LINE証券の審査に落ちた理由は?審査基準と口座開設のポイントを解説
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証券口座の開設を検討している人や、証券会社の審査基準について知りたい人は以下の記事をぜひご覧ください。
証券会社(ネット証券)の比較ランキング!専門家がおすすめする証券口座の選び方とは?
証券口座開設の審査に落ちる理由は?SBI証券や楽天証券の審査基準は何?
※参照元:LINE証券 事業再編について
- LINE証券の口座開設審査に落ちた理由は?
- 証券会社の審査ってきびしいの?
LINE証券では審査基準を公表しておらず、審査に落ちた場合も理由までは明確に教えてくれません。
しかし、口座開設するにあたって満たさなければならない条件はあるので、それは必ずクリアしておきましょう。
申込基準を満たしていれば証券会社の口座開設は、ローン・キャッシングに比べて審査が厳しい訳ではありません。
口座開設数の多いSBI証券や楽天証券では審査基準を公表しているため、他の証券会社の審査基準で対策することもできます。
この記事では、LINE証券の審査落ちで考えられる理由、また、他社の証券会社も含めて口座開設するときの注意点を解説します。
最後まで読めば、証券会社での審査ポイントを踏まえたうえで、口座開設に向けて動きだせるようになるでしょう。
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ファイナンシャルプランナー / FP横浜オフィス加藤
監修者加藤啓之
大手アセットマネジメント会社に入社後、株式投資信託のファンドマネージャーとして5000億円超の資産を15年に渡り運用。
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LINE証券での審査に落ちる理由
LINE証券では審査基準を公表していないため、審査に落ちても、その理由は教えてもらえません。
しかし、同社では口座開設にあたり、クリアしなければならない最低限の条件を明示しています。
LINE証券の申込条件に該当しない下記の4つの条件に1つでも当てはまると、口座開設に落ちてしまいます。
LINE証券で口座開設審査に落ちるケース
条件1:20歳未満または71歳以上である
LINE証券では口座開設に年齢制限を設けていて、20歳以上70歳以下の人しか申込ができません。
他の証券会社の中には、親権者が未成年者の代理として口座開設をすることが可能なところもありますが、LINE証券ではそれを認めていませんので、親が子供の口座開設を申込むこともできないので注意が必要です。
また、口座開設は70歳までとなっていますので、71歳以上の人が申込んだ場合にも同社の口座開設基準を満たしておらず、審査に通りませんので注意しましょう。
条件2:日本国内に居住していない
仕事の都合などで日本国内に居住していない人がLINE証券に申込んだ場合にも口座開設の審査には通りません。
なぜなら、同社は日本国内に居住している人のみ口座開設できるとしているからです。
どうしてもLINE証券で口座開設をしたい場合は、帰国し、日本に居住するようになってから申込む必要があります。
条件3:取引する本人以外の人物が申込を行った
LINE証券では、家族など自分以外の名義での口座開設は受け付けていません。
そのため、何等かの事情で取引する本人以外の人物が口座開設を行った場合は、口座開設の審査には通らないため注意が必要です。
申込の際は、取引する本人が必ず申込を行いましょう。
条件4:日本国籍でない
LINE証券では、日本国籍以外の方からの申込は受け付けていません。
もしも外国籍の方がLINE証券で口座開設を申込んでも、審査には通りませんので注意が必要です。
なお、外国籍の方でも口座開設可能な証券会社もありますので、もしも証券口座を開設したい場合は、LINE証券ではなく、そのような証券会社に申込みましょう。
例えば、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券などでは、外国籍の方でも口座開設が可能です。
LINE証券や証券会社での口座開設における審査基準
LINE証券では、審査に通らなかった場合、その理由を教えてくれません。
しかし、多くの証券会社で「口座開設NG」とする基準があるため、審査に通らなかった理由を推測することは可能です。
大抵の場合、審査基準は明らかにしていませんが、松井証券やGMOクリック証券のように、審査基準を公表している会社もあります。
そのため、LINE証券で口座開設の申込をする前に、公表している証券会社の審査基準の内容チェックしてみましょう。
