大企業に転職しよう!転職成功のポイントと後悔しないための注意点
最終更新日:
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「中小企業から大手に転職できる?」
「そもそも大企業には中途採用はある?」
知名度の高さや将来の安定性から、大企業へ転職したいという方は少なくありません。
中小企業庁のデータによれば、日本における大企業の割合は約0.3%のため、大手企業への転職は狭き門と言えます。(参照:最近の中小企業の景況について|中小企業庁)
しかしながら、実際に大企業への転職を叶えた方ほど、転職先での満足度が高いことも分かっています。
転職後の勤め先での満足度
事業者規模 | 転職に満足している転職者の割合 |
---|---|
1,000人以上 | 66.9% |
300~999人 | 60.7% |
100~299人 | 56.7% |
30~99人 | 52.6% |
5~29人 | 49.9% |
本記事では、20代の場合や中小企業からの転職などの状況別の転職事情をはじめ、大企業への転職を成功させるために押さえてきたいポイントや注意点を詳しく解説します。
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監修者藤井佐和子さん
JCDA認定CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、EQGA公認EQトレーナー、大阪商工会議所主催 メンタルヘルス・マネジメント取得などの資格を保有するキャリアアドバイザー・ダイバーシティコンサルタント。
株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)にて8年間勤務。その後独立し、個人向けキャリアカウンセリングやダイバーシティの研修・講演を手掛ける株式会社キャリエーラを立ち上げ、フリーのコンサルタントとして延べ17,000人以上のキャリアカウンセリング。大学の非常勤講師としてキャリア教育や就職指導を行うほか、数多くの企業・幅広い業界で年間200日以上の講演、キャリアセミナーを実施。
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受かる人はここが違う!転職面接 採用を勝ち取る技術
どんな職場でも求められる人になるためにいますぐはじめる47のこと
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女性リーダー育成のステップ(ダイバーシティ研究会)2021年6月18日
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大企業への転職は本当に叶う?ケース別の転職事情を解説
大企業の中途採用には、相応の経験・スキルや他の求職者との競争に勝ち抜く力が必要です。
とは言え、求職者の状況によって、選考の際にアピールする方法は変わってきます。
そこでここでは、以下3つのケースに分け、大企業に転職する難易度や転職事情を解説します。
ケース別|大企業への転職事情
大企業の定義とは?
「大企業」には明確な定義はありません。
しかし、「中小企業基本法」によれば、資本金3億円以下・従業員数300人以下の企業を「中小企業」と定義しているため、この基準を超える企業は「大企業」と言えるでしょう。
企業の資本金や従業員数は、公式ホームページ内のIR情報などからをチェックできます。
20代・第二新卒の場合
第二新卒を含む20代は、大企業転職を目指すのに有利な年代です。
なぜならば、企業の規模に関わらず、若手層の中途採用に積極的な企業は多いからです。
これには、入社3年目以内の方の離職率が高いという背景があり、人員不足を解消するためと考えられます。
【新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率】
事業規模 | 大卒就職後3年 以内の離職率 | 高卒就職後3年 以内の離職率 |
---|---|---|
1,000人以上 | 24.7% | 25.6% |
100~499人 | 31.8% | 35.9% |
5~29人 | 49.4% | 52.8% |
同調査においては、大卒者全体の3年以内の離職率は31.2%であり、およそ10人に3人が早期離職していることが分かります。
若手層の中途採用は企業にとってメリットが大きい
第二新卒などの若手を雇用することには、企業にとってのメリットも大きいです。
若手層を雇う企業側のメリット
- ビジネスマナーや社会人の心構えなどの基礎教育コストがかからない
- 他の企業の社風に染まっていないため、教育時の妨げにならない
- 若いため、ポテンシャルに期待できる
