JAバンクのマイカーローンについて特徴と違いを徹底解説
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JAバンクのマイカーローンってどうなのでしょうか?
結論から言いますと、人によっては他機関よりもお得な借入が可能です。
とくに金利については他機関よりも低金利になるケースがあり、利息も少なくできる可能性が大きくなっています。
ただし、JAバンクのマイカーローンは他機関とは異なる部分も多いため、そうした点をしっかり把握しておかなくてはいけません。
「JAのマイカーローンについて詳しく知りたい!」という人のお役に立つ内容となっていますので、ぜひお読みください。
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一括査定で車を高く売る飯田 道子 / ファイナンシャルプランナー
【専門家の解説】
JAバンクというと、自分には関係ない・縁遠い金融機関と考えている人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。場合によっては、低金利で借り入れできるなど、お得に借り入れられます。それはマイカーローンでも同じこと。ただ、他の金融機関とは違う部分もあるため、まずは、どのような特徴のある金融機関なのか、JAバンクのマイカーローンはどのようなローンなのかを知ることからスタートしてください。読み進めていけば、何らかのヒントが見つかるハズです。
ファイナンシャルプランナー
監修者飯田 道子
金融機関勤務を経て1996年FP資格を取得。
現在は各種相談業務のほか、セミナー講師、執筆活動、独立支援などを活動は多岐に渡る。
どの金融機関にも属さない独立系FPとして、金融・保険情報が得意。
また海外移住の相談などにも対応しており、特にカナダや韓国への移住支援などを行っている。
「宅建資格を取るまえに読む本」「貯める!儲ける!お金が集まる94の方法」「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」「テラー必携‼ あなたのファンを増やす魔法の質問」などの著書もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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JAバンクが提供するマイカーローンの特徴
はじめにJAバンクのマイカーローンの特徴を解説していきます。
マイカーローンの提供元であるJAバンクとは、金融サービスの提供により日本の農業者や経済の発展に貢献を目指す金融機関です。
サービス内容は預金や貸付、投資商品などであり銀行とほぼ同じです。
ただし、JAバンクの目的は農業者や経済の発展ですので、営利団体の銀行とはその部分が異なります。
JA(日本農業協同組合)が運営
JAバンクを運営するのは「JA(日本農業協同組合(通称:農協))」です。
JAとは、組合員になってもらった人の「相互扶助(構成員同士が互いに助け合うこと)」の精神によって、農家の発展や保護をするために運営している団体です。
株式会社などの一般企業では自社の利益を追求しますが、JAの場合はそうではなく農家の発展や保護が目的です。
また、一般企業では投資家や株主が出資者ですが、JAでは農業者や地域住民が出資者の中心になります。
そして農家の発展や保護を共通目的とし、組合員同士で助け合いながらその目的を達成するために運営を行なっています。
この目的を達成するために、JAでは農畜産物の共同販売や貯金の受入、貸付などの様々な事業を行なっているのです。
JAバンクもその中のひとつなんですね。
金利や条件は各地区によって異なる
JAバンクのマイカーローンの大きな特徴は、各地域によって金利等の貸付条件が大きく異なるという点です。
まずは基本の貸付条件を確認しておきましょう。
使いみち | 自動車・バイク購入(中古車両含む)費用およびその付帯費用、修理、車検費用、カー用品費用、運転免許取得費用、車庫建設費用(100万円以内) |
---|---|
申込条件 | 借入時年齢:18歳以上 最終償還時年齢:80歳未満 前年度税込年収:200万円以上 勤続年数:1年以上 |
限度額 | 1,000万円以内 |
金利 | 固定金利型 or 変動金利型 (お住まいの地域・勤務地によって異なります) |
融資期間 | 6カ月以上10年以内 |
返済方法 | 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
