第二新卒が陥りやすい転職の失敗とは?成功を掴むポイントを解説
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現職に不満を感じ、第二新卒として転職を決意する人は少なくありません。
しかし、多くの場合、初めての転職活動となる第二新卒の転職では「また合わない会社に入ってしまったらどうしよう…」など、不安も大きいでしょう。
同じ失敗を繰り返さないためには、失敗事例を踏まえて具体的な対策をする必要があります。
本記事では、第二新卒が陥りやすい失敗とその対策、転職成功の秘訣をご紹介します。
十分な対策をとり、万全の状態で転職活動を行いましょう。
第二新卒の転職にはエージェントの活用がおすすめ
第二新卒の転職によくある失敗を防ぐためには、転職活動をサポートしてくれる「転職エージェント」の利用がおすすめです。
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キャリアカウンセラー / 株式会社キャリエーラ
監修者藤井佐和子さん
JCDA認定CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、EQGA公認EQトレーナー、大阪商工会議所主催 メンタルヘルス・マネジメント取得などの資格を保有するキャリアアドバイザー・ダイバーシティコンサルタント。
株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)にて8年間勤務。その後独立し、個人向けキャリアカウンセリングやダイバーシティの研修・講演を手掛ける株式会社キャリエーラを立ち上げ、フリーのコンサルタントとして延べ17,000人以上のキャリアカウンセリング。大学の非常勤講師としてキャリア教育や就職指導を行うほか、数多くの企業・幅広い業界で年間200日以上の講演、キャリアセミナーを実施。
▼著書
藤井佐和子さんの著者ページ
受かる人はここが違う!履歴書・職務経歴書 採用される書き方
受かる人はここが違う!転職面接 採用を勝ち取る技術
どんな職場でも求められる人になるためにいますぐはじめる47のこと
「あなたには、ずっといてほしい」と会社で言われるために、いますぐはじめる45のこと
大学選びをはじめからていねいに【改訂版】
女性の転職・再就職パーフェクトガイド(新星出版社)
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10パーセント脱力生活 ココロ篇(NHK出版)
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履歴書・職務経歴書の書き方 完全サポートブック(新星出版社)
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女性社員に支持されるできる上司の働き方(WAVE出版)
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女性のためのライフワークバランス講座: カウンセリング事例でわかる女性のキャリア形成術 女性の転職 [転職鉄板ガイドシリーズ](株式会社まんまるeねっと)
産休・育休中の不安がスーッと解消される がんばりすぎないお仕事復帰BOOK
▼コラム執筆
日経woman連載
企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方
▼セミナー・イベント・講演出演
女性管理職のスキルアップ講座(東京都産業労働局)2022年10月18日
女性リーダー育成のステップ(ダイバーシティ研究会)2021年6月18日
リケジョ100人 サンデーモーニング女子会 特別講演「女性がキャリアを築くためにいますぐ絶対にやっておくべき3つのこと」 2018年7月1日
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- そもそも働きながら第二新卒の転職はできる?
- 在職中でも「第二新卒」として転職可能
- 就労経験のない「既卒」を求める企業もある
- 辞めてから転職活動を行うにはデメリットが多い
- 働きながら転職活動を行うデメリットもある
- 【要注意】第二新卒によくある失敗と対策
- 失敗例1.会社を辞めることが目的になっていた
- 失敗例2.今後のキャリアをイメージできていなかった
- 失敗例3.退職理由をネガティブに伝えてしまった
- 失敗例4.高望みしすぎてしまった
- 失敗例5.転職する必要がなかった
そもそも働きながら第二新卒の転職はできる?
新卒入社して3年以内の第二新卒の人は、「スキルが足りないから転職はまだ早い」と思っていませんか?
しかし、「第二新卒だからこそ採用したい」と考える企業もあります。
第二新卒が転職活動を行う場合、働きながら新しい転職先を見つけることは可能なのでしょうか?
