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VOOとは?つみたてNISAでも買える?株価予想やVTIとの比較も紹介

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VOOとは、米国の投資会社「バンガード社」が提供する上場投資信託(ETF)のひとつです。

米国を代表する上場企業500社の時価総額をベースにした株価指数「S&P500」との連動を目指して運用されています。

多くの高成長銘柄で構成されていることから、高い成長率や安定性を期待できる点が魅力です。

また、VOOはNISA(成長投資枠)での購入も可能です。

2024年から使いやすくなったNISA制度を利用して、VOOへの投資を始めてみましょう。

この記事では、VOOとはどのようなETFなのか、VOOの買い方などを解説します。

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【掲載情報について】
2023年10月24日時点の情報を掲載しています。

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VOOとは

VOO(Vanguard 500 Index Fund ETF)とは、米国の投資会社「バンガード社」が運用する上場投資信託(ETF)のひとつです。

VOOの基本情報
名称バンガード S&P 500 ETF
運用会社バンガード社
本社:アメリカ合衆国ペンシルべニア州
市場NYSE ARCA
ベンチマークS&P500
資産総額2,701.58億米ドル
基準価額363.34米ドル
直近配当利回り1.4692%
トータルリターン
(3年)
9.62%
取扱証券会社SBI証券楽天証券マネックス証券など

VOOは、「S&P500」に連動した値動きを目指すETFで、2010年9月に設定されました。

S&P500とは

米国のインデックス・プロバイダー「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社」が提供する米国株式市場の株価指数。

米国を代表する上場銘柄500の時価総額を元に算出されており、米国株式市場の時価総額80%をカバーするといわれている。

VOOにはアップル、アマゾン、テスラなど米国株式市場をけん引する大型株が多く組み込まれており、米国経済の動向を反映する銘柄として人気を集めています。

なお、VOOはETFであるため、現物株のように配当金を受け取ることはできません。

運用成績に応じた分配金が年4回の決算時に配られます。

VOOの主要構成銘柄

VOOの構成銘柄は以下のようになっています。

VOOの主要構成銘柄

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン
  • テスラ
  • アルファベット クラスA
  • アルファベット クラスC
  • バークシャー・ハサウェイ
  • ユナイテッドヘルスグループ
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • エヌビディア

VOOは、米国経済の成長を象徴するような高成長率の銘柄が多く組み込まれているのが特徴です。

アルファベット(Google)をはじめとした「GAFAM」も組み込まれており、IT産業の成長と連動した値上がりが期待できます。

また、以下のような銘柄も高い比率で組み入れており、急成長だけに注目しない堅実さも兼ね備えた印象を与えます。

  • 保険事業を基盤に投資業も行う「バークシャー・ハサウェイ」
  • 総合医療サービスを提供する「ヘルスケアユナイテッドヘルスグループ」
  • ヘルスケア用品の大手企業である「ジョンソン・エンド・ジョンソン」
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VOOはNISAでも買える

VOOはNISA(成長投資枠)を利用して購入することも可能です。

NISA制度は売却益や配当金にかかる税金が非課税になるお得な制度です。

VOOの購入を考えている人は、ぜひ利用してみてください。

つみたて投資枠(旧つみたてNISA)では取り扱っていないので、間違わないようの注意しましょう。

ただし、VOOを投資対象に含んだ投資信託を購入することで、NISA(つみたて投資枠)でも間接的にVOOに投資できます!

詳しくはNISA(つみたて投資枠)でVOOに投資する方法で解説しています。

チャートで見るVOOの株価推移

voo(Vanguard 500 Index Fund ETF)

引用:Google Finance

2020年初頭にはコロナショックの影響により大きな下落を見せましたが、その後はIT産業の飛躍にけん引され大きく成長しています。

2021年12月には設定来400%を超える高値を記録しました。

一方、直近では長引くコロナの影響によるサプライチェーンの問題、ウクライナ情勢の影響などの影響を受け、不安定な推移を見せています。

【予想】VOOの今後の株価はどうなる?

2020年3月のコロナショックによる急落の後、順調な成長を見せていたVOOですが、2022年に入ってからは緩やかな下降を続けています。

要因として考えられるのは以下の3点です。

  1. 長期化するコロナ禍の影響による各国のサプライチェーンの疲弊
  2. ウクライナ情勢の影響を受けた燃料の高騰
  3. インフレ抑制のための利上げ

こうした要因に対し、米国政府は2022年8月16日に「インフレ抑制法」を成立させるなどの対策を打つ動きを見せています。

一方で、同26日に行われた連邦準備制度理事会では、長引くインフレ対策として事実上の利上げ継続に言及されており、当面は大きな成長を期待しにくい局面が続くと予想されます。

しかし今後、インフレ収束の実現に伴い、金融緩和への動きが活発となるという見立てもあります。

再び米国経済が成長軌道に乗る期待とともに、買い時を見誤らないよう市場を注視する必要があるでしょう。

VOOとVTIを比較

VOOと同じように米国株に分散投資できる代表的なETFが「VTI」です。

似たような印象のETFですが、以下のような違いがあります。

VOOVTI
運用会社Vanguard社Vanguard社
ベンチマークS&P500CRSP USトータル・マーケット・インデックス
投資対象米国株米国株
(約4,000銘柄)
構成銘柄数約500銘柄約4,000銘柄
基準価格363.34米ドル198.01米ドル
直近配当利回り1.4692%1.61%

