エンジニアの種類20種を解説!仕事内容と適性・年収や将来性まとめ
最終更新日:
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ITエンジニアの種類
- 開発エンジニア(システムエンジニア):システムやソフトウェアを設計・開発
- 開発エンジニア(Webエンジニア):WebサイトやWebアプリの設計・開発
- インフラエンジニア:システムを動かす基盤を構築
- 上流工程担当エンジニア:経営層との交渉やプロジェクト管理など上流工程を担当
- その他のエンジニア:上記以外のエンジニア
「ITエンジニア」と一言でいってもたくさんの種類があります。
ITエンジニアになりたい方、転職したいと考えている方は、次のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
「ITエンジニアってどんな種類があるの?」
「おすすめのエンジニアはどれ?」
「自分に適性があるのはどのエンジニア?」
本記事では、ITエンジニア20種類の適性、仕事内容、平均年収、将来性をまとめて紹介します。
未経験からのなりやすさも解説するので、未経験からエンジニアを目指す方もぜひ参考にしてください。
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- (引用元
- ワークポート)
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現役エンジニア
監修者守田典男さん
2001年にSierに就職。金融系、在庫管理、生産管理などさまざまな分野のシステム開発プロジェクトに参画。インフラエンジニアとして20年の経験を持つ。得意分野はデータベース技術。
国家試験である情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、応用情報技術者)、AWS認定試験(クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト アソシエイト、AWS Certified Database - Specialty)に合格。特定社会保険労務士・元 労働局職員 / 社会保険労務士法人岡佳伸事務所
監修者岡 佳伸さん
大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後に、厚生労働省管轄下 労働局の職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。
現在は特定社会保険労務士(社会保険労務士法人岡佳伸事務所 代表)・キャリアコンサルタント・1級ファイナンシャル・プランニング技能士として活躍中。
各種実務講演会講師および社会保険・労務関連記事執筆・監修、TV出演、新聞記事取材などの実績多数。
▼セミナー・講演・研修実績
東京商工会議所主催「トラブルにならない採用・問題社員・雇用調整対策セミナー」
東京商工会議所主催「令和4年度改正点を反映!雇用関係助成金セミナー」
公益社団法人東京ビルメンテナンス協会主催「「副業・兼業の最新ガイドラインとトラブル事例」
▼取材・メディア掲載
日経新聞、読売新聞、女性セブン等に取材記事掲載。
NHK「あさイチ」2020年12月21日、2021年3月10日にTVスタジオ出演。報道内容の監修も実施。
▼労務に関する解説DVD
正社員・無期転換をどうする?キャリアアップ助成金と65歳超雇用推進助成金の申請実務
よくある質問・疑問にお答えします! 雇用調整助成金実務解説Q&A
すぐにわかる 両立支援等助成金の申請の仕方と実務上の留意点
新型コロナウイルス感染症対応 休業支援金・給付金実務解説Q&A
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ITエンジニアの種類・タイプを5つに分類
社労士 岡さん
一口にエンジニアと言ってもな職種や種類があります。
その種類に応じて、必要な職歴、経歴、知識、技術、技能、資格もさまざまです。
また、特定の種類のエンジニアであっても、他の種類のエンジニア業務を含んでいることも多いです。
転職の際には、どのような業務で、どのような種類のエンジニアを探しているかを把握する必要があります。
ITエンジニアの求人情報を見てみると、「インフラエンジニア」「プログラマー」「クラウドエンジニア」など、様々なエンジニアの名称が記載されています。
未経験者からしてみれば、どのような仕事をするのかイメージしづらいでしょう。
ITエンジニアは、仕事内容により大きく5つに分類できます。
仕事内容によるITエンジニアの分類
- 開発エンジニア(システムエンジニア):システムやソフトウェアを設計・開発
- 開発エンジニア(Webエンジニア):WebサイトやWebアプリの設計・開発
- インフラエンジニア:システムを動かす基盤を構築
- 上流工程担当エンジニア:経営層との交渉やプロジェクト管理など上流工程を担当
- その他のエンジニア:上記以外のエンジニア
以降では、分類ごとに20種類の職種について解説していきます。
守田さん
ITエンジニアは、職種によって仕事内容や必要なスキル、その後のキャリアパスが異なります。
そのため、自分が目指すエンジニア像にあった職種を選択することが大切です。
また、なかには「経験がないとなれない職種」もあるので、未経験から転職を目指している場合は注意しましょう。
開発エンジニア(システムエンジニア)の種類一覧
ITエンジニアとして多くの人がイメージしているのが、システム系のエンジニア(システムエンジニア)でしょう。
システムエンジニアは主に「システムやソフトウェアを設計・開発するエンジニア」です。
ただし、厳密にはシステムエンジニアは担当する作業や開発する対象によって、複数の職種があります。
さらに、プログラミング言語を用いて開発をメインに行うエンジニアを「プログラマー」とも呼びます。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
システムエンジニア | システムの要件定義・設計・開発 | 551万円 | 業務知識・設計スキル |
アプリケーションエンジニア | ソフトウェアの要件定義・設計・開発 | 450.5万円 | 業務知識・設計スキル |
プログラマー | システム、ソフトウェアの開発 | 416万円 | プログラミングスキル |
エンベデッドエンジニア (組込みエンジニア) | 組込みソフトウェアの設計・開発 | 509.6万円 | 組込みの知識・プログラミングスキル |
守田さん
未経験からITエンジニアに転職する場合は、まずプログラマーを目指すことをおすすめします。
プログラマーを経験して身につくスキルや経験は、開発エンジニア全般やインフラエンジニアなど多くの職種に活かせるためです。
また、プログラミングスキルは書籍やサイトで学べるため、未経験からでも知識を身につけやすいです。
ここからは、それぞれのシステムエンジニア(開発エンジニア)の違いを見ていきましょう。
システムエンジニア(SE)
適性
顧客と会話する機会が多いので、コミュニケーション能力が高い人に向いています。
上流工程を担当するSEは、ある程度開発経験がないとできないので未経験からは少し難しい職種です。
システムエンジニアの略称は「SE」。
クライアント先のシステム導入にあたり、システム設計を主に行うエンジニアです。
就職先によっては、要件定義や設計だけではなく実際にシステム構築を行うこともあり、業務範囲が広いのが特徴です。
顧客にとって最適なシステムを形にするSEは常に需要があり、将来性があります。
システムエンジニアとして企業に就職しようとしている人は、就職前に仕事内容をきちんと確認してから入社するようにしましょう。
システムエンジニア(SE)の求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されてい未経験可のシステムエンジニア(SE)の求人です。
社会人経験があり、スクールなどでエンジニアに関する勉強をしている方なら誰でも応募できます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのシステムエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
アプリケーションエンジニア
適性
自分の作ったアプリで人に喜んでもらいたいと思う人に向いています。
要件定義、設計がメイン業務なので、開発経験がないと難しいです。
未経験から目指す場合は、独自にアプリを作って転職活動、就職活動時にアピールするのがおすすめです。
おすすめの資格:基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、アプリケーション技術者認定試験(Androidアプリを開発する場合)
アプリケーションエンジニアは、ゲームやスマホアプリなどのソフトウェアの設計を行います。
略称は「AE」、アプリ開発エンジニアとも呼ばれます。
SEとの違いは、設計・開発する対象がシステムか、アプリケーションかという点です。
業務システムでもパッケージソフトウェアを扱う場合もあり、よくSEと同じ意味で使われます。
SEと同様に需要が高く、将来性のある職種です。
クライアントエンジニアとは?