ここでは、働きながら転職活動を行うメリット・デメリットをはじめ、企業が求める第二新卒のニーズについてご紹介します。
在職中でも「第二新卒」として転職可能
第二新卒とは、一般的に「大学などを卒業後就職し、1~3年程度で会社を辞め、転職活動をしている人のこと」です(参考:マイナビジョブ20's)。
これを見ると、会社を辞めなくては第二新卒として扱われないと感じますが、第二新卒には明確な定義があるわけではありません。
「第二新卒」は、在職中でも離職後でも転職活動ができます。
つまり、会社を辞めなくても、第二新卒として転職活動をすることは十分に可能です。
第二新卒枠に応募するために「会社を辞めなくては」と考えている人は、働きながら転職活動ができるので慎重に退職時期を見極めましょう。
就労経験のない「既卒」を求める企業もある
企業によっては就労経験のない「既卒」を求めている場合があるため、一度でも就職した人は応募できない求人もあります。
既卒とは一般的に、大学・短大・専門学校・高校などの卒業後3年以内で、正社員としての就労経験がない人のことです(参考:マイナビジョブ20's)。
就労経験のない人材を求めるケースは大手企業に多い傾向があり、新卒で採用しきれなかった若手人材を確保したいという狙いがあります。
その場合の採用基準は、新卒と同様に学歴で判断される場合が多いでしょう。
辞めてから転職活動を行うにはデメリットが多い
ここからは、働きながら転職活動をしたほうが良いのか、辞めてから転職活動をしたほうが良いのか、について見ていきます。
現在の会社を辞めてから転職活動を行うことも可能ですが、その場合にはデメリットが多いので注意しましょう。
辞めてから転職活動を行うデメリット
- 経済的に不安になる
- 希望の転職先が見つからない場合もある
- 焦って転職先を決めて後悔しやすい
- 転職活動が長引くと空白期間ができる
いずれも転職活動が長引いた場合のデメリットですが、実際に、以下のような失敗する人もいます。
転職が思うように進まず、収入がゼロの状態で転職活動を進めることになってしまった。
貯金がどんどん減っていくのが恐ろしく、転職先を妥協して決めてしまった。
転職先がすぐに見つかるなら、辞めてから転職活動を行っても問題はありません。
しかし、転職先がすぐに見つかる保証はありませんし、転職活動が長引いた場合のデメリットが多いため、在職中に転職活動を行うことをおすすめします。
働きながら転職活動を行うデメリットもある
辞めてから転職活動を行うデメリットのほうが多いですが、働きながら転職活動を行うデメリットもあるので、ここで確認しておきましょう。
働きながら転職活動を行うデメリット
- 勤務後や休日のみの活動だと面接日程を調整しづらい
- 平日に選考があると休暇を取るのが難しい
- 前職の引き止めにあう場合がある
働きながら転職活動を行うと、転職活動に集中できないことが最大のデメリットです。
しかし、働きながら転職活動を行う場合、以下のようなメリットがあります。
- 経済的な不安がない
- 希望の転職先が見つかるまで妥協しなくて良い
- 焦らずに転職活動ができる
- 空白期間ができない
第二新卒は、これから社会人としてスキルを磨いていくスタート地点にいます。
最低でも3年は働き続けられる企業に就職しなければ、今後のキャリア形成に支障が出てしまう可能性があるでしょう。
そのため、慎重に次の転職先を選ばなければいけません。
だからこそ、働きながら転職活動を行うほうが、焦らずに転職活動を行えるため、メリットが大きいといえます。
転職エージェントを利用すれば在職中でもスムーズに転職可能!
働きながら転職活動を行うなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは求職者の希望に合った求人を紹介してくれるため、在職中で時間を取れない人でもスムーズに転職活動を進められます。
また、応募書類の添削や面接対策などを無料で行ってくれるため、転職が初めての第二新卒ならぜひ活用してみましょう。
おすすめの転職エージェントは、「【失敗を防止】第二新卒の転職で利用すべきエージェント」をチェックしてみてください。
【要注意】第二新卒によくある失敗と対策
第二新卒の転職活動を成功させるには、よくある失敗例を知り、失敗を回避するための対策を練っておくことが大切です。
多くの企業では積極的に第二新卒を採用しているため、需要は十分にあります。
大手転職サイト「マイナビ転職」の調査によると、第二新卒の採用を積極的に行う企業が6割以上もいるため、実際に需要があることがわかるでしょう。
しかし、第二新卒で転職を行う人の多くは「初めての転職」となるため、思わぬ失敗をしてしまうケースも少なくありません。
「転職に失敗して、また会社に行くのが憂鬱になる…」という事態を防ぐためには、第二新卒によくある失敗を把握しておきましょう。
ここでは、第二新卒の転職に多い5つの失敗例とその対策について解説していきます。
第二新卒に多い5つの失敗
失敗例1.会社を辞めることが目的になっていた
転職を決意するときは現状に不満がある人がほとんどですが、会社を辞めることが目的になってしまうと、失敗するケースが多いです。
会社を辞めることだけが目的になると、本来の転職の目的を見失ってしまいます。
とにかく会社に行くのが憂鬱で転職したけど、転職先でも同じように仕事に行くのが嫌。
会社を辞めたときは開放感があったけど、今はまた前と同じような気持ちになっている。
会社を辞めてもまた同じ不満を抱き、転職を繰り返す可能性が高いです。
「嫌な現状から逃げたい」という気持ちで転職活動をするのではなく、転職の目的を明確にし、前向きに転職活動を行いましょう。
対策|転職の目的を明確にする
この場合の対策は、現状の不満を整理し、転職の目的を明確にすることです。
現状の不満が明確になれば、転職の目的がはっきりわかり、「転職によって何を改善したいか」が見えてきます。