VOOが約500社を対象とした株価指数である「S&P500」と連動するのに対し、VTIは約4,000社を対象とした指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」と連動するという違いがあります。

一方、S&P500が米国市場の時価総額の80%をカバーしていることもあり、VOOとVTIの値動きはほぼ連動しています。

voo(TradingView Total Stock Market ETF)

引用:TradingView

ただし、中小株は上場後に爆発的な成長を遂げることが珍しくないため、その恩恵を受けるVTIのほうがわずかに上振れしている期間が長めです。

利回りを見ると、大型株の成長の影響を受けやすいVOOがわずかに上回っているため、長期的に見ればVOOのパフォーマンスが上回る可能性があるでしょう。

一方でVTIは1株当たりの価格が安いため、比較的少額からの投資が可能というメリットがあります。

このように比較してみましたが、どちらも優秀な運用実績を残しているETFであるため、優劣はほぼないと考えてよいでしょう。

どちらを選ぶかは好みの要素が大きいという前提で「少額から始めるならVTI」「長期保有して分配金も期待するならVOO」といった選び方がおすすめです。

もちろんVTIとVOOの両方を買うというのもひとつです!

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VOOを購入するメリット

VOOに投資するメリットは以下の通りです。

VOOを買うメリット

メリット①有望な500社に分散投資可能

VOOは米国市場を支える500社が投資対象であるETFです。

個別株に比べてリスクが低く、資産を大きく減らす危険性は非常に少ないといえるでしょう。

また、コロナショックによる下落幅も他のETFに比べ小さく、2017年初頭頃の価格が下支えとなっています。

世界的なパンデミック下ですら、ある程度の安定性が見られた点も、大きな魅力のひとつです。

メリット②長期的な成長に期待しホールドできる

VOOは設定来、最大で4倍近くまで値上がりした実績を持つETFです。

米国経済の成長を支える大企業の株式が中心に組み込まれているため、今後の米国の成長と共に大きな利益を生むと期待できます。

レバレッジETFのように急激な乱高下をしないため、短期的な取引に注力する必要もありません。

長期保有を前提とし、じっくりと値上がりを待てるETFとして多くの投資家から支持を集めています。

メリット③経費率が低くコストが安い

VOOの経費率はわずか0.03%です。

この経費率は他のETF銘柄に比べ格安であり、圧倒的に安いコストでの運用が可能です。

経費率が低ければ低いほど、運用した結果の利益を多く手元に残すことができますので、最終的に多くの利益が期待できます。

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VOOを購入するデメリット

VOOに投資するデメリットは以下の通りです。

VOOを買うデメリット

デメリット①分配金が日米の二重課税の対象になる

分配金は「二重課税」の対象となりますが、回避策はあります!

米国市場で取引されるVOOは、日本と米国それぞれで課税される「二重課税」の対象となっています。

米国で100ドルの分配金を受け取ったなら、まず米国で10%が課税され、さらに日本で残額の90ドルに対し約20%の課税を受けるため、手元に残るのは利益の約70%になってしまいます。

ただし、確定申告で外国税額控除の手続きを行えば、米国の税額分は還付を受けられます。

とはいえ、毎年確定申告が必要で手間がかかる点はデメリットです。

デメリット②投資先が大型株に限定される

VOOは米国の業績トップ企業500社の株式を対象としているため、投資先は米国大型株に限定されるという特徴があります。

中型株・小型株は低価格である一方、創業から5年以内で上場を目指す会社が多いため、上場後に数十倍への急成長を見せるケースが少なくありません。

こうした中・小型株を組み入れないVOOは、爆発的な成長の恩恵を受けることができないというデメリットがあります。

デメリット③少額投資が難しい

VOOの基準価格は386.31米ドルとなっており、日本円に換算すると5万円を超えています。
※2023年10月24日前日終値/1米ドル=149.85 円(2023年10月25日時点)で算出。

ETFは金額を指定した購入ができないため、最低5万円の投資資金が必要です。

毎月積立投資をするには、少々ハードルが高い銘柄であるといえるでしょう。

VOOの買い方

VOOは以下の手順で買うことができます。

VOOの買い方

  1. VOOを取り扱っている証券会社で口座開設する
  2. 外国株式口座を開設する
  3. 口座に入金する
  4. 外国株式口座に資金を振り替える
  5. 注文を出す

VOOを購入するためには、まず証券会社の口座を開設しなければなりません。

ただしVOOを取り扱っていない証券会社もあるので、事前に取り扱っているか調べて口座開設をしましょう。

また、米国ETFを取引するには、証券総合口座に加えて外国株式口座も開設しなければなりませんので、同時に申し込むようにしましょう。

証券会社によっては、証券総合口座から外国株式口座に資金を振り替えないと、外国株式が購入できないところもあるので注意してください。

VOOが買えるおすすめネット証券

VOOを取り扱っている主な証券会社は、以下のとおりです。

証券会社名マネックス証券SBI証券楽天証券
米国株
取扱銘柄数
4,905銘柄5,333銘柄4,799銘柄
米国ETF
取扱銘柄数
372銘柄376銘柄389銘柄
取引手数料
(税込)
約定代金の0.495%
最低手数料:0米ドル
上限手数料:22米ドル
為替手数料

