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米国債は買っちゃだめ?メリット・デメリットやおすすめ証券会社を紹介

米国債を買ってはいけないって本当?メリット・デメリットやおすすめ証券会社を紹介

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米国債(アメリカ国債)を買ってはいけないって本当?
外債投資にはどんなメリットやリスクがあるのかな?

米国の債券は日本の債券と比較して、全体的に金利が高い点が魅力です。

しかし「米国債を買ってはいけない」という声もあり、購入の判断に迷う方は多いかもしれません。

米国債は必ずしも買ってはいけないわけではありませんが、次のようなデメリットが懸念されます。

米国債を保有するデメリット

一方、次のようなメリットもあります。

米国債を保有するメリット

この記事では、米国債の概要や保有するメリット・デメリット、購入する際に活用できるおすすめの証券会社などを紹介します。

迷ったらまずはコレ

米国債を購入する際におすすめの証券会社2選

SBI証券
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損益シミュレーションが簡単にできる&少額から投資ができて投資初心者におすすめ

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米国債は買ってはいけない?購入・保有するデメリット

米国債は米国財務省が発行し、米国政府が保証する債券です。

「トレジャリー」とも呼ばれており、大きく分けて以下の2種類があります。

米国債の種類特徴
利付債1年間で2回利子を受け取れる

ゼロクーポン債

(ストリップス債)

満期にまとめて利子を受け取れる

また、償還期限に応じて以下のような名称がついています。

  • 1年以内:トレジャリービル
  • 1年超10年以内:トレジャリーノート
  • 10年超:トレジャリーボンド

米国債は米国政府の信用力に裏付けられており、安全性の高い金融商品だといえます。

よって「買ってはいけない」わけではありませんが、以下のデメリットがあるので、購入・保有する前に確認しておきましょう。

米国債を購入・保有するデメリット

為替変動リスクがある

為替変動リスクとは、日本円と米ドルの為替相場の変動に伴って、投資資産の価値が変動するリスクのことです。

米国債は米ドル建てで取引されるため、日本の投資家は為替変動リスクを避けられません。例えば、以下のように為替変動で円高が進行してしまったケースを考えてみましょう。

米国債の条件・額面100ドル
・利率4%
・1年満期

購入時レート

1米ドル = 150円

償還時レート

1米ドル = 130円

(円高進行)

この場合、購入時の円換算額は15,000円で、償還時の円換算額は13,520円です。

ドル建てでは4%の利益がありますが、円換算では1,480円の損失が発生します。

こうした為替の変動リスクを対策できるサービスを用意している証券会社もあります。

例えば、野村證券では「外貨パック」という、外貨建て商品を円に換えるタイミングが選択できるサービスを用意しています。

為替リスクが気になる人は、こうしたサービスの活用も検討してみるとよいでしょう。

金利変動リスクがある

金利変動リスクとは、市場金利の変動に伴って債券価格が変動するリスクを指します。

株価は業績や需給に影響を受けますが、債券価格は金利情勢によって変動するため、米国債に投資する際は金利変動リスクに注意が必要です。

例えば、10年物の米国債(利率2%)を100ドルで購入したあと、市場金利が3%に上昇した場合、保有債券の価格は下がります。

理由として、新規発行の10年債は3%の利率で発行され、相対的に保有している債券の価値が低下するためです。

金利変動リスクの対策としては、米国債だけでなく国内外の株式やリートなどにバランスよく投資できる投資信託がおすすめです。

例えば「 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、さまざまなクラスにバランスよく投資できるため、金利変動リスクに対応できます。

SBI証券楽天証券moomoo証券などの証券会社や銀行で取り扱われています。

他の金融商品と比較して利回りが低い

米国債は、株式や為替取引と比較すると安全性が高いものの、利回りの低さがデメリットです。

S&P500指数と米国10年国債の利回りを比較してみましょう。

項目 利回り

S&P500指数

(過去10年)

12.864%

米国10年国債

4.08%

このように米国債は相対的に利回りが低いため、高いリターンを求めている人には不向きでしょう。

投資する上でリターンを重視したい場合は、運用実績の優れている投資信託を選択することもおすすめです。

例えば「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の過去3年間の騰落率(年換算)は20%を超えており、米国10年国債よりも利回りが高いといえます。

