組み込みエンジニアに未経験から転職するには?必要スキルや求人探しの方法を解説!
最終更新日:
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この記事でわかること
ITエンジニアの中でも、ややハードウェア寄りの知識が求められる、組み込みエンジニア。
ITエンジニアの中でも特殊な職種ですが、最近ではIoTの進化を受け、需要が高まっています。
この記事では、未経験から組み込みエンジニアを目指す人に向けて、組み込みエンジニアの業界動向や、必要なスキルの身につけ方を解説します。
効率よく求人を探す方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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将来性はある?組み込みエンジニアの転職動向
組み込みエンジニアは、ITエンジニア全体で見ても、非常にニーズが高い職種です。
2020年2月~6月の「type」求人掲載件数の推移を見てみると、組み込みエンジニア(青線)は、他のITエンジニアよりも掲載件数が多く、ニーズが高いことがわかります。
※2020年2月4日~2月10日の求人件数を「1」とした場合(引用元type|2021年2月時点)
この章では、そんな組み込みエンジニアの転職動向について解説していきます。
組み込みエンジニアの転職動向
組み込みエンジニアは将来性がある
数あるITエンジニア職の中でも、組み込みエンジニアは特に将来性がある職種です。
なぜなら、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術の発展により、組み込みエンジニアの需要が伸びているからです。
IoTやAI技術が使われている例として、以下のようなものがあります。
IoTやAI技術が使われている物の例
- 自動運転技術
- スマートフォンの指紋認証や顔認証機能
- 外出先から遠隔で操作できる家電製品(テレビ録画や、エアコンなど)
上記のような機能や製品を実現するためには、組み込みエンジニアの存在が必要不可欠です。
IoTやAIの技術は、医療や製造業などの分野でも活用されており、今後も需要が増えていくでしょう。
加えて、IT業界全体で人材不足が影響しています。
今後もこの状況が続くことが言われており、組み込みエンジニアは将来性が高い職種です。
20代・30代のニーズが拡大
組み込みエンジニアを求める企業が多く、その中で特に20代・30代のニーズが拡大しています。
なぜなら、現在活躍している組み込みエンジニアの多くが40代から50代であり、若手エンジニアが不足しているからです。
組み込みエンジニアに若手が不足する理由
- クラウドやWebサービスなど、Web系エンジニアに若手が流れていくから
- 知識・スキルの習得難易度が高いから
そのため、若手エンジニアの転職が歓迎されており、20代や30代が注目されていると言えます。
組み込みエンジニアの平均年収
経済産業省の調査によると、組み込みエンジニアの平均年収は603万円です。
組み込みエンジニアはニーズが高く、求められる技術の幅も広いので、ITエンジニアの中でも高水準の平均年収となっています。
参考までに、組み込みエンジニア以外の平均年収もまとめました。
職種 | 平均年収 |
---|---|
組み込みエンジニア | 603.9万円 |
顧客向けシステムの開発エンジニア | 593.7万円 |
ソフトウェア開発エンジニア | 568.5万円 |
組み込みエンジニアとソフトウェア開発のエンジニアを比べると、約35万円の差があります。
現在ソフトウェア系のエンジニアとして働いている方は、組み込みエンジニアに転職することで年収アップできる可能性もあります。
組み込みエンジニアのキャリアパス
組み込みエンジニアの一般的なキャリアパスは、以下の通りです。
ITエンジニアとしての経験がない場合は、テスターやデバッガーからスタートすることがほとんどです。
一方で、Webやアプリケーションなど、何らかの開発経験やプログラミングスキルがある場合は、プログラマからスタートするケースもあります。
なお、組み込みエンジニアとIoTエンジニアには、以下のような違いがあります。
組み込みエンジニアとIoTエンジニアの違い
- 組み込みエンジニア:家電や自動車などの機器に搭載する制御システムを開発する
- IoTエンジニア:GPSなどのセンサーを使って情報を収集、インターネットを介して情報を繋げるシステムを開発する
どちらもハードウェアのスキルが必要であり、両方できると仕事の幅が広がります。
他にも、各エンジニアのキャリアパスを詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考にしてください。
組み込みエンジニアになるために必要なスキル
組み込みエンジニアは求人倍率が高く、売り手市場といえます。
しかし転職時には、相応の経験やスキルが求められます。
まずは組み込みエンジニア転職に必要とされる、技術的なスキルについて見ていきましょう。
組み込みエンジニアになるために必要なスキル
C言語やJavaでの開発経験
