先物取引のデメリットが危険すぎて地獄?メリットは?【やばい理由をわかりやすく解説】
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
- 先物取引はやばいってホント?デメリットが知りたい
- 先物取引のメリット・デメリットを知って、投資に失敗しないか確認したい
先物取引のメリット・デメリットは次のとおりです。
先物取引のデメリット・リスク
先物取引のメリット
先物取引は、少額の資金にレバレッジを掛けて、大きな取引ができるというメリットがある一方で、値動きが激しく、大きな損をするかもしれないリスクがあります。
長期的にコツコツとお金を増やしたい人や、大きな損をするのが怖い人には、先物取引は危険でおすすめできません。
老後資金など、将来のためにコツコツ投資したい人は、安全性や長期投資向きという理由から、先物取引よりもNISA(つみたて投資枠)を利用したインデックス投資などを検討すると良いでしょう。
この記事では、先物取引のメリット・デメリットを解説します。
ネット証券で唯一の金先物取引も可能!
公式サイトはこちら
2022年1月14日時点の情報を掲載しています。
ファイナンシャルプランナー
監修者石原玄紀
中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー
編集者小林 梨沙
1989年生まれ、愛媛県松山市出身。
大学卒業後、株式会社ブリッジインターナショナルに入社。外資系教育サービス会社にて、薬機法や品質マネジメントシステムのインサイドセールスを担当。その後、スーパーバイザーとして、日系大手企業のインサイドセールスプロジェクトの立ち上げを行う。
2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。FX、新規事業開発部を経て、イーデスの編集者に就任。
気になる内容をタップ
先物取引のデメリット・リスク
先物取引には以下のデメリットやリスクがあります。
先物取引のデメリット・リスク
先物取引のリスク①
大きな損をする可能性がある
先物取引は、予め差し入れた証拠金に対して大きなレバレッジを掛けて取引するため、少額の元手資金で大きな利益を獲得できるのがメリットです。
しかし、自分が差し入れた証拠金以上に、損失も大きく膨れ上がる可能性がある、とてもリスクが高い取引でもあります。
また、先物取引市場は、インデックス投資市場などと比較すると、値動きが激しいのが特徴で、ハイリスクハイリターンな投資です。
買いや売りの予測を間違うと、大きな損失につながるのがデメリットで、投資初心者にはおすすめしない金融商品だといえます。
図解でわかりやすく紹介/
先物取引のリスク②
期日があるので長期保有ができない
先物取引は、商品の取引に期日が設定されています。
期日まで保有すると自動決済されるので、長期的に保有することができない点はデメリットでしょう。
一般的に、株式投資や投資信託への投資は、保有期間に期日がないので、自分が好きなタイミングで売買でき、長期保有が可能です。
先物取引は、長期投資向けではなく、どちらかというとデイトレーダーのような、短期で売買を繰り返す取引に向いていると言えます。
先物取引のメリット
先物取引には以下のメリットがあります。
先物取引のメリット
先物取引のメリット①
少額で大きな取引ができる
先物取引は、最低限の証拠金を用意すれば、大きなレバレッジを掛けて、資金以上の取引をできるのがメリットです。
元手資金が少なくても、大胆な投資にチャレンジができ、タイミングがよいと、少ない資金で大きな利益を獲得できる可能性があります。
先物取引のメリット②
空売り(売りから始めること)ができる
先物取引は、売りから始める「空売り」が可能で、価格が上がる時だけでなく、価格が下がる時にも利益を狙うことができるのがメリットです。
先物市場の商品価格を見て、先に売っておき、価格が下がった段階で買うことができれば利益の獲得が可能なので、市場の状況に関わらずいつでも投資できます。
例えば、空売りができない投資信託の売買では、市場の商品価格が高い時には購入の見送りを検討する、ということもあります。
【商品別】株価指数先物取引のメリット・デメリット
商品名 | メリット | デメリット |
---|---|---|
日経225先物 | 日本を代表する銘柄に投資ができ、日経225mini(少額単位)の利用も可能 | TOPIXに比べ投資対象銘柄が少なく、大型株が中心で、ベンチャー企業等は対象外 |
TOPIX先物 | 日経225より対象銘柄数が多く、TOPIXmini(少額単位)の利用も可能 | 大型株が中心で、ベンチャー企業等は対象外 |
東証マザーズ指数先物 | ベンチャー企業銘柄に投資でき、日経平均と組み合わせると分散投資が可能 | 日経平均と異なる動きをして損をする可能性があり、少額単位投資ができない |
先物取引のうち、おもな国内株価指数を活用した株価指数先物取引では、それぞれの指数によって値動きが異なります。
指数の特徴や、株価指数先物取引のメリット・デメリットを理解しておくと、リスク分散をしながら先物取引にチャレンジすることができるでしょう。
株価指数先物取引のうち、代表的な3つの取引について解説します。
代表的な株価指数先物取引
株価指数先物取引①
日経225先物のメリット・デメリット
日経225先物のメリット
- 日本を代表する銘柄に投資が可能
