FXのおすすめ通貨ペアを紹介!現役トレーダーが選び方を解説
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- FXでおすすめの通貨ペアは何だろう?
- どの通貨ペアで取引したら有利なの?
日本のFXで取引可能な通貨ペアは150種類以上あり、メジャーな通貨ペアからマイナーなものまで数多くあります。
通貨ペアの選び方の基準とおすすめの通貨ペアは以下の通りです。
通貨ペアの選び方の基準
FXのおすすめの通貨ペア
自分にとって最適な通貨ペアを見つけるために、手当たり次第に取引すると楽しいかもしれません。
しかし、時間がかかりますし、自分に合った通貨ペアを見つけるまでにトレードで損をしてしまうかもしれません。
通貨ペアの選び方の基準やおすすめの通貨ペアについて詳しく解説するので、最短の時間で最適な通貨ペアを見つけられるよう、ぜひ参考にしてください。
2024年4月5日時点の情報を掲載しています。
本記事では、以下の一覧に記載されている、金融庁・財務局から金融商品取引業者として登録を受けている業者のみ紹介します。
金融商品取引業者一覧
▼本記事の執筆者
執筆者のプロフィール
ゆったり為替/FX・仮想通貨トレーダー
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。独立行政法人職員を経て独立。中長期トレードを主戦場とし、仮想通貨・アンティークコインにも投資を行う。執筆業では正直かつ正確な情報提供に努めて執筆することを心がけている。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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通貨ペアを選ぶ際の前提知識
通貨ペアについて一定の知識があると、通貨ペアを適切に選びやすくなります。前提知識として重要な3点について確認しましょう。
流動性
流動性とは、取引のしやすさです。
主要な通貨ペアは売買が活発で取引しやすく(=流動性が豊富)、スプレッドも狭い傾向にあります。
流動性が乏しい通貨ペアは、適正価格で取引したくてもできない場面があり、スプレッドも広くなりがちです。
メジャー通貨とマイナー通貨
メジャー通貨とは主要な先進国通貨で、少なくとも以下の4種類を含みます。
- 米ドル
- ユーロ
- 円
- ポンド
マイナー通貨とは、メジャー通貨以外の通貨を指します。マイナー通貨ペアは流動性が乏しく、スプレッドも広い傾向ですので注意が必要です。
ドルストレートとクロス通貨
ドルストレートとは、米ドルを含む通貨ペアを指します。
ドルストレートの例
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
- ポンド/米ドル
ドルストレートの先進国通貨ペアは流動性が豊富で、スプレッドの狭さが特徴です。
その一方、米ドルを含まない通貨ペアをクロス通貨と呼びます。クロス通貨も流動性がやや劣り、スプレッドも広い傾向です。
クロス通貨の例
- ユーロ/ポンド
- ポンド/豪ドル
- ユーロ/円
クロス通貨の中で、ユーロ/円など円を含む場合はクロス円といいます。
クロス円についてはスプレッドが狭く、ドルストレートよりも狭いことが珍しくありません。
FX会社間の競争が激しく、円を含む通貨ペアのスプレッドは狭くなる傾向にあります。
ゆったり為替
初心者必見!通貨ペアの選び方
通貨ペアを選ぶ方法はいくつか考えられ、どれも簡単です。
通貨ペアの選び方の基準
トレード手法に合うか
FXにはさまざまなトレード手法があり、手法ごとに適した通貨ペアがあります。
スキャルピングならスプレッドの狭さが重要で、スワップポイントは無視できます。
スワップポイント狙いならばスワップポイントの大きさが重要で、スプレッドは脇役でしょう。
各トレード手法の特徴を表にまとめると、以下の通りです。
トレード手法 | ポジション保有期間 | 重視したい内容 |
---|---|---|
スキャルピング | 数秒~数分程度 | スプレッド |
