フリーターの末路は悲惨?正社員との違いや就職する方法も解説
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現在フリーターの人は、将来に不安や焦りを感じていませんか?
正社員として働いている友人が多いなら、「このままではいけない」と正社員になることを検討している人も多いでしょう。
実際に、正社員とフリーターには大きな差があり、フリーターを長く続けていると悲惨な末路を迎えてしまうこともあります。
しかし、年齢や経験によっては、フリーターから正社員になることはそれほど難しくありません。
本記事では、フリーターに待ち受ける末路や正社員との違い、就職して正社員になる方法などをご紹介します。
フリーターを続けることに不安がある人は、就職して正社員になる道を検討してみましょう。
キャリアコンサルタント
監修者丸井沙紀さん
2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)、キャリアコンサルタント(国家資格・登録番号:16157989)、GCS認定プロフェッショナルコーチ、キャリアトランプ®ファシリテーター資格、米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー、マインドマップ プラクティショナー等の資格を持つキャリアコンサルタント。
キャリア支援の社会人向けスクールにてエリアマネージャー兼キャリアカウンセラーとして13年間勤務した後、現在は転職活動をマンツーマンでサポートする「転職の家庭教師」として活動している。その他、学生向け就活・転職の大型イベント内で講演や職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業なども担当。これまでに4,000人以上の相談実績を持つ。
▼取材・メディア掲載
with online(講談社)2019年10月号「令和時代、女が幸せでいられる働き方って?」
Oggi(小学館)2018年11月号「【転職エージェント】使いこなし術|転職エージェントの利用者が急増する理由とは」
月刊アポロニア21(日本歯科新聞社)2019年10月号 インタビュー掲載
▼セミナー・講演・研修実績
生き方・働き方見本市〜おとなの文化祭〜(2022年11月5日)6つのタイプから天職を考える!パーソナリティタイプ診断で自己分析セミナー・ちょこっとキャリア相談
【就活に役立つ】適職診断セミナー(2018年7月22日)
やりたい仕事でなりたい自分!転職パーフェクト準備セミナー
大手主催転職フェア:講演・相談コーナー
大手主催学生合同説明会イベント:相談コーナー・グループディスカッション・集団面接コーナー
東京交通短期大学:就活セミナー:グループディスカッション・面接対策のアドバイス
大手生命保険会社:女性の為のキャリアアップセミナー
企業のコミュニケーション研修・営業理論研修
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フリーターの末路は悲惨?待ち受ける問題点とは
フリーターを続けることに不安や焦りを感じていても、現在は問題なく生活できている人が多いでしょう。
しかし、このままフリーターを続けていると、将来的に後悔する可能性があります。
では、フリーターに待ち受ける悲惨な末路とは、どのようなものなのでしょうか?
上記のような末路を辿らないためにも、問題点を明らかにしておきましょう。
低い給与で働かされる可能性も
20代のうちは、フリーターと正社員の年収にそれほど差はありません。
しかし、30代、40代…と年齢を重ねるにつれて、年収の差がどんどん広がっていきます。
正社員の給与は徐々に上がっていくのに対し、フリーターの賃金はほとんど上がらないのが現状です。
フリーターは時給制で働いている人が多いので、時給が上がらなければダブルワークをしたり、シフトを増やしたりして給与を上げます。
給与が低ければ長時間働かないと稼げないため、フリーターのほうが激務の可能性が高いでしょう。
フリーターと正社員の生涯年収の差は、「フリーターと正社員の違いは?【3つのリスク】」で詳しく紹介します。
就職したくても採用されにくい
フリーター生活を続けて年齢を重ねた場合、就職したくても採用されにくくなる可能性があります。
体力があって、将来性のある若者ならやる気だけで採用されることもありますが、30歳以上になるとスキルや経験が求められるからです。
企業側は、30歳以上の転職者に即戦力を求めているため、ポテンシャル採用は難しいでしょう。
就職先が見つからなければフリーターを続けるしかなくなり、選択肢はどんどん少なくなっていきます。
年齢を重ねるごとに就職が難しくなっていくため、早めに決断して就職活動を始めましょう。
上司や同僚が年下の可能性あり
