薬剤師1年目の転職は慎重に!後悔を防ぐための判断基準を解説
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現状に不満があり、「1年目だけど転職したい」と考える薬剤師は少なくありません。
結論からお伝えすると、薬剤師1年目での転職は避けたほうが良いですが、現職で改善できない問題を抱えていたり、やむを得ない事情がある場合は転職もひとつの選択肢です。
とはいえ、「転職すべきかどうか」判断するのは難しいものです。
そこで、本記事では「今転職すべきなのか」判断するためのポイントや、失敗を防ぐ方法を解説します。
本記事を読めば、「現職を続けるべきか」「転職すべきか」判断できるでしょう。
悩んだ場合は転職サイトに相談を!
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新卒薬剤師が1年目で転職しても大丈夫?
薬剤師1年目の転職において、実際に転職できるのか不安な気持ちもある思います。
結論からお伝えすると、薬剤師は需要が高い職業なので、転職自体は不可能ではありません。
実際に、医師や薬剤師の有効求人倍率は2倍を上回る「求職者優位」の状態。(参考:一般職業紹介状況(令和3年2月分)厚生労働省)
人手不足の職場では、たとえ1年目の薬剤師でも採用したいと考えることも少なくありません。
とはいえ、1年目の転職は不利になる可能性もあるので、転職をする際は慎重に考える必要があります。
ここでは、1年目薬剤師の転職事情を解説していきます。
※2年目以降で転職を考えている場合は、以下の記事をご覧ください。
薬剤師1年目で転職を考える人は多い
意外に感じるかもしれませんが、1年目で転職を考える薬剤師は多く、なかには半年程度で転職する場合もあります。
1年目は「想像していたより業務がキツい」など、就職前のイメージとの違いにギャップを感じ、『辞めたい』『転職したい』と考える人も多いのです。
「1年目で転職を考えるなんて自分だけなのでは…?」「半年で転職したいと思ってるのは自分だけかな」と不安になるかもしれません。
しかし、不慣れな1年目に「つらい」「辞めたい」と思うのは自然なことなので、安心してください。
安易な転職は避けた方がいい
1年目で転職を考える人は多いですが、早まって転職を決断してはいけません。
「1年未満で退職した」という職歴は、採用側に以下のような懸念を生じさせてしまうからです。
- 採用してもすぐに辞めてしまうのではないか?
- 前職で何か問題を起こしたのではないか?
- 本人に何か問題があるのではないか?
- 協調性やコミュニケーションに問題があるのではないか?
雇用する側は一般的に「長く働いてくれる人材」を求めるため、「すぐに辞めてしまうのでは?」「一緒に働くのが難しいのでは?」と思われた場合、選考で不利になる可能性が高いです。
また、薬剤師1年目では十分なスキルを習得できていないことが多く、「ある程度経験がある薬剤師を採用するより教育コストがかかる」と採用側から敬遠されることも少なくありません。
まずは、自分で状況を改善できる点はないか、仕事の厳しさからの「逃げ」になっていないかじっくり考えてみましょう。
年代別の転職者の割合
1年目で転職する薬剤師は多いとは言え、2年目や3年目と比較した場合その割合は少なくなります。
転職サイト「薬キャリ」が行った調査をみると、1年目で転職しているのは8%となっています。
もちろん1年目で転職する人もいますが、全体的には2~3年目まで待って転職する人が多いです。
それでも転職したい!薬剤師1年目によくある転職理由
1年未満で退職すると不利になる可能性があることをお伝えしましたが、「それでも転職したい」という方もいるでしょう。
しかし、今抱えている問題が「転職で解決できる」とは限りません。
場合によっては、現職で問題を解決できる可能性もあるので、まずは「本当に転職すべきなのか」「現職で状況を改善できないのか」考えてみることが大切です。
ここでは、「薬剤師1年目によくある転職理由」と「転職以外の対処方法」を、体験談を交えてご紹介します。
理由1.人間関係がうまくいかない
人間関係のトラブル・問題などで、転職を考える1年目薬剤師はとても多いです。
薬剤師の業務は、比較的狭い空間で密なコミュニケーションが必要とされるため、人間関係が問題になる場合が多いのです。
上司や先輩薬剤師との相性が合わず、「耐えられない」と挫折する1年目薬剤師は少なくありません。
