ローン中の車を売りたい!残債がある車の売却方法をわかりやすく解説
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
「ローン中の車って売れるの?」「車を買い替えたいけれど、ローンの支払いがまだ終わっていない…」という疑問や悩みを持っている方は少なくないでしょう。
ローン残債のある車でも、必要な手続きをすれば売却することができます。
ただし、車の所有権を変更する必要があったり、ローンを完済できるかどうかで対応方法が変わったりするなど、注意点すべき点があります。
基本的には売却先の業者がさまざまな手続きを代行してくれますが、必要な対応については知っておきましょう。
この記事を最後まで読んでいただければ、ローン完済前でも安心して車を売れるようになります。ぜひ参考にしてください。
イーデス イチオシ!
買取相場より30万円高く売る!最高の決め技
- 車を高く売りたいなら、ディーラー下取りに出さない
- 査定額には決まりがなく、さまざまな要因で買取価格は決定される
- 車をいちばん高く売る方法は、複数の買取業者に競わせること
車買取業者は安く車を仕入れることで、利益を増やすことができます。買い叩かれるのを防ぐためには、 事前に車の買取価格を複数の業者に競わせることが大切です。 1回で複数業者に査定依頼できる「一括査定サイト」を利用して、納得いく査定額を引き出してください。
利用実績470万件以上(※2023年10月時点)の車の一括査定サイトを利用すれば、 30万円~60万円高い査定額が出ることもあります。時間が経過するほど車の買取相場は下がっていきます。売りたいと思ったら、早めに調べることをおすすめします。
現在の
全国の査定相場から算出した価格を配信。
自動車ライター / 株式会社グラフィカ・ワン
監修者増田真吾さん
和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。
国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。
その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。
▼保有資格
2級ガソリン・ジーゼル自動車整備士(国土交通省)
自動車検査員(国土交通省・運輸支局)
国内自動車メーカー技能認定資格2級株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
気になる内容をタップ
ローンが残っている車でも売却できる!まずは車の所有権を確認
結論から言うと、ローンが残っている車でも、必要な手続きを行えば売却が可能です。
ローン中の車でも車買取業者へ買取に出して、売却額を残っているローンの返済にあてることができます。
ローンが残っている車を売る場合、まずは売りたい車の名義が誰になっているか(所有権)を確認する必要があります。
所有権とは、車を所有している人が持つ権利のことを指します。つまり、車を売る権利は、原則としてその車の所有者にしかないということです。
車の所有権はローン契約をして乗車している人にあるとは限りません。ローンを契約して車を購入した場合、すべて返済するまで車の所有権はローン会社にあることが多いです。
車の所有権がどこにあるのかによって、売却方法が以下のように変わってきます。
- 所有者が本人または家族にある場合:所有権解除・名義変更をすることなく売却が可能
- 所有者が上記以外にある場合:ローン残債を支払い、売却先の業者に名義変更をしてもらう必要がある
車の所有者が誰かを確認するためには、自動車検査証(車検証)の中段あたりに記載されている「所有者の氏名または名称」をチェックしましょう。
「使用者」ではなく「所有者」の確認が必要なので注意してください。
引用:ソニー損保
それでは、自動車検査証に記載された所有者(名義人)が誰であるかによって、売却の手順にどういった違いや注意点があるのか説明していきます。
所有権が本人または家族名義の場合
車検証の所有者の欄に記載された氏名が本人または家族である場合は、問題なく車を売ることができます。
