【口コミあり】松井証券の手数料は高い?主要ネット証券の手数料と比較してみた!
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松井証券の現物取引、信用取引の手数料は、「ボックスレート」となっていて、1日の約定代金合計により手数料が決定する一日定額制のコースのみとなっています。
また、投資信託の場合、購入にかかる手数料は無料です。
※単元未満株などの場合は除く
松井証券の手数料は、次のとおりです。
現物取引 | 1日定額制の取引手数料 ※制度信用取引・無期限信用取引は、現物取引と合わせた1日の約定代金合計金額50万円まで無料 |
---|---|
単元未満株 | 1約定ごとに約定代金×0.5%(税込0.55%) ※最低手数料なし |
一日信用取引 | インターネット経由で行った日計り取引は約定代金に関わらず手数料無料 |
投資信託 | 購入時の手数料は無料 |
松井証券は、50万円以内の国内株取引手数料が無料でお得ですが、50万円以上の取引では他のネット証券の方がお得な場合があります。
松井証券の手数料を比較
この記事では松井証券の手数料、他のネット証券の手数料を比較した場合高いのかについて解説していきます。
公式サイトはこちら
【掲載情報について】2021年6月7日時点の情報を掲載しています。
行政書士/ファイナンシャルプランナー / 青野行政書士事務所
監修者青野泰弘
同志社大学法学部卒業後、国際証券に入社。
その後、UFJキャピタルマーケッツ証券、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、オリックスフィナンシャルプロダクツ、コスモ証券にて、債券の引き受けやデリバティブ商品の組成などに従事。
2012年に、FPおよび行政書士として独立。2017年日本FP協会相談員、2018年日本FP協会広報スタッフを担当。
▼保有資格
日本証券アナリスト協会検定アナリスト(CMA)
プライマリープライベートバンカー
行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP®)イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー
編集者乾 翔太郎
1995年生まれ、大阪府大阪市出身。
大学卒業後、株式会社メンバーズに入社。その後、グループ会社の株式会社MOVAAAへ出向し、大手企業のオウンドメディアを担当。コンテンツディレクターとして、企画からコンテンツ制作、アクセス分析を行う。
2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。住宅ローン、新規事業開発部を経て、ナビナビ証券の編集者に就任。また、YouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」も運営し、金融情報を分かりやすく配信している。
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松井証券の現物取引手数料
1日の約定代金合計額 | 手数料(税込) |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,100円 |
200万円まで | 2,200円 |
100万円増えるごとに | 1,100円加算 |
1億円超 | 110,000円(上限) |
松井証券の制度信用取引・無期限信用取引手数料
1日の約定代金合計額 | 手数料(税込) |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,100円 |
200万円まで | 2,200円 |
100万円増えるごとに | 1,100円加算 |
1億円超 | 110,000円(上限) |
松井証券の一日信用取引手数料
手数料 | 0円 |
---|---|
金利/貸株料 | 約定代金に関わらず年利0% |
※プレミアム空売りの場合、上表の手数料の他にプレミアム空売り料がかかります。
※プレミアム空売り料は、銘柄ごとに異なります。
松井証券と主要ネット証券の手数料を比較
松井証券の手数料は安いと聞いたけど、他のネット証券と比較するとどうなの?