この投資信託も、楽天証券SBI証券auカブコム証券などさまざまな証券会社や銀行で取り扱いがあります。

米国債を購入・保有するメリット

一方で、米国債には次のようなメリットがあります。

米国債を購入・保有するメリット

国債のなかでも利回りが高い

米国債は他国の国債と比較すると、相対的に利回りが高くリターンが大きいというメリットがあります。

各国の10年国債の利回りを下表で比較してみましょう。

国名 10年国債の平均利回り(%)
米国4.08
日本0.96
韓国3.07
ブラジル12.76
メキシコ9.86
フランス2.9
オーストラリア4.3

Bloomberg「マーケット 金利・国債」より

米国と日本の10年債利回りと比較すると、差は4倍以上です。他の先進国を比較すると、平均利回りが相対的に高いのがわかります。

一方、ブラジルやメキシコなどと比較すると利回りは低くなりますが、国の経済力などに起因する信用力も考慮すると、信用力と利回りのバランスが良いといえます。

信用力が高い

上記の通り、米国債は他国と比較して信用力が高い点もメリットです。

国債への投資は、国にお金を貸すのと同じことなので、返済されるかどうかを表す「その国の信用力の高さ」は確認しておく必要があります。

信用力の高さは、ムーディーズ社やフィッチ社など、格付け会社の評価を参考にするとよいでしょう。下表では、ムーディーズ社の格付けをまとめています。


国名格付け10年債利回り(%)
米国 Aaa4.08
日本A10.96
韓国Aa23.07
ブラジルBa112.76
メキシコBaa29.86
フランスAa22.9
オーストラリアAaa4.3

ムーディーズ社の格付け基準は、Aaa~A、Baa~B、Caa~Cの順で評価が高く、加えて1,2,3をつけて細かく評価しています。

なお国の信用格付けについては、公的債務の返済意思や国民の増税に対する耐性、政治状況、公的組織の構造などさまざまな要素から、総合的に判断して決定されています。

10年利回りだけを見ると、ブラジルやメキシコの利回りは高いですが、格付けが低いため、リスクが高いと判断できます。

一方で米国は格付けが最上位で信用力も高いため、安心して投資ができるのも米国債のメリットといえます。

流動性が高い

米国債市場は参加者が豊富です。債券の流動性が高く取引しやすい点がメリットといえます。

流動性とは、資産や金融商品をすぐに現金化できる度合いを指します。流動性が高いと、必要なときに金融商品を売却して現金化できますが、低いと現金化できずに希望価格で売却できないため重要な項目です。

米国債の流動性を図るため、米国債市場と他の市場の取引量を比較してみましょう。

市場 一日の取引量
米国債市場

約5,353億ドル

(約80兆円)

米国株式市場

約3,036億ドル

(約45兆円)

日本国債市場約5兆円

※野村資本市場研究所「代替取引システム(ATS)規制改革を通じた米国債市場間競争の促進」、財務省「令和4年度の国債市場の動向」より

米国債市場の一日平均取引量は、米国株式市場の約2.5倍、日本国債市場と比較すると20倍近い市場規模です。他の市場と比較しても米国債市場は取引量が多く、流動性が高いと判断できます。

また、流動性が高いと国債を換金しやすいため、為替変動リスクや金利変動リスクに対応できる点もメリットです。

米国債の購入におすすめの証券会社2選

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※米国債を取り扱っている証券会社のうち、Webを通した取引が可能な証券会社から選定

