
審査が甘い地方銀行カードローンはある?全国対応のおすすめカードローンもご紹介
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「地方銀行のカードローンは、審査が通りやすい。」
そのようなうわさを耳にしたことがある人もいるかもしれません。
特に、お金が急に必要になった場面では、少しでも借りやすいカードローンを探したくなるものです。
しかし残念ながら、現在「審査が甘い」と断言できる地方銀行カードローンは存在しません。
それでも、諦めるのはまだ早いです。審査の仕組みを正しく理解し、ご自身の状況に合ったカードローンを選べば、審査をクリアできる可能性は十分にあります。
この記事では、まず「なぜ審査が甘いカードローンが存在しないのか」という根本的な理由を説明していきます。
おすすめな地方銀行カードローンもご紹介するため、カードローン選びに困っている人は必見です。
- 地方銀行カードローンでは厳しく審査するよう法律で義務付けられている
- 銀行だけでなく保証会社の審査もクリアする必要がある
- おすすめな地方銀行カードローンを保証会社、申し込み条件、対応エリア、申し込み方法の4つの観点で厳選
※横浜銀行の口座を持っていない場合は、契約までに作成が必要です。

美樹ライティングオフィス 代表
執筆者武藤英次
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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- 【結論】審査が甘い地方銀行カードローンは存在しない
- 金融庁の方針により銀行全体の審査が厳格化された
- 銀行だけでなく保証会社の審査にも通る必要がある
- メガバンクや消費者金融とは異なる独自の審査基準がある
- 地方銀行カードローンの審査は何が違う?大手銀行・消費者金融と徹底比較
- 審査スピード|消費者金融が最も早い傾向
- 審査の柔軟性|地方銀行では取引実績が有利に働くことも
- 在籍確認|電話での確認を回避するなら消費者金融
- おすすめの地方銀行カードローン5選
- 横浜銀行カードローン
- 北海道銀行カードローン「ラピッド」
- スルガ銀行カードローン(リザーブドプラン)
- 愛媛銀行カードローン(ひめぎんクイックカードローン)
- 千葉銀行カードローン(ちばぎんカードローン)
【結論】審査が甘い地方銀行カードローンは存在しない
現在、「審査が甘い」と断言できる地方銀行カードローンは存在しません。そのため「審査なしでOK」「誰でも通る」といったカードローンは期待しないほうがよいでしょう。
その根本的な理由は以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
金融庁の方針により銀行全体の審査が厳格化された
まず知っておくべきなのは、地方銀行を含む日本のすべての銀行カードローン審査が、2017年を境に格段に厳しくなったという点です。
その引き金となったのが、2010年代半ばに社会問題として大きく取り上げられた「銀行による過剰融資」です。
当時、法律の改正で消費者金融からの借入が難しくなり、多くの人々が銀行カードローンに流れました。
その結果、個人の返済能力を超える貸付が増加し、多重債務や自己破産の新たな火種になっているのではないか、という懸念が専門家やメディアから次々と指摘されました。
そのような事態を重く受け止めた金融庁は、銀行業界全体に対して融資審査の厳格化と業務の適正化を強く指導し、結果として以下の2つのような変化が生まれました。
- 審査時に警察庁データベースへの照会を義務付け:反社会的な勢力への融資を防止
- 自主的な上限ルールの設定:借入総額に上限を設ける
警察庁データベースへの紹介が必要になったことで、審査にも時間がかかるようになりました。
また、消費者金融のような貸金業者に適用される「総量規制」と同様のルールを、地方銀行カードローンにおいても基準として考えられるようになったのです。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)
地方銀行カードローンは総量規制の対象外です。ただし、似たような上限ルールを設けているため、利用する際は注意しましょう。
銀行だけでなく保証会社の審査にも通る必要がある
地方銀行カードローンを利用するためには、銀行の審査だけでなく、保証会社の審査もクリアしなければなりません。
保証会社は、銀行カードローン利用者が返済不能になった場合に、利用者に代わって銀行にお金を返す役割(代位弁済)を担っています。
そのため、保証会社も利用者の貸し倒れリスクをきちんと評価する必要があり、銀行とは異なる独自の基準に基づいて審査を行います。
