車の査定基準5つを徹底解説!中古車を高く売るためのコツも紹介
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いざ愛車を売ろうと思っても、買取店などで査定してもらった金額が本当に妥当なのか、なかなか判断がつかないものですよね。予想していたより安い金額だったときはなおさらだと思います。
車の査定基準を知っておけば、事前に査定額を予想しやすくなるため、より納得して車を手放すことができます。
この記事では、査定士がチェックする車の査定基準についてわかりやすく説明していきます。そのうえで少しでも愛車を高く売るコツも解説するので、納得のいく価格で車を売却したいという方はぜひ参考にしてください。
ぜひ最後までお読みいただき、愛車に少しでも高い値段をつける参考にしてください。
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自動車ライター / 株式会社グラフィカ・ワン
監修者増田真吾さん
和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。
国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。
その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。
▼保有資格
2級ガソリン・ジーゼル自動車整備士(国土交通省)
自動車検査員(国土交通省・運輸支局)
国内自動車メーカー技能認定資格2級株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
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車の査定基準5つを紹介
多くの中古車買取店は、JAAI(日本自動車査定協会)が提示する「中古車査定基準」を基準にして車査定をしています。
JAAIの査定基準では、車の「標準状態」が複数の項目で定められており、傷の有無などを元に加減点方式で査定が行われます。
JAAIが定める「標準状態」は以下のとおりです。
JAAIが定める標準状態
- 外装、内装は無傷とする。
- エンジン、足回り関係は、走行に支障なく良好であること
- 車検の残月数は3ヶ月以内とする。
- 走行キロ数は標準走行キロとする。
- タイヤの残り溝は1.6mm以上であること。
- その他、事故による修復歴、損傷減価要因、改造工作等のないこと
※参照:JAAI公式サイト
査定基準の要点を絞ると、以下のようになります。
5つの査定基準
それぞれの査定基準について順番に説明していきます。
外装・内装の状態
車の査定でまず第一に見られるのが、外装・内装の状態です。
車は外を走っていれば必ず傷がつくものですから、少しの傷では大きな減額にはなりません。具体的には、爪が引っかからない程度の浅い傷であれば査定額には影響しません。
一方で、ボンネットやドアの外装に凹みがあった場合などには、その凹みの大きさによって減点されます。
ただし、凹みがあったとしても絶対に自分では修理しないようにしましょう。傷を隠そうと自分で手を加えてしまうとすると、余計に傷の部分が目立ってしまい、査定額が下がることもあるからです。
外装・内装の傷や凹みがあっても、ご自身では手を加えずに査定に出すようにしてください。
傷がある車の査定については、「傷や凹みの車査定への影響を解説!傷のある車でも高く売る方法も紹介」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
エンジン・足回りの状態
エンジンは車の心臓部分です。ここを傷めてしまっている場合、最悪の場合は査定額0円で廃車にしなければならないこともあります。
査定ではエンジン音やオイル、プラグの状態などから走行に支障がないかどうかがチェックされます。マフラーなどの足回り部分も査定基準の一つです。
まだ売却を検討中という方は、ぜひ査定の前にエンジンや足回りのメンテナンスが行き届いているかチェックしてみてください。
車検の残月数
JAAIの査定基準では、車検の残り月数が3ヶ月以内であることが標準状態とされています。ただし査定の際に車検有効期間は確認されるものの、売る際に調整できるものではないため特に気にする必要はないでしょう。
実際の査定では、残り月数が少ない場合も査定額に大きく影響することはありません。一方で車検の残り月数が4ヶ月以上となっている場合は査定額が高くなる可能性もあります。
なお、車検切れになってしまった車も買取は可能です。
車検切れした車の売却については「車検切れの車も買取できる!おすすめ売却時期と高く売る方法も解説」で詳しく解説しているので気になる方はご参照ください。
年式・走行距離
年式と走行距離は車の査定額を決める大きな要因の一つです。
JAAIの標準状態の一つとして「走行キロ数は標準走行キロとする」とありますが、実際の査定では走行距離だけではなく、年式も合わせて加減点が行われます。例えば、同じ2年乗った車でも、走行距離が標準より少ない場合は加点されます。
また年式と走行距離が査定額に影響する度合いが車種やグレードによっても異なります。リセールバリューが高い車は、走行距離が長くても需要があるため、査定額は高くなる傾向があります。
「走行距離は車査定でどれだけ影響する?シミュレーションで検証」で走行距離と査定額の関係について詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてください。
タイヤのすり減り具合・修復歴・事故歴など
タイヤのすり減り具合・修復歴・改造歴なども査定基準の一つです。
タイヤは残り溝が1.6mm(スリップサイン)以上あることが標準状態とされているため、すり減り具合が大きいと減点される可能性があります。
査定額に影響する要素として、修復歴・改造歴もあります。修復歴とは車の骨格に影響する重大な損傷があった記録のことです。
骨格部分に損傷をきたすほど大きな事故を起こした車は、時間が経ってから異常が発生するリスクがあるため、大きな減点となります。
改造車は多くの場合、次のオーナーが見つかりにくくなる可能性があるため、買取価格は大きく下がると見込んでおくと良いでしょう。
また、水没車や雪害車、塩害車なども同様です。これらは正確には修復歴車としてはカウントされませんが、査定士が見れば一発でわかる状態なので減額は確実と考えた方がいいでしょう。
その他の査定基準も合わせてチェック!