米国債を買ってはいけないタイミングとは

米国債にはさまざまなメリットがありますが、買わない方がよいタイミングがあります。

それぞれの内容を説明しましょう。

金利上昇局面での長期債購入は避ける

金利上昇局面では、20年や30年などの長期債を購入するのは避けましょう。

金利と債券価格は逆相関の関係にあり、金利が上昇すると債券価格は相対的に減少するからです。

長期債になるほど金利の影響を受けやすいので、米国債を購入する場合は、金利の上昇局面が落ち着いてからにするとよいでしょう。

もし、金利上昇局面で米国債を購入する場合は、短期から中期の国債や変動金利債券を検討するのがおすすめです。

財政状況が不安定なタイミングは避ける

米国の財政状況が不安定な時期には、国債の購入は避けるべきでしょう。

米国債は、株式や為替取引と比較して安全性の高さが魅力です。

そのため、債券発行元である米国の財政状況が不安定になった場合は、投資資金を回収できないリスクが高くなり、投資するメリットが少なくなります。

財政状況が悪化しているときに米国債を保有している場合は、他国の国債に資金移動を検討しましょう。

ただし、債券を早期に売却してしまうと思うような利益を得られないため、売却はくれぐれも慎重に検討してください。

米国債を購入する際におすすめの証券会社2選

米国債は、証券会社を通じて購入するのが一般的です。

ここでは、米国債を購入する際におすすめの証券会社を2社紹介します。

米国債の購入におすすめの証券会社2選

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投資初心者におすすめ

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国内最大級の証券会社

専門家によるサポート体制が充実

※米国債を取り扱っている証券会社のうち、Webを通した取引が可能な証券会社から選定

SBI証券

SBI証券のおすすめポイント

  • 米国債(利付債、ゼロクーポン債)を幅広く取り扱っている
  • 少額(約1.3万円)から投資できる
  • 損益シミュレーションが簡単にできる

SBI証券は米国債の利付債やゼロクーポン債を手広く扱っており、現在の取り扱い銘柄は100を超えます。

約1.3万円の少額から投資できることもあり、個人投資家が米国債投資を始めやすい環境が整っています。

また、各債券ごとにシミュレーションできるページも提供されていて、商品と購入金額を選択すると、以下の項目を試算できます。

  • 為替換算金額
  • 損益額
  • 損益分岐レート

国債はそのリスクの低さから投資初心者に向いていますが、SBI証券を利用すれば多様な銘柄から購入するものを選べて、購入前からリスクとリターンを具体的に予想できます。

よって、初心者でも始めやすい証券会社だといえるでしょう。

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野村證券

野村證券のおすすめポイント

  • 「外貨パック」で為替リスク対策ができる
  • 専門家のサポートを受けられる
  • 債券投資に関する情報が豊富

野村證券は、国内最大手で知名度が高く、多くの取引実績がある証券会社です。米国債に関しては、利付債とゼロクーポン債のどちらも豊富に取り扱っています。

特に、前述した独自サービスの「外貨パック」は特徴的です。具体的には、外貨建て商品の利金・分配金・配当金・償還金などを受け取る際に、同じ通貨の「ノムラ外貨MMF」を自動的に買い付けられます。

外貨パックを利用すれば、円貨に替えるタイミングを選べるため、為替変動リスクに対応できる点が魅力の商品です。

また、オンラインだけでなく店舗での取引も可能です。担当者に直接相談できるのは、ネット証券にはない強みでしょう。

加えて、Webサイトに債券投資に関する情報が掲載されていたり、オンラインセミナーも開催されていたりと、情報収集にも適している証券会社です。

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米国債に投資するなら投資信託もおすすめ

米国債ならではのメリットを活かすなら、投資信託での運用もおすすめです。

米国債を含むさまざまな国債で運用する投資信託を購入すれば、米国債を単独で購入するよりも、価格変動リスクなどを低減できます。

今回はおすすめの銘柄を3つ紹介します。

米国債に投資できるおすすめの投資信託3選

※楽天銀行「タイプ別ランキング(海外債券)」の中で米国債が含まれている銘柄のうち、運用実績が優れていて手数料が低めの商品を選定

米国債がポートフォリオに含まれている投資信託を探している場合は、参考にしてください。

販売手数料 信託報酬基準価格3年騰落率純資産額委託会社
たわらノーロード 先進国債券なし0.187%12,705円5.02%555.04億円AMOne
eMAXISSlim先進国債券インデックスなし0.154%13,783円5.05%1,512.56億円三菱UFJアセット
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドなし0.154%14,437円5.00%294.81億円ニッセイ

たわらノーロード先進国債券

たわらノーロード先進国債券のおすすめポイント

  • 海外の公社債に投資できる
  • ノーロードでコストが低い
  • 長期運用に向いている

たわらノーロード先進国債券は、FTSE世界国債インデックス(日本を除いた主要国の国債指数)に連動することを目指しています。

先進国の国債へ幅広く投資しており、米国債に投資を考えている方にもおすすめです。

購入時手数料がかからないノーロードファンドであり、信託報酬も年率0.187%と低コストで運用できます。

そのコストの低さから長期間の運用にも向いているので、NISA口座との相性もよい投資信託といえるでしょう。

eMAXISSlim先進国債券インデックス

eMAXISSlim先進国債券インデックスのおすすめポイント

  • 米国債の組入比率が40%以上を占める
  • 運用コストが低い
  • 信託期間に制限がない

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、米国やヨーロッパを中心とした先進国の債券に投資できる投資信託です。

