ローン中の車を売るには?残債がある車の売却方法をわかりやすく解説
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ローンが残っている車でも、必要な手続きをすれば売却できます。
- 所有権が本人または家族にある場合:所有権解除・名義変更をすることなく売却できる
- 所有権が上記以外にある場合:ローン残債を支払い、売却先の業者に名義変更をしてもらう必要がある
車の所有権が誰にあるか、車を売って得たお金でローンを完済できるのかによって対応方法が変わるため注意が必要です。
基本的には売却先の業者がさまざまな手続きを代行してくれますが、必要な対応について事前に知っておきましょう。
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自動車ライター / 株式会社グラフィカ・ワン
監修者増田真吾さん
和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。
国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。
その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。
▼保有資格
2級ガソリン・ジーゼル自動車整備士(国土交通省)
自動車検査員(国土交通省・運輸支局)
国内自動車メーカー技能認定資格2級株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
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ローンが残っている車でも売却できる!まずは車の所有権を確認
ローンが残っている車でも、必要な手続きを行えば売却が可能です。
ローン中の車でも車買取業者へ買取に出して、売却額を残っているローンの返済にあてることができます。
ローンが残っている車を売る場合、まずは売りたい車の名義が誰になっているか(所有権)の確認が必要です。
所有権とは車を所有している人が持つ権利のことで、車を売る権利は原則としてその車の所有者にあります。
車の所有権は、ローンを契約して乗車している人にあるとは限りません。ローンを契約して車を購入した場合、すべて返済するまで車の所有権はローン会社にあるケースが多いです。
車の所有権がどこにあるのかによって、売却方法が以下のように変わります。
残債がある車の売却方法
- 所有権が本人または家族にある場合:所有権解除・名義変更をすることなく売却が可能
- 所有権が上記以外にある場合:ローン残債を支払い、売却先の業者に名義変更をしてもらう必要がある
車の所有者が誰かを確認するためには、自動車検査証(車検証)の中段あたりに記載されている「所有者の氏名または名称」をチェックしましょう。「使用者」ではなく「所有者」の確認が必要です。
自動車検査証に記載された所有者(名義人)が誰であるかによって、売却の手順にどういった違いや注意点があるのか説明していきます。
所有権が本人または家族名義の場合
車検証の所有者の欄に記載された氏名が本人または家族である場合は、問題なく車を売却できます。
ただし、繰り返しになりますが、車を売る権利は所有者にしかありません。家族が所有者(名義人)の場合、本人の同意を得ること、本人以外が手続きを行う際には委任状などの書類を準備することが必要です。
また、特に注意が必要なのが、銀行などのマイカーローンを利用している場合です。
ローン支払い中でも車が自分の名義になっていることがありますが、利用しているローンによっては残債がある状態での車の売却を禁止している場合があります。
所有権が自分にあっても、利用しているローンの規定を確認してから売却に進みましょう。
所有権がローン会社やディーラー名義の場合
車の所有権が本人や家族にない場合は、名義変更(所有権の解除)が必要です。
普段自分の車として使用していたとしても、所有者がローン会社などになっている場合、そのままでは車を売ることができません。
ディーラーや中古車販売店などで車をローン購入すると、車検証(自動車検査証)に記載される所有者は、ローン会社やディーラー、またはクレジット会社の名義になるのが基本です。
ローン会社やディーラーの所有権解除をするには、原則として先にローンを完済する必要があります。車の売却金額で残りのローンを支払うのが一般的な方法です。
しかし、車の売却金額でローンを完済できる場合とできない場合があります。それぞれのケースでの対応方法を以下で見ていきましょう。
売却額と残債のどちらが大きいかで対応が変わる
車の売却金額がローンの残債を上回っていれば問題ありませんが、ローンの残債よりも売却金額が少ない場合、返済しきれなかった分のローンの支払い義務が残ります。
支払い義務の違い
- 売却額>ローン残債・・・売却金でローンを完済すれば問題なし
- 売却額<ローン残債・・・残ったローンを支払う必要がある
