看護師の転職方法マニュアル|具体的なやり方・求人探しのコツ
最終更新日:
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看護師の転職方法6選
「看護師の転職はどう進めればいいの?」
「看護師の転職方法がいまいちわからない…」
転職方法がわからず、転職に踏切れない看護師は多いです。
また、辞めたいという気持ちだけで転職してしまい、こんなはずではなかったと後悔するケースもあります。
そこでこの記事では、転職を失敗したくない看護師に向けて、転職活動のやり方や一般的な転職スケジュール、転職成功のポイントについて解説します。
理想の職場で自分らしく働くために、本記事をぜひ参考にしてください。
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バイリンガル看護師
監修者ダシルヴァ石田牧子さん
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、米国と日本で免許を持つバイリンガル看護師。また、外国人診療の看護師、医療英語の大学教員、精神保健分野の研究員など、さまざま分野での勤務経験がある。2021年にフリーランス・ナースとして独立し、コンサルティング、ライティング、講師、医療翻訳などの仕事に従事。順天堂大学医学部および順天堂大学の国際教養学部で医療コミュニケーション分野のゲスト講師を務める。看護師として「子育てしながら在宅でパラレルキャリアを積む」ことに挑戦中の2児のママ。
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、『Medical Explorer』『Medical World Walkabout / 医療の世界を見渡そう』の著者でもある。
▼書籍一覧
ダシルヴァ石田牧子さんの著書一覧現役訪問看護師
監修者周田 佳介さん
周田 佳介(すだ けいすけ)さんは現役の訪問看護師として勤務中。 また急性期病院、慢性期病院、特養、グループホーム、ホームヘルパーと勤務経験あり。看護師資格を活かして、看護や介護の専門家で記事の執筆や研修講師などで働いている。資格は正看護師、介護福祉士、介護支援専門員、終末期ケア専門士などを保持している。
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- 看護師の一般的な転職方法とメリット・デメリット
- 方法1.友人や同僚に紹介してもらう
- 方法2.ハローワークやナースセンターを利用する
- 方法3.病院のホームページから求人を自分で探す
- 方法4.新聞やフリーペーパーの求人広告から見つける
- 方法5.求人サイトを使って自身で応募する
- 方法6.看護師転職サイトのエージェントサービスを利用する
- 看護師の転職に強いおすすめの転職サイト
- 求人数・サポート共に充実している『看護roo!』
- 職場のリアルな情報がわかる『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』
- 求人数が多く職場情報も確認できる『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』
看護師の一般的な転職方法とメリット・デメリット
看護師が転職する方法は、主に6つあります。
各転職方法によって、具体的なやり方やメリット・デメリットも変わってくるため、自分に合った転職方法を見つけることが重要です。
ここでは、看護師の一般的な方法を見ていきましょう。
看護師の転職方法
方法1.友人や同僚に紹介してもらう
1つ目の方法は、友人や同僚に病院を紹介してもらうことです。
メリット:安心して転職できる
知人を介した紹介のメリットは、安心して転職できることです。
知人が働いている職場であれば、リアルな内情を知れて、雰囲気を事前に把握することもできます。
また、知人が転職するタイミングで紹介してもらえれば、入れ替わりで採用される確率が高く、スムーズに転職可能です。
身近に信頼できる人がいる場合は、病院を紹介してもらえないか相談してみるのもよいでしょう。
デメリット:内定後に断りづらい
信頼のおける人の紹介は安心できる反面、内定後に断りづらいデメリットがあります。
また、転職後に思っていた職場と違った場合にも、紹介してもらった人に申し訳ないと辞めづらくなる可能性が高いです。
紹介してくれた人に迷惑をかけないためにも、慎重に検討する必要があるでしょう。
方法2.ハローワークやナースセンターを利用する
2つ目は、ハローワークやナースセンターを利用して転職する方法です。
メリット:公的機関という安心感がある
ハローワークやナースセンターは、公的な転職支援機関のため安心して利用できます。
ハローワークとナースセンターの特徴
いずれも全国に拠点があり、インターネットから求人を閲覧できます。
公的な転職支援機関でなければ不安な人におすすめです。
デメリット:自分に合った病院なのか見極めが難しい
ハローワークやナースセンターは求人数が多く、自分にあった病院なのか見極めが難しいです。