- 新卒での失敗を活かして転職するため、「次こそは頑張ろう」というやる気に期待できる
第二新卒者を含む20代は、選考の際に上記の点をアピールすることで、転職活動を有利に進めやすくなります。
実績や経験・スキルを売り込めない分、やる気・ポテンシャル・将来のキャリアプランをしっかりと相手に伝えましょう。
中小企業から大企業への転職の場合
中小企業から大企業への転職難易度は高いですが、企業が求める能力とマッチすれば十分にチャンスはあります。
大企業が中小企業から人材を採用する際は、以下のような能力を期待していることが多いです。
企業が求める能力
- 中小企業で培った専門知識や特化したスキル
- 大企業の組織体制を変える新しい発想力や強引さ
特に専門知識や特化したスキルは、大企業から内定をもらうための武器になりやすいです。
さらに、若くして中小企業でマネジメント業務の経験があれば、他の求職者と差がつくアピールポイントになるでしょう。
関連子会社への転職を考える場合の注意点
安定した待遇を求める場合に、大手企業の関連会社や子会社への転職を考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、関連子会社の社風や規定などは、大本の企業と同じとは限りません。
社風や文化をはじめ、就業規則・賃金規定が違うとなれば、いくら企業間に関係性があったとしても、働き方は別物になります。
そのため、関連子会社への転職を狙うならば、企業の就業規則や賃金規定などが、本体である大企業と同等であるかを確認したうえで応募することをおすすめします。
大企業から大企業への転職の場合
大企業から大企業への転職は、規模の小さな企業からの転職に比べスムーズに進むケースが多いです。
大企業から大企業への転職が有利な理由
- 大企業に勤めていたポテンシャルや経験が評価されやすいから
- 大企業文化にすでに慣れていると見なされるから
- 大企業ならではの教育が行き届いていると判断されるから
大企業に勤めていた場合は、その時点で大企業で働く基礎的な能力を持っていると判断してもらいやすいです。
書類選考などで高い実績が一目で分かる場合は、特に評価されやすいでしょう。
大企業と中小企業それぞれの特徴まとめ
大企業への転職を検討するならば、まずは大企業と中小企業それぞれの特徴を理解することが大切です。
ここでは、大企業と中小企業の特徴を詳しく解説するので、自身の転職目的と照らし合わせてみてください。
大企業の特徴
まずは、大企業の特徴を4つご紹介します。
大企業の特徴
安定した収入はもちろんのこと、人脈の幅が広げやすいことも大企業ならではのメリットと言えます。
それでは、順に確認していきましょう。
特徴1.年収・福利厚生が優れている
一般的な認知のとおり、大企業の年収や福利厚生は中小企業より充実しているケースがほとんどです。
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和2年度)」によれば、事業所規模が大きい会社ほど年収額が高くなっています。
事業所規模 | 給与・手当 | 年収 |
---|---|---|
10人以上 | 約34万250円 | 約408万8,000円 |
100人以上 | 約35万9,000円 | 約430万9,000円 |
1,000人以上 | 約41万3,750円 | 約496万5,000円 |
5,000人以上 | 約42万3,900円 | 約508万7,000円 |
※給与・手当額は参考元数値を12ヶ月分で除した数字
また、福利厚生に関しても、大企業は自社の健康保険組合や労働組合を組織しているため、労働者が安心して働ける環境が整っていることが多いです。
例えば、トヨタ自動車には以下のような福利厚生があります。
【トヨタ自動車の福利厚生(一部)】
各種福利厚生 | 詳細 |
---|---|
各種手当 | 超過勤務(残業)手当、時差手当、通勤手当、家族手当・住居手当など |
退職金関係 | 退職金制度、退職年金、確定拠出年金制度 |
財産形成 | トヨタマイホーム融資、財形貯蓄、すまいるプラン(拠出型企業年金保険)など |
介護 | トヨタ健保介護相談窓口、介護融資制度など |
保険・共済会 | トヨタ住宅資金借入者共済会(トヨタマイホーム共済会)、トヨタ団体保険(自動車・火災)など |
休暇関連 | 休日121日、有給休暇、育児休暇、自己研鑽休暇制度、連続年休制度、勤続記念休暇制度など |
慶弔関係 | 結婚・出産祝金、育児休業給付制度、災害見舞金、弔慰金など |
(引用:福利厚生|トヨタ自動車株式会社)
そのほか三菱重工や村田製作所、外資系であればアクセンチュアなどの大企業も、福利厚生が非常に充実しています。
特徴2.社会的信用が高い
大企業に勤務していると、世間や社会から高い信頼性を得やすいです。