現状の不満と、転職の目的の例を以下に挙げてみました。
現状の不満 | 転職の目的 |
---|---|
残業が多い | 残業が少なく、労働環境が良い会社に転職したい |
人間関係が悪い | 会社の雰囲気が良く、チームワークが良い会社に転職したい |
成長できない環境だと感じる | 教育制度が整っている会社に転職したい |
転職の目的がはっきりすれば、転職先選びの軸がブレることもないので、後悔のない転職を実現できるでしょう。
失敗例2.今後のキャリアをイメージできていなかった
転職活動は、「理想のキャリア形成ができる企業に転職すること」が本来の目的です。
しかし、転職活動の段階で今後のキャリアをイメージできていないと、将来的に後悔する可能性があります
第二新卒で転職をして10年がたち、いまさら「あのときの選択は間違っていた」と後悔している。
身につけたかったスキルも習得できず、これ以上の成長は難しいと感じている。
第二新卒の転職時は「条件の良い転職先」を見つけることに気を取られ、将来のキャリアを考えずに転職先を決めてしまう恐れがあります。
しかし、10年後に後悔しても、30代で未経験業界に転職するのは非常に困難です。
将来的にどのようなキャリアを積み上げていきたいのかをしっかりと考えて、転職先を決める必要があります。
対策|5年後・10年後の将来を考える
転職を後悔しないためには、5年後・10年後の「なりたい自分」を明確に思い描くことが大切です。
「10年後にどうなっていたいのか」をゴールとして、キャリアプランを立てていきましょう。
キャリアプランは、できるだけ細分化することで長期的な目標だけでなく、短期的な目標も見えてきます。
キャリアプランの立て方
- 10年後にどうなっていたいのか
⇒どんな立場になっていたいか・どんな働き方をしたいか
例)営業戦略マネージャー or マーケティング部 - プランを実現するためにすべきこと
⇒スキルや知識を身につける・実績をあげる
例)社内で営業成績トップを獲る - 今、転職すべき企業
⇒今どんな企業に転職すべきか・どんなスキルを身につけるか
例)市場評価の高い商品開発をしている〇〇社に転職し、心理学・会話術を含む「営業力」を磨く
第二新卒の転職では、将来のキャリアプランきちんと立てて、それを実現できる企業を選びましょう。
失敗例3.退職理由をネガティブに伝えてしまった
転職理由がネガティブな内容の場合、そのまま伝えると面接官からの印象が悪くなる恐れがあります。
たとえ企業側が100%悪い場合でも、前職の企業を悪くいうことは避けましょう。
人間関係のトラブルがあったことを正直に伝えると、面接官から「相性が合う・合わないはどこの会社でもあるから…」と言われた。
協調性がないと思われたのか、結果は不採用だった。
自分に非がないトラブルだったとしても、状況を知らない面接官は「忍耐力がない」「協調性がない」と判断し、採用を見送られる場合が多いからです。
面接時にネガティブな転職理由を伝える場合には、ストレートに伝えるのではなく、ポジティブな内容に変換して伝える必要があります。
また、前職でのトラブルについて、自分にも悪い部分がなかったか客観的に判断し、転職先では同じトラブルが起きないように慎重に行動しましょう。
対策|ネガティブな転職理由はポジティブに変換して伝える
選考時には、ネガティブな転職理由をポジティブに変換して伝えましょう。
ネガティブな理由の変換例
- サービス残業が多い
⇒効率的に仕事して、成果を上げたい - 人間関係が悪い
⇒周囲と協力し、チームで成果を挙げたい - ノルマがつらい
⇒数字ばかりにとらわれず、顧客満足度を重視して仕事がしたい
前向きな転職理由は、採用担当者にも好印象を与えやすいです。
スムーズに転職・退職を進めるには、以下の記事もご覧ください。
失敗例4.高望みしすぎてしまった
第二新卒は社会人経験が浅いため、自分の市場価値を把握していない人が多いです。
また、新卒と同じ感覚で転職活動を行うと、大失敗してしまう可能性もあります。
とくに多いのは、高望みしすぎて失敗してしまうケース。
「条件の良い大企業に転職したい」と考えるのは当然ですが、自分を過大評価して難易度の高い企業に応募すると、転職活動が長引く可能性が高いです。
転職するのなら大企業と決めて求人に応募したけれど、結果は惨敗。
身の丈にあった企業に応募すればよかった…と後悔している。
大手や有名企業は高年収だったり、知名度が高かったりするため、採用倍率も難易度も高くなります。
そのため、自分の市場価値を見誤ると、なかなか採用されずに転職活動が長引いたり、自信を失くしてしまったりする場合もあるでしょう。
たとえ入社できたとしても、自分の能力よりレベルの高い企業だと業務についていけず、入社後に苦労する可能性が高いです。
自分の市場価値を正しく見極めるには、自己分析を丁寧に行う必要があります。
対策|自己分析をして市場価値を見極める
転職市場において、自分の市場価値を正確に把握するには、自己分析をすることが大切です。
自己分析をするには、子供の頃から現在までの自分を振り返り、感じたことや身につけたことなどを洗い出す必要があります。
しかし、自分一人で自己分析をすることは難しく、さらに、客観的に自分の市場価値を判断しなければいけません。
そんなときに頼りになるのが、転職エージェントです。
「転職エージェント」に相談すれば、自己分析や市場価値の見極めなどをサポートしてくれます。
記事後半の「【失敗を防止】第二新卒の転職で利用すべきエージェント」では、おすすめエージェントを3社紹介しているのでチェックしてみてください。
藤井さん
転職エージェントには自己分析サポートがありますが、エージェントによってサポート内容が異なります。一般的に以下3点のサポートが中心となります。
①ビジョンを考える
将来のキャリアプランを一緒に考え、それを実現するための選択肢を一緒に考えてくれる