何社かチェックするうちに、各社共通して下記4つの項目を審査していることに気づくはずです。
証券会社が公表している共通の審査基準
審査基準1:
反社会的勢力ではないか
反社会的勢力に該当すると、証券口座の開設はどの証券会社でもできません。
マネーロンダリング等で銀行口座や証券口座を悪用されないよう、政府が「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」を作成したことを受け、金融庁をはじめ各業界団体も監督指針の改正を行いました。
反社会的勢力に該当するテロリスト、暴力団員、暴力団関係者、総会屋等の口座開設を防ぐため、口座開設時に犯罪収益移転防止法に基づき、本人確認書類の提出や、職業、取引目的などの確認をするのです。
なお、口座開設後に反社会的勢力であることが判明すれば、証券会社などの金融機関は、口座解約や各種サービスの利用をストップさせる等の措置を取ることができます。
審査基準2:
本人からの申込であるかどうか
LINE証券では取引する本人以外の人物が口座開設を行うと審査に通らないことを上で書きましたが、これはLINE証券に限った話ではなく、他の証券会社でも同様です。
本人以外の口座開設申込を受け付けない、というのは、「犯罪収益移転防止法」に基づいています。
犯罪収益移転防止法とは
犯罪による収益の出所や帰属を隠そうとする行為をさせないことで、犯罪収益が将来の犯罪活動や犯罪組織の維持・強化に使用されたり、犯罪組織がその資金源を元に合法的な経済に介入して悪影響を及ぼすことの防止を目的とした法律です。
各証券会社の口座開設の申込み時に本人確認などが義務付けられているのも、この法律によるものです。
本人以外からの申込みは、マネーロンダリングや脱税、不正取引に利用される恐れがあるため、本人からの申込ではない場合の口座開設は禁止されています。
審査基準3:
金融商品取引業者の役員や従業員ではないか
証券会社や銀行、保険会社等の金融商品取引業者の役員、従業員は、証券口座の開設ができないケースが多くみられます。
金融商品取引業等に関する内閣府令で、金融商品取引業者の役員・従業員の職務上知り得た情報に基づく取引を禁じているからです。
そのため、勤務先が金融商品取引業者に該当すると、多くの場合は証券口座開設の審査に通りません。
ただし、楽天証券など一部の証券会社では「信用取引や先物・オプション取引、海外先物取引以外の口座開設はOK」というように限定的に口座開設を認めています。
それでも、多くの場合は口座開設の審査に通りませんので注意が必要です。
審査基準4:
居住地が日本国内か
LINE証券では居住地が日本国内でないと口座開設できませんが、他の証券会社もほとんどの場合、海外居住者の口座開設は受け付けていません。
例えば、auカブコム証券では海外居住者の口座開設について、「日本国外で証券業務を行う認可を諸外国の証券監督官庁等から得ていない」等開設できない理由を明記しています。
他の証券会社もauカブコム証券と同じ、あるいは類似した理由で、海外居住者の口座開設ができないと考えられます。
なお、海外居住者でも居住国によっては口座開設可能な証券会社もあります。
海外居住者が日本の証券会社に口座開設をしたい場合は、そのような証券会社で口座開設の申込をしましょう。
LINE証券で審査落ちしないための対策・注意点
LINE証券で審査落ちしないためには、口座開設の年齢制限(20歳以上70歳以下)や国籍、居住地を確認したうえで、取引する本人が申込の手続きを行ってください。
入力の際は、氏名、生年月日、住所等の情報をよく確認しましょう。
誤りがあると、確認のため審査・開設に時間がかかってしまうので、申込時に提出する本人確認書類に記載されている通りに入力しているかチェックすることをおすすめします。
申込内容に問題がなければ、LINE証券から開設完了の連絡が来るでしょう。
その後、取引をするには、取引開始手続きをしなければなりません。
この時に勤務先の詳細を入力しますが、証券会社など金融商品取引業者に勤めている方は、口座開設できても取引できない可能性があります。
そのため、金融商品取引業者に勤めている場合はLINE証券での開設は見送り、金融商品取引業者に勤務していても口座開設と取引が可能な証券会社での口座開設をおすすめします。
LINE証券以外にもあるおすすめ証券会社
LINE証券の審査に通らなかった場合は、他の証券会社で口座開設することを考えましょう。
下表は大手ネット証券4社と大手総合証券1社についてまとめた表です。
審査基準の公表 | 審査基準公表の 対象口座 | 特徴 | 公式サイト | |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 信用取引口座 未成年口座 法人口座 |