担保・保証人 | 不要 |
貸付条件は上記が基本になります。
しかし、お住まいの地域のJAバンクによって異なってくるケースがほとんどです。
とくに金利が大きく異なるケースが多いのが特徴です。
実際に各地方のJAバンクの金利を確認していきましょう。
店舗名 | 金利 |
---|---|
JA東京中央 | 年 2.800%~3.200%(固定金利) 年 1.850%~ 2.250%(変動金利) |
JA横浜 | 年1.75% ~4.00%(固定金利) |
JAさいたま | 年 1.850%~3.350%(固定金利) |
JA福岡市 | 年1.50%~1.80%(固定金利) |
上記のとおり、各地域によって金利は大分異なります。
JA福岡市のように「年1.50%~1.80%」とかなりの低金利で借入できるケースもあれば、JA横浜のように「年1.75% ~4.00%」と上限金利がやや高いケースもあります。
このため、有利な条件で借入できるかどうかは各地方によって違います。
地方によっては銀行や信用金庫などよりも低金利で借入できますが、地方によってはディーラーとほとんど変わりないという場合もあります。
そして、気を付ける点として利用できるのはお住まいの地域のJAバンクのみとなっていること。
たとえば、横浜市の人であればJA横浜しか利用できません。
他に低金利なJAがあったとしてもお住まいの地域外であれば、利用はできないんですね。
そうしたことから、お近くのJAバンクの貸付条件をしっかり確認しておかなくてはいけません。
JAバンクを利用中なら金利が優遇されるケースがある
JAバンクのマイカーローンには、JAバンクを利用中の人なら金利が優遇される可能性があるという特徴もあります。
金利が有利になるのは、JAバンクで以下のような取引があるような人です。
- JAに給与振込を指定している
- JA住宅ローンを利用中である
- JAに公共料金(電気、電話、水道、ガス、NHK等)の口座振替を指定している
上記のような取引がある人は特別金利が適応されるケースがあり、店頭表示金利からいくらかは低金利になることがあります。
マイカーローンを利用するには出資金が必要
JAバンクのマイカーローンを利用するには、出資金が必要なるというのも特徴です。
JAバンクのサービスは基本的にJAの組合員しか利用できません。
組合員になるには出資金が必要であり、1,000円~1万円程度のお金を払わなくてはいけません。
保証料や手数料が発生することがある
JAバンクのマイカーローンは、利息とは別に「保証料」や「手数料」が発生することがあるというのも特徴のひとつです。
保証料とは「保証会社」に支払う手数料です。
JAバンクのマイカーローンは担保・保証人不要で借り入れできますが、その代わり保証会社があなたの保証人の代用になります。
これを「保証業務」と言います。
しかし、保証会社も商売として保証業務をしているため、その費用を保証料という形で徴収しているのです。
JAバンクのマイカーローンの場合、地方によってはこの保証料が利息とは別途必要になるケースがあるのです。
次に手数料ですが、おもにかかるのは融資を受ける際の手数料です。
たとえば、JAさいたまでは融資の際、1,100円の事務手数料が必要になります。
このようにJAバンクのマイカーローンには、保証料や手数料がかかるケースがあり、その金額によっては表示金利が低くても総支払額で損をしてしまう場合もあります。
このため、保証料や手数料もよく確認しておかなくてはいけません。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
基本的にJAバンクを利用できるのは、出資者に限られています。そのため出資金を払わなければ、マイカーローンを利用することができません。出資金というと高額な金額を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、出資額は1,000円から1万円程度ですみます。お得に利用できるなら、初期投資をする価値は十分にありそうですね。その他にも地域によっては保証料が必要になることもあります。目先の金利だけでなく、どのような費用が必要になるのか、確認することが大切です。
飯田さん
銀行、信用金庫、労金のローンとの違いは?
JAバンクのようなディーラー以外のマイカーローンを利用するのは、「金利等の貸付条件が良いから」という人が多いかと思います。
その場合、比較対象になってくるのは「銀行」や「信用金庫」、「労金(労働金庫)」ではないでしょうか?
