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VIX(恐怖指数)とは?変動目安のチャート解説から投資方法までわかりやすく紹介

VIX(恐怖指数)とは?変動目安のチャート解説から投資方法までわかりやすく紹介

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  • VIXって何?
  • VIXは投資にどうやって活用するの?

    VIX(Volatility Index)とは、株式市場全体に対する投資家の心理状態を数値化した指数で「恐怖指数」とも呼ばれています。

    VIXをうまく利用すれば優良株を安く購入できたり、有利に投資を行うことができます。

    投資判断の材料としてこの機会に覚えておきましょう!

    この記事では、VIXの概要や目安となる過去の数字、チャート、取引にあたっておすすめの証券会社などを解説します。

    【掲載情報について】
    2022年11月20日時点の情報を掲載しています。

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    VIX指数(恐怖指数)とは

    VIX(恐怖指数)とは、株式市場全体に対する投資家の心理状態を数値化した指数です。

    アメリカのシカゴ・オプション取引所が算出している指標であり、代表的な株価指数であるS&P500を元に、市場が今後30日間で見せる変動を予測・数値化しています。

    どうなったら数値が上がるの?

    今後S&P500が激しく値動きすると予測されるとVIX指数は上昇します。

    反対に、S&P500の株価が安定すると予測されるとVIX指数は下落します。

    なお、VIXが連動する米国株式市場は世界各国の経済と密接な関係にあるため、VIXの変動は世界中の株価に影響を与えると考えられています。

    この影響は日本も例外ではなく、VIXの大幅上昇している時には、日本市場の株価も下落する可能性が高いと考えられるでしょう。

    VIXの目安は10~20%。30%を超えたら要注意!

    tradingview

    引用:tradingview

    VIXは0~100%の間で変動する数値で表される指数です。

    %ごとに、次のように読み解くことができます!

    • 10%~20%台
      →市場は安定しており、投資家に大きな不安はない
    • 30%台
      →市場の動きが不安定になっている
    • 40%台~
      市場がパニック状態になっている

    世界規模のニュースや政治家の発言、経済的な問題の連日報道などがあるとVIXは大きく上昇します。

    株価の変動だけではなく、市場に関連するさまざまな出来事の影響を受けてチャートが変動しますので、将来の市場の動きをより敏感に察知することができるのです。

    【過去データ】VIXが大きく上昇した出来事ランキング

    2000年以降、VIXが大きく上昇したことは数回あります。

    その中でも特にVIXが高まった出来事のトップ3を紹介しましょう。

    過去にVIXが大きく上昇した出来事

    1位:リーマン・ショック

    リーマン・ショックは、サブプライムローンの破綻から始まり、アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻によって起きた2008年の金融危機です。

    アメリカ史上最悪といえる金融危機で、その影響はアメリカ国内に留まらず、世界各国の経済に大打撃を与える結果となり、あらゆる市場の株価が大きく下落しました。

    この事件が発生したときのVIX指数は、89.53%という過去最高の数値を記録しています。

    2位:コロナ・ショック

    2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中で行動規制が敷かれた結果、あらゆる経済活動が停滞し、米国市場に大きな打撃を与えました。

    またアメリカだけでなく世界中の市場が不安定となり、各国の株価も大きく下落します。

    感染状況がいつ落ち着くのかが不透明で、先行きが見えない不安から、VIX指数は85.47%というリーマンショックに次ぐ数値を記録しました。

    3位:中国経済の減速懸念

    2010年に中国は世界第2位の経済大国となりましたが、その後2012年には成長率が鈍化を見せ始めました。

    また非正規の銀行システムであるシャドーバンキングの拡大などの問題により中国金融市場が混乱し、その影響が世界中の市場にも及んでいます。

    こうした中国に端を発した経済の不安定さがVIXを引き上げる結果となり、53.29%という非常に高い数値を記録しています。

    VIX指数(恐怖指数)を投資に活かす方法

    VIX指数(恐怖指数)を投資に活かす方法

    ①VIXによって株式などの売買タイミングをはかる

    VIXは特定の企業やセクターに連動する指数ではありません。

    株式市場全体の安定性を数値化するものであるため、VIXが安定しているときは市場全体が安定かつ成長傾向にあり、急上昇しているときには市場が荒れている可能性があります。