つまり、銀行側の審査をクリアしていたとしても、保証会社の審査に落ちてしまうと借入できないということです。
加えて、大手消費者金融の会社が保証会社となるケースが多いこともポイントになるでしょう。
銀行だけでなく、大手消費者金融での利用履歴やトラブルの有無によって、審査結果が左右される場合もあります。
メガバンクや消費者金融とは異なる独自の審査基準がある
地方銀行カードローンは、メガバンクや消費者金融とは異なる、独自の審査基準を設けています。
中でも注目すべきなのは、利用者と銀行との「取引実績」が審査項目に含まれるという点です。
- その地方銀行の口座を、給与振込先として長年利用している
- 公共料金の引き落としや、住宅ローン、定期預金といった継続的な取引がある
上記のように、良好な取引関係を持つ顧客に対しては、信用情報機関のデータだけでは測れない部分も銀行側が評価できます。
そのため普段から地方銀行を利用している人は、審査においてプラスに働く可能性が高いです。
ただし「審査が甘くなる」という期待は持たないほうが賢明でしょう。
地方銀行カードローンの審査は何が違う?大手銀行・消費者金融と徹底比較
次に、大手銀行カードローンや消費者金融カードローンとの審査の違いについても把握しておきましょう。
カードローンを選ぶ際には、金融機関や業者ごとの審査基準やサービスの違いを正しく知ることが不可欠です。
比較項目 | 地方銀行 | 大手銀行(メガバンク) | 大手消費者金融 |
---|---|---|---|
審査スピード | ![]() 数日~2週間 | ![]() 最短翌営業日以降 | ![]() 最短即日 |
審査の柔軟性 | ![]() 取引実績で有利になることも | ![]() 厳格な基準 | ![]() 独自の審査基準 |
在籍確認 | ![]() 原則、電話確認 | ![]() 原則、電話確認 | ![]() 書類で代替可能 |
「どのカードローンが一番優れているか?」について、一概に結論を出すことはできません。
ご自身が重視する項目によって、最適な選択肢は大きく変わるためです。
それぞれの項目ごとに、どのカードローンにどのような特徴があるか解説していきます。
審査スピード|消費者金融が最も早い傾向
「とにかく急いで現金が必要だ」と、融資までのスピードを最優先するなら、大手消費者金融が最も適しています。
アコムやアイフルといった大手消費者金融なら、最短当日での融資が可能です。
銀行は審査の過程で警察庁のデータベースへ照会することが法律で義務付けられているため、審査には最低でも1営業日は必要です。
一方で、消費者金融には照会義務がありません。長年培ってきた独自の審査システムと膨大なデータを活用し、最短数分で審査結果がわかります。
緊急性の高いシチュエーションにおいて、すぐに審査が終わるのは心強いですね。
審査の柔軟性|地方銀行では取引実績が有利に働くことも
審査の「柔軟性」という観点では、地方銀行と消費者金融がそれぞれ異なる強みを持っています。
地方銀行は、既存顧客との「関係性」を評価に加味してくれます。
給与振込や公共料金の引き落としなどで長年その銀行を利用しているのであれば、審査にプラスに働くかもしれません。
一方で消費者金融も各社ごとに、銀行とは異なる「独自の審査基準」を持っています。
どの消費者金融がどのような審査基準を設定しているかは公開されていませんが、消費者金融ごとに独自の審査が行われます。
しかし大手銀行は、全国で一律の厳格な基準を適用する傾向があり、個別の事情や取引実績が審査に影響を与える度合いは比較的小さいです。
審査の柔軟性という観点で考えれば、消費者金融や地方銀行カードローンのほうが上だと考えられます。
審査が簡単になるわけでは決してありませんが、もし審査をクリアできるか不安な人は、地方銀行カードローンや消費者金融カードローンを選んでみるのもよいでしょう。
在籍確認|電話での確認を回避するなら消費者金融
大手消費者金融のカードローンなら、電話での在籍確認を回避可能です。
アイフルやアコムといった大手消費者金融は、公式サイトでも「原則として、電話による在籍確認は行わない」と明言しています。
代わりに、給与明細書や社員証、会社の健康保険証といった書類を通じて本人確認が行われているのです。
一方、地方銀行カードローンや大手銀行カードローンも、プライバシーに配慮した形で在籍確認の電話をかけてもらえます。
銀行名を名乗らず個人名でかけてくるケースが多いため、必ずしもお金を借りることが周囲にバレるとは限りません。
しかし、職場に電話がかかってくること自体を避けたいと感じる人もいるでしょう。
その場合は、原則電話連絡なしで手続きを進められる消費者金融を選ぶのがおすすめになります。
おすすめの地方銀行カードローン5選