米国債の組入比率が40%を超えているため、米国債への投資を優先する人におすすめできます。

また、信託期間に制限がなく、信託報酬も年率0.154%と低いため、長期間運用する際にも向いています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド

ニッセイ外国債券インデックスファンドのおすすめポイント

  • 投資信託で米国債に投資できる
  • 購入・換金コストが低い
  • 運用実績が安定している

ニッセイ外国債券インデックスファンドも、日本を除く主要国の国債に投資するファンドです。

購入時・換金時の手数料は発生しないため、コストを抑えて投資ができます。

たわらノーロード先進国債券eMAXISSlim先進国債券と比較すると、純資産額が約300億円と少なめです。

しかし、信託報酬の低さや運用パフォーマンスの良さは前述の2銘柄と遜色がないため、投資対象として検討する余地は十分にあります。ぜひ運用銘柄を決める際の選択肢に入れてみてください。

米国債を含む投資信託が購入できるおすすめ証券会社2選

紹介した3銘柄などの米国債を含む投資信託を購入する際には、以下のような証券会社で取引が可能です。

米国債を含む投資信託が購入可能なおすすめ証券会社2選

SBI証券ロゴ

SBI証券

国内株式個人取引シェアNo.1!

投資初心者におすすめ

楽天証券のロゴ

楽天証券

申込は最短5分で完了

投資額に応じて楽天ポイントが貯まる

※米国債を含む投資信託を豊富に扱っており、取引ツールやWebサイトが使いやすい証券会社から選定

SBI証券

SBI証券は、大手ネット証券会社のひとつで、株式や債券、投資信託などさまざまな金融商品を取り扱っています。

投資信託の購入手数料が安く、少額から投資できるファンドも豊富に扱っているため、米国債を含む投資信託への投資も始めやすいです。

取引ツールやWebサイトも使いやすいため、どの証券会社で投資信託を購入すべきか迷っている場合は、SBI証券を検討してみてください。

SBI証券の
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楽天証券

楽天証券も大手ネット証券のひとつです。投資信託を約2,500本以上取り扱っており、米国債を含む投資信託の選択肢も豊富です。

楽天証券ならではの特徴として、楽天ポイントの活用が挙げられます。

投資額に応じて楽天ポイントを貯められるほか、貯めた楽天ポイントを使って、米国債を含む投資信託に投資することも可能です。

初心者でも始めやすい証券会社といえるでしょう。

また、楽天証券の口座を開設すると、日経テレコン(楽天証券版)を無料で利用できるなど、資産運用を行いやすいサービスを利用できる点も魅力的です。

楽天証券の
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よくある質問

国債と預金、どちらが安全ですか?

国債と預金は、どちらも安全性の高い金融商品ですが、預金は預金保険制度によって保護されているため、制度上はより安全であるといえます。

ただし、どちらも安全性の高い金融商品には変わりないため、自分の投資方針に合っている方を選択しましょう。

米国債10年で100万円買うといくらになりますか?

約100万円の米国債10年を買ったと仮定してシミュレーションを行うと、約133万円になります。

シミュレーションの条件と結果は、以下のとおりです。

【条件】
利率償還日残存年数単価

購入額

(額面)

レート

米国債

(利付債)

4%2034年約9.4年103.35円100万円1USD=150円

上記の条件でシミュレーションを行った場合、購入時の支払額と償還までの収益額は以下の通りです。


購入時の支払額

6,585.15USD

(約98万円)

満期償還後の収益額

2,384.85USD

(約35万円)(+36.21%)

MOZI 購入時の支払額が約98万円であり、その後の収益額が約35万円なので、合計で約133万円まで資産が増える結果となりました。

まとめ

米国債は、為替変動リスクや金利変動リスク、他の金融商品より利回りが低いというデメリットがあります。一方、国債の中では利回りが高く、信用力や流動性においてもメリットがあると言えます。

米国債を購入する場合は、SBI証券野村證券など証券会社を利用するとよいでしょう。また、米国債を購入するだけではなく、米国債を含む投資信託を購入、運用することも検討できます。

自分の投資目的や資金状況、リスク許容度などを考慮して、米国債への投資を検討してみてください。

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