クライアントエンジニアは、アプリのなかでも「スマホ向けゲームの開発」を行うエンジニアです。
なお開発のほか、リリース後の運用・保守も担うのが一般的です。
ゲームアプリに携わりたい場合は、クライアントエンジニアの求人を探すことも検討してみてはいかがでしょうか。
プログラマー
適性
コードを書いてシステムを作る花形の業務で、黙々と作業をしたい人に向いています。
未経験からでも募集が多い職種なので、初めてIT業界に転職する方におすすめです。
おすすめの資格:基本情報技術者試験、プログラミング言語の認定資格(Oracle認定Javaプログラマ、Pythonエンジニア認定試験など)
プログラマーは、システムエンジニアやアプリケーションエンジニアが作成した仕様書に基づき、実際に開発を行うエンジニアです。
SEやAEがプログラマーを兼任する場合もあります。
プログラマーは開発(プログラミング)専門のエンジニアです。
開発するものは業務システムやアプリケーションなど様々あり、使用するプログラミング言語も異なります。
扱えるプログラミング言語によって、年収や将来性も変わってきます。
以下にプログラミング別の用途と習熟難易度をまとめたので、言語選びの参考にしてください。
プログラミング言語 | 用途 | 習熟難易度 |
---|---|---|
HTML/CSS | Webサイト制作 | やさしい |
PHP | Webシステム(バックエンド) | 普通 |
JavaScript | Webシステム(フロントエンド)、ゲーム開発 | 普通 |
Ruby | Webシステム(バックエンド) | 普通 |
Python | AI開発、ディープラーニング | 普通 |
Swift | iOSアプリ開発 | 普通 |
Java | システム開発、組込み開発、Androidアプリ開発 | 高い |
C | OS、システム開発、組込み開発 | 高い |
C++ | システム開発 | 高い |
C# | システム開発、Unityゲーム開発 | 高い |
おすすめのプログラミング言語
- 業務システムを開発したい場合
⇒ Java、C - Webシステムを開発をしたい場合
⇒ HTML/CSS、JavaScript
また、ニーズが高く将来性に期待できる言語を習得したい場合はPythonがおすすめです。
プログラミングスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」には、Pythonを学べるコースがあるのでぜひチェックしてみてください。
プログラマーの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていた未経験可のプログラマーの求人です。
大学や専門学校、プログラミングスクールなどでの学習経験があれば、応募可能です。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのプログラマーの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)
適性
エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)とは、電子機器に組み込まれたコンピューターを制御するソフトウェアの設計や開発を主な仕事としているエンジニアです。
開発するソフトウェアは、自動車や家電製品、制御ロボットなどに組み込まれています。
具体的には「ボタンを押したら電源が付く」「別のボタンを押したらこのような動作をするように処理する」といった制御を行うソフトウェアを作ります。
PCやサーバーとは異なり汎用性がなく、限られたリソース内でソフトウェアを作る必要があるため、開発の難易度は非常に高いです。
あらゆる家電がインターネットに繋がる「IoT」の発展により、エンベデッドエンジニアの需要は高く、将来性に期待ができる職種です。
動画でわかりやすく!