これまで説明した5つの観点が、車査定における大きな基準となります。ただ、中古車は車によって状態が異なるため、他にもさまざまな観点からチェックされます。
その他の知っておきたい査定基準を補足として解説します。
その他の査定基準2つ
- 整備記録簿と取扱説明書があると買取価格がアップ
- ボディカラーも査定額に影響
整備記録簿と取扱説明書があると買取価格がアップ
「定期点検整備記録簿」と「取扱説明書」があると、査定額が上がる可能性があります。
「どこが故障したか」「どこを交換したのか」がはっきりわかるので、店舗側も顧客に説明しやすいですし整備時にも便利です。次のオーナーにとっても交換時期が近い部品がわかっていると安心して購入できるため、価値が上がります。
エンジンの修理や修復歴のある場合でも、これらの書類があると買取店からも好意的な価格をつけてもらえる可能性が高くなります。大切に保管しておきましょう。
また正規ディーラーで点検整備を受けていれば、そうでない場合よりも買取業者は安心して買い取れるため、さらに評価されることもあります。
査定の際には、正規ディーラーで点検整備を依頼していた旨も査定員に伝えておくのがおすすめです。
ボディカラーも査定額に影響
JAAIの査定基準に記載はありませんが、買取価格に大きく影響するのがボディカラーです。
人気な色ほど高く、場合によっては万単位の差がつくこともあります。
日本で人気があるとされているのは順番にホワイト、ブラック、シルバー、ブルー、レッドで、高級感のあるパールホワイトなどはソリッドホワイトよりさらに買値が高くなります。
「車の色は下取り価格に影響する!人気・不人気色と価格の差を紹介」でボディカラーと査定額についてより詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
査定基準はあくまでも参考程度にする
以上、車査定の基準について詳しくご説明しました。
しかしJAAIの提示した基準はあくまでも参考です。すべての車がこの基準を順守しているわけではなく、また実際の価格は地域や時期、店舗が得意とする車によっても変わってきます。
例えば、CMやドラマなどで話題になった車は買値が高くつくこともありますし、逆にメーカーの不祥事でイメージが下がってしまった車は人気が下がり、買取価格も安くなってしまうことがあります。
地域も、アウトドアカーの需要が高い地域と低い地域で買取価格は変わります。ご紹介した査定基準は、あくまでも参考程度にしておきましょう。
「妥当な査定額か」を見極めるには査定相場を参考にする
査定に使われる項目だけでなく、実際に自分の車につけられた査定額が安いのか高いのか、その基準が欲しいところですよね。
そういった場合に参考になるのが「ナビクルの車買取・査定相場/下取り相場の検索」です。査定に出す予定の車の相場を調べることが可能です。
また検索結果では、査定相場の過去・現在・未来の価格をグラフで見ることも可能です。できるだけ高く売りたい方やまだ売却タイミングを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
増田さん
買取業者は、買い取った車を転売することで生まれる差額で利益を得ているため、1円でも安く買いたいのが本音であり、いきなり上限額を提示してくることはまずありません。それどころか、中には相場から相当乖離した安値を提示してくる場合も考えられます。
そのため、事前に大体の相場を把握しておけば、法外な安値で買い叩かれることを防ぐことができます。
では次に、どうすれば車を高く売ることができるのか、そのコツを具体的に解説していきます。
愛車を高く売る3つのコツを紹介
車査定の基準を知るだけでは、実際の買取価格が高くなることはありません。
そこで、これから車を売る人ができる「高く売るコツ3つ」を紹介していきます。
車を高く売るコツ
少しでも愛車を売りたい方に向けてわかりやすく解説していきます。
愛車を売るべき買取先を賢く選ぶ
中古車買取店といってもピンからキリまであり、いざ査定を頼もうにも、たくさんの買取店に目移りしてしまうと思います。また「ディーラーで下取りしてもらうのではだめなのか」という疑問もあると思います。
結論から言うと、ディーラーでは車の細部までは査定してもらえない場合も多いので、多くの場合は中古車買取店を利用する方が車を高く売ることができます。
ほとんどの車は大手買取店への売却がおすすめ
大手買取店は、車を売る際の手続きをしっかり行ってくれるのでおすすめです。またトラブルが起きた際の対応も丁寧です。
ガリバーやアップル、ビックモーターなどの大手買取専門店は、個々の利益が少なくとも全国で利益を出せればいいという考えのため、うまく価格交渉をすれば査定額を上げることができます。