ここからは、数ある地方銀行カードローンの中から、特に「審査に不安を感じている人」でも申し込みを検討しやすいカードローンを6つ厳選して紹介します。
選定基準は次の4つです。
項目 | 内容 |
---|---|
保証会社 | 大手消費者金融が保証を担い、柔軟な審査が期待できる。 |
申し込み条件 | パート、アルバイトなど正社員以外も対象となる。 |
対応エリア | 地方銀行でも、幅広いエリアからの申し込みが可能である。 |
申し込み方法 | 来店や郵送が不要で、オンライン(Web完結)で手続きが完了する。 |
もちろん選びやすさだけでなく、金利や特徴などさまざまな観点でおすすめ地方銀行カードローンをご紹介していきます。
最初に伝えてしまうと、都市銀行などの大手銀行カードローンと比べても、地方銀行カードローンは金利や限度融資額、Web完結キャッシングできるサービス面など遜色はありません。
2024年4月時点での、メガバンクのカードローンは以下のようなスペックになっています。
銀行カードローン | 金利(年率) | 限度額 | 最小約定返済額 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 年1.4%~年14.6% | 最大800万円 | 2,000円※2 |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0%※1 | 最大800万円 | 2,000円 |
三井住友銀行 カードローン | 年1.5%~14.5% | 10万~800万円 | 2,000円 |
※1.返済額は、返済時の借入残高により異なります。表内の返済額は、あくまでも最小の約定返済額となります。
※2.借入利率が年8.1%超の場合
こちらを踏まえて、おすすめの地方銀行カードローンを紹介します。
まずは比較表でチェックしてみましょう。
銀行カードローン | 金利(年率) | 限度額 | 全国対応 | 保証会社 | 特に注目したいメリット |
---|---|---|---|---|---|
横浜銀行カードローン | 年1.5%~14.6%(変動金利) | 10万円~1,000万円(10万円単位) | ![]() (神奈川・東京・群馬の一部) | SMBCコンシューマーファイナンス | 銀行では珍しい最短即日の審査 |
北海道銀行ラピッド | 年1.9%~14.95% | 1万円~800万円 | ![]() | アコム | 口座開設が不要で、提携コンビニATMの利用手数料も無料 |
スルガ銀行リザーブドプラン | 年3.9%~14.9% | 10万~800万円 | ![]() | ダイレクトワン、オリエントコーポレーション | 保証会社が2社体制のため、審査のチャンスが広がる可能性がある |
愛媛銀行ひめぎんクイック | 年4.4%~14.6% | 最大800万円 | ![]() | SMBCコンシューマーファイナンス | 新規Web契約で30日間無利息。提携コンビニATM手数料も月4回まで無料 |
千葉銀行ちばぎんカードローン | 年1.4%~年14.8% | 10万円~800万円 | ![]() (関東の1都4県) | エム・ユー信用保証 | 月々2,000円からの少額返済が可能で、計画的に利用しやすい |
重視したい項目に応じて、ベストなカードローンを選びましょう。それぞれのカードローンについて、詳しく解説していきます。
※自分が返せるだけの金額を借りることが大事です。
横浜銀行カードローン
地方銀行ランキングでは常に上位に位置し、地方銀行の雄ともいえる存在が「横浜銀行」です。
カードローンのスペックでも、借入限度額10万円~1,000万円(10万円単位)、金利は年1.5%~14.6%(変動金利)と、消費者金融に比べ低金利となっています。
また、通常は1営業日~2営業日はかかる審査に関しては「最短即日」としているため、急ぎの人にも便利です。
保証会社はSMBCコンシューマーファイナンス株式会社となります。
※横浜銀行の口座を持っていない場合は、契約までに作成が必要です。
北海道銀行カードローン「ラピッド」
北海道に本店があるものの、カードローンは全国からの申し込みや融資に対応している北海道銀行カードローン「ラピッド」です。
提携ATMの利用手数料が0円のため、北海道銀行のATMが身近になくても気軽に利用できる便利さが魅力です。
また、保証会社がアコムのため、アコムを利用したことがあったり、アコムでの返済などをしっかりと行っていたりする人は審査もスムーズかもしれません。
逆に、アコムもしくはアコムが保証会社の金融業者でトラブルを起こしたことがあると、審査に通過できない可能性が高くなります。
借入金利 | 年1.9%~14.95% |
---|---|
無利息期間 | - |
融資時間 | - |
- 申し込みから契約までWEBで完結!
