米国・国内の高配当ETFランキング10選!おすすめ銘柄やメリット・デメリットもわかりやすく解説
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- 高配当ETFって、どんな銘柄があるの?
- 高配当ETFに投資するメリット・デメリットは何だろう?
高配当ETFとは、高い分配金を受け取れる投資商品です。
ひとつの金融商品でいくつもの高配当株式へ分散投資ができるため、リスクを抑えながら多額の分配金を受け取れます。
しかし、値動きは小さい傾向があり、売買差益による収益は望みにくい商品といえるでしょう。
おすすめのETF銘柄は以下の通りです。
おすすめ高配当ETF【米国ETF】
おすすめ高配当ETF【国内ETF】
この記事では、米国や日本の高配当ETFの人気銘柄ランキングや、高配当ETFを多く扱っている証券会社などを解説します。
\ETF投資におすすめの証券会社3選/
2023年10月24日時点の情報を掲載しています。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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などイーデス編集部 / 株式会社エイチームライフデザイン
編集者板橋 辰汰郎
1998年生まれ、兵庫県川西市出身。
大学卒業後、2021年に新卒として株式会社エイチームフィナジーに入社し、ナビナビ証券、イーデスの編集者に就任。
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- 高配当ETFの銘柄ランキング【米国ETF】
- 1位:ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)
- 2位:ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド(DEW)
- 3位:ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(DHS)
- 4位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
- 5位:グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF(QDIV)
高配当ETFとは
高配当ETFとは、利回りの高い株式で構成されたETFです。
ETFは株価指数等のベンチマークに連動した値動きをするように構成された商品であり、証券取引所を通じて売買できることから「上場投資信託」と呼ばれています。
高配当の銘柄を多く含むことで、値動きによる利益だけでなく、定期的に得られる分配金からも利益を狙えます。
ETFに投資するメリットやデメリットを詳しく知りたい人は「ETFとは?投資信託との違いやメリット・デメリットを初心者向けに簡単に解説」を参考にしてください。
高配当ETFの銘柄ランキング【米国ETF】
代表的な高配当ETFの中でも、分配利回りの高い銘柄をランキング形式で紹介します。
順位 | 銘柄名 | 分配利回り | 基準価額 (ドル) |
1 | ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド | 8.37% | 36.83 |
2 | ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド | 5.14% | 45.47 |
3 | ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド | 4.30% | 83.23 |
4 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | 4.27% | 40.1 |
5 | グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF | 3.19% | 30.44 |
※2022年9月18日現在
※出典:
ETF検索結果(基本情報)|楽天証券
Bloomberg
それぞれの高配当ETFについて紹介します。
1位:ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)
ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンドの特徴
- 高配当の新興国株式へ割安投資
- 中国・台湾・ブラジルの3国で60%以上
- 分配利回りは8%台と高分配率
「ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド」は、ウィズダムツリー 新興国株式指数への連動を目指したETFです。
新興国株式484銘柄が金融、エネルギー、素材セクターを中心に組み込まれており、高い分散投資性能と高分配率を誇ります。
取引価格はコロナショック以前に近い水準まで持ち直しているものの、やや低迷気味です。
中国、台湾、ブラジルの3国で60%以上を占めることから、これらの国の情勢の影響を強く受ける傾向があり、分配利回りも大きく変化する可能性は残ります。
後述するウィズダムツリー 米国株 高配当ファンドなどの新興国以外へ投資するファンドを組み込むなど、変化を見据えたポートフォリオ構成をおすすめします。
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2位:ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド(DEW)
ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンドの特徴
- 世界中の株式へ分散投資可能なETF
- 米国株が約60%
- キャピタルゲインはあまり期待できない
「ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド」は、米国株を中心とした先進国、インドやタイといった新興国へ幅広く投資できるETFです。
