iDeCoはやばいってほんと?実際の利用者の「やめとけ」という口コミや損しないための注意点を解説
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
- iDeCoは「やばい」ってほんと?
- iDeCoで損をすることってあるの?
iDeCoが「やばい」と言われるのは、以下の理由が考えられます。
iDeCoが「やばい」と言われる理由
NISAならいつでもお金を引き出すことができ、無期限で非課税運用ができます!
老後までに使う資金を運用したいならNISA(つみたて投資枠)を利用しましょう!
しかし、デメリットもある反面、掛金を全額所得控除できたり、運用益が非課税になったり、支払う税金の金額を減らせるなどメリットも多い制度です。
思わぬところで損をしないために、注意点を抑え、iDeCoを上手に活用しましょう。
この記事では、iDeCoが「やばい」と言われる理由や、iDeCoで損をしないための注意点を紹介します。
主要ネット証券No.1
公式サイトはこちら
【掲載情報について】
2022年5月16日時点の情報を掲載しています。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
▼書籍
7日でマスターNISA&iDeCoがおもしろいくらいわかる本
図解即戦力 金融のしくみがこれ1冊でしっかりわかる教科書
ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート
株で勝ち続けるための 上がる銘柄選び黄金ルール87
などイーデス編集部 / 株式会社エイチームライフデザイン
編集者板橋 辰汰郎
1998年生まれ、兵庫県川西市出身。
大学卒業後、2021年に新卒として株式会社エイチームフィナジーに入社し、ナビナビ証券、イーデスの編集者に就任。
▼書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
気になる内容をタップ
ほんとにやばい?iDeCoとはどんな制度?
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来の老後資金を運用で増やしていく、自分でつくる年金制度です。
月々5,000円から、お金を積立運用でき、原則60歳以降に運用したお金を受け取る仕組みとなっています。
iDeCoには、運用の掛金が、全額所得控除になるという大きな節税メリットがあります。
さらに、運用益には通常約20%の税金がかかりますが、iDeCoの場合この税金も非課税となります。
iDeCoがやばいと言われる理由
どうしてiDeCoは「やばい」と言われているの?
iDeCoが「やばい」と言われるのには、以下のような理由があります。
iDeCoが「やばい」と言われる理由
理由①60歳までお金を引き出せない
iDeCoは、自分で老後資金を運用していくために作られた制度です。
そのため、毎月掛金を支払って、積立運用をしていても、運用したお金は60歳になるまで引き出すことができません。
加入時期によっては60歳になっても引き出せない場合もあります。
通算加入者等期間 | 受取開始できる年齢 |
---|---|
10年以上 | 満60歳 |
8年~10年未満 | 満61歳 |
6年~8年未満 | 満62歳 |
4年~6年未満 | 満63歳 |
2年~4年未満 | 満64歳 |
1ヶ月~2年未満 | 満65歳 |
※60歳以上で新規加入した場合は、加入から5年後に受取を開始できます(2022年5月以降)
急な出費に備えて別でお金を貯めておかないといけませんね。
なお、iDeCoと同じく、運用益が非課税となるNISA制度では、お金の引き出し制限はなく、いつでも商品を売却して現金化することが可能です。
引き出し制限がない投資として、iDeCoと合わせて利用するとよいでしょう。
初心者向け!
NISA(つみたて投資枠)におすすめの証券会社
理由②65歳以降は積立できない
iDeCoは、60歳からお金を引き出せる一方で、65歳以降は、掛金の拠出ができないルールになっています。
それまでに積み立てた資産の運用は、65歳以降でも受取を終えるまで続けられます。
そのため、60代で始めた場合に「積立期間が短く、思っていた利益を上げられなかった」と不満に思う方もいるかもしれません。
理由③損をする可能性がある
iDeCoは資産運用を行う制度なので、投資商品に拠出したお金の元本保証はありません。
運用で大きくお金を増やすことができる一方で、損をしてしまう可能性もあります。
そのため、せっかく自分の老後資金を準備してきたのに、損をして資産が減ってしまっては大変と思い、iDeCOをやらないほうがいいと考えている人もいるでしょう。
絶対に損をしたくない人は、元本を保証した商品(定期預金、保険商品)に投資することもできます。
理由④思わぬところで手数料がかかる
iDeCoの運用には、さまざまなシーンで手数料がかかります。
iDeCoの運用にかかる各種手数料
- 加入手数料
- 給付手数料
- 還付手数料
- 運営管理手数料
- 信託報酬
- 移管手数料
加入するのにも、掛金を受け取るにも手数料がかかってしまうんですね…
掛金は60歳以降しか受け取れず、手数料のみ毎月かかることから、損をしているように感じ、iDeCoを「やばい」と考える方もいるかもしれません。
手数料が気になる人はNISAがおすすめです!
NISAは口座開設・管理に費用がかからず、お金を引き出す際も手数料がかかりません。
まだNISAを始めていない人は、NISAの利用から検討してみてください。
初心者向け!
