クラウドファンディング(投資型)のおすすめサイト12選!やり方・選ぶ際のポイントも解説
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- 投資に活用できるクラウドファンディングには何があるの?
- おすすめの投資型クラウドファンディングを知りたい
ある目的のために多くのユーザーから資金を集めるクラウドファンディングの中には、投資先として活用できるものが複数あります。
主な投資型クラウドファンディングの種類
投資型クラウドファンディングを利用する際は、以下の観点で選ぶのがおすすめです。
投資型クラウドファンディングを選ぶポイント
投資型クラウドファンディングの特徴やメリットを知り、資産運用の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?
この記事では、投資型クラウドファンディングの種類やその内容、おすすめのサービスなどについて解説します。
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スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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など株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは「ある目的に必要な資金をインターネット上で募集する資金調達方法」のひとつです。
金融機関やベンチャーキャピタルといった大型資本からの投資に頼らず、インターネット上で展開するクラウドファンディングサービスを通じて不特定多数の人々から少額ずつ資金を集めるのが特徴です。
クラウドファンディングは、出資した金額に対するリターンの内容によって「投資型」と「非投資型」に分類されます。
投資型は、主に利子や配当などの金銭的なリターンが得られ、非投資型は主に商品やサービスなどのリターンが得られるという特徴があります。
本記事では投資型の種類について詳しくご紹介します。
投資に活用できるクラウドファンディングの種類
投資型クラウドファンディングは、提供した資金に対する見返り(リターン)を金銭や有価証券で受け取るものを指します。
資金の提供方法やリターンの内容によって、さらに以下の4種類に分類されます。
主な投資型クラウドファンディングの種類
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは、クラウドファンディング事業者が個人投資家から集めた資金を、対象となる企業に融資する仕組みになっています。
日本国内では「ソーシャルレンディング」として広く認知されている仕組みです。
事業者によってはサービス名を「貸付型クラウドファンディング」と呼称する場合があります。
融資を受けた企業などは資金を借りた形となるため、事業者へ返済と同時に利息を支払い、投資家はリターンとして利息の分配を受けます。
厳密には投資ではなく融資に当たるため、事業者は貸金業法や金融商品取引法などの法規制を受ける対象となります。
不動産型クラウドファンディング
不動産型クラウドファンディングは、クラウドファンディング事業者が投資家から集めた資金で不動産の取得・運営を行う形式のクラウドファンディングです。
融資型クラウドファンディングの一種であり、事業者は不動産投資を通じて得た利益を投資額に応じて投資家に分配します。
投資家は投資対象となる物件を選択し、1口1万円程度の少額から投資を行うことができます。
現物の不動産に投資するほどの資金は要らず、また不動産物件を購入するほどの複雑な手続きは必要がない点が魅力です。
スマホアプリから投資できるサービスも多いことから、ベテランから初心者まで幅広い層の投資家から注目を集めています。
株式型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディングは、出資した個人投資家へ企業が未公開株を提供する仕組みのクラウドファンディングです。
未上場の株式会社が使える資金調達方法のひとつであり、投資家から見れば非上場企業の未公開株を取得できる貴重な機会です。