構成銘柄数は693、構成国数は36と、多くの国・企業へ分散投資が可能です。
一方で、米国株の構成比率が59.21%と非常に高く、アメリカ経済の影響を強く受ける構成となっています。
インフレ抑制のための利上げ継続などの影響を受け、取引価格は低迷気味です。
キャピタルゲインは狙わず、インカムゲインを狙った長期保有を目指すとよいでしょう。
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3位:ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(DHS)
ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンドの特徴
- 米国の高配当株で構成されたETF
- 4%を狙える高分配率
- 分配は毎月行われる
「ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド」は、米国内の高配当株を中心に311銘柄で構成されるETFです。
ウィズダムが独自に算出するスコアにより構成比重が決められるため、配当率が高い株式は多く、低い株式は少なく構成されています。
毎月分配型のETFで、分配率は4%を超える好成績です。
分配金を定期収入として捉え、一定の分配金を給料のように受け取りたい方におすすめのETFです。
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4位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFの特徴
- S&P500の中でも利回りが高い約80社を対象としたETF
- 経費率が0.07%と割安
- 歴史が浅く価格が安定していない
「SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF」は、S&P500高配当指数(※)に連動するように運用されるETFです。
※:S&P500高配当指数は、米国株式市場のほとんどを含んだS&P500のうちから、特に利回りの高い企業約80社で構成されている
構成銘柄の82銘柄は均等に近い割合で、セクター比率も最も高い金融が21.97%と、特定の企業・セクターに偏らない構成となっています。
分配率は年4%と、高配当株式ETFらしい分配率です。
経費率が0.07%と高配当ETFの中では割安のため、インカムゲインを目指す方に良い銘柄であるといえるでしょう。
ただし、2015年10月に設定されたばかりの若いETFであることから、取引価格はあまり安定していません。
S&P500のように右肩上がりの銘柄ではありませんので、今後の値動きには注意が必要です。
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5位:グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF(QDIV)
グローバルX 高配当・優良・米国株 ETFの特徴
- アメリカの優良企業90社弱で構成
- 高配当ETFの中では分配率低め
- 毎月収入がある毎月分配型
「グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF」は、S&P500の中で利回り・クオリティスコアの両面で上位200位に入る米国株式で構成されたETFです。
両方の条件を満たした株式は87銘柄と、優良な銘柄のみで構成されています。
各株式の構成比率に大きな偏りがないことから、分配率は高配当ETFの中では少々低めです。
しかし毎月収入がある毎月分配型であり、コロナショック以降は緩やかに分配金が回復していることから、FIREを成立させる収入源のひとつとしてポートフォリオに組み込む検討をしてもよいでしょう。
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高配当ETFの銘柄ランキング【国内ETF】
次は日本のETFの中で分配利回りの高い銘柄をランキング形式で紹介します。
順位 | 銘柄名 | 分配利回り | 基準価額 (円) |
1 | グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF | 2.72% | 246,385.00 |
2 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 | 4.37% | 56,029.00 |
3 | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信 | 3.48% | 31,029.00 |
4 | 上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100) | 3.21% | 253,353.00 |
5 | iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回り ETF | 2.31% | 298,440.00 |
※2023年10月25日時点
※出典:ETF検索結果一覧(基本情報)|楽天証券
それぞれの高配当ETFについて紹介します。
1位:グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF(2564)
グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFの特徴
- 高配当の普通株式・不動産投資信託の計25銘柄で構成
- 構成銘柄は時価総額・株価パフォーマンスでスクリーニング済
- 4%を超える高配当を実現
「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF」は、国内取引所に上場された普通株式・不動産投資信託から厳選された、配当利回りの高い25銘柄で構成されているETFです。