買付時:0銭
売却時:25銭

買付時:0銭
売却時:0銭
買付時:0銭
売却時:0銭
取引時間21:00~翌9:00
(夏時間)
22:30~翌5:00
(夏時間)
22:30~翌5:00
(夏時間)
口座開設公式公式公式

※取扱銘柄数は2023年10月24日時点。為替手数料は2023年12月6日時点。

3社ともVOOの取り扱いだけではなく、米国株や米国ETFの取扱が多くあります。

また、取引手数料の水準が同じで、一部の銘柄ではSBI証券楽天証券が買付手数料無料、マネックス証券が手数料キャッシュバックのキャンペーンを行っています。

米ドル為替手数料については購入時・売却時それぞれにかかる証券会社も多い中、マネックス証券は購入時が0銭、さらにSBI証券楽天証券は購入時・売却時どちらも0銭になります。

また、マネックス証券は取引可能時間が他の2社より長く、夏時間であれば夜9時から翌朝9時までの取引が可能なので、時間の少ない人でも取引がしやすくなっています。

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VOOはCFDでも購入できる

VOOは現物取引だけでなく、CFDでも購入できます。

CFD(差金決済取引)とは

証券会社に証拠金を預け、現物のやり取りは行わず、価格や指数を参照して買値と売値の差を決済する金融商品

CFDはレバレッジがかけられるため、保証金を証券会社に預けることで、自分の資金以上の金額で取引することが可能です。

また、現物のやり取りは行わないため、売り注文から出すことができるという点も特徴的です。

売り注文を出せば、コロナ禍のような株価が急落した時でも利益をあげることができます。

ただし、レバレッジをかけるとその分損失も大きくなるというリスクもあります。

CFDでVOOを購入する際は、リスクを理解した上で、無理のない範囲で行うようにしましょう。

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NISA(つみたて投資枠)でVOOに投資する方法

VOOはつみたて投資枠の対象ではありませんが、VOOと同じくS&P500をベンチマークとする投資信託なら、つみたて投資枠を利用しての購入が可能です。

S&P500へ投資できる代表的なファンドは以下の通りです。

NISAでS&P500に投資できるファンド

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積立シミュレーション

毎月3万円20年間積み立てた場合(年利 23.63%)の運用結果

最終運用結果
2億円
運用コスト
70万円
手元に残る金額
2億円(+2億円)

運営会社

三菱UFJ国際投信

運用方法

米国株式

種類

インデックスファンド

信託報酬

0.0968%

純資産

 16,309.27億円

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は「S&P500インデックスマザーファンド」を通じて投資を行う投資信託です。

S&P500の対象となる米国株式に投資を行い、対象インデックスの変動率と一致する運用結果を目指します。

決算日は4月25日で、為替ヘッジは原則として行われません。

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SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの積立シミュレーション

毎月3万円20年間積み立てた場合(年利 25.43%)の運用結果

最終運用結果
2億円
運用コスト
88万円
手元に残る金額
2億円(+2億円)

運営会社

SBIアセットマネジメント

運用方法

米国株式

種類

インデックスファンド

信託報酬

0.0938%

純資産

7,266.19億円

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは「バンガード・S&P500ETF」すなわちVOOへの投資を通じて、S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指した運用を行います。

決算日は9月14日で、為替ヘッジは原則として行われません。

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よくある質問

VOOとVTIはどちらがおすすめ?

A.どちらもおすすめですが、少額投資ならVTI、長期投資ならVOOがおすすめです。

VOOとVTIはどちらも米国市場を投資対象としたETFです。

VTIは米国市場のほぼ全ての株式を対象とした4,000社へ、VOOは米国市場価格の80%を占める500社へ投資するため、価格の変動には大きな差はありません。

VTIは1株当たりの価格が安く、ベンチマークに対する価格の上振れがやや長い傾向があります。VOOはVTIよりも利回りがわずかに高いです。

よって、長期投資を目的とするならVOO、少額投資から始めるならVTIを選ぶとよいでしょう。

まとめ

VOOは米国を代表する株価指数「S&P500」をベンチマークとするETFです。

株価が高い500社を対象とした投資を行うため、長期的な成長性に優れた銘柄として知られています。

また安定性のある大企業が投資対象であるため、株価の下落にも強い側面を持っています。

コロナショックによる株価下落が多くのETFにダメージを与える中、VOOは下落幅を最小限に食い止め、その後最高値を更新しました。この強い安定性もVOOの魅力のひとつです。

必ず値上がりするという保証はありませんが、米国経済が成長を続ける限り高い安定性と成長性を発揮してくれるETFといえるでしょう。

長期投資を目指した投資先として、VOOはおすすめの銘柄といえます。

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