フリーターとして長年働いていると、職場の正社員・アルバイトなどが全員年下になってしまうことがあります。
新入社員に立場や報酬面ですぐに追い抜かれ、悔しい思いをすることもあるでしょう。
なかには、年下から指示されることに耐えられなくなる人もいるかもしれません。
上司が年下という状況で働くことに抵抗がある人は、少しでも早い段階で正社員を目指しましょう。
また、年齢層の幅がある就職先を探すのもおすすめです。
たとえば、介護福祉施設や役所関係は、さまざまな年代の人が働いている可能性があります。
親の世話になり続けるケースも
フリーターは収入が少ないため、親から金銭面の援助を受けているケースが多いでしょう。
実際にお金をもらっていなくても、実家暮らしであれば経済的な援助を受けているといえます。
30~40代になってもフリーターを続けている場合、親の世話になり続けていることに罪悪感を抱くこともあるかもしれません。
また、親が元気なうちは良いですが、親が亡くなってしまった場合には一人で生きていくことが困難になるケースもあるでしょう。
親が元気なうちに自立するためにも、できるだけ早く就職活動を始めることをおすすめします。
年金が少ないため定年を過ぎてもアルバイト生活
フリーターを長年続けていると、将来的にもらえる年金が少なくなる可能性があります。
会社員が加入する厚生年金とフリーターが加入する国民年金では、年金の支給額が大きく異なるからです。
年金の支給額が少なければ、定年後もアルバイトをしなければ生活できない場合もあるでしょう。
正社員として就職すれば、老後は貯金と年金で悠々自適に過ごせます。
しかし、フリーターを続けた末路は、「貯金もなく、年金だけでは生活できない……」という未来が待っている可能性があるでしょう。
フリーターと正社員の違いは?【3つのリスク】
フリーターを続けた場合と、正社員として就職した場合、両者には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
フリーターを続けるリスクとして考えられるのは、以下の3つです。
フリーターを続けるべきか、正社員として就職すべきか、今一度検討してみましょう。
生涯年収の差は最大で1億円以上
フリーターと正社員の大きな違いは、生涯年収の金額です。
フリーターと正社員の生涯年収を見てみると、最大で1億円以上も差が出る可能性があります。
学校卒業から60歳までフルタイムで働いた場合の賃金格差は、以下の通りです。
働き方 | 生涯賃金(男性) | 生涯賃金(女性) |
---|---|---|
フリーター | 約1億5,000万円 | 約1億2,000万円 |
正社員 | 約2億7,000万円 | 約2億1,000万円 |
男性は約1億2,000万円、女性は9,000万円ほど生涯賃金に差があります。
このままフリーターを続けるなら、将来的に約1億円の年収差が出ることを把握しておきましょう。
フリーターは社会的信用が低い
正社員に比べて生涯年収が低いだけでなく、社会的信用が低いこともフリーターのリスクの1つです。
社会的信用が低いと、以下のような問題が起きる可能性があります。
社会的信用が低い場合に起きる問題
- ローンを組めない
→住宅ローン・自動車ローンが組めない - クレジットカードが作れない
→分割支払いできない - 賃貸物件を借りられない
→親などが保証人にならなければ借りられない
フリーターは経済的に安定していないため、さまざまな点で不利になってしまうでしょう。
しかし、問題を解決する方法もあります。
審査がそれほど厳しくないカードローンやクレジットカードを選べば、フリーターでも利用できる可能性があります。
賃貸物件なら2年分の家賃の預貯金があれば審査が通る場合もありますし、保証会社を通せば保証人不要で借りられます。
たしかに正社員に比べると不便なことは多いですが、収入さえあれば生活に困ることはないでしょう。
参考
最終的には人生が変わる
正社員とフリーターの違いは、「生涯年収の差」と「社会的信用の低さ」だけではありません。
上記の2つの違いによって、人生まで変わってしまう可能性もあります。
正社員とフリーターのそれぞれの場合において、どのような人生プランになるのか比較してみましょう。
正社員の場合
- 結婚して子供がいる
- 高価なものであってもローンを組んで購入できる
- 老後は貯金と年金で優雅な生活
フリーターの場合
- 結婚相手が見つからない
- 子どもの養育費のために生活を切りつめて共働き
- 高価なものは現金を貯めないと購入できない
- 老後も仕事を続けないと生活できない
上記はあくまでも一例ですが、とくに金銭面において正社員よりも厳しい状況になる可能性が高いです。
「正社員だから幸せ」というわけではありませんが、将来の選択肢を広げるためにも、正社員を目指してみてはいかがでしょうか?