なぜなら、求人情報は事業所側が出している内容のみにであり、求人を比較しても違いがわかりにくいからです。
情報不足の部分は自分で病院の見学に行ったり、口コミやSNSで評判などをチェックしたりして補うようにしなければなりません。
方法3.病院のホームページから求人を自分で探す
3つ目の方法は、転職したい病院のホームページから自分で求人を探す方法です。
直接、病院のホームページを検索し、採用情報を探して応募します。
メリット:応募したい病院の求人に応募できる
求人を自分で探す一番のメリットは、採用情報から直接応募するため、応募したい病院に応募できることです。
また、直接応募することで、転職活動を短期間で終わらせられます。
直接応募は、病院側から「採用コストを抑えられる」「ホームページを検索して応募してくれた」と評価されやすいです。
行きたい病院が決まっている看護師にとっては、メリットの大きい方法といえるでしょう。
デメリット:探し方が難しい
応募したい病院が決まってない場合、求人を無作為に探すことになり転職活動に時間がかかります。
また、職場の人間関係や残業の多さなど、ホームページ上に掲載されていない情報も多いので、細かな情報を集めにくいです。
さらに、自分自身で面接の日程調整や条件交渉をする必要があるため、仕事をしながら転職活動する方には負担が大きいでしょう。
そのため、行きたい病院がない場合は、あまりおすすめできない方法です。
方法4.新聞やフリーペーパーの求人広告から見つける
4つ目の方法は、求人広告から看護師求人を探す方法です。
求人広告とは、新聞やフリーペーパーなどに掲載されている求人情報です。
メリット:自宅から近い場所の求人に出会える
求人広告のメリットは、自宅から近い場所の求人を見つけられることです。
配布されるエリアが限定されているので、地域密着型の求人を探せます。
また、マイペースで転職活動できるため、忙しい看護師にもおすすめです。
デメリット:求人数が少ない傾向にある
求人広告は、ほかの転職方法よりも求人情報が少ない傾向にあります。
転職サポートもないため、自分ひとりで転職活動を進める必要もあります。
医療機関やクリニックの詳細情報も得られないこともデメリットです。
方法5.求人サイトを使って自身で応募する
5つ目の方法は、求人サイトに登録して自分で求人を探す方法です。
メリット:自分のペースで転職活動できる
求人サイトを利用する転職は、自分で求人を探して応募するため、マイペースに転職活動を進めることが可能です。
求人サイトによっては豊富な求人を保有しているので、希望に合った仕事を見つけられるでしょう。
また、看護師求人に特化している求人サイトもあるため、利用すればより求人を探しやすくなります。
デメリット:転職のサポートがない
求人サイトを利用した転職では、自分で病院・施設とのやり取りや条件交渉などをおこないます。
履歴書の添削や面接対策などのサポートもないので、自力で転職活動を進めなければいけません。
優良案件になっていることが多い非公開求人もないので、非公開求人をチェックしたい場合は、看護師転職サイトを利用しましょう。
方法6.看護師転職サイトのエージェントサービスを利用する
6つ目の方法は、看護師向けの転職サイトを利用して転職する方法です。
ネット上で簡単に求人情報を検索できるだけでなく、転職のプロによるサポートも受けられます。
求人サイトと転職サイトの違い
転職方法 | 求人数 | 求人検索 | キャリアアドバイザー | 転職サポート |
---|---|---|---|---|
求人サイト | ||||
転職サイト |
メリット:情報量が豊富でサポートもしっかりしている
転職サイトを利用する一番のメリットは、看護師求人が豊富で、転職のプロによるサポートが受けられることです。
他にも、次の5つのメリットがあります。
転職サイトのメリット
- 今までの経験や希望に合った職場を紹介してもらえる
- パートや派遣など正社員以外の働き方を探せる
- いつでもネットから求人検索できる
- 優良案件の多い非公開求人を保有している
- 転職サポートが充実しているサイトが多い(専任の担当者が付き、履歴書・面接のアドバイスを受けられるなど)
1人での転職活動は不安も多いですが、プロのアドバイザーからサポートを受けられるため安心して転職できるでしょう。
デメリット:転職サイトが多くどのサイトが良いのかわからない
看護師の転職サイトは多く、どのサイトを選んだら良いのかわからない場合があります。
自分に合った転職サイトを選ぶことで転職活動の成功率は高まるため、サイト選びや登録は慎重にすべきです。
「看護師の転職に強いおすすめの転職サイト」では、おすすめの看護師転職サイトを3つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職サイトの利用手順については、「看護師転職サイトの始め方から転職までの流れ」で紹介しています。
転職サイトを使うのがはじめての方は、併せてご覧ください。
看護師転職サイトは「使わない方がいい」の真実は?
