転職でどう変わる?クレジットカードの継続利用や新規取得への影響
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転職したらクレジットカード会社への連絡は本当に必要なのでしょうか。
転職するところの情報は書き換える必要があるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
勤務先の情報はカードの新規申し込みの際に伝えるべき内容のひとつです。
勤務先の住所や電話番号、企業の規模や自身の勤続年数などの情報を提供しています。
転職を考えている際のクレジットカードの新規申し込みのタイミングについても検証し、転職前なのか転職後なのかを理由も含め、いつが有利なのかを解説します。
この記事では、気になる「転職」にまつわる2大悩み「カード会社への連絡」と「新規申し込み」についてまとめて解決していきます。
転職時に検討したいおすすめのクレジットカードもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

菊地崇仁/ クレジットカード専門家
約100枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
引越などで住所が変わった場合は郵送物や更新カードを受け取るためにクレジットカード会社で登録情報を変更しますが、転職の場合は特に変更手続きしなくてもカードが使えない事もないため、そのまま使っている人も多いでしょう。
しかし、クレジットカードの利用状況などの支払い状況などは共有されており、その情報には勤務先や勤務先の電話番号も掲載されています。
新しくカードを申し込む際に勤務先情報が異なる事が判明する場合もありますので、転職した場合なども必ずカード会社のサイトなどから変更手続を行いましょう。
転職して年収が下がったから、突然限度額が下がったり、カードが使えなくなったりすることはありません。
基本的には利用実績があれば、そのままカードを利用する事が可能です。
転職している場合などはカード会員ページを確認して、古い情報が無いかを確認しましょう。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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転職時のクレジットカード会社への連絡とカード利用への影響
- 転職したらクレジットカード利用はどうなるの?
- 転職したらクレジットカード会社に知らせるべき?
など、転職したことでカードの利用を制限されたり、止められたりしないかと不安になって、連絡することを躊躇していませんか。
転職したことをクレジット会社に連絡する必要性と怠った場合に起こりうる状況を検証します。
転職したらクレジットカード会社へ連絡
転職したらクレジット会社への連絡が必要です。
住所や連絡先などと同様にカード利用者の状況を把握するための重要な情報ですので、できるだけ早めに連絡するようにします。
電話やインターネットで簡単に手続きが可能で、特にカード利用に問題がなければ在籍確認や再審査などは行われません。
クレジットカードの契約規定に申告が必要と記載
通常クレジットカードを契約する際の規約に「勤務先の変更時は速やかに申告すること」と記載があります。
返済の遅れなどの問題がなければ、カード利用を制限されたり停止されたりすることはないため、早めに申請しておくようにしましょう。
増額申請など、後々の申請の際に虚偽と受け取られてしまう可能性もあります。
カード継続利用のための利用者の勤務状況の把握
カード会社は常に利用者の勤務先などの情報を取得しているわけではありません。
転職したことの申請を忘れてしまっていても、とくに問題なくカードの利用は可能です。
ですが、カードの継続利用のためには、利用者の安定した収入状況を把握するために勤務先の情報を確認しておく必要があります。
後になってから問題が起こるのを避けるためにも、放置することのないようにしましょう。
転職後にクレジットカード会社に連絡しなかったらどうなる?
転職したことをクレジット会社に連絡しないままで放置しているとどんなことがおこるのでしょうか。
「連絡を怠ったままでも、特に問題なく利用できている」という人がいるかもしれません。
しかし、後々になってそのことが発覚した場合に起こってしまう可能性のある状況を考えてみます。
無職扱いとなる可能性
増額審査など、新たな手続きをおこなった際に在籍確認などで離職が発覚するということがあるかもしれません。
こういう場合に、再雇用先が不明となるわけですから「無職」と判断されてしまい、カード利用に影響することにもなりかねないのです。
個人情報の誤記載
転職の申請を行わずにカード会社に以前の勤務先を退職していることが判明した場合、カード会社が加盟している個人情報機関に退職している情報のみが登録されてしまう可能性があります。
ローン審査への悪影響
誤った個人情報が登録されたことにより、情報機関に登録している金融機関からの融資が受けられなくなる可能性もでてきます。
誤った情報をもとにローンの審査が行われてしまい、返済能力がないと判断されてしまいます。
特に問題なく利用できていたクレジットカードが利用不能になってしまわないためにも、正確な情報をカード会社に提供しておくことは重要です。
面倒と思わずに手続きをおこないましょう。
ここでは、転職した際のクレジット会社への連絡の必要性を伝えてきました。
次項では、転職を考えている際の、クレジットカード新規申し込みのタイミングについて考えてみます。
新規カード取得には転職前と後ではどちらが有利?
