精神科の訪問看護がきつい理由とは?今すぐ出来る対策も徹底解説!
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精神科の訪問看護をきついと感じ、無理して続けて身体を壊してしまう人がいます。
取り返しのつかない事態になる前に、なぜきついのかやどうすれば楽になるのか考えてみませんか?
この記事では、精神科の訪問看護がきつい理由や今すぐにはじめられる対策などを解説します。
また、精神科の訪問看護師になりたい人に向けて、仕事内容や魅力についてもご紹介します。
本記事を参考にして、精神科の訪問看護からの転職や精神科の訪問看護への転職を検討しましょう。
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バイリンガル看護師
監修者ダシルヴァ石田牧子さん
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、米国と日本で免許を持つバイリンガル看護師。また、外国人診療の看護師、医療英語の大学教員、精神保健分野の研究員など、さまざま分野での勤務経験がある。2021年にフリーランス・ナースとして独立し、コンサルティング、ライティング、講師、医療翻訳などの仕事に従事。順天堂大学医学部および順天堂大学の国際教養学部で医療コミュニケーション分野のゲスト講師を務める。看護師として「子育てしながら在宅でパラレルキャリアを積む」ことに挑戦中の2児のママ。
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、『Medical Explorer』『Medical World Walkabout / 医療の世界を見渡そう』の著者でもある。
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- 【看護師に聞いた】精神科の訪問看護がきつい8つの理由
- 患者さんとのコミュニケーションが難しい
- 訪問先の衛生状況が悪い
- 暴力的な患者がいて怖い
- 患者自身や家族からの理解が得られない
- 患者の変化が見えにくいためにやりがいが持てない
- 気候の変化に適応するのが大変
- 想定外の行動への対応力が求められる
- 医師や行政関係者との連携が難しい
- きついだけじゃない?精神科の訪問看護の仕事内容と魅力
- 精神科の訪問看護師の仕事内容
- 精神科の訪問看護師に求められる人物像
- 精神科の訪問看護における看護師の役割
- 精神科の訪問看護の患者が抱える主な病気
- 精神科の訪問看護のニーズ
- 精神科の訪問看護の魅力・やりがい
【看護師に聞いた】精神科の訪問看護がきつい8つの理由