病院勤務
小さな病院に勤務しました。
薬剤師の人数は自分を入れて5人で、仕事は忙しくぎすぎすしています。
上司とうまくやっていけず、5人という少人数なので逃げ場もなく、悩んでいます。
分からないことがあっても、話しかけにくい環境です。
「上司と反りが合わない」「分からないことを質問できる人がいない」など、様々な悩みがあるでしょう。
とくに、1年目薬剤師は業務に不慣れということもあり、上司との密なコミュニケーションが必要となります。
上司や先輩とうまくコミュニケーションを取れないことから、業務をスムーズに進められず「辞めたい」「転職したい」と考える人も多いようです。
【対処】まずは信頼できる人に相談する
人間関係に悩んでいる場合は、まず一度信頼できる人に相談することをおすすめします。
1年目は比較対象がないので「自分の職場の人間関係が特別に悪い」と思ってしまいがちですが、ほかの職場にも多かれ少なかれ、人間関係の問題はあります。
転職先でも同じ悩みが生じ、場合によっては転職を後悔する可能性もあるので、現職を続けることも視野に入れましょう。
周囲に相談すれば、上司とうまくやっていくコツなど、何らかのアドバイスをしてもらえる可能性があります。
ただし、以下のような場合は、転職を検討することをおすすめします。
- 上司に相談しても一向に状態が改善されない
- モラハラ・パワハラが横行している
- 心身に影響をおよぼしている
- 集中的ないじめを受けている……など
周囲に相談しても一向に状況が改善されない場合、心身に悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
「改善が難しい」と考えられる場合は、転職を視野に入れましょう。
理由2.職場環境に不満がある
職場環境に不満があり、転職を検討する1年目薬剤師も多いです。
「残業が多い」「休みが取れない」など、職場環境が悪く、1年目の時点で「こんなはずではなかった」「職場を変えたい」と考えるケースも少なくありません。
調剤薬局勤務
大手の調剤薬局の内定をもらえず、小規模の調剤薬局に入職しました。
募集要項から、残業はほとんどない職場だと思っていたのですが、実際には違いました。
思ったよりも業務がハードで、入職したことに後悔しています。
【対処】上司に相談する
労働環境に不満がある場合は、まず上司に相談するなどして、状態を改善できないか相談してみましょう。
「休みが取れない」「残業時間が多い」などの職場環境に関する不満は、上司へ相談することで改善できるケースもあります。
ただし、「リサーチ不足」「労働条件の確認ミス」などは、自分に責任があるので、安易に転職を考えるのではなく、現職で状況を改善できないか考えてみてください。
耐えられない場合は転職を検討するのも手段ですが、職場に迷惑をかけてしまうことは忘れないようにしましょう。
なお、以下のように「労働契約違反がある」「契約時の条件を守ってくれない」など、明らかに企業側に非があると考えられる場合は転職も手段です。
- 残業代が出ない
- 契約時の条件を守ろうとしてくれない
- 休暇日がない週がある
- 有給を消化できない
- 上司に相談しても一向に状況が改善しない
- 心身に影響が出ている……など
職場環境・労働条件が改善される可能性が低い場合には、転職を視野に入れましょう。
理由3.教育体制が整っていない
教育体制が整っていないことに、不満を感じる1年目薬剤師も多いです。
1年目で十分な教育を受けられないと、「調剤スキル」「服薬指導スキル」など薬剤師として必須スキルを身につけることが困難になってしまいます。
たとえば、忙しい現場の場合、業務手順書などのマニュアルを単に渡され、分からないことを質問する程度となる状況はよくあります。
専門の教育担当が不在で、「いきなり仕事させられた」「わけが分からず指示通りに単純作業をした」といったケースも少なくありません。
病院勤務
病院に入職しました。
業務内容を一通り教えてもらい、あとは「分からないことがあったらきいてね。」くらいでした。
忙しい現場でなかなか質問できず、自己判断でミスをしてしまうこともありストレスに感じています。
十分な教育を受けられず業務に支障を来す場合、「職場を変えたい」と思うのは自然な気持ちです。
【対処】上司に状況改善を依頼する
「指導がなく、業務に支障をきたす」と感じた場合は、まず上司に状況を伝え、改善できないか相談してみてください。