こちらの動画は、「組込みシステム技術業界」が公開している組み込みシステムの説明動画です。
どんなところに組み込みシステムが使われているか、わかりやすく解説されています。
組み込みエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていたソフトウェアエンジニアの求人です。
現在エンジニアではなくても、情報系を専攻してソフトウェアについて学んだ人なら応募することができます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんの組み込みエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
開発エンジニア(Webエンジニア)の種類一覧
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリの設計や開発を行うエンジニアのことを指します。
PCやスマホにインストールするアプリとは異なり、インターネットにアクセスするだけで使えるWebサイトやWebアプリは近年急速に普及しています。
「YouTube」や「Gmail」などがWebアプリの代表例であり、これらのサービスの設計や開発を行うWebエンジニアは今後さらに需要が増えていくでしょう。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
フロントエンドエンジニア | ユーザーが操作する画面の設計・開発 | 561万円 | HTML/CSS/JavaScript |
バックエンドエンジニア | ユーザーの操作に応じた処理を設計・開発 | 300万~600万円 | Java/PHP/Rubyなど |
では、2種類のWebエンジニアの違いを見ていきましょう。
フロントエンドエンジニア
適性
Webサイトの見える部分を担当するので、デザインが好きな人に向いています。
フロントエンドエンジニアの使用する言語は習得難易度がそこまで高くないので、未経験の方でもおすすめできる職種です。
おすすめの資格:HTML5プロフェッショナル認定試験
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの表側(見える部分)の設計や構築を行うことが主な仕事です。
Webデザイナーが作成したデザインをもとに、HTML/CSSやJavaScript、PHPといったプログラミング言語を駆使して構築をしていきます。
HTMLでのコーディングに特化したエンジニアは、「マークアップエンジニア」とも呼ばれます。
仕事が目に見える形で全世界に発信されるというやりがいがあり、人気の職種です。
Webサイトの需要がなくなることは考えにくく、今後も将来性のある職種と言えます。
オシャレなデザインに触れる機会が多いため、数あるITエンジニアの種類の中でも華やかな部類です。
職場環境も自由なところが多く、他のエンジニア職種に比べて女性の比率が高いという特徴もあります。
フロントエンドエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていたフロントエンドエンジニアの求人です。
HTMLやCSS、JavaScript、 PHP。その他各種フレームワーク・CMSのスキルが求められます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのフロントエンドエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
バックエンドエンジニア
適性
Webサイトの見えない部分(裏側)のロジックを担当するので、物事を仕組み立てて考えることができる人に向いています。
扱うプログラミング言語の習得難易度は高いですが、未経験の方でもおすすめできる職種です。
おすすめの資格:PHP技術者認定初級試験
バックエンドエンジニアは画面でユーザーが操作した内容に応じた処理、つまり「ユーザーが見えない部分」の設計や構築を行うのが仕事です。
たとえば、キーワードを入力し検索ボタンを押すと、検索結果が表示されます。
このときの「データベースからキーワードに該当するデータを検索→結果を表示する処理」の部分を開発するのがバックエンドエンジニアです。
この処理の開発には、JavaやPHP、Rubyといったフロントエンドとは異なるプログラミング言語を使用します。
フロントエンドエンジニアに対して、ユーザーからは見えない部分を作るので地味に感じられるかもしれません。
しかし、WebサイトやWebアプリケーションでは必須の部分であり、非常に重要な役割を担っています。
AWSのような開発プラットフォームの登場により、一部のバックエンドエンジニアの需要が低くなっていることから、フロントエンドエンジニアに比べると将来性が低いですが、まだまだ需要のある職種です。
バックエンドエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていた実務未経験歓迎のバックエンドエンジニアの求人です。
プログラミング関連のスクールを卒業している方なら、応募することができます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのバックエンドエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Webエンジニアを目指したい場合は……
未経験からWebエンジニアを目指したい場合は、プログラミングスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」を受講するのがおすすめです。
- (引用元
- テックアカデミー)
「TechAcademy」には、フロンドエンドコース・Ruby on Railsコース・Javaコース・PHP/Laravelコースなど多彩なコースがあるので、ぜひチェックしてみてください。
テックアカデミー|基本情報
運営会社 | キラメックス株式会社 |
---|---|
受講形態 | オンラインのみ |
対象地域 | 全国どこでも |
年齢制限 | なし ※エンジニア転職保証コースは32歳以下に限り転職を保証 |
受講料(税込) | 174,900円(税込)〜 ※12週間Liteプラン139,700円(税込)~もご用意 |
学べる言語 | PHP・Java・Ruby・HTML5/CSS3・SQL・JavaScript・Python・Swift・Kotlin・Unity・C#・Scala |
勉強時間の目安 | 週20~25時間(8週間コースの場合) |
(最終更新:23年9月時点)
インフラエンジニアの種類一覧
インフラとは「基盤」という意味で、ソフトウェアやシステムが動作する基盤を設計・構築・運用保守するエンジニアがインフラエンジニアです。
IT業界でのインフラは、ネットワークやサーバー、データベースなどを指します。
なお、インフラエンジニアにもさまざまな種類があり、「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」など各分野に対応したエンジニアに分かれます。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
サーバーエンジニア | サーバー、仮想環境の設計・構築・運用保守 | 466.7万円 | サーバーに関する知識・スキル |
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計・構築・運用保守 | 460.6万円 | ネットワークに関する知識・スキル |
データベースエンジニア | データベースの設計・構築・運用保守 | 489.1万円 | データベースに関する知識・スキル |
セキュリティエンジニア | セキュリティ管理システムの設計・構築・運用保守 | 489.1万円 | セキュリティに関する知識・スキル |
クラウドエンジニア | クラウドサービスを使ったインフラの設計・構築・運用保守 | 576万円 | クラウドに関する知識・スキル |