②強みの棚卸し
その人の強みや持ち味を客観的に探ってくれる
③経験の棚卸し
職務経歴書に書かれた内容から、何ができるのか、どのように仕事をする人なのか、などアピールできるポイントをみつけてくれる
転職エージェントは求人紹介する前に、その人に合う仕事や会社をみつけるためにも自己分析をお手伝いしてくれます。自分では意外とわかっていない部分を客観的な目で分析してくれるので、ぜひ自己分析のサポートを積極的に依頼してみましょう。
失敗例5.転職する必要がなかった
第二新卒に限らず、転職でよくある失敗は「実は、転職する必要がなかった」というものです。
今抱えている問題を解決する方法は、転職することだけではありません。
たとえば、業務上のミスが多くて上司に叱られることが多い場合、仕事内容が合わないだけの可能性があります。
「とにかく今の状況から逃げ出したい」と転職を考えてしまう人が多いですが、慌てて転職すると後悔してしまうでしょう。
些細なミスで上司に怒られることが嫌で、逃げるように転職したが、結果的に「前の職場のほうが良かった」と後悔している。
また、転職によって問題を解決できたと思ったのは最初だけで、転職先でも同じ問題が生じることも多いです。
同じ失敗を繰り返さないためには、転職活動を始める前に「本当に転職が必要か」を考えてみましょう。
対策|部署異動で解決できないか検討する
業務内容だけが合わない場合には、部署異動を願い出ることで解決できる可能性があります。
必ずしも転職する必要があるわけではなく、転職以外の方法で解決策がないか考えてみることが大切です。
中小企業の場合は難しいですが、部署異動が可能な企業の場合は、異動願を出してみましょう。
部署異動で解決できる例
- 上司や同僚と合わない
- 仕事内容が向いていない
- 業界自体には興味がある
- 会社の方針には賛同できる
企業が第二新卒に求めている3つの要素
転職の失敗を防ぐには、「第二新卒がなぜ企業から求められているのか」を把握することが重要です。
選考を有利に進めるためにも、「第二新卒だからこそ求められる要素」を正確に押さえておきましょう。
新卒の就活と同じ感覚で選考に臨むと失敗する恐れがあるため、十分に注意してください。
ここでは、企業が第二新卒に対して期待している3つの要素について解説します。
企業が第二新卒に求める要素
要素1.新卒にはない社会人としての基礎
第二新卒は、短期間でもビジネス経験があるため、社会人としての基礎ができています。
そのため、企業側にとって「研修や教育をする必要がない第二新卒」は、採用するメリットが多いといえるでしょう。
研修や教育が必要なければコスト削減ができるうえ、いち早く即戦力として活躍してくれることも期待できます。
企業側は、以下のスキルに対して「すでに身についている」と期待しているため、転職前に再確認しておきましょう。
- 言葉遣いや挨拶
- 名刺交換や電話の受け答えなど、基本的なビジネスマナー
- 報告・連絡・相談のスキル
- 身だしなみ…など
要素2.特定の会社に染まっていないからこその柔軟性
第二新卒は、スキルや経験では中途採用者に劣るため、「本当に転職できるだろうか?」と不安になるかもしれません。
しかし、社会に出てから1~3年以内の第二新卒は、特定の会社のやり方や業界の慣習などに染まっていないため、新卒同様に需要があります。
年齢が若く柔軟性があるため、「教育しやすい人材」と考える企業が多く、採用するメリットが多いといえるでしょう。
たとえば、入社10年目の転職者の場合、業界や職種に関して自分なりのこだわりが出てくるため、会社のやり方に柔軟に合わせることが難しくなります。
しかし、第二新卒なら「価値観が固まっていない状態から教育できる」というメリットがあるため、採用企業からすると魅力的な人材です。
転職を成功させるには、「協調性があること」や「適応力が高いこと」をアピールすると良いでしょう。
要素3.ポテンシャルやバイタリティー
企業が第二新卒に求めていることは、ポテンシャルやバイタリティーです。
実績やスキルでは、中堅社会人に劣ってしまうところもあります。
しかし、「今後成長して貢献してくれる」「知識を吸収してスキルアップしてくれる」という伸びしろに期待しているといえるでしょう。
たとえば、入社10年目の転職者の場合、その業界でのスキルや経験を問われることはもちろん、即戦力として活躍できるレベルかどうかも判断されます。
即戦力になるほどのスキルがなければ、年齢的にポテンシャルだけで採用される可能性は低いでしょう。
しかし、まだ年齢的にも若い第二新卒なら、ポテンシャルだけで採用されることも少なくありません。
ポテンシャルやバイタリティーの伝え方
選考時には、以下のポイントを押さえてポテンシャルやバイタリティーを伝えましょう。
- 企業への関心を伝える
⇒企業理念などをリサーチし、共感した点や魅力的に感じた部分を伝える
★この会社でなければいけない理由が伝わる - 仕事への熱意を伝える
⇒やりたいことなど具体的なキャリアビジョンを伝える
★成長意欲・やる気が伝わる - 自分の長所を伝える
⇒自己分析を行い、自分の潜在的な強みや長所を伝える
★実績はないが、これから貢献できる期待感が伝わる
第二新卒は社会経験が浅くても採用される可能性があるため、上記のようにやる気や熱意を伝えることが大切です。
大手人材サービス会社「リクルート」のアンケートでは、約8割の企業が「社会人1年未満の求職者を採用した実績がある」と回答しています。
ポテンシャル採用の可能性は若ければ若いほど高くなるので、できるだけ早めに転職活動をスタートしましょう。
入社3年目の転職については、以下の記事でも解説しています。
第二新卒の転職を成功させる!4つのポイント
第二新卒の転職を成功させるには、企業が求めている要素をアピールすることが大切です。