例えば、以下のようなケースでメリットが得られます。
社会的信用がメリットとなるケース
- クレジットカードや各種ローンの審査が通りやすい
⇒ 継続的な高年収への信頼 - クライアントや顧客との取引・契約が成立しやすい
⇒ 大企業のネームバリューへの信頼
この中でも、特にローンやクレジットカードなどは、大企業に勤務していることが信頼の証となります。
大企業で働き社会的信用度を上げることで、住宅ローンの申請といった面で今後のライフプランが立てやすくなるでしょう。
特徴3.大企業ならではの人脈が作れる
大企業は、社内・社外問わず広い人脈を形成しやすいことも特徴のひとつです。
大企業に勤めている場合、その他の大企業や多数の中小企業と取引したりなど、社外の人間と関わる機会が多くあります。
また、社内にいる同僚や先輩も、大企業に入るようなレベルの高い人たちです。
大企業に勤めることで社内外問わず、様々な人達との出会いに期待できるでしょう。
特徴4.裁量権が少ない傾向にある
大企業勤めには、裁量権が少ないことがあるというデメリットが挙げられます。
一概には言えませんが、大企業は以下のような理由から個々の裁量権が少ない場合があります。
大企業において裁量権が少ない理由
- 業務量・幅が大きく、効率化のために「上流・下流工程」「部署別」で具体的な業務が決められている
- 年功序列制度やポスト数が埋まっている関係で、裁量権が大きいマネジメント業務に関わりにくい
特に、年功序列が色濃く残っている企業では、社内でも飛び抜けた能力や実績を出さなければ大きな裁量権を持つことは難しいでしょう。
「自分で何らかのプロジェクトを立ち上げたい」と希望しても、大企業勤めでは叶わない可能性があります。
主体的に業務やプロジェクトを回して成長したいのであれば、中小企業やベンチャー企業で働いた方が良い場合もあります。
中小企業の特徴
続いて、中小企業の特徴を解説します。
中小企業の特徴
大企業と比べて収入面での不安はありますが、個人の成長を望むのであれば、中小企業の方が相性が良いという場合もあるでしょう。
特徴1.裁量権が大きい傾向にある
中小企業は一人一人の裁量権が大きいことが多く、主体的に仕事を進められるケースが多いです。
裁量権が大きい理由としては、以下が挙げられます。
中小企業において裁量権が大きい理由
- 社員が少なく、新人でも仕事を任されやすい
- 人材育成に積極的な企業が多い
- 若くして裁量権が大きいポジションを任されることもある
自分の意思や考えで仕事を行えるケースも多いため、成長を実感しやすいでしょう。
特徴2.若手でも出世しやすい
中小企業に勤めていると、若くして管理職やマネージャーになれることも多いです。
中小企業は大企業ほど人数が多くなく、年功序列制度の傾向が薄いことが関係しています。
特に、新進気鋭のベンチャー企業は、若くてエネルギーある人材の方が好まれやすい傾向にあり、20~30代のマネージャーも少なくありません。
ただし、大企業の同年代以上のプレッシャーや責任を背負うことになるため、能力やスキルに自信がなければ務めるのは難しいでしょう。
また、ポジションが上がると自由時間の確保やワークライフバランスに苦労することもあるため、あらかじめ注意が必要です。
特徴3.会社が成長すると大きな報酬を得られる事もある
設立したばかりの中小企業は業績の伸びしろが多く、会社が成長すると一気に大きな報酬を得られる可能性もあります。
例えば、創業期でまだ会社が小さいときに入社し、その後会社が急成長すれば若くして管理職・役員報酬の対象になることもあるでしょう。
また、IPOやM&Aによるキャピタルゲイン(資産の売却による売買差益)や事業拡大によって、企業が大きな利益を手にする場合もあります。
その場合は、大企業の昇給やボーナスとは比べものにならないほどの金額を得られる可能性もあります。
特徴4.倒産や賃金カットの危険性が高い
大企業と比べ企業体力がない中小企業は、一度業績が悪化すると立て直すことも一苦労です。
また、ワンマン経営の会社では、理不尽な減給や最悪の場合は給与未払いなども起こることが考えられます。
報酬面に関しては、大企業と比較するとリスクが高いと言えるでしょう。
藤井さん
あえてベンチャー企業を選択する方の中には、将来自分で起業したいから勉強したい、というケースも多いです。
規模が小さい会社であれば、身近に経営を見ることができますし、また、会社の成長フェーズを経験すると、自分が会社を立ち上げたときのイメージが湧きやすくなるからです。
起業を考えている方は、どのベンチャー企業でもよいというわけではありませんから、「ビジネスモデルに将来性があるか」や「経営者が考えているビジョンや理念は、自分のロールモデル、またはそれに近いか」など、きちんと確認して見たうえで入社するとよいでしょう。
大企業への転職に向いてる人・向いていない人