ただし、繰り返しになりますが、車を売る権利は所有者にしかありません。そのため家族が所有者(名義人)の場合は本人の同意を得ること、本人以外が手続きを行う際には委任状などの書類を準備することが必要です。
また、注意が必要なのが、銀行などのマイカーローンを利用している場合です。
ローン支払い中でも車が自分の名義になっていることがありますが、利用しているローンによっては残債がある状態での車の売却を禁止している場合があります。
所有権が自分にあっても、利用しているローンの規定を確認してから売却に進みましょう。
所有権がローン会社やディーラー名義の場合
車の所有権が本人や家族にない場合は、名義変更(所有権の解除)が必要です。
普段自分の車として使用していたとしても、所有者がローン会社などになっている場合、そのままでは車を売ることができません。
ディーラーや中古車販売店などで車をローン購入すると、車検証(自動車検査証)に記載される所有者は、ローン会社やディーラー、またはクレジット会社の名義になるのが基本です。
ローン会社やディーラーの所有権解除をするには、原則として先にローンを完済する必要があります。車の売却金額で残りのローンを支払うのが一般的な方法です。
しかし、車の売却金額でローンを完済できる場合とできない場合があります。それぞれのケースでの対応方法を以下で見ていきましょう。
売却額と残債のどちらが大きいかで対応が変わる
車の売却金額がローンの残債を上回っていれば問題ありませんが、ローンの残債よりも売却金額が少ない場合、返済しきれなかった分のローンの支払い義務が残ります。
- 売却額>ローン残債・・・売却金でローンを完済すれば問題なし
- 売却額<ローン残債・・・残ったローンを支払う必要がある
売却の手順がそれぞれで異なります。該当する方の売却手順を確認してみましょう。
今乗っている車がいくらで売れそうか、買取相場をナビクルの買取・下取り相場検索ページで調べることができます。売却金でローンを完済できそうかどうか確認して検討しましょう。
売却金でローンを完済できる場合の売却手順
ここからは車の売却額でローンを返せる場合について説明していきます。
車の売却額がローン残債を上回る場合、問題なく売却ができると考えてください。車の売却額でローンを返すことで、名義を変更して車を手放すことができるようになるのです。
上回って残った分のお金は、手元に入ってきます。
また、多くの場合、ローン返済や名義変更の手続きをまとめて売却先の業者が行ってくれます。
本来は売却よりもローンの返済が先に必要そうに思えますが、売却と名義変更を同時に対応してもらえば問題ありません。
実際に車を売る際の流れを簡単に示すと、以下のようになります。
ローンを返済して車を売る際の流れ
- 売却先の買取業者やディーラーに、ローンが残っている旨を伝える
- 車の査定をしてもらう
- 査定額を踏まえ、業者がローン返済と名義変更の手続きを行う
- 返済額を上回ったお金があれば業者から受け取る
たとえば、30万円のローンが残っている車を買取業者に50万円で買い取ってもらうとします。
その場合、「50万円-30万円」で算出される差額の20万円が手元に戻ります(別途手数料がかかる場合があります)。
この際、ローン会社への残債分の返済とローン会社から買取業者への名義変更の手続きは、売却先の買取業者が行ってくれることが一般的です。自分への名義変更はスキップされます。
手続きを進めてもらう際は、車検証が必要になるので用意しておきましょう。
また、他に「所有権解除照会」「所有権解除依頼書」などの書類が必要になる場合があるので、売却先業者の指示に従って用意してください。
ここまでで見てきたように、手放す車の査定額がローン残債より多い場合は、問題なく売却の手続きを進めることができます。差額を受け取れば売却完了です。
ただし、車の売却額よりもローン残債が多い場合は別の対応が必要になります。以下で確認していきましょう。
ローンを完済できない場合の売却手順と対処法
車の売却金額よりローンの残債額の方が多い場合は、残ったローンをすぐに支払えば問題なく車を売却することができます。
ただし、ローンが残っているが手持ちの現金がない場合は、ローンを組み直して支払っていく必要があります。手順を以下で確認しましょう。
借り換えをして車を売る際の流れ
- 売却先の買取業者やディーラーに、ローンが残っている旨を伝える
