弁護士におすすめの転職サイト!転職後の年収や転職エージェントの利用法も紹介
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一般的に弁護士は高年収で知られていますが、近年は弁護士の数が増えたことにより、年収は減少傾向にあります。
そのため「キャリアアップできる転職先を探して年収アップしたい」「自分の適性を活かしたい」という理由で転職を検討する人も多いでしょう。
そこで本記事では、様々な転職サービスの中から、特に弁護士の転職に強いサイト・エージェントを紹介していきます。
気になる内容をタップ
- 弁護士の転職に強い特化型の転職サイト・転職エージェント
- 弁護士求人が豊富な「弁護士ドットコムキャリア」
- 高い書類通過率を誇る「NO-LIMIT」
- 企業に直接応募もできる「リーガルジョブボード」
- 日本弁護士連合会運営の転職サイト「ひまわり求人求職ナビ」
- 弁護士の転職で転職エージェントを利用するメリット
- メリット1.書類選考や面接の成功率がアップする
- メリット2.非公開求人の紹介を受けることも可能
- メリット3.弁護士としてのキャリアプランも相談できる
- メリット4.法律事務所や企業の内部情報が分かる
- メリット5.年収や勤務条件の交渉を代行してくれる
- 弁護士特化型の転職サイトに掲載されている求人例
- 弁護士に特化しているか
- 法律事務所と法務部の求人ならどちらが多いのか
- キャリアアドバイザーは弁護士業界に詳しいか
- サポート体制は整っているか
- 担当者との相性はよいか
- 転職エージェントの利用に向いている弁護士の特徴とは?
- 弁護士資格保持者・司法修習生などの実務未経験者
- 大手法律事務所でキャリアアップしたい人
- インハウスに転職したい弁護士
- 年収アップを狙っている人
- 弁護士のおもな転職先
- 弁護士のおもな転職理由
- 弁護士が転職を成功させるためのポイント
- ポイント1.転職の理由と目的を明確にしておく
- ポイント2.自分の長所を認識し言語化しておく
- ポイント3.面接の質問に的確に答える
- ポイント4. 転職サイトは複数登録する
- ポイント5. 担当者と定期的に連絡する
- ポイント6. 使えるサービスは効果的に使う
- 弁護士資格を活かして転職するなら総合型エージェントもおすすめ
- 豊富な求人数から探したいなら「リクルートエージェント」
- 充実した転職サポートを受けたいなら「doda」
- 高年収を実現できるハイクラス求人なら「ビズリーチ」
- 弁護士の転職成功のための転職エージェント活用方法
- ポイント1.カウンセリングの前に希望条件をまとめておく
- ポイント2.良い転職先があればすぐ転職すると伝える
- ポイント3.質の悪い担当者はすぐに変更する
- ポイント4.他の転職エージェントも併用する
弁護士の転職に強い特化型の転職サイト・転職エージェント
弁護士は専門性の高い職種であるため、弁護士に特化した転職サイト・エージェントを利用することで転職活動を効率的に進められます。
ここでは、弁護士の転職におすすめの転職サイト・転職エージェントを4社ご紹介します。
サービス名 | こんな人におすすめ |
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弁護士ドットコムキャリア |
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NO-LIMIT |
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リーガルジョブボード |
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ひまわり求人 求職ナビ |
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弁護士求人が豊富な「弁護士ドットコムキャリア」

- (引用元
- 弁護士ドットコムキャリア)
こんな人におすすめ
- 弁護士の求人が豊富な転職エージェントを利用したい
- イベントやセミナーを通して転職に対する理解を深めたい
「」は、日本最大級のネットワークを持つ弁護士専門の転職エージェントです。
弁護士資格を持っている人に向けた様々な求人が揃っており、国内外の弁護士・法律事務所・法務や法律事務所社員など、サイト内で細かく案件を検索できます。
またキャリアコンサルタントは掲載企業と独自のネットワークを持っており、企業研究や面接対策も丁寧にサポートしてくれます。
イベントやセミナーの開催にも力を入れており、キャリアプランの相談もできるので、弁護士の転職市場についても把握できるでしょう。
弁護士の求人が豊富な転職エージェントを利用したい人は、ぜひ活用することをおすすめします。
弁護士ドットコムキャリア|基本情報
運営会社 | 弁護士ドットコム |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:23年12月時点)
高い書類通過率を誇る「NO-LIMIT」

- (引用元
- NO-LIMIT)
こんな人におすすめ
- 書類通過率が高い転職エージェントを利用したい