忙しい職場では、上司が状況を把握していない場合も多く「相談して、はじめて十分な指導を受けられていない状態を把握してくれた」というケースも少なくありません。
そのような場合は、相談によって指導・教育の時間を確保してもらえる可能性があります。
また、薬の基礎的な知識については上司や先輩に頼りきるのではなく、書籍等で学習することも手段です。
「完全に放置されている」といった場合は転職もひとつの手段ですが、なるべく現職を続けることをおすすめします。
理由4.ライフスタイルが変化した
ライフスタイルが変わったことを理由に、転職する1年目薬剤師もいます。
薬剤師は女性が多い職種であるため、結婚・出産・育児などライフスタイルの変化が転職理由になりやすいのです。
調剤薬局勤務
急遽夫が転勤になり、引っ越ししなければならなくなりました。
1年もたっていないですが、異動などのシステムはなく、他県の調剤薬局へ転職しました。
ライフスタイルの変化に合わせて、職場や働き方を柔軟に変更することは自然なこと。
1年目であっても結婚、出産などのイベントが発生するケースはあるでしょう。
【対処】雇用形態を変更できないか相談する
ライフスタイルが変化した場合、転職以外の方法がないか、以下のような項目を確認してみましょう。
- 産休・育休制度の活用
- 雇用形態の変更
- 別店舗への異動……など
ただし、雇用形態の変更や別店舗の異動は、職場の人に迷惑をかけることもありますし、状況によっては希望に応じられないこともあるので、臨機応変な対応が必要です。
もし、どうしても現職で働き方を変えるのが難しいようであれば、転職を視野に入れましょう。
薬剤師1年目で転職する前に考えるべきポイント
ここまで、転職以外で状況を改善する方法をお伝えしてきましたが「現職で問題を解決するのは難しそう…」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
現職で問題を解決できないのであれば、転職も選択肢のひとつです。
ただし、転職したからといって、抱えている悩みや問題を解消できるとは限りません。
仮に転職後に問題を解決できなかった場合、後悔してしまったり、転職を繰り返してしまう可能性があるので注意が必要です。
そこでここでは、転職を決断する前に考えるべきポイントを解説していきます。
ポイント1.転職することで現在の悩みが解決するか
転職の前には、転職することで現在の悩みが解決するかじっくり考える必要があります。
現職への不満から、安易な気持ちで転職すると、転職後も同様の悩みを抱え後悔する可能性があります。
たとえば、以下のような失敗も少なくありません。
病院
教育体制に不満があり転職したけれど、自分のキャリアに合わない。
転職することで悩みが解決できなかった場合、転職を繰り返すことになりかねません。
転職を繰り返すことになると、将来的に再度転職する際、採用担当に「すぐにやめるのでは」とマイナスイメージを持たれる可能性があります。
後悔を防ぐためにも、本当に転職することで悩みが解決するか検討するようにしましょう。
ポイント2.現実的に考えて希望を満たすことができるか
「転職することで、希望を満たすことができるか」あらかじめ考えることも大切です。
というのも、希望が現実的ではなく、転職したとしても叶えられないケースもあるからです。
たとえば、1年目で「年収500万円以上」を目指すのは現実的に考えて難しいと判断できます。
1年目で転職する場合は、「希望する条件が薬剤師年目として妥当なのかどうか」よく考えましょう。
年収の希望が現実的か判断するには
現実的に考えて希望を満たせるかどうか判断するには、転職サイトの新卒・第二新卒向けの求人をチェックしてみるのがおすすめです。
「380万円~480万円程度」などと記載があるので、最低年収を「およその目安」と考えると良いでしょう。
大手転職サイト「マイナビ薬剤師」では、「新卒も応募可能」の条件で検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
- (引用元
- 薬剤師の公開求人検索|マイナビ薬剤師)
ポイント3.転職が将来的にプラスになるか
薬剤師1年目の転職では、「今回の転職が将来的にプラスになるかどうか」もよく考えましょう。
そもそも薬剤師1年目で転職すると、「仕事が続かない人」と思われてしまう可能性が高いので、慎重になる必要があります。
ただし、転職のマイナスイメージよりも将来のプラスの方が大きいのであれば、転職する価値があるでしょう。