ネット上では、「看護師転職サイトは使わない方がいい」という口コミを見かけます。
看護師転職サイトを使わない方がいいと言われる一番の原因は、悪いキャリアアドバイザーに当たってしまうことです。
悪いキャリアアドバイザーに当たってしまうと、「強引に転職を勧めてくる」「連絡がしつこい」といった対応をされることもあります。
悪いキャリアアドバイザーが生まれる理由は、転職サイトの仕組みにあります。
看護師転職サイトは、看護師を転職させればさせるほど利益が出る「成功報酬」のシステムで運営されています。
そのため、報酬を得るために無理やり看護師を転職させる悪質なアドバイザーが生まれてしまうのです。
ただし、すべてのキャリアアドバイザーが悪いキャリアアドバイザーというわけではなく、求職者のために親身になってサポートをしてくれるアドバイザーもいます。
優秀なキャリアアドバイザーを見つけるには、次の方法がおすすめです。
優秀なアドバイザーを見つける方法
- 2~3社の看護師転職サイトに登録
- 各担当者を比較(相性、態度、求人の質、サポートの充実度など)
- 転職サイトによっては担当者の変更を申し出るのも可
- デメリットが多い転職サイトは退会し、活用するサイトを絞っていく
優秀なキャリアアドバイザーと出会う機会を増やすために、複数の転職サイトを利用するのがおすすめです。
何ヵ月前から?転職スケジュールと転職活動の進め方
看護師の転職活動期間は、平均3週間~1ヵ月半とされています。
これから転職活動をはじめる人は、1ヵ月以上前から転職スケジュールを立てて進めるのがおすすめです。
具体的な転職スケジュールは、以下のとおりです。
看護師の転職スケジュール
1.転職に向けた準備 2.応募したい求人を探す | 約1~3週間目 |
3.情報収集・応募 4.履歴書作成・面接 | 約2~4週間目 |
5.内定・退職 | 約1ヵ月~1ヵ月半目 |
転職スケジュールを参考に、逆算しながら転職活動を進めましょう。
1.転職に向けた準備
転職したいと思い始めたら、まず転職に向けた準備を始めましょう。
転職準備をせずに転職活動を始めると、希望求人が見つからないなど、逆に時間がかかってしまう可能性があるためです。
転職に向けた準備とは、主に次の3つを指します。
転職に向けた準備
- 転職する目的を考える
- 転職先の希望条件を決める
- 転職後のキャリアを考える
漠然とした状態で転職活動に臨んでしまうと、何を優先すべきなのかわからず、希望通りの転職が難しくなってしまいます。
目的や条件などを明確にし、準備を整えたうえで具体的な行動に移るようにしましょう。
2.応募したい求人を探す
転職に向けた準備が整ったら、応募したい求人を探しましょう。
求人は、転職サイトや求人サイト、ハローワークなどで閲覧できます。
希望条件のすべてに合致する求人が見つからなければ、あなたの転職目的や希望条件に近い求人を2、3ヶ所ピックアップし、「情報収集・応募」に進んでください。
「自分で探すのは難しい」「探し方がわからない」という場合は、転職サイトに登録し、プロのキャリアアドバイザーに相談すると良いでしょう。
3.情報収集・応募
応募したい求人が絞れたら、事前に情報収集をおこない、第一志望の求人から応募しましょう。
事前に情報を集めておくことで、入職後に思っていた環境と違ったと後悔することが少なくなります。
情報収集するうえで気を付けるポイントは、以下の3つです。
情報収集のポイント
情報収集の方法について、詳しく解説していきます。
求人情報の正しい見方を知る
正しい求人情報の見方を知ることは、勘違いしたまま転職しないためにも大事なポイントです。
以下の情報は、求人票を見る際に間違えやすいため、注意して確認しましょう。
求人で間違えやすい情報
「完全週休2日制」と「週休2日制」は違う |
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「基本給」「月収」「月給」は違う |
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「交通費支給」は全額支給とは限らない | 「交通費全額支給」の記載があれば、全額支給される |
「みなし残業」は、残業代が別途支払われない | 残業代は基本給に含まれている |
転職後のミスマッチを防ぐためには、求人票に書かれている内容を正しく理解することが大切です。
病院の特徴を知る