売却の手順がそれぞれで異なるので、該当する方の売却手順を確認しましょう。
売却の手順
今乗っている車がいくらで売れそうか、買取相場をナビクルの買取・下取り相場検索ページで調べられるので、売却金でローンを完済できそうかどうか確認して検討を進めましょう。
売却金でローンを完済できる場合の売却手順
車の売却額がローン残債を上回る場合、問題なく売却ができると考えてください。車の売却額でローンを返すことで、名義を変更して車を手放せるようになるのです。
上回って残った分のお金は、手元に入ってきます。
また、多くの場合、ローン返済や名義変更の手続きをまとめて売却先の業者が行ってくれます。
本来は売却よりもローンの返済が先に必要そうに思えますが、売却と名義変更を同時に対応してもらえば問題ありません。
実際に車を売る際の流れを簡単に示すと、以下のようになります。
ローンを返済して車を売る際の流れ
- 売却先の買取業者やディーラーに、ローンが残っている旨を伝える
- 車の査定をしてもらう
- 査定額を踏まえ、業者がローン返済と名義変更の手続きを行う
- 返済額を上回ったお金があれば業者から受け取る
たとえば、30万円のローンが残っている車を買取業者に50万円で買い取ってもらうとします。
その場合、「50万円-30万円」で算出される差額の20万円が手元に戻ります(別途手数料がかかる場合があります)。
この際、ローン会社への残債分の返済とローン会社から買取業者への名義変更の手続きは、売却先の買取業者が行ってくれるのが一般的です。自分への名義変更はスキップされます。
手続きを進めてもらう際は、車検証が必要になるので用意しておきましょう。
また、他に「所有権解除照会」「所有権解除依頼書」などの書類が必要な場合があるので、売却先業者の指示に従って用意してください。
ここまでで見てきたように、手放す車の査定額がローン残債より多い場合は、問題なく売却の手続きを進められます。差額を受け取れば売却完了です。
ただし、車の売却額よりもローン残債が多い場合は別の対応が必要になります。以下で確認していきましょう。
ローンを完済できない場合の売却手順と対処法
車の売却金額よりローンの残債額の方が多い場合は、残ったローンをすぐに支払えば問題なく車を売却できます。
ただし、ローンが残ったにもかかわらず手持ちの現金がない場合は、ローンを組み直して支払っていく必要があります。
借り換えをして車を売る際の流れ
- 売却先の買取業者やディーラーに、ローンが残っている旨を伝える
- 車の査定をしてもらう
- 査定額を踏まえ、業者がローン返済と名義変更の手続きを行う
- 新たにローンを組み直す
- 残ったローン(と新たな車のローン)を返済していく
この場合、残ったローンを一時的に業者が立て替えて車の名義変更を行うことになります。なお、ローンの組み直し(借り換え)には以下のようなパターンがあります。
ローン完済できない場合の対処法
- 売却先で新たに車を購入する場合:残ったローンを新しい車のローンに上乗せして組み直す
- 売却のみの場合:残ったローンを新たに組み直す
それぞれについて詳しく説明します。
売却先で新たに車を購入する場合
車を買い替える場合、残ったローンを新しい車のローンに上乗せして組み直すことができます。
今まで乗っていた車のローンと、新しく購入する中古車のローンを一本化するということです。たとえばガリバーでは「プラスローン」というサービスが提供されています。
ローンを一本化することで返済の手続きは簡便になるものの、2台分の車のローンを抱えることになります。
無理のない返済計画を立ててからの利用をおすすめします。
また、安易な買い替えでのローン増加は避けるようにしましょう。
売却のみの場合
売却のみの場合は、残ったローンを新しいローンとして返済していく必要があります。
銀行などでローンを組み直す方法もありますが、残ったローンを返済するためのサービスを提供している業者もあります。
買取業者にローンを肩代わりしてもらい、買取業者に対して返済をしていくというものです。たとえばガリバーでは「残債整理ローン」というサービスを提供しています。
次の車の購入を検討していない方は、新しいローンを組み直して返済しましょう。
ローン中の車を売るべきか判断しよう
ローンが残っている車を売るべきか迷っている方に向けて、「どういう場合に車を売却するべきなのか」を判断するための基準を解説します。
ローンが残っている車を売るかどうかは、次の2つを基準に検討するとよいでしょう。
ローン残債車を売るか判断するポイント
- 売却額でローンを返せるか → 売却相場とローン残高を比べてみる
- 利用頻度と維持費のバランスがとれているか → あまり車を利用しない場合は、車の売却を検討に入れる
売却額でローンを返せるか
「車の売却額でローンが返せる」なら、売却しても問題ないでしょう。
すでに解説した通り、今乗っている車の売却額がローン残債額より低い場合でも、ローンの組み直しができます。
ただし、やはりローンの支払い金額が増えていくのは避けたいところです。家計を圧迫し後悔することになりかねません。