ここでは松井証券の手数料と主要ネット証券の手数料を比較して紹介します。
手数料が安いと評判の松井証券ですが、他と比較すると手数料が高いケースもあります。
口座開設後に後悔しないようにしっかり確認していきましょう。
ここでの比較は一日に取引金額合計で手数料を計算する場合のコースで比較しています。
また、信用取引も一日信用取引ではなく制度信用取引・無期限信用取引を行った場合の手数料を比較しています。
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松井証券とSBI証券の手数料を比較
SBI証券は1回の取引ごとにかかる「スタンダードプラン」と1日の取引合計額で手数料を計算する「アクティブプラン」があります。
ここでは、松井証券のボックスレートと同じ仕組みのアクティブプランで比較しました。
国内現物取引の場合
松井証券は1日の約定金額の合計が50万円まで無料ですが、SBI証券では100万円まで無料となっています。
そのため、取引金額が大きくなるという人はSBI証券の方が手数料を低く抑えられるでしょう。
SBI証券の公式サイトはこちら
信用取引の場合
信用取引の手数料も国内現物取引の手数料と同じになっています。
1日で50万円以上の取引をする場合はSBI証券の方がお得になると言えるでしょう。
SBI証券の公式サイトはこちら
松井証券と楽天証券の手数料を比較
楽天証券もSBI証券と同様に1回の取引ごとにかかる「超割コース」と1日の取引合計額で手数料を計算する「いちにち定額コース」があります。
ここでは、松井証券のボックスレートと同じ仕組みのいちにち定額コースで比較しました。
国内現物取引の場合
※ 2023年2月27日現在
楽天証券はSBI証券と同様に100万円までは手数料が無料となっています。
1日の取引金額の合計が50万円を超える場合は楽天証券の方がお得と言えるでしょう。
楽天証券の公式サイトはこちら
信用取引の場合
※ 2023年2月27日現在
信用取引でも国内現物取引と同じく、1日で50万円以上の取引を行う場合は楽天証券の方がお得になります。
楽天証券の公式サイトはこちら
松井証券とマネックス証券の手数料を比較
マネックス証券の手数料は、「取引毎手数料コース」と「1日定額手数料コース」の2つから選ぶことができます。
ここでは、松井証券のボックスレートと同じ仕組みの1日定額手数料コースで比較しました。
国内現物取引の場合
※ 2023年2月27日現在
マネックス証券は100万円までの取引には550円(税込)の手数がかかります。
そのため、1日に50万円までの取引しかしないという場合は松井証券の方が手数料はお得と言えるでしょう。
ただし50万円を超える場合は松井証券は1,100円(税込)の手数料がかかります。
その場合はマネックス証券の方がお得でしょう。
松井証券の公式サイトはこちら
信用取引の場合
※ 2023年2月27日現在
こちらも国内現物取引と同じく、マネックス証券は100万円までの取引には550円(税込)の手数がかかります。
そのため、少額の取引しかしない場合は松井証券の方がお得と言えるでしょう。
松井証券の公式サイトはこちら
松井証券と岡三オンラインの手数料を比較
岡三オンラインは1回の約定代金をもとに手数料が決まる「ワンショット」と1日の約定代金の合計をもとに手数料が決まる「定額プラン」があります。
ここでは、松井証券のボックスレートと同じ仕組みの定額プランで比較しました。
国内現物取引の場合
岡三オンラインは100万円までの取引は手数料無料で利用することができます。
これはSBI証券・楽天証券と同じでネット証券の中でも最安水準になっています。
そのため、松井証券よりも手数料面ではお得と言えるでしょう。
岡三オンラインの公式サイトはこちら
信用取引の場合
信用取引の場合も岡三オンラインの方が手数料を低く抑えることができます。
岡三オンラインの公式サイトはこちら
松井証券の手数料についての口コミ
松井証券の手数料についての口コミをとったところ「メリットを感じる」という声が多い結果でした。
ただし、中には「物足りない」「手数料体系が把握しづらい」と感じている利用者もいるため、自分がそのパターンに当てはまらないか確認しておきましょう。
松井証券の口コミ
smjさん(30代男性)
松井証券の手数料にメリットを感じています。自分の売買のスタイルは基本的にはデイトレードであり、投資資金は小額のため、少額の取引の手数料無料と言うところがとてもメリットを感じています。一日の取引金額は主には20万から30万円の取引を行っているため、手数料がかかってしまうとせっかく利益を上げても手数料分もったいなく感じしまいます。その点50万円以下の手数料は無料である松井証券はとてもありがたいと思っています。
- 手数料 5.0
- 取引ツールの使いやすさ 5.0
- 取扱銘柄 5.0
- 銘柄検索のしやすさ 5.0
- サポートの手厚さ 5.0
松井証券の口コミ
そらさん(60代女性)
50万円以上であれば手数料がかかるので、株式取引に慣れてきたときには、手数料を考えながら取引をしなければいけないなと感じてきました。信用取引の手数料がどのようになっているのか、個人的に把握しにくいので、ヘルプ欄等で調べていますが、若干分かりにくいです。
