中堅消費者金融「アルク」の店長にインタビュー

最終更新日:2025年2月18日

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「申込書のアナログ感がすごい（30代自営業）」
「3社目のアルクでやっと融資してもらえました（20代会社員）」

消費者金融担当者にガチインタビューの2回目は、上記のような口コミを多数目にする大阪の中堅消費者金融「アルク」さんにお伺いしました！

取材中もお客様が来店し、アルクのスタッフさんと相談をしている風景を少し拝見することができましたが（話の内容は聞こえません）、機械的な対応はまったくなく和やかな雰囲気を感じました。

なぜアルクは口コミ評判がいいのか、お客様に対してこだわっていることは何なのか、ネットや公式サイトの情報だけではわからないリアル情報を、店長さんにいろいろとお伺いしてきました！

※店長さんは審査なども担当しているため、お名前とお顔出しはナシにしています。

「アルク」の基本情報を先にチェックしたい人はこちらを参照してください。

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お客様が安心して利用できるように融資種類は豊富に用意
アルクの融資商品一覧

審査で重視するのは人間性。人間性はちょっと会話しただけでも伝わります

お金を貸すのもリスクがある時代。だからウソはつかないで欲しい

まとめ

「アルク」基本情報

お客様が安心して利用できるように融資種類は豊富に用意

全国から融資申し込みを受け付け、特に関西圏内で圧倒的な人気を誇る消費者金融「アルク」。

申し込みはネットで行う人がメインですが、大阪一等地のビル内に店舗があるため、今でも来店して契約する人は少なくないそう。

使用目的が自由なフリーローンのほか、家電ローンや教育ローンなど6種類もの融資商品を展開しているのは、中堅消費者金融ではとても珍しいと言えます。

――早速ですが、中堅消費者金融で扱う融資商品はフリーローン（カードローン）だけという印象だったのですが、アルクさんは種類が多くて、しかもそれぞれ上限金額も違うんですね。

アルクの融資商品一覧

フリーローン	最大50万円
家電ローン	上限100万円
教育ローン	上限200万円
リフォームローン	上限500万円
医療ローン	上限100万円
事業資金ローン	上限500万円