    その傾向を活かして株式などの売買タイミングを測ってみましょう。

    VIXが高い時が買い時

    例えば、VIXはS&P500が元となっている指数であることから、VIXが上昇している時はS&P500の主要銘柄が株価を落とす傾向にあります。

    しかし、その後の経済の安定化にともない株価も回復することが見込まれるため、VIXが高い時期は優良株を安く入手できるチャンスだと考えられます。

    ただし、下がった株価が必ず回復するとは限らず、企業によってはそのまま低水準で推移、または倒産するおそれもあります。

    個別株を購入する場合には、対象の企業の財務諸表から株価を回復するだけの体力がある企業かどうかを確認するようにしましょう。

    ②VIXに連動したETF・ETNに投資する

    VIXは株価指数のため直接投資はできませんが、VIXに連動したETF・ETNへ投資することで間接的にVIXに投資することは可能です。

    VIXは市場が荒れ、投資家が不安を抱えている時期に高騰する指数です。

    そのため株価が下落傾向にある時期ほど利益を上げることが期待できます。

    特にS&P500とは真逆に動く傾向がありますので、S&P500の急落時にリスクヘッジできる投資先として活用できるでしょう。

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    VIX投資ができるETF・ETN

    VIXに連動したETF・ETFを2つ紹介します。

    VIX投資ができるETF・ETN

    • iPath Series B S&P 500 VIX S(VXX)
    • VIX短期先物指数(1552)

    iPath Series B S&P 500 VIX S(VXX)

    iPath Series B S&P 500 VIX S(VXX)は「S&P500 VIX短期先物」に連動する投資成績を目指すETNです。

    ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されており、数あるVIXに連動するETF・ETNの中でも高い人気を誇ります。

    なおVXXはCFD(差金決済取引)で購入できるので、CFD口座を開設する必要があります。

    CFD(差金決済取引)とは

    証券会社に証拠金を預け、現物のやり取りは行わず、価格や指数を参照して買値と売値の差を決済する金融商品

    SBI証券や楽天証券のCFではVXXを取り扱っていません。

    VXXを購入したい場合は、取り扱いのあるIG証券で口座開設しましょう!

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    VIX短期先物指数(1552)

    VIX短期先物指数(1552)は、米ドルベースの「S&P500 VIX短期先物指数」を円換算した対象指数に連動する運用を目指すETNです。

    ベンチマークの指数はVIXですが、三菱UFJ国際投信が管理する国内ETFであるため、米国株や海外ETF取引の経験がない方でも売買しやすいでしょう。

    ただし、2024年2月12日に上場廃止が予定されているため、今後取引高が減少して、買い注文や売り注文が約定しにくくなる可能性はあるでしょう。

    取引高が減少してきたら、早めに売り抜けておくと安心です。

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    VIXに連動したETF・ETNに投資するデメリット・注意点

    VIXに連動したETFに投資する際は、以下の点に注意するとよいでしょう。

    基本的には、短期的なメリットを期待して保有するのがおすすめです。

    VIXに連動したETF・ETNに投資するデメリット・注意点

    注意点①長期投資には向かない

    VIXに連動したETFは、原則として市場が好調である間は下落し続ける設計となっています。

    何らかの理由でVIX指数が大きく上昇したときだけ株価が跳ね上がりますが、その後経済の落ち着きにともない株価は元に戻り、さらに下落を続けます。

    VIX連動型のETFは短期的な売買で利益を出すためのETFであると考え、長期的な値上がりには期待しないようにしましょう。

    注意点②VXXを取り扱っている国内の証券会社がほとんどない

    国内ETFであるVIX短期先物指数(1552)は国内の証券会社において取り扱いがありますが、米国ETNであるVXXは日本国内の証券会社ではほとんど取り扱われていません。

    取り扱いがある証券会社でも、VXXへの投資はCFD取引のみに限定しているケースも多いため、日本国内からVXXへの投資は難易度が高いといえます。

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    よくある質問

    VIX指数(恐怖指数)をリアルタイムで見る方法は?

    A.シカゴ・オプション取引所が公表するVIX指数を確認しましょう。

    VIX指数はアメリカのシカゴ・オプション取引所が算出している株価指数です。

    シカゴ・オプション取引所のホームページ上でリアルタイム更新されています。

    また、Google Finance等の株式市場価格閲覧サービスでも、リアルタイムに近い指数を確認できます。

    VIX投資は危険って本当?

    A.長期保有で価値を大きく下げるリスクがあります。

    VIXに連動するETFは、原則として時間が経過するほど価値が下がるように設計されています。

    VIX指数の大幅な上昇があれば利益を得られる可能性はありますが、過去の事例から急騰するのは数年に1回程度であるため、長期保有している間に取り戻せないほどの損失を出してしまうおそれがあります。

    VIX指数が0になることはあるの?

    A.市場の動きがある以上、VIX指数が0になることはありません。

    VIX指数は株式市場が安定しているほど指数が0に近づきます。

    しかし株式市場で取引が行なわれる以上、全く値動きがないという状況は発生しませんので、VIX指数が0にはなりません。

    まとめ

    VIX指数は、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500をベースとした市場の安定性を測る指数です。

    別名で恐怖指数とも呼ばれており、市場が不安定であるほど高い数値を示す特徴があります。

    VIX指数に連動する人気のETFも多くありますが、平時には徐々に価値が下がるように設計されているため、長期保有には向きません。

    一方で、市場が混乱しS&P500が大きく下げる状況においてはVIX連動型ETFの上昇が期待できるため、リスクヘッジとして活用できるでしょう。

    投資の適切なタイミングを測る材料にできるよう、その他の株価指数とは異なる動きをするVIX指数を理解しましょう。

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