビザ手数料|外務省/Expedia
海外渡航の際には、短期観光などをのぞけば原則としてビザ(査証)の発給を受ける必要があります。
ビザの手数料は渡航先により異なり、0円~5万円ほどと大きく差があるので気をつけましょう。
また、渡航先や渡航条件によっては「当面の滞在費用」を有していることがビザの発給条件となる場合もあります。
ビザの申請時に預金の残高証明の提出が求められたりします。
このお金は「使える状態で持っている」ことがポイントで、当然ですが渡航先では自由に使うことができます。
ようするに渡航先で生活が行き詰まることのないように、当面現地で暮らせるお金を持っているかのチェックというわけです。
基本的にはきちんと渡航準備をしていれば、それだけのお金は準備することになります。
ビザの申請時にそのようなチェックがあるということを覚えておくと良いでしょう。
- 渡航前のビザ申請で、「手数料」や「当面の滞在費用の証明」が必要になる場合があるので要チェック!
留学費用が足りない時の対処法
海外留学は奨学金制度を利用したり、留学費用を抑える工夫をしたりしても、授業料に滞在費、渡航前に必要な費用など、多大な金額がかかってしまいます。
奨学金などを利用してもお金が足りない時には、渡航前にかかるお金をカバーするために下記のような対処法が有効です。
借りると返済が必要にはなりますが、留学によってその時にしか体験できないこともあるため、借りて留学に行けるチャンスが得られるなら長い目で見て上記の方法を検討してみるのも良いでしょう。
親や親族も遊びではなく「学び」のためであればお金を貸してくれる可能性は高いかもしれません。
親や親族からお金を借りる
親や親族に相談できる状況であれば、まずはお金が足りないという状況について相談してみると良いでしょう。
相談の際は、なぜ自身は留学したいのか、留学してどのようなことを学びたいのかなど、留学に対する意欲をしっかりと伝えることが大切です。
また、親や親族にお金を借りることになっても、明確な返済予定日などを事前に考えておくことも重要です。
カードローンで借りるよりも返済に対してはやや融通がきく可能性もあるでしょう。
いずれにせよ、親や親族だからといって横柄にはならず、誠実な態度で相談してみることが重要です。
教育ローンを利用する
金融機関の多くは、教育資金に幅広く対応する「教育ローン」を比較的低金利で提供しています。教育ローンが優れているのは以下の点です。
- 多くの金融機関で利用可能(国の教育ローン(日本政策金融公庫)も申込可能)
- 思い立ったときにいつでも申込むことができる
- 基本的には学業成績やTOEICの点数などは問われない
- 都度借入タイプならすぐに必要な金額だけ借りておき、足りない分を追加借入することで金利負担を少なくできる
- 個人ローンの中では比較的低金利で利用できる(キャンペーン金利で募集されることもあり)
教育ローンの都度借入の利用は、無駄なく借り入れできるのが魅力です。留学期間中にお金が足りなくなったタイミングで追加借入ができるので無駄がありません。
クレジットカードを持っていれば教育ローンで追加借入したお金を引落口座に入金すれば送金手数料もかかりませんね。
海外では基本的に現金よりもクレジットカードのほうが使い勝手が良いものです。
ただし教育ローンも貸与型の奨学金と同様に返済が必要になります。返済シミュレーションを活用して、計画的に利用するようにしましょう。
カードローンを利用する
カードローンを利用して費用に充てることも手段の一つです。
渡航前に必要な費用に充てるだけでなく、現金を海外でも利用できる口座に預けておけば、海外のATMから引き出すことも可能。
現地通貨で引き出せるため、両替などの手間もなく急な出費にも対応できます。
しかし、カードローンは奨学金や教育ローンなどと違って利子が高いため、返済が困難にならないように計画的な利用が求められます。
まとめ
こちらの記事では留学費用の準備の仕方について解説しました。
最後にもう一度、大切なポイントを振り返っておきましょう。
- 定番留学先は「アメリカ」「オーストラリア」「カナダ」の3カ国で、全体の6割を占める
- 定番留学先への3ヶ月留学総費用の相場は約100万円~150万円
- 費用の安さだけで留学先を決めるべきではないが、比較的コスパの高い留学先は存在する
- ワーキングホリデーは協定締結国のみ利用可能な制度で、アメリカ、ロシア、中国などは含まれない
- 留学とワーキングホリデーとの大きな違いは「対象国」「主目的」「就労の可否」の3つ
- 「留学で得たいもの」をはっきりさせることが、最適な留学先選びにつながる
- ワーキングホリデーで準備するべき費用は、現地での生活、就労で稼ぐ金額によって大きく変わってくる
- 留学費用を準備するには「自分で貯める」「奨学金を利用する」「教育ローンを借りる」などの方法がある
これらのことを理解していただくことで、あなたがどのように留学資金を準備するべきかが判断できるようになるでしょう。
留学にはどうしても費用がかかるものですが、お金の悩みを抱えたままでは留学にも身が入りませんね。
ぜひ適切な方法で留学資金を準備できるように、こちらの記事を参考にしてみてください。
本記事の執筆者について

金指歩
法学部政治学科卒業・信託銀行出身のフリーライター。FP3級を大学在学時に取得。不動産会社や証券会社でも勤務経験あり。 カードローンやクレジットカード、資産運用、生命保険・医療保険など、金融系コラム記事を中心に執筆している。
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- ※アイフル:※申込の状況によっては、希望に沿えない場合があります。