- 書類添削など手厚いサポートを受けたい
「NO-LIMIT」は、弁護士・法務人材専門の転職エージェントです。
履歴書の添削サポートに力を入れており、法律事務所・企業への書類通過率は90%を超えています。(2021年7月時点)
掲載している法律事務所の内情を詳しく調査して求職者に合う求人を厳選して紹介しているため、ミスマッチが少なく、内定率を高められるでしょう。
面接対策やスキルの棚卸しなどのサポートも充実しているので、初めて転職する人にもおすすめです。
NO-LIMIT|基本情報(22年4月時点)
運営会社 | 株式会社アシロ |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 非公開 |
料金 | 無料 |
企業に直接応募もできる「リーガルジョブボード」
こんな人におすすめ
- 効率的に転職活動を行いたい
- 内定をスピーディに獲得したい
「」は、2通りの方法により効率的に転職活動を進められるエージェント。
他の転職エージェントと同じようにキャリアアドバイザーからサポートを受けられるだけでなく、「ダイレクトリクルーティング」という独自のサービスを利用できる点が特徴です。
ダイレクトリクルーティングは、求職者がキャリアアドバイザーを介さず直接企業とやりとりできるサービスです。
気になった企業があればすぐに直接やりとりを行えるため、スピーディーな採用につながる可能性があります。
「自分でも積極的に活動したい」という方は、ぜひリーガルジョブボードを利用してみてください。
リーガルジョブボード|基本情報
運営会社 | 株式会社WILLCO |
---|---|
公開求人数 | 約460件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:23年12月時点)
日本弁護士連合会運営の転職サイト「ひまわり求人求職ナビ」

- (引用元
- ひまわり求人求職ナビ)
こんな人におすすめ
- 信頼できる転職サイトを利用したい
- 自分のペースで転職活動を行いたい
「ひまわり求人求職ナビ」は、日本弁護士連合会が運営している転職サイトです。
日本の弁護士は日本弁護士連合会に登録しているので、弁護士であれば「ひまわり求人求職ナビ」の名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
ひまわり求人求職ナビは転職サイトなのでエージェントのような手厚いサポートを受けることはできませんが、自分のペースで求人を探し、応募することが可能です。
日弁連が運営しているということもあり、信頼性の高いサイトなので、まずは求人を見てみたいという人は登録してみると良いでしょう。
ひまわり求人求職ナビ|基本情報(22年4月時点)
運営元 | 日本弁護士連合会 |
---|---|
対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 非公開 |
料金 | 無料 |
弁護士の転職で転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントへの登録を考えているのであれば、エージェントを活用する利点について知っておきましょう。
ここでは弁護士が転職エージェントを利用するメリットを紹介するので、これから転職活動を始める人はぜひ参考にしてください。
転職エージェントを利用するメリット
メリット1.書類選考や面接の成功率がアップする
転職エージェントは求人を掲載している企業の採用担当者と密にやり取りをしているので、その企業がどのような人材を求めているかを把握しています。
そのため、応募先の企業に合わせた選考対策を受けることができ、選考を通過できる可能性が高くなります。
キャリアアドバイザーによっては、企業の採用担当者の人柄や企業が求める人物像まで教えてくれることもあるので、ぜひ活用してみてください。
メリット2.非公開求人の紹介を受けることも可能
転職エージェントに登録すると、非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。

非公開求人は、給与や待遇などの条件が良かったり、あまり求人を募集しない企業のレアな案件であることも多いです。
転職エージェントを利用することで非公開求人を紹介されるチャンスが生まれ、より良い条件で転職できる可能性が高まります。
メリット3.弁護士としてのキャリアプランも相談できる
転職エージェントを利用することで、弁護士の転職支援実績が豊富なキャリアアドバイザーにキャリアプランの相談ができます。
キャリアプランとは、この先の人生でどのように働いていきたいかを考える設計図のようなものです。
アドバイザーは弁護士の転職に精通しているため「〇年後に独立するために、今回の転職は実務経験を積むことを重視しましょう」など、その人に合ったアドバイスをしてくれます。
メリット4.法律事務所や企業の内部情報が分かる
転職エージェントを利用すれば、応募する法律事務所や企業の内部情報が分かります。
転職エージェントは求人を掲載する前に、その企業を求職者に紹介して問題ないか厳正な審査をしています。
審査をすることで「どんな企業なのか」「どんな人が働いているのか」が分かるので、求職者も情報を共有してもらうことが可能です。