精神科の訪問看護は、「つらい」「きつい」といわれることの多い仕事です。
ここでは、実際に現場で働く看護師さんの声から精神科の訪問看護の仕事がきつい理由を解説します。
患者さんとのコミュニケーションが難しい
精神科の訪問看護で、患者さんとのコミュニケーションに困難を感じる人は多いです。
SNS上に、精神科の訪問看護では「視線や言葉を発するタイミングも重要」という口コミがあります。
精神科の訪問看護では、患者さんの緊張感をやわらげるような話し方が求められます。
ただ治療をするだけでなく、患者さんの心に寄り添えるスキルを強く求められるところに、難しさを感じる看護師さんが多いといえるでしょう。
訪問先の衛生状況が悪い
精神科の訪問看護は、訪問先(患者さんの自宅など)が不衛生だという悩みもよく聞かれます。
悪臭がしたり虫が湧いていたりなど、精神科の患者さんの自宅は衛生状態がよくないところも多いです。
医療や看護に入る前にまず部屋の掃除が必要な場合もあり、同じ精神科でも病棟勤務の場合との違いに戸惑う人も多いでしょう。
暴力的な患者がいて怖い
訪問先の患者さんが暴力的で怖いという声もよく聞かれます。
暴力的な患者さんに対しては、男性が対応するケースも少なくありません。
精神科の訪問看護の患者さんは、病状こそ落ち着いている人も多いですが、なかには妄想や幻聴から暴力的になる人もいます。
危険な患者さんの家には、二人体制で訪問させるなどの対策はおこなわれていますが、実際に現場で危険を感じる人がいるのも事実です。
患者自身や家族からの理解が得られない
患者さんに訪問看護の意義や効果を理解してもらえずに、悩む看護師さんも多いです。
看護師の口コミ
匿名
(前略)
利用者はもちろん、家族も利用者と同じように発達障害や理解力が乏しい家族もおられるのでこちらの説明が正しく伝わっていなくてトラブルになることもあります。
(後略)
(引用:お悩み掲示板|看護roo!)
精神科医療の現場では、患者さんが訪問看護の意味や必要性を理解しないままに契約が結ばれることも多くあります。
そのため、実際に訪問看護がはじまったとき、患者さんの理解や協力が得られないことも少なくありません。
たとえば家に入れてもらえなかったり、服薬管理を拒否されたりして、看護をはじめること自体に苦労する看護師さんもいます。
患者の変化が見えにくいためにやりがいが持てない
精神科の訪問看護では、患者の変化が目に見えにくいという難しさもあります。
精神科の訪問看護では、患者さんの変化が見た目や数字では把握しづらく、仕事の成果が見えないことも少なくありません。
ゴールが見えず、やりがいを感じにくい訪問看護の難しさに、訪問看護を続けることが「きつい」と感じてしまいます。
気候の変化に適応するのが大変
訪問看護では訪問先への移動に費やされる時間も多く、夏の暑い時期や寒い冬は体調管理が難しいという声もあります。
外の気温だけでなく、患者さんの家の室温にも対応しなければならないために、服装などで臨機応変に調節する能力も求められます。
特に自立神経などが弱い人は、寒暖差の激しい仕事環境につらさや困難を感じることも多いのでしょう。
想定外の行動への対応力が求められる
患者の想定外の行動への対応に悩んでいる看護師さんもいます。
看護師の口コミ
匿名
(前略)
ある意味自己中心的な利用者が多く、自分の判断で薬を勝手に止めたり、血圧高くても病院に行かなくて薬がなかったり、こちらの計画を無視したり、訪問日に家にいなくて出かけていたりは当たり前。
(後略)
(引用:お悩み掲示板|看護roo!)
精神科の訪問看護では、通常の訪問看護よりも想定外の事態に陥る可能性が高いです。
たとえば、約束の時間に家を訪れても患者が自宅にいないというケースも、精神科の訪問看護の現場では少なくありません。
訪問看護の性質上、患者さんの予想外の行動に一人で対応しなければならないこともあり、そこに困難を感じる看護師さんもいます。

ダシルヴァさん
自分だけで対処するのが難しいような「想定外の事態」が起きた時には、医師やスタッフと連携して対応することが大切です。
医師や行政関係者との連携が難しい
関係者との連携がうまくいかずに、チーム医療の困難さに悩む看護師さんもいます。
看護師の口コミ
匿名
精神科の訪問看護では、医師や患者さん以外にも、精神保健福祉士や行政保健師との連携も求められます。
なかには、患者の症状に対する理解度や熱意が不足していると感じる関係者もいて、苛立ちや困難を感じる看護師さんもいるでしょう。
きついだけじゃない?精神科の訪問看護の仕事内容と魅力

訪問看護の現場で働く看護師さんの声のなかで特によく聞かれるのが、病棟との違いに戸惑いを感じるという声です。
精神科の訪問看護と病棟看護師では、仕事の内容や業務を進めていくうえでの難しさが異なります。
ここからは、これから精神科の訪問看護をやってみたい看護師さんに向けて、精神科の訪問看護の仕事内容と魅力を紹介します。
精神科の訪問看護師の仕事内容
現在、精神科の医療現場でも地域医療への流れが加速しており、精神疾患を抱えながら在宅生活を送る患者さんも年々増えています。
精神科の訪問看護師の仕事は、在宅医療を続ける患者さんの病状の確認やケアのために定期的に居宅を訪問することです。
訪問看護師の仕事の特徴
- 訪問時間は30分から1時間程度
- バイタルサイン測定や服薬管理
- 問診を通して患者の病状把握
医療的な処置をおこなうケースは少なく、患者さんとの関りあいのなかでその人の悩みに寄り添い、解決策を模索するのが主な仕事といえます。