やみくもに転職活動を始めても失敗に終わることがあるので、事前にしっかりと対策を練っておきましょう。
ここでは、第二新卒の転職に多い失敗を踏まえ、「転職成功のために押さえておくべき4つのポイント」を解説します。
転職成功のために押さえておくべきポイント
ポイント1.新卒との違いを意識して対策する
第二新卒の転職を成功させるには、新卒時の就職活動との違いを意識して対策を練ることが大切です。
新卒時の就職活動ではポテンシャルをアピールすることが大事ですが、第二新卒の場合は「転職する理由」も伝えなければいけません。
より説得力のある転職理由や志望動機を伝えないと、マイナスのイメージを与えてしまう場合もあるので注意が必要です。
以下に、NG例と改善ポイントを挙げているので、ここで確認してみてください。
<NG例>
- 転職理由と志望動機に一貫性がない
- 抽象的で具体性に欠ける
- 他の企業にも通じる志望動機を伝えてしまう
<OK例>
- 転職理由と志望動機に一貫性がある
⇒転職の目的がその企業で実現できる可能性が高いことを伝える
例)営業力を磨くために、優秀な営業マンがいる〇〇社に転職したい - 具体的な志望動機を伝える
⇒どのような業務をしたいのか、可能な限り具体的に伝える
例)営業マンとしての実績を作り、営業戦略や部下の育成などに携わりたい - その企業でなければいけない理由を伝える
⇒他社との比較・独自性・企業理念にマッチしていることを伝える
例)〇〇製品は他社に比べて△△の点が魅力的で、ユーザーファーストの企業理念にも共感できる
第二新卒は入社して間もない社会人ですが、実際に働いてみたからこそ気づくことも多いはずです。
自分でも気づかなかった強みを発見したり、実現したいキャリアプランがあったりと、自己分析によってアピールポイントが見るかるでしょう。
ポイント2.前職での経験を整理する
第二新卒は経験や実績をあまりアピールできませんが、数年間の経験でも採用担当者の判断材料になります。
ポテンシャルをアピールすることは重要ですが、「この数年間でどのようなことをしたのか」に関しても大きなアピールポイントになるでしょう。
採用担当者がよく見るポイントは、「意欲的に働いてきたか」「積極性はあるか」「向上心はあるか」などです。
上記の3点をアピールできるように、以下を参考にして経験を整理しておきましょう。
経験を整理する方法
- 経験を書き出す
⇒新卒から今までの経験を振り返ってまとめる
例)新規顧客開拓のため、市場調査を行った - スキルや強みをまとめる
⇒経験から身についたスキル・資格をまとめる
例)営業にも役立つ「マーケティング検定」、プレゼン資料作成による「PCスキル」 - 業務での成果をまとめる
⇒会社に貢献した実績をまとめる
例)新規開拓営業で初年度10件の成約を獲り、同期1位を獲得 - 自主的に取り組んでいたことをまとめる
⇒独学での勉強や仕事中の活動など
例)勉強会の開催を上司に提案し、売上向上の施策を練った
ポイント3.転職先への希望条件を明確にする
第二新卒の転職でよくある失敗例として、「会社を辞めることが目的になっていた」とお伝えしました。
転職を成功させるには、転職の目的を明確にすることが大事なので、転職先への希望条件についても明確にしておきましょう。
たとえば、「今の会社で不満に思っていて、転職によって改善したいこと」を挙げてみてください。
現状の不満 | 教育制度や研修がなく、成長できない環境だと感じる |
転職先に求める希望条件 | 教育制度が整っている会社 |
転職によって改善したいこと | 知識や技術を身につけ、キャリアアップはもちろん、会社に貢献したい |
第二新卒は十分なスキルが身についていない場合も多いため、自分なりに勉強している人が多いでしょう。
しかし、会社として教育や研修を行ってくれるのが理想的なので、教育制度の整った会社に転職したいと考えるのは当然です。
転職によって改善したいことが明確になれば、求人を選ぶ際にブレることがなく、転職後のミスマッチも防げるでしょう。
どうしても譲れない条件を整理し、明確にしてから求人探しをしてみてください。
藤井さん
既卒者と第二新卒者の就職活動では、大きな違いがあります。
既卒者が就職活動する時は、希望の会社に入るための業界・企業研究をします。アピールとしては「貴社の作る〇〇に興味がある、貴社の理念に惹かれて」などです。
一方、第二新卒者の就職活動は、それだけではありません。どんな職種に就きたいか、どんな風土や条件の会社が自分に合うか、なども大事なポイントです。
希望条件が明確に決まっていないと、既卒時のような「憧れ」的な志望動機アピールをしてしまいます。社会人経験を積んで感じた具体的な希望条件を整理してみましょう。
例えば、今の会社のどのような条件(給与、環境、仕事内容など)が自分には合わないと思っているのか、何を変えたくて転職したいのか、などを明確にしておかないと軸がぶれて、今の会社を辞めるための転職になってしまいます。
ポイント4.転職エージェントを活用する
第二新卒の転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することがおすすめです。
転職エージェントでは、自己分析や求人探し、書類の作成や面接対策など、さまざまな転職サポートをしてくれます。
在職中では忙しくてなかなか進まないことも多いですが、転職のプロに任せればスムーズに転職活動を行えるでしょう。
転職エージェントは無料で利用でき、以下のようなメリットがあるので、ぜひ活用してみてください。
第二新卒は転職が初めての人がほとんどなので、転職活動の進め方がわからない人も多いはずです。
転職エージェントに相談すれば、転職に関するさまざまな悩みに答えてくれるので、転職活動を進めやすくなります。
第二新卒で転職を検討中の人は、転職エージェントを上手に活用して、転職を成功させましょう。
女性の第二新卒でも転職できる?不利になる?