職場の雰囲気などの情報も提供してもらえるため、転職のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
メリット5.年収や勤務条件の交渉を代行してくれる
キャリアアドバイザーに希望の年収額を伝えておけば、年収アップの交渉をしてくれることもあります。
そのほか勤務時間や休日の条件など、自分では伝えにくい交渉も代わりに調整してくれるので、利用するメリットは大きいでしょう。
弁護士が転職エージェント・転職サイトを利用して成功した事例
転職成功事例として、企業法務弁護士へと転職した人の事例を紹介します。 法務部へ転職したことで、ワークライフバランスが充実し、自分なりの働き方が可能になった。 基本的に仕事は全て任されるため、自分で考えながら進めることができる。 弁護士の転職に関する情報が少ないため、自力で進めるのは苦しかったが、エージェントに登録することで進めやすかった。
法律事務所から法務部へ転職することで、自分にあっている働き方が分かる人も多いです。
転職エージェントや転職サイトに登録し、自分に本当に合っている働き方はどんな働き方なのか、確認するとよいでしょう。
転職を成功させるためにも、求人によって変わる働き方を確認することが大切です。
弁護士特化型の転職サイトに掲載されている求人例
実際に弁護士業界特化型の転職サイトには、以下の求人が掲載されています。
・大手法律事務所の弁護士求人 年収1,500万~3,000万円
・東証プライム上場企業の法務求人 年収890万~1,300万円
・企業法務メインのパートナー弁護士旧人 年収1,000万~1,900万円
業界特化型の転職サイトでは、数多くの弁護士向けの求人が掲載されています。
年収も800万円以上と高年収の求人が多く、優先すべき求人条件を比較検討できるでしょう。
また、転職サイトによっては法務部や法律事務所の求人の割合が異なります。
どちらが自分に向いている求人なのか把握し、登録すべき転職サイトを選びましょう。
弁護士が転職エージェントを選ぶ際の比較ポイント
弁護士が転職する際は、転職エージェントや転職サイトに登録することがおすすめです。
登録すべき転職サイトの比較ポイントを5つ紹介します。
比較ポイント
弁護士に特化しているか
弁護士が転職サイトや転職エージェントに登録する際は、弁護士業界に特化している転職サイトを選びましょう。
弁護士業界に特化していない総合型の転職サイトにも、弁護士向けの求人は掲載されていますが、マッチする求人は少ないです。
弁護士業界に特化していれば、担当となるキャリアアドバイザーも弁護士業界に詳しく、自分に合っている求人を見つけやすくなります。
また、弁護士には独自のコネクションや縁などもあるため、質の高い求人を閲覧することも可能です。
自分に合っている転職先を見つけ、転職に成功するためにも、弁護士業界特化型の転職サイトに登録してください。
法律事務所と法務部の求人ならどちらが多いのか
転職サイトには、弁護士向けの求人として、法律事務所や企業の法務部の求人が多く掲載されていますが、どちらの割合が高いのか把握した上で登録しましょう。
法律事務所に関しては、原則弁護士の資格を所有している人向けとされますが、法務部は弁護士の資格を所有していなくとも応募ができます。
そのため、弁護士としてどのように働きたいのか考えながら転職サイトを選ぶべきです。
弁護士資格が必要ない法務部は、法律事務所よりも年収が低い場合もあります。
また、法律事務所での働き方と異なることも多いため、どちらの働き方を好むかによって、転職サイトを選びましょう。
キャリアアドバイザーは弁護士業界に詳しいか
転職エージェントを利用する場合は、担当となるキャリアコンサルタントが弁護士業界に詳しいか把握しましょう。
キャリアコンサルタントは、転職を二人三脚で進めるパートナーです。
弁護士業界に詳しい人でなければ、転職活動も難しいでしょう。
そのため、担当となるキャリアコンサルタントが弁護士業界に詳しいのか、ホームページなどを確認することが大切となります。
サポート体制は整っているか
登録した転職サイトのサポート体制を確認し、自分に適したサポートがある転職サイトに登録しましょう。
たとえば、以下のサポートがあるサイトは有効活用できます。
- 履歴書、職務経歴書の添削
- 面接対策
- 弁護士の転職事情の説明
- 定期的な面談
転職サイトのサポート体制が整っていれば、仕事を続けながら転職活動もできます。
どんなサポートを必要としており、どんなサポートがあるのか確認した上で、自分に合っている転職サイトを登録しましょう。
担当者との相性はよいか
転職エージェントを利用する際は、担当となるキャリアコンサルタントとの相性が大切です。
キャリアコンサルタントが弁護士業界に詳しくなく、また、自分に合っている求人を紹介してくれない場合は、転職活動も成功しません。
また、定期的に連絡をしてくれない担当者の場合、自分の転職活動は進んでいるのかわからなくなることもあります。
転職エージェントによっては、弁護士業界に詳しい人のみが在籍していることもあるため、キャリアコンサルタントの質を確認した上で登録してください。
転職エージェントの利用に向いている弁護士の特徴とは?