フリーターから正社員になる決意が固まった人は、「就職してフリーターから正社員になる方法」を参考にして就職を成功させましょう。
【注意】高齢になると就職が困難になる
「フリーターの末路は悲惨?」でも触れましたが、高齢になると就職が難しくなります。
長年フリーターをしてきた高齢者は、「20代の若者(ポテンシャルあり)」や「30代の経験者(即戦力)」に就職活動で勝ち目はほぼありません。
以下は、エン・ジャパンが企業に対して行ったアンケート結果で、「企業が中途採用した人材の年齢」を示しています。
中途採用では、即戦力となる25~34歳が圧倒的に多いことがわかります。
たとえ経験があったとしても、年齢が上がるにつれて採用される可能性は低くなっていくでしょう。
フリーターの経歴しかない場合は、正社員への就職はさらに難しくなります。
就職先がまったくないというわけではありませんが、「条件や待遇が悪いブラック企業に就職するしかない」という状況になりかねません。
高齢就職のリスクを回避するためにも、なるべく早めに正社員を目指して就職活動を始めましょう。
就職してフリーターから正社員になる方法
「フリーターをやめて正社員になりたいけど、何をすれば良いかわからない」という人もいるでしょう。
フリーターは転職活動をしたことがない人も多いため、まずは以下の5つの方法を実践してみてください。
正社員になる方法は1つではないので、さまざまな角度から就職活動を行ってみましょう。
まずは自己分析と業界研究
就職活動を始める際は、自己分析と業界研究を念入りに行いましょう。
フリーターは社会経験が乏しいため、自己PRや志望動機でしっかりアピールすることが重要です。
応募書類の作成時や面接時に自己PRは必須ですが、自己分析ができていないとうまくアピールすることができません。
また、応募先企業の業界について知ることで「なぜその会社で働きたいと思ったのか」「転職後はどのような活躍ができるのか」という志望動機を明確に伝えられます。
フリーターから正社員への就職を成功させるには、自己分析と業界研究をしっかり行い、魅力的な人材であることをアピールしましょう。
丸井さん
「正社員に就ければどんな仕事でも良い」ではなく、自分に合っていて、長く活き活きと働き続けられる会社や業種・職種である必要があります。それを見つけるためには、自己分析や業界研究が大切です。
転職エージェントでは専門のアドバイザーに相談をしたり、自分が知らなかった業界や企業を詳しく知ったりすることもできます。「自分を知る」&「相手(業界や企業)を知る」ことが失敗しない就職への近道といえます。
また、フリーターや第二新卒に特化したエージェントは、詳しいアドバイザーや営業が多く在籍していてノウハウを持っていると共に、未経験歓迎の求人を多く持っているため、上手に利用すると良いでしょう。
できるだけ早めに就職活動を始める
フリーターから正社員への就職を目指すなら、できるだけ年齢が若いうちに始めましょう。
若ければ、スキルや経験がなくてもポテンシャル採用されるチャンスがあるからです。
転職市場では、年齢を重ねるごとにスキルや経験を重視される傾向があります。
フリーター生活が長くて年齢を重ねた場合、アピールできるスキルや経験がなければ正社員として採用されることは難しいでしょう。
フリーターから正社員を目指すなら、できるだけ早めに就職活動を始めて、少しでも若くて有利なうちに就職することをおすすめします。
アルバイト先で正社員登用を目指す
フリーターから正社員を目指す場合、アルバイト先で正社員になる方法もあります。
正社員登用制度があるアルバイト先なら、慣れた仕事のままで正社員になることができます。
まずは、正社員になった場合の給与・待遇・年間休日数などの雇用条件を調べてみましょう。
雇用条件が良ければ、正社員登用制度の利用も検討してみることをおすすめします。
ただし、誰でも正社員になれるわけではありません。
企業によって異なりますが、勤続年数・能力・人間性などの基準を満たさないと正社員になれないケースもあるので、事前に確認してみてください。
派遣社員から始めるのもおすすめ
いきなり正社員を目指すのではなく、まずは派遣社員から始めてみるのもおすすめです。
今までフリーターとして長年過ごしてきた人がいきなり正社員になると、ライフスタイルの変化に戸惑ってしまう場合もあります。
たとえば、正社員になるとシフト制ではなく毎日フルタイムで働くことになるため、体力的にも精神的にもつらくなってしまうかもしれません。
また、おもに夜間のアルバイトをしていた人は、朝起きて会社に行くという生活そのものがつらい場合もあります。
長年フリーターだった人は、まずは派遣社員から始めて徐々に生活リズムに慣れていくのがおすすめです。