対象の企業が上場すれば大きなリターンを得られる可能性がありますが、投資したベンチャー企業が成長する前に倒産してしまうリスクもあるため、投資先の選定は慎重に行う必要があります。
なお、株式型クラウドファンディングを利用して投資を受ける側の企業は年間1億円未満、投資する側の投資家は1社あたり50万円以下という投資額の制限が設けられています。
※参考:日本証券業協会|制度・ガイドライン・諸規則等
ファンド型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングは、企業が行う特定の事業に対して個人投資家が出資する形式のクラウドファンディングです。
投資対象は企業ではなく事業に限定され、集めた資金は原則として対象の事業にのみ使われます。
リターンは事業の売上金の一部が分配されるため、事業の売上が好調なほど大きなリターンを得られる可能性があります。
また、ファンドによっては売上金分配に加えて商品やサービスの提供などの優待を受けられるのも特徴です。
融資型とは異なり、投資先の企業や事業内容を判断して投資できるため、投資家自身の目利きが重要になるでしょう。
融資型クラウドファンディングのおすすめ4選
数ある融資型クラウドファンディングの中から、おすすめのサービスを紹介します。
融資型クラウドファンディングのおすすめ4選
Funds(ファンズ)
※引用元:Funds(ファンズ) - 貸付ファンドのオンラインマーケット
Fundsは2019年8月からサービスを開始した融資型クラウドファンディングサービスです。
投資対象は上場企業やその子会社に限定されているため、高い信頼性を持つのが特徴です。
1円以上1円単位で出資できるため、投資初心者からも高い人気を誇ります。
また借り手側の企業の全資産を責任範囲とする「リコースローン」が出資対象となるため、投資家保護の観点からも優れているといえます。
まだ若いサービスであることからファンドの数はそれほど多くありません。
しかし人気のファンドは公開直後に募集金額に到達するケースも多く、投資家からの信頼を勝ち得ている証明ともいえます。
今後の案件数増加にも期待が持てるでしょう。
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バンカーズ
※引用元:貸付型クラウドファンディング ─ Bankers(バンカーズ)
バンカーズは昭和49年設立の貸金業「泰平物産株式会社」を前身とする株式会社バンカーズが運営するサービスです。
2019年に現在の社名へ変更し、株式会社バンカーズ・ホールディングの100%子会社として、約50年におよぶ貸金業のノウハウを活かしたサービスを展開しています。
1口1万円からの低額投資が、バンカーズの大きな特徴です。
ファンドの申込手数料や口座管理料は無料のため、コストを気にしない投資が可能となっています。
投資先は金融のプロフェッショナルが厳選した企業のみが対象です。
その結果累計運用総額は300億円超、正常償還率は100%という運用成績を残しています。
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オルタナバンク
※引用元:オルタナティブ投資プラットホーム【オルタナバンク】
オルタナバンクはSAMURAI証券株式会社が運営するサービスです。
SAMURAI証券は取得ハードルが高い第一種金融商品取引業者を所有していることから、信頼感は抜群でしょう。
金銭債権や不動産、未上場株式など、オルタナバンクではさまざまな資産に投資できます。
流動性・換金性は低い一方、4~12%と高利回りであるため、長期投資による資産形成に期待ができます。
ソーシャルレンディングは企業の経営不調による元本割れのリスクがありますが、オルタナバンクは過去100%の元本償還率を誇ります。
また多くの案件には債務保証や不動産担保が設定されているため、万が一の事態への備えも万全といえます。
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クラウドバンク
※引用元:Crowd Bank<クラウドバンク>をはじめよう!