ダシルヴァさん
患者さんの自宅でできることは限られているため、問題解決に必要なサービスにつなげることも訪問看護の大切な役割です。
そのため、他職種とのスムーズな連携が必要不可欠です。
精神科の訪問看護師に求められる人物像
精神科の訪問看護師に求められる人物像は、以下のとおりです。
求められる人物像
- 相手の生活様式や考え方を受容する姿勢を持つ人
- 精神疾患に関する豊富な知識がある人
- 高い柔軟性やコミュニケーション能力を有する人
精神科の訪問看護師の求人では「精神科での経験年数1年以上」を採用条件とするケースが多いです。
ただし、現場では人材が不足している実情もあり、所定の研修を収めていれば精神科未経験者でも歓迎という施設もあります。
精神科の訪問看護における看護師の役割
精神科の訪問看護における看護師の役割は、おもに以下の2つです。
精神科の訪問看護における看護師の役割
- 患者さんやご家族と信頼関係を築きながら訪問を続ける
- 積極的に他職種と連携し、地域の医療資源を最大限に活用できるよう働きかける
精神疾患は症状が目に見えにくいために、患者さんやご家族との信頼関係を築くことも、継続的な訪問看護を続けていくうえで非常に重要といえます。
また地域の保健師や行政の福祉担当者など、関係者が多岐にわたるため、それらの人々と円滑に連携ができる関係性づくりも看護師の役目の1つです。
精神科の訪問看護の患者が抱える主な病気
精神科の訪問看護を利用する患者さんが抱える病気には、以下のようなものがあります。
疾患名 | 出現率 |
---|---|
統合失調症 | 38% |
うつ病 | 28% |
双極性障害 | 13% |
自閉症スペクトラム障害 | 6% |
身体の傷病 | 6% |
不安障害 | 3% |
パニック障害 | 3% |
持続性気分障害 | 3% |
同じ疾患でも人によって重症度は異なり、症状が軽い患者さんが社会復帰を目指して訪問看護を利用する例も少なくありません。
また、年齢層としては30~50歳代と比較的若い世代が利用者のおよそ半数を占めており、男女比もほぼ半々となっています。
精神科の訪問看護のニーズ
精神疾患を治療するために、病院やクリニックにかかる患者さんの数は、年々増加傾向にあります。
2017年には患者数が400万人を突破する一方、精神疾患における患者の入院数は減少しています。(参考:地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会|厚生労働省)
通院による治療をおこなう患者さんもいらっしゃいますが、精神疾患を抱えながら長期的な通院すると、家族の負担も大きくなりがちです。
上記のような事情から、精神科の訪問看護のニーズは日に日に増しているといっても過言ではありません。
精神疾患治療の場が自宅や施設に移るにつれて、精神科の訪問看護師の需要はどんどん増えています。
精神科の訪問看護の魅力・やりがい
精神科の訪問看護の魅力・やりがいには、以下のようなものがあります。
精神科の訪問看護の魅力・やりがい
- 高い専門性を身につけられる
- 一人ひとりの患者に長く向きあえる
- 自分のプライベートも大切にできる
一人ひとりの患者さんと長く丁寧に向き合い、社会復帰をサポートできるやりがいは、病棟勤務では得られないものといえます。
また、基本的に夜勤がないために定時で帰れる可能性が高く、仕事とプライベートとの両立がしやすいのも病棟勤務にはない魅力といえるでしょう。
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精神科の訪問看護がきつい人に今すぐできる対策を紹介