転職先を選ぶ際には、入職後のギャップを減らすために、病院の特徴を事前に知っておくようにしましょう。
病院の特徴には、以下のような項目があります。
・大学病院か、民間病院か
大学病院は研究機関も兼ねているため、専門化・細分化された高度な知識と技術が必要です。
民間病院は、「アットホームな職場」「○○科に特化した職場」など、病院によって特徴が異なります。
病院の特徴を知り、自分の性格ややりたいことに合った職場を選びましょう。
・病床数や看護師数はどうか
病床数や看護師数を見れば、病院の規模や看護師の配置人数による忙しさなどを推測できます。
自分の転職したい病院がどれくらいの規模なのか、人手不足ではないのか、事前に調べておきましょう。
「忙しいほうが学べることは多い」「じっくり少ない患者を看たい」など、働き方に合った病院か知るきっかけになります。
・教育体制や看護理念に共感できるか
看護師への教育体制や患者に対する看護理念は、病院によって異なります。
あなたの目指すべき看護師のスタイルと合っているかを確認し、自分の価値観と近い病院を選ぶようにしましょう。
・自分の生活を保てるか
プライベートな時間を確保できる職場環境であるかを知っておくことも大切です。
今後、結婚や出産を考えている場合は、時短勤務や産休・育休の取得率を調べるとよいでしょう。
平均残業時間や年間休日数を確認すれば、どれくらい自分の時間を確保できるのか知る手段になります。
また、救急指定の病院は、急患の受け入れや緊急手術など激務なのが特徴で、学ばなければいけないことも多いため、プライベートを重視したい人には向いていません。
転職後に、自分のライフスタイルが保てる環境なのか、事前に調べておきましょう。
自分の目で職場の雰囲気を確かめる
自分の目で職場の雰囲気を確かめておくことも重要です。
職場を確認するために、転職したいと思う病院が見つかったら病院見学をお願いするようにしましょう。
病院見学とは
病院見学とは、病院に勤める方に実際に施設を案内してもらうことです。
見学に行った際には、職場で働く看護師の様子、患者や施設全体の雰囲気などをチェックしてください。
病院の雰囲気は求人情報を読んだだけではわからないため、病院見学は転職の参考になります。
ナスコミを利用しよう!
口コミ情報は、実際に働く看護師の生の声が確認できるので、有益な情報です。
看護師専門のナスコミを活用して、口コミ情報を収集するようにしましょう。
(引用:ナスコミ)
ナスコミでは、看護師による全国の病院の口コミを閲覧できます。
職場の雰囲気や仕事のやりがい、残業など、さまざまな観点から病院の評価を確認することが可能です。
働きながらの転職活動でも、隙間時間に口コミサイトを覗くようにすれば、効率よく職場の雰囲気をチェックできます。
ナスコミは無料で利用できるので、気軽に登録してみてください。
4.履歴書作成・面接
合否を左右するポイントが「履歴書」と「面接」です。
転職活動において重要な項目のため、より入念に準備して挑むようにしましょう。
履歴書作成
履歴書作成のポイントは、転職先に合った具体的な履歴書を書くことです。
転職を成功させるための履歴書の書き方のコツを3つ紹介します。
履歴書の書き方のコツ
- 基本的なマナーを押さえる
- 志望動機は具体的で前向きな内容にする
- 話を聞いてみたいと思わせる文章を書く
ポイントを押さえることで、面接官に好印象を与える履歴書を書けます。
履歴書や志望動機の書き方はについては、こちらの記事で詳しく紹介しているためぜひ併せてご覧ください
面接
面接では、面接官に好印象を与えることが重要です。
良い履歴書を書いても、面接時にこの人と働きたいと思ってもらえなければ、内定を貰える確率は下がります。
看護師の面接は、基本的に1度しかありません。
1回のチャンスで、面接官に好印象を与えるポイントは2つです。
面接のポイント
- 身だしなみを整える
- しっかりとした受け答えをする
基本はスーツを着用し、清潔感のある髪型・ナチュラルメイクを心がけましょう。
また、看護師の面接でよく質問される内容をチェックし、事前に受け答えの練習をしておけば、面接でしっかりとした受け答えができます。
面接でよくある質問は、以下の記事を参考にしてみてください。
5.内定・退職
面接まで終了したら、あとは内定を待つのみです。
内定をもらった場合は、すぐに入職の有無を返答しましょう。
また、同時に退職に向けた準備をおこなう必要があります。
内定から退職までの手順は、次の通りです。
内定から退職までの手順