派遣社員ならシフト制の場合もありますし、勤務時間が短い場合もあります。
基本的には定時で帰れるので、正社員に比べると自由な働き方ができるでしょう。
ただし、非正規という点ではアルバイトとあまり変わらないため、雇用が不安定であることは把握しておいてください。
就職支援サービスを利用する
フリーターから正社員を目指すなら、就職支援サービスを利用するのもおすすめです。
就職支援サービスとは、就職活動をサポートしてくれる「就職エージェント」や、多くの求人を取り扱う「ハローワーク」などのことです。
就職エージェントとハローワークは、それぞれ以下のような特徴があります。
求人数はハローワークのほうが多いですが、求人の質やサポート面で考えると就職エージェントのほうがおすすめです。
ハローワークはどんな企業でも無料で求人を掲載できるため、ブラック企業の求人も紛れている可能性があります。
しかし、就職エージェントなら掲載する企業を厳選しているため、求人の質が高いことがメリットです。
また、サポート面においても「企業との面接日程の調整」や「給与などの待遇交渉」など、就職エージェント特有の手厚いサポートを受けられます。
ハローワークは求人数が多いことがメリットなので、両者を上手に活用して就職を成功させましょう。
丸井さん
大手のエージェントは企業の経営状態や信用調査を行い、一定基準をクリアしていないと紹介しない会社もあります。また、フリーターや第二新卒の方が就職しやすいように無料の研修やスクールを運営するなど、独自プログラムを用意しているエージェントもあります。ITなど専門的なスキルを身に着けたい方、自信をつけて就職したい方にはおすすめです。
フリーターにおすすめの就職支援サービス2選
フリーターから正社員に就職するなら、就職支援サービスの活用がおすすめです。
ここでは、フリーターにおすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。
フリーターにおすすめ転職エージェント | おすすめの人 |
---|---|
キャリアパーク就職エージェント | スピーディに転職したいフリーター・第二新卒におすすめ |
ハタラクティブ | 20代フリーター・第二新卒におすすめ |
上記はフリーターにおすすめの転職エージェントなので、それぞれの特色を把握して自分にマッチしたところを利用してみましょう。
「何がなんでも就職する!」という人は、2つとも登録してそれぞれの求人紹介やサポートを受けてみてください。
キャリアパーク就職エージェント|最短7日間で内定を獲得できる
「キャリアパーク就職エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート・高卒の方の転職支援を行うエージェントです。
最短7日間で内定をもらえる特別選考ルートがあるので、なるべく早く就職先を見つけたい20代の方におすすめです。
キャリアパーク就職エージェントは、求職者の希望や経験をヒアリングした後に、求人を1件1件詳細に紹介してくれます。
企業で働いている先輩社員や企業風土などのリアルな情報も提供してくれるため、入社後のミスマッチを最大限に防げます。
未経験の職種に転職するなら「ハタラクティブ」
- (引用元
- ハタラクティブ)
『ハタラクティブ』は、主に20代のフリーター・既卒・第二新卒向けの転職支援に特化した転職エージェントです。
求人の80%以上が「完全に未経験でも正社員として就職できる求人」で、ハタラクティブの利用者のうち40%以上は社会人経験がありません。
学歴・経歴に関係なく誰でも気軽に転職支援を受けられるので、利用者の約50%は最終学歴が高卒以下です。
また、ハタラクティブの強みは、「短期間で自分に合った仕事に就けること」です。
内定率80.4%という業界最高レベルを誇り、最短2週間で内定を獲得できるため、職歴のない人はぜひ利用してみてください。
ハタラクティブ|基本情報
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約4,500件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
電話番号(フリーダイヤル) | 0120-979-185 |
(最終更新:24年10月時点)
フリーターから就職しやすいおすすめの職種
「フリーターから正社員へ転職したいけど、どんな仕事に就けば良いのかわからない」「就職しやすい仕事はあるのか?」などと、疑問に思う場合も多いでしょう。
ここでは、フリーターから就職しやすいおすすめの職種を6つご紹介します。