精神科の訪問看護師として働いていて、「きつい」「辞めたい」と感じている人もいるでしょう。
ここでは、まさに今「きつさ」を感じている精神科の訪問看護師さんのために、すぐ実践できる対策を6つステップにわけて紹介します。
STEP1.「きつい」と感じる理由を紙に書きだす
精神科の訪問看護の仕事に「きつさ」と感じた場合、どうして「きつい」と感じているのか、その理由を紙に書き出してみましょう。
「きつい」と感じる理由を書きだすときのポイントは以下のとおりです。
- 箇条書きで簡潔に書く
- 難しく考えずに思いつくままに書く
紙に書き出すだけで思考が整理され、結果として、意識していなかった不安や不満などが明らかになる可能性があります。
STEP2.書き出した理由を「きつい」順に並び変える
仕事で「きつい」と感じる理由を一通り書き終えたら、それぞれのきつさに順位をつけて並べ変えましょう。
以下は、ある精神科の訪問看護師さんが、仕事を「きつい」と感じた理由の順位例です。
「きつい」と感じた理由に順位をつけた例
- 患者さんとコミュニケーションが上手く取れない→4位
- 利用者が暴力を振るってくるのが怖い→1位
- 訪問先の衛生状態が悪い→2位
- たった1人で看護をすることの限界を感じる→3位
- 医師や関係者との連携が取りにくい→5位
- 患者・利用者の家族からの理解が得られない→6位
こうして順位をつけることで、もっとも「きつい」と感じる理由から、効率的に対策を考えていくことが可能になります。
心身への負担が大きい「きつさ」から優先的に対策していくことは、看護師の仕事を続けていくうえでも非常に重要なことなのです。
STEP3.自分で対策できるものとできないもので切り分ける
理由に順位をつけたら、上から順番に、「自分で対策ができるもの」と「自分で対策できないもの」に切り分けていきましょう。
以下は、自分で対策できる理由とできない理由のそれぞれの例です。
改善可能な例
- 患者さんとのコミュニケーションが難しい
- 医師や関係者との連携がうまく取れない
- 家族からの理解を得られない
改善不可能な例
- 利用者が暴力を振るってくる
- 訪問先の衛生状態が悪い
- 1人で看護をすることに限界を感じる
たとえば、患者さんとのコミュニケーションが難しいのであれば、患者さんと接するのが上手い先輩の真似をしてみることで改善できる場合もあります。
一方、訪問先が不衛生であったり、患者さんが暴力的である問題はあなた一人では解決できる問題ではありません。
まずは、自分で解決可能な問題に取り組みましょう。
STEP4.同僚や先輩・上司などに相談する
自分一人では解決できない問題については、同僚や先輩・上司に相談することで解決できないか検討してみましょう。
たとえば、利用者が暴力的な場合や1人での看護に限界を感じている場合は、上司に相談すれば2人体制に変更してもらえる可能性もあります。
精神科の訪問看護師は人手不足であり、辞められるよりは多少の融通を利かせたほうが職場にメリットが大きい場合も多いです。
したがって、自分で解決できない問題に「きつさ」を感じるときは、信頼できる上司に相談してみるのも有効な手段といえるでしょう。
STEP5.外部の相談機関を利用する
職場内での働きかけで「きつい」と感じる理由を解消できないときは、以下のような人や外部の相談機関を利用してみましょう。
外部で相談するのにおすすめな人・窓口
- 家族や友人など身近な人
- 公的機関の相談窓口(例:ナースのはたらく時間・相談窓口|日本看護協会)
- 転職サイトの担当者
公的な機関は、第三者的な視点から問題の解決策を提案してくれます。
また、本格的に転職を考えていなくても、職場の悩みを聞いてもらうという目的で転職サイトを利用するのもおすすめです。
転職サイトのスタッフは、多くの看護師さんの悩みを聞き、転職を成功に導いた「転職のプロ」であるため、悩みを解決する手段が見つかる可能性は高いでしょう。
おすすめの転職サイトについては、「看護師におすすめの転職サイトを紹介」で詳しくご紹介しています。
STEP6.転職を検討する
これまでにご紹介してきた5つのステップを踏んで、それでも「きつい」と感じる場合は、思い切って転職を検討しましょう。
転職には、職場にきつい理由がある場合と、仕事自体に理由がある場合の両方にメリットがあります。
転職を検討するメリット
- 職場に原因がある場合
→別の職場でこれまでの経験を活かした訪問看護の仕事が続けられる - 仕事内容が原因の場合
→仕事を変えることで「きつい」理由の根本的な解決ができる
ただし、転職先は慎重に考えないと、仕事がきつい理由が解消できずにまた転職を繰り返すことになりかねません。
そこで、次の章では精神科の訪問看護の仕事がきついと感じている人におすすめの転職先をご紹介します。
訪問看護以外で精神科看護師におすすめの転職先

