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ビジネスローンと銀行融資の違いについて&お得な利用方法を紹介

ビジネスローンと銀行融資の違いについて&お得な利用方法を紹介

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経営者が事業を継続していくうえで、資金繰りが大切だということは言うまでもありません。

資金繰りを考えるときに、ビジネスローンや銀行融資に頼ることも多いでしょう。

ビジネスローンと銀行融資は同じようなものとして認識されているかもしれませんが、実際にはそうではありません。

本稿では、ビジネスローンと銀行融資の違いやそれぞれの特徴についてご紹介したうえで、ビジネスローンに向いている人、あるいは銀行融資に向いている人はどういった人なのかということについてや、それぞれの融資の活用法について解説します。

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本記事の執筆者について

田中 裕晃さん

田中 裕晃 / 大峰FP事務所 代表

京都市出身、京都府立大学 文学部史学科卒業、京都府立大学大学院 文学研究科史学専攻 博士前期課程修了(文学修士(歴史学))、大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。その後、株式会社大峰の代表取締役に就任、大峰FP事務所を開設し、現在に至る。

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ビジネスローンと銀行融資の違いとは?

  • ビジネスローン:ビジネス(事業)に必要な資金の融資の総称した言葉です
  • 銀行融資:言葉の通り銀行が行う融資を指します

広義のビジネスローンのなかには、銀行等の金融機関が扱うものも含まれていますし、消費者金融等の事業者が取扱うもの、また公的機関が扱うものも含まれています。

また、広義の銀行融資のなかには、事業用の融資はもちろん、住宅ローンや教育ローンなどの生活用融資も含まれています。

しかし、ビジネスローンを事業用資金という文脈で考えるなら、次のように整理した方が理解しやすいかもしれません。

ビジネスローン消費者金融が取扱う事業用ローン
銀行が取扱う無担保で少額のローン
銀行融資銀行が取扱う事業用ローン(上記以外)

混乱しやすいのは、銀行が取扱う事業用ローンの中にも「ビジネスローン」という商品名のものがあることです。

銀行の「ビジネスローン」の多くは事業用のカードローンのような融資を指していますので、上記の分類上は銀行融資でもビジネスローンに近い性質と言えます。

ビジネスローンと銀行融資を比較

取扱い事業者やローン商品によって条件はさまざまですが、一般的な目安としては次のような違いがあります。

ビジネスローン銀行融資
融資額
(融資限度額)
500万~1000万円程度5000万~1億円程度
金利年5.0~18.0%前後年2.8~12%前後
審査にかかる時間最短即日も可能1週間程度
審査の難易度普通厳しめ
保証人や担保の有無不要ある方が有利
融資の借入方法一括の場合と、限度額範囲内であれば何度でも利用可の2タイプあり一括
返済額少なめ多め

ビジネスローンと銀行融資の違いに関して、次から詳しく説明していきます。

融資金額は銀行融資の方が多い

融資金額については圧倒的に銀行融資の方が多いと言えます。

多くのビジネスローンは上限額を500万円、あるいは1,000万円としていますが、銀行融資は1億円程度を上限としています。

必要とする金額によっては銀行融資でないと十分に賄えないかもしれませんので、まとまった資金を借入したい場合は銀行融資に頼ることになるでしょう。

金利は銀行融資の方が低い

金利は銀行融資の方が低くなることが一般的です。

少額の借り入れほど高金利になるということもありますが、同じ金額を借り入れる場合でも、ビジネスローンのほうが銀行融資よりも金利は高い傾向があります。

少しでも低い金利で資金調達したい方は、銀行融資を優先した方が良いでしょう。

審査時間は圧倒的にビジネスローンが早い

申込から借入までにかかる時間は、ビジネスローンの方が圧倒的に速いです。

とりわけ、銀行が取扱う「ビジネスローン」よりも、消費者金融が取扱うビジネスローンの方がその特徴は顕著です。

消費者金融系のビジネスローンは申込者の内容をスコアリングして審査の可否や借入可能金額をはじき出しますので、審査に必要な一定の条件さえ満たせばすぐに結果が出ます。

申込内容や必要書類に不備がなければ、最短即日で融資を受けられる可能性もありますので、急ぎでお金が必要な場合は消費者金融系ビジネスローンを選択しましょう。

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ビジネスローンの申込については、こちらの記事をご参考にしてください。

