トラリピとループイフダンはどっちがいい?現役トレーダーが違いを徹底比較
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- トラリピとループイフダン、どちらを使うべき?
- トラリピとループイフダンの違いや特徴は?
リピート系FXのトラリピとループイフダンは人気の自動売買ルールで、それぞれ以下のような特徴があります。
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|
特徴 | 売買ルールを自分で制作 | 複数の売買ルールの中から選択 |
メリット | 初心者でもわかりやすいツール | 選択肢の中から選ぶだけ |
デメリット | スプレッドがやや広い | 売買ルールのカスタマイズができない |
トラリピを使うと、利食い幅の大きさなどを自由に決めて、お好みに沿った売買ルールを制作可能です。
一方、ループイフダンなら、あらかじめ準備された売買ルールの中から選ぶだけで取引を始められます。
こんな人におすすめ
それぞれの違いや特徴をよく知らずに使うと、期待通りの自動売買ができなくて不満を抱えてしまうかもしれません。
この記事では、トラリピとループイフダンを比較して紹介し、選び方のポイントも解説します。
自分に合った売買ルールで取引できるよう、ぜひ参考にしてください。
ゆったり為替
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2023年11月23日時点の情報を掲載しています。
本記事では、以下の一覧に記載されている、金融庁・財務局から金融商品取引業者として登録を受けている業者のみ紹介します。
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執筆者のプロフィール
ゆったり為替/FX・仮想通貨トレーダー
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。独立行政法人職員を経て独立。中長期トレードを主戦場とし、仮想通貨・アンティークコインにも投資を行う。執筆業では正直かつ正確な情報提供に努めて執筆することを心がけている。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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トラリピとループイフダンの違いを徹底比較
前提として、マネースクエアが提供するトラリピとアイネット証券が提供するループイフダンは、どちらも初心者におすすめの自動売買ツールです。
まずはそれぞれのスペックを比較してみましょう。スプレッドとスワップポイントについては、主要通貨ペアのみ記載しています。
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|
自動売買の特徴 | 自分で作る | いくつかの選択肢から選ぶ |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド | ●米ドル/円:4.4銭 | ●米ドル/円:2.0銭 |
(買い) | ●米ドル/円:205円 | ●米ドル/円:240円 |
(売り) | ●米ドル/円:-289円 | ●米ドル/円:-271円 |
取引可能通貨ペア数 | 16種類 | 20種類 |
デモ口座の有無 | なし | あり |
取引開始までの日数 | 最短当日 | 最短翌々日 |
スプレッド:トラリピは変動スプレッドを採用しており、筆者が取引ツールにログインして確認。ループイフダンのスプレッドは、公式ホームページに掲載された値。経済指標発表時・相場急変時・流動性が著しく低下する場合などに広がる可能性がある。
スワップポイント:10,000通貨あたりの金額で、2023年11月23日時点で確認できた最新の数字を掲載。
一部の項目について詳しく解説します。
スプレッド
主要通貨ペアのスプレッドについては、トラリピよりもループイフダンのほうが狭いです。
スプレッドは取引コストそのものなので、スプレッドの差はトレード成績にも影響します。
たとえば、ループイフダンでは取引が成立したのに、トラリピではスプレッドの差の分だけ値動きが足りなくて取引が成立しない場面が想定されます。
一方、値動きが大きい場面ではスプレッドの差にかかわらず約定することが多いと考えられ、スプレッドの差を軽視できるでしょう。
なお、すべての通貨ペアでループイフダンのスプレッドのほうが狭いというわけではありません。
取引したい通貨ペアが決まっている場合は、その通貨ペアのスプレッドを比較しましょう。
スワップポイント
主要通貨ペアの買い取引のスワップポイントは、ループイフダンの数字のほうが大きく、逆に、売り取引の場合はトラリピの数字のほうが顧客有利な傾向にあります。
リピート系FXは売買益を狙う手法であると同時に、スワップポイントの損益も見逃せません。
ポジションを持った後になかなか決済できない場合があり、そのポジションから得られるスワップポイントが損益に影響するからです。
買い取引の場合、ループイフダンのスワップポイントのほうが有利です。
一方、売り取引の場合はトラリピのマイナス幅のほうがおおむね小さく、スワップポイント損を抑えられることがわかります。
取引可能通貨ペア数
取引可能通貨ペア数はループイフダンのほうが多く、トラリピで取引可能な通貨ペアに加えて、以下の4通貨ペアで取引可能です。