逆に地元に根づいた買取店は、大手ほどの金銭的な余裕がない場合が多く、結果として大手買取店の方が買取価格が比較的高くなる傾向があります。
「自分の車をどこに持っていけばいいのかわからない」という方はまず大手店舗に持っていくのが間違いのない選択です。
そんな大手の車買取業者をランキングにしたので、一緒にチェックしておくのがおすすめです。
売る車と同じメーカーで車を買うならディーラー下取りはアリ
先ほどディーラーでの査定はおすすめできないと書きましたが、例外があります。それはあなたが「売る予定の車と同じメーカーの車に乗り換えたい」という場合です。
この場合、そのメーカーを専門に扱うディーラーに持ち込むことでメリットが発生する可能性があります。
買取価格はそこまで変化しないかもしれないものの、次の車を購入する際に値引き交渉で有利にしてもらえる可能性があるからです。
ディーラーでの下取りに出そうか迷われている方は、「ディーラー下取りは損?メリットと注意点、車買取との違いを徹底解説」も参考にしてみてください。
増田さん
記事にもあるように、比較的買取業者の方がディーラーの下取りよりも高値が付きやすい傾向があります。
そのため、とにかく高く売りたいという方は、できる限り買取業者の査定を受けることがおすすめです。
対して、ディーラーのメリットは、売却と購入を1か所の店舗ですべてお任せできること。売却する車と購入する車のメーカーが同じで、手間をかけたくないという方は、ディーラーでの下取りを優先的に考えてもいいでしょう。
とはいえ、まだまだ査定をお願いする店舗を絞り切れない方も多いと思います。そんな方におすすめなのが、冒頭で述べた「一括査定サービス」です。次でご説明します。
一括査定の利用で査定額を比較する
一括査定とは、「自分の車の情報と査定に必要な個人情報を一度入力することで、複数の車買取店に一括査定の依頼ができるサービス」のこと。一括査定を利用するのに料金は一切かかりません。
一括査定の特徴は、それぞれの店舗の買取価格を知ることができる点です。最終的には出張査定や店舗に持ち込んでの査定で金額を決めてもらうことになりますが、「持ち込む店舗を複数の選択の中から絞れる」「一番高く買い取ってくれる店舗を探せる」という大きなメリットがあります。
おすすめの一括査定サイトを3つ紹介します。気になる方はぜひチェックしてみてください。
おすすめ一括査定サイト
特にナビクルでは現在の下取り相場だけでなく、過去や今後の下取り額の見通しなどもグラフで見ることができ「いつ売るべきか」を見ることができる相場検索があります。
今回紹介している一括査定サイト以外は以下の記事で紹介していますので、ご参照ください。
まとめ
あらためて要点を整理すると以下のようになります。
記事のまとめ
- 基本的にJAAIの査定基準を元に査定が行われる
- 買取相場価格を見て、適正な査定額かを判断する
- 売却先は大手買取店を選ぶのがおすすめ
- 一括査定を使うと車を簡単に高く売れる
査定基準と査定相場を把握することで、納得して車を手放せるでしょう。実際に査定依頼をする際には、一括査定サービスを利用すれば車を高く売ることができます。
この記事が、あなたが愛車と笑顔でお別れするお手伝いになれば幸いです。
イーデス イチオシ!
買取相場より30万円高く売る!最高の決め技
- 車を高く売りたいなら、ディーラー下取りに出さない
- 査定額には決まりがなく、さまざまな要因で買取価格は決定される
- 車をいちばん高く売る方法は、複数の買取業者に競わせること
車買取業者は安く車を仕入れることで、利益を増やすことができます。買い叩かれるのを防ぐためには、 事前に車の買取価格を複数の業者に競わせることが大切です。 1回で複数業者に査定依頼できる「一括査定サイト」を利用して、納得いく査定額を引き出してください。
利用実績470万件以上(※2023年10月時点)の車の一括査定サイトを利用すれば、 30万円~60万円高い査定額が出ることもあります。時間が経過するほど車の買取相場は下がっていきます。売りたいと思ったら、早めに調べることをおすすめします。
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車種にもよりますが、査定額にもっとも影響を与えるのは「年式・走行距離」です。
それまで自家用車として使ってきているため、年式と走行距離はどうにもならないと思われるかもしれません。しかし、その車を高く買い取ることができる業者を選ぶことで、多少なりとも高く売ることが可能です。
買取業者は、その業者によって得意不得意があり、また売却する時期によっても買取額が異なります。
年式が古く走行距離が多い場合は、複数の買取業者から査定見積もりを取り、一番高く買い取ってくれる業者に売却するようにしましょう。