インフラエンジニアはそれぞれの分野に特化したエンジニアに分かれ、「ITスペシャリスト」とも呼ばれます。
では、それぞれのインフラエンジニアの違いを見ていきましょう。
サーバーエンジニア
適性
文字通り、サーバー関連を主な仕事とするエンジニアのことを指します。
サーバーはITインフラ基盤の要であり、さまざまな種類のものがあります。
サーバーの種類例
- メールを送受信するためのメールサーバー
- Webサイトを表示するためのWebサーバー
- ファイルの送受信を行うためのFTPサーバー
- アカウント認証をおこなうための認証サーバー
こうしたサーバーの設計や構築は、サーバーエンジニアが行っています。
たとえばWebサイトが見えなくなると、「サーバーがダウンした」「サーバーが落ちた」などと言われますが、サーバーの復旧もサーバーエンジニアの仕事です。
また最近では、1つのサーバーに複数の仮想環境を構築する仮想化技術も広まっています。
仮想化技術や新しい開発プラットフォームの広まりにより、サーバーエンジニアは将来性のある職種です。
サーバーエンジニアを目指すなら、サーバーに関する知識、スキルが必要なので、Linux OSの知識やシェルスクリプトのスキルを身につけておくとよいでしょう。
サーバーエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていた未経験可のサーバーエンジニアの求人です。
スクールに通っている方など、サーバーエンジニアに関する勉強をした経験があれば応募できます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのサーバーエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ネットワークエンジニア
適性
ネットワーク関連を主な仕事とするエンジニアです。
システム全体のネットワークの設計や、ルータやロードバランサー、スイッチといったネットワーク専用機器の設定を行います。
私たちが普段使っているインターネットや通信機器が利用できるのは、ネットワークが機能しているからです。
こうしたネットワークを構築、運用するのがネットワークエンジニアの仕事です。
最近では、Wifiや無線LANの普及により、様々なものをインターネットに接続する「IoT」が増えています。
それらを接続するためにはネットワークの知識やスキルが不可欠であるため、今後も需要が拡大することが見込まれています。
ネットワークエンジニアを目指すなら、ネットワークに関する知識、スキルが必要です。
特に、ネットワーク機器で世界一のシェアを誇るCisco社製スイッチやルーターが扱えると、転職に有利です。
ネットワークエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていた未経験可のネットワークエンジニアの求人です。
スクールに通っている方など、ネットワークエンジニアに関する勉強をした経験があれば応募できます。
- (引用
- ワークポート|2023年5月時点)
ワークポートでは他にもたくさんのネットワークエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
データベースエンジニア
適性
さまざまなデータベースソフトウェアを扱うため覚えるべき情報が多く、知的好奇心が高い人に向いています。
未経験からの募集は少ないので、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアで経験を積んでから転職するのがおすすめです。
おすすめの資格:ORACLE MASTER、データベーススペシャリスト試験
データベースエンジニアは、データを保存、また保存されているデータを取り出すシステム「データベース」を設計構築、運用保守するエンジニアです。
例えばAmazonなどのショッピングサイトにアクセスすると、たくさんの商品が閲覧できます。
これらの商品データは、データベースで管理されています。
多くのシステムでデータベースは必須であるため、データベースエンジニアはシステムの心臓部を守る重要な役割を担っているのです。
特に、近年流行している「ビックデータ」の活用との関連性が高く、データベースエンジニアは将来性があります。
データベースエンジニアを目指すなら、データベースに関する知識、スキルが必要です。
特に、高いシェアを誇るOracle Databaseに関する知識や、データベース操作言語であるSQLを習得するとよいでしょう。
データベースエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「ワークポート」に掲載されていた未経験可のデータベースエンジニアの求人です。
社会人経験1年以上あり、エンジニアとしてのキャリア形成に興味のある方なら応募できます。
- (引用
- ワークポート|2022年7月時点)
データベースエンジニアの未経験可の求人は少ないため、探す場合はワークポートに相談して非公開求人なども紹介してもらうことをおすすめします。
セキュリティエンジニア
適性
企業の大切なセキュリティを守る職種で、責任感の強い人が向いています。
高度なITスキルを求められるので、未経験からセキュリティエンジニアになるのは難しいです。
なりたい場合は、他のインフラ系エンジニアを経験してから挑戦しましょう。
おすすめの資格:情報処理安全確保支援士試験
セキュリティエンジニアは、その名の通りセキュリティ関連を主な仕事としているエンジニアです。
企業がもつ重要な情報を守り、セキュリティの脅威からシステムを守るのが主な仕事です。
セキュリティの脅威とは、以下のようなものが挙げられます。
セキュリティの脅威
- 顧客の個人情報や企業内で扱う機密情報の漏洩
- セキュリティの脆弱性をついたサイバー攻撃による、システム停止
- コンピュータウィルスの感染
もしこれらの脅威が企業で起こってしまうと、多大な損失、信用失墜につながります。
そのため、企業はセキュリティに対して高い関心をもっています。
セキュリティ関連の専門家であるセキュリティエンジニアは需要が高く、将来性のある職種です。
セキュリティエンジニアを目指すなら、セキュリティに関する知識、スキルが必要です。
ネットワーク関連だけでなく、情報セキュリティマネジメントについての知識を身につけましょう。
セキュリティエンジニアの求人例
以下は転職エージェント「レバテックキャリア」に掲載されていたセキュリティエンジニアの求人です。
未経験者〜経験者まで応募可能で、未経験の場合はネットワーク・サーバ運用、保守経験2年以上が条件になっています。
「レバテックキャリア」では他にもたくさんのサーバーエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
クラウドエンジニア
適性
近年のトレンドとなるクラウド分野を担当するので、最新技術を学ぶのが得意な人に向いています。
ただし未経験からの募集が少ないので、他のインフラ系エンジニアからステップアップして転職を目指すのがおすすめです。
おすすめの資格: AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
クラウド上でサービス展開できるよう、そのネットワークの構築や保守監視、サーバーの構築などを主な仕事内容としています。
それまで企業がサービスを展開するには、自前でサーバーやネットワークを構築する必要がありました。
最近では、クラウドサービス内で構築したサーバーやネットワークを利用して、サービスを展開する企業が増えてきています。
そのようなクラウドサービス内でサーバーやネットワークを構築するエンジニアが、クラウドエンジニアです。
クラウド技術が急速に発展している現代において、インフラ系のエンジニアの中で最も将来性があると言えるでしょう。
なお、クラウドエンジニアを目指すなら、クラウドサービスに関する知識、スキルが必要です。
最も有名なクラウドサービスはAmazonが提供する「AWS」であり、AWSはクラウドのシェア率の全体で30%を占めています。
AWSについて深い知識やスキルを得ておくと、転職に大変有利です。
クラウドエンジニアの求人例