配当の継続性や流動性に配慮して選定された銘柄のみが組み入れられている上、年2回の構成銘柄の見直しにより高配当が維持されています。
運営するグローバルX社は、米国では名の知れたETF専門会社です。
2020年8月に設定された若いETFながら、国内ETFでは破格ともいえる高い利回りを実現しています。
株価はここ1年ほどは2,000円前後で堅調に推移しており、安定感もあります。
ローリスクで高配当を期待したい方におすすめしたいETFです。
グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFの積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 20.37%)の運用結果
- 最終運用結果
- 9,864万円
- 運用コスト
- 2,040万円
- 手元に残る金額
- 約7,824万円(+6,937万円)
\グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFが購入できる証券会社/
2位:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信の特徴
- 日経平均高配当株50指数に連動する投資成果を目指すETF
- 4%を超える高配当率
- 4万円台から投資可能
「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」は、日経平均高配当株50指数(※)への連動を目指して運用されるETFです。
※:日経平均株価を構成する銘柄のうち予想配当利回りが高い50銘柄で構成される株価指数
高配当銘柄への分散投資が可能であり、4%を上回る高いリターンが期待できる銘柄とされています。
一口あたり4万円台で購入できることから、少額投資にも向いている銘柄です。
コロナショックの影響による暴落以降は好調な騰落率を示していることから、キャピタルゲインにも期待できます。
手堅い少額投資を目指す方におすすめです。
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信の積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 24.28%)の運用結果
- 最終運用結果
- 2億円
- 運用コスト
- 3,688万円
- 手元に残る金額
- 約1億円(+1億円)
3位:NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(1577)
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信の特徴
- 野村日本株高配当70に連動する投資成果を目指すETF
- スクリーニングされた安定銘柄のみで構成
- 2万円台から投資可能
「NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信」は、株価指数のひとつである野村日本株高配当70指数(※)への連動を目指して運用されるETFです。
※:国内取引所へ上場されている普通株式のうち算出ルールに基づいて計算された予想配当利回りの高い70銘柄で構成される株価指数
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信よりも構成銘柄数が多いことから、よりTOPIXに近い値動きを見せる特徴があります。
分配率は3%台後半で、構成銘柄は成熟した企業の割合が多いため爆発的な値動きは期待できません。
しかし、定期的な構成銘柄の見直しにより安定した分配が期待できます。
一口あたり2万円台と少額から投資が行えるため、初めてETFへの投資に挑戦する方にもおすすめできる銘柄です。
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信の積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 18.26%)の運用結果
- 最終運用結果
- 7,197万円
- 運用コスト
- 1,433万円
- 手元に残る金額
- 約5,765万円(+4,935万円)
4位:上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)(1698)
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)の特徴
- 普通株式、不動産投資信託を含めた100銘柄へ投資できるETF
- 高い分散投資性能
- 分配金に特化したETF
「上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)」は、株価指数のひとつである東証配当フォーカス100指数(※)への連動を目指して運用されるETFです。
※:東証に上場された銘柄のうち、時価総額および予想配当利回りを基準に選定された100銘柄で構成される株価指数
普通株式90銘柄、不動産投資信託10銘柄で構成されており、割合は普通株式寄りながら高い分散投資性能を持つETFとされています。
株価は日経平均の動きに比べ低調であり、ETFの売買で利益を出すには向いていません。
一方で分配は順調に行われていることから、分配金目当ての長期保有に適したETFであるといえます。
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)の積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 18.42%)の運用結果
- 最終運用結果
- 7,369万円
- 運用コスト
- 1,452万円
- 手元に残る金額
- 約5,918万円(+5,085万円)
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5位:iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回り ETF(1478)