- 曜日や時間にかかわらずいつでも手数料無料!
- 電話による在籍確認は原則なし!※申込時間により翌日以降になることもあります。
スルガ銀行カードローン(リザーブドプラン)
お住まいの地域に関わらず申し込めるカードローンを探しているなら、静岡県に本店を置くスルガ銀行のカードローンも有力な選択肢です。
申し込み資格は「安定した収入があり継続した取引が見込まれる人」とされており、パートやアルバイトの人も対象です。
手続きもWeb完結に対応しており、来店や郵送が不要で手軽に申し込めるでしょう。
特に注目すべきなのが、保証会社がダイレクトワン株式会社と株式会社オリエントコーポレーションの2社体制であることです。
どちらも大手の消費者金融ではないものの、どちらか一方の審査をクリアすれば融資を受けられる可能性が生まれます。
保証会社の審査を受けなければならない点は変わりませんが、より柔軟な審査を受けられるとも考えられますね。
ただし、金利は年3.9%~14.9%と、今回ご紹介するほかの銀行よりも上限金利がわずかに高めに設定されています。
愛媛銀行カードローン(ひめぎんクイックカードローン)
次に紹介するのは、愛媛県に本店を置きながら全国対応をしている、愛媛銀行の「ひめぎんクイックカードローン」です。
居住地に関係なく申し込めるため、こちらも申し込みの間口が広いですね。
最大の魅力は、大手消費者金融のように「無利息期間」が設けられていること。
Webからの申し込みに限り、30日間は無利息でカードローンを利用できます。
提携コンビニATM手数料も月に4回まで無料になるなど、コスト負担が少なく済みます。
専業主婦やパート・アルバイトの人も申し込みできるため、正社員以外の人にもおすすめです。
しかし現在、新規契約時の即日振込サービスを一時停止していると公式サイトに記載されています。
新規申し込みは受け付けていますが、即日で融資してもらうのは難しいため、急いでお金を借りたい人は注意しましょう。
保証会社は、横浜銀行と同様にSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が担当しています。
千葉銀行カードローン(ちばぎんカードローン)
関東地方にお住まいであれば、千葉県をはじめとした、関東広域をカバーする千葉銀行のカードローンもおすすめです。
千葉銀行カードローンのメリットは「金利の低さ」と「返済のしやすさ」です。
千葉銀行カードローンは金利が年1.4%~年14.8%に設定されています。
消費者金融の上限金利は年18%前後であるため、金利負担がかなり少なく済むでしょう。地方銀行カードローンの中でも比較的低い数値です。
また返済額も月々2,000円~と少額に設定できるため、無理なく計画的に返済しやすいでしょう。
全国の提携ATMやアプリ・インターネットバンキングを活用すれば、24時間いつでも返済可能です。
また手続きもWebで完結します。口座を持っていない人でも「WEB口座開設サービス」を利用できるため、来店不要で口座を開設可能です。
保証会社はエム・ユー信用保証株式会社が担当しています。
この会社は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員であり、アコムが株主でもあるため、審査プロセスにはアコムのノウハウが強く反映されていると考えられます。
申し込み可能エリアは関東圏に限定されるため、全国対応はしていない点に注意しましょう。
お住まいの地域にある地方銀行もチェックしよう
ここまで紹介してきた地方銀行カードローン以外にも、ご自身が住んでいる地域の地方銀行も見逃せない選択肢です。
前述の通り、メインバンクとして地方銀行を利用しているのであれば、審査時に有利になる可能性があります。
全国の各地域ごとに、地方銀行一覧をまとめました。お住いの地域にどのような地方銀行があるかチェックしてみましょう。
北海道 | 北海道銀行 |
---|---|
東北 |
|
関東 | |
甲信越・北陸 |
|
東海 |
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近畿 |