以下は大手転職エージェント「doda」に掲載されていたクラウドエンジニアの求人です。
クラウド未経験でも、サーバ関連の業務経験があれば応募することができます。
- (引用
- doda|2022年7月時点※2023年12月時点掲載終了)
dodaでは他にもたくさんのクラウドエンジニアの求人を扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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上流工程を担当するエンジニアの種類一覧
ここまで紹介してきた開発エンジニアやインフラエンジニアは、システムを作る技術職です。
一方で、コミュニケーションやプロジェクト管理をメインとする職種も存在します。
これらの職種は主に上流工程を担当し、最終的なITエンジニアのキャリアパスとしてあげられるケースが多いです。
その分、平均年収、求められるスキルともにITエンジニアの中ではトップクラスです。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
ITコンサルタント | 経営課題に対してITを用いた解決策を立案 | 647万円 | 業務知識 シニア層との顧客折衝 プレゼンテーション能力 |
プロジェクトマネージャー | 開発プロジェクト全体の管理し、プロジェクトを成功に導く | 656万円 | マネジメントスキル コミュニケーションスキル |
守田さん
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーは、5年程度の開発業務経験を積んでから目指すことをおすすめします。
できれば、設計から構築、運用まで一通りの開発工程を経験するのが望ましいです。
ここからは、上流工程を担当するエンジニアの違いを見ていきましょう。
ITコンサルタント
適性
課題解決力が高い人に向いています。
しかし高度な専門知識・スキルが求められるので、未経験から転職するのは難しいです。
コンサルの経験や開発者としての経験を積んでから転職を検討しましょう。
おすすめの資格: ITストラテジスト試験
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対してITを使用した改善案を立案・提示し、問題解決の支援を行うことを主な仕事内容としています。
経営に一番近い最上流工程で要件定義を行う仕事であり、大きなプレッシャーとともにやりがいも大きいです。
IT関連スキルはもちろんのこと、クライアントの業務を素早く把握するための業務知識、経営層との折衝、プレゼンテーション能力が求められます。
最新のIT技術を取り入れようとする企業はこれからも増えていくので、ITコンサルタントの将来性は高いです。
プロジェクトマネージャー
適性
コミュニケーション能力が高く、進捗管理が得意な人に向いています。
SEからのステップアップとしてのキャリアが一般的なので、まずはSEとしての実績を作りましょう。
おすすめの資格: プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャーの主な仕事は、ITコンサルタントが計画し、実現に向けて発足したプロジェクトの全体統括を行うことです。
プロジェクトメンバーを統率し、限られたコストの中で品質を高め、期限内にプロジェクトを完了させることが求められます。
そのため、メンバーやクライアントとのコミュニケーションだけでなく、進捗管理や変更管理などのマネジメントスキル全般が求められます。
マネジメントスキルはどの企業においても需要が高く、プロジェクトマネージャーは転職を考える上でも将来性のある職種です。
システムエンジニアやWebエンジニアの最終的なキャリアパスとして、プロジェクトマネージャが挙げられることが多いです。
プロジェクト全体の管理・責任を負うためプレッシャーもありますが、平均年収も高めになっています。
その他のエンジニアの種類一覧
これまでに紹介してきた以外にも、ITエンジニアには種類があります。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
社内SE | 社内システムの開発・運用・保守 | 498万円 | ITスキル全般 コミュニケーションスキル |
フルスタックエンジニア | Webシステム開発全般を行う | 380~660万円 | Webシステム開発スキル インフラスキル |
データサイエンティスト | 膨大なデータを分析しビジネス上の意思決定を支援 | 699万円 | 統計学 プログラミングスキル |
セールスエンジニア | 自社サービスやソフトウェアの営業 | 499万円 | 自社サービス、製品に関する知識 営業力 |
品質管理エンジニア (テストエンジニア) | 設計・開発したシステムやソフトウェアの品質管理、テスト | 376.8万円 | マネジメントスキル コミュニケーションスキル ISO規格の知識 |
フィールドエンジニア | 自社製品やソフトウェアの顧客先への導入、サポート | 603万円 | 自社サービス、製品に関する知識 コミュニケーションスキル |
ブリッジSE | 自社企業と海外企業との橋渡し役 | 400~800万円 | 語学力 マネジメントスキル |
3Dエンジニア | ゲームやアニメに登場する3DCGの制作 | 300~500万円 | 3DCG制作ソフトを扱えるスキル |
では、それぞれのエンジニアの違いを見ていきましょう。
社内SE
適性
社内での相談役になることから、人当たりの良い人が向いています。
しかし未経験で社内SEを募集している企業は少なく、エンジニアを経験していることが応募条件となっている求人が多いです。
おすすめの資格:基本情報技術者試験
社内SEは、自社内のシステムの構築やメンテナンスを行うエンジニアのことです。
また、それ以外にも社内のネットワーク環境の構築やメンテナンス、貸出PCや社用携帯の管理、新しいPCのキッティングといったヘルプデスクのような業務を行うこともあります。
外部から新しいシステムを導入する際には立ち合いを行い、必要があれば打合せに参加することもあります。
そのため、自社内に限定されるシステムエンジニアのイメージに近いです。
社内SEは今後爆発的に需要が増える職種ではありませんが、社内システムを利用する企業には必ず必要なので、一定の需要があるエンジニアです。
社内SEへの転職には「社内SE転職ナビ」がおすすめ
フルスタックエンジニア
適性
複数のスキルを必要とするので、器用な人に向いています。
インフラ系、開発系どちらかのスキルを身につけてから、もう一方のスキルにも挑戦することでフルスタックエンジニアを目指すことができます。
おすすめの資格:システムアーキテクト試験(SA)
フルスタックエンジニアは、Webエンジニアが行う開発業務と、インフラエンジニアが行うITインフラ基盤構築の両方を行うエンジニアです。
複数種類の業務を一人で行うスキルを持ち合わせていることから、「マルチエンジニア」とも呼ばれます。
特にスタートアップ企業やベンチャー企業では、少ない人数で業務を回さなければなりません。
そのため、一人で何でもこなせるフルスタックエンジニアが注目されており、将来性も高いです。
フルスタックエンジニアの仕事の幅は広いため、仕事がなくて困る心配は少ないでしょう。
フルスタックエンジニアになるには、Java・PHP・Pythonといった複数のプログラミング言語と、サーバー・データベースといったインフラスキルが必要です。
データサイエンティスト
適性
分析が得意で、論理的思考を持っている人に向いています。
高度な数学や統計の知識が必要なので、未経験からの転職は難しいです。
AIやPythonの知識が活用できるので、興味のある方は勉強してみましょう。
おすすめの資格:データサイエンティスト検定、統計検定
データサイエンティストは、蓄積された膨大なデータを分析して結論を導きだし、ビジネス上の意思決定を支援するエンジニアです。
膨大なデータを人の手で分析するのは現実的ではないため、統計学をもとにAIに分析させます。