弁護士として転職を考える場合、人ぞれぞれ様々な理由や目的があると思います。
自分が転職エージェントを使うべきかどうかを確認したいなら、以下を参考にしてください。
転職エージェントの利用に向いている弁護士の特徴
弁護士資格保持者・司法修習生などの実務未経験者
一般的に企業は転職者に即戦力を求めているため、未経験の人はあまり積極的に採用を行いません。
そのため、実務未経験者は書類選考が通過できないことも多く、一人で転職活動を行う場合は苦戦を強いられるケースも少なくありません。
一方で転職エージェントを利用すれば「業界・職種未経験歓迎」など、実務未経験者であっても応募しやすい求人を紹介してもらえる可能性があります。
キャリアアドバイザーからは、弁護士資格を活かした転職のコツなども教えてもらえるので、転職を有利に進められるでしょう。
大手法律事務所でキャリアアップしたい人
法律事務所は大小様々ですが、名の知れた大手法律事務所の選考倍率は非常に高く、普通に応募するだけではなかなか内定を獲得できないことも多いです。
そういった場合に転職エージェントを利用すれば、推薦状を書いてもらえたり面接対策を受けられるため、内定率を高められます。
過去の内定者が行った選考対策などをキャリアアドバイザーから教えてもらえる可能性もあるので、存分に活用しましょう。
インハウスに転職したい弁護士
インハウスの弁護士として転職したい人にも、転職エージェントの利用がおすすめです。
インハウスの求人は、やみくもに求人を探しているだけでは見つかりにくいので、企業と密にやりとりをしている転職エージェントの紹介を受けるのが望ましいでしょう。
応募する企業についてもキャリアアドバイザーが詳しく教えてくれるので、企業研究をしやすい点もメリットです。
年収アップを狙っている人
年収アップを狙っている場合も、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは非公開求人を保有しており、高年収の求人を紹介してもらえる可能性があるためです。
転職エージェントに登録した際は、まず転職の方向性について聞かれるので、その時点で「年収アップを重視したい」と伝えましょう。
あらかじめ意思をしっかり伝えておくことで、キャリアアドバイザーが求職者の意向を汲み取り、方向性に合致した高年収の求人を紹介してくれる可能性が高まります。
弁護士の転職事情について
弁護士の転職事情について、以下2つを説明します。
弁護士の転職事情
- 弁護士のおもな転職先
- 弁護士のおもな転職理由
転職する場合は、まずは上記について確認しましょう。
弁護士のおもな転職先
弁護士のおもな転職先は、法律事務所と企業内の法務部です。
法律事務所は、多くの弁護士の転職先となりますが、規模や専門分野は事務所によって異なります。
そのため、どのくらいの規模の事務所がよいのか、自分の得意分野は扱っているのかなどを検討条件とし、選びましょう。
一方、法務部は、弁護士資格を所有していなくても転職できることが多いです。
そのため、弁護士資格を所有している人は、転職に有利なため目指すのもよいでしょう。
給料や待遇は法律事務所よりも低いですが、残業は少なく、ワークライフバランスを重要視している人におすすめの転職先です。
弁護士のおもな転職理由
弁護士の転職理由はさまざまですが、主に以下の理由が挙げられます。
- 責任が求められるためプレッシャー
- 労働時間が長く休みがない
- 人間関係が悪い
- 仕事内容にギャップがあった
- 依頼者とのトラブル
一般企業で働いている人と同じように、弁護士も人間関係やプレッシャーなどを理由に転職する人が多いです。
また、法律事務所内では異動などがないため解決手段が少なく、転職をする人もいます。
また、ほかの法律事務所に転職することで年収を上げることを目的にしている人も多いです。
弁護士の平均年収

転職を検討している方のなかには、弁護士の平均年収が気になる方も多いでしょう。
ここでは弁護士の平均年収について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
弁護士の平均年収
弁護士の平均年収は800万円以上
厚生労働省が実施している「令和2年度賃金構造基本統計調査」によると、弁護士(法務従事者)の平均年収は878万円となっています。
日本人の平均年収が433万円なので、平均の倍以上という非常に高い給与水準であることが分かります。(引用:令和2年分民間給与実態統計調査)
近年は平均年収が下がってきている
高年収を得られる弁護士ですが、近年は弁護士の平均年収が減少傾向にあります。
以下は、平成29年度と令和2年度の弁護士の平均年収を比較したデータです。
年・データ | 平均年収 |
---|---|