たとえば、「調剤業務が合わないのでOTC専門ドラッグストアへ転職する」などであれば、早めに方向修正できるので将来プラスになります。
また、「入職した途端経営が突然悪化してしまった」など、慎重に就職先を決めたつもりでも、新卒時のミスマッチは起こり得ます。
自力で改善が難しく、将来的にもマイナスになる可能性が高いのであれば、転職を検討したほうが良いでしょう。
1年目の転職では「他に改善方法がないのか」「転職が将来的にプラスになるのか」をよく考えてください。
監修
もし「転職すべきかどうか」悩んだ場合は、まず第三者に相談しましょう。 1年目の場合、職場の誰かに相談するのは難しい場合が多いかもしれません。 このような場合には、会社が提携している「外部カウンセリング機関」や「転職サイトのコンサルタント」に相談することをおすすめします。
【結論】薬剤師1年目の転職は慎重に考えるべき
薬剤師1年目の転職は、今後の転職に悪影響を及ぼす可能性があることを考慮して、慎重に検討するべきです。
状況が以下のような場合は、もう少し現職を続けてみることも考えましょう。
現職を続けるのがおすすめな場合
- 上司に相談することで解決する可能性がある
- 雇用形態の変更や異動で対応できる可能性がある
- 現職に少しでも魅力・メリットを感じている
- 業務に慣れることで状況が改善される可能性がある
少しでも転職に迷いがある場合は、ひとまず踏みとどまり、現職を続けてみることをおすすめします。
1年目は不慣れで「つらい」「しんどい」と感じる場面も多いですが、慣れることで少しずつ状況が改善するケースも多いです。
一方、以下のような場合は、今後や心身に支障をきたす可能性があるので、転職も視野に入れましょう。
転職を視野に入れるのがおすすめな場合
- 労働環境や人間関係が過酷で心身に悪影響を及ぼしている
- 労働契約に違反があり、改善される見込みがない
- 引っ越しなどやむを得ない事情がある
場合によっては転職することで早めに方向修正でき、将来プラスにはたらくこともあります。
転職することを決意した場合は、失敗しないように、ポイントを押さえて転職活動を行うことが大切です。
「6.必見!薬剤師1年目の転職失敗を防ぐ6つの方法」では、転職活動のポイントを解説しているので、チェックしてみてください。
事前にチェック!1年目薬剤師が転職する際の注意点
薬剤師1年目の転職は慎重に考えるべきであることをお伝えしましたが、転職する場合どのようなリスクがあるか気になりますよね。
1年目薬剤師が転職する場合、スキルや実績の不足などがネックになり、スムーズに転職活動が進まないケースがあります。
ここでは、「1年目薬剤師が転職する際の注意点」についてご紹介しますので、事前に確認してみてください。
注意点1.空白期間があると印象が悪くなりやすい
1年目薬剤師は空白期間があると、採用担当からの印象が悪くなりやすいので注意が必要です。
採用担当は空白期間のある薬剤師に対し、「空白期間があいている理由」「前職での経験」について着目します。
1年目で転職した場合ほとんど実績やスキルが身についていないので、採用に抵抗を感じる可能性があります。
また教育課程を修了して、ある程度知識がある新卒薬剤師がライバルになる可能性もあるでしょう。
1年目で退職する場合は空白期間ができないよう、転職先が見つかってから現職を辞めるなど、転職活動のスケジュールを工夫しましょう。
注意点2.年収は上がらない可能性もある
現職の年収に不満があり、転職を考えている場合は注意が必要です。
薬剤師1年目で転職する場合、年収は上がらない可能性もあります。
薬剤師1年目で転職する場合、アピールできるスキルや実績がないケースが多く、年収アップしにくいのです。
薬剤師は業種別の年収差があるので業種を変更することで年収アップする可能性はありますが、同業種であれば大幅な年収アップは期待できないでしょう。
「転職したけれど、前職とほとんど年収が変わらない」とがっかりするケースも少なくありません。
薬剤師1年目の転職では、年収アップが難しいことを把握しておきましょう。
年収に不満を感じている場合は、現職で年収アップが期待できないか考えることも大切です。
評価制度がしっかりしており、実績を評価してくれる職場であれば、将来的に年収アップが期待できる可能性があります。
薬剤師は業種別の年収差が大きい
薬剤師は業種別の年収差が大きいので、年収アップを目指すのであれば業種選びが重要です。