クラウドバンクは日本クラウド証券株式会社が運営する融資型クラウドファンディングサービスです。
設立した2013年以降の募集総額は2,503億円を突破しており(※)、国内最大級のソーシャルレンディング企業としての地位を確立しています。
※2023年10月時点
国内企業の案件だけでなく、ドル建てで投資できる海外案件も取り扱っています。
償還金はドルで入金されますので、為替差益を利用してさらに大きな利益を生み出すことも可能です。
融資先の企業には、担保の設定や代表者の連帯保証を求めるなど、投資家のリスク回避にも力を注いでおり、元本償還率100%を維持していました。
しかし2023年5月に融資先企業からの元本返済遅延が発生した点には注意が必要です。
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不動産型クラウドファンディングのおすすめ3選
不動産型クラウドファンディングの中から、おすすめのサービスを紹介します。
不動産型クラウドファンディングのおすすめ3選
COZUCHI(コヅチ)
COZUCHIは、LAETOLI株式会社が運営する不動産型クラウドファンディングサービスです。
同社は2008年から不動産特定共同事業法に基づく投資商品を販売し、2019年9月より不動産型クラウドファンディングサービスへ参入しています。
2023年5月からは中長期運用型ファンドの販売を開始しました。
これにより運用期間2カ月ほどの短期投資だけでなく、10年以上の長期投資による配当金収入も期待できるようになり、投資における選択肢が大きく広がりました。
また2023年9月末時点では、事業開始から84件のファンドを立ち上げ、正常償還率100%をキープしながら累計464億円の調達に成功するなど、不動産型クラウドファンディングをリードする企業のひとつと評価される実績を上げ続けています。
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CREAL(クリアル)
※引用元:不動産投資クラウドファンディング CREAL(クリアル)
CREALは、クリアル株式会社が運営するサービスです。
2018年11月にサービスを開始し、2023年10月18日までに98本のファンドを組成しています。
同社は2022年4月に東証グロース市場に上場を果たしており、健全な経営と財務状況が高く評価されています。
サービス開始以来正常償還率100%を継続している点からも、事業の高い安定性がうかがえます。
さらにPontaポイントやJALのマイルといった外部ポイントと提携しており、投資するだけでポイントも貯まるのは上場企業が運営するCREALならではのメリットといえるでしょう。
CREALの公式サイトはこちら
利回りくん
※引用元:少額で始める不動産クラウドファンディングは利回りくん!楽天ポイント投資ができる!
利回りくんは、株式会社シーラが2021年6月より開始したサービスで、自社開発マンション「SYFORMEシリーズ」の運営や賃貸管理代行のノウハウが活かされている点が特徴です。
またこのサービスは「応援型不動産クラファン」をうたっており、地域活性化や応援に繋がる投資案件を多く扱っています。
また、実業家の堀江貴文氏のロケット開発施設や前澤友作氏のペット共存マンションなど、著名人とのコラボファンドがSNSなどで話題となりました。
利回りくんへ出資中は、出資状況に応じた楽天ポイントを獲得できます。
さらに、ファンドの出資額に応じて0.5%相当のポイントを獲得できるのに加え、出資中にサイトへログインするだけで毎日最大2ポイントが付与されます。
このように、各ファンドに設定された利回り以上のリターンが期待できる点も利回りくんの大きなメリットです。
株式型クラウドファンディングのおすすめ3選
株式型クラウドファンディングの中から、おすすめのサービスを紹介します。
株式型クラウドファンディングのおすすめ3選
イークラウド
※引用元:イークラウド – 約10万円からエンジェル投資できる
イークラウドは、イークラウド株式会社が運営する株式型クラウドファンディングサービスです。
2020年7月にローンチした若いサービスですが、大和証券グループと連携した事業運営を行っているため、高い信頼性を確保しています。
2022年5月には、イークラウドで資金調達を行ったベンチャー企業がM&Aを成立させ、個人投資家に2.69倍のリターンを発生させました。
これは、株式型クラウドファンディングで資金調達を行った企業では初めてのことです。
この案件を含めて2023年10月までに26号案件まで全て目標額を達成していることからも、投資家から期待を集めていることがうかがえます。
イークラウドの公式サイトはこちら
FUNDINNO(ファンディーノ)
※引用元:日本初の株式投資型クラウドファンディング - FUNDINNO
FUNDINNOは、株式会社FUNDINNOが運営するサービスで、日本初の株式型クラウドファンディングとして2015年にローンチされました。