平成29年賃金構造基本統計調査 | 1,028万円 |
令和2年度賃金構造基本統計調査 | 878万円 |
平成29年の日本人の平均年収は432万円(引用:平成29年分民間給与実態統計調査)と、現在の433万円とほとんど変わらないにも関わらず、弁護士の平均年収は約150万円も下がっています。
弁護士の年収が下がっている理由
弁護士の年収が下がってしまったのは、司法試験の合格者数が増えたことで供給過多に陥っているのが原因と考えられます。
日本弁護士連合会発表の「司法試験合格者の状況」によると、2006年の新司法試験制度の導入をきっかけに、合格者が大きく増加していることが分かります。
2006年では1,000人程度だった合格者数が、2008年から2,000人を超えるようになり、2010年からももそのままの状況を維持しました。
しかし、弁護士の数が増加しても仕事の件数が比例して増える訳ではありません。
多くの人数で仕事を取り合う形となったため、一人当たりの仕事量が減り、年収が低下したと考えられます。
近年の合格者数は減少傾向にある
平均年収は低下傾向にありますが、2020年の合格者数は新制度の導入直前と同程度まで減少しています。
弁護士が転職を成功させるためのポイント

弁護士の資格を持っていても、十分な対策をせずに転職活動をしていると、思わぬ失敗を招いてしまうかもしれません。
ここでは、転職成功のためのポイントを3つご紹介します。
弁護士が転職を成功させるためのポイント
ポイント1.転職の理由と目的を明確にしておく
1つめのポイントは、転職の理由と目的をはっきりさせておくことです。
転職理由は面接でもよく聞かれる定番の質問なので、確実に答えられるようにしておきましょう。
また、企業に応募してから転職理由を考えるのではなく、転職活動を始める時点で転職理由を明確にしておくことも大切です。
なぜなら、転職理由が曖昧だったり不明確だと、応募する企業とのミスマッチを招いてしまう可能性があるからです。
例えば、スキルアップのために転職を決意したのに、年収の高さに惹かれて実務経験を積めない事務所に転職してしまうと、結果的に転職失敗となります。
「弁護士としてどうなりたいか」「どうして転職するのか」は、転職エージェントに相談しながらしっかりまとめておきましょう
ポイント2.自分の長所を認識し言語化しておく
2つめのポイントは、自分の長所を認識して言語化しておくことです。
転職してスキルアップや年収アップを目指すなら、自分の長所を採用担当者にアピールする必要があります。
その際は、漠然と得意なことを伝えるのではなく、実績やスキルなど、長所の裏付けになるものを同時に伝えることが大切です。
弁護士として実務経験がある人なら、案件数などの実績のほか得意分野や困難を乗り越えたエピソードなど、より詳細に説明できるよう準備しておくと良いでしょう。
ポイント3.面接の質問に的確に答える
3つめのポイントは、面接の質問に的確に答えることです。
弁護士は仕事柄、論理的思考力を非常に重視される職種なので、面接では論点を押さえた回答をしましょう。
緊張のあまり言葉に詰まったり、論理的に破綻した返答をすると悪い印象を与えてしまう可能性があるので、注意が必要です。
また、クライアントに好印象を与える人柄も重要なので、コミュニケーション能力も大切です。
不安な場合は、転職エージェントを活用して十分に面接対策を行うことをおすすめします。
ポイント4. 転職サイトは複数登録する
転職を成功させるためには、複数の転職サイトに登録しましょう。
求人サイトによっては、転職サイトAには登録されているのに、転職サイトBには登録されていない求人もあります。
自分に合った求人を見つけるためにも、複数の転職サイトに登録することはメリットです。
多くの求人を網羅し、そのなかから自分に合っている求人を見つけましょう。
ポイント5. 担当者と定期的に連絡する
転職エージェントに登録する場合は、担当者と定期的に連絡し、転職活動の意欲が高いことをアピールしましょう。
担当者によっては、積極的に求人を紹介してくれないこともあります。
求人を多く確認したい人こそ、担当者に定期的に連絡し求人を紹介してもらうことが大切です。
転職活動を成功させるためには、自分から動くことが重要となります。
担当者からの連絡が少ないと感じた場合は、自分から動くことを優先しましょう。
ポイント6. 使えるサービスは効果的に使う
転職サイトや転職エージェントは、サイトによって提供しているサポートが異なります。
そのため、使えるサポートがあるのであれば遠慮せずに活用しましょう。
たとえば、履歴書や職務経歴書などの添削、面接対策などがあります。
自分が苦手に感じている部分をサポートしてくれる場合は、有効活用し、転職を有利に進めましょう。