以下は、転職サイト「マイナビ薬剤師」が保有している求人の平均年収をまとめた表です。
職場 | 平均年収 |
---|---|
病院薬剤師 | 434.6万円 |
調剤薬局 | 488.3万円 |
ドラッグストア | 512.5万円 |
病院は、やりがいがあることから人気が高く、応募者が集まりやすいので、比較的年収が低くなっています。
一方、人手不足のドラッグストアや調剤薬局は年収が高めです。
薬剤師は、業種による平均年収の差が大きいことを把握しておきましょう。
注意点3.辞め癖がつく可能性がある
新人の段階ですぐに転職を考えると、辞め癖がつく可能性があります。
「なんとなく今の職場が嫌」など小さな不満で転職すると、今後もすぐに退職・転職を繰り返す癖がついてしまいやすいのです。
辞め癖がつくと、将来的に以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
- 採用担当からの印象が悪くなり希望の職場に転職できない
- 転職回数が増えてキャリアアップできない
- 安定した収入が得られない
- キャリアに一貫性がなくスキルや知識が中途半端になる
新人の段階で辞め癖がつかないよう、安易に転職するのではなく「現職で悩みを解消できないか」じっくり検討しましょう。
必見!薬剤師1年目の転職失敗を防ぐ6つの方法
記事を読んで「やっぱり転職しよう!」と決意した方もいると思います。
しかし、転職経験がない方が焦って転職すると思わぬ失敗をする可能性があります。
1年目薬剤師が転職の失敗を防ぐためには、「1人で判断せずに第三者に頼ること」や「入念な準備をすること」が大切です。
ここでは、「薬剤師1年目の転職失敗を防ぐ6つの方法」をご紹介します。
方法1.転職目的・希望条件を明確にする
求人を探し始める前に、転職目的・希望条件を明確にしておきましょう。
転職目的・希望条件が明確になっていれば、転職先選びの軸がブレてしまうこともありません。
まずは、以下のように転職目的を明確にしましょう。
転職目的の例
- 教育体制の整った職場で薬剤師として必須のスキルを身につけたい
- 資格取得に向け、早い段階で専門性の高い分野に関わりたい
- 企業から調剤薬局など自分に合う業種に変更したい…など
その上で、現在の職場での経験や希望をもとに、以下の条件について考えておきましょう。
転職条件の例
- 雇用形態(正社員・契約社員・アルバイト)
- 仕事内容
- 給与
- 勤務地
- 勤務時間・勤務時間(シフト)・休日などの労働条件
- 福利厚生
しっかりとした軸を持って求人をチェックできれば、転職先選びの成功へとつながりやすくなります。
転職活動をする際は、「なぜ転職したいのか」「転職して何を達成したいのか」じっくり考えましょう。
方法2.転職先が見つかるまで現職をやめない
1年目薬剤師が転職する場合、転職先が見つかるまで現職をやめないことが大切です。
現職への不満が強いと、どうしても「早く辞めたい」という気持ちが先走ってしまうものですが、内定獲得前に退職するのはとてもハイリスク。
離職してから転職活動を行い、内定獲得までに時間がかかった場合、無収入の状態で仕事を探すことになってしまいます。
特に1年目の薬剤師は十分な貯金がないことも多く、金銭的な不安から焦って希望とは異なる職場に転職してしまうケースも少なくありません。
転職先を妥協してしまうのは、失敗の大きな原因です。
焦って本来の目的とはかけ離れた職場に転職しないためにも、内定が決まるまでは現職を続けるようにしましょう。
方法3.将来を考慮して転職を行う
1年目薬剤師は一時的な気持ちに流されず、将来をよく考えて転職を行うことが大切です。
将来を考慮しないまま転職をした場合、「自分の目指す方向性ではなかった」「自分のライフスタイルには合わなかった」などの理由から転職を繰り返してしまう恐れがあります。
転職を繰り返さないためには、「自分が薬剤師として5年後・10年後どうなりたいのか」「どんな働き方をしたいのか」を十分に考え、転職先を考えることが大切です。
具体的には、認定薬剤師や専門薬剤師を取得を志すならば「目指す分野の臨床症例が多い病院」を探すなど、転職前に「転職先で将来のキャリアプラン・ライフプランにつながる働き方ができそうか」をよく確認しておきましょう。
方法4.現状の不満を踏まえて職場を選ぶ
薬剤師1年目の転職では、現状の不満を踏まえて職場を選ぶようにしましょう。