仕事内容や平均年収についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
公務員
公務員は過去の経歴やスキルを問われないため、フリーターからチャレンジしやすい仕事です。
試験に合格すれば、誰でも公務員になれます。
公務員といっても、国家公務員か地方公務員かによって、年収や試験の難易度は変わってくるでしょう。
国家公務員
国家公務員は、総合職・一般職・専門職に分かれていて、大卒枠・高卒枠・社会人枠など受験できる試験が限られています。
社会人枠では、受験資格として年齢制限がある場合が多いです。
たとえば、国家公務員の一般職の社会人試験の場合、「1982(昭和57)年4月2日以降に生まれた者」と受験資格が決められています(参考:国家公務員試験採用情報NAVI)。
その他にも職種がたくさんあり、国税専門官・労基監督官・刑務官なども国家公務員です。
「資格の大原」によると、国家公務員の平均年収は約650万円です。
地方公務員
地方公務員は、おもに市役所や区役所などにいる職員のことです。
市役所職員以外にも、地上心理職・地上福祉職・警視庁職員などの職種がありますが、専門職の場合は資格を持っていないと受験できないものもあります。
また、年齢上限が決まっているので、受験可能年齢は以下を目安にしてください(参考:公務員試験総合ガイド)。
- 高卒程度……20代前半まで
- 大卒程度……30代前半まで
- 社会人経験者……59歳まで
ただし、募集によって年齢制限が変わってくるので、求人をチェックする必要があります。
また、「総務省 令和3年地方公務員給与実態調査結果等の概要」によると、地方公務員の平均年収は約431万円です。
公務員試験の難易度は高めですが、公務員になれば雇用も収入も安定し、将来の不安を感じにくくなるでしょう。
ITエンジニア
IT業界は人手不足の企業が多く、未経験からでも採用されやすい傾向があります。
とくにエンジニアは求人が多いため、フリーターからでも就職しやすい職種です。
「求人ボックス・給料ナビ」によると、ITエンジニアの平均年収は497万円と高めなので、収入も安定するでしょう。
将来的にキャリアアップや年収アップを狙っている人は、ITエンジニアにチャレンジしてみてください。
また、ITエンジニアは就職後に研修制度がある企業もあるので、ITスキルがなくても就職しやすい職種です。
ただし、事前にITスキルを学んでおくほうが採用の確率が高まるため、『TechAcademy(テックアカデミー)』などを活用しましょう。
転職サポート付きのエンジニアスクールなら、エンジニアスキルを学べるだけでなく、転職サポートも行ってくれます。
介護職
介護職は未経験でも採用されやすいため、フリーターからの就職におすすめの職種です。
高齢化社会で介護業界の需要は高くなっていますが、人手不足が深刻な課題のため、無資格・未経験の人でも採用されやすい傾向があります。
アルバイトで介護職の経験がある人はもちろん、高齢者と接するのが好きな人におすすめの職種です。
「求人ボックス・給料ナビ」によると、介護士の平均年収は322万円です。
社会貢献をしながら手に職を付けたい人は、ぜひチャレンジしてみましょう。
資格取得で就職成功率アップ
介護の資格を持っていない人は、事前に資格を取得しておくと採用されやすくなります。
「ハローワーク」では無資格者向けに、『介護職員初任者研修』を無料で受講できる制度もあります。
介護職員初任者研修とは、介護の基礎知識やスキルがあることを証明する資格です。
他にも、以下のような資格があります。
資格名 | 資格の内容 |
---|---|
介護事務 (ケアクラーク) | 介護報酬の請求事務 |
レクリエーション介護士 | 高齢者に対するレクリエーション知識や実行スキル |
介護福祉士実務者研修 | 介護職員初任者研修の上位資格・責任者としての実践的なスキル |
介護福祉士 | 介護職の上位資格・高齢者や障碍者の介護のスペシャリスト |
生涯学習の『ユーキャン』には、「介護事務」と「レクリエーション介護士」の講座があります。
就職したい施設に合わせて、必要な資格を取っておくと有利になるでしょう。
営業
営業は、経験や学歴不問の求人が多いため、フリーターから就職しやすい仕事です。
営業職に求められる「コミュニケーション力」があれば、未経験でも採用されやすいでしょう。
とくに、アルバイトで接客業の経験がある人は、営業職に向いています。
営業職を募集している企業は非常に多いため、求人数が多いことも就職しやすい理由の1つです。
業種によって専門知識が必要な場合もありますが、入社後に研修がある企業が多いため、採用時に専門知識はほとんど必要ありません。