そのため、「JAバンクのマイカーローンは銀行や信用金庫、労金と比べてどうのなの?」と気になっている人も多いかと思います。
そこでこの章では銀行、信用金庫、労金のローンとの違いを解説していきます。
ただし、金利や限度額などの貸付条件は各JAによって異なるため、今回は「JA横浜」を基本に比較していきますね。
JA横浜の基本的な貸付条件は以下のとおりです。
限度額 | 10万円以上1,000万円以内 |
---|---|
金利 | 年1.75% ~4.00% (保証料込み・固定金利) |
保証料や手数料 | なし |
※保証料が金利に含まれる場合、保証料はなしと表記
銀行のローンとの比較
横浜市の人が利用できるおもな銀行のマイカーローンと、JA横浜のマイカーローンを比較してみましょう。
金融機関名 | 限度額 | 金利 | 保証料や手数料 |
---|---|---|---|
JA横浜 | 10万円以上1,000万円以内 | 年1.75% ~4.00% (保証料込み・固定金利) | なし |
三井住友銀行マイカーローン | 10万円以上300万円以内 | 年 4.475% (変動金利) | 借入にあたり、所定の印紙代を返済用預金口座から自動引き落とし |
三菱UFJ銀行ネットDEマイカーローン | 1,000万円 | 変動年1.5%~年2.45%※ | なし |
横浜銀行マイカーローン | 最大1,000万円 | 年0.9%~2.55%(変動金利) | 取扱手数料:3,300円 |
住信SBIネット銀行MR自動車ローン | 10万円以上1,000万円以内 | 年2.775%~3.975% (変動金利) | 借入時に融資額の2.0%の金額に消費税を加算した手数料が必要 |
静岡銀行 しずぎんマイカーローン | 10万円以上1,000万円以内 | 年1.35%~年3.65%※(変動金利) | なし |
※保証料が金利に含まれる場合、保証料はなしと表記
※ネットDEマイカーローンの金利:据置タイプは金利が異なります。三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用中なら年0.2%が引き下げられます。
※しずぎんマイカーローン:融資利率は3段階あり、審査結果により静岡銀行で決定します。
銀行のマイカーローンと比較した場合、限度額に関しては差がありませんが、上限金利(一番高い金利)は銀行の方が平均的に低くなっています。
また、銀行の場合、特別金利キャンペーンを開催している場合も多くあります。
そうしたことから、横浜市の人は銀行の方が低金利で借り入れできる可能性が高そうです。
信用金庫のローンとの比較
横浜市の人が利用できる信用金庫とJA横浜を比較した場合、以下のようになります。
金融機関名 | 限度額 | 金利 | 保証料や手数料 |
---|---|---|---|
JA横浜 | 10万円以上1,000万円以内 | 年1.75%~4.00% (保証料込み・固定金利) | なし |
横浜信用金庫 マイカーローン (ライフリード) | 1,000万円以内 | 年2.30% (保証料込み・固定金利) | 手数料2,200円 |
かながわ信用金庫 WEBマイカーローン | 10万円以上500万円以内 | 年1.8%~1.9% (固定金利) | 保証料は 年0.95%、年1.3%、年1.6%のいずれか |
川崎信用金庫 カーライフローン | 1,000万円以内 | 店頭受付:年4.040%~4.280% (保証料込み・固定金利) ネット受付:年2.000% (保証料込み・固定金利) | 手数料 1,100円 |
湘南信用金庫 マイカーローン | 10万円以上1,000万円以内 | 年2.90%~3.55% (保証料込み・固定金利) | 手数料 1,100円 |
城南信用金庫 マイカーローン | 1万円以上1,000万円以内 | 年2.90% (保証料込み・変動金利) | 11,000円の取扱い手数料が融資時に必要 |
※保証料が金利に含まれる場合、保証料はなしと表記
横浜市の場合ですと、信用金庫の方が金利はJAバンクよりも明らかに低いですね。
上限が年3.0%以下で借入れできる信用金庫がほとんどですので、上限が年4.0%のJA横浜よりも低金利で借入できる可能性が高いです。