第二新卒は、企業からの需要があることはわかりましたが、女性の第二新卒だと不利になるケースもあるのでしょうか。
女性でも第二新卒として転職可能なのか、ここで解説します。
第二新卒の女性を採用する企業側のメリットについても、あわせて見ていきましょう。
「女性だから不利になる」ということはない
第二新卒の転職に限らず、「女性だから不利になる」ということはありません。
しかし、女性には、企業側が懸念するライフイベントがあります。
結婚や妊娠、出産や子育てなどで会社を長期的に休む、もしくは退職するケースも考えられるため、採用時に確認されることが多いでしょう。
現在は、産前産後休業(産休)や育児休業(育休)を取ることが一般的になっていますが、入社後すぐだと取りづらい企業も多いです。
そのため「今のところは予定がない」とはっきり伝えることで、採用されやすくなるでしょう。
結婚の予定がある場合でも、「結婚後も働き続けたい」と伝えれば、長く勤める意思が伝わるはずです。
女性だから不利になることはありませんが、懸念点を解消してあげれば、より採用される可能性が高まるでしょう。
女性のほうが有利になる職種や業界もある
第二新卒の女性の転職は、不利になるどころか、むしろ有利になる職種や業界もあります。
第二新卒の転職を成功させるには、女性が求められる職種や業界を選ぶと良いでしょう。
さまざまな職種や業界のなかでも、とくに女性におすすめなのは以下の5つです。
女性が求められる職種や業界
- 事務職
- 広報職
- 下着メーカー
- 化粧品メーカー
- ファッション業界
藤井さん
企業によっては女性の採用比率を高めるために、積極的に女性を採用する企業も多く、女性には有利と言えるでしょう。
女性が有利になる業界は、対人力を必要とされる業種です。女性は比較的人の気持ちを察し、理解する力が高く、人に興味を持っている傾向があります。
女性ならではのスキルを期待されるのは、人と接するサービス業・介護・販売職・営業職などです。また、IT業界・医療業界・建設業界などは男性比率が多く、女性の採用比率を高めたいと思っているのでねらい目です。
事務職
事務職はワークライフバランスが整っている傾向があるため、女性からの人気が高い職種です。
事務職は会社のサポート的役割があり、バックオフィス系の職種のなかでもとくに女性が活躍しやすい職種といえるでしょう。
事務職の採用の傾向として、未経験でも積極的に採用する企業が多いため、第二新卒の女性におすすめです。
また、事務職は女性を採用する企業が多いため、男性よりも採用されやすい可能性があります。
広報職
広報職はマスコミ対応など表に出る仕事が多いため、男性よりも物腰のやわらかい女性におすすめの職種です。
社外の人と関わることが多いため、コミュニケーション能力の高い女性に向いています。
会社の顔ともいえる職種のため、非常にやりがいを感じられるでしょう。
20代前半の第二新卒なら、未経験でも採用される可能性があります。
下着メーカー・化粧品メーカー/ファッション業界
下着メーカー・化粧品メーカー・ファッション業界は、いずれも「美」に関わる仕事のため、女性に向いています。
実際に、多くの女性が活躍している業界なので、第二新卒の女性も歓迎されることが多いでしょう。
新卒時の就職では安定を重視した結果、やりたい仕事に就けなくて後悔している人は少なくないはずです。
多くの女性が憧れる華やかな業界でもあるため、やりたい仕事をあきらめきれない人はぜひチャレンジしてみてください。
企業側は第二新卒の女性を採用するメリットが多い
第二新卒の女性を採用することは、企業側にもメリットが多いです。
第二新卒の女性を採用するメリット
- 慎重になっているのでミスマッチが少ない
- 教育コストを抑えられる
- 男性よりも柔軟性があるケースが多い
第二新卒は転職先を選ぶことに慎重になっているため、転職後のミスマッチが少なく、長期的に働いてくれる可能性が高いです。
また、新卒のように教育コストがかからないため、コストを抑えて新卒と同等の人材を確保できます。
上記の2点については男性にもいえることですが、「女性のほうが柔軟性があるケースが多い」ということは女性ならではのメリットです。
女性は、環境に適応する能力が比較的男性よりも高く、会社に早く馴染める可能性があります。
第二新卒の女性を採用するメリットは多いため、転職活動において女性が不利になることは少ないでしょう。
【失敗しないために】第二新卒の転職で利用すべきエージェント
第二新卒の転職では、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
しかし、転職エージェントは多数あるため、どれを利用すれば良いか迷ってしまうでしょう。
ここでは、第二新卒におすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
それぞれに得意とするサポートが異なるため、自分に合った転職エージェントをぜひ活用してみてください。
第二新卒におすすめの転職エージェント
たくさんの求人を見たいなら「リクルートエージェント」
- (引用元
- リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、第二新卒におすすめの転職エージェントです。