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回り ETFの特徴
- 厳選された41銘柄で構成
- 分配は年2回
- 高いサステナビリティ特性をもつ
「iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回り ETF」は、MSCIジャパンの厳しい基準のスクリーニングを通過した株式で構成されるMSCIジャパン高配当利回りインデックス指数への連動を目指すETFです。
分配率は3%台前半、分配は年2回と高配当ETFにしてはややさみしい数字が並びますが、信託報酬が年0.19%(税抜)と高配当ETFの中では低額のため、将来的には大きな利益を生む可能性を秘めたETFであるといえます。
また、ETFに組み入れられた銘柄のサステナビリティ特性も注目点です。
このETFはMSCIが発表するサステナビリティ特性を評価する基準において極めて高い評価を得ており、環境への影響を意識した企業への投資を行うESG投資を実現できます。
将来的な成長とESGへの意識を重視した投資を行いたい人におすすめの銘柄です。
iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETFの積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 20.01%)の運用結果
- 最終運用結果
- 9,343万円
- 運用コスト
- 1,821万円
- 手元に残る金額
- 約7,522万円(+6,646万円)
高配当ETFに投資するメリット
高配当ETFに投資するメリットは、以下の3点です。
高配当ETFに投資するメリット
メリット①高利回りの分配金が期待できる
高配当ETFの最大のメリットといえるのが、分配利回りの高さです。
一般的な国内上場株式の配当利回りは1~2%前後とされていますが、国内株の高配当ETFは3%以上。米国株の高配当ETFは4~5%を超えるといわれるほど、高い利回りの分配が期待できます。
また高配当ETFの多くは、年複数回の分配日が設けられています。
国内株ETFの分配日は年2回、米国株ETFの分配日は年4回とされる銘柄が多いことから、分配金を定期収入の一部として考えた資産運用を行う投資家も少なくありません。
メリット②結果として分散投資を行える
ETFは複数の金融商品をひとつの銘柄として扱う投資商品のため、高配当ETFも同様に1銘柄から分散投資が可能です。
例えば、米国高配当ETFのひとつであるVYMには約400の銘柄が組み込まれており、VYMへの投資が米国を代表する400銘柄へ分散投資しているのと同様の効果が得られます。
保有するいずれかの銘柄の下落を、他の銘柄の上昇でカバーできるのが分散投資のメリットです。
メリット③比較的値動きが小さい
ETFは、個別銘柄に比べ値動きが小さいという特徴があります。
ETFは日経平均株価やS&P500などの株価指数に連動するように設計されている商品です。
株価指数は対象とした数十~数千の銘柄全ての株価の動きが反映されるため、一晩で数倍になるような激しい変動はほとんどありません。
株価指数の動きと連動するETFも同様に、急激な値上がりをしない反面、急激な値下がりもしない比較的安定した値動きを見せます。
高配当ETFに投資するデメリット
一方、高配当ETFに投資するデメリットは、以下の3点です。
高配当ETFに投資するデメリット
デメリット①運用益はあまり期待できない
高配当ETFは安定して利益を生む企業の株式で構成されているため、安定した分配が実現できています。
裏を返せば、すでに成熟している企業の銘柄が多く含まれているため、今後爆発的な株価の値上がりは期待しにくく、多額の運用益を得るのは難しい銘柄であるといえるでしょう。
とはいえ、通常の相場であれば大幅な下落が起こりにくい銘柄のため、長期投資の対象として非常に優れた銘柄です。
デメリット②分配金は自動的に再投資されない
ETFは投資信託と違い分配金を自動的に再投資できません。
分配金を投資に回すには自身で買付を行う必要がありますが、購入するときに金額指定ができない点に注意が必要です。
デメリット③配当金に米国の税金がかかる(米国ETFのみ)
ETFから受け取る分配金には、一定の税金がかかります。
日本国内で分配金を受け取る際には20.315%の税金が源泉徴収される上、米国ETFからの分配金には米国の税金としてさらに10%が徴収されます。
合計で約30%が税金として徴収されますので、いくら高配当率のETFを運用していても、実入りが非常に少なくなると感じるかもしれません。
ただし米国の税金として納めた分は、確定申告で「外国税額控除」を申告すれば還付を受けられます。
また、NISA(成長投資枠)を利用すれば利益にかかる税金は全て非課税となりますので、高配当ETFの分配金を損なわずに受け取れます!
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高配当ETFの取り扱い豊富!おすすめ証券会社
高配当ETFを取引するなら、ETFの取り扱い銘柄数の多い以下の証券会社がおすすめできます。
高配当ETFのおすすめ証券会社
おすすめ①SBI証券
SBI証券をおすすめできる理由は、以下4点です。
SBI証券のおすすめポイント
- 米国ETFの扱いは376銘柄
※2023年10月24日時点 - 米国ETFの手数料は0.495%(税込)と最低水準
- SPYDを含む10銘柄の買付手数料が無料の「SBI ETFセレクション」を展開
- 定期的に自動買付が可能
SBI証券は国内最大級のネット証券会社です。
海外株式・ETFの取引に力を入れており、購入可能な米国ETFは348銘柄と、非常に多くの銘柄を取り扱っています。
SBI証券では、海外ETFへの投資を後押しすべく「SBI ETFセレクション」というプログラムを展開しています。
高配当ETFとして人気のSPYDの他、VTI、VOOといった人気のETF10銘柄の買付手数料が無料です!