デイトレード | 1営業日以内 | スプレッド |
スイングトレード | 2営業日~数週間程度 | スプレッドと スワップポイント |
ポジショントレード | 数週間~数か月以上 | スワップポイント |
スワップポイント狙い | 可能な限り長期間 | スワップポイント |
ポジション保有期間が短い場合はスプレッドが大切で、保有期間が長くなるほどスワップポイントが重要になります。
ゆったり為替
情報の豊富さ
情報が豊富であればあるほど、現在や将来の値動きを考える際に役立ちます。
ドルの情報は毎日あふれるように報道されていますから、情報がなくて困ることはあまりないでしょう。
ユーロも情報が豊富ですが、ユーロそのものに加えてユーロ構成国の情報も必要なので、ドルに比べると少々厄介かもしれません。
その一方、マイナー通貨は情報収集が大変です。日本語だけでなく英語を使っても、情報を十分に得られないかもしれません。
情報がなければ適切な判断は難しく、トレードの難易度はやや高いでしょう。
スプレッドの狭さ
スプレッドとは買値と売値の差で、取引コストを示します。
取引コストが小さいとトレードで有利になりますから、スプレッド重視で通貨ペアを選ぶのもよいでしょう。
上の例の場合、買うときは145.510円で買い、売るときは145.500円で売ります。この為替レートで買った直後に売ると、0.01円(1銭)損します。
わずかな金額ですが、1万通貨で取引する場合のコストは1万倍になりますから、100円です。トレードは何回も繰り返すので、1回100円のコストは無視できません。
さらに、スキャルピングやデイトレードでは、1回の取引で得られる利幅は狭くなりがちです。
利幅に占めるスプレッドの割合が大きくなる可能性があるので、スプレッドの狭さを大切にしましょう。
スワップポイントの大きさ
スワップポイント狙いのトレードでは、スワップポイントの大きさが大切です。長期間に渡って大きなスワップポイントをもらえる通貨ペアを選びましょう。
可能なら、スワップポイントの大きさをFX会社間で比べてください。FX会社ごとに数字が大きく異なることがあるからです。
10年以上の長期チャートの確認も大切です。
ポジション保有中に含み損が増えると、スワップポイント益よりも大きな含み損を抱えてしまうかもしれません。
ポジション保有中に含み益が増えるのが理想で、為替差益とスワップポイント益を同時に得られます。
おすすめできない通貨ペア
スワップポイント狙いでおすすめできない代表的な通貨ペアは、トルコリラ/円です。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
2014年11月の為替レートは54円ほどでしたが、当記事執筆時点で4.6円まで円高が進んでいます。
10年近くの間に円高が進み、為替レートは10分の1以下になりました。
大きなスワップポイントを受け取っても、含み損が大きいので合計で損してしまうかもしれません。
今後のトルコリラ/円は円安だろうと考える場合は、スワップポイント狙いでの買いを検討できます。
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自分が好むかどうか
自分が好きだからという理由で選ぶのも、良い考え方です。
好きならば、その通貨ペアについて深く知ろうとしますから、知識が増えていきます。
他人から見ておすすめできない通貨ペアでも、自分にとっては取り組みやすい優れた通貨ペアになるかもしれません。
筆者が最も好む通貨ペアは、豪ドル円です。長期的な視点で安値がわかりやすく、円高が進む際にはいつもリピート系注文で取引しています。
逆に、特定の通貨ペアは好きでないから取引しないという選択もできます。トレードの成否は自分の資産の増減に直結しますから、好みでない通貨ペアは避けた方が良いでしょう。
FXのおすすめ通貨ペアを現役トレーダーが紹介
当記事の筆者(ゆったり為替)がおすすめする通貨ペアは、以下の通りです。
おすすめの通貨ペア
米ドル/円
米ドル/円は日本で最もなじみ深い通貨ペアであり、他の通貨ペアと比べて以下の点で有利です。
米ドル/円の特徴