転職を希望していたり、転職に向けて就職活動をしている、もしくは転職先がすでに決まっているといった状況で、新しいクレジットカード取得を考えることもあるでしょう。
現在の自分の勤務状況や勤務先の属性、取得したいカードの種類などを踏まえ、どの時点で新規申し込みをするのがベストなのかを検証します。
勤続年数が審査に影響する
クレジットカードの申し込みをする際に必ず記載する「勤続年数」。
これは安定した収入があるかどうかを見極めるための項目です。
就業が安定していないということは、収入も不安定だということにつながるため、安定したカード利用も見込めないと判断されてしまいます。
安定した収入があるかどうか
クレジットカード会社が審査で重要視することのひとつは、安定した収入があり継続したカードの利用が可能かどうかという点です。
安定した収入はカードの優良利用につながりますので、遅延や延滞がないといった利用歴とともに審査のポイントになってくる重要次項です。
転職前の職場で1年以上の勤務歴があるなら、転職前にクレジットカードの取得をすすめておくほうが良いといえます。
転職前の自分の属性
特定のカードブランドやゴールドカードなどの高スペックカード取得を目指しているなら、転職前の自分の属性を利用して申し込むほうが有利でしょう。
勤続年数や勤務先の企業規模など、転職先とあわせて考えてみてください。
5年以上の勤続年数
現在の職場での勤続年数が5年以上である場合、転職前にクレジットカード取得を決めたほうがいいでしょう。
たとえヘッドハンティングであっても、転職後は勤続年数0年、いわば新入社員と同じ勤続年数です。
安定した転職前の勤務状況での申し込みが有利だといえます。
勤務先の企業規模
現在の職場の企業規模など、企業の属性はどのくらいかを考えてみてください。
大手有名企業であるといったこともそうですが、業績が安定しているかどうか、将来性はあるかどうかなど、企業の属性が申込者の優良なカード利用を見極める材料になることもあります。
ここまでは、転職前と転職後ではどちらがクレジットカードの新規申し込みに有利なのかを考えてきました。
次項では転職後のクレジットカード取得は難しいのかどうかを検証してみます。
転職したばかりだとカード取得は難しい?
勤続年数といった自身の属性が低いため、転職後のクレジットカード取得は難しいようです。
ですが、まったく取得できないということではありません。
転職後でも申し込みが可能なクレジットカードブランドは存在していますし、申し込み時期を検討したり、代替えとなるカードの利用を考えてみるのもおすすめです。
転職後の属性をあげてから申し込む
転職したばかりでどうしても新たにクレジットカード取得が必要だということもあるかもしれません。
基本的には、自身の属性が安定している転職前に申し込んでおくほうがベターですが、転職後に取得を希望するなら、勤続年数などの属性をある程度つくってからのほうが有利だといえます。
転職後一定期間をあける
カード会社によって審査基準が異なりますが、最低6ヵ月間はあけて申し込みをするほうがいいでしょう。
一般的には、最低でも1~2年の勤続年数が審査通過には必要とされています。
特定の取得したいカードがあるなら、転職先で1年程勤務実績をつくってからがベストです。
自分の属性が高くなる転職をする
審査内容に関わる自分の属性があがるような転職をしていると、カード取得に比較的有利に働く可能性はあります。
広く知られている有名大手企業であるなど転職先の企業の属性が高い、ヘッドハンティングなどで収入額が飛躍的に上がる、という場合ですが、重要なことは、一定の安定した収入が得られる見込みがあることです。
新しい勤務先の情報というよりは、申込者自身の収入の安定が重視されます。
転職したばかりでカードを取得するには
転職後、あまり日を置かずにクレジットカードを取得するためにはどうすればよいのでしょう。
どうしてもクレジットカードが必要な場合と、一定の期間申し込みを避ける場合の代替え案など、どのような理由でクレジットカードが必要なのか、カードの利用目的を考えて検討してみます。
比較的取得しやすいカードを選ぶ
転職して間もないうちに、どうしてもクレジットカードが取得したいなら、比較的取得しやすいといわれているカードに申し込むのもひとつの方法です。
過去のクレジットカードの取引歴や、勤続年数などの申込者の属性をさほど重視しないというクレジットカードもなかには存在します。
一度に複数の申し込みはおすすめできませんので、利用目的に合わせてカードを選んで申し込んでみましょう。
デビットカードやプリペイドカードを使用する
転職してからの自分の属性を上げるまでの間、デビットカードやプリペイドカードを利用してしのぐことも重要。
VISAやJCBといったカードブランドのデビットカードなら、利用店舗はクレジットカードと同じです。
転職後すぐの不安定な時期は、使いすぎの心配がないことがかえって安心な場合もあるでしょう。
ここまでは、転職後にクレジットカードを取得する方法を検討してきました。
次項では転職後すぐでも比較的取得しやすいクレジットカードを厳選してご紹介します。
転職したばかりでも取得しやすいクレジットカード3選
転職したばかりだけどクレジットカードをつくりたいという人におすすめのカードブランドを3枚ご紹介します。
どれも比較的取得しやすいとされているクレジットカードで、それぞれのカード独自のサービスが充実していることもポイント。
クレジットカード利用目的に合わせて選んでみてください。
おすすめクレジットカード
カード難民の救世主「ACマスターカード」
審査が不安な人でも申し込みが可能なクレジットカード「ACマスターカード」。
転職したばかりで審査が心配という人にも、比較的取得しやすいカードです。
インターネットでの申し込みで、審査は最短20分。最短即日カード発行も可能です。
年会費永年無料「Tカード プラス(SMBCモビット next)」
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そのため、職歴が浅い方でも安定収入さえあれば作りやすいカードと言えます。
年会費永年無料でクレジットカード利用、提携先でのカード提示でTポイントが貯まるため、日常的にTポイントを利用している方にはおすすめのカードです。
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まとめ
転職する際のクレジット利用には何かと不安がついて回りますが、カード会社は安定してクレジットカードを利用してくれることを望んでいます。
そのため、支払いの遅延や延滞などがなく、継続して利用してくれる顧客を優遇してくれます。
優良な取引を続けていたなら、転職などで状況が変化したとしても臆せず手続きを行っても継続利用が可能です。
新規申し込みに関しても、審査ポイントは利用状況の安定ですので、よほどのクレヒス悪化等がなければ取得に問題はありません。
高スペックや特定のブランドカードの申し込みは、転職前にチャレンジしておくのが無難であり、より高い属性での申請がおすすめです。