2021年総まとめ!株式投資運用成績発表 7割以上が利益を獲得 2割以上が「31%以上プラス」の好結果 ~個人投資家のリアルを調査~
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新型コロナウイルス感染症の収束は見通せないものの、2021年9月には日経平均株価が3万円の大台を5ヵ月ぶりに回復、「2023年には4万円を超える」と予想する人もいる中、2021年の個人の株式運用成績はどのように推移したのでしょうか。
調査の結果、個人投資家の7割以上という多くの人が運用益を獲得しており、中でも2割以上の人が30%を超える運用成績を収めていることがわかりました。
また、2022年の予想についても4割以上の人が日経平均株価は上がると予想しており、個人投資家の期待が高まっていることがわかる調査となりました。
調査方法 | インターネットによる調査 |
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調査対象 | 全国にお住まいの株式投資をしている20歳から59歳以下の会社員男女 |
調査期間 | 2021年11月8日~9日 |
調査エリア | 全国 |
サンプル数 | 328名 |
調査サマリ―
- 運用成績がプラスの結果になった人は7割以上
- 投資先の第1位は「日本株」、第2位は「米国株」、8割近くが「日本株」を選んでいる
- 投資スタイルの第1位は「成長株への投資」、第2位は「割安株への投資」
- 2022年に増やしたい投資先は2021年に引き続き第1位「日本株」、第2位「米国株」
- 4割以上が「2022年の日経平均株価は上がる」と回答
- 2022年の日経平均株価最高値は「30,000-31,000円未満」と予想した人が2割で最多
株式会社400F 執行役員CGO(Chief Growth Officer) / 株式会社400F
監修者林 和樹
京都大学卒業後、2007年トヨタFS証券(現:東海東京証券)入社。2012年エイチームへ入社し、翌年に金融メディア事業を立ち上げ。最盛期には売上高72億円の事業に育てる。2019年エイチームフィナジーを設立し、代表取締役社長に就任。保険代理店業務を開始する。2022年5月より現職。個人理念は『お金の不安が意思決定の制約にならない世界を創る』。趣味はボディメイク。
イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー
編集者小林 梨沙
1989年生まれ、愛媛県松山市出身。
大学卒業後、株式会社ブリッジインターナショナルに入社。外資系教育サービス会社にて、薬機法や品質マネジメントシステムのインサイドセールスを担当。その後、スーパーバイザーとして、日系大手企業のインサイドセールスプロジェクトの立ち上げを行う。
2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。FX、新規事業開発部を経て、イーデスの編集者に就任。
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運用成績がプラスの結果になった人は7割以上、「31%以上プラス」の人が2割以上
「2021年の株式投資の運用成績」について質問したところ、「1~10%プラス」が23.8%と最も多く、次いで「11~20%プラス」が15.6%、「21~30%プラス」が11.3%という結果になりました。
運用成績がプラスの結果になったと回答した人は全体の72.2%で、マイナスの結果になったと回答した人はわずか11.3%でした。
また、「31%以上プラス」と回答した人が21.6%もいました。
この結果から、2021年に株式投資を行った人は約7割が利益を獲得、「31%以上プラス」という好成績が2割以上もいて、2021年の株式投資の運用成績は全体に好調だったことがわかりました。
投資先の第1位は「日本株」、第2位は「米国株」、8割近くが「日本株」を選んでいる
運用成績がプラスの結果になった人に2021年の投資先を質問したところ、最も多かったのが「日本株」で78.9%、続いて多かったのが「米国株」で47.3%という結果になりました。
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投資スタイルの第1位は「成長株への投資」、第2位は「割安株への投資」、第3位は「優待銘柄への投資」、第4位は「高配当銘柄への投資」
運用成績がプラスの結果になった人に2021年の投資スタイルを質問したところ、最も多かったのが「成長株への投資」で55.3%、次いで多かったのが「割安株への投資」で38.8%、次いで「優待銘柄への投資」35.9%、「高配当銘柄への投資」33.3%という結果になりました。
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2022年に増やしたい投資先は2021年に引き続き第1位「日本株」、第2位「米国株」
2022年に増やしたいと考えている投資先について質問したところ、最も多かったのが「日本株」で60.4%、続いて多かったのが「米国株」で44.8%という結果になりました。調査結果から、2021年に引き続き「日本株」「米国株」を投資先と考えている人が多いことがわかりました。
4割以上が「2022年の日経平均株価は上がる」と回答
「2022年の日経平均株価は上がると思いますか」と質問したところ、「上がる」が42.1%と最も多く、続いて「変わらない」が26.2%、「下がる」が17.4%でした。「上がる」と回答した割合は「下がる」に対して24.7ポイントも高い結果となりました。また、「上がる」と「変わらない」をあわせると68.3%という結果になりました。
この結果から、4割以上の人が「上がる」と考えており、「変わらない」を加えると約7割の人が2021年同様の好調な状況が続くと考えていることがわかりました。
前回の調査データ
2022年の日経平均株価最高値は「30,000-31,000円未満」と予想した人が2割で最多
2022年の日経平均株価は上がると回答した人に「2022年の日経平均株価最高値はいくらになるか」予想を質問したところ、最も多かったのが「30,000-31,000円未満」で19.6%、続いて「32,000-33,000円未満」で17.4%という結果になりました。市場で囁かれている「40,000円以上」と予想した人は2.9%でした。
専門家からのワンポイントアドバイス
2021年の日本の株式市場は、日本を代表する株価指標である日経平均株価で見てみると、昨年末の27,444.17円から、9月中旬には1990年8月以来、約31年ぶりの高値水準となりました。
そこから下落してはいますが、11/22時点で29,745.87円となり、昨年末から約8%の上昇です。
今回の調査結果は、このような株式市場の状況が反映されていると思われます。
一方、米株式市場は、米国を代表する株価指標であるNYダウで見てみると、昨年末の30,606.48ドルから、11/22時点で35,813.74ドルに上昇し、年初来リターンは約17%です。
日米の株式市場の現時点までのパフォーマンスでは、2021年は米国に軍配が上がります。
2022年は、米国の量的緩和の縮小や利上げによる引締めへ転換、中国におけるリスク懸念があり、楽観視できる状況ではないと考えています。
調査結果からは日本株に対する強気な姿勢が見られますが、ホームカントリーバイアスには注意しましょう。
※ホームカントリーバイアス:海外への投資に慎重になり自国市場や資産への投資が厚くなる傾向のこと
もし、日本の株式に投資が偏っているなら、2022年に向けて、海外の株式や債券なども投資先の候補として検討し、分散投資によるリスクコントロールを考えてみてはいかがでしょうか。
2021年末を迎えるにあたり、株式投資をしている20歳から59歳の男女328名を対象に「2021年の株式投資運用成績と来年の予想についての意識調査」を実施しました。