- 車の査定をしてもらう
- 査定額を踏まえ、業者がローン返済と名義変更の手続きを行う
- 新たにローンを組み直す
- 残ったローン(と新たな車のローン)を返済していく
残ったローンを一時的に業者が立て替えて車の名義変更を行うことになります。なお、ローンの組み直し(借り換え)には以下のようなパターンがあります。
ローン完済できない場合の対処法
- 売却先で新たに車を購入する場合:残ったローンを新しい車のローンに上乗せして組み直す
- 売却のみの場合:残ったローンを新たに組み直す
それぞれについてそれぞれ詳しく説明します。
売却先で新たに車を購入する場合
車を買い替える場合、残ったローンを新しい車のローンに上乗せして組み直します。
今まで乗っていた車のローンと、新しく購入する中古車のローンを一本化するということです。たとえばガリバーでは「プラスローン」というサービスで提供されています。
ローンを一本化することで返済の手続きは簡便になるものの、2台分の車のローンを抱えることになります。
無理のない返済計画を立ててからの利用をおすすめします。
また、安易な買い替えでのローン増加は避けるようにしましょう。
売却のみの場合
売却のみの場合は、残ったローンを新しいローンとして返済していく必要があります。
銀行などでローンを組み直す方法もありますが、残ったローンを返済するためのサービスを提供している業者もあります。
買取業者にローンを肩代わりしてもらい、買取業者に対して返済をしていくというものです。たとえばガリバーでは「残債整理ローン」というサービスを提供しています。
次の車の購入を検討していない方は、新しいローンに組み直して返済していく方法をおすすめします。
ローン中の車を売るべきかを判断しよう
ここまで、ローン中の車を売りたい方に向けて、その方法や注意点を紹介してきました。
しかしそれ以前に「ローンが残っている車を売るべきか迷っている」という方もいるでしょう。
そこで「どういう場合に車を売却するべきなのか」を判断するための基準を解説していきます。ローンが残っている車の売却を判断する際には、次の2つを基準に検討することをおすすめします。
ローン残債車を売るか判断するポイント
- 売却額でローンが返せるか →売却相場とローン残高を比べてみる
- 利用頻度と維持費のバランスがとれているか →あまり車を利用しない場合は、車の売却を検討に入れる
1つずつ解説していきます。思い込みを捨て、まずは冷静に検討してみましょう。
売却額でローンを返せるか
結論として、「車の売却額でローンが返せる」なら、売却しても問題ないでしょう。
すでに解説した通り、今乗っている車の売却額がローン残債額より低い場合でも、ローンの組み直しができます。
ただし、やはりローンの支払い金額が増えていくのは避けたいところです。家計を圧迫し後悔することになりかねません。
車の売却額は、車の買取相場を調べられるサイトを使うことでおおまかに把握できますし、現在のローン残高については、ローン会社に問い合わせれば教えてもらえます。
売却額でローンを返済できるか推測し、判断材料にしましょう。
- (引用元
- ◯◯ )
るので参考にしてください。
利用頻度と維持費のバランスがとれているか
車の利用頻度に対して維持費が高い場合は売却を検討しましょう。自動車税や車検代、駐車場代などが積み重なれば固定費増大につながってしまいます。
もちろん、住んでいる環境によっては車が生活に欠かせない場合もあるでしょう。
しかし「カーシェアリングが利用しやすい」「公共交通機関が豊富で、車が必須というわけではない」といった場合は話が変わります。
現在、車の使用頻度が多くない方は、カーシェアリングなどのサービスや交通機関を都度利用する方が出費をおさえられる可能性が十分にあります。
家計の状況を踏まえ、交通手段の見直しも視野に入れて考えましょう。
車の売り方も含め、利用の仕方を改めて見直したい方はナビクルの「車の売り方・買い方診断」を利用してみてください。
ローン中の車を高く売るコツ
車の売却額とローン残債のどちらが大きいかが、売却を判断するうえでの一番のポイントとなります。
つまり、査定額をどれだけ上げることががとても重要です。売却先の業者や売却する時期・タイミングなどによって査定額は変わります。できるだけ高い査定額で売却するコツを3つ紹介していきます。
