iOSの最新機能「APP Clip」について知るべき6つのポイントを徹底解説
2022-06-14
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画像引用:APP Clips公式サイト
2020年6月23日にiOS 14が発表されましたが、その中の目玉の一つが「App Clip」という新機能でした。
まだまだ日本では普及していない新機能ですが、店舗における決済方法を大きく変える可能性を秘めたツールであることは間違いありません。
いち早く取り入れられるように基本的な機能や特徴を抑えておきましょう。
また、本記事では「App Clip」に興味を持たれている皆様へ向けて、
などを解説します。
ぜひこの記事を読んで、あなたもApp Clipを使いこなせるようになってくださいね。
目次
App ClipとはiOSの“ミニアプリ”
画像引用:App Clip公式サイト
「App Clip」は端的に表すならば、iOS独自のミニアプリです。
通常、アプリはそれぞれのサービスに合わせて都度インストールする必要がありますが、「App Clip」は様々なサービスの部分的に利用することが可能となります。
例えば、外出先でマクドナルドでハンバーガーをスターバックスでコーヒーを注文したくなるとします。
その場合、モバイルオーダーで注文するにしても、マクドナルドとスターバックス毎に専用アプリのインストールが必要です。
しかし、「App Clip」があれば、これ一つでそれぞれの商品選択から決済までが完了できてしまうわけです。
個人差はあるでしょうが、5分かかっていたインストール~決済が10秒で完結し得るくらいのインパクトが期待できます。
上記の図からも、商品選択から決済に至るまでに必ず発生していた工程を大幅にカットしていることがイメージできるのではないでしょうか。
使用後は30日間でアプリは消滅
“ミニアプリ”と称したように、「APP Clip」は部分的にかつ一時的にサービスを使うための簡易版アプリです。
使用してからしばらくは端末に残りますが、使用から30日で自動的に削除されます。
急いで利用したいのに、30日経って消えてしまっていた!という自体には注意して利用することをおすすめします。
App Clipを利用する3つのメリット
ではここからApp Clipの以下の3つのメリットについて紹介します。
メリット
アプリ容量が軽い
App Clipのアプリは、いずれもファイルサイズ10MB以下と軽く抑えられている点も特徴です。
そのため、App Clipのアプリを複数入れても端末側の容量に負担がかかることはありません。
もし今お使いの端末で、容量不足に悩んでいる方は、ぜひApp Clipを活用することをおすすめします。
自ら削除をする必要がなし
先述の通り、通常のアプリは使わなくなった場合に自ら削除して整理する必要がありますが、App Clipは使用してから30日後で端末から削除されます。
そのため、不要になったアプリを消すのを忘れて、ホーム画面が煩雑に…という恐れもありません。
なお、以下の方法を用いて手動で削除することも可能です。
- App Clipの全てのアプリを削除したい場合
「設定」 から「App Clip」を選択する。 - App Clipの特定のアプリを削除したい場合
ライブラリで「最近追加した項目」をタップし、削除したいApp Clipをタッチして押さえたままにする
Apple Payとの連動で決済も可能
端末側でApple Payの設定が済んでいる場合は、App Clip上で決済もできます。
注文から決済までこの簡易アプリで済ませられるので、飲食店の持ち帰りなどとの相性が抜群に良いです。
Apple Payについては記事の後半で更に詳しくご説明します。
App Clipの2つのデメリット
当然メリットだけではなく、デメリットも存在します。
ここからはApp Clipのデメリットを取り上げてみます。
デメリット
一部機能は制限されている
簡易的で軽量のアプリであるというメリットの半面、App Clipは機能を制限してしまっています。
つまり、通常のアプリでは利用できていた機能がApp Clipでは利用できないといことが度々起こります。
そのため、利用頻度の高いアプリについてはApp Clipでは物足りず、通常版のアプリが必携となるでしょう。
通知が増える可能性がある
App Clipも通常のアプリと同様にアプリ側からのお知らせが通知されます。
App Clipは簡単にインストールできますが、必要以上にアプリをインストールすると通知も同時に増加してしまうので、通知のオンオフはコントロールしたいところです。
App Clipの使い方
画像引用:App Clip公式サイト
続いてApp Clipの使い方です。
まだまだ日本で普及されていないサービスのためイメージがしにくいかもしれませんが、使用方法は至って簡単です。
手順としては以下の通りです。
STEP.1
App Clipを入手する
STEP.2
App Clipが表示されたら、「開く」をタップ
STEP.3
(支払いに対応しているものは)Appleでサインインしてから、Apple Payで支払う
入手方法は様々
App Clipの入手方法ですが、主に以下の4つです。
App Clipの入手方法
- App ClipコードまたはQRコードから
端末のカメラまたはコントロールセンターのコードスキャナーを使ってコードをスキャン - NFC統合のApp ClipコードまたはNFCタグ
対応したiPhoneをNFCタグに近付ける - Safariまたはメッセージ
App Clipのリンクをタップ - マップ
情報カードのApp Clipのリンクをタップ(サポートされる場所の場合に限る
記事作成時点(2021年8月)においては、日本で対応した店舗やサービスは多くありませんが、今後はApp Clipへ誘導するものを目にする機会が増えていくかもしれません。
モバイルオーダー時はApple Payで決済
対応したアプリでは、App Clipを起動後にApple Payで決済することも可能です。
Apple Payでは登録された決済手段を選択するので、事前に登録するようにしておきましょう。
そもそもApple Payって何だっけ?という方に向けて、ここからはApple Payについて知っておきたい基本情報をご説明いたします。
今さら聞けないApple Payの基本情報
ここまで記事を読んで頂けたら、App ClipとApple Payの親密性は理解できたかと思いますが、Apple Payの使い方に不安のある方はこの機会に基礎知識を抑えましょう。