組み込みエンジニアとして働くには、C言語やJavaの知識が必須です。
一般社団法人「組込みシステム技術協会」が実施したアンケートによると、新入社員に求める言語スキルは以下のとおりです。
組み込みシステムの開発に使われる言語はさまざまですが、その中でもC言語、C++、Javaの開発経験があると転職に有利になるでしょう。
それぞれのプログラミング言語の特徴や、学習難易度は以下のとおりです。
言語 | 特徴 | 学習難易度 |
---|---|---|
C言語 |
| 中程度 |
C++ |
| 難しい |
Java |
| 中程度 |
Python |
| 易しい |
Web系エンジニアではPHPやRubyがよく使われますが、組み込みシステム開発ではC言語が最もよく使われます。
C言語が組み込みシステム開発に好まれる理由
- コードが軽く、処理速度も速いのでリアルタイム処理が要求される組み込みに最適
- ハードウェアの制御はC言語が使われることが多い
- 過去の開発資産を流用することができる
組み込みシステムの開発にはPythonも使われることもありますが、C言語やJavaを使う求人案件が多い傾向にあります。
他にも、「アセンブラ言語」ができると、なお有利です。
アセンブラ言語は学習が難しい言語ですが、ハードウェア制御に用いられます。
特にスタートアップ・ルーチンなど一部の処理ではアセンブラ言語が使われることがあります。
組み込みエンジニアを目指すなら、知っておいて損はない言語です。
組み込みOSの使用経験
組み込みエンジニアになるには、組み込みOSの知識も必要です。
一般社団法人「組込みシステム技術協会」実施のアンケートによる「新卒社員に求めるOS知識」によると、新卒社員に求めるOSの知識は「Windows」「Linux」「iTron」が上位を占めています。
(引用元:新卒社員に求める組込み技術知識と人物像調査報告書|組込みシステム技術協会|2019年度版)
一般社団法人「組込みシステム技術協会」実施のアンケートによる「新卒社員に求めるOS知識」
中でも組み込みOSとして高いシェアを誇る、「Linux(リナックス)」や「TRON(トロン)」の使用経験があるとよいでしょう。
またプログラミング経験がない方は、開発環境が整いやすいWindowsから始めるのがおすすめです。
組み込みOS | 特徴 |
---|---|
Windows | 開発環境が整っており、ライブラリも豊富で開発しやすい |
Linux | シンプルで動作が軽く、自由度が高い |
iTRON | リアルタイム性に優れている |
上記OSは、実際に電子レンジや炊飯器など、多くの家電・電子機器の制御に使われています。
「LinuxとTRONどちらの使用経験もない」という方は、無償で利用できるLinuxを勉強することをおすすめします。
組み込みOSとは?
組み込みOSとは、家電や自動車、その他電子機器に組み込まれているシステムを制御するためのOSを指します。
パソコンに「Windows」や「Mac」といったOSがあるように、複雑な処理を行う電子機器を制御するためには、組み込みOSが必要になります。
ハードウェアの知識
他のITエンジニア以上に、組み込みエンジニアで特に重要な知識が「ハードウェアの知識」です。
ハードウェアと聞くと、CPUやメモリをイメージするかもしれませんが、組み込みエンジニアの場合は回路の知識が求められます。
一般社団法人「組込みシステム技術協会」実施のアンケートによる「ハードウェア知識」でも、回路の知識が求められています。
組み込み開発ではハードウェアの知識が必要不可欠であり、上記知識はいずれも80%以上でプラスになると回答されています。
特に、「回路図が読める」ことは転職に大変有利になります。
Web系エンジニアやシステムエンジニアといった、組み込み以外の開発経験をもつエンジニアは、ハードウェアの知識を身につけることから始めましょう。
初心者でも学べる書籍があるので、参考にしてみてください。
ハードウェアを学ぶのにおすすめの書籍
組み込みエンジニアに転職するためのロードマップ
組み込みエンジニアに転職するためには、十分な準備が必要です。
他のIT職種と比べてやや特殊ということもあり、IT経験がある人でも組み込み関連の知識を身につけてから、転職に臨んだほうがよいでしょう。
ここでは、組み込みエンジニアにスムーズに転職するためのロードマップを解説します。
組み込みエンジニアに転職するためのロードマップ
ステップ1.プログラミング言語を身につける
組み込みシステムでよく使用される「C言語」「C++」「Java」のいずれかは習得しておきましょう。
プログラミング言語自体は、他のシステムやアプリケーション開発と同じものであり、組み込み特有のものではありません。
「C言語」「C++」「Java」いずれもメジャーなプログラミング言語であるため、書籍や学習向けサイトもあるので、独学で学ぶことも可能です。
おすすめの学習向けサイトをご紹介します。
書籍を読む場合は読むだけではなく、実際にプログラムを作ることが習得への近道です。
独学でプログラミングを学びたい方は、以下の記事も参考になるので、ぜひご参照ください。
組み込みエンジニアを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめ
「未経験から組み込みエンジニアへ転職したいけど、知識ゼロの状態からは不安…」という方もいらっしゃるでしょう。
ある程度知識を身につけてから転職したいのであれば、未経験者の就職・転職を手厚く支援している「侍エンジニア」がおすすめです。
- (引用元
- SAMURAI ENGINEER)
侍エンジニアでは、現役エンジニア講師がマンツーマンで学習を支援してくれます。
自分の学びたいものだけを選択して学べる「オーダーメイドカリキュラム」が組めるため、組み込みエンジニアになるために必要な技術を無駄なく学べます。
分からないことがあっても、24時間いつでも現役エンジニアに質問できる回答率100%の「Q&A掲示板」を使えるので、レッスン外の時間でも学習を進められます。
また、侍エンジニアでは学習が一通り完了したあと、キャリアアドバイザーによる就職・転職の支援も行ってくれます。
転職成功率は99%、受講生の学習完了率98%を誇っているので、未経験からでも十分組み込みエンジニアを目指すことができるでしょう。
「組み込みエンジニアになりたいけど、知識がなくて不安…」という方は、ぜひ侍エンジニアを利用してみてはいかがでしょうか。
SAMURAI ENGINEER|基本情報
運営会社 | 株式会社SAMURAI |
---|---|
受講形態 | オンラインのみ |
対象地域 | 全国どこでも |
年齢制限 | なし |
受講料(税込) | プログラミング教養コースの場合 |
学べる言語 | HTML・CSS・Javascript・Ruby・PHP・Javaなど |
受講期間目安 | 1ヵ月~6ヵ月 |
(最終更新:23年8月時点)
ステップ2.組み込みに関連した資格を取得する
組み込みに特化したスキルを身につけたいなら、組み込みに関連した資格取得を目指すのも有効です。
組み込みソフトウェアを開発する上で必要な知識が効率よく得られるだけでなく、資格を取得することで転職時のアピールにもつながります。
組み込みに関連した資格は、以下があります。
組み込みに関連した資格
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPAが主催する国家資格で、IT人材としてシステム及びソフトウェアを開発するための基本的な知識・スキルを持つ人を認定します。
ITエンジニアを目指すなら、必ず取っておくべき登竜門ともいえる資格です。
難易度はそれほど高くなく、参考書や問題集など書籍も豊富にあるので、独学での合格も狙えます。
IT未経験の人は、できれば転職前にこの資格を取得しておくとよいでしょう。
基本的なITスキルを持っていることの証明にもなり、転職に成功する可能性が高まります。
令和5年度から、パソコンをつかったCBT方式による試験に変わるので、受験を検討する方は公式サイトを確認しておきましょう。
試験日 | 令和5年度より、随時 |
---|---|
試験内容 | 科目A・科目B共に多岐選択式 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 38.8%(2021年) |
ETEC(組込み技術者試験制度)
ETECは、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が運営する、組込み技術者向け試験制度です。
学生や社内教育を受けたプログラマーを対象にしたクラス2と、中級技術者向けのクラス1の2つの種類があります。
組み込みエンジニアを目指すのであれば、クラス2は取得しておくとよいでしょう。
クラス1は、クラス2でスコア500点以上の受験記録がないと、申し込めません。
この資格は合否判定はなく、スコアからグレードA~Cで評価されます。
組込み技術者向けということもあり、ハードウェア、ソフトウェア両方から満遍なく出題されるのが特徴です。
試験日 | 随時 |
---|---|
試験内容 | 多岐選択式 |
受験料 | クラス2 15,000円(税別) クラス1 20,000円(税別) |
合格率 | 非公表 |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、基本情報技術者試験と同じくIPAが主催する国家資格で、IoTを含む組み込みシステムの開発について幅広い知識・スキルを持つ人を認定します。
情報処理技術者試験の中では最も難易度が高いレベル4に設定されており、合格率も17%前後と、非常に難易度が高い資格です。
ハードウェア、ソフトウェアそれぞれの要求仕様の策定および設計、開発を主導的に行える人を対象としており、組み込みに特化した深い知識が求められます。
この資格を取れるレベルだとスペシャリストですので、より高い年収を望む場合は取得を目指してみるとよいでしょう。
試験日 | 毎年秋(10月第3日曜日)に実施 |
---|---|
試験内容 | 午前Ⅰ・午前Ⅱは多岐選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 17.9%(2021年) |
ステップ3.転職エージェントを利用する