- スイスフラン/円(CHF/JPY)
- 豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)
- ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
初心者のうちは、米ドル/円や豪ドル/円など、円を含む通貨ペアを中心に取引するでしょう。
トラリピとループイフダンの間で通貨ペア数の差を意識することは、ほとんどないはずです。
取引開始後に徐々に慣れてくると、円を含まない通貨ペアの取引も検討したくなるかもしれません。
このときに、取引可能通貨ペア数の多さが重要になります。
デモ口座の有無
トラリピにデモ口座はなく、ループイフダンにはあります。
自分の大切なお金を投入して取引しますから、取引ツールの操作ミスが原因で損してしまうのは避けなければなりません。
ループイフダンで取引する場合は、まずデモ口座で使用感や操作方法を確かめましょう。
トラリピにはデモ口座がありませんが、初心者向けのコンテンツが充実しています。オンラインセミナーや解説スライドなどを確認しながら取引を進めましょう。
トラリピとループイフダンの強み・弱み
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|
強み | わかりやすい発注画面 | 簡単に取引を始められる |
弱み | スプレッドがやや不利 | 売買ルールをカスタマイズできない |
トラリピの強み:わかりやすい発注画面
※トラリピの発注画面を筆者が引用
トラリピの強みは、わかりやすい発注画面にあります。
発注画面で注文内容を指定すると、右側のチャートに取引範囲がピンク色で表示されます。
発注画面に入力した数字だけでなく、チャート画面で視覚的に注文内容を確認できるのがメリットです。
また、以下の点などについて、正確な数字を確認可能です。
- 必要な資金はいくらか
- 為替レートがどうなると強制ロスカットになるか
- 注文数量は全部で何万通貨になるか
さらに、初心者向けの解説を自由に閲覧可能な一方、経験を積んだユーザーにとって初心者向け解説は不要ですので、解説が邪魔にならないような工夫もされています。
ストレスのない発注画面でとても素晴らしいです。実際に使用した経験から、MT4やMT5などを含めた全体で比較しても最高といえるレベルだと感じます。
ゆったり為替
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トラリピの弱み:スプレッドがやや不利
一方、スプレッドの広さについて、トラリピはループイフダンより見劣りするのが弱みです。
短期間の取引をする場合は、取引回数が少なくなりがちなので、スプレッドのデメリットは小さいかもしれません。
しかし、長期運用で取引すると、差が徐々に蓄積して無視できない大きさになる可能性があります。
トラリピは、取引コストがかかる分、発注画面が極めて使いやすく解説も丁寧です。
リピート系FXを深く知りたい方に向いています。
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ループイフダンの強み:簡単に取引を始められる
※ループイフダンの発注画面を筆者が引用
ループイフダンの強みは、簡単に注文ができる点です。
一般的なリピート系FXでは、ある通貨ペアを買い注文で取引すると決めた後に、さらに下記のような点をいくつか決める必要があります。
- 円高方向に何銭進むごとに買うべきか
- 含み益が何銭になったら利食いすべきか
ループイフダンでは選択肢があらかじめ準備されており、その中から選ぶだけです。
米ドル/円で取引する場合、以下の5種類の中から選びます。
米ドル/円で取引する場合
- B10(10銭円高になるたびに買って、10銭の含み益で利食い)
- B15(15銭円高になるたびに買って、15銭の含み益で利食い)
- B25(25銭円高になるたびに買って、25銭の含み益で利食い)
- B50(50銭円高になるたびに買って、50銭の含み益で利食い)
- B100(100銭円高になるたびに買って、100銭の含み益で利食い)
必要な証拠金の目安については、ループイフダンの公式ホームページで公開されています。
人気ランキングも公表されていますので、参考にしながら選択可能です。
ループイフダンは、自動売買ルールの制作で悩みたくない人や、気軽に取引を始めたい方に向いています。
ゆったり為替
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ループイフダンの弱み:売買ルールをカスタマイズできない
一方、ループイフダンは、選択肢が限られていてカスタマイズできない点が弱みです。
米ドル/円について、40銭円高になるたびに買いたいと思っても、ループイフダンでは実現できません。
しかし、ループイフダンで利用可能な50銭を使わず40銭で取引したいのには、なにか理由があるはずです。
- バックテストの結果、40銭のほうがよいと考えた
- 現在の相場環境を考えると、40銭にすべきだ
バックテスト
特定の売買ルールを使って過去の為替レートで取引した場合の成績を確認し、結果を検討すること。
上の理由は例にすぎないものの、この考察ができる人は初心者レベルを卒業しているでしょう。
お好みの売買ルールを作りたい場合は、トラリピのほうが適切だといえます。
トラリピとループイフダンはどんな人におすすめ?