審査の難易度はビジネスローンの方が低い

審査時間と同じく、審査の難易度もビジネスローンの方が有利です。

その分、金利が高く設定されているのですが、審査に自信のない方は銀行融資よりもビジネスローンの方が通る可能性は高いでしょう。

ビジネスローンは無担保&無保証人でOK

ビジネスローンは原則保証人も担保も必要ありません。

法人名義で利用する場合は代表者が連帯保証人になることが求められますが、第三者の保証人を用意しなければならないというわけではありませんのでご安心ください。

一方で、銀行融資が必ずしも担保や保証人を必要とするわけではありませんが、借入希望金額や融資の内容によってはそれらを求められるケースもあります。

保証人や担保が用意できない、したくないという方は、ビジネスローンの方がいいかもしれません。

▼無担保のビジネスローンについて詳しくはこちらの記事をチェック

返済のみか何度も利用するかで選択

銀行融資は最初に借り入れた金額を、返済期間中に返済していく仕組みです。

一方、ビジネスローンの場合は一括で借り入れる場合もありますが、借入の枠を与えられる場合もあります。

借入の枠を与えられる場合、返済が進んで枠に余裕ができるとその枠内であれば繰り返し借入や返済をすることができます。

一度枠を取っておけば、その範囲内の資金調達は容易になりますので非常に便利だと言えます。

複数回繰り返して借入したい、借入枠を確保しておきたい場合はビジネスローンの利用を検討してください。

早い返済か長く借り入れたいかを考える

ビジネスローンの返済は「残高スライド式リボリビング払い(=リボ払い)」となっていることが一般的です。

この返済方式の場合、借入額によって毎月の返済額が決められていますが、返済期間は最長10年程度になることが多いでしょう。

借入金額が少なくなれば、その分返済期間も短くなります。また、途中で借り増しした場合は期間が延びることもあります。

銀行融資も借入金額が返済期間に影響しますが、比較的多くの金額を返済することが多いです。しかし借入金額が大きく担保を要する場合などであれば、35年など長期の借入も可能です。

少額を素早く借りて素早く返すのがいいのが、じっくりと長い期間をかけて返すのがいいのか、事業計画や資金の用途などによってどちらが適しているのかを判断して利用してください。

▼ビジネスローンの借り換えについて詳しくはこちらの記事をチェック

ビジネスローンが向いている人・銀行融資が向いている人

前項の比較をご覧いただくと、ある特徴にお気づきになったかもしれません。それは、「ビジネスローンの特徴はカードローンの特徴と酷似している」ということです。

もちろん、ひと口にビジネスローンといっても種類はさまざまですので、銀行融資に近い特徴を持った商品もありますし、カードローンとほぼ同じような商品もあります。

「カードローンタイプのビジネスローン」と「カードローン」の違いは、資金の利用目的が事業用かそれ以外かということと、総量規制の対象かどうかということです。

ビジネスローンと銀行融資の特徴を簡単に言うと、次のようになります。

  • ビジネスローン:借入金額が少額で、審査が早くて緩く、金利が高い
  • 銀行融資:借入金額が大きく、審査は遅く厳しく、金利は低い

この特徴から、それぞれ利用者のイメージが湧いてくるのではないでしょうか。

ビジネスローンが向いている人銀行融資が向いている人
必要な金額が少額(最大でも1000万円以下程度)必要な資金が高額(1000万円を超える)
早く融資を受けたい融資まで多少時間がかかっても大丈夫
審査に自信がない金利はなるべく低い方がいい
場合によっては担保などを提供できる

なお、銀行融資は担保や保証人が必ず必要というわけではありません。しかし現実的に借入金額が大きくなると、無担保での借り入れは難しいでしょう。

会社の規模や売上などさまざまな条件によっても変わりますが、1000万円を超える借入の場合は担保などが必要になるケースが一般的です。

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即日対応のビジネスローンについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

ビジネスローンと銀行融資の上手な使い方

ビジネスローンと銀行融資は互いに対照的な特徴を持っていますが、決して相反するものではありません。

前項でビジネスローンに向いている人と銀行融資に向いている人をご紹介しましたが、同じ人が両方に属することだって珍しくはないでしょう。

例えば、次のようなケースを想定してみましょう。

「運転資金として今すぐ200万円必要で、来月にはもう500万円必要になる」

この場合、200万円はとりあえずビジネスローンで借り入れて、そのあと銀行融資で500万円申し込む、ということも可能です。

もしくは、200万円はとりあえずビジネスローンで借り入れて、そのあと銀行融資で700万円申し込む、銀行融資が受けられたら、ビジネスローンの200万円はすぐに返済する、というのもアリでしょう。