組み込みエンジニアへの転職に不安を感じている方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、求人情報を集めてくれるだけでなく、適職のアドバイスや面接対策など、転職活動のあらゆる面をサポートしてくれるサービスです。
未経験から組み込みエンジニアを目指す場合、レベルに合った求人を見つけるのに時間がかかるかもしれません。
転職エージェントだと、アドバイザーに希望を伝えるだけで条件に合った求人を探して紹介してくれるので、短期間で仕事を見つけられる可能性があります。
転職エージェントは無料で利用できますし、合わなければすぐに退会できるので、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。
組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント3社
ここでは組み込みエンジニア転職におすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
レバテックキャリア |
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ワークポート |
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マイナビITエージェント |
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転職エージェントは複数利用がおすすめ
転職エージェントはそれぞれ保有している求人が異なるため、気になったエージェントは全て登録しておくのがおすすめです。
大手転職サイト「リクナビNEXT」によると、転職成功者は平均4.2社のエージェントを併用しています。
つまり、本気で転職成功したいなら転職エージェントは3〜4社同時に登録しておいた方がいいということです。
ここで紹介する3社は全て無料で利用できますし、登録は3分ほどで簡単に完了します。
なるべく多くのエージェントで情報収集をして、失敗を防ぎましょう。
年収アップを狙うなら「レバテックキャリア」
- (引用元
- レバテックキャリア)
レバテックキャリアは、専門性の高いアドバイザーに相談できる転職エージェントです。
専門のアドバイザーがあなたの強みを活かせる企業を紹介してくれるため、内定率が高く、年収アップも狙えます。
実際にレバテックキャリアを利用して転職した人のうち、60%が50万円以上年収アップしているというデータもあります。(※2019年2月時点)
組み込みエンジニアに転職しつつ、それまでの自分の経験を活かしたいと考える方もいるでしょう。
これまでの経験を活かして年収もアップしたい方は、ぜひレバテックキャリアに相談してみてください。
レバテックキャリア|基本情報
運営会社 | レバテック株式会社 |
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公開求人数 | 約35,800件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点)
経験に不安があるなら「ワークポート」
- (引用元
- ワークポート)
ワークポートは、IT・Web系の転職支援が得意な転職エージェントです。
経験に不安がある人へのサポートにも力を入れているため、「今の実力で組み込みエンジニアに転職できるか」という不安がある人も安心して利用できます。
ワークポートでは以下のような「未経験可」「研修制度が充実」の求人も扱っているため、気になる方はまずは相談してみると良いでしょう。
ワークポート|基本情報
運営会社 | 株式会社ワークポート |
---|---|
公開求人数 | 約109,800件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点)
非公開求人をたくさん見たいなら「マイナビIT AGENT」
- (引用元
- マイナビエージェント)
マイナビITエージェントは、人材紹介大手の株式会社マイナビが運営している、IT専門の転職エージェントです。
ITやWebエンジニアの転職に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、あなたの経験やスキルに合った最適な求人を紹介してくれます。
マイナビIT AGENTでしか扱っていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるため、他とは違った求人を探したい方にもおすすめです。
できる限り多くの非公開求人を見たいという方は、マイナビITエージェントを登録するとよいでしょう。
マイナビIT AGENT|基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点)
7.組み込みエンジニアに関するよくある質問
組み込みエンジニアとして働くには、幅広い知識が必要となるため「未経験からの転職は不安」と感じている方も多いでしょう。
ここでは、組み込みエンジニアに関するよくある質問についてお答えします。
組み込みエンジニアに関するよくある質問
Q1.未経験でも転職できる?