国内トップクラスの求人数を保有しているため、さまざまな求人を比較検討でき、希望に合った転職先を見つけやすいでしょう。
また、求職者との対話を重視しているため、現在の会社や将来への不安などの相談にも乗ってもらえます。
何から始めれば良いかわからない転職初心者の第二新卒にも、丁寧なサポートをしてくれるはずです。
転職後に「もっとたくさんの求人を比較して選べば良かった…」と後悔しないためにも、ぜひリクルートエージェントに登録してみてください。
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リクルートエージェント|基本情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 約500,100件 |
非公開求人数 | 約242,400件 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | すべて無料 |
登録免許 | 厚生労働省有料職業紹介事業: 13-ユ-313011 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
(最終更新:24年12月時点)
20代や第二新卒の転職に強い「doda」
- (引用元
- doda)
「doda」は、人材紹介業界で屈指の求人数を保有している転職エージェントです。
業界・職種問わず、希望に合わせて幅広い種類の求人を紹介してもらえます。
また、顧客満足度No.1を獲得しているエージェントのため、コンサルタントの質が高く、転職サポートが手厚いこともメリットです。(※2024年オリコン顧客満足度Ⓡ調査転職エージェント20代第1位)
履歴書などの書き方や面接対策にも親身に対応してくれるため、初めての転職でも丁寧にサポートしてくれるでしょう。
適性年収がわかる「年収査定」などのコンテンツが充実しており、自分で求人をチェックする「転職サイト」として利用することも可能です。
今すぐ転職しない人も、まずは無料登録だけでもしてみてください。
doda|基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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求人数 | 200,000件以上(非公開求人を含む) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年12月時点)
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経歴に自信がないなら「ハタラクティブ」
- (引用元
- ハタラクティブ)
「ハタラクティブ」は、おもに20代・既卒・第二新卒向けの転職支援に特化した転職エージェントです。
未経験業界でも正社員として就職できる求人が豊富にあるため、学歴や経歴に自信がない人でも、転職サポートを受けられます。
実際に利用した人の学歴は、中卒2.2%・高卒37.9%・専門卒15.1%と、大学卒以外の人が約半数を占めています(※2020年8月〜2021年1月実績)。
「社会経験が少なくて不安」「学歴に自信が持てない」という人は、ぜひハタラクティブを利用してみてください。
ハタラクティブ|基本情報
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
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公開求人数 | 約4,600件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
電話番号(フリーダイヤル) | 0120-979-185 |
(最終更新:24年12月時点)
第二新卒の転職でよくあるQ&A
第二新卒の転職は、初めての転職なのでわからないことも多いはずです。
ここでは、第二新卒の転職でよくある質問をまとめました。
不安や疑問は事前に解決し、自信を持って転職活動をスタートさせましょう。
第二新卒の転職でよくあるQ&A
Q1.転職エージェントを利用する流れは?
A.おもに「会員登録」⇒「面談」⇒「求人紹介」⇒「選考対策」⇒「応募」という流れで進みます。
転職エージェントに登録すると、まずは初回面談に関する連絡が来ます。
そこから先の詳しい流れについては、以下をご覧ください。
最初に、これまでの経歴や希望する求人の条件などを伝える場合が多いので、このステップをしっかり行えば、とくにむずかしい手順はありません。
あとは、転職成功のためにさまざまなサポートをしてくれるので、転職活動を受け身で行えることが大きなメリットといえるでしょう。
働きながら転職活動を行う人は、ぜひ登録してみてください。
Q2.新卒1年以内は転職しないほうが良い?
A.明確な理由があれば良いですが、そうでない場合は1年未満での転職は避けた方が良いです。
1年未満で転職した場合、企業側から以下のように思われてしまう可能性があります。
- うちの会社に来ても、またすぐに辞めてしまうのでは?
- 社会人の基礎的なマナーが身についていないのでは?