- 【転職先】内定後の返答
- 【現職場】退職の意思を伝える
- 【現職場】退職する日を調整する
- 【転職先】退職日と入職できる時期を伝える
- 【現職場】退職届の提出
- 【現職場】仕事の引継ぎ
- 退職
現職場の業務は、辞めるからと言って投げやりに行わず円満に退職できるように努めましょう。
転職するのに良いタイミングとは
看護師の転職におすすめなタイミングは、3月や4月の年度の変わり目です。
なぜなら、年度の変わり目は病院を退職する看護師が多くなり、欠員補充の求人募集が多くなるためです。
多くの求人の中から自分に合った職場を選べるため、転職を有利に進めやすくなるメリットがあります。
年度の変わり目は入職者が多く、研修なども豊富に用意されているため、転職を考えるのであれば適したタイミングでしょう。
今勤めている病院も欠員を補充しやすい時期なので、安心して転職できます。
看護師が転職する際の注意点
看護師が転職活動を失敗しないために、注意しなければならないポイントは3つあります。
満足できる転職にするためにも、注意点を押さえて転職活動を進めましょう。
転職の注意点
楽になるのを目的に転職しない
今の職場が辛すぎて楽になるために転職したいという看護師も多いでしょう。
しかし、楽になることを目的にしてしまうと、転職に焦り失敗する可能性が高くなるためおすすめできません。
もちろん、過度なパワハラやいじめ、サービス残業の強要など、転職した方がいい場合もあります。
転職をした方がいい場合であっても、楽になるのではなく、次のステップに進むと考え、じっくり転職活動を行ったほうが焦らず準備できるため、転職失敗のリスクは低くなります。
楽になるといったネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由を見つけ、転職活動を行いましょう。
中途採用の求人が多い時期を狙う
医療従事者の場合、1~3月の有効求人倍率が高く、求人が多い時期であるため転職におすすめです。
求人数と求人倍率の年間推移(2020年度)
7月~9月にかけては求人数が少なくなるため、場合によっては転職活動が難航する可能性もあります。
その点、求人が多い時期を狙うようにすれば、豊富な求人から希望の求人を探しやすくなるでしょう。
また、1~3月に転職活動をおこなえば、新年度の4月入職も可能であるため、退職から入職までをスムーズに進めやすくなります。
次の職場が決まるまで辞めない
転職しようと思っても、すぐに職場を退職してはいけません。
なぜなら、内定がもらえるまでは働きながら転職活動を行ったほうが、金銭面に不安を抱えず転職活動できるからです。
転職活動をしている間も、生活費などでお金はかかり続けます。
引っ越し費用がかかることを考え、あらかじめ貯金しておくことも必要です。
働きながら転職まで手が回らない人は、転職サイトを利用しサポートを受けるようにしましょう。
後悔しないために!転職を成功させるポイント
転職は、今後の人生を左右する大事なことであり、失敗したくないと思うのは当然です。
転職を成功させるために大切な、4つのポイントを解説します。
ポイントを押さえて活動すれば、転職成功率を高めることができるはずです。
転職成功のポイント
ポイント1.自己分析をしっかり行う
転職を有利に進めるためには、自己分析を行うことが大切です。
自己分析であなたの転職目的や理由を言語化しておけば、履歴書作成や面接をスムーズに進められます。
自己分析によって言語化しておきたい項目は、以下のとおりです。
自己分析で言語化しておきたいこと
- 転職の目的と理由
→なぜ転職したいのか - 転職後の未来像
→転職成功して5年後、10年後はどんな自分でありたいか - 転職の必要性
→転職目的が今の会社では実現できない理由 - 転職に求める条件
→やりたい仕事内容・望ましい社風・求める年収など
転職の目的や将来像などを言語化しておくことで、希望に合った求人を見つけやすいです。
自分自身を理解することで、あなたの魅力をアピールできるため、自己分析は重要なポイントといえるでしょう。
「性格からわかる職場診断」を利用しよう!
自己分析しても自分の行きたい道が定まらない方におすすめなのが、看護師転職サイト「看護roo!」の「性格からわかる職場診断」です。
診断では、あなたの思考や行動の特徴をもとに「性格のタイプ」や「自分に合う職場」がわかります。
- (引用元
- 性格からわかる職場診断|看護roo!)