その際にAIに大量のデータを読み込ませ、分類や予測ができるように学習させる技術(機械学習)および、そのためのプログラミング言語が必要です。
データサイエンティストは、AIが導き出した結果をレポーティングし、意思決定を行う経営層に説明するプレゼンテーション能力が求められます。
データサイエンティストに必要なスキル
- 統計学
- 機械学習
- レポーティング能力
- プログラミング言語(Python、R、SQL)
近年では企業がビックデータと呼ばれる大量の顧客データを蓄積しており、これをいかに活用するかが経営課題となっています。
そのため、データサイエンティストの需要は非常に高く将来性のある職種です。
平均年収は699万円と高く、外資系やベンチャー企業では1,000万円を超えるケースもあります。
PythonやAIを学ぶなら……
PythonやAIを学ぶなら、プログラミングスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」の受講がおすすめです。
TechAcademyには、機械学習の基礎を習得できる「Pythonコース」や、AIの構築に必要な機械学習・ディープラーニングを習得できる「AIコース」があるのでぜひチェックしてみてください。
セールスエンジニア
適性
顧客・エンジニアの双方とコミュニケーションを取るので、コミュニケーション能力が高い方に向いています。
高い専門知識を求められるので、開発職を経験してからキャリアアップとして目指しましょう。
おすすめの資格:応用情報技術者試験
セールスエンジニアとは、その名前の通り「セールス(営業)」と「エンジニア(技術者)」の両方を行うエンジニアです。
クライアントが抱えている課題に対して自社製品やサービスで解決できることを提案(営業)し、導入後の技術的フォローまで行います。
IT知識も必要ですが、それらを提案し契約に結び付けるための営業力やコミュニケーション能力も求められます。
専門性が高く、営業力もあるセールスエンジニアは、市場からの評価が高く将来性のある職種です。
品質管理エンジニア(テストエンジニア)
適性
プログラマーは開発(プログラミング)専門のエンジニアですが、作成した成果物をテストする専門のエンジニアもいます。
成果物のテストを行って不具合を洗い出し、品質向上に努めるエンジニアが、品質管理エンジニア(テストエンジニア)です。
テストは、下記のように段階的に行います。
テストの流れ
- テスト計画を立てる
- テストを行う
- テスト結果の確認
テストを行う際は、手順書に沿って実施することが多く、特別な知識がなくともテストを行うことが可能です。
そのため、ITエンジニア未経験者が挑戦しやすいです。
しかし、未経験者でも転職できるからといってテストエンジニアのスキルが低いわけではありません。
テストを実施するためにはその手順書を作成し、納期に間に合うようテストスケジュールを組む必要があります。
テストエンジニアとしてスキルが上がれば、SEなどの上流工程の業務に携わる際に経験を活かせるでしょう。
テストエンジニアは自動ロボット技術の発展により代替されやすい職種であるため、ステップアップとして上流工程に携わっていく必要があります。
フィールドエンジニア
適性
フィールドエンジニアは、クライアント先に出向いて、システムや機器の導入、保守、修正などを行うエンジニアです。
特に、医療現場でのフィールドエンジニアの需要が高いため、将来性のある職種だと言えるでしょう。
フィールドエンジニアの働き方は、下記のように企業ごとに異なります。
フィールドエンジニアの働き方例
- 導入時、打合せから参加する
- 導入するシステムを自社内で構築・カスタマイズする
- クライアント先のみでの作業をする
例えば、下記はクライアント先のみで作業するケースです。
- (引用元
- doda | 2022年2月時点 ※2023年12月時点掲載終了)
転職する場合はどのスタイルで働くことになるのか、事前に確認しておきましょう。
ブリッジSE
適性
海外企業との橋渡し役になるので、語学力が高い人が向いています。
語学力、もしくはエンジニアとしての経験が必須になるので、まずはどちらかの経験を身に付けてから目指しましょう。
システム開発では、開発業務の一部を海外企業に委託するケースもあります。
このとき、日本企業と海外企業との橋渡し役を行うのが、ブリッジSEです。
他のITエンジニアとは異なり、海外勤務の機会も多いです。
ブリッジSEはITエンジニアとしてのスキルだけでなく、以下のスキルも求められます。
ブリッジSEに求められるスキル
- 海外企業の人間と直接対話できる高度な言語能力
- その国の文化や価値観、考え方の理解
- 委託先海外企業を管理するためのマネジメントスキル
企業にとって、ブリッジSEがいれば海外企業に業務を委託できるだけでなく、海外からのグローバル案件を受注できるチャンスも広がります。
そのため、ブリッジSEはグローバル企業から非常に需要の高い職種であり、将来性のある職種です。
平均年収は400万円~800万円であり、IT業務経験だけでなく語学力が堪能であれば年収アップが狙えます。
3Dエンジニア
適性
空間認識能力が高く、立体的な表現が得意な人に向いています。
3DCG制作ツールを扱うためのスキルが必須なので、専門学校や大学などで身につけておくとよいでしょう
おすすめの資格:CGクリエイター検定、CGエンジニア検定
3Dエンジニアは、ゲーム・アニメ・動画などで使われる3DCGを制作するエンジニアです。
関連する職種としては、3Dモデラー・3Dデザイナー・モーションデザイナーなどが挙げられます。
昨今では3D技術の進歩が目覚ましく急速に需要が拡大しているため、ニーズが高い職種です。
3Dエンジニアは、2Dで表現するCGデザイナーのスキルに加え、以下のスキルが求められます。
3Dエンジニアに求められるスキル
- 3DCG制作ツールを扱う技術力
- 二次元から立体物へ表現するためのデッサン力
- 多くのエンジニアと柔軟に対話できるコミュニケーション能力
3D技術はゲームやアニメ以外にも、VR/AR・メタバースなどで使われており、多くの業界で注目されています。
そのため、3Dエンジニアは非常に将来性がある職種といえるでしょう。
3Dエンジニアの平均年収は300万円~500万円であり、作品を制作して技術力を高めることで年収アップが狙えます。
※3Dエンジニアの平均年収は、3Dモデラー等の情報を参考にしています。
なりたいエンジニアを見つけたら、転職エージェントに相談してみよう
社労士 岡さん
転職エージェントは求人企業側と密に連絡を取り合い、どのような業務のために、どのような種類のエンジニアを探しているかを把握しています。
複数の企業の求人を取扱うことから、転職エージェントでは現在どのような種類のエンジニアが募集が多いかを把握しています。
「結局どのエンジニアが自分に向いているんだろう?」
「なりたいエンジニアが見つかったけど、求人はどうやって探せばいい?」
と迷ってしまった方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントとは無料で転職の相談ができ、希望にあった求人を紹介してくれる転職支援サービスのことです。
転職エージェントを利用することで、下記のサービスが無料で受けられます。
転職エージェントは転職成功時に企業から報酬を受け取る仕組みのため、求職者からはお金を取らないので、無料で利用できます。
転職エージェントは求人の相場感を掴むのにも役立つので、とりあえず登録しておくだけでも役立つでしょう。
ここでは、エンジニア選びで迷っている人におすすめの転職エージェント3社を紹介します。
ワークポート | ・IT転職に強く、未経験にも対応 ・サポートが手厚いのでキャリアチェンジも安心 ・対応スピードが速い |
ビズリーチ × IT | ・年収800万円以上のハイクラス求人が豊富 ・登録するだけでスカウトが受けられる |
レバテックキャリア | ・エンジニア経験者専門 ・ハイクラスな求人を紹介 ・ヒアリングが丁寧 |
レバテックルーキー | ・新卒専門のエージェント ・ITエンジニアの就職に特化 ・知識のあるアドバイザーが多数 |
転職エージェントは何社登録するのが普通?