| 公式 | |
楽天証券 | 信用取引口座 海外先物取引口座 |
| 公式 | |
松井証券 | - |
| 公式 | |
マネックス証券 | - |
| 公式 | |
野村證券 | 信用取引口座 |
| 公式 |
※1:SBIネオモバイル証券の口座数、SBIネオトレード証券の口座数、FOLIOの口座数を含む
※2:2022年3月期第1四半期(2021年4~6月)の委託個人売買代金シェア
(出所:東証統計資料、各社WEBサイトの公表資料より当社集計、各社委託個人売買代金÷{株式委託個人売買代金(二市場1,2部等)+ETF/REIT売買代金}にて算出)
※3:HDI-Japan2020(ヘルプデスク協会)「問合せ窓口格付け」「Webサポート格付け」にて、国内最高評価となる「三つ星」を獲得
※4:J.D.パワー2021年個人資産運用 顧客満足度調査 ネット証券部門
※5:2021年8月16日現在。外貨建てMMF含む
※6:投資信託の購入・積立、国内株式の購入
※7:投資信託の購入・積立、国内株式およびバイナリーオプションの購入
※8:未成年含む
※9:1日の約定代金合計金額に関係なく無料
※10:2019年12月5日時点、松井証券調べ。ネット証券で返済期限が1日の信用取引サービスを設けている3社(当社、SBI証券、楽天証券)で比較
※11:米国ETF21銘柄の買付手数料が全額キャッシュバックされる(2023年12月4日時点)
※12:問合わせ窓口、Webサポートの2部門において、HDI格付けベンチマークで5つ星認証
※13:ブルームバーグ・エル・ピー「2019年度 日本資本市場リーグテーブル」の日本株式IPO(発行額ベース)
証券口座は複数の証券会社で開設可能なので、上表の証券会社の全てで口座開設しても問題ありません。
なお、LINE証券はつみたてNISAには対応していますが、一般NISAは未対応です。
一般NISA口座を開設したい場合、対応している他社で口座開設する必要があります。
上表の証券会社はいずれも一般NISA口座に対応済のため、開設を検討している場合は選択肢に入れると良いでしょう。
その際は、各社のサービス内容や特徴を踏まえ、総合的に判断することをおすすめします。
LINE証券の審査に関するよくある質問
ここではLINE証券の審査に関するよくある質問・疑問をまとめています。
質問1:LINE証券でも信用取引の審査はありますか?
LINE証券でも信用取引口座を開設する際は、別途審査があります。
なお、信用取引口座は申込時点で70歳以下の場合は開設の申込みが可能です。
しかし、LINE証券ではどのようなことを審査するのかは開示していません。
また、申込んでも信用取引口座を必ず開設できるわけではない点には注意しましょう。
質問2:LINE証券の口座開設までの日数はどれぐらいですか?
LINE証券では、口座開設申込時にかんたん本人確認(外部サイトでの本人確認)を行った場合は、最短翌営業日に口座開設が完了します。
また、すでに同社のFX口座を開設している場合は、FX口座の情報を利用して申込でき、この場合も最短翌営業日に口座開設が完了します。
なお、審査完了後、通常4営業日程度で口座開設完了通知ハガキが、登録住所あてに簡易書留(転送不要)にて送付されます。
質問3:LINE証券の審査に必要な情報は何がありますか?
申込時に氏名や性別、生年月日、住所、職業などの情報を入力しますので、漏れなく入力してください。
その後、必要確認(運転免許証などの本人確認書類とマイナンバー書類。ただし、マイナンバーカードの場合はこれ1つでOK)を提出します。
これらの情報を精査したうえで、LINE証券では口座開設の可否を審査します。
なお、必要書類についてはLINE証券のHPに掲載されていますので、事前に確認することをおすすめします。
まとめ
LINE証券では口座開設の審査基準について公表していません。
ただ、本文で書いたとおり、開設可能な年齢や居住国などの条件を設けているため、最低限クリアしなければいけない条件を知ることは可能です。
また、証券会社各社で最低限満たさなくてはならない共通の審査基準があるので、それを参考にしたうえで、自分が条件を満たしているかどうかを測るのも良いでしょう。
証券口座はキャッシングやローンとは違い、各社が独自の基準で審査を行いますので、A社で口座開設できなくてもB社では開設できた、ということがよくあります。
そのため、LINE証券の審査に通らなくても、他社では口座開設が可能かもしれません。
仮にLINE証券で口座開設できなくても落ち込まず、他社で口座開設の申込をしましょう。