2019年7月の「漢方生薬研究所」を皮切りに、FUNDINNOが扱ったいくつもの企業が、企業とのM&Aや株式上場によって株式を売却し、出資者の利益を確定させる「イグジット」を達成しています。
また2021年3月には「琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社」が、株式型クラウドファンディングで資金調達を行った企業で初の株式上場事例となりました。
またFUNDINNOは2021年12月8日より、未上場株をオンライン売買できる「ファンディーノマーケット」の展開を始めています。
一般的にイグジットをしなければ手放せないと言われていた未上場株を取引可能にすることで、他社にはない高い流動性を実現しています。
FUNDINNOの公式サイトはこちら
Unicorn(ユニコーン)
Unicornは、株式会社ユニコーンが運営するサービスです。
他の株式型クラウドファンディングが最低投資金額を10万円に設定するなか、Unicornは5万円からの投資が可能です。
投資先は将来性に期待できる未上場のベンチャー企業です。
2023年10月時点では取り扱い案件からイグジットした企業はありませんが、今後IPOやM&Aによる大きなリターンが発生する可能性は十分に考えられます。
また、Unicornは2023年7月に東京都から「株式を活用したクラウドファンディングによるベンチャー企業支援」事業の取扱ECF事業者に認定されました。
これにより株式型クラウドファンディングに係る手数料の一部に助成金が給付されるようになるため、東京都内のベンチャー企業による株式型クラウドファンディングの活性化が期待できるでしょう。
Unicornの公式サイトはこちら
ファンド型クラウドファンディングのおすすめ2選
ファンド型クラウドファンディングの中から、おすすめのサービスを紹介します。
ファンド型クラウドファンディングのおすすめ2選
セキュリテ
※引用元:セキュリテ - サステナブルファイナンス
セキュリテはミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するファンド型クラウドファンディングサービスです。
事業に対し一口数万円から投資でき、売上から分配金を受け取るファンド型、リターンを商品やサービスで受け取るプロジェクト型、リターンが設定されない寄付型の案件を選択できます。
セキュリテで扱う案件の多くは中小企業の事業が対象であり、分配保証がありません。
また2020年9月末時点の償還率は95.9%となっており、元本割れの案件も少なからず存在しています。
投資に対するリターンは得にくいクラウドファンディングであるといえますが、一方で他のクラウドファンディングにはない事業が多く取り扱われています。
金銭的な利益ではなく、社会貢献や企業応援を目的とした投資をできる点は魅力だといえるでしょう。
Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)
※引用元:Sony Bank GATE - 投資型クラウドファンディング|ソニー銀行
Sony Bank GATEはソニー銀行が運営を行うサービスです。
「新しい事業にチャレンジする企業の成長を『資産運用』×『共感・応援』という新しい形で支援する金融商品」と銘打たれており、出資を受けた企業は募った出資金を元に事業を実施します。
商品やサービスの提供を目的としたファンドはなく、出資者が事業の売上に応じた分配金を受け取れるファンドのみが募集されています。
近年ではSDGsをテーマとしたファンドが多く展開されており、持続可能な社会の実現といった観点からも注目を集めています。
投資型クラウドファンディングを選ぶ際のポイント
さまざまな特徴を持つ投資型クラウドファンディングの中から投資先を選ぶには、何を基準にすればいいのでしょうか。
注目すべきポイントを4つ紹介します。
投資型クラウドファンディングを選ぶポイント
最低投資額
投資型クラウドファンディングは、種類ごとに最低投資額が異なる傾向があります。
融資型は1口1万円程度から低額融資できるサービスが多く、ファンド型は1口数万円、株式型や不動産型は1口10万円前後を前提とするケースが増えます。
ただし、Fundsのように融資型で1口1円以上、Unicornの株式型で1口5万円など、他社よりも最低投資額を引き下げるサービスもあります。
自身の出資可能額と相談し、出資可能な最低投資額のサービスを選択しましょう。
利回りと投資期間
投資型クラウドファンディングは投資を目的としているため、リターンである利回りが重要です。
多くのサービスではファンドごとに3.5~6%ほどの利回りが設定されています。
7~10%といった利回りの高いファンドは人気が集中し、競争率が高まります。
ただし高利回りのファンドは保証や不動産担保が設定されないなど、高利回りになるだけのリスクがあるケースが多めです。
また投資期間が短期に設定されているファンドもあり、結果的に獲得できるリターンが小さいケースも少なくありません。