ここまでの内容を踏まえたうえで、大企業転職に向いている人とそうでない人の特徴をまとめました。
大企業に向いている人の特徴 |
|
中小企業に向いている人の特徴 |
|
若いうちから裁量権のある仕事やマネジメント業務を経験したい場合は、中小企業の方がおすすめです。
また、将来的に独立を考えているならば、主体的な経験を積めるような中小企業で働くことも検討するとよいでしょう。
藤井さん
大企業と中小企業のどちらに向いているかを判断する際、「自分のビジョンに合うか」「やりたいことが実現できるか」だけでなく、その人の性格的なものも判断材料になります。
私が客観的に見て、中小企業で働く人たちは、大企業が「苦手だった」と転職されてきた方も多くいらっしゃいます。
苦手な理由は、「自由度が少なかった」「協調性を求められて辛かった」といったものが多いです。
一方で、中小企業が苦手な方の理由には、「ルールや評価基準があいまいなこと」「経営者の考えに振り回されること」などが挙がってきます。
このように、どちらが良い悪いではなく、自分の性格に合わないケースがあります。
大手から中小企業に転職して成功したケースでは、「水が合っている、具体的には自由に意見を言えたり、やりたいと言えばやらせてくれるし、型にはまりすぎないことでストレス軽減され、イキイキと仕事ができている」という方もいました。
ただし、経営者の意見が強すぎて自由度が低い中小企業も存在するので、事前に社風をよく確認しておくことが大切です。
大企業への転職を成功させるための4つのポイント
大企業への転職を成功させるためには、以下4つのポイントを意識して転職活動を進めましょう。
大企業転職を成功させるポイント
①企業が求めている人材を把握する
大企業への転職を狙う場合、企業がどんな人材を求めているのかを把握することが大切です。
いくら優れた人材であろうと、その企業のニーズに当てはまらない人物は必要とされず、採用もされないためです。
企業の公式サイトなどで経営理念や中途採用情報を確認できるため、求人に応募する前に目を通しておきましょう。
また、その企業が運営しているサービスを実際に使用したり、有価証券報告書を確認するなど、できる限りのリサーチを行うことが重要です。
②高い専門性を身につける
大企業が中途採用を行う際、求職者には高い専門知識やスキルを期待しています。
大手企業は人員の補充だけではなく、新規事業展開など新たなスキルが必要なときにも中途採用を行います。
入りたい企業がある、もしくは数年先の転職を目指しているなら、あなたしか持ちえない専門性をしっかり身につけておきましょう。
専門性を高めるためには積極的に学ぶ姿勢が大切
新たなスキルを獲得することで複数のスキルを駆使できるようになり、仕事の幅を広げることも可能です。
また、積極的に知識やスキルを得たいと考えるならば、社外のセミナーや勉強会に参加することもおすすめです。
最新の知識や専門的な情報を得られたり、同じ志を持つ参加者と交流することで視野も広がるでしょう。
以下のようなセミナー検索サイトを活用すれば、自分の希望に合ったセミナーや勉強会が簡単に見つかります。
- ビジネスセミナーガイド:ビジネスセミナーに特化したポータルサイト
- 日経ビジネススクール:日本経済新聞社が主催する人材育成サービス
③今後の成長を見込める企業を選ぶ
大企業への転職を希望する場合、今後さらに成長を見込める企業を見つけることが大切です。
応募する企業を選定する際は、以下のポイントを意識することをおすすめします。
成長を見込める企業かどうかを判断するポイント
- 業界全体が成長を続けているか
- 企業自体も成長しているか
- 人材育成に力を入れているか
景気の良い業界や急成長を遂げている業界を知りたい場合は、「業界動向サーチ」の活用もおすすめです。
④採用人数が多いタイミングを狙う
求人の採用人数が多い場合は、内定を得られる確率が高くなります。
特に、以下のようなタイミングでは多くの人材が必要になるため、採用人数が多くなる傾向にあります。
大企業の採用人数が多くなるタイミング
- 事業拡大をする時
- 新規事業を始める時
また、中途採用の求人募集は、1~3月・10~11月に出ることが多いです。
主に、1~3月は新年度に向けた採用、10~11月は年明けに向けての採用です。
企業にとっても区切りになるタイミングであり、採用人数も増えやすいため、転職活動をするなら上記の時期を狙うのもよいでしょう。
大企業への転職活動前に押さえておきたい注意点
大企業への転職を目指すなら、企業を選ぶ際の注意点を知っておきましょう。
企業選びに失敗してしまうと、本来の転職目的が達成できないという事態に陥ってしまいます。
ここでは、大企業への転職の際に確認しておきたい注意点について解説します。
【大企業への転職】企業を選ぶ際の注意点
①成長が見込める業界か?