|
中国 |
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四国 |
|
九州・沖縄 |
|
地方銀行カードローンの審査に通りやすくなる5つのコツ
地方銀行カードローンにおいても「これをすれば必ず審査をクリアできる!」という対策方法はないものの、審査に落ちてしまう要因を少しでも減らしておくことが大切です。
申し込みの前にぜひ知っておきたい、誰でも実践できる5つのコツを紹介します。
大切なのは、銀行に対し「計画的に利用してくれそう」「きちんと返済する能力がありそう」と判断してもらえるよう準備することです。
借入希望額は必要最低限に抑える
申し込みフォームに入力する「借入希望額」は、審査の結果に大きく影響する重要な項目です。
「せっかくなら少し多めに」と考えたくなる人もいらっしゃるかもしれませんが、本当に必要な最低限の金額に絞りましょう。
希望額が低いほうが審査に有利な理由は非常にシンプルで、融資を行う金融機関にとっては、貸付額が少ないほど「貸し倒れ(返済されなくなる)リスク」が減るからです。
収入に対し、あまりに大きな金額を希望すると、審査担当者に「この人は返済計画をきちんと立てていないのか」「資金繰りに非常に困っているのではないか」という印象を与えてしまいます。
そのため、審査で不利になりやすいです。
また借入額が少ないほど、支払う利息も少なく済み、返済費用の総額を抑えられます。
申し込む前に、何にいくら必要なのかを具体的に計算した上で、無理なく返済できる金額を見極めるのが大切です。
申し込み先は1社に絞り複数社に同時に申込まない
審査に不安を感じていると「数を打てば当たるかもしれない」という気持ちから、複数のカードローンに同時に申し込みたくなるかもしれません。
しかし、一度に複数社に申し込むのは避けましょう。
その理由は「申し込みブラック」と呼ばれる状態に陥ってしまうリスクがあるからです。
カードローンに申し込んだという情報は「信用情報機関」という機関に6か月間記録されます。
カードローンの審査時にはその情報がチェックされるため、短期間に多数の申し込み履歴が並んでいると「この人は相当お金に困っているようだ」とネガティブに評価されてしまうのです。
その結果、本来であれば通過できたはずの審査にも落ちてしまうかもしれません。
必ず1社ずつ申し込み、もし1社目の審査に落ちてしまったとしても6か月間は期間を空けてから、再度申し込むのがベストです。
申し込み情報は正確に記載し虚偽申告をしない
申し込みフォームに入力する年収、勤務先、他社からの借入状況といった情報は、決してミスをしないよう正確に記入しましょう。
意図しない単純な入力ミスであっても、本人確認書類の確認や在籍確認の段階で食い違いが発覚すれば、確認のために手続きが中断され余計な時間がかかってしまいます。
また審査をクリアしやすくするために、嘘の年収や勤務先を申告するのは必ず避けてください。虚偽申告は、最も重大な契約違反行為です。
嘘をついても詳細な調査によって結局バレてしまうため、むしろ審査に落ちてしまうリスクを一気に高めてしまいます。
自分の信用情報を確認しておく
「過去にクレジットカードの支払いを延滞してしまったことがある」
「携帯電話料金の支払いが遅れた記憶がある」
といった金融トラブルを過去に起こしたことがある人は、カードローンに申し込む前にご自身の「信用情報」を確認しておくことを強くおすすめします。
審査通過率を直接的に上げるものではありませんが、審査に落ちて半年間カードローンに申し込めなくなるリスクを減らせます。事前に問題点を発見できれば、無駄な申込も避けられるでしょう。
信用情報機関には3つの種類があり、簡単な手続きで開示請求が可能です。
信用情報機関名 | 主な加盟機関 | 開示請求にかかる費用 |