企業側が求める「第二新卒を採用するメリット」は、社会人としての基礎的な知識が身についていることです。
そのため1年未満、つまり数ヶ月で転職する人材は、採用するメリットが少ないといえるでしょう。
ただし、ブラック企業に就職したのであれば、明確な退職理由があるため、転職を検討するのは当然といえます。
その際は、ネガティブな転職理由を上手に伝えるための対策を練り、悪い印象を与えないように注意しましょう。
ネガティブな転職理由を上手に伝えるための対策
ブラック企業からの転職理由の伝え方
- 激務だった場合
⇒前職はオーバーワークだったため、ワークライフバランスの整った会社で元気に仕事を頑張りたい - パワハラがあった場合
⇒風通しの良い環境、主体的に行動できる会社で実力を上げたい
前職が激務だった場合、「ワークライフバランスを整えたい」だけでは、「あまり仕事をしたくないのかな」と思われてしまいます。
伝え方としては、「元気に仕事を頑張りたい」など前向きな内容で締めくくることがポイントです。
条件ばかりを要求するのではなく、仕事への意欲を伝えられるでしょう。
パワハラが原因で退職した場合は、積極的・主体的に行動する意思を伝えることで、指示待ち人間ではないとアピールできます。
本当にブラック企業だったとしても、明確な境界線がないため、「甘え」と受け取られないように注意してください。
Q3.転職回数が多いと不利になる?
A.状況によっては不利になる可能性があります。
第二新卒は社会人になってから1~3年しか経っていないため、短期間で転職回数が多いと不利になる可能性があります。
たとえば、3年以内に3回以上の転職を繰り返している人は、転職回数が多めといえるでしょう。
また、1つの会社での勤続年数が極端に短いことも、不利になる可能性が高いです。
第二新卒は企業からの需要もあり、未経験業界にも転職しやすいですが、転職回数が多すぎると採用されにくくなるので気をつけてください。
同世代と比べて転職回数が明らかに多い場合は、ひとまず現職を続ける選択肢も視野に入れてみましょう。
年代別の転職回数
年代によっては、ある程度の転職回数なら許容範囲の場合もあります。
Q4.第二新卒の転職に適した時期はある?
A.年間を通して採用活動が行われているため、思い立った日に動くのが一番おすすめです。
採用活動は年間を通して行われているため、転職活動も「この時期が一番おすすめ」というタイミングはありません。
転職したいと思い立ったらすぐに動き出し、まずは情報収集から始めましょう。
また、区切りが良い時期として4月と10月を選ぶ人が多いため、4月転職と10月転職のメリットを以下にまとめました。
4月に転職するメリット
年度初めの4月入社には、以下のメリットがあります。
- 決算期と重なり求人が増えるため、転職しやすい
- 新卒・転職ともに入社人数が多く、しっかりと研修が行われる
多くの企業では1~2月が決算期となり、そのタイミングで人事異動を決定することが多いです。
人事異動に合わせて求人も増えるため、中途採用者も転職しやすいでしょう。
また、4月は新卒入社を受け入れるタイミングでもあるため、中途採用者も一緒に研修を行ってもらえることが多いです。
4月の転職は、同時期に入社する人も多い可能性があるため、新しい環境に馴染みやすいといえるでしょう。
10月に転職するメリット
年度初めから半年後の10月入社には、以下のメリットがあります。
- 入社人数が多い時期のため、さまざまな年齢層や経歴の人と関わりができる
- 4月入社のような長い研修が無いので、早く実務を開始できる
3月決算の企業にとって、10月はちょうど半期のタイミングのため人事異動が多く、求人数も増加する傾向にあります。
また、10月入社は4月入社に比べてしっかりとした研修が行われることは少なく、すぐに実務に関われるケースが多いです。
新しい環境で即戦力として働きたい人は、10月に転職することをおすすめします。
まとめ
第二新卒の転職を成功させるためのポイントについてご紹介しました。
転職での失敗を防ぎたいなら、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
第二新卒の転職で失敗を防ぐポイント
- 新卒との違いを意識して対策する
- 前職での経験を整理する
- 転職先への希望条件を明確にする
また、効率良く転職活動を進めるためには「転職エージェント」の利用がおすすめです。
以下の3社はサポートの質が高いと評判なので、ぜひ登録してみてください。
サービス名 | 特徴 |
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リクルートエージェント | ・たくさんの求人を比較検討できる ・ITエンジニア向けの公式ページはこちら |
doda | ・20代や第二新卒の転職支援に強い |
ハタラクティブ | ・経歴に自信がない人でも利用しやすい ・未経験可の求人が多い |
どの転職エージェントに登録するか迷ったら、業界最大手の転職エージェント「リクルートエージェント」がおすすめです。
今回の記事内容を参考にして、第二新卒の転職を成功させましょう。
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藤井さん
「第二新卒」と「既卒」のどちらを採用するかは企業によって異なります。
中途採用のみに絞っている企業は、退職者が出た時などの人員不足のタイミングで採用をかけます。中小規模の会社に多く、既卒を採用して育てる余力がない企業に多いです。社会人経験がある第二新卒者のように、主体的に動ける人を採用したいからです。
一方、既卒を積極的に採用する企業は、比較的大手が多く、既卒をひとり採用するのではなく、まとめて一括採用します。多くの場合、入社後すぐに現場に配属されるのではなく、新人研修を受けてから現場に配属されます。