車の売却額は、車の買取相場を調べられるサイトを使っておおまかに把握できますし、現在のローン残高については、ローン会社に問い合わせれば教えてもらえます。
売却額でローンを返済できるか推測し、判断材料にしましょう。
車の買取相場の調べ方について、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
利用頻度と維持費のバランスがとれているか
車の利用頻度に対して維持費が高い場合は売却を検討しましょう。自動車税や車検代、駐車場代などが積み重なれば固定費が増えてしまいます。
もちろん、住んでいる環境によっては車が生活に欠かせない場合もあるでしょう。
しかし「カーシェアリングが利用しやすい」「公共交通機関が豊富で、車が必須というわけではない」といった場合は話が変わります。
車の使用頻度が高くない方は、カーシェアリングなどのサービスや交通機関を都度利用する方が出費をおさえられる可能性が十分にあります。
家計の状況を踏まえ、交通手段の見直しも視野に入れて考えましょう。
ローン返済のために車を高く売ろう
車の売却額とローン残債のどちらが大きいかが、売却を判断するうえでの一番のポイントです。つまり、査定額をどれだけ上げることががとても重要です。
一括査定サービスを利用して複数業者の査定額を比較し、最も高く車を買い取ってくれる業者を見つけるのがおすすめです。
そもそも、車を売る際にはディーラーに下取りに出すのではなく、車買取業者による買い取ってもらう方が高額売却が期待できます。
買取業者に車を売る場合でも、どの業者を利用するかによって査定額が変わります。
近所の車買取業者まで車を持って行くのも方法のひとつではありますが、最も高く売れるという保証はありません。
一括査定サービス「ナビクル」を利用すれば、一度の情報入力で複数の業者に査定を依頼できます。各業者の査定額を比べて、少しでも高い金額で車を買い取ってくれる業者を見つけましょう。
一括査定サービスのメリット・デメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
車を高く売るコツについて「車を高く売る方法やコツ/高価買取を引き出す交渉術を紹介」で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
増田さん
車を高く売りたいなら、逆に「どんな車なら高く買いたいか」について考えてみましょう。個人と店舗という違いはあれ、買取業者に売却するなら、あなたが売り手で、業者が買い手です。
例えば、同じようなデザインの洋服が複数あった場合、値段だけでなくどこを見て買う服を決めますか?縫製の仕方や生地など、さまざまな箇所を見て、値段に見合った洋服を選ぶのではないでしょうか。
車もそれと同じです。よく洗車してから査定に出しても意味がないという意見もありますが、きれいな状態で査定に出せば、あなたが「車を大事にしてきたオーナーかも」と感じさせることができます。
まとめ
ローン中の車(残債車)は売ることができます。売却する際に以下の2点を確認しておきましょう。
ローン中の車を売る前に確認すべき点
- 所有権は誰にあるのか
- 売却額でローンは完済できるのか
くれぐれも、無理な返済計画にはならないように注意しましょう。
ローンを完済するためにも、一括査定サービスを使って車を高く買い取ってくれる業者を見つけてみてください。
イーデス イチオシ!
買取相場より30万円高く売る!最高の決め技
- 車を高く売りたいなら、ディーラー下取りに出さない
- 査定額には決まりがなく、さまざまな要因で買取価格は決定される
- 車をいちばん高く売る方法は、複数の買取業者に競わせること
車買取業者は安く車を仕入れることで、利益を増やすことができます。買い叩かれるのを防ぐためには、 事前に車の買取価格を複数の業者に競わせることが大切です。 1回で複数業者に査定依頼できる「一括査定サイト」を利用して、納得いく査定額を引き出してください。
利用実績470万件以上(※2023年10月時点)の車の一括査定サイトを利用すれば、 30万円~60万円高い査定額が出ることもあります。時間が経過するほど車の買取相場は下がっていきます。売りたいと思ったら、早めに調べることをおすすめします。
現在の
全国の査定相場から算出した価格を配信。
増田さん
乗っている車種や走行距離によって差はありますが、1ヵ月にかかる車の維持費の平均は10,700円程度です(2019年度 社団法人 日本自動車工業会「乗用車市場動向調査」より)。つまり、ローンが残ってしまったとしても、売却するだけで月々の維持費が1万円程度は浮くことになります。
自家用車での移動をすべて公共交通機関に置き換えた費用が、ローン支払い+維持費の合計より1万円以上安くなるのであれば、例えローンが残ってしまっても売却して損をすることはありません。
それでも、公共交通機関やカーシェアを使うのが不便と感じるのであれば、車両価格の安い車種へ乗り換えることを前提に販売店へ相談しましょう。