5分で診断できるため、どんな職場が自分に合うかわからない方は、ぜひ一度利用してみてください。
ポイント2.目的や条件には優先順位を付ける
希望の求人を見つけるとき、すべての条件を満たせることは少ないです。
そのため、目的や条件に優先順位を付けておけば、視野を広げて求人探しできます。
また、どうして今の条件が必要なのか改めて考え、理由を明確しておけば、他の条件によっては妥協していい条件なども出てくるはずです。
自分に合った求人を探すためにも、目的や条件に優先順を付けることは大事なポイントといえます。
ポイント3.身近な人に相談する
転職に悩んだら、一人で悩まず身近な人に相談しましょう。
一人で悩み、解決しないまま転職活動を進めてしまうと、転職に失敗したり、上手に転職活動が進められなかったりと、後悔してしまう可能性があります。
同僚や友人、家族など、身近な人に悩みを打ち明けることで、周囲のサポートを受けられるため、転職に有利です。
身近な人に相談しにくい人は、転職のプロが在籍する転職サイトを利用し、キャリアアドバイザーに相談するのもよいでしょう。
ポイント4.転職サイトを利用する
転職サイトを有効に活用することも、転職成功のポイントです。
転職サイトを利用することで情報収集ができる他、キャリアアドバイザーが面倒なやりとりや手続きをすべて代行してくれます。
看護師転職サイトの主なサービス内容
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書添削
- 面接対策
- 面接スケジュール管理
- 入職日・給与交渉
- 入職手続きのサポート
- 入職後の悩み相談
転職活動を全面サポートしてもらえるので、職場の情報収集など、重要な部分に時間を割けます。
働きながら転職活動をする看護師でも、効率よく転職活動を進めることが可能です。
複数の転職サイトを利用しよう
求人情報を集める際は、複数の転職サイトを併用することが大切です。
複数の転職サイトを利用する理由は以下の3つです。
複数の転職サイトを利用する理由
- より多くの求人を集めることができるから
- サイトにより強みが違うから
- アドバイザーとの相性は使ってみないとわからないから
あまり多く登録してもアドバイザーとのやり取りが大変になるため、2~3社に絞るとよいでしょう。
看護師の転職に強いおすすめの転職サイト
看護師転職サイトは数十社以上のサービスがありますが、なかでもおすすめは求人数が豊富でサポートも手厚い以下3サイトです。
【おすすめ看護師転職サイト3選】 | ||
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約5.6万件 | 全国 | |
レバウェル看護 (旧:看護のお仕事) | 約8.8万件 | 全国 |
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(※最終更新:2024年6月|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
はじめの1社を選ぶならば、求人数・サポートともに充実している「看護roo!」がおすすめです。
しかし、手厚いサポートをしてくれるかは、担当者の良し悪しにも左右されるため、このサイトを使えば安心と言い切れるサイトはありません。
相性のよい担当者を見極められるように、転職サイトは2~3社まとめて登録しておくことをおすすめします。
求人数・サポート共に充実している『看護roo!』
- (引用
- 看護roo!)