車を高く売るコツ
- 一括査定サービスを利用する
- 高く売れる1~3月・9月を狙う
- 査定までに車を綺麗に掃除しておく
車を高く売るコツをそれぞれ詳しく解説していきます。
一括査定サービスを利用する
車を高く売りたいなら、一括査定サービスを利用するのが最もおすすめです。
そもそも、車を売る際にはディーラーによる下取りではなく車買取業者による買取を選ぶ方が高額買取が期待できます。下取りと買取の違いについては「車の下取りは手間が少ない!利用の流れ・注意点や買取との違いも解説」をご覧ください。
買取業者に車を売る場合でも、どの業者を利用するかによって査定額が変わります。
近所の車買取業者まで車を持って行くのも方法のひとつではありますが、最も高く売れるという保証はありません。
そこで、一度に複数の買取業者に査定を依頼できる「一括査定サービス」の活用がおすすめです。複数の業者に査定をしてもらうことで、より高い金額で車を買い取ってくれる業者を見つけることができます。
一括査定サービスのメリット・デメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
高く売れる1~3月と9月を狙う
車にも高く売れる時期やタイミングがあります。1~3月と9月が高価買取のチャンスです。
車の需要が高まる時期にあわせ、買取業者が在庫を確保するために少し高い金額をつけてでも車を買い取ろうとします。
ただし、車の価値は時間が経過するとともに下がっていくため、なるべく早く売却するのが大事です。その中で可能であれば高く売れる時期への調整をしてみてください。
車を売る時期・タイミングについて以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
査定までに車を綺麗に掃除しておく
査定を受ける前に、車を掃除しておきましょう。
車を掃除しても査定額に大きな変化があるわけではありません。ですが、無意味というわけでもありません。
ピカピカに保たれた車は、査定士からの印象が確実に良くなり減額を防ぐことができます。
また、査定時に「査定士に嘘をつかない」「純正オプションはアピールする」の2つのポイントを実行すればトラブルに遭うことなく高価買取を狙うことができます。
増田さん
車を高く売りたいなら、逆に「どんな車なら高く買いたいか」について考えてみましょう。個人と店舗という違いはあれ、買取業者に売却するなら、あなたが売り手で、業者が買い手です。
例えば、同じようなデザインの洋服が複数あった場合、値段だけでなくどこを見て買う服を決めますか?縫製の仕方や生地など、さまざまな箇所を見て、値段に見合った洋服を選ぶのではないでしょうか。
車もそれと同じです。よく洗車してから査定に出しても意味がないという意見もありますが、きれいな状態で査定に出せば、あなたが「車を大事にしてきたオーナーかも」と感じさせることができます。
車を高く売るコツについて、以上で挙げた以外のものも「車を高く売る方法やコツ/高価買取を引き出す交渉術を紹介」で紹介しています。ぜひご覧ください。
まとめ
ローン中の車(残債車)は売ることができます。売却をする際に以下の2点を確認しておくことが大切です。
ローン中の車を売る前に確認すべき点
- 所有権は誰にあるのか
- 売却額でローンは完済できるのか
くれぐれも、無理な返済計画にはならないように注意しましょう。
ローンを完済するためにも、車を高く売るコツをおさえて実践してみてください。
増田さん
乗っている車種や走行距離によって差はありますが、1ヵ月にかかる車の維持費の平均は10,700円程度です(2019年度 社団法人 日本自動車工業会「乗用車市場動向調査」より)。つまり、ローンが残ってしまったとしても、売却するだけで月々の維持費が1万円程度は浮くことになります。
自家用車での移動をすべて公共交通機関に置き換えた費用が、ローン支払い+維持費の合計より1万円以上安くなるのであれば、例えローンが残ってしまっても売却して損をすることはありません。
それでも、公共交通機関やカーシェアを使うのが不便と感じるのであれば、車両価格の安い車種へ乗り換えることを前提に販売店へ相談しましょう。