投資期間が長ければ、その期間中資金がロックされるため、他の投資に資金を回せないデメリットもあります。
投資前には利回りと投資期間を確認し、獲得できるリターンと資金状況に見合った投資を行いましょう。
過去の正常償還率
正常償還率は、運用が終了したファンドのうち、元本が全て返還された割合を指します。
近年のクラウドファンディング事業者はファンドに対する調査に力を入れており、元本割れリスクが高いファンドはそもそも公開されません。
そのため正常償還率100%をうたう事業者が多く、どの事業者を選んでも一定の安全性は保たれていると評価できます。
ただし中には、元本割れこそ起こしていないものの、運用が上手くいかず早期償還されるファンドも存在します。
投資家が見込んでいたリターンを得られず、手数料だけ支払うというケースも考えられますので、早期償還が多い事業者は要注意です。
事業者によっては早期償還の事実を公式サイト上で確認しにくい場合があります。
早期償還しやすい事業者が扱うファンドに投資しないためにも、SNSやインターネット上で口コミを確認し、早期償還しにくい事業者を選ぶのがおすすめです。
投資家保護の仕組み
投資型クラウドファンディングは投資である以上、元本割れのリスクは常につきまといます。
正常償還率100%の事業者であっても、次のファンドが元本割れしない保証はありません。
そこで一部のファンドでは、投資家が損失を被らないように投資家保護の仕組みを設けています。
特に不動産型クラウドファンディングでは、収益を投資家に優先的に還元する「優先劣後出資方式」が採用されやすく、万が一利益がでない場合でも元本割れするリスクを抑えられます。
ただし、優先劣後出資方式を採用されていても、投資家の出資金額が100%保証されるとは限りません。
仮に「優先30%・劣後70%」と設定されている場合、70%分の損失までは優先出資者である出資者の資産が守られます。
反対に「優先70%・劣後30%」と設定されているなら、30%以上の損失が出ると出資者が元本割れを起こします。リスクを抑えて投資するなら、劣後側の出資比率が高いファンドを選びましょう。
他のクラウドファンディングでも、保証会社による債務保証や不動産担保が設定されたファンドが公開されています。
投資家保護の仕組みが強力になるほど利回りは下がる傾向がありますので、リスクとリターンのバランスを考慮したうえで投資先を選ぶとよいでしょう。
投資型クラウドファンディングのやり方【会員登録~口座開設の流れ】
投資型クラウドファンディングは、各事業者に会員登録し口座を開設することで投資が可能となります。
ここでは一般的な投資型クラウドファンディングの会員登録・口座開設の流れを解説します。
投資型クラウドファンディングの会員登録・口座開設の流れ
1.会員登録ページにアクセス
まずは会員登録したいサービスのホームページにアクセスし、会員登録ページを開きましょう。
メールアドレスの提供を求められますので、アカウントに設定したいメールアドレスを入力します。
数秒~数分以内に入力したメールアドレス宛てに会員登録用のURLが記載されたメールが届きますので、ガイドに従ってアクセスしてください。
2.個人情報の入力
会員登録ページから、個人情報を入力します。
一般的に求められる個人情報は以下の通りです。
一般的な個人情報
- 氏名(漢字、フリガナ)
- 生年月日
- 職業
- 住所
- 電話番号
後ほど本人確認書類を提出する必要がありますので、書類と異なる内容を入力しないように注意しましょう。
3.投資経験の申告
サービスによっては投資経験の申告を求められます。
過去にどのような投資を経験しているのか、ガイドに従って入力を進めましょう。
また投資ニーズを確認する目的で、年収や資産額、投資の目的などを問われる場合もあります。
4.銀行口座の登録
クラウドファンディングでの金銭のやりとりに使う銀行口座を登録します。
原則として、登録できるのは本人名義の口座のみです。
ここで登録する口座は、クラウドファンディングの口座への資金振り込みや利息・配当金の受け取りなどに使用します。
5.約款の確認と本人確認書類の提出
サービスの約款や重要説明を確認し、本人確認書類を提出します。
この時点で反社会的勢力や外国PEPs(外国政府などの重要な地位)にないことを確約する手続きを行う場合があります。
本人確認に使用できる書類は以下の通りです。
本人確認に使用できる書類
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
- 住民票の写し
- 健康保険証
- 外国人登録証明書 など
なお、多くのサービスでは別途マイナンバーの登録を求められます。
運転免許証等を提出してもマイナンバーの登録は必要ですので、本人確認もマイナンバーカードで行えると書類の準備の手間が省けるでしょう。
6.手続き完了
ここまでの登録を済ませれば手続き完了です。
登録内容をクラウドファンディング事業者が審査し、問題が無ければ後日登録したメールアドレスへ会員情報が送付されます。
よくある質問
投資型クラウドファンディングの平均成功率はどれぐらい?