看護roo!の特徴
- 手厚いサポートが受けられ、特に面接対策と条件交渉には定評がある
- 「利用者満足度」96%以上。高い満足度を誇る
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『看護roo!』は、看護師転職ではお決まりと言えるほど人気の看護師転職サイトです。
求人数は業界トップクラスで、面接対策や条件交渉などのサポートも丁寧なので、転職が不安な方におすすめです。
また、求人情報には「キャリアパートナーのオススメポイント」が記載されているため、応募前に職場の雰囲気などをイメージしやすくなっています。
求人数とサポートの丁寧さを総合的に判断するならば、看護roo!への登録は外せないといえるでしょう。
なお、看護rooは登録者限定に「転職ガイドブック」を配布しています。
転職者に寄り添った配慮がある点も、看護roo!をおすすめできる理由のひとつです。
看護師の転職には欠かせないサイトですので、優先的に登録しておくことをおすすめします。
看護roo!|基本情報
運営会社 | 株式会社クイック |
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公開求人数 | 約203,600件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
(最終更新:24年12月時点|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
職場のリアルな情報がわかる『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』
レバウェル看護の特徴
- 看護師の公開求人数トップクラス
- 年間4,000回以上職場訪問をおこなっている
- 病院の口コミなど職場のリアルな情報も確認できる
『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』は、業界トップクラスの求人数を保有する看護師転職サイトです。
レバウェル看護では年間4,000回以上の職場訪問を行なっており、病院や施設ごとの「医療方針」や「職場の雰囲気」などを詳しくヒアリングしています。
求人ページを確認すると、求人ごとのおすすめポイントや実際に働くスタッフの声などが紹介されているため、応募前にイメージを膨らませやすいのが魅力的です。
求人ページだけでは分からない内容があれば、キャリアアドバイザーが丁寧に情報提供してくれるので、応募先をなかなか決められない人にもおすすめのサービスです。
少しでも多くの求人を見たい人や職場の雰囲気を事前に詳しく知りたい人は、ぜひレバウェル看護も活用してみてください。
レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)|基本情報
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
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公開求人数 | 約79,100件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
求人数が多く職場情報も確認できる『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の特徴
- 看護師登録者数No.1※株式会社エス・エム・エス調べ
- 老舗の看護師転職サイトだからこその安心感
- 全国幅広く求人を保有
『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』は、年間10万人以上の看護師が利用している「看護師登録者数No.1」の人気転職サイトです。
2005年から運営されている老舗の転職サイトであり、医療機関との繋がりが強く、非公開求人も含めて全国幅広くの求人を保有しています。
また、各都道府県ごとに担当のキャリアアドバイザーが在籍しており、職場の雰囲気なども詳細に教えてもらえるのが魅力的です。
実績豊富で求人数も充実しているサービスであるため、看護師の転職には欠かせないサイトの1つといえます。
すべての看護師におすすめですが、特に20代や30代のサポートに強みを持っているので、該当する人は優先的に登録しておきましょう。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)|基本情報
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
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公開求人数 | 約22,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点)
そのほかの看護師転職サイトを知りたい方は、以下の記事でおすすめのサイトを紹介しているので、ぜひご覧ください。
看護師転職サイトの始め方から転職までの流れ
看護師転職サイトの登録から入職までの流れを解説します。
利用の流れを確認し、転職活動をスムーズに進めるための参考にしてください。
転職活動の流れ
ステップ1.利用登録をする
看護師転職サイトを利用する場合は、まず利用登録をおこないます。
メールアドレスや電話番号、希望する働き方など、簡単に入力でき、数分で登録完了です。
利用料は無料のため、安心して登録しましょう。
ステップ2.初回のカウンセリングを受ける
登録した当日や翌日に、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーから電話が入ります。
電話では仕事の悩み、転職時期、希望する働き方や看護技術の習得レベルなどを確認します。
カウンセリングの内容によって求人紹介されるため、認識のズレがないように詳しく説明しましょう。
ステップ3.求人の紹介、求人への応募
カウンセリング後、希望の条件を満たした求人を紹介されます。
求人に応募する前には、給料、職場の雰囲気など、直接聞きづらい内容をキャリアアドバイザーが確認してくれるため、納得した求人にだけ応募可能です。
応募する際は、履歴書作成や面接のサポートもおこなってもらえます。
また、面接日程の調整も代行してくれるため、働きながらでも少ない負担で転職活動できるでしょう。
面接を受けて内定が出たら、就職先の決定です。
ステップ4.新しい就職先との条件交渉