- 手数料 3.0
- 取引ツールの使いやすさ 5.0
- 取扱銘柄 5.0
- 銘柄検索のしやすさ 4.0
- サポートの手厚さ 4.0
松井証券の口コミ
ユウジさん(20代男性)
1日あたりの現物取引と信用取引の売買における合計金額が50万円までであれば、取引手数料は無料ということで私自身少額での取引を行なっているので手数料を気にせず使うことができます。またPTSでの売買も手数料無料なので手数料を気にすることがありません。
- 手数料 5.0
- 取引ツールの使いやすさ 3.0
- 取扱銘柄 3.0
- 銘柄検索のしやすさ 3.0
- サポートの手厚さ 4.0
松井証券の「現物取引」で手数料が通常と異なる場合
松井証券の現物株の取引手数料は、1日定額制のコースのみで、1日の約定代金50万円まで手数料0円です。
しかし以下の取引の場合は手数料が通常の場合と異なります。
約定代金に関わらず手数料無料になる取引
- NISA口座での取引
- IPO(※)
- 立会外分売(※)
※売却時には手数料がかかる
松井証券では上記の取引の場合、手数料が約定代金に関わらず無料になります。
ただし、IPO、立会外分売は売却時には手数料かかるので注意しましょう。
1約定毎に手数料が発生する取引
単元未満株:
約定代金×0.5%(税込0.55%)※最低手数料なし
松井証券では上記の取引では1約定ごとに手数料が発生します。
この中でも聞きなれないのは「通益通算支援サービス」と「ベストマッチ」といったサービスでしょう。
どんなサービスなのか解説していきましょう。
損益通算支援サービス
「損益通算支援サービス」とは、上場廃止予定の銘柄を売却する場合に便利な松井証券独自のサービスです。
上場廃止が決まった銘柄は整理銘柄にいったん指定され、一定期間売買する機会が設けられますが、この時に1円まで値下がりする銘柄もあります。
その結果、買い手がつかず売却が困難になるケースがあるのですが、そんな時に松井証券が間に入り、立会外終値取引を行って売買を成立させるのが、このサービスの大きな特徴です。
なお、損益通算支援サービスはいつも実施しているわけではなく、松井証券のHPの損益通算支援サービス内の「サービス対象銘柄」に銘柄とスケジュールが掲載された時に行われます。
主に、上場廃止が決まり、株価が1円になった銘柄に対して行われるサービスですが、最低手数料が4,950円(税込)、約定代金の2倍もの手数料がかかることを考慮すると、かなり割高です。
ただし、株式は0円での譲渡が認められないため、1円ででも売却すれば、株式の譲渡損を計上することができ、株式の譲渡益や配当と損益通算が可能です。
また、譲渡損は、確定申告をすれば翌年以降3年間繰り越すこともできます。
「株が無価値になるよりはマシ」「上場廃止後、自分で売却先を探すのが面倒なので、確実に売却して損失を確定させたい」という場合に利用すると良いでしょう。
※参照元:損益通算支援サービス|松井証券
ベストマッチ
「ベストマッチ」とは、取引所価格よりも有利な価格で約定可能なサービスです。
ただし、いつでも、どんな銘柄でも有利な価格で約定できるわけではありません。
可能な場合のみ有利な価格で約定させます。
ベストマッチでは、「ベストマッチ・システム」に接続する他社の注文や松井証券の他の顧客の注文を照会し、取引所の最良気配よりも有利な価格で約定可能であれば、そのまま注文が成立します。
反対に、最良気配よりも有利な約定が成立しない場合は、通常の注文のように東証へ発注します。
成功報酬という形で手数料がかかりますので、最良気配より有利な約定が成立しなかった場合には手数料はかかりません。
なお、ベストマッチの利用には、別途申し込みが必要です。
※参照元:ベストマッチ 改善成功報酬|松井証券
松井証券の「信用取引」の手数料は種類によって異なる
松井証券の信用取引の手数料は2種類あり、種類によって手数料が異なります。
制度信用取引 無期限信用取引 | 現物取引との1日の約定代金合計が一定範囲内なら、取引回数に関わらず手数料は定額 無制限信用取引は日計り取引の片道手数料と保有期間6カ月超の返済手数料が無料 |
---|---|
一日信用取引 | 約定代金に関わらず手数料は無料で、金利貸株料は0%と最安水準 |
種類によって投資スタイルも変わってくるので、自分に合っているのはどちらか理解していおきましょう。
制度信用取引・無期限信用取引の手数料
1日の約定代金合計額 | 手数料(税込) |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,100円 |
200万円まで | 2,200円 |
100万円増えるごとに | 1,100円加算 |
1億円超 | 110,000円(上限) |
※無期限信用取引は、日計り取引の片道手数料と保有期間6カ月超の返済手数料が無料。(2023年2月27日現在)
松井証券の制度信用取引・無期限信用取引は、一見すると現物取引の手数料体系と同じです。
ただし、この手数料は、現物取引との約定代金合計金額に対する手数料なので、信用取引の他に現物取引も行う場合は注意が必要です。
制度信用取引・無期限信用取引がおすすめの人