ほとんどの場合、サポートは無料です。
弁護士資格を活かして転職するなら総合型エージェントもおすすめ
ここでは、弁護士の転職に利用したいおすすめ総合型転職エージェント・サービスについて紹介していきます。
豊富な求人案件を保有する総合型の転職サービスを利用することで、特化型サービスには掲載されていない「優良企業」の求人が見つかる可能性があります。
以下の4社は案件数が豊富でハイクラスな求人も多いので、ぜひ利用してみてください。
サービス名 | こんな人におすすめ |
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リクルートエージェント |
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doda |
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ビズリーチ |
|
※ 転職エージェントの活用方法については、「弁護士の転職成功のための転職エージェント活用方法」にて解説しているので、そちらもご確認ください。
豊富な求人数から探したいなら「リクルートエージェント」

- (引用元
- リクルートエージェント)
リクルートエージェントはこんな人におすすめ
- たくさんの求人の中から選びたい
- 企業からスカウトを受けたい
「」は、求人数が業界トップクラスの転職エージェントです。
約40万件の求人を保有(2022年4月時点)しており、数多くの案件を比較検討できます。
他の転職エージェントでは良い求人が見つからなかった場合も、リクルートエージェントであれば見つかる可能性があるでしょう。
また、スカウト機能もあるため、弁護士経験のある人材を探している大手企業からスカウトが届くチャンスもあります。
転職の選択肢を増やすためにも、ぜひ優先的に利用してほしいサービスです。
リクルートエージェントの基本情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
公開求人数 | 約365,000件 |
非公開求人数 | 約233,000件 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | すべて無料 |
公式サイト |
(最終更新:23年12月時点)
充実した転職サポートを受けたいなら「doda」
- (引用元
- doda)
dodaはこんな人におすすめ
- 転職サイトとしても活用したい
- 手厚い書類添削や面接対策などを受けたい
「」は、テレビCMやWEB広告でも見かけることが多い知名度の高い転職エージェント。
求人数も業界トップクラスですが、とくにサポートの手厚さに定評があります。
「面接対策の質が高い」「実践的なアドバイスをくれた」といった声も多いので、面接に不安がある方は相談してみることをおすすめします。
また、dodaは転職サイトとしても利用でき、登録後はサイト上で自分で求人を検索して応募することも可能です。
「手厚くサポートしてもらいたい」「自分でも求人を探したい」という方は、ぜひ利用してみてください。
doda|基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
求人数 | 200,000件以上(非公開求人を含む) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新:23年12月時点)
高年収を実現できるハイクラス求人なら「ビズリーチ」

- (引用元
- ビズリーチ)
ビズリーチはこんな人におすすめ
- 高年収を実現したい
- 企業からスカウトを受けたい
「」は、年収600万円以上のハイクラス求人を取り扱っているスカウト型の転職サービス。
求職者の経歴やスキルに興味を持った企業からスカウトが届く「ヘッドハンティング型」の仕組みを導入していることが特徴です。
基本的に「スカウトを待つ」という姿勢になるので、忙しい方でも無理なく転職活動を進められるでしょう。
弁護士としてのキャリアに自信がある方や、キャリアアップを狙いたい方は、ぜひ利用してみてください。
ビズリーチ|基本情報
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
---|---|
公開求人数 | 約107,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 登録無料 |
(最終更新:23年12月時点)
弁護士の転職成功のための転職エージェント活用方法

せっかく転職エージェントを使うのならば、最大限に活用したいものです。