NISA(つみたて投資枠)におすすめの証券会社
iDeCoで損をしないための注意点
「やばい」と言われることもあるiDeCoですが、事前に制度の仕組みや、デメリットと注意点を理解していれば、節税効果を活かしながら、お得に活用できます。
iDeCoを運用する場合、以下の注意点を意識しましょう。
iDeCoで損をしないための注意点
iDeCo運用時の注意点①
60歳までに必要なお金は別で確保する
iDeCoで積立運用を行うお金は、60歳以降でしか引き出せないため、全て老後資金用になります。
それまでに必要となるお金は、別で貯金・資産運用をして蓄えておきましょう。
自分の今後のライフプランを描くと、いつまでにどのくらいお金が必要か見えてきます。
画像引用元:人生100年時代のマネープラン <第3回> 描いてみよう 未来のマネー予想図 | ソニー生命保険株式会社
NISA(つみたて投資枠)は、iDeCoと同じく運用益を非課税にしながら、資金をいつでも引き出せるので、老後までの資産形成におすすめです。
iDeCo運用時の注意点②
毎月の拠出額を無理ない範囲で設定する
経済的な余裕がない場合は、無理してiDeCoでお金を運用する必要はありません。
毎月決まった金額を貯金できるようになってから、無理のない範囲でiDeCoに挑戦しましょう。
なお、iDeCoでの積立投資を始めたとしても、掛金の拠出を一時的にやめることもできます。
支払いが厳しい場合は、自分の都合が良いタイミングで、掛金の拠出を再開すると良いでしょう。
iDeCo運用時の注意点③
手数料が低い証券会社を選ぶ
少しでもお得にiDeCoを活用するためには、手数料が安い金融機関を選ぶようにしましょう。
iDeCoを始める前に、各金融機関の手数料を確認しておくことが大切です。
大手ネット証券5社は、どこも手数料が業界最安水準です。
金融機関名 | 月額で運営管理手数料を比較 | 年額で運営管理手数料を比較 | ||
積立 あり | 積立 なし | 積立 あり | 積立 なし | |
SBI証券 | 171円 | 66円 | 2,052円 | 792円 |
楽天証券 | 171円 | 66円 | 2,052円 | 792円 |
auカブコム証券 | 171円 | 66円 | 2,052円 | 792円 |
マネックス証券 | 171円 | 66円 | 2,052円 | 792円 |
松井証券 | 171円 | 66円 | 2,052円 | 792円 |
三菱UFJ銀行 | 589円 | 484円 | 7,068円 | 5,808円 |
明治安田生命保険 ※スタンダードコース | 545円 | 440円 | 6,540円 | 5,280円 |
ゆうちょ銀行 | 430円 | 325円 | 5,160円 | 3,900円 |
あとから、金融機関を変更するためには、移管手数料だけではなく、手間や時間などの大きなコストがかかります。
iDeCoでの運用を成功させるためには、1つの金融機関で、60歳のお金の受け取りまで利用できるような、最適な金融機関選びがポイントです。
iDeCo運用時の注意点④
分散投資を行う
資産運用で損失を最小限に抑えるためには、分散投資が大切です。
分散投資とは
分散投資とは、1つの投資対象に資金を集中させず、異なる複数の投資対象に分けて投資すること。
1つの投資対象の運用が不調な場合でも、他の投資対象でカバーすることで、リスクを抑えてリターンを高められる。
世界の先進国に投資をしている投資信託を購入してみたり、投資信託と元本確保型の商品を組み合わせたりと、安心して運用を続けられるように、投資対象を分散するようにしましょう。
iDeCoの活用をおすすめする人・おすすめしない人
最後に、ここまでの内容を踏まえ、iDeCoの活用をおすすめする人・おすすめしない人の特徴を紹介します。
iDeCoは、予め注意点を抑えておけば、税制優遇が受けられるお得で魅力的な制度なので、おすすめする人に当てはまる人はぜひ活用してみてください。
iDeCoの活用をおすすめする人
- 余剰資金のある人
- 目先の利益にとらわれず、長期投資を目指せる人
iDeCoの活用をおすすめしない人
- 余剰資金のない人
- 目の前の運用成績に一喜一憂してしまい、日々の価格変動をストレスに感じる人
一定の収入や貯金がすでにあり、家計が安定している方は、iDeCoの活用がおすすめです。
資産運用には、運用利益を再投資することで、さらに利益を増やしていくことができる「複利の効果」というものがあります。
複利の効果は、投資期間が長ければ長いほど、効果を発揮するので、早いうちからiDeCoをはじめ、長期投資を目指しましょう。
一方、日々の生活に余裕のない方は、iDeCoを始める前に、家計を健全にする方が大切です。
安定した収入や貯金をする仕組みを整え、日々の生活に経済的な余裕が出てきたら、少しずつ自分のペースで老後資金の準備を始めましょう。
iDeCoは5,000円から積立てることができるので、余裕が生まれれば、まずは月5,000円から挑戦してみましょう。
主要ネット証券No.1
公式サイトはこちら
まとめ
iDeCoにマイナスのイメージを持っている方もいるかもしれませんが、正しい知識さえ持っていれば、iDeCoでの資産運用を成功させることは十分可能です。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、大きな節税効果があるiDeCoのメリットを理解し、無理のない範囲で、iDeCoで始める老後資金準備にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。