アルク店長：私どもは消費者金融ですから、総量規制という決まりがあるので、いわゆる年収の3分の1までの範囲内でのご融資にはなってしまうんですけどね。

でもフリーローンって目的がない分、ちょっと不安に感じてしまうというお客様のお声も多いんです。

そのため、お金を借りる目的が明確なのであればこちらのローンを選べばいいんだって、お客様に安心してもらえたらといろんな融資商品を展開しているんですよ。

――融資商品の中でいちばん人気はなんですか？

アルク店長：やはりフリーローンですね。目的がいろいろあるとしても、フリーローンはその用途では貸せませんっていう縛りがありませんから。

――目的別ローンの多くは、一括で希望金額をお借りしてあとは返済をしていくだけになりますよね？フリーローンの場合はどうなるのでしょうか？

アルク店長：弊社はどのローンを選んでいただいても希望金額を一括でご融資して、あとは毎月返済をしてもらっています。

追加で融資を受けたいという場合には、また新しく契約してもらうことになりますね。

例えばフリーローンで20万円を借りていた人が、返済をして残金10万円になったとします。

この時、追加で10万円の融資をご希望であれば、まず残金10万円分の契約書を破棄し、20万円として新しく契約しなおし、差額の10万円を追加で融資しています。

――追加融資をお願いした場合には、その時にまた審査もあるんですか？

アルク店長：はい、ございます。

でもその際の審査は、初めての時また違う審査方法で行われますね。それまでにしっかり返済をしてくださっていれば、信用できるお客様だということが分かっていますから。

お仕事が変更になったとか、情報に変更がなければ追加融資はスムーズに行われることが多いです。

お客様にまったく変更や問題がなければ、追加での融資の際には最短10分ぐらいで審査が完了してしまう事もあるんですよ。

――おぉ！再契約というからハードルが高いように感じましたが、審査時間10分は早いですね。初めて利用する場合の審査時間はどれくらいですか？

アルク店長：そうですね、初めての場合でも最短30分ぐらいです。

個人情報の確認や、総量規制の範囲内かどうかの確認などを慎重に行いますが、早い時には実質30分もかからないですよ。

――大手消費者金融に負けず劣らずのスピード感！

アルク店長：来店の場合は特にそのまま待ってもらいますので、スピード感は大事ですね。

もちろん、ネット申込でも、審査が始まってから融資までに1時間以上かかる人はほぼいないですね。

――その日のうちの融資を希望している場合、申込時間や契約時間の締め切りは何時くらいですか？

アルク店長：営業時間が18時までなので、17時30分を最終のお時間にさせてもらっています。

申込だけなら24時間ネットでしていただけるので、なるべく早めに申し込んでいただければスムーズですね。

ネットでお申し込みいただいた方でも、PDFの申込書をプリントアウトしていだいて、FAXでお送りいただいくことになっているんです。

――FAX？私のように自宅にFAXがない場合もあると思うのですが、画像のアップロードではダメなんですか？

アルク店長：会社自体がまだまだアナログなところがありまして（笑）、そこはご了承いただければと思ってます。

自宅にFAXがないというお客様もいらっしゃいますが、今はコンビニで送受信できるので、そちらで対応していただいてますね。

――そういえば、口コミで「申込書のアナログ感がすごい」というのを拝見しましたけど、このFAXのやりとりがアナログってことですか？

アルク店長：いや、それは申込書の裏面だと思います（笑）。これなんですけどね……。

同意書の下に、最寄り駅から自宅までの地図を書くスペースがあるんです。昔の名残なんですけど、お客様からの返済が滞ったら、自宅まで伺うっていうことが以前はありましたからね。

今はもう、取り立てに行くことなどは法律で規制されているのでほとんどありませんけど。

小学生の通学路かって口コミで書かれたこともありますし、これがアナログって言われている要因のひとつかなと思いますね（笑）。

――ほかにアルクさんへの申し込みで気になったのは、自宅に届く郵便物の提出が必要というのが不思議だったのですが。

アルク店長：郵便物は公共料金の支払い明細書や、保険などの送付物をお願いしています。

これは、申し込んだお客様がその住所に住んでいるかどうかの確認のためなんですよ。

運転免許証に記載の住所と、郵便物の住所を確認して、最終的な本人確認とするという意味もあります。運転免許証の住所変更の届けをしていない人も、実は少なくありませんからね。

――私は電気料金や保険料などはネット支払いにしているので、公共の郵便物なんてあったかな？と思って、ちょっとドキドキしてしまいます。

アルク店長：年金関連の郵便物とか、何かしらはあると思うんですよ。不安な方は申込のあと私たちから電話しますので、その時に相談してもらえたらと思います。

あっ、でも郵便物が何もないんです……ではこちらも困りますので、何かしらは提出してもらうことになりますよ。頑張って探してください（笑）。

審査で重視するのは人間性。人間性はちょっと会話しただけでも伝わります

――ネットなどを見ると、中小消費者金融は審査が甘いと言われてます。アルクさんの口コミでも審査が甘かったなんてコメントを目にしましたが、ぶっちゃけ審査は結構甘いんですか？

アルク店長：う～ん、実は審査だけで言うなら、大手（消費者金融）の方が甘いと思うんですよ。大手は金融事故持ちには厳しいってだけでね。

初めて消費者金融からお金を借りようと思っていて、今までに返済を忘れたとかの金融事故の経験もない人は、間違いなく大手の方がスムーズだと思います。審査の基準がデータだけなのでね。

逆に、私たちのような中小消費者金融は、データだけではお金を貸すことはあまりないですね。データよりも人間性を見ますし、大手で借りた経験なんかを見て、その人は信用できる人かどうかを判断したりもするんですよ。

――大手消費者金融で借りた経験が、信用できるかどうかの判断になるんですか？

アルク店長：どこの金融業者にも言えると思うのですが、今現在、返済が遅れてしまっている人は、どこでも借りられないと思います。それがまず判断できる材料になりますよね。

どの金融会社で借りているということは分からないですけど、個人情報を確認したら、現在借りている金額とか、ここ数年の返済状況とか全部わかるんですよ。7年ぐらいは過去に遡って調べることもできます。

その際、消費者金融に融資を受けた経験があるなら、その返済状況はもちろん参考にしますよ。何の情報もないより、その人は信用できるかどうかわかりやすいじゃないですか（笑）。

――今の情報はもちろん、昔の情報まで調べられるんですね。

例えばそこで金融事故の情報が書かれていると、それが何年前だったとしても大手は審査を終了して、その人にはお金を貸せないという判断になります。

私たちは、そこでは審査は終わらせません。それはどのくらい前の出来事で、その金融事故がどうして起こってしまったのか、今の状態はどうなのかをご本人に確認します。

――人間性を見るとおっしゃってましたけど、どうやって人間性を見るんですか？

アルク店長：信用はね、構築していくものなので、お付き合いをしてみなくては分かりません。ただ、先ほどの話ではないですが、他で培ってきた信用を見せていただくことはできるんです。

ところが人間性は、書類では分からないですよね。でも、ほんの少しお電話などでお話しただけでもわかるんですよ。融資の前には必ずお電話でお話をさせていただくんですけど、そのちょっとした電話でね、人間性って伝わってくるんです。