Apple Payの基礎知識
Apple PayはiOSの機能の一つで、端末上に決済情報を登録できる機能ですが、登録方法も至って簡単です。
iPhoneの場合は以下の手順で登録できます。
STEP.1
Walletのアプリを開く
STEP.2
右上の+ボタンをタップして次へを選択
STEP.3
クレジットカードをタップして情報を入力し、次へを選択
使う際はFace IDの機能があるiPhoneの場合は、端末右側のボタンをダブルクリックします。
すると登録されたカードが一覧で並ぶので、使いたい方を選択。
選択したカードに合わせて、後はQUICPayかiDかをお店に伝え、お店側のリーダーに端末をかざすだけで終了です。
Apple Payで管理できるのは主に4つの電子マネー
Apple Payに登録できる電子マネーは主に以下の4つです。
- Suica
- PASMO
- QUICPay
- iD
なお、カードの登録上限枚数は最新機種では12枚までです。
しかし、登録しすぎると使いたいカードを選別しづらくなるので、多くても5~6枚に抑えることを推奨します。
Apple Payに入れておきたいクレジットカード3選
Apple Payの使い方をマスターすれば、次にApple Payに入れておきたいクレジットカードを考えてみましょう。
Apple Payならでの獲得ポイントがあるわけではなく、Apple Payで得られる恩恵はそのクレジットカードで得られるポイント分しかないので、普段使いの電子マネーはポイント還元率の高さで選ぶことになります。
そのため、最低でも基本還元率が1%以上のクレジットカードを候補に入れたいところです。
上述のように最大でも5~6枚に登録を抑える場合、以下のクレジットカードをおススメします。
楽天カード
基本還元率の話題となれば真っ先に挙がるのが楽天カード。
基本還元率は1%で、Apple Payの普段使いにも打ってつけです。
ただし、アメリカン・エキスプレスのブランドを選択している場合は、Apple Payには対応していません。
JCB カード W
他のJCBカードの獲得ポイント倍率が常に2倍で、実質的に基本還元率が1%となるのがこのクレジットカードの特徴です。
セブンイレブン、Amazon、スターバックスなどでは通常よりも高いポイント還元を受けることが可能で、年会費も無料なので、こちらも候補に入れる価値はあります。
しかし、「40歳以上は入会申し込みをすることができない」という特殊な条件は頭にいれておきましょう。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~5.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短3営業日(通常1週間程度)※ |
限度額 | 公式サイト参照 |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
マイレージ還元率(最大) | 0.3%~0.78% |
旅行保険 | 海外旅行保険 |
ポイント名 | OkiDokiポイント |
注目ポイント
- 【年会費永年無料】
ポイントいつでも2倍以上! - 【新規入会限定】
Amazon利用で最大10,000円キャッシュバック! - 【期間限定】
お友達紹介で1,500円キャッシュバック! - 家族カード・ETCカードが年会費永年無料!
- 39歳以下限定のJCBオリジナルシリーズ!
※翌日お届け対象外
dカード
dポイントを貯めている方はdカードも最有力候補の一つです。
こちらのクレジットカードも基本還元率は1%で年会費も無料と、損はさせない一枚です。
ただし後ほど触れますが、iDはオンライン店舗では利用することができません。
Apple Payをオンライン店舗でも利用したい場合は、dカード以外も登録する必要があります。
その他
上記以外にも基本還元率が高いクレジットカードは他にもあります。
この記事で紹介したクレジットカードをいずれも保有していない方はこの機会に新規申込を検討してみましょう。
iDは注意が必要
Apple Payは、オンライン上でも決済手段として利用できますが、電子マネー機能がiDしかないクレジットカードの場合はオンライン決済は不可です。
画像引用:Apple Pay公式サイト
iDはリーダーにかざす決済しか対応していないため、実店舗のみの利用に制限されます。
交通系チャージを駆使して移動も楽ちん
Apple PayはSuicaやPASMOにも対応しており、これらを端末に登録することで、電車やバスの移動も便利になります。
チャージもApple Pay上でできてしまうので、事前にチャージをすれば乗り越しの清算なども不要です。
STEP.1
Walletアプリを開いて、チャージしたいSuicaを選択
STEP.2
右下の「i」をタップして、チャージを選択
STEP.3
チャージ金額を入力
STEP.4
Fase ID もしくは Touch IDで決済終了
ビューカードを駆使してオートチャージ
Suicaにオートチャージができるクレジットカード、ビューカードを利用すれば手動でのチャージも不要となり、便利さは数倍に跳ね上がります。
また嬉しい点は、オートチャージをする度に、ポイントが貯まる仕組みです。
ビューカードは利用金額に応じてJRE POINTを貯めることができるのですが、オートチャー時は還元率が3倍に上昇(1000円につきJRE POINTが15ポイント)します。
なお、JRE POINTは利用先のバリエーションも豊富で、ポイントの使い道に困ることはありません。
JRE POINTの利用先
- JRE POINT加盟店で利用する
- Suicaにチャージ
- 商品に交換
- 提携ポイントに交換
- 商品券と交換
とりわけ「Suicaへのチャージ」は支払金額を直接的に減らすことができるので、難しいことを考えたくない方にもおススメです。
ポイントが貯まるたびにSuicaにチャージして、日常的な出費を抑えるのも良いでしょう。
まとめ
App Clipが日本で普及するのはまだまだ先のことでしょう。
実際、App Clipに対応した店舗やサービスはほとんどなく、下記のように早々に対応したところも現れていますが、私たちの生活に密着するには時間がかかりそうです。
しかし、昨今のQRコード決済がそうであったように、インフラが整いさえすれば、加速度的に広まる可能性は秘めています。
その際に乗り遅れないように、この機会にApple Payだけでもしておきましょう。