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ジュニアNISAは2023年末に廃止!今から始めるメリット・代わりの制度は?

ジュニアNISA廃止後の代わりや流れは?今から始めるメリットを紹介

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ジュニアNISAの口座開設受付終了について

2023年9月末をもってジュニアNISA口座の新規開設受付は終了しました。

すでに口座開設している人は2023年12月末まで新規取引が可能です。

2024年以降のジュニアNISAに変わる制度は発表されていないため、ジュニアNISA口座の開設を考えていた人は、以下の記事を参考につみたてNISA口座の開設、もしくは増額を検討しましょう。

【初心者向け】新NISA(つみたて投資枠)の始め方~買い方| 口座開設方法を解説
  • ジュニアNISAが廃止になるのはなぜ?
  • 2023年に廃止されるジュニアNISAを今から始めるメリットはある?

ジュニアNISAは、2023年12月末に廃止となります。
※ジュニアNISA口座開設は2023年9月で終了。(新規投資は12月末まで)

しかし廃止までには、まだまだ始めるメリットが多くあるといえます。

【廃止直前】ジュニアNISAを今から始めるメリット

  • 未成年でも80万円の非課税枠が使える
  • 非課税期間が終了しても、18歳までは非課税で保有可能
  • 2024年以降は18歳前でも払い出しが可能

2023年の制度廃止に伴い、以下の注意点があることも覚えておきましょう。

2023年の制度廃止に伴う注意点

  • 金融機関は変更できない
  • 成年前に払い出しを行う場合には、ジュニアNISA口座を廃止しなければならない
  • 2024年以降はジュニアNISA口座では新規投資ができない

この記事では、今からジュニアNISAを始めるメリット・デメリットや、口座開設の手順、注意点を解説します。

最後まで読めば、今からでもジュニアNISAを始めるメリットが大きいことが分かり、子供の資産形成をうまくできるようになります。

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【掲載情報について】
2022年5月27日時点の情報を掲載しています。
  • ファイナンシャルプランナー

    監修者石原玄紀

    中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
    その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
    2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
    中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。

  • イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー

    編集者小林 梨沙

    1989年生まれ、愛媛県松山市出身。

    大学卒業後、株式会社ブリッジインターナショナルに入社。外資系教育サービス会社にて、薬機法や品質マネジメントシステムのインサイドセールスを担当。その後、スーパーバイザーとして、日系大手企業のインサイドセールスプロジェクトの立ち上げを行う。

    2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。FX、新規事業開発部を経て、イーデスの編集者に就任。

気になる内容をタップ

廃止が決定したジュニアNISAの概要

利用できる人日本に居住する未成年者 (口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数1人1口座
非課税投資枠毎年80万円が上限
非課税期間最長5年間
投資可能期間2016年~2023年
運用管理者口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)
払出し18歳までは払出し制限あり 
※2024年以降はいつでも非課税で払い出し可能

ジュニアNISAは、その年の1月1日現在で未成年の人が対象で、1年で80万円までの投資の譲渡益・配当金などが非課税になる制度です。

口座は1人1口座であり、金融機関を変更するためには、ジュニアNISA口座を一旦廃止する必要があります。

運用は二親等以内の親族が管理する必要があり、通常は運用管理者もその証券会社に口座を開設していることが求められます。

2024年以前には、18歳にならなければ払い出しすることはできません。

ジュニアNISAの代わりはある?

ジュニアNISAが廃止されても、代わりになる制度を利用できるのではないかと考える人もいるでしょう。

ここでは、下記2点について詳細を説明します。

  • ジュニアNISAの完全な代わりはない
  • 2024年から新NISAが開始

ジュニアNISAの完全な代わりはない

ジュニアNISAの完全な代替制度はありません。

廃止後は、子ども名義で非課税口座を作ることはできなくなります。

加えて、代わりとなる未成年者向けの非課税口座が用意されないため、子ども名義の証券口座は課税口座しか開設できなくなってしまいます。

教育資金など、子どもの将来のための資金を作るために非課税口座で資産運用を行いたいという場合には、後述の新NISAを利用しましょう。

ただし、18歳になるまで子ども名義で開設することはできないため、それまでは親名義の非課税口座で子ども用の資金を作ることをおすすめします。

2024年から新NISAが開始

2024年1月から新NISAがスタートします。

新NISAと現行のNISAを比較した概要は下の表のとおりです。


仕組み現行のNISA
(2023年12月末まで)
新NISA
(2024年1月1日以降)
一般NISAつみたてNISA成長投資枠つみたて投資枠
対象年齢18歳以上18歳以上
併用併用不可(一方を選択)併用可
年間投資枠120万円40万円240万円120万円
最大投資枠600万円800万円1,800万円
(うち成長投資枠1,200万円)
※売却すると枠の再利用が可能
非課税期間5年間20年間無制限
制度の利用期間2023年まで2024年まで無制限
投資対象商品株式・ETF・
投資信託
投資信託株式・ETF・
投資信託
投資信託