仕事がきついと感じ、その原因・理由を自分では解決できないと考えているならば、転職は非常に有効な問題解決手段になりえます。
ただし、転職は環境に与える変化も大きいために、ただ「きついから」だけではなく、「どんな仕事をしたいのか」まで考えることが大切です。
ここからは、「きつい」と感じる理由別に精神科の訪問看護師さんにおすすめの転職先を紹介します。
精神科の仕事がきついなら「一般科の看護師」
精神科の仕事が「きつい」と感じているなら、まず最初に検討してみるべきなのが、一般科の看護師への転職です。
一般科の看護師への転職をおすすめするのには、以下のような理由があります。
一般科の看護師への転職をおすすめする理由
- 精神科の看護師としての経験・スキルは他の科でも活かしやすい
- 「きつい」原因のひとつである精神疾患を抱えた人のケアから離れられる
看護師への暴力や、部屋・本人の不衛生さなど、仕事を「きつい」と感じる原因・理由は患者の精神疾患によるものが多いです。
一般科に転職すれば、患者の精神疾患を原因とする「きつさ」から解放され、さらにこれまでに培った経験を活かした働き方もしやすいでしょう。
一般科の看護師の求人例
以下は、看護師さんにおすすめの一般病院の求人例です。

- (引用元
- 看護roo!|2022年11月時点)

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一般病院の常勤(2交代)の求人で、4週8休以上の働きやすい求人といえます。
残業は月5時間程度と少なめながら、年収400万円以上も可能なおすすめの案件です。
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訪問看護の仕事がきついなら「精神科の病棟看護師」
訪問看護の仕事がつらい精神科の看護師さんは、精神科の病棟看護師に転職するのもおすすめです。
精神科の病棟看護師をおすすめする理由は、以下のとおりです。
精神科の病棟看護師をおすすめする理由
- 訪問看護のように1人きりで患者と対応することがない
- 何かあったらすぐにヘルプを求められる
精神科の訪問看護で「きつい」と感じる理由には、患者に1人で対応することを求められる訪問看護のスタイルに原因があるものが多いです。
その場合、基本的にグループで対応する精神科病棟看護師に転職すれば、仕事の「きつさ」を大幅に軽減できる可能性が高いでしょう。
精神科の病棟看護師の求人
以下は、神奈川県の精神科の病棟看護師の求人です。

- (引用元
- 看護roo!|2022年11月時点)

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- 看護roo!|2022年11月時点)
精神科の単科病院なので、精神科看護師としての知識・経験が活かしやすい職場といえます。
また、経験3年目で年収430万円以上と高収入を目指せる点も魅力です。
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上記のどちらもきついなら「病院以外の職場」
もし、上記のどちらに転職してもまだ「きつい」と感じられる可能性が高いようなら、病院以外の選択肢も考えてみることをおすすめします。
なぜなら、精神科の訪問看護師は、病院以外の職場の転職においても以下のような「強み」を持っているからです。
精神科の訪問看護師が持つ「強み」
- 臨機応変な対応に強い
- 訪問看護で身に付けた観察力や洞察力がある
- コミュニケーション能力に長けている
心の状態が不安定な患者さんと向き合ってきた経験は、病院以外でも必ず役に立ちます。
病院で仕事を続けることがどうしても「きつい」と感じる場合は、まずはご自身の健康を第一に考え、病院以外の職場を選ぶようにしましょう。
病院以外の求人
以下は、「」に掲載されていた求人情報です。

- (引用元
- マイナビ看護師|2022年11月時点)

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- マイナビ看護師|2022年11月時点)