- スプレッドの狭さ
- 情報量の多さ
- 圧倒的な人気
こんな人におすすめ
- コストをできるだけ小さくしたい方
- 情報を十分に得てから取引したい方
スプレッドの狭さ
米ドル/円の最大の魅力は、スプレッドの狭さです。
各FX会社は米ドル/円のスプレッドを最も狭くしており、競争優位性を確保しようとしています。
その中でも、マネーパートナーズのスプレッド0銭キャンペーン(※)は魅力的です。
スプレッド0銭(※)とは取引コストなしという意味ですので、ユーザーにとって有利です。
※スプレッドは原則固定(例外あり) ※期間:4/22~9/30の8:00~翌4:00
※マネーパートナーズから筆者引用
マネーパートナーズの公式サイトはこちら
情報量の多さ
各種情報サイトでは米ドル/円の情報が充実しており、他の通貨ペアに比べて情報不足で困ることは少ないでしょう。
米国発の情報は英語で発信されますが、各サイトが日本語にしてくれますので心配無用です。
問題点があるとすれば、情報が多すぎて消化しきれないという点が考えられます。
お気に入りの情報源を1つか2つに絞ると、情報探しの手間が省けて便利です。
圧倒的な人気
日本のFX業界では、米ドル/円が圧倒的な人気を誇ります。どれほどの人気を集めているか、取引金額シェアのグラフで確認しましょう。
当記事執筆時点の最新データによると、米ドル/円が85%以上のシェアを占めており、圧倒的です。2番目に多かったのはポンド/円ですが、取引金額シェアは4%にも届きません。
※一般社団法人金融先物取引業協会の公開データをもとに作成
直近1年間の米ドル/円の取引金額シェア推移についてもチェックしましょう。
月ごとに変動があるものの、おおむね80%台を維持していることがわかります。
※一般社団法人金融先物取引業協会の公開データをもとに作成
日本だけでなく、世界の取引シェアも覗いてみます。
下のグラフは2010年以降について上位5通貨ペアの推移を示しており、米ドル/円は第2位です。
すべてドルストレートで占められており、ドルの強さや人気が際立っています。
※国際決済銀行の公開データをもとに作成
米ドル/円のシェアは日本国内でおおむね80%を超えるのに対し、世界でのシェアは10%台です。
日本ユーザーの米ドル/円好きは大変なレベルだと言えそうです。
米ドル/円の取引におすすめのFX会社
米ドル/円の最大の特徴はスプレッドの狭さであり、あらゆる通貨ペアの中で最も狭い水準です。
スプレッドの狭さを最大限に活かそうと考える場合、スキャルピングがおすすめです。
スキャルピングが可能なFX会社として、ヒロセ通商とJFXが挙げられます。
スキャルピングはわずかな利幅を取りに行く手法のため、スプレッドが広いと利幅に占めるスプレッドの割合が大きくなりすぎてしまいます。
取引開始タイミングも決済位置も完璧なのに、スプレッドが広すぎて損してしまうことをスプレッド負けといいます。
スプレッド負けを防ぐには、スプレッドの狭さが重要です。
ヒロセ通商の公式サイトはこちら
おすすめだが取引すべきというわけではない
米ドル/円はスプレッドが狭くて情報が豊富ですが、米ドル/円で取引すべきというわけではありません。
自分のトレード手法との相性なども考慮しましょう。
実際、筆者は米ドル/円のトレードが少ない傾向にあります。複数のトレード手法を同時に使っているものの、米ドル/円との相性があまり良くありません。
米ドル/円でのトレードチャンス出現頻度は低く、トレードしても期待通りの成績が出にくい傾向です。
例えば、買い示唆の場面で買いポジションを持っても、為替レートが期待通りに動いてくれない場面が珍しくありません。
当記事で紹介するおすすめの通貨ペアを軸として考えつつも、最終的には自分のトレード手法との相性で通貨ペアを選びましょう。
豪ドル/円
豪ドル/円は筆者のお気に入り通貨ペアで、取引しやすいと感じます。
豪ドル/円の特徴
- 安値がわかりやすい
- 値動きが大きい
こんな人におすすめ
- 暴落時に大きな利益を狙いたい方
- 値動きの大きな通貨ペアで取引したい方
安値がわかりやすい