狙おうとしている大企業の事業が、今後さらに成長が見込める業界・分野なのかを見極めましょう。
業界自体が衰退しているのであれば、将来性がある企業とは言えません。
成長が見込める企業かどうかを見極める際は、以下のポイントを確認してみてください。
成長が見込める企業か判断するポイント
- 将来性のある事業に投資しているか
- 競合の会社の業績も一緒に伸びているか
- 新規企業が参入し始めている業界か
(引用:転職の思考法)
②その企業の評判は良いのか?
「大企業だから大丈夫だろう」と安心せず、自分で企業の評判や社風などの内部情報を集めるようにしましょう。
「大企業=ホワイト企業」であるとは限らないため、残業・パワハラなどが横行している可能性もあります。
企業の評判に関する情報を取集する方法は、以下を参考にしてください。
企業の評判に関する情報を取集する方法
- 【おすすめ】企業口コミサイトを見る ⇒ 転職会議
- SNSなどを利用する
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーに尋ねる
企業口コミサイト「転職会議」には、約320万件もの口コミが投稿されており、現社員や元社員のリアルな本音を確認できます。
社風や職場の雰囲気など、求人票だけでは分からない情報が投稿されているので、ぜひチェックしてみてください。
③社員構成の年齢比率のバランスが悪くないか?
一概には言えませんが、20代の社員が少ない場合、採用しても辞めてしまう、若い世代に合っていない会社である可能性があります。
例えば、「出席しなければいけない飲み会が多い」「上司よりも先に帰ることができない」といった、今の時代に合わない価値観が当たり前になっていることもあるでしょう。
社員構成のバランスが悪いと感じる場合は、「転職会議」を活用したり、転職エージェントを通して確認するなど、内部事情をよく調べてから応募するようにしてください。
④毎月求人募集をかけていないか?
企業が毎月のように求人募集をかける理由には、以下2つが考えられます。
企業が頻繁に求人募集をする理由
- 好調で多くの人材が必要
- すぐに辞める人が多い
前者の場合は、既存事業の拡大や事業の多角化を行っているために、新規の人材が必要になっていると考えられます。
また、その企業や業界自体が急速に成長しているという場合もあります。
ただし、後者の場合は、人間関係や労働環境が悪い可能性があります。
転職後に後悔しないためには、どちらの理由から求人募集を行っているかを踏まえたうえで、応募を検討しましょう。
⑤採用条件が低いのに対し高収入をアピールしていないか?
応募する側にとって、魅力的な条件が揃いすぎている求人には注意が必要です。
例えば、以下のような条件が揃っている場合は、労働環境が悪く社員がすぐ辞めてしまう背景があるかもしれません。
こんな条件がすべて揃っていたら注意!