---|---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | クレジットカード会社、信販会社、携帯電話会社など | インターネット:500円 郵送:1,500円 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融会社、信販会社など | スマホアプリ:1,000円 郵送:1,000円 |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行、信用金庫、信用組合など | インターネット:1,000円 郵送:1,124円~1,200円(本人開示・申告手続利用券の購入場所による) |
どの機関に情報を請求すればよいか迷ったときは、以下を目安にしてください。
- クレジットカードや携帯電話の分割払いの履歴を確認したい場合 →CIC
- 消費者金融からの借入履歴を確認したい場合 →JICC
- 銀行のローン(住宅ローンなどを含む)の履歴を確認したい場合 →KSC
地方銀行カードローンの場合、銀行による審査ではKSC、保証会社の審査ではJICCの情報が特に重視されると考えられるため、その両方を確認しておくのがおすすめです。
各銀行の診断を活用する
申し込みの手続きを始める前に、公式サイトのツールで一度結果をチェックしておくのもよいでしょう。
本審査に進む前に、ご自身が銀行の申し込み条件を満たしているかどうかの目安を知る上で非常に便利です。
多くの地方銀行では、公式サイトに「借入診断」や「かんたん診断」といったツールを用意しています。
年齢、年収、他社からの借入状況などを数項目入力するだけで、借入が可能かどうかを簡易的に判定してくれます。
ただし、診断で「融資可能」と表示されたからといって、実際に審査を通過できるとは限りません。
あくまで入力された情報のみに基づく簡易的な判定であり、本審査の基準とは異なるからです。
むしろ「申し込み前のセルフチェック」と捉えるのが正しい活用法です。
もし診断で引っかかってしまったら、その要因を考え、借入する前に改善しておきましょう。
地方銀行カードローンを利用するメリット・デメリット
地方銀行カードローンがご自身にとってベストなのか考えてるために、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
地方銀行カードローンを使うべきかどうかは、利用者のライフスタイルや何を重視するかによって大きく異なります。
それぞれのメリット・デメリットについて、より詳しく解説していきます。
地方銀行カードローンの3つのメリット
地方銀行カードローンで特に注目すべきメリットは次の3つです。
- 消費者金融よりも上限金利が低い傾向がある
- 地域に密集した店舗&ATMネットワークを活用できる
- 銀行との取引内容によって審査で有利になる可能性がある
審査だけでなく、金利も注目ポイント。消費者金融よりも金利が低めであるため、返済総額を抑えられます。
また対象エリア内であれば、地方銀行ATMはさまざまな場所に豊富に設置されており、借入や返済時に困ることはないでしょう。
加えて「審査の柔軟性」も地方銀行カードローンならではのメリットです。
申し込むまでの取引実績が審査にもある程度反映されるため、日常的に利用している地方銀行がある人にもおすすめです。
地方銀行カードローンの2つのデメリット
一方で、地域密着型であるからこそのデメリットも存在します。
- 営業エリア外では提携ATM数が大手銀行に劣る場合がある
- 転居すると追加借入ができなくなるリスクがある
地方銀行カードローンは、営業範囲が限られてしまいます。
そのため営業エリアの外に出ると、地方銀行カードローンのATM数も大きく減ってしまうのです。
また引っ越してしまうと、追加の借入ができなくなる可能性があります。
利用条件として「営業エリア内に居住または勤務していること」と定めている消費者金融も多いため、営業エリア外に出てしまうと追加借入が難しくなるかもしれません。
そのため引っ越しをする際は、銀行の担当者に確認してみましょう。
地方銀行カードローンがおすすめの人
これまでのメリット・デメリットを踏まえると、地方銀行カードローンがおすすめな人の特徴は以下の3つです。
上記に当てはまる人は、地方銀行カードローンの利用を前向きに検討してみましょう。