豪ドル/円は月足チャートの形状が独特で、安値がわかりやすく、リスク管理をしやすいです。
1993年以降の月足チャートを見ますと、安値が50円台後半付近に集まっている様子がわかります。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
過去30年間にわたって50円台が安値だったので、今後も同様だろうと想定できるのがメリットです。
今後の安値について見当もつかない状態と、目途が見える状態を比較すると、ストレスは大きく異なります。
過度なストレスは成功の邪魔になりますから、豪ドル/円は取り組みやすいです。
ただし、50円台を大幅に割り込む可能性はゼロではありませんので、チャートへの過度な信頼は禁物です。
値動きが大きい
豪ドル/円は値動きが大きく、トレードにとって大きなメリットです。FXでは主に為替変動を捉えて利益を狙いますから、適度な値動きが必要です。
下のグラフは、1日あたりの値動きの大きさを百分率(%)で表示しています。
2019年はポンド/円が最も大きいものの、2020年以降は豪ドル/円が1位を維持しています。
※「くりっく365」の公開データをもとに作成
なお、値動きの大きさを比較する場合、ポンド/円が大きいといわれることが珍しくありません。
ポンド/円の値動きが大きい理由は、為替レート水準の高さにあります。
当記事執筆時点でポンド/円は190円台、豪ドル/円は100円弱ですから、1%動くときの値動きの大きさは以下の通りです。
- ポンド/円:およそ1.9円
- 豪ドル/円:およそ1円
ポンド/円と豪ドル/円では為替レート水準に2倍近い差がありますから、ポンド/円は百分率(%)で少々見劣りしても実際の値動きは大きくなります。
表現の方法で結果は入れ替わるものの、豪ドル/円もポンド/円も値動きが大きいと言えます。
豪ドル/円について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
豪ドル/NZドル
豪ドル/NZドルの値動きも独特で、今までトレードで成功できなかった人にとって有効かもしれません。
豪ドル/NZドルの特徴
- 長期で狭いレンジ相場を形成
こんな人におすすめ
- 実績のあるわかりやすいトレード手法を求める方
- 多くの人とは違う通貨ペアで取引したい方
長期で狭いレンジ相場を形成
長期間に渡って狭い範囲で推移していることが、豪ドル/NZドルの大きな特徴です。
下の月足チャートは2014年から2024年までを表示しており、値動きの下限はおよそ1.00、上限はおよそ1.15です。
10年間の値動きの範囲は1,500pipsほどしかなく、大変狭いことがわかります。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
値動きの狭さを実感するために、比較として米ドル/円を確認します。
米ドル/円の場合、同じ期間の最低値はおよそ100円、最高値はおよそ152円です。差は52円で、5,200pipsに相当します。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
値動き幅の大きさ
- 豪ドル/NZドル:1,500pips
- 米ドル/円:5,200pips
豪ドル/NZドルは米ドル/円の値動きの3分の1よりも狭い範囲で動いており、独特なトレードが可能です。
独特なトレード手法が使える
豪ドル/NZドルの値動きを利用して、損切り注文をギリギリまで回避するトレードができます。
豪ドル/NZドルのトレード手法
- 上昇すると思ったら自由に買い、どこかで利食い決済
- 含み損ポジションは放置し、含み益に転じたら決済
- ただし、1.00や1.15を明確に抜けたら損切り決済
為替レートが上昇しそうだと考えたら、買いポジションを持ちます。
保有ポジションが含み損に転落しても、いつの日か利食いできると期待して放置します。
為替レートが元に戻ると楽観的になれる理由は、豪ドル/NZドルが狭い範囲で上下動を繰り返しているからです。
含み損がある状態でも、為替レートが反転上昇しそうだと思えば、追加で新規にポジションを持ちます。