ここでは、転職エージェントを100%使いこなすコツとして、特に重要な点を4つご紹介します。
これらのポイントを押さえて利用すれば、さらに転職の成功率を高められるので、ぜひ目を通してみてください。
転職エージェントの活用方法
ポイント1.カウンセリングの前に希望条件をまとめておく
転職エージェントの担当者との初回面談の前に、転職先に求める条件(転職の軸)を自分なりにまとめておきましょう。
転職の軸の一例
- 年収が上がる
- 経験を積める
- 専門的なスキルが身に付く
- 希望の勤務地で働ける
- 好きな仕事ができる
- ワークライフバランスが良い
- リモートワークができる 等
あらかじめ希望条件が決まっていれば、その後の求人紹介で的外れな求人を紹介されにくくなります。
また、希望条件を決める際は「必ず叶えたい条件(MUST)」と「叶ったら嬉しい条件(BETTER)」を明確に分けておきましょう。
【例】希望条件の設定
【MUST】
- 東京都内
- 広告運用の経験を積める
- 年収450万円以上
【BETTER】
- 転勤がない
- 副業可
転職の際に全ての希望が叶うことは、めったにありません。
だからこそ「最低限これだけ叶えば問題ない」という条件を決めて、自分の中での優先度を明確にしておくべきです。
どうしても転職の軸が定まらない場合は、担当者にそのことを正直に伝えて、本当に転職するべきか一緒に考えてもらうと良いでしょう。
ポイント2.良い転職先があればすぐ転職すると伝える
担当者には「希望の転職先が見つかればすぐにでも転職したい」という意思を伝えておきましょう。
担当者に転職する気がない人だと思われると、求人紹介が後回しされてしまう可能性があるためです。
「新着で良い求人はありませんか?」「この企業の求人は出てますか?」など、週に1度程度は連絡を入れておくと、より熱意が伝わりやすくなるでしょう。
転職の意思が固まっていない場合は…
転職エージェントは、転職の意思が固まっていない状態でも利用できます。
転職における不安や悩みを相談できるので、ぜひ気軽に利用してみてください。
ポイント3.質の悪い担当者はすぐに変更する
担当者と相性が合わないと感じた場合は、早めに変更しましょう。
そのまま利用を続けていると、希望条件に合わない企業を紹介されるなど、あなたの転職活動に悪影響が出る可能性もあります。
とくに以下に当てはまる場合は、早めに変更を検討することをおすすめします。
担当者を変更したほうが良いケース
- 連絡が遅く、転職活動をスムーズに進められない
- あなたの今後のキャリアを考えず、内定しやすい企業ばかり紹介してくる
- 求人の懸念点を聞いてもうまく答えられない
- 「他にも求人を紹介してほしい」という要望に応えてくれない
- 企業への年収交渉などを行ってくれない
担当者を変更する際は、直接担当者に申し出るか、公式サイトの問い合わせフォームを利用しましょう。
ポイント4.他の転職エージェントも併用する
転職エージェントは、できるだけ複数社をまとめて利用するようにしましょう。
転職エージェントの複数利用には、以下のようなメリットがあるためです。
複数利用のメリット
- より多くの求人情報の中から希望の求人を探すことができる
- 各転職エージェントの独占求人をチェックできる
- 複数の担当者からアドバイスを受けられる
- 相性の合うアドバイザーと出会うチャンスを増やせる
「そんなに登録したら管理しきれないのでは?」と思うかもしれませんが、3〜4社程度ならそこまで負担になりません。
また、合わないエージェントはすぐに退会して大丈夫です。
転職エージェントの利用は基本的に無料ですので、最大限に活用しましょう。
転職エージェント登録〜内定までの流れ

ここからは、転職エージェントをスムーズに利用できるよう登録してから内定するまでの流れを解説します。
サービスの具体的な内容についても紹介するので、ぜひ確認しておいてください。
転職エージェント登録〜内定までの流れ
ステップ1.申し込み・登録
転職エージェントを利用するには、まず登録を行います。
エージェントによって登録内容は異なりますが、一般的には以下のような内容を入力します。
登録内容
- 名前
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
- 職務履歴
- 勤務先名
※利用する転職エージェントによって内容は異なります。
職務履歴などを細かく入力するほど、求人紹介の際にマッチングの精度が高くなります。
ステップ2.キャリアアドバイザーとの面談
登録が完了すると、転職エージェントから初回面談の日程を調整する連絡が来ます。
面談方法は対面や電話・オンラインなどがありますが、面談内容に大きな違いはありません。