こうしたことから、横浜市の人なら信用金庫の方が低金利で借入して、利息を抑えることがしやすくなっています。
補足として、信用金庫のマイカーローンも利用にはJAと同じく出資金が必要です。
出資金はひと口500円程度ですがどの信用金庫も最低取扱口数を決めており、一般的に5,000円(10口)か1万円(20口)の出資金が必要になります。
労金(ろうきん)ローンとの比較
横浜市の人が利用できる労働金庫 のマイカーローンとの比較は以下のとおりです。
金融機関名 | 限度額 | 金利 | 保証料や手数料 |
---|---|---|---|
JA横浜 | 10万円以上1,000万円以内 | 年1.75%~4.00% (保証料込み・固定金利) | なし |
中央労働金庫 カーライフローン | 1,000万円以内 | 【団体会員の構成員】 年2.400%(変動金利) 年2.900%(固定金利) 【生協会員の組合員および同一生計家族】 年2.600%(変動金利) 年3.100%(固定金利) 【上記以外の一般の勤労者】 年3.675%(変動金利) 年3.900%(固定金利) | なし |
※保証料が金利に含まれる場合、保証料はなしと表記
労働金庫のマイカーローンは、会員の種類によって金利が異なってくるのが特徴です。
金利は「一般の勤労者>生協会員の組合員および同一生計家族>団体会員の構成員」という順番で低くなっていきます。
中央労働金庫の場合、一番低金利な団体会員の構成員なら「年2.400%(変動金利)」・「年2.900%(固定金利)」とかなりの低金利で借入が可能です。
一番金利が高い一般の勤労者でも「年3.675%(変動金利)」・「年3.900%(固定金利)」となっています。
そのため、上限金利が年4.0%のJA横浜よりも低金利で借入できる可能性が高いです。
それだけでなく、限度額も最大1,000万円と差がありませんし、保証料や手数料も不要です。
また、労働金庫のマイカーローンを利用する際もJAと同じ出資金が必要ですが、最低出資金は「1,000円~」とJAよりも安く済むケースがほとんどです。
こうしたことから、JA横浜と比較するなら中央労働金庫の方が優れていると言えます。
比較の結論
横浜市の場合であれば、JAのマイカーローンを利用するメリットはあまり大きくありません。
貸付条件が優れているわけでもなく、特別なサービスがあるわけでもないですし、金利に関しては銀行や信用金庫、労金に劣るケースが多いです。
ただし、これはあくまで横浜市の場合です。
先にお伝えしたとおり、JAバンクのマイカーローンは地方によって貸付条件が異なります。
とくに金利は大きく違うケースが多いため、お住まいの地域によっては銀行や信用金庫、労金よりもお得に借入できることも多くあります。
そのため、JAバンクのマイカーローンが他の金融機関に劣るとは一概には言えないのです。
他の金融機関と比較してどうなのかは、お住まいの地域によって違うというのが結論です。
JAのマイカーローンを利用する際の注意点
JAのマイカーローンを利用する際にはいくつか注意点があります。
この章ではそうした注意点を解説していますので、申し込みをする前に必ず確認しておくようにしてください。
JAのマイカーローンの注意点は以下のとおりです。
- 出資金・保証料・手数料
- 地域制限
- 審査にかかる日数
- 固定金利と変動金の違い
出資金・保証料・手数料など金利以外の支払い
先述したとおり、JAのマイカーローンには出資金・保証料・手数料等の費用が必要になるケースがあります。
JAのマイカーローンを利用するには組合員になる必要があり、そのためにはJAに1,000円から~1万円程度の出資金を支払わなくてはいけません。
また、お住まいの地域のJAによっては、保証料や手数料などの金利利息以外の費用が必要になるケースがあります。
とくに保証料には要注意です。
保証料が金利に含まれている場合、店頭や公式サイトに表示されている金利がそのまま適応になります。
しかし、そうでない場合はその金利に保証料がプラスされます。
たとえば、以下のような条件であったとしましょう。
- 店頭金利:年2.5%(保証料別・固定金利)
- 保証料:年1.0%