審査を通過させるかさせないか、データ的には判断に迷うお客様には、電話でちょっと失礼な質問をさせていただいたりして、その返答で判断していることもありますね。

――失礼なことですか？例えばどんなことを質問するのでしょうか？

アルク店長：失礼っていったって、別に酷いことは言いませんし、態度もしませんよ（笑）。

人によってその内容はマチマチなんですが、例えば年収が低い方であれば、この収入で借金して毎月の返済はホントに大丈夫なんですか？とかですね。

お客様からしたら、なんでそんなこと聞いてくるんだろ？と、ちょっとムッとしたりとか、イラっとしたりとかもあると思うんです。

でも、その時の返答でこの人は大丈夫と思ったら、融資できますよってお返事をしています。

逆に、書類を見てこの人なら貸せると思って電話をしてみたけれど、その場でお断りをすることもあります。

――えぇ！審査には通っていたはずなのに電話で落ちちゃうなんて。そんなこともあるんですね？

アルク店長：少なくない数、あります（笑）。確認の電話で、例えば横柄な態度の人だとしたら、返済が遅れてお電話したときだって、同じ横柄な態度に決まっているんです。

もちろん、電話の対応が丁寧ならいいとか、そういう簡単な理由だけではないので、そこは長年の勘としか言えない部分もあるんですけど。

――あとは審査というと、在籍確認が気になるという人も多いと思うのですが、アルクさんではどんな対応をしているのでしょうか？

アルク店長：融資の電話であることとか、会社名ではなく例えば私の個人名で電話をするとか、そういう基本的なことはもちろん対応しています。

最近、会社によっては外部からの電話を取り次がないとか、個人名は全部プライベートな電話として在籍しているかしていないかを答えてくれないとか、いろいろ難しくなっているんですよ。

でも、こちらとしても在籍確認の電話は必ず行いたいので、どうすれば在籍確認のご連絡ができるのか相談したり、ご要望に合わせて臨機応変に対応させていただいています。

来店のお客様限定にはなりますけど、携帯をスピーカーにしてもらって、会社に電話をしてもらったこともあるんですよ。電話に出た人は、お疲れ様ですとか、必ず言うじゃないですか。

その声の感じで、この人はその会社でちゃんと働いているということが伝わるので、それで在籍確認としたことがあるんです。

――そんな対応もしてもらえるんですね！来店申込ならではのやり方ですね。

アルク店長：それはあくまでもイレギュラーな対応で、お客様の要望に合わせた例という感じですけどね。基本的には、普通にお電話させていただきますよ。

お金を貸すのもリスクがある時代。だからウソはつかないで欲しい

――人間性や法律的な総量規制という以外に、絶対にアルクさんでの審査に通らない人っていうのはいらっしゃるんでしょうか？

アルク店長：私たちも商売ですから、なるべく多くの人に借りてほしいんです（笑）。でも、申込で「ウソ」をつく方は、絶対に審査に通りません。

――ウソというのは、例えば年収をちょっと多めに言ってしまうとか？

アルク店長：その内容は人ぞれぞれですね。年収を多めに言う方もいますし、住所欄にウソを記載する人もいます。

以前、自分の辞めた会社の名前を書いてきて、確認の電話はしないでくださいって言ってきた人もいるんですよ……。

でも、必ず住所が記載された本人確認の書類を提出してもらいますし、在籍確認の電話をしますから、ウソを書いても絶対にバレるんです。

１回ウソをつかれてしまうと、もうその方を信用できません。審査もそこで完了して、融資ができないという結果になってしまいます。

――ウソの住所を記載するっていうのは、取り立てに来てほしくないってことなんでしょうかね？

アルク店長：先ほど少し言いましたけど、もしお客様の返済が遅れていて催促をしたいと思っても、電話は21時以降ダメとか、結構法律で厳しく決まっているんですよ。

だから現実問題として、催促の郵便物などを送る時はありますけど、取り立てに行くとかはないですね。

よくある金融ドラマみたいな、ドアをドンドン叩いて大声を出すとかないですから（笑）。闇金とかはわからないですけど、普通の消費者金融ではありえないです。

それに、返済が遅れていても電話やメールなどで連絡がとれる状態であれば、督促状を送る必要がありませんから、郵便物も送ったりはしないですね。

――○○金融道とか、昭和の極道映画みたいなことないんですね（笑）。

アルク店長：若い人であればあるほど、そんな映画なんて観てないですからね。消費者金融がコワいっていうイメージがないみたいですよ。

逆にいまは、私たちの方がちょっと怖い時があるんですよ。

うちのお客様ではないですけど、返済が遅れているので連絡したら、貸金協会に連絡しますとか、電話内容を録音したからTwitterで流すとか言われたことのある金融会社もあるんですよ。