エージェントによって保有している求人が異なるので、登録する際は複数利用することをおすすめします。
特に未経験の場合は、1社だけでは応募できる求人が十分に集まらない可能性が高いので、2〜3社には登録しておいた方がいいでしょう。
ここで紹介する3社は全て無料で利用可能なので、気になるエージェントは全て登録しておきましょう。
なお、その他のエージェントもチェックしたい場合は「【専門家監修】IT転職エージェントおすすめ比較ランキング!エンジニア未経験・年代別など23社紹介!」をご覧ください。
未経験からの転職なら「ワークポート」
- (引用元
- ワークポート)
ワークポートは、IT転職に強く、業界・実務未経験にも対応してくれる転職エージェントです。
これまで経験がないエンジニアに転職したい人に向いています。
ワークポートの強みは、対応スピードの速さです。
面談をした日のうちにおすすめの案件が送られてくると評判なので、今すぐに転職したい人に向いています。
登録も簡単で、所属企業名や細かい住所などを聞かれないので、気軽に登録できます。
「登録が面倒だから」という理由で転職エージェントの利用を先延ばしにされている方は、ワークポートなら簡単に登録できるので、ぜひ利用してみてください。
ワークポート|基本情報
運営会社 | 株式会社ワークポート |
---|---|
公開求人数 | 約100,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年9月時点)
スカウトで転職したいなら「ビズリーチ × IT」
- (引用元
- ビズリーチ × IT)
ビズリーチ × ITは、国内最大級のヘッドハンティング型転職サイトです。
年収800万円を超えるハイクラス・高年収求人が豊富なため、キャリアアップを狙うエンジニアに向いています。
利用者の経歴に興味を持った企業やヘッドハンターからスカウトが届くため、自身の市場価値を測りたい方にもおすすめです。
ハイクラスなスカウトを受けたいなら、ぜひ登録しておきましょう。
スカウトを増やすコツ
※簡易職歴書(27問/入力時間10分程度)を登録時にご記入ください。スカウト数が大幅に増加します!
経験者のキャリアアップなら「レバテックキャリア」
- (引用元
- レバテックキャリア)
レバテックキャリア は、経験者向けのIT・Web業界専門の転職エージェントです。
すでにエンジニアとしての経験があり、他のエンジニアにキャリアチェンジを考えている人におすすめです。
レバテックキャリアにはIT知識が豊富なアドバイザーが在籍しており、細かいヒアリングを行ってから求人を紹介してくれます。
ヒアリングに時間をかけるため、アドバイザーとじっくり相談して転職先を決めたいという方にぴったりです。
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・福岡の求人が豊富なので、この地域で転職活動をしているエンジニアはぜひ登録してみてください。
レバテックキャリア|基本情報
運営会社 | レバテック株式会社 |
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公開求人数 | 約27,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年9月時点)
就活の不安を解消するなら「レバテックルーキー」
- (引用元
- レバテックルーキー)
レバテックルーキーは、ITエンジニア専門の就活エージェントサービスです。
上記で紹介したレバテックキャリアと同じ会社が運営していますが、レバテックルーキーは新卒に特化したエージェントサービスであり、これから就職活動をする方が対象になります。
レバテックルーキーの強みは、ITエンジニア専門の就活エージェントという点です。
他の就活エージェントとは違いITエンジニアに特化しているので、専門性の高いアドバイザーがたくさんいます。
「ITエンジニアに興味があるけど、何をしたらよいかわからない」「自分がIT業界に適性があるのかわからない」という方は、ぜひ無料で相談してみましょう。
レバテックルーキー|基本情報
運営会社 | レバテック株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年9月時点)
ITエンジニアの種類に関するよくある質問
最後にITエンジニアに関する疑問をQ&A形式でまとめました。
ここまで読んで「結局どのエンジニアがいいんだろう」と悩んでしまった方は参考にしてみてください。
Q1.未経験からおすすめのエンジニアの種類は?
回答
開発系であればプログラマー、インフラ系であればサーバーエンジニアがおすすめです。
社労士 岡さん
未経験からエンジニア関連業務に就く場合は、未経験のエンジニア募集している企業に応募するのが簡単な方法です。
社内に育成する仕組みがあり、未経験から会社の業務に役立つところまで育てる仕組みができています。
各種のスクールと提携して育成をしている企業もあります。
未経験からエンジニアを目指す場合、開発系であればプログラマー、インフラ系であればサーバーエンジニアがおすすめです。
プログラマー、サーバーエンジニアをおすすめする理由は以下の通りです。
開発系→プログラマーがおすすめな理由
- 未経験からの募集が多い
- マネジメント系、スペシャリスト系どちらにも進める
- 開発業務ができるので、開発の実務経験が必要な企業への転職が可能になる
- フリーランスを目指すことができる
インフラ系→サーバーエンジニアがおすすめな理由
- 需要がなくなる可能性が低い
- クラウドエンジニアやデータサイエンティストなどへのキャリアアップが可能
- OSやネットワークなど、パソコン知識が幅広く身につく
挑戦してみたいと思ったエンジニアがあった場合、「未経験からの募集があるか」という点をまず確認してみましょう。
もし、狙っていたエンジニアが未経験からの募集がない場合、別の種類のエンジニアとして実績を作ってから挑戦するのがおすすめです。
長期的なキャリアの相談についても、転職エージェントのアドバイザーは対応しているので、ぜひ活用してみましょう。
Q2.年収が一番高いのはどのエンジニア?