回答
未経験でも組み込みエンジニアに転職できます。
組み込みエンジニアは人材不足であり、またIoTなど需要が高まっているため、未経験でも受け入れる企業が多いからです。
ただしある程度のスキルがないと転職できたとしても、ついていけない可能性が高いです。
対策としては、未経験向けの研修が充実している企業に応募したり、C言語やJavaなどのプログラミング言語、ハードウェアの知識などのスキルを身につけたりしておくことをおすすめします。
スキルを身につける方法として、「Progate」「ドットインストール」などのプログラミング学習サイトを利用する、「侍エンジニア塾」などのプログラミングスクールを利用する、などを検討しましょう。
Q2.リモートワークで働ける?
回答
組み込みエンジニアはリモートワークが難しいとされています。
なぜなら、実機がないと組み込み作業やテスト作業ができないからです。
そのため「リモートワークに憧れて組み込みエンジニアを目指している」という方は、リモートワークがしやすいWebエンジニアも検討してみましょう。
Q3.組み込みエンジニアの仕事は辛い?
回答
参画するプロジェクトによっては、残業や休日出勤が発生します。
急な仕様変更や、納期前のトラブルが発生すると残業や休日出勤が発生するため、辛いと感じることもあるでしょう。
しかし、これは組み込みエンジニアだけでなく、ITエンジニア業界全体に言えることです。
最近では働き方改革に取り組む企業も増え、残業時間について見直されています。
Q4.組み込みエンジニアは文系でもなれる?
回答
組み込みエンジニアは文系でもなれます。
文系で組み込みエンジニアを目指すなら学ぶべきことは多いですが、組み込みエンジニアになれないというわけではありません。
プログラミング言語やハードウェアなどの知識を学び、転職サイトや転職エージェントを利用すれば、組み込みエンジニアへの転職は可能です。
Q5.組み込みエンジニアとソフトウェアエンジニアの違いは?
回答
・組み込みエンジニア:家電製品やロボットなどを動かすために「ハードウェアを制御するソフトウェア」を作る
・ソフトウェアエンジニア:サーバーやパソコンで動作するソフトウェア」を作る
組み込みエンジニアもソフトウェアエンジニアも、ソフトウェアを開発する点は同じですが、開発するソフトウェアの目的が異なります。
組み込みエンジニアは、家電製品やロボットなどの機械が正常に動作するように制御するソフトウェアを開発します。
製品によってハードウェアが異なるため、そのハードウェアにあわせたソフトウェアを開発しなければなりません。
そのため、ハードウェアの知識が求められます。
ソフトウェアエンジニアは、サーバーやパソコンなど汎用性の高いコンピューターで動作するソフトウェアを開発します。
ハードウェアの違いはOSが吸収するため、ハードウェアの違いをほとんど意識することなくソフトウェアを開発できます。
ただ、汎用性が高いコンピューターということは用途も幅広いため、アプリケーションやWeb系など多くのソフトウェアの開発を行います。
組み込みエンジニアもソフトウェアエンジニアもソフトウェアを開発する点では同じですが、求められるスキルが異なることに注意しましょう。
まとめ
組み込みエンジニアは需要が高く、将来性がある職種です。
特に20代・30代といった若手のニーズが拡大しているため、組み込みエンジニアに転職するなら若いほうが有利となるでしょう。
また、組み込みエンジニアへ転職するために必要なスキルは、以下のとおりです。
組み込みエンジニアへ転職するために必要なスキル
- C言語やJavaでの開発経験
- 組み込みOSの使用経験
- ハードウェアの知識
転職活動に少しでも不安のある方は、無料で転職サポートが受けられる転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは複数利用できるので、あなたに合ったサービスを利用して、組み込みエンジニアへの転職を成功させてください。
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