上記の場合、実際の金利は年3.5%になります。
つまり、店頭金利に保証料がプラスされた金利で返済をしてくことになるのです。
この点を理解しておかずに金利のみで決めてしまうと、「この金利なら他の金融機関で借入すれば良かった・・・」と後悔してしまうこともあります。
とくに表示金利の条件が良いほど保証料は別というケースが多くなる傾向にあるため、必ず金利に保証料が含まれているのか、別の場合はいくらになるのかを確認しておきましょう。
地域指定
JAバンクのマイカーローンには地域指定があります。
このため、お住まいか勤め先のある地域のJAしか利用できません。
たとえば、JA横浜であれば横浜市にお住まいか勤め先のある人しか利用できないということですね。
そうしたことから、申込前にこの条件を満たしているかを確認しておく必要があります。
審査にかかる日数
審査にかかる日数にも注意しておきましょう。
まず申込後に事前審査が行なわれ、事前審査には1~3営業日程度かかります。
その後、JAに来店して正式審査の手続を行うことになり、そこから原則3営業日以内に本審査の結果が通知されます。
そのため、すべての審査が完了するのは4日~6日程度の時間がかかります。
申し込みしてその日に審査が完了することはないため、「今日中に借りたい!」という人には不向きなマイカーローンになっています。
固定金利と変動金利の違い
固定金利と変動金利の違いも理解しておきましょう。
JAのマイカーローンは固定金利と変動金利の2種類から選べるケースがあります。
固定金利とは一度設定された金利が変わらないというものです。
たとえば、年2.0%と設定されれば、金融情勢がどのように変化してもこの金利は変化することがありません。
それに対して変動金利は、金融情勢によって金利が変化する可能性のある金利方式です。
仮に年2.0%と設定されたとしても金融情勢の変化によっては、年3.0%頭に上がってしまうケースがあり、逆に年1.5%に下がるケースもあります。
このように変動金利は、金融情勢の変化によって金利が変わってしまうというリスクがあります。
ただし、その分だけ固定金利よりも低金利であるという傾向があります。
固定金利と変動金利にはこうした違いがありますので、その違いをよく理解してあなたにとってどちらが最適なのかを決める必要があります。
その決め方の一例を記載しておきますので参考にしてください。
- 返済期間を長めにとるなら金利変動のリスクが上がるので固定金利を選ぶ
- 返済期間を短めにするなら金利変動のリスクが少なくなるため変動金利を選ぶ
JAのマイカーローン審査について
JAのマイカーローンを利用するには審査に通過しなくてはいけません。
そこでこの章ではJAのマイカーローンの審査について解説していきます。
申込条件の例
まず一番始めに確認しておかなくてはいけないのが申込条件です。
そもそも申込条件を満たさないと100%審査に落ちてしまいます。
そのため、申込前に申込条件を満たしているのかを必ず確認しておくようにしてください。
JAのマイカーローンの申込条件は地方によって違いますので、今回は一例としてJA横浜の申込条件を記載しておきます。
- 借入時年齢満18歳(自営業者の方またはインターネットからの申込みは満20歳)以上75歳未満であり、最終償還時の年齢が満80歳未満の方
- 継続して安定した収入が見込まれる方(ただし、新卒内定者の方で、入社月の3か月前以降に借入申込みいただく場合を除く)
- 当JAが指定する保証機関の保証を受けられる方
- その他当JAが定める条件を満たしている方
JA横浜の場合、明確に制限があるのは年齢くらいで、その他には年収や勤続年数といったものはありません。
よって、JA横浜の場合であれば申込条件を満たすことはそう難しくありません。
JAのマイカーローンの審査を担当するのは保証会社
JAのマイカーローンの審査は「保証会社(保障期間)」が中心に行います。
たとえば、JA横浜の場合ですと以下の3つのいずれかが審査を担当します。
- 神奈川県農業信用基金協会
- 神奈川県農協信用保証㈱
- 三菱UFJニコス㈱
保証会社で注意しておきたいのが、最近マイカーローンに申し込みして審査落ちになった経験がある時です。