新NISAは、従来のNISAよりも投資枠・非課税期間が拡充されていることが特徴で、現行のNISAとは別物の少額投資非課税制度とみなされます。

よって、新NISAがスタートした時には非課税枠がリセットされた状態になります。

また、新NISAの対象年齢は18歳以上であるため、新NISAは現行のジュニアNISAに完全に代わる制度とはいえません。

しかし、非課税期間や制度の利用期間が無期限化され、最大投資枠も大幅に拡大されます。

新NISAは、NISA口座で保有している金融商品を売却すれば、枠の再利用が可能です。

成長投資枠とつみたて投資枠が併用できるので、例えば、親用に成長投資枠で資産運用し、つみたて投資枠で子ども用の資産運用をすることもできます。

ジュニアNISAは原則として18歳まで資金の引き出しができませんが、新NISAは資金の引き出しが自由に行えます。

したがって、子ども用の資金を新NISAで運用し、目標額に達したタイミングで引き出して教育資金に充てることも可能です。

以上のことから、新NISAは、現行のNISAやジュニアNISAよりも使い勝手がいい制度であるといえるでしょう。

新NISAによって年間投資上限枠が720万円まで可能になる

上の表に記載しているとおり、新NISAの年間投資上限額は現行のNISAよりも大きい点が特徴です。

現行のNISAでは一般NISAとつみたてNISAの併用はできません。

したがって年間投資上限額は、一般NISAの場合には120万円、つみたてNISAの場合には40万円となります。

一方、新NISAは成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能です。

成長投資枠は240万円、つみたて投資枠は120万円が年間投資上限枠であるため、年間で合計360万円の投資が行えることになります。

もしも夫婦で新NISAを利用した場合、年間投資上限枠は720万円です。

ジュニアNISAの年間投資上限枠が80万円であることを考慮すると、新NISAは投資金額の面でジュニアNISAを十分に補える制度であるといえるでしょう。

また、成長投資枠とつみたて投資枠の併用ができる点も新NISAの大きなメリットです。

既述したとおり、親は、自分用に成長投資枠で資産運用しながら、つみたて投資枠で子ども用の資産運用をする、ということができます。

以上のとおり、新NISAはジュニアNISAや従来のNISAよりも柔軟な運用が可能です。

ジュニアNISAの完全な代わりにはなりませんが、投資金額の部分においては十分に代わりとなる制度であるといえます。

今から始めるべき?ジュニアNISAを2023年末まででも運用するメリット

ジュニアNISAを今から始めるメリット

①子ども名義の口座で80万円の非課税投資枠が確保できる

2023年にジュニアNISAを始めても、80万円の非課税投資枠が確保できます。

非課税枠は1年間の枠なので、これから口座開設をしても、80万円の非課税枠を使うことができます。

課税口座で運用すると譲渡益や配当金に対して20.315%の税金が課せられてしまうので、子供がいてジュニアNISAを利用していない場合は、ぜひ利用するようにしましょう。

②2024年以降はいつでも非課税で払い出し可能

18歳になるまでは払い出しができないという点がジュニアNISAのデメリットの1つでした。

しかし、ジュニアNISAの廃止に伴い、2024年以降はいつでも払い出しが可能となります。

お金が長期に固定される心配がなくなるのは大きなメリットです。

なお払い出しを行う場合には一部の売却はできず、全部の売却をして、ジュニアNISA口座は廃止されますので、注意しましょう。

③子どもが18歳になるまでは非課税で保有可能

ジュニアNISAの非課税期間は5年なので、今から始めても意味がないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、ジュニアNISAの廃止に伴い、2023年に投資した場合には、非課税枠は5年間ではなく子供が18歳になるまで継続します。