- 学歴・職歴不問
- 年齢関係なし
- 高収入
- 充実した福利厚生
「毎月のノルマ達成が厳しい」「歩合給がほとんどで基本給は著しく低い」といった労働環境である可能性もあるため、安易に飛びつく前によく調べるようにしましょう。
藤井さん
応募するべきかを自分で判断できない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーを通して、企業の情報を確認してみることをお勧めします。
なぜ高収入なのかが理解できると安心できますし、例えば「ノルマがきつくて離職率が高い」など、転職エージェントで確認できている情報を教えてくれます。
大企業に転職するための方法
大企業に転職するためには、いくつかの方法があります。
最近では、ただ求人に応募するだけではなく、企業からの直接的なスカウトや従業員からの紹介といった形も身近になってきました。
ここでは、大企業に転職する主な方法をまとめたので、参考にしてください。
大企業に転職するための方法
企業ページから直接応募する
まずは、企業公式サイトの中途採用ページから応募する方法です。
人材会社やヘッドハンターなどを介さないためコストがかからず、企業側のメリットが大きい採用方法と言えます。
例えば、トヨタ自動車・三菱電機・パナソニックなどでは、「キャリア採用枠」として特設ページを設けています。
会員登録などの手間が無くすぐに応募できるため、すでに行きたい業界や企業が決まっている場合におすすめの方法です。
ただし、応募書類の作成や応募、選考日程の調整などはすべて自分一人で行う必要があります。
ダイレクトリクルーティング
昨今では、企業側が直接人材を採りに行く「ダイレクトリクルーティング」の手法が増えてきました。
これは、企業側がスカウトサービス・SNS・イベント開催などを用いて求職者に積極的なアプローチをかける採用方法です。
また、企業の人材担当や従業員が知り合いや同業者を企業側に紹介する「リファラル採用」の形も増えつつあります。
入りたい大企業がある場合は、SNSやイベントの情報もこまめに確認しておきましょう。
転職サイトから応募する
転職サイトに掲載されている求人に、サイトを介して応募する方法です。
大量にある求人を検索できる機能やスカウトメールなどがあるため、さまざまな条件の中から応募するかどうかを検討できます。
この方法も直接応募と同じく、自分から能動的に情報収集や転職活動を行う必要があります。
「まだ応募企業が決まっていない」「転職活動をマイペースにを進めたい」という場合は、転職サイトを利用すると良いでしょう。
転職エージェントを利用する
「転職活動のための時間が取りにくい」「大企業と繋がる人脈がない」という方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントを利用することで、キャリアアドバイザーから以下のような様々な転職支援を受けられます。
転職活動に不安がある方や採用の可能性を高めたい場合は、転職サイトよりも転職エージェントを利用するとよいでしょう。
大企業への転職におすすめの転職エージェント3選
ここでは、大企業への転職を目指す際に活用したい転職エージェントをご紹介します。
転職エージェントは2~3社利用したほうが希望の求人を見つけやすいので、気になるサービスは全て登録しておきましょう。
転職エージェント | 特徴 |
---|---|
リクルートエージェント | 業界最多の求人数が誇り、大企業の求人も充実している |
doda | 経験者採用や大企業採用実績が豊富 |
パソナキャリア(ハイキャリア) | 大手企業の役員などエグゼクティブ案件を多く保有している |
たくさんの求人から選びたいなら「リクルートエージェント」
- (引用元
- リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、国内で最も求人数が多い転職エージェントです。
業界・職種問わず豊富な求人を保有しており、従業員数が1,000人以上の大企業の求人も豊富です。
転職活動中は、多くの求職者を支援してきたキャリアアドバイザーが、求人探しから内定まで手厚くフォローしてくれます。
書類作成や面接対策などのサポートも充実しているため、初めて大企業への転職を目指す方でも安心して利用できるでしょう。
※ ITエンジニア向けの公式ページはこちら
リクルートエージェント|基本情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
公開求人数 | 約470,000件 |
非公開求人数 | 約230,000件 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | すべて無料 |
登録免許 | 厚生労働省有料職業紹介事業: 13-ユ-313011 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
(最終更新:24年10月時点)
転職サイト・エージェントどちらも使いたいなら「doda」
- (引用元
- doda)
「doda」は、経験者採用や専門職転職に強みを持つ業界大手の転職エージェントです。
トヨタ自動車やアクセンチュアなどの大企業の求人が通年で募集されているため、案件を探しやすいでしょう。
dodaは、キャリア相談やヒアリングの丁寧さにも定評があり、登録後はアドバイザーが親身に転職相談に乗ってくれます。
また、「転職サイト」としても利用でき、登録後はサイト上で自分で求人を検索することも可能です。
状況に応じて使い分けられるので、「マイペースに転職活動を進めたい」「ひとまずどんな求人があるかチェックしたい」という方は、ぜひ利用してみてください。
doda|基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
求人数 | 200,000件以上(非公開求人を含む) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
エージェントサービスに登録で非公開求人を確認!