- 日経225miniの利用も可能
日経225先物のデメリット
- TOPIXに比べ投資対象銘柄が少ない
- 大型株が中心で、ベンチャー企業等は対象外
日経平均株価(日経225)を対象とした株価指数先物取引で、日本の代表的な大きな企業を対象としています。
TOPIXより銘柄数が少なく、東証マザーズのようなベンチャー企業を含んでいませんが、より安定的と言える点がメリットです。
逆に言うと、ベンチャー企業が中心の東証マザーズの場合、値動きが大きいため、日本の大企業に投資をするよりも大きく儲かる可能性がありますが、日経225にはベンチャー企業が含まれていない点がデメリットです。
また、日経225先物は、日経平均株価を1,000倍した金額が最低取引単位ですが、10分の1に小口化した「日経225mini」を選べば日経平均株価を100倍した金額から取引が可能です。
日経225先物よりも少額で始められる「日経225mini」の選択肢がある点も、手元の資産が少ない人にとってはメリットだと言えるでしょう。
株価指数先物取引②
TOPIX先物のメリット・デメリット
TOPIX先物のメリット
- 日経225より対象銘柄数が多い
- ミニTOPIXの利用も可能
TOPIX先物のデメリット
- 大型株が中心で、ベンチャー企業等は対象外
東証株価指数(TOPIX)を対象とした株価指数先物取引で、東証市場第一部上場のすべての銘柄の株価が対象です。
TOPIX先物のメリットは、日経225と比較して分散投資効果が高いと言える点です。
しかし、ベンチャー企業が中心の東証マザーズの場合、値動きが大きいため、日本の大企業に投資をするよりも大きく儲かる可能性がありますが、東証株価指数(TOPIX)にはベンチャー企業が含まれていない点がデメリットです。
なお、東証株価指数(TOPIX)を10,000倍した金額が最低取引単位ですが、東証株価指数(TOPIX)を1,000倍した金額が最低取引単位の「ミニTOPIX」も利用可能です。
より少額から始めたい人にとって、TOPIX先物の10分の1の金額で取引できる「ミニTOPIX」も選択できる点はメリットではないでしょうか?
株価指数先物取引③
東証マザーズ指数先物のメリット・デメリット
東証マザーズ指数先物のメリット
- ベンチャー企業銘柄へ投資可能
- 日経平均と組み合わせて分散投資ができる
東証マザーズ指数先物のデメリット
- 日経平均と異なる動きをして損をする可能性がある
- ミニ投資がない
東証マザーズ指数先物は、日本の新興市場のみを対象とする先物取引です。
今後大きな成長が期待できるベンチャー企業などが含まれているため、日経225やTOPIXと組み合わせると、上手に分散投資できる点がメリットです。
一方で、東証マザーズ指数は、日経平均株価やTOPIXと比較して、値動きが激しく変動率が高い傾向があり、大きな損をしてしまう可能性があります。
また、東証マザーズ指数先物は、日経平均株価やTOPIXの先物取引のような、取引単位が小さい「ミニ」取引がないので、より少額から始めたい人にとってはデメリットでしょう。
先物取引が危険な人【こんな人はやめとけ】
先物取引を始めるのが危険な人
- 余裕資金が少ない人
- 商品を長期保有したい人
- 日々、市場の状況を確認できない人
先物取引は、証拠金にレバレッジを掛けて取引するので、大きな利益を獲得できる可能性がある一方で、自分が差し入れた証拠金以上に損をしてしまうこともある、ハイリスクな商品です。
元手となる資金以上に損をしても大丈夫なくらい経済的に余裕がある人でないと、取引するのは危険です。
手元に余裕資金がない人は、デメリットやリスクが大きすぎるため、先物取引に手を出さないことをおすすめします。
また、老後資金や将来に向けてコツコツお金を増やしていきたい人にも、先物取引は不向きです。
商品を長期保有してゆっくり資産運用したい場合は、NISAやiDeCoのような長期の資産形成に向いている投資方法をおすすめします。
さらに、先物取引は、期日までに売買を行って、デイトレーダーのように短期的に大きな利益を狙う取引です。
日々、忙しく、値動きを確認できない人も、先物取引は難しいでしょう。
NISAができる証券会社
先物取引ができないなら、まずはインデックス投資から
元手資金が少ない人や、将来に向けてコツコツお金を増やしていきたい人、毎日値動きを確認するのが億劫な人は、先物取引よりも、インデックス投資信託をNISA(つみたて投資枠)で運用するのが良いでしょう。
NISA(つみたて投資枠)は、毎月数千円や1万円など、少額から投資を始めることができ、長期運用を前提とした分散投資によって、低リスクで資産運用が可能です。
最初に自動買付を設定すれば、毎月決められた日に証券会社が積立投資を行ってくれるので、毎日値動きを確認して購入タイミングを計る必要がありません。
さらに、非課税で資産運用可能なので、利益を出しやすい点もメリットです。
先物取引は、余裕資金がある方が、デイトレーダーのように、短期的に大きな利益を狙うための取引手法であると覚えておきましょう。
まとめ
先物取引は、一般的な株式投資やインデックス投信への投資とは異なる特徴があります。
少額資金でも、レバレッジを掛けることで大きな利益を獲得できるメリットがある一方で、値動きが激しく、大きな損をするかもしれないリスクがあります。
特性をきちんと理解し、自分に合った投資スタイルを検討してください。