銀行や信用金庫のマイカーローンもJAと同じく保証会社が中心に審査を行ないます。
また、ディーラーであっても信販会社が審査を担当し、信販会社の中には「保証業務(保証会社の業務)」を積極的に行なっている会社もあります。
このため、過去にマイカーローンの審査落ちになった経験がある場合、申し込み先のJAによっては同じ保証会社で審査を受けてしまう危険性があるのです。
もちろん保証会社が同じであっても、各マイカーローンによって審査基準は異なります。
しかし、同じ保証会社で審査を受けるのは賢い方法とは言えません。
よって、他のマイカーローンで最近審査落ちしてしまった人は、その金融機関と保証会社が被ってないかも注意しておく必要があります。
審査で見られる4つのポイント
マイカーローンなどのローン審査で注目されるポイントはおもに以下の4つです。
ポイント
- 職に就いており安定した収入があるか
- 年収はどれくらいか
- 他社借入額や件数が多すぎないか
- 信用情報に問題がないか
職に就いており安定した収入があるか
職に就いており安定した収入があるかという点は必ず確認されます。
マイカーローンの審査でもっとも重視されるは「安定収入の有無」です。
マイカーローンは長期間に渡って毎月返済していくことになるため、「職に就いており毎月継続して得られる収入があるか?」という部分をもっとも重視されます。
このため、審査に通過するには働いており給料を貰っていることが大前提です。
年収はどれくらいか
当然ですが申込者の年収も確認されます。
年収を確認すれば、申込者がどのくらいの返済能力があるかをある程度判断できるからです。
マイカーローンを組むために必要となる年収は、金融機関やローン会社によっても異なりますが、最低でも150万円~200万円が相場とされています。
このため、年収は最低でも150万円~200万円は欲しいところです。
他社借入額や件数が多すぎないか
他社借入額や件数が多すぎないかという点も確認されます。
他社借入というのはおもにカードローンやキャッシング、フリーローン、自動車ローン、住宅ローン、分割払いやリボ払いのことですが、これらが多い人ほど毎月の返済負担も大きくなります。
そのため、他社借入状況を確認すれば申込者の返済できる余力が判断できるのです。
他社借入がどれくらいあると危険かは各社によって異なるため正確には分りませんが、借入額に関しては年収の1/3以上あると危ないとされています。
借入件数に関してはなんとも言えませんが、カードローンやキャッシング、フリーローンなどの現金の借入の場合は3件以上あると危険というのが定説です。
よって、他社借入額や件数はできる限り減らしてから申し込みをするのがおすすめです。
信用情報に問題がないか
信用情報に問題がないかというのも非常に重視されます。
ご存知の人も多いかと思いますが、ローンの審査では「個人信用情報機関」への照会があり、クレヒス(クレジットヒストリー)とも呼ばれる「信用情報」の調査があります。
この信用情報には、あなたが利用中または過去に利用したクレジットカードやローン等の利用記録が一定期間記録されます。
そのため、信用情報を確認すればローン申込者が「どのようなお金の借り方をしているのか?」、「返済期日をちゃんと守っているのか?」ということが分ります。
つまり、お金の信用度を判断出来るんですね。
って、JA側は審査であなたの信用情報に何か問題がないかを必ずチェックします。
問題があると判断されるのはおもに「延滞記録」と「事故情報」です。
延滞記録が複数回あったり、何ヶ月も連続しているような人はお金に関して信用できません。
また、「長期延滞」や「強制解約」、「代位弁財」、「債務整理(自己破産・個人再生・任意整理)」等の事故情報がある人にお金を貸すのは非常にリスキーです。
なぜなら、これらの事故情報が起こるのは返済不能になったケースがほとんどであり、返済能力に問題があるという証になってしまうからです。
このように審査では信用情報を確認され、あなたのお金の信用度を調査されることになります。
▼マイカーローンの審査について詳しくはこちらの記事をチェック
JAのマイカーローンはこんな方におすすめ
JAのマイカーローンはどのような人に向いているのでしょうか?