そして、新規ポジションで含み益になったら利食いして、含み損ポジションはそのまま放置し続けます。
最終的にすべてのポジションが利食いで終了するという方針です。
ただし、狭い範囲で動くとはいえ、値動きの範囲は1,500pipsもあります。
そこで、値動きの下の方で買い注文、上の方では売り注文という具合に分ける必要があるかもしれません。
分けることで、為替レートが期待外れの方向に動いても含み損を小さくできます。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
過去10年以上の値動きが今後も継続するならば、利食いばかりで損切り回数0回の完璧なトレードを続けられます。
ただし、豪ドル/NZドルは1.00を明確に下回るかもしれませんし、1.15を超えて大幅に上昇するかもしれません。
1.00や1.15という為替レートは大変重要なラインとして機能してきましたが、今後も同様だと断定できないので要注意です。1.00や1.15をはっきりと超えてしまった場合は、残念ですが損切りしましょう。
このトレードのコツは、投入する資金量を十分に小さくして、何度も利食いを繰り返すことです。そして、ある程度利食いを繰り返して資金を確保したら、元金を口座から引き出しましょう。
口座内の資金を利益だけにしてからも、少しずつ利食いを繰り返します。損切りする場合の金額を利益の合計よりも小さくすることで、その後のトレードで損しても元本は傷つきません。
筆者はこの方法で利食いを繰り返しており、今後損する場合でも、損失が利益の範囲内に収まるようにしています。ほぼ損しないトレードの完成です。
その他主要な先進国通貨ペア
主要な先進国通貨ペアは流動性が豊富で、マイナー通貨ペアと比べて取引しやすいのが魅力です。主要な先進国通貨ペアの特徴は、以下の通りです。
先進国通貨ペアの特徴
- スプレッドが狭い
- 危機発生時でもおおむね取引可能
こんな人におすすめ
- 取引コストを小さくしたい方
- 安全性重視で取引したい方
スプレッドが狭い
先進国通貨ペアはスプレッドが狭く、取引コストを小さくできます。
先進国通貨ペアの中でも、ドルストレートはクロス通貨に比べてスプレッドが狭い傾向です。
下の表はDMM FX(PR)のスプレッド一覧表で、コアタイムは午前9時から翌日午前5時までを示します。
ドルストレート | コアタイム | コアタイム以外 |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.2 | 0.2 - 3.9 |
ユーロ/米ドル | 0.3 | 0.3 - 4.9 |
豪ドル/米ドル | 0.4 | 0.4 - 5.9 |
クロス円 | コアタイム | コアタイム以外 |
---|---|---|
ユーロ/円 | 0.4 | 0.4 - 9.9 |
ポンド/円 | 0.9 | 0.9 - 14.9 |
豪ドル/円 | 0.5 | 0.5 - 8.9 |
その他クロス通貨 | コアタイム | コアタイム以外 |
---|---|---|
ユーロ/ポンド | 1.0 pips | 1.0 - 9.9 |
ユーロ/豪ドル | 1.5 pips | 1.5 - 19.9 |
ポンド/豪ドル | 1.5 pips | 1.5 - 29.9 |
スプレッドの注意事項
コアタイムのスプレッドは原則固定です。突発的な事象の発生時や経済指標発表前後などにはスプレッドが開く場合があります。
クロス通貨の中でも、クロス円はスプレッドが狭いことがわかります。
スプレッドの狭さを重視する場合、ドルストレートとクロス円で取引しましょう。
危機発生時でもおおむね取引可能
主要な先進国通貨ペアの場合、危機発生時にはスプレッドが広くなるものの、取引自体はおおむね可能です。保有ポジションを決済できますので、相場から逃げて損失を限定的にできます。
マイナー通貨ペアの場合、リーマンショックなど世界を揺るがすようなイベントが発生すると、銀行間取引市場で為替レートが形成されなくなることがあります。
FX業者は為替レートを提示できなくなり、顧客は取引したくてもできません。