2024年以降は新たな投資はできませんが、保有している資産については、配当金や分配金は非課税で受け取ることができますし、譲渡益が出た場合にも非課税となります。

したがって長期で値上がりが期待できる商品を購入すれば、最大限に非課税のメリットが得られるといえます。

ただしロールオーバーしないと課税口座へ移行される

ジュニアNISAは2023年末で終了しますが、その後は継続管理勘定の利用によって非課税でのロールオーバーが可能です。

制度が廃止された後も18歳まで非課税でロールオーバーできます。

ジュニアNISA終了後は、継続管理勘定にジュニアNISA口座内の金融商品が移管されます。

継続管理勘定とは、ジュニアNISAが廃止された後、未成年者が18歳になるまで非課税で運用していた金融商品を保有するための非課税の勘定のことです。

継続管理勘定への移管は自動的に行われるため、ロールオーバーの手続きは不要です。

継続管理勘定に移行した後は、新規投資はできません。

しかし、ジュニアNISA口座で購入していた金融商品の利益に対する税金がかからないというメリットがあります。

注意しなければならないのは、18歳になったときです。

ジュニアNISAで運用した資産は、18歳になったときに一般NISAにロールオーバーできます。

しかし、ジュニアNISAに加えて一般NISAも2023年末をもって終了するため、18歳になっても一般NISAへのロールオーバーはできなくなります。

そのため、ジュニアNISA廃止後は、18歳になったときにジュニアNISA口座で運用していた金融商品を課税口座に移管しなければなりません。

課税口座に移管すると利益に対し20.315%の税金がかかるため、得られる利益が減ってしまいます。

利益の減少を避けるのであれば、18歳になる前にジュニアNISA口座内の金融商品をすべて売却し、現金化しましょう。

そのうえで、ジュニアNISA口座の廃止手続きをし、払い出しをしてください。

ジュニアNISAを2023年8月から始める場合の積立金額別シュミレーション

ジュニアNISAを2023年から始める場合、どのような資産運用が可能でしょうか。

ここでは、下記4つの積立金額ごとの資産運用シミュレーションを紹介します。

  • 月2万円(10万円)積み立てた場合のシミュレーション
  • 月4万円(20万円)積み立てた場合のシミュレーション
  • 月8万円(40万円)積み立てた場合のシミュレーション
  • 月16万円(80万円)積み立てた場合のシミュレーション

なお、各シミュレーションの条件は下の表のとおりです。

項目詳細
運用期間2023年8月1日~2033年12月末日まで
想定利回り年利5%
2023年8月~2023年12月までの毎月の積立額

以下の4パターン
・20,000円
・40,000円
・80,000円
・160,000円

その他・配当や分配金はないものとしてシミュレーションを行う
・2024年1月からの積立は行わない(新規投資・新規積立が不可になるため)

月2万円(10万円)積み立てた場合のシュミレーション

2023年8月から12月末まで毎月2万円積立投資を行い、2024年1月から2033年12月末までジュニアNISA口座で金融商品を運用した場合は次のとおりです。

2023年8月~2023年12月末までのシミュレーション
2023年8月20,000円
2023年9月40,000円
2023年10月60,000円
2023年11月81,000円
2023年12月101,000円

2024年1月~2033年12月末までのシミュレーション
2024年106,050
2025年111,352
2026年116,919
2027年122,764
2028年128,902
2029年135,347
2030年142,114
2031年149,219
2032年155,679
2033年164,512

月4万円(20万円)積み立てた場合のシュミレーション

2023年8月から12月末まで毎月4万円積立投資を行い、2024年1月から2033年12月末までジュニアNISA口座で金融商品を運用した場合は次のとおりです。

2023年8月~2023年12月末までのシミュレーション
2023年8月40,000円
2023年9月80,000円
2023年10月1210,000円
2023年11月161,000円
2023年12月202,000円

2024年1月~2033年12月末までのシミュレーション
2024年212,100
2025年222,705
2026年233,804
2027年245,532
2028年257,808
2029年270,698
2030年284,232
2031年298,443
2032年313,365
2033年329,033

月8万円(40万円)積み立てた場合のシュミレーション

2023年8月から12月末まで毎月8万円積立投資を行い、2024年1月から2033年12月末までジュニアNISA口座で金融商品を運用した場合は次のとおりです。

2023年8月~2023年12月末までのシミュレーション
2023年8月80,000円
2023年9月160,000円
2023年10月241,000円
2023年11月322,000円
2023年12月403,000円

2024年1月~2033年12月末までのシミュレーション
2024年423,150
2025年444,307
2026年466,522
2027年489,848
2028年514,340
2029年540,057
2030年567,059
2031年595,411
2032年625,181
2033年656,440

月16万(80万円=満額)積み立てた場合のシュミレーション

2023年8月から12月末まで毎月8万円積立投資を行い、2024年1月から2033年12月末までジュニアNISA口座で金融商品を運用した場合は次のとおりです。

2023年8月~2023年12月末までのシミュレーション
2023年8月160,000円
2023年9月321,000円
2023年10月482,000円
2023年11月644,000円
2023年12月807,000円

2024年1月~2033年12月末までのシミュレーション
2024年847,3350
2025年889,717
2026年934,202
2027年980,912
2028年1,029,957
2029年1,081,454
2030年1,135,526
2031年1,192,302
2032年1,251,917
2033年1,314,512

【注意点】ジュニアNISAは廃止後どうなる?