それは以下のような人です。
- 農業従事者
- 地区により、金利が他機関よりも抑えられる人
農業従事者の方
農業従事者(正組合員)の場合、地域によっては金利優遇があります。
そうした場合、かなりの低金利で借入できるケースもありますので、他機関のマイカーローンよりも利息が抑えやすいです。
このようなに農業従事者であり金利優遇が受けられる人なら、JAのマイカーローンは最適なローンです。
地区により、金利が他機関よりも抑えられる場合
何度か説明したとおり、JAのマイカーローンは貸付条件が地域によって異なります。
とくに金利は明確に違うケースも多いため、お住まいの地域によっては他機関のマイカーローンよりも低金利で借入できるケースもあります。
そうした場合は利用を検討するのがおすすめです。
上記の方は借り換えも検討する価値あり
JAのマイカーローンは「借り換え」にも利用できます。
もし、現在他機関のマイカーローンの返済中であり、借り換えによって金利が下がり、なおかつ利息も軽減できるのであれば利用を検討しても良いでしょう。
ただし、返済期間等の契約条件によっては毎月の返済額が大きく上がってしまうケースもあるため、事前にしっかりと返済計画を立てておくようにしましょう。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
マイカーローンを利用したい場合、各金融機関のマイカーローンと必ず比べてください。自分にとってメリットのある金融機関はどこかを見極めてから、申し込むことが大切です。JAバンクが向いている人は、農業従事者や自分が利用できるJAのマイカーローンの金利が低金利であるような場合です。もし、これらの条件をクリアしているのなら、前向きに検討しても良いでしょう。また、借り換えも検討しても良いですね。いずれにしてもシミュレーションをし、あらかじめ無理なく返済できるのか、しっかりと返済計画を立てることが必要です。
飯田さん
JAのマイカーローン利用方法について
ここからはJAのマイカーローンの利用方法を解説していきます。
今回は「JAネットローン マイカーローン(保証会社:三菱UFJニコス)」の利用をするとして、その方法をお伝えしていきます。
契約に必要な書類
契約に必要な書類は以下の3つです。
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票・住民税決定通知書・確定申告書など)
- 使いみちを確認できる書類(ディーラーでもらった見積書・契約書など)
また、JAバンクに口座がない人は口座開設が必要になり、その際は「印鑑」も必要です。
申し込みから仮審査、本審査、契約まで
申し込み~仮審査~本審査~契約までの流れは以下のとおりです。
STEP.1
JAを選択肢し金利をチェックする
STEP.2
申込手続
STEP.3
申込内容の確認電話・在籍確認
STEP.4
仮審査結果の通知
STEP.5
JAの窓口で正式手続き
STEP.6
融資
金利のチェック~電話確認
まずはこちらのサイトから、お住まいまたはお勤め先の郵便番号を入力し、利用できるJAの金利をチェックしましょう。
金利をチェックできましたら申込手続を進めていきます。
申込後は「申込内容の確認」や「在籍確認」の電話がある場合があります。
申込内容の確認では氏名や住所などの確認、在籍確認では申込時に申告した職場への電話をされることになります。
どちらの電話も担当者の個人名でされるため、他人に対応されてしまってもJAからとは分らないため安心してください。
仮審査~本審査~融資
仮審査は1~3日程度で終了し、電話またはメールにて結果が通知されます。
仮審査に通過できましたら、お近くのJAバンクまで来店して正式な手続(本審査)をします。
その後、原則3営業日以内に本審査の結果が電話で通知されます。
本審査に通過となりましたらあとは融資を受けるだけです。
平日15:00までであれば当日中に振込による融資が受けられます。
JAのマイカーローンの返済方法
ここからはJAのマイカーローンの返済についてお伝えしていきます。
JAのマイカーローンの返済方法は以下となっています。
返済の仕方 | JAの貯金口座から自動振替 返済日は地域によって異なる |
---|---|
返済方式 | 元利均等返済 (ボーナス併用返済可) |
返済の仕方については説明無用でしょう。
返済方式は「元利均等返済」が採用されています。
元利均等返済とは、毎月の返済額が一定となる返済方式です。