トラリピとループイフダンがそれぞれどんな人におすすめかを解説します。
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|
特徴 | ●自分で売買ルールを作成できる ●Zoom等のオンラインセミナーで学べる ●コストが比較的大きい | ●あらかじめ準備された売買ルールの中から選択する ●コストが比較的小さい ●カスタマイズができない |
こんな人に おすすめ | 自分でお好みの売買ルールを作りたい人 | 必要最小限の判断で取引を始めたい人 |
トラリピは自分で自動売買ルールを作りたい人におすすめ
マネースクエアが提供するトラリピは、これからリピート系FXを始めたい人や、自動売買ルールを自分で作りたい人におすすめです。
発注画面を見ると、いろいろな項目を自分で決められるようになっています。
初心者は戸惑うかもしれませんが、トラリピはユーザーが困らないように工夫をしているので安心してください。
※トラリピの設定画面を筆者が引用
たとえば、発注画面最上部の「トラリピの設定をサポートします」にはさまざまな機能があり、そのうちの一つ「注文Navi」を使うと、各項目についての解説を表示可能です。
※トラリピの設定画面を筆者が引用
さらに、動画やスライドショーで使い方を確認したり、オンラインで専門スタッフのサポートを受けたりできます。
初心者の使用を想定していて発注画面は大変使いやすく、手取り足取り教えてもらえるという表現がぴったりです。
各項目について丁寧に学べるので、最終的に深い知識が身につきます。
リピート系自動売買について学びながら自由に売買ルールを作りたい人は、ぜひ利用を検討してみてください。
トラリピの公式サイトはこちら
ループイフダンは必要最小限の判断で取引を始めたい人におすすめ
アイネット証券が提供するループイフダンは、必要最小限の判断で取引を始めたい人におすすめです。
発注画面を見ると、通貨ペアやポジション方向(買い・売り)など、いくつかの項目だけ決めれば取引できることがわかります。
※ループイフダンのデモ口座画面を筆者が引用
操作方法の説明や売買システムの人気ランキングなども充実しており、取引するにあたって迷うことは少ないでしょう。実際に設定を行う際は、公式ページを参照しながら対応するのがおすすめです。
なお、発注画面内の「売買システム」は、自動売買の内容を示します。
「ループイフダンB50」とは、B(買い)で取引し、50銭円高になるたびに買って50銭の含み益で決済するという意味です。
手軽に自動売買取引を始めたい人は、ループイフダンの利用を検討してみてください。
ループイフダンの公式サイトはこちら
トラリピとループイフダンを利用した取引経験談
この記事の筆者(ゆったり為替)は2000年代からリピート系FXで取引し、トラリピとループイフダンのいずれも使用しました。
それを踏まえて、トラリピとループイフダンの取引経験談を紹介します。
トラリピ・ループイフダン共通の感想
ゆったり為替は超長期のリピート系FXが好みで、ひとたび取引を始めたら可能な限り延々と取引したいです。
長期取引の場合は特に、トラリピとループイフダンのどちらも使い勝手がよいと感じます。
トラリピとループイフダンは取引開始前の設定方法に違いはあるものの、取引開始後は何もする必要がなく、差を感じることはありませんでした。
口座残高や為替レートの動きを時々確認するだけでよく、注文が成立するたびに通知メールが届くのは気持ちのよいものです。
波乱相場になると通知メールがメールボックスに押し寄せることがあり、感動さえします。
その後、利食いが日常になると、証拠金が増えるのは普通のことで感動しなくなるので、通知メールの受信をオフにして自然体で生活するようになりました。
最終的に、1か月に1回くらいログインして口座残高の増加を確認するだけという感じです。
ゆったり為替
トラリピの利用経験談
トラリピは発注画面が洗練されていてストレスなく使えるうえに、注文内容を自由自在に設定できるのがメリットです。
たとえば、ある通貨ペアについて、特定の価格帯での値動きが他の価格帯よりも大きいとわかったとしましょう。
この場合、値動きが大きい部分の取引については、利幅を大きくしたり注文本数を増やしたりすると大きな利益を狙えます。
トラリピならば、利幅や注文本数の設定が自由で、その他のカスタマイズも思いのままです。
なお、トラリピはスプレッドがデメリットとされますが、実際に取引して不満に感じたことはありません。
お好みの取引ルールで資産が増えるなら、スプレッドが少々広くても問題ないというのが私の率直な感想です。
トラリピの公式サイトはこちら
ループイフダンの利用経験談
ループイフダンのメリットは売買ルールを選択肢から選ぶ点にあり、希望のトレード内容をある程度決めてから始めると、設定で悩むことなくスムーズに取引できます。
取引開始後は文字通り放置できて、利食い注文が成立するたびに口座残高が増えていきます。
どこまで円高になったら含み損がいくらになるかもわかっていますから、円高になっても想定の範囲内で心配ありませんでした。
ゆったり為替の場合、過去の円高記録を更新しても大丈夫な資金管理をしています。
取引を十分に楽しんだら、為替レートが円安に跳ねたタイミングを狙って取引終了です。
十分に楽しんだうえに、取引記録を振り返ると利食いばかりで損切りがなく、爽快です。
ループイフダンの公式サイトはこちら
まとめ
リピート系FXで最も有名なサービスといえばトラリピとループイフダンであり、その理由はユーザーが多いからでしょう。どちらも初心者におすすめできる自動売買システムです。
トラリピはお好みの売買ルールを作成可能でツールも使いやすく、ループイフダンは簡単に取引を始められるという特徴があります。
自分の希望はどちらなのかを考えつつ、取引口座を決めましょう。
あるいは、トラリピの発注画面でリピート系FXを学んだあとに、どちらで取引するか決めるという方法もよいのではないでしょうか。
ゆったり為替
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