ジュニアNISA廃止後の注意点

①金融機関は変更できない

ジュニアNISAは、1人1口座と決められています。

一般NISAやつみたてNISAであれば、1年毎に金融機関を変更することができますが、ジュニアNISAの場合には、金融機関を変更できません。

変更したい場合には、一旦その金融機関のジュニアNISA口座を廃止しなければなりません。

2024年以降は、ジュニアNISA口座の新規開設はできませんので、途中で金融機関を変更することのないように、利便性のある証券会社でジュニアNISA口座を開設しましょう。

②成人前に払い出しを行う場合には、ジュニアNISA口座を廃止しなければならない

2023年にジュニアNISAの制度が廃止になっても、ジュニアNISA口座にある資産は、子供が成人年齢に達するまで保有し続けることができます。

また2024年以降は、お金が必要な時にはいつでも払い出しが可能となります。

しかしその場合、一部のみの売却はできず、全部を売却してジュニアNISAを廃止しなければなりません。

そのため、うっかり払い出しをしてしまうと、ジュニアNISAの非課税制度は使えませんので、注意するようにしましょう。

③2024年以降はジュニアNISAでは新規投資ができない

2023年末、ジュニアNISAが廃止されるので、以降はジュニアNISA口座を開設して新規投資することはできません。

廃止までに開設したジュニアNISA口座は、子供が成人年齢に達するまで非課税が継続されますが、新たな投資ができないということは覚えておきましょう。

ジュニアNISAを始める方法

ジュニアNISAが廃止になるまでには、まだ少し時間はあります。

積立などで資産形成を行いたい人は、なるべく早くジュニアNISAの口座を開設しましょう。

ジュニアNISAを始めるためのチェックリスト

  • 子どもの年齢が2022年1月現在で19歳以下である
  • 本人確認書類が用意できる
  • 親権者が証券総合口座を持っている
  1. STEP.1

    証券会社に必要書類の申請
    【2023年10月頃まで】

  2. STEP.2

    口座開設申込書の郵送
    ↓5営業日程度

  3. STEP.3

    書類の返送

  4. STEP.4

    税務署の確認
    ↓書類返送後、1週間~2週間程度

  5. STEP.5

    口座開設完了通知の受け取り
    ↓書類返送後、10日程度

  6. STEP.6

    利用開始
    【2023年12月27日まで】

ジュニアNISAの口座を開設するためには、証券総合口座の開設とジュニアNISA口座の開設が必要です。

その際、多くの証券会社では、親権者がその会社に証券総合口座を開設していることを要件としていますので、自分の証券総合口座がない場合には、一緒に申し込みましょう。

順調に手続きが進めば、1か月程度でジュニアNISAの口座開設まで完了します。

ただし、2023年は駆け込みで申請する人も多くなるかもしれませんので、余裕を持って10月までには申し込むことをおすすめします。

ジュニアNISAのおすすめ証券会社比較表

ジュニアNISAを始めるのにおすすめの会社を下表にまとめました。

証券会社名おすすめポイントジュニアNISAで外国株の購入投資信託取り扱い銘柄数たまるポイント
SBI証券ジュニアNISAで外国株式の購入が可能2,648本Vポイント
Pontaポイント
dポイント
JALマイル
PayPayポイント
楽天証券業界最多の投資信託の取扱数2,658本楽天ポイント
マネックス証券国内株式の売買手数料が無料1,248本マネックスポイント
松井証券25歳までは、国内株式の売買手数料が無料1,602本松井証券ポイント
auカブコム証券国内株式の売買手数料が無料1,525本Pontaポイント

※2022年5月27日現在

【おすすめ証券会社の選定基準】
以下条件を選定基準としています。
①WEBで口座開設ができる
②商品の購入手数料が安い
③ ポイントが付く

おすすめで挙げた証券会社は、WEBでジュニアNISAの口座開設を完了することができます。

ほとんどの証券会社では、ジュニアNISA口座を開設する場合、親権者が口座開設していることを要件にしていますので、自分が既に証券会社の口座を持っているのであれば、そこでジュニアNISA口座を開設すれば時間の短縮になります。