そういう場合って、たぶん消費者金融側が一方的に悪いみたいになってしまう恐れもありますから。もちろん、そんな方は極一部だと思いますけどね。

だからこそ、人間性とか信頼関係とかを大事にしていかないとって思いますね。

――貸す側もリスクヘッジが必要になってくるんですね。ほかに、タブーみたいなこととか、お客さんはやりがちだけど、やめて欲しいことなどはありますでしょうか？

アルク店長：やめて欲しいというか、やめたほうが良いといえば、申込書には利用目的を書いていただくんですけど、そこに「生活費」だけで終わらないで欲しいですね。審査にも落ちやすいと思います。

――生活費なんて、みなさん書きがちだと思うんですけど。それ何がダメなんですか？

アルク店長：今月の生活費が足りない人は、来月の生活費も足りないと思うんですよ。少なくても、私はそう想像してしまいます。

それだったら、なぜ今月の生活費が足りなくなってしまったのかっていう理由を書いてくれると、こちらも融資がしやすいんですよ。

ケガや病気をして会社を休んでしまったから収入が少ないとか、電化製品が壊れてしまって予想外の出費があったとか。

何かに使ってしまったから生活費が足りなくなったという、そこが重要で、私たちが重視するところなんです。

ぶっちゃけた話、実はギャンブルで予定より使い込んじゃって生活費が足りなくなったとかでもいいんですよ。

もちろん、その理由では融資額は低くなりますし、審査にはマイナスに働きますけど、それだけで審査は終わらないですから。

来月は気を付けてくださいねとか、うちの支払い分はちゃんと残るようにしてくださいね～なんて言いながら、少しずつ、お客様の生活が改善していけばいいと思いますし。

――金融事故も、お金が足りないことも、その背景が大事で重要視しているってことなんですね。

アルク店長：そうですね。中小消費者金融の審査が甘かったと感じた人は、しっかりとその背景まで確認してもらえたという気持ちだから、ネットの口コミなどに書いてくださっているのでしょうね。

もし、私たちのところでお金を借りたい、融資をしてほしいと思うのであれば、取り繕ったりすることなく申し込んでもらえたらって思います。

「素」のままで審査を受けていただかないと、私たちもちゃんと審査することができませんので。

そして、借りられたことに安心してはダメ。借りたものは返さなくてはいけないし、返済をしようと思っていたら急なトラブルで返せないことも発生するかもしれません。

そんな時でも、お互いに取り繕わないお付き合いができているのであれば、私たちにとっても、お客様にとっても良いんじゃないかなって思いますね。

――変にかっこつけず、正直になることが大事なのですね！今日は本当にありがとうございました。

まとめ

インタビュアーKの感想

JR北新地の目の前、JR大阪駅からほど近い大阪駅前第１ビル内にオフィスを構える「アルク」の店長さんは、恰幅のいい朗らかな雰囲気の方です。

取材の際も「そこまで正直に話しちゃって大丈夫かな」とこちらが心配になってしまうほどいろいろなことをお話ししてくださり大感謝です。

その中でも印象的だったのは、書類ではわからない申込者の「背景」と「人間性」に審査の重きを置いている点です。

例えば金融事故を起こしてしまった人であれば、その理由や現在の状況をしっかりと確認。ネット申込でも必ず電話で話をすることで、人間性を見抜くなど、画一的ではない審査を行っていました。

フリーローンだけでなく、いろんなローンを展開しているので、自分にぴったりのプランで融資を受けたい人向きの消費者金融だと感じました。

「アルク」基本情報

公式サイト	https://www.a-r-k.jp/
名称	アルク
住所	〒530-0001 大阪市北区梅田1-3-1-200 大阪駅前第１ビル２階14号
TEL	06-6345-1313
設立	2007年
申込受付	24時間（ネット申込）その他は9時～18時にて対応
申込方法	ネット　電話　来店　FAX
融資対象	全国どこでも対応可能
貸付の種類	証書貸付
金利（実質年率）	年率10.0～18.0％（実質年率）
即日融資	対応可能（申込時間により翌日以降になる可能性あり）
審査時間	最短30分程度
審査対応時間	9時～17時30分
契約対応時間	9時～17時30分
必要書類	本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポート等) 所得を証明する書類(源泉徴収票、給与明細書、所得証明書等) 公共料金の支払い明細などの自宅に届く郵便物
返済方式	元利均等方式
返済期間と回数	借入日から最長4年（１～48回）
貸付対象者	年齢20歳以上、70歳未満のご本人に安定した収入のある方 ※パート・アルバイト可能 ※学生不可 ※保険証のない方不可