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【Q&A】精神科の訪問看護のよくある悩みと疑問

最後に、精神科の訪問看護のよくある悩みと疑問について、見ていきましょう。
Q1.精神科の訪問看護の給料ってどう?
回答
平均年収は、370万円〜500万円程度です。
精神科の訪問看護師の給料は、平均年収370万円〜500万円程度です。(参考:訪問看護ステーション コルディアーレ)
看護師の給与を調べる場合は、月収や年収の表記のみを見るのではなく、夜勤手当や賞与を除いた基本給をしっかり調べることが重要です。
なぜなら、看護師は夜勤手当などの各種手当が給与において占める割合が高く、実年収に比して基本給が低いことがよくあるからです。
産休・育休中に貰える手当などの算定は基本給が基準となるので、将来的なことを考えて、転職時は基本給をしっかりチェックするようにしましょう。
Q2.「オンコール」って何?
回答
緊急時に迅速な対応ができるよう待機することです。
「オンコール」とは、訪問看護の現場において病棟看護での「ナースコール」に相当するものです。
訪問看護の患者さんが、どうしても訪問看護の人に来てほしいときに鳴らすコールであり、訪問看護側も待機している状態をいいます。
訪問側の待機体制は施設によってさまざまで、ステーションで待機する場合もあれば、自宅に電話を持ち帰って待機する場合もあります。
オンコールの手当の相場は2,000円程度で、2人体制でサブ担当として配置される場合はその半額の1,000円程度が相場となるでしょう。(参考:訪問看護ステーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業 報告書|全国訪問看護事業協会)
Q3.精神科の訪問看護の1日の流れは?
回答
一般の訪問看護と大きな違いはありません。
以下は、ある精神科の訪問看護師さんの1日の仕事の流れです。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
8:30 | ステーションに出勤 事業所内の情報共有や、各種連絡事項を確認します。 |
9:30 | 訪問(1件目~2件目) バイタルサイン測定や問診をとおして、患者さんの状態を確認します。 |
11:45 | ステーションに戻る 新規の契約面談や事務処理などをおこないます。 |
13:30 | 昼休憩 リラックスできる大切な時間です。 |
14:45 | 訪問(3件目~4件目) 患者さんの話しを聴き、コミュニケーションを取ったり、薬の飲み忘れや体調管理などのケアをおこないます。 |
17:00 | ステーションに戻る 訪問の記録を書いたり、スタッフ同士で情報共有したりします。 |
17:30 | 帰宅 残業などがなければ、そのまま帰宅します。 |
患者さんとコミュニケーションを取ったり、服薬管理をしたりといった業務は一般の訪問看護と大きな違いはありません。
したがって、精神科の訪問看護からほかの訪問看護に転職する場合も、他の科から精神科の訪問看護に転職する場合も、経歴は充分に活かせるでしょう。
まとめ
精神科の訪問看護はきつい理由もたくさんありますが、やりがいや魅力のある仕事でもあります。
精神科の訪問看護がきつい理由は、以下のとおりです。
精神科の訪問看護がきつい理由
- 患者への質問などのコミュニケーションが難しい
- 訪問先の衛生状況が悪い
- 暴力的な患者がいて怖い
- 患者自身や家族からの理解が得られない
- 患者の変化が見えにくいためにやりがいが持てない
- 気候の変化に適応するのが大変
- 想定外の行動への対応力が求められる
- 医師や行政関係者との連携が取れない
一方で、訪問看護には、以下のようなやりがい・魅力もあります。
精神科の訪問看護の魅力・やりがい
- 高い専門性を身につけられる
- 一人ひとりの患者に長く向きあえる
- 自分のプライベートも大切にできる
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「きつい」と感じる原因を冷静に整理し、納得のいく選択ができるといいですね!
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患者さんのアセスメントの際に、話が堂々巡りしたり、必要な情報を得るのが難しかったりと、戸惑うこともあるでしょう。
難しいながらも、そこに看護の面白さややりがいを感じられる人は、精神科に向いていると言えます。