正常償還率100%の実績があるサービスが非常に多いです。
予定通りに償還しないリスクはゼロではありませんが、多くの投資型クラウドファンディングは正常償還率100%をうたっており、ほぼ全ての案件で元本割れを起こしていません。
その実績の背景には、各事業者が行う厳格な審査が安全性を高めているという企業努力があります。
投資型クラウドファンディングの欠点・デメリットはなに?
運用期間中は資金がロックされ他の投資へ資金を回せないことや、注目のファンドは競争率が高く、投資をするチャンスを得られない可能性があることなどが挙げられます。
投資型クラウドファンディングは、原則として投資期間中は資金がロックされます。
余剰資金を全て投資してしまうと動かせるお金がなくなってしまいますので、他の投資で利益を得る機会を失うリスクが高まるでしょう。
また、近年投資型クラウドファンディングへの注目度が上がっており、多くの投資家が参入をしています。
そのため公開されたファンドが即座に売り切れるケースも多く、投資するチャンスそのものを手にできないという投資家も少なくありません。
不動産型クラウドファンディングは儲からないって本当?
不動産投資よりも利回りは下がるものの、5%程度の利回りは期待できます。
不動産型クラウドファンディングの利回りは3.5~5%前後の設定が多く、不動産投資よりも利回りが低めです。
また、8~10%の配当が望める融資型や株式型に比べても、全体的にやや利回りが低い傾向があります。
ただし、多くの不動産クラウドファンディングは優先劣後出資方式が採用されています。
万が一資産価値が下がった場合でも、投資家に対する償還が優先的に行われますので、安全性の面ではメリットが大きい投資先といえるでしょう。
クラウドファンディングで出た利益に対しどれくらい税金がかかるの?
投資型クラウドファンディングで得た利益は雑所得に分類され、約20%の源泉徴収の対象となります。
投資型クラウドファンディングのうち、融資型・ファンド型・不動産型クラウドファンディングから得た利益は「雑所得」に区分され、20.42%の源泉徴収の対象となります。
雑所得および配当所得は総合課税の対象となるため、他の総合課税所得と合算して税額を計算します。
株式型クラウドファンディングの利益は配当と譲渡益に分類され、配当は配当所得、譲渡益は譲渡所得に区分されます。
譲渡所得の税率は、株式の所有期間が5年以下なら39.63%、5年超なら20.315%です。
ただしエンジェル税制による所得税の優遇措置が受けられる可能性もあります。
※経済産業省|エンジェル税制
まとめ
投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディングの仕組みを利用した投資手法です。
融資型・ファンド型・株式型・不動産型に分類され、それぞれリターンの利回りや内容、投資対象などに違いがあります。
Web上から少額投資できる手軽さがあり、高い利回りが期待できる一方、運用期間中は資金が拘束されるなどの注意点もあります。
こうした特徴を踏まえ、興味のあるサービスで無料で口座開設を行い、あなたのニーズに合う案件を具体的に検討してみてはいかがでしょうか。