初回面談は、転職先の希望や将来のビジョンなどを共有することが主な目的です。
面談の場では、転職先の希望や悩みなど転職に関することを何でも相談することをおすすめします。
また、事前に職務経歴やスキルを書き出しておくと、スムーズに話が進むでしょう。
ステップ3.求人紹介
面談でのヒアリングを踏まえて、キャリアアドバイザーが希望に合った求人を紹介してくれます。
条件に合った求人を紹介してもらうコツは、希望や不安などをしっかり詳細に伝えることです。
詳しく希望を伝えておくことで、求人のミスマッチを防ぎやすくなります。
また、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる可能性もあるので、より好条件の求人が見つかることもあるでしょう。
なお求人紹介の際には、求人票だけでは分からない以下のような情報も教えてもらえます。
求人紹介の時に教えてもらえる情報
- 転職先の社風・雰囲気
- 業界の動向・将来性
- 入社後のキャリアパス
- 書類選考や面接の難易度 など
ステップ4.応募
応募企業が決定した後は、キャリアアドバイザーが応募手続きを代行してくれます。
履歴書や職務経歴書など、応募時に必要な書類の作成をサポートしてもらえるので、初めて転職する人でも安心です。
また、転職エージェントによっては、応募書類と一緒に「推薦状」も書いてくれます。
推薦状とは、求職者の経歴やスキル、人柄や転職理由などに加えてエージェントの推薦理由が書かれているものです。
推薦状を書いてもらえれば、転職成功率がより高まるでしょう。
ステップ5.面接
書類選考に通過した後は、面接に進みます。
転職エージェントでは、事前に面接の雰囲気に慣れることができるよう、模擬面接を行ってくれる場合もあります。
面接でよく聞かれる質問などについても教えてもらえるので、あらかじめ答えを用意しておくことで、面接の通過率を高められるでしょう。
また、各々の企業にあわせて自己PRのアドバイスもしてくれるので、効率よく面接対策を進めることが可能です。
とくに転職が初めての人や面接が不安な人は、選考対策のサポートを受けることをおすすめします。
ステップ6.内定・入社(アフターフォロー)
面接を突破して内定・入社が決まった後も、転職エージェントからアフターフォローを受けられます。
転職エージェントのアフターフォロー
- 勤務開始日の調整
- 給与などの条件交渉の代行
- 退職交渉
- 引き継ぎに関するアドバイス など
上記のようなアフターフォローを受けられるので、次の職場に安心して転職することが可能です。
弁護士が転職サイトを利用する際の注意点
弁護士が転職サイトを利用する際は、以下の注意点があります。
注意点
担当者と合わないときは変更する
転職エージェントでは、キャリアコンサルタントが担当となり求人を紹介してもらいます。
しかし、担当者によっては合わないことも多いです。
話し方や、転職の進め方などが合わない人が担当となった場合は、我慢せずに変更してもらいましょう。
担当者も人なので、性格が合わないこともあります。
ストレスなく転職活動を進めるためにも、運営会社に相談することがおすすめです。
転職サイトと転職エージェントを並行して使う
転職活動を進める際は、転職サイトと転職エージェントを並行して使いましょう。
転職エージェントは、担当者と二人三脚で転職活動を進められますが、自力で転職することはできません。
転職エージェントにすべてを任せてもよいですが、自分に合っている求人を見つけるためにも、多くの求人を見ることは大切です。
そのため、転職エージェントだけではなく転職サイトにも登録し、自分にあっている求人を見つけ出しましょう。
自分にあっていない求人に応募してしまうと、転職は失敗してしまいます。
複数の求人を見ることで、優先すべき求人条件などもわかるため、並行して利用することがおすすめです。
弁護士業界に特化したサイトを利用する
弁護士が転職する際は、弁護士業界に特化している転職サイトを利用しましょう。
弁護士業界に特化していない総合型の転職サイトを利用したところで、弁護士向けの求人は少ないです。
弁護士向けの求人を見つけやすくするためには、まずは弁護士業界に特化したサイトに登録するのがよいでしょう。
特化型のサイトは、求人も特化しているためミスマッチを防ぎやすく、転職事情についても詳しい特徴があります。
転職活動を成功させるためにも、特化型サイトに登録しましょう。
まとめ
弁護士の転職を成功させるためには、自分に合った転職サービスを複数利用し、万全な対策をした上で選考に臨むことが大切です。
ぜひ本記事でご紹介したサービスを活用して、転職を成功させてください。
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