内定後は、入職日、給料や勤務の条件交渉など、キャリアアドバイザーが代行してくれます。
内定から入職後のアフターフォローまで対応しているため、内定が出たから終わりというわけではありません。
条件交渉が終われば、入職日に出勤して新しい職場で働くことになります。
転職を円滑に進めるための円満退職のコツ
今の職場を円満退職して転職したいと思っている方は多いと思います。
ここでは、転職を円満に終えるために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
円満退職のコツ
引き止められて辞められない方のために、「どうしても自力で辞められないときは「退職代行」を利用する」についても解説します。
ポイント1. 直属の上司に事情を報告する
転職先が決まったら、まずは直属の上司に報告しましょう。
直属の上司は、多くの人にとって所属する病棟の看護師長です。
直属の上司に相談すれば、退職の手続き方法や引き継ぎ事項の確認まで説明してもらえます。
また、退職を報告するタイミングについては、就業先によって異なるため、就業規則を確認しましょう。
ポイント2. 引き止めにくい転職理由を伝える
看護師長に報告する際は、引き止めにくい転職理由を伝えることが大切です。
医療現場では、新しい看護師の育成などに手間がかかるため、退職の意思を伝えても「部署異動や勤務調整をするから退職しないでほしい」と引き止められることがあります。
そのため、退職を伝えるときは、建前でも「ポジティブ理由」を用意しておきましょう。
納得されやすい転職理由
- スキルアップと資格取得のために
- 〇〇科を経験して看護の幅を広げたい
- 学生の頃から〇〇のような働き方に興味があった
前向きな理由を伝えると、上司も了承しやすいです。
上司に引き止められにくい転職理由については、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
ポイント3. 退職届を書類で提出する
転職の理由を伝えたら、退職届の書類を提出しましょう。
メールや口頭だけで退職を伝えるのはマナー違反です。
退職届は職場で決まったフォーマットが準備されている場合や、自分で準備しなければならない場合があるので、上司に確認してから作成します。
また、職場によっては人事部から退職日の確認や、返還してもらう物リストの確認を併せて行う必要があります。
退職に関する手続きは、事前に確認しておくと良いでしょう。
ポイント4.退職するなら3月がおすすめ
退職は、年度末の3月がおすすめです。
なぜなら、人員配置や異動が行われスタッフ数も変更するため、退職しても迷惑をかけにくいからです。
また、大規模病院であれば中途採用であっても4月入職が多いため、入職タイミングを合わせやすいメリットもあります。
しかし、事前に退職を伝えておかなければ、人員配置に人数が含まれ迷惑をかけるため、退職の意思は早めに伝えておくようにしましょう。
どうしても自力で辞められないときは「退職代行」を利用する
自力で辞めるのが難しい場合は、退職代行のサイトを利用しましょう。
退職代行ガーディアンは、退職の手続きをすべて代行してくれるサービスです。
- (引用元
- 退職代行ガーディアン)
「もう職場には行きたくない…」「上司・同僚と顔を合わせたくない…」
など、退職理由はどんな内容でもかまいません。
サービスに申し込んだ時点で、退職の手続きをすべて代わりに行ってくれるので、職場に一切出向かずに辞めることができます。
退職代行ガーディアンは、退職成功率100%の実績があるため確実に辞められます。
退職できずに悩んでいる方は、ぜひ気軽に活用してみてください。
退職代行ガーディアン|基本情報
運営組合 | 東京労働経済組合 |
対応エリア | 全国 |
料金 | 24,800円(税込) |
追加料金 | なし |
相談方法 | LINE・電話 |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 |
- (最終更新:23年9月時点)
そのほかの退職代行サービスを知りたい方は、以下の記事でまとめているので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
看護師の転職では、自分に合った転職方法を選択することが重要です。
看護師の転職方法は、主に6つあります。
看護師の転職方法
- 友人や同僚に紹介してもらう
- ハローワークやナースセンターを利用する
- 病院のホームページから求人を自分で探す
- 新聞やフリーペーパーの求人広告を見つける
- 求人サイトを使って自身で応募する
- 看護師転職サイトのエージェントサービスを利用する
転職では、今後のキャリアや自分がどんな働き方をしたいのかも考えて慎重に行動する必要があります。
転職活動を有利に進めたい場合は、転職サポートを受けられる看護師転職サイトを利用して、自分の条件に合う職場を探していきましょう。
【おすすめ看護師転職サイト3選】 | ||
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転職サイト名 | 公開求人数 | 対応エリア |
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レバウェル看護 (旧:看護のお仕事) | 約8.8万件 | 全国 |
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) | 約1.6万件 | 全国 |
(※最終更新:2024年6月|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
転職サイトを活用し、理想の職場への転職を実現させてください。
ダシルヴァさん
看護師の需要は高く、転職しようと思えば叶ってしまうのが看護師の強み。
求人数も豊富で気軽に転職しやすい分、転職の目的や希望条件を明確にしないまま、勢いで転職してしまうことも多いのです。
転職で後悔しないためには、「どんな看護をしたいのか」「どんなライフスタイルを送りたいのか」を整理した上で転職活動に臨みましょう。
転職活動についての関連記事
看護師の転職を成功させるポイント
ダシルヴァさん
看護理念はホームページなどで調べられますが、「実際に理念に沿った看護が行われているか」を自分で調べるのは難しい場合がほとんどです。
病院見学を申し込んだり、転職サイトのキャリアアドバイザーに、口コミや内情を聞いてみると良いでしょう。