「求人ボックス・給料ナビ」によると営業職の平均年収は391万円ですが、インセンティブがある企業が多いため、高年収を目指せるでしょう。
販売・接客
販売や接客業などのサービス業も、フリーターから正社員に就職しやすい仕事の一つです。
飲食店やアパレル販売のアルバイト経験があれば、採用されるチャンスが高いでしょう。
アルバイトでリーダーや店長代理などの経験があれば、面接時に大きなアピールポイントになります。
「求人ボックス・給料ナビ」によると、販売スタッフの平均年収は337万円です。
接客経験を活かし、正社員としてさらに接客スキルを身に付けたい人はチャレンジしてみましょう。
製造業
フリーターから正社員を目指すなら、製造業もおすすめです。
製造業の求人には、未経験歓迎や年齢不問などの条件が多く見られます。
入社後に研修があったり、制服の貸与があったりするので、社会人経験が乏しいフリーターにもおすすめです。
また、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」によると、製造業の平均年収は約313万円です。
工場によっては夜勤手当や残業手当をもらえるケースもあり、高年収が期待できる可能性もあります。
コツコツとした作業が好きな人、体力に自信のある人はチャレンジしてみてください。
フリーターから就職する際によくある質問
フリーターから就職を目指す際に、よくある質問を2つご紹介します。
疑問を解決して、気持ちよく就職活動を始めましょう。
正社員を目指すなら何歳くらいが目安?
A. 20代のうちに正社員を目指すと良いでしょう。
就職活動を始めるなら、若いほうが断然有利です。
20代であれば、経験が乏しくてもポテンシャル採用で就職できる企業が多いからです。
しかし、30代以上になると業務知識やマネジメントスキルを求められるようになるため、フリーターから正社員を目指すには難易度が上がります。
20代前半なら求人の選択肢も広がるため、早めに就職へのアクションを起こしていきましょう。
フリーターから就職する際に役立つ資格は?
A. 就職したい仕事に役立つ資格を取るのがおすすめ。
フリーターから就職する際に、資格があると非常に有利です。
ただし、自分が就職する仕事に役立つ資格でなければ意味がありません。
例えば、営業職なら「普通自動車免許」、IT企業を目指すなら「ITパスポート」を取得しておくと良いでしょう。
その他にも、以下のような資格は転職時に役立ちます。
資格 | 概要 |
---|---|
TOEIC |
|
日商簿記検定 |
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ファイナンシャルプランナー技能検定 |
|
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト) |
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介護職員初任者研修 |
|
将来どのような仕事に就きたいのかが決まったら、関連する資格取得を視野に入れることをおすすめします。
まとめ
このままフリーターを続けた結果、将来的に起こり得る状況や末路、正社員との違いについて解説しました。
フリーターと正社員の大きな差は、以下の4つです。
フリーターと正社員の大きな差
- フリーターの末路は悲惨である可能性が高い
- フリーターと正社員では「収入」「社会的信用」において大きな差がある
- 高齢になると就職の難易度が一気に上がる
- 悲惨な末路を回避するためには、今すぐ正社員を目指すべき
正社員になることが必ずしも正解とは限りませんが、少なくともフリーターを続けることのデメリットを回避することはできます。
フリーターと正社員の違いを理解しておくことは、将来を決めるうえで重要な判断基準になるでしょう。
また、フリーターから就職する場合は、手厚いサポートを受けられる「就職支援サービス」の利用をおすすめします。
フリーターにおすすめ転職エージェント | おすすめの人 |
---|---|
キャリアパーク就職エージェント | スピーディに転職したいフリーター・第二新卒におすすめ |
ハタラクティブ | 20代フリーター・第二新卒におすすめ |
転職エージェントを活用し、正社員への就職を成功させましょう。
丸井さん
「未経験でもやる気があればOK」というポテンシャル採用は、ほぼ20代までといえます。30代になると業務経験に加えて、マネジメント経験や役職経験まで求められる場合もあります。正社員として未経験で就職するには、若ければ若い方が有利といえます。