たとえば、毎月の返済額が1万円なら「元金+利息=1万円」となるため、支払開始から終了までずっと返済額が1万円で固定です。
毎月の返済額
毎月の返済額はおもに「借入額」と「返済期間」によって決まってきます。
返済額を確かめるには、JAバンクのサイトにある「マイカーローン返済シミュレーション」を利用するのが一番です。
そこでこのシミュレーションを利用して、毎月の返済額を算出してみましたので参考にしてもらえればと思います。
今回は以下の条件でシミュレーションを行なっています。
- 借入額:350万円
- 金利:年2.5%
- ボーナス払い:なし
上記の場合ですと毎月の返済額は以下のとおりです。
返済期間 | 毎月の返済額 | 1年間の平均返済額 |
---|---|---|
3年 | 101,014円 | 1,212,177円 |
5年 | 62,115円 | 745,389円 |
8年 | 40,263円 | 483,161円 |
10年 | 32,994円 | 395,933円 |
毎月の返済額は返済期間が短いほど高くなり、逆に返済期間が長いほど低くなります。
また、返済期間が短いほど利息は減り、返済期間が長いほど利息が増えるという特徴もあります。
このため、こうした特徴を踏まえて返済期間を考えながら、毎月の返済額を決定する必要があります。
なお、年間の返済額は「年収の30%以内」にしておくようにしてください。
金融機関の審査では「返済負担比率」というものが要いられることがあります。
返済負担比率とは、1年間における総返済額が年収に対してどれくらいかという数値であり、どのくらいの比率なら安全に返済していけるかと目安にされる指標でもあります。
この返済負担比率は一般的に年収の30%が上限とされています。
それ以上になると返済が困難になるとされていますので、年間の返済総額は年収の30%以内に納めるようにしてください。
返済負担比率は以下の計算式で割り出せます。
返済比率(%)=一年間の返済額÷年収×100
繰り上げ返済について
JAのマイカーローンでは「繰り上げ返済」にも対応しています。
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に任意で返済を行なう返済方法です。
任意返済とも呼ばれます。
たとえば、毎月の返済額が15,000円だとして、その15,000円とは別に8,000円を返済するような場合が繰り上げ返済です。
また、残りの残高を一括でまとめて行なうのも繰り上げ返済のひとつです。
の繰り上げ返済を行なえば、ローン残高の減りが早くなり返済期間を短縮できますので、利息を軽減することが可能です。
このため、お金に余裕のある時は積極的に活用するのがおすすめです。
ただし、お住まいの地域のJAによっては「繰り上げ手数料」が発生する場合もあります。
たとえば、JAよこすか葉山では「繰上返済額×0.5%+消費税(下限 5,400 円)」の手数料が必要です。
また、繰り上げ返済をしても残高が残っていれば、通常の返済はありますのでその点には注意しておきましょう。
まとめ
JAバンクのマイカーローンは地域によって貸付条件が異なるのが特徴です。
このため、あなたに最適なのかや、他のマイカーローンと比べてどうなのかはお住まいの地域によって違ってきます。
お住まいの地域のJAによっては貸付条件が優れているケースもあり、他のマイカーローンよりもずっとお得に借入できることもあります。
まずはお近くのJAバンクの貸付条件を確認してみましょう。
それで他の金融機関やディーラーよりもお得に借入できそうであれば、利用を検討するのがおすすめです。
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※限度額:借りかえの場合は、現在利用中の他社自動車ローンの残高の範囲以内(1万円単位)で、かつ上記の融資金額以内。
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監修者 飯田 道子の一言コメント!
JAバンクは地域ごとに金利やサービス条件などが設けられているため、同じJAバンクであっても、利用するJAバンクによって違いがあります。また、住いの地域のJAしか利用できないことになっているため。いくら他のJAバンクがお得であったとしても、利用することができない仕組みになっています。自分の住んでいる地域のJAバンクはどこになるのかはHPで確認できます。まずは、自分はどのJAバンクのエリアなのかを確認しておきましょう。
飯田さん