ビジネスローンの方が金利が高いとしたら、後者の借り換えプランの方が金利負担が少なくて済みます。つまり、ビジネスローンをつなぎ融資として利用するということです。

一方で前者のようにビジネスローンと銀行融資を両立させる方法にもメリットがあります。それは、ビジネスローンの借入枠を確保しておけるということです。

仮に、返済が進んでビジネスローンの借入残高が100万円になったとしましょう。その時点で新たに100万円の追加資金が必要になった場合、ビジネスローンの枠を利用すればすぐに資金調達が可能です。

もしも借り換えでビジネスローンを完済し、解約してしまっていたら、新たに審査を申し込むところから始めなければなりません。多少の金利負担をしてでも枠を確保しておくというのも、一つの経営戦略と言えるでしょう。

これらは商品の特徴をうまく利用した活用方法の一例です。資金の需要や事業計画によってご自身に最適な利用方法を見つけることが重要です。

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ビジネスローンと銀行融資を併用するときの注意点

ビジネスローンと銀行融資を併用する場合、どちらを先に申し込むべきでしょうか。

審査上どちらが先でも有利不利ということはありません。しかし、後に申し込む方には先に借り入れていた分の借入額を申告しなければなりませんので、やや不利になるでしょう。

借入残高が大きいほど新規の借入が厳しくなるというのは、個人で借りる場合と同じことが言えます。

借入資金の用途がきっちり説明でき、事業計画から返済計画まで含めた予定をローン事業者が納得すればいいのです。

前項の例で言うと、直近の200万円とあとの500万円に事業計画上の合理性があって、返済能力に問題がなければ審査は通るでしょう。

その時に、後者を700万円で申し込んでも、一部を借り換え目的で使うということさえ納得してもらえれば問題ありません。

これはビジネスローンと銀行融資の併用のみならず、ビジネスローンを複数利用する場合や、また銀行融資を複数利用する場合にも当てはまります。

資金の用途や事業計画、返済計画をしっかり相手に伝えられるように工夫してください。

ビジネスローンや銀行融資は総量規制の対象外

カードローンの場合、借り入れの上限額が年収の3分の1までと法律で定められています。これを「総量規制」と言います。

これは多重債務や過剰な債務を背負って債務整理に陥る人をなるべく少なしようという消費者保護の意図で作られた規制です。

一方で、総量規制の対象外とされているローンもあります。その典型例の一つが、事業性ローンです。

個人事業主が借入する場合であっても、ビジネスローンや銀行融資は事業性のローンですので、総量規制に縛られることなく借入が可能です。

カードローンを上限目一杯まで借りている人であっても、ビジネスローンの借入自体を阻害するものではありません。

無論、総合的に返済能力等を審査されますので、カードローンの借入残高が審査上足枷になることもあるでしょう。

また、カードローンでの借り入れを事業資金として使用したり、反対にビジネスローンを生活資金に流用したりすることはご法度ですので注意してください。

まとめ

ここまでのおさらい

  • ビジネスローンは主に消費者金融が取扱う事業性の融資を、銀行融資は銀行が取扱う事業性の融資を指す
  • ビジネスローンは借入金額が少額で、審査が早くて緩く、金利が高い
  • 銀行融資は借入金額が大きく、審査は遅く厳しく、金利は低い
  • それぞれの特徴からどっちの融資が向いているか判断できる
  • ビジネスローンと銀行融資は相反するものではなく、併用することも可能
  • ビジネスローンと銀行融資は総量規制の対象外である

ビジネスローンか銀行融資かという分別にこだわる必要はありません。しかし、それぞれの特徴を押さえておくことで、自分に合った最適なローン商品に辿り着くための道しるべとすることができます。

ビジネスローン、あるいは銀行融資を利用する人、どちらがいいか迷っている人は、是非本稿の内容を参考にしてください。

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本記事の執筆者について

田中 裕晃さん

田中 裕晃 / 大峰FP事務所 代表

京都市出身、京都府立大学 文学部史学科卒業、京都府立大学大学院 文学研究科史学専攻 博士前期課程修了(文学修士(歴史学))、大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。その後、株式会社大峰の代表取締役に就任、大峰FP事務所を開設し、現在に至る。

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