また手続きや申し込み条件の面だけでなく、金利の低さを重視する人にも地方銀行カードローンがおすすめです。
地方銀行の重点営業エリア内に居住または勤務している人
地方銀行は、地域に根ざした営業が基本です。
全国から申し込みを受け付ける地方銀行も一部ありますが、基本的には営業エリア内に居住、もしくは勤務先があることが必要です。
営業エリア内でも、店舗が特に密集している地域は、その地方銀行のATMが多く設置されているなど、ほかの銀行と比べて利便性が高くなります。
申し込みを検討している銀行にすでに口座を持っている人
銀行カードローンの中には、その銀行の預金口座がなくても利用できるカードローンがあります。
しかし多くの場合、預金口座の開設がカードローンの利用条件です。
預金口座を持っていない場合には、預金口座の開設手続きのために平日の開店時間内に来店する必要があったり、口座開設に時間がかかったりして、カードローンの利用が遅くなってしまうこともあります。
これは、都市銀行でも地方銀行でも変わりません。
すでに所有している地方銀行の普通預金口座があるなら、その銀行のカードローンの利用を最優先に考えるのがいいでしょう。
融資まで数日~2週間程度は待てる人
地方銀行のカードローンは、審査スピードに大きなバラツキがあります。
大手保証会社が保証業務を担当している場合には、最短で翌営業日、長くても4日程度で利用可能です。
しかし銀行の子会社などが保証を担当している場合には、融資実行まで1か月程度かかることもあります。
比較的に時間の余裕のある人におすすめといえるでしょう。
どうしても即日融資でお金が借りたい方は、「即日融資可能なおすすめカードローン5選!審査は甘い?選び方も解説」をぜひ参考にしてください。
審査不要なカードローンは存在しないため注意
簡単な借入方法を探す中で「審査不要」「誰でもOK」「ブラックでも可」といった甘い言葉をインターネットなどで目にするかもしれません。
しかし、そのようなカードローンには決して手を出してはいけません。
まず大前提として、登録を受けた正規の金融機関がお金を貸し出す際には、必ず審査をしなければならないと法律で定められています。
したがって「審査不要」を謳っている業者は、正規の登録を受けていない違法な金融業者、つまり闇金である可能性も高いです。
闇金からお金を借りてしまうと、深刻な被害に遭うリスクが一気に高くなってしまいます。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 「トイチ(10日で1割)」や「トサン(10日で3割)」といった法外な高金利の請求
- 悪質で違法な取り立て(脅迫電話など)
- 個人情報の悪用
どんなにお金に困っていても、闇金を利用すれば大きな代償を支払うことになりかねません。
社会的信用や大切な人間関係まで、すべてを失うリスクがあります。決して利用しないように気をつけましょう。
まとめ
「審査が甘い」と断言できる地方銀行カードローンは、残念ながら存在しません。
しかし、対策を取ることも可能です。審査に不安を感じてしまうかもしれませんが、まずは以下のような対策を実践し不安を解消してみましょう。
- 借入希望額は必要最低限に抑える
- 申し込み先は1社に絞り複数社に同時に申込まない
- 申し込み情報は正確に記載し虚偽申告をしない
- 自分の信用情報を確認しておく
- 各銀行の診断を活用する
上記のような準備をしっかり行ってから、地方銀行カードローンに申し込むのが大切です。
つい審査の甘いカードローンを探してしまいがちですが、正しく利用するためには審査が不可欠です。
「審査不要なカードローン」は存在しないため、甘い言葉には騙されないようにしましょう。
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- ※プロミス:※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
- ※アコム:※審査時間・融資時間:申込時間や審査により希望に添えない場合があります。
- ※アイフル:※申込の状況によっては、希望に沿えない場合があります。