こんな人におすすめ
- 現物取引と信用取引の両方を取引する人のうち、少額の取引が多い人
- 制度信用取引では取引できない銘柄を取引したい人
- 一般信用取引で空売りを行いたい人
- 信用取引で買った(売った)銘柄を長期保有したい人
- インカムゲイン目的で長期保有する際に、権利落ち日以降の株価下落を相殺したい人
信用取引のほかに信用取引をする場合、取引株数や取引回数が少なく、1日の約定代金が50万円以下になることが多い人におすすめです。
※参照元:
手数料|松井証券
一日信用取引の手数料
手数料 | 0円 |
---|---|
金利/貸株料 | 約定代金に関わらず年利0% |
※プレミアム空売りの場合、上表の手数料の他にプレミアム空売り料がかかります。
※プレミアム空売り料は、銘柄ごとに異なります。(2023年2月27日現在)
松井証券の「一日信用取引」という信用取引のサービスは、デイトレード専門の信用取引で、大きな特徴として手数料・金利/貸株料が約定代金に関わらず0円ということが挙げられます。
返済期限は当日と極めて短いものの、一日のうちに何度も売買できるのが特徴です。
注意しなければならないのは、必ず一日のうちに反対売買(買いの場合は売り、売りの場合は買いのこと)でポジションを決済しなければならない点です。
1日のうちに反対売買しなかった場合は、松井証券の方で強制的に決済しますが、その際には1注文あたり税込3,575円の手数料がかかります。
かなり割高な手数料がかかるので、一日信用取引を行う場合は、ポジションを翌日に持ち越さず、必ずその日のうちに決済するよう注意しましょう。
なお、一日信用取引は、電話注文も受け付けていますが、その場合には約定代金の税込1.1%の手数料(最低手数料は税込22円)がかかる、ということも留意してください。
一日信用取引がおすすめの人
こんな人におすすめ
- デイトレードで信用取引を行う人
- 新興市場の銘柄を中心にデイトレードをしたい人
毎日デイトレードで多くの銘柄を取引する人や、取引する銘柄の数はそれほど多くなくても取引数量が多い人は、一日信用取引はコストを抑えて取引できるため、便利でしょう。
実は、松井証券の一日信用取引と類似したサービスは、SBI証券や楽天証券などでも提供しています。
3社とも金利/貸株料は約定代金に関わらず0%です。
そのため、デイトレード専門の信用取引については、松井証券は割安な部類に入ると考えられます。
松井証券の「投資信託」の買付手数料は無料
松井証券は、他社に先がけて、2019年12月9日より投資信託の購入手数料を0円にしました。
これを受けて、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券でも投資信託の買付手数料を無料化しています。
そのため、投資信託を大手ネット証券で買う場合、買付手数料について松井証券が他社より特に有利ということはありません。
しかし、松井証券では、同社が受け取る信託報酬のうち年率0.33%(税込)を超える部分を顧客に還元する「投資信託現金還元サービス」を提供していますので、よりコストを抑えて投資信託を運用したい人におすすめです。
なお、投資信託現金還元サービスは最大で年間0.85%が還元され、分配金とは別にもらえます。
※ 2023年2月27日現在
※参照元:
投資信託の購入時手数料を完全無料化します|松井証券
投資信託毎月現金還元サービス|松井証券
SBI証券の無料化&プライスダウン|SBI証券
すべての投資信託で買付手数料が無料!|楽天証券
手数料|auカブコム証券
投資信託・投信つみたて|マネックス証券
松井証券の手数料に関するよくある質問
松井証券の手数料に関するよくある質問を回答していきます。
よくある質問
質問1:松井証券の手数料は高い?
松井証券の手数料は1日の約定金額が50万円を超える場合、1,100円(税込)の手数料がかかります。
そのため1日の取引金額が多い場合は高いと感じる人もいるでしょう。
その場合は、1日の取引金額が100万円までなら手数料無料のSBI証券や楽天証券がおすすめです。
質問2:松井証券の手数料はデイトレユーザーにとってはメリット?
松井証券は一日信用取引の場合、手数料は無料となっています。
そのため、信用取引を利用するデイトレユーザーにするとメリットだと言えるでしょう。
質問3:松井証券以外にも手数料無料のネット証券はある?
SBI証券や楽天証券、岡三オンラインでは、1日の約定金額に対して手数料がかかるコースの場合は一定金額以下の場合は無料となっています。
他のネット証券との比較も知りたいという人はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
老舗証券会社の松井証券は、ネット証券のパイオニアとも呼べる存在で、これまで画期的なサービスを提供してきました。
手数料においては、少額取引が中心の人にとっては低く抑えられますが、1日に50万円以上の取引をする人からすると高いと感じるかもしれません。
自分の投資スタイルに合っているかどうかを確認しながら、口座開設を進めていきましょう。
手数料は証券会社によって異なるので、自分に合ったところを見つけましょう。