為替レートの配信が止まると相場から逃げられず、どこまでも損が増える可能性があるので注意が必要です。
世界を揺るがす危機の発生は稀ですが、頭の片隅に入れておきましょう。
ゆったり為替
筆者が取引しない通貨ペア
筆者がほぼ取引しない通貨ペアは、以下の通りです。
これらの通貨ペアでの取引はおすすめしませんが、チャンスがないというわけではありません。
おすすめしない理由を知ることで、おすすめの通貨ぺアの特徴がよりはっきりと理解できるでしょう。
あまりにマイナーな通貨ペア
イスラエルシュケル/円や香港ドル/円などは、筆者は取引したいと思いません。イスラエルや香港の金融情報を得ようとしても簡単ではなく、情報がなければ分析もできません。
また、スプレッドも広く、何か事件・事故が発生するとスプレッドが極端に開く可能性があります。一時的な取引停止の可能性も頭の片隅に入れておく必要があり、難易度が高い通貨ペアです。
なお、香港ドルは米ドルとのペッグ制を採用しており、米ドル/香港ドル=7.75~7.85の範囲で動くように規制されています。
ペッグ制とは、自国通貨の価値を、米ドルなどの価値に一致させる制度です。
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ペッグ制は香港金融当局の裁量で決められており、規制が変更されると香港ドル/円も大変動を起こす可能性があるので要注意です。
下のチャートは米ドル/香港ドルの月足チャートで、値動きの下限と上限がはっきりとわかります。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
値動きがあまりに特徴的なので、トレード手法が簡単に思いつきます。値動きの下限で買って中盤で決済し、値動きの上限で売って中盤で決済する方法です。
買う場合の損切り位置は値動きの下限よりも少し下で、売る場合の損切り位置は値動きの上限よりも上にします。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
簡単に成功できそうに見えますが、筆者自身は取引していません。
ペッグ制がいつ変更されるか不明というリスクが大きく、変更後の値動きの予測も困難だからです。取引を見送った結果、数多くの取引チャンスを逃しています。
香港の金融情報を詳細に調べた上でリスクを許容できるなら、取引してもよいかもしれません。米ドル/香港ドルはサクソバンク証券で取引できます。
新興国通貨ペア
危機発生時の取引停止リスクを考慮する必要があるので、新興国通貨ペアの取引もおすすめしません。
円高になりやすい傾向も、デメリットとして挙げられます。下はトルコリラ/円の月足チャートで、円高が大きく進行している様子がわかります。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
ただし、すべての新興国通貨ペアが円高になりやすいというわけではありません。
下は南アフリカランド/円の月足チャートで、表示期間はトルコリラ/円のチャートとほぼ同じです。やや円高傾向ですが、円安で推移している期間もあります。
※OANDA証券のMT5から筆者引用
新興国通貨ペアはスワップポイントの高さが魅力ですから、円安時のスワップポイント狙いで取引できるかもしれません。
メジャー通貨ペアよりも有利な場面も考えられますので、チェックする価値はあるでしょう。
おすすめの通貨ぺアを参照しつつ自分の形を見つけよう
筆者がおすすめするFX取引の通貨ペアは下記の通りです。
おすすめの通貨ペア
おすすめの通貨ペアには、さまざまな特徴があります。
- スプレッドの狭さ
- 情報の豊富さ
- 高い人気
- 値動きの大きさ
- 独特の値動き
自分のトレード手法との相性もあわせて考えると、お好みの通貨ペアが見つかることでしょう。
記事内では、おすすめしない通貨ペアや、筆者が取引しない通貨ペアも紹介しました。
おすすめしないとはいえ、好みやリスク許容度によってはチャンスが眠っており、どの通貨ペアにも成功の可能性があります。
おすすめの通貨ペアを軸にしながら、数多くの通貨ペアを調査してみましょう。