SBI証券はジュニアNISAの口座でも外国株式を購入することができるのが特徴です。

また、マネックス証券・松井証券・auカブコム証券では、ジュニアNISA口座での国内株式の売買手数料が無料になりますので、低コストで運用できます。

またすべての会社でジュニアNISAでの投資でポイントが貯められますので、貯まるポイントの種類もチェックしておきましょう。

ジュニアNISAに関する疑問点

ジュニアNISAについて、さまざまな疑問を抱く人もいるでしょう。

ここでは、ジュニアNISAに関するよくある疑問として下記5つを取り上げ、各疑問に対する回答を解説します。

  • ジュニアNISAが2023年に廃止されるのはなぜ?
  • ジュニアNISAは0歳からでも始められる?
  • 新NISAで子ども名義の口座は作れる?
  • 未成年口座はジュニアNISAの代わりになる?
  • ジュニアNISAが元本割れする可能性は?

ジュニアNISAが2023年に廃止されるのはなぜ?

しても極端に低い数字であったため、2023年に廃止されることが決まりました。

2016年の制度開始当初では祖父母から孫への贈与などが期待されていましたが、以下のような問題から口座開設数は伸びませんでした。

ジュニアNISAの問題点

  • 本人確認が厳しくなり、祖父母が孫の口座を開設することが難しい
  • 18歳までは払い出しができないという制限がある
  • 金融機関を変更する場合、一度ジュニアNISA口座を廃止しなくてはならない

ジュニアNISAは0歳からでも始められる?

ジュニアNISAの対象年齢は0歳から17歳までとなっています。

したがって、ジュニアNISAは0歳からスタートすることが可能です。

ジュニアNISA口座での積立投資は2023年12月までできます。

2024年以降、新規投資はできませんが、ジュニアNISA口座内の金融商品は子どもが18歳になるまで保有可能です。

得た利益を運用に回すことによって、利益が利益を生む複利効果に期待できます。

長期運用するほど複利効果が大きくなるため、可能な限り長く運用するためにもジュニアNISAは0歳から始めましょう。

新NISAで子ども名義の口座は作れる?

2024年1月からスタートする新NISAは、子どもが18歳になっていれば、子ども名義の新NISA口座を作ることが可能です。

しかし、子どもが17歳以下の場合には、子ども名義の新NISA口座は作れません。

子ども名義の新NISA口座は、子どもが18歳になってから開設しましょう。

未成年口座はジュニアNISAの代わりになる?

ジュニアNISA廃止後も未成年口座を開設すれば、親権者が未成年者の財産を運用することは可能です。

しかし、未成年口座で証券取引を行った場合には、利益や配当金はすべて課税対象となってしまいます。

そのため、未成年口座では非課税投資ができるジュニアNISAの代わりとはならないのです。

ジュニアNISAが元本割れする可能性は?

ジュニアNISA口座で運用できるのは、株や投資信託などの元本保証されていない投資商品です。

したがって、具体的な確率は分かりませんが、相場の状況によっては元本割れする可能性があります。

元本割れを避けたいのであれば、ジュニアNISAはやめて、定期預金など元本保証された金融商品で子どものための資金づくりをしましょう。

まとめ

ジュニアNISAは2023年末をもって廃止が決定しました。

しかし、ジュニアNISAの完全な代わりとなる制度は用意されません。

本文でも書いたとおり、2024年1月からスタートする新NISAは、年間投資上限枠が拡大されるなど、現行のNISAと比べて柔軟性が高い制度です。

一方、新NISAは18歳未満の子どもの利用ができないため、ジュニアNISAの完全な代わりにはなりません。

しかし、新NISAの年間投資上限枠が360万円に拡大されたため、ジュニアNISAの年間投資枠80万円を補うことは十分に可能です。

したがって、投資金額の面において、新NISAはジュニアNISAの代わりになる制度といえるでしょう。

なお、ジュニアNISA口座は2024年以降の新規投資ができなくなります。

ただし、子どもが18歳になるまでは、廃止前から保有している金融商品の非課税による運用が可能です。

長期運用するほど複利効果が期待できるため、今からジュニアNISAを始めることをおすすめします。

もし子供のいる家庭で、ジュニアNISAを利用していないのであれば、是非積極的に活用するようにしましょう。

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2024年10月31日

青野泰弘

青野泰弘

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