その他のETFの買付手数料も0.495%(税込)と他の証券会社に比べて安く抑えられていますので、高配当ETFへの投資を気軽に始められます。
さらには毎月指定の日に指定の銘柄を自動購入する「米国株式・ETF定期買付」機能もあり、ETFを使った積立投資を手軽に行えます。
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おすすめ②楽天証券
楽天証券をおすすめできる理由は、以下4点です。
楽天証券のおすすめポイント
- 米国ETFの扱いは389銘柄
※2023年10月24日時点 - 米国ETFの手数料は0.495%(税込)と最低基準
- SPYDを含む15銘柄の買付手数料が無料
- 楽天ポイントを使って投資可能
ネット証券大手の楽天証券は、米国株式・ETFへの投資をはじめる方にぴったりの証券会社です。
扱うETFは365銘柄。高配当ETFの銘柄ランキングで紹介した銘柄を含む多くの高配当ETFを取り扱っています。
さらに、通常0.495%(税込)の買付手数料を、米国ETF15銘柄に限り無料とし、米国ETFへの投資を応援しています。
VGT、SPYなどのメジャーなETFの他、高配当ETFとして人気のSPYDも無料の対象です。
楽天ポイントを貯めている人はポイントでETFを購入できますので、気軽にETFへの投資にチャレンジできるでしょう。
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おすすめ③マネックス証券
マネックス証券をおすすめできる理由は、以下4点です。
マネックス証券のおすすめポイント
- 米国ETFの扱いは445銘柄
※2024年10月31日時点 - 米国ETFの手数料は0.495%(税込)と最低基準
- 「米国ETF買い放題プログラム」によって買付手数料が実質無料
- NISA口座における米国株の国内取引手数料(税込)を全額キャッシュバック
ネット証券のマネックス証券は、米国株に強みのある証券会社です。
扱うETFはなんと445銘柄。上で紹介したSBI証券や楽天証券と比較しても取扱銘柄数が多いと言えます。
手数料は通常0.495%(税込)ですが、米国ETF21銘柄については買付手数料が全額キャッシュバックされるというプログラムも実施中。
NISA口座での米国株の国内取引手数料も全額キャッシュバックされるようになっています!
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よくある質問
高配当ETFはおすすめしないって本当ですか?
A.分配金が定期的に受け取れる点でおすすめなので、ポートフォリオの一部に組み込むとよいでしょう。
高配当ETFは、その名の通り高い分配率で分配金を受け取れます。安定的に分配金を得たい方にとっては、おすすめできる運用商品です。
一方で、高配当ETFの投資対象企業は成熟した企業が多く、株価の爆発的な上昇は望みにくい傾向があります。
よって高配当ETFはその分配金を目的としてポートフォリオの一部に組み込み、他のETFや投資信託などで運用益も狙うとよいでしょう。
ETFの分配金には税金がかかりますか?
A.税金はかかりますが、NISA(成長投資枠)を使って投資すれば非課税の対象になります。
ETFの分配金は他の投資商品から得た利益と同様に、所得税・住民税の課税対象です。
発生した分配金に対して20.315%の税金がかかります。ただし、NISA(成長投資枠)の枠内での運用で得た利益は非課税となるため、発生した分配金に対する源泉徴収は発生しません。
ETFはNISAから購入できますか?
A.NISA(成長投資枠)ならETFを購入できます。
NISA(つみたて投資枠)でも対象商品はありますが、取り扱いがあるのは大和証券などの一部の証券会社に限られます。
かつてのNISAは一般NISA(今の成長投資枠)とつみたてNISA(今のつみたて投資枠)のどちらか一方しか利用できませんでした。
しかし、2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になったため、以前までよりNISAでETFが購入しやすくなりました。
ETF以外のNISAで選ぶべき銘柄を下記記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
高配当ETFは年に3~8%といった高い分配率での分配金が期待できるETFです。
株式市場の中でも高配当の企業、新興国の企業など高い配当が期待できる企業の株式が組み込まれており、一般的なETFに比べ高額の分配金を受け取れます。
一方で価額が変動しにくい銘柄も多く、キャピタルゲインは望みにくい傾向があります。
配当金を長期間受け取り続ける目的で、高配当ETFへの投資を検討してみましょう。