回答
ITコンサルタントの一種である「システムアナリスト」の平均年収が1,635万円となっており、最も年収が高いエンジニアです。
社労士 岡さん
年収の高いエンジニアの求人情報は、企業Webサイトでの公募やハローワークには少なく、転職エージェント経由で職歴、経歴、知識、技能、資格を限定して求人募集を行っているのが一般的です。
その分、求められる水準も高いと言えます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーと相談して、転職活動を進めて行くのが年収アップの近道です。
転職サイト大手「マイナビ転職」の調べによると、ITコンサルタントの一種である「システムアナリスト」がエンジニアの中で最も平均年収が高いという結果でした。(2021年調べ)
同調査によると、システムアナリストの平均年収は1,635万円となっており、エンジニア以外の職種を含めても最も平均年収が高くなっています。
ただし、システムアナリストに求められる専門性のレベルは高く、簡単にはなれないことは理解しておきましょう。
また、自分の技術力に自身があり、年収を上げたいという方はフリーランスとして働くこともおすすめです。
フリーランスでの仕事は、毎月一定の給与が支払われる会社員とは違い、案件の難易度や成果によって高い報酬を得ることができます。
フリーランスエンジニアに興味がある方は、2~3年くらい経験を積んだら「レバテックフリーランス」などの案件を紹介してくれるエージェントに登録すると、効率よく仕事を探すことが可能です。
Q3.エンジニアに適性があるのはどんな人?必要なスキルは?
回答
論理的思考力が高く、新しいIT技術を勉強するのが苦にならない人です。
論理的思考力があり、新しい技術を勉強し続けることができる人はエンジニアに適性があります。
エンジニアとして開発業務をしていると、思ってもいなかったエラーが頻繁に発生します。
論理的思考力があると「なぜエラーが起きたのか」を因数分解して考え、根本的な原因にたどり着くことができます。
また、技術の移り変わりの激しいエンジニアの世界では、常に最新の技術を学び続ける必要があります。
IT技術に興味があり、自分でどんどん勉強できる人は成長速度が早く、エンジニアとして成功する可能性が高いです。
Q4.IT系の専門学校はきつい?
回答
一概にはいえませんが、社会人が通う場合「きつい」と感じる可能性があります。
夜間コースを設けている専門学校もありますが、通学が必要だったり毎日授業がある場合も多いため、仕事と両立するのは簡単ではないでしょう。
「オンラインで学びたい」「時間にとらわれずに学びたい」という方には、プログラミングスクールの受講がおすすめです。
以下におすすめのプログラミングスクールをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
スクール名 | 特徴 |
---|---|
TechAcademy (テックアカデミー) |
|
SAMURAI ENGINEER (侍エンジニア) |
|
RUNTEQ (ランテック) |
|
また「自分に合うプログラミングスクールがわからない」という場合は、次の章で紹介する「スクマド」の利用がおすすめです。
【補足】自分に合ったプログラミングスクール選ぶなら「スクマド」がおすすめ
「スクマド」の特徴
- サービスはすべて無料
- 複数のスクールを簡単に比較できる
- スクマド経由で申し込むと受講費がお得になる
- 完全オンライン対応
「スクマド」は、あなたの希望を踏まえたうえで、受講すべきプログラミングスクールを無料で紹介してくれるサービスです。
エンジニアを目指すなら、目的や希望条件に合ったスクールを選ぶことが大切です。
一言にスクールと言っても、その内容は様々であり、目指せる職種はもちろん、期間や価格なども異なります。
そのため、特に初めてエンジニアを目指す場合、「どのスクールを選ぶべきか分からない…」という方が多いのが実情です。
その点、スクマドでは、各スクールを熟知しているカウンセラーが、料金体系や講座内容を含めて、適切なプランを提案してくれます。
効率良く自分に合ったスクールが分かるうえ、スクマド経由で受講を申し込むと受講費が平均で20%お得になります。
また、評判の悪いスクールは排除しており、受講開始後のアフターフォローも充実しているため安心です。
利用して損はないサービスと言えますので、プログラミングスクールを選ぶ際にはぜひ活用しましょう。
まとめ
今回は全部で20種類のITエンジニアを紹介しました。
(▼クリックすると各エンジニアの詳細記事に飛びます)
開発エンジニア (システムエンジニア) | ・システムエンジニア ・アプリケーションエンジニア ・プログラマー ・エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア) |
開発エンジニア (Webエンジニア) | ・フロントエンドエンジニア ・バックエンドエンジニア |
インフラエンジニア | ・サーバーエンジニア ・ネットワークエンジニア ・データベースエンジニア ・セキュリティエンジニア ・クラウドエンジニア |
上流工程を担当するエンジニア | ・ITコンサルタント ・プロジェクトマネージャ |
その他エンジニア | ・社内SE ・フルスタックエンジニア ・データサイエンティスト ・セールスエンジニア ・品質管理エンジニア(テストエンジニア) ・フィールドエンジニア ・ブリッジSE ・3Dエンジニア |
守田さん
未経験から目指すエンジニアの種類が定まらない場合は、「いろいろやりたいか」「1つのことに集中したいか」という観点で決める方法もあります。
「いろいろなシステムやアプリケーションを作りたい」のであれば、汎用性が高いプログラマー。
「一部の技術のスペシャリストを目指したい」のであれば、まずはサーバーエンジニアを目指すとよいでしょう。
もし記事を読んでもなりたいエンジニアがわからない場合は、転職エージェントへの相談をおすすめします。
転職エージェントの利用には登録が必要ですが、登録さえすれば転職相談を完全無料で行うことが可能です。
下記のエージェントなら、登録は3分ほどで簡単に終わるので、気軽に登録してみてください。
また、エンジニアになるための知識を身につけたい場合は、プログラミングスクールの受講も検討しましょう。
- 学びたい言語が決まっている場合
⇒ 多種多様なコースがある「TechAcademy(テックアカデミー)」がおすすめ - 自分に合うスクールがわからない場合
⇒ 「スクマド」で目的に合うスクールを教えてもらうのがおすすめ
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守田さん
同じ開発エンジニアでも、職種が違えば扱うプログラミング言語や必要なスキルが変わります。
「転職するために何が必要なのか」を知るためにも、エンジニアの種類を把握することから始めましょう。