大手企業の役員などを狙うなら「パソナキャリア(ハイキャリア)」
- (引用元
- パソナキャリア)
「パソナキャリア」は、国内大手やエグゼクティブ案件を扱う総合型の転職エージェントです。
CEOやCOO、CFOといった会社上層部をはじめ、IT企業のPMといった高いポジションの求人を保有しており、30~50代のミドル層の転職におすすめです。
また、各業界や職種に特化したコンサルタントが在籍しているため、専門性の高いサポートを受けられます。
経歴やスキルに自信がある方には、ぜひ活用してほしい転職エージェントです。
パソナキャリア|基本情報
運営会社 | 株式会社パソナ |
---|---|
公開求人数 | 約42,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
補足|大企業転職・勤務の体験談
最後に補足として、大企業へ転職した方や、大企業での勤務経験がある方の体験談をご紹介します。
大企業転職・勤務の体験談
体験談1.大企業に入って後悔
「憧れの大企業に入社したものの、軽い気持ちで決めたばかりに後悔している」という体験談がSNSに挙がっています。
大企業は、中小企業よりも年収面・福利厚生などの面で優れていることが多いですが、それゆえにさまざまな苦労を背負うこともあります。
例えば、「周囲のレベルが高くてついていくのに必死」「仕事の裁量権が少ない」「出世が期待できない」など、大企業勤めでよく直面する問題に悩まされることもあるでしょう。
大企業の条件の良さは、必ずしも転職の満足度につながる訳ではないと言えます。
体験談2.中小企業の方がホワイト企業だった
「大企業から中小企業に転職したけれど、今の会社の方が働きやすい」という体験談がSNSにありました。
中小企業は薄給・激務などのイメージがあるかもしれませんが、企業によっては待遇や労働時間などの勤務条件が良いケースも多いです。
また、名の知れた大企業であってもホワイト企業とは限りません。
周りの意見や先入観に惑わされず、あなたが心から「働きたい!」と思う企業に転職することをおすすめします。
体験談3.大企業は安定していて最高
待遇・条件は大企業のほうが圧倒的に良く、「良いことしかない」と感じている方もいます。
仕事に対する条件として「給料が高く安定している」ことを優先するならば、大企業で働くメリットは大きいでしょう。
体験談4.迷ったら大企業がおすすめ
「大企業は圧倒的に待遇が良いため、迷ったら大企業がおすすめ」という体験談もSNSにあります。
福利厚生・給与・休暇制度など、大企業に勤めるメリットは想像以上に大きいものです。
必ずしも大企業に勤めることが正解ではありませんが、大企業勤めの安定性は健在と言えるでしょう。
まとめ
大企業への転職を目指すならば、まずは転職の目的を明確にしたうえで、大企業への転職があなたに向いているかどうかを判断しましょう。
そして、実際に転職活動を始める場合は、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
大企業転職を成功させるポイント
- 企業が求めている人材を把握する
- 高い専門性を身につける
- 今後の成長を見込める企業を選ぶ
- 採用人数が多いタイミングを狙う
特に、企業選びに失敗しないためには、業界や企業に関するリサーチは念入りに行うことが大切です。
転職活動に不安のある方は、転職エージェントに相談して求人紹介や選考対策を受けると良いでしょう。
本記事で紹介した転職エージェントを活用して、大企業への転職を叶えてください。
本記事で紹介した転職エージェント
リクルートエージェント |
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doda |
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パソナキャリア |
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藤井さん
大企業に共通する特徴として、マイナス要因になる可能性があるのが、ジョブローテーションです。
大企業によっては、社内でのキャリアパスの一環として、2-3年ごとに職種転換、いわゆる異動するケースがあります。
特に将来的に幹部を目指すうえで、異動することで社内人脈が増えたり、会社全体の仕事が見えたりするから、という目的があります。
しかし、そのようなジョブローテーションを経験した方が転職しようとすると、「一貫性がない」とみなされてしまうことがあるのです。
若手であれば、ポテンシャル採用で問題ないのですが、年齢が高くなるとこれが弊害となることがあります。
そんな時は、過去の経験の中から最もアピールしたい部署での経験をクローズアップしてアピールしたり、職務経歴書の書き方や面接でのポイントを絞るなどの工夫が必要になります。