薬剤師1年目で転職を考えている場合、最初の職場選びで失敗しているケースが多いので、職場選びに慎重になる必要があります。
職場選びで注目したいのは、業種と雇用形態。
業種によって業務内容や習得できるスキルが異なりますし、雇用形態によって働き方が変わってきます。
以下に、業種別・雇用形態別の傾向をまとめたので、参考にしてください。
業種別の特徴・傾向
業種 | 特徴 | おすすめな人 |
---|---|---|
調剤薬局 |
|
|
ドラッグストア |
|
|
病院 |
|
|
「習得したいスキルが身につかない」「やりたい業務ができない」など、現職の不満を考慮し、最適な業種を選びましょう。
業種・雇用形態は将来のライフプランに関わるので、非常に重要です。
雇用形態別の特徴
雇用形態 | 特徴 | おすすめな人 |
---|---|---|
正社員 |
|
|
パート・アルバイト |
|
|
派遣 |
|
|
「労働環境が過酷でつらい」「残業時間が長すぎる」など、現職の不満を考慮し、最適な雇用形態を選びましょう。
業種・雇用形態は将来のライフプランに関わるので、非常に重要です。
1年目薬剤師が転職する際は、現状の不満を踏まえ、将来どのような薬剤師になりたいか、どのような働き方を希望しているかをじっくり検討して転職先を選びましょう。
「第二新卒歓迎」の求人をチェック!
1年目の転職では、「第二新卒歓迎」の求人を優先的にチェックすることをおすすめします。
第二新卒歓迎の求人であれば、たとえ経験が浅くても採用してもらえる可能性があります。
転職サイト「ファルマスタッフ」には、以下のような「第二新卒歓迎」の求人が掲載されているので、ぜひ確認してみてください。
方法5.疑問や不安を解消する
内定を受ける際には、疑問や不安をしっかり解消しておきましょう。
転職の際には「悪い印象を与えたくない」という気持ちから、採用者に質問できない人も多いですが、確認が不十分な状態で入職し、後悔するパターンも少なくありません。
具体的には「労働条件が想像と違った」「予想以上に残業が多かった」という失敗が多いです。
とくに、1年目の薬剤師は転職に不慣れなことから、積極的に採用者に質問できない人も多いようです。
しかし、疑問を解消しないまま入職を決めると転職先でも満足できず、転職を繰り返してしまう可能性があります。
1年目薬剤師の転職は将来に関わるので、疑問や不安を解消し、慎重に転職活動を行いましょう。
質問しにくい内容は確認を代行してもらうことも手段
雇用条件などの確認は必須ですが、タイミングや聞き方を間違うと採用担当者に悪印象を与えてしまう可能性があることは事実です。
もし「自分で質問するのが難しい」と感じる場合は、転職サイトに質問や確認の代行をお願いするのも手段です。
方法6.転職サイトのサポートを受ける
転職活動を不安なく進めるためには、転職のプロである「転職サイト」を利用することをおすすめします。
転職サイトとは、求人紹介や転職のサポートをしてくれるサービスです。
1年目薬剤師は初めての転職なので、1人で転職活動を進めると、求人探し・応募書類の作成・面接などで戸惑ったり、思わぬ失敗をしてしまうケースも少なくありません。
一方、転職サイトのサポートを受ければ、以下のようなサポートを受けられるため、万全の体制で転職活動を進められます。
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- 応募書類の添削・面接対策を受けられる
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サイト名 | おすすめの人 |
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ファルマスタッフ |
|
マイナビ薬剤師 |
|
ファーマキャリア |
|
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- (引用元
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(最終更新:24年12月時点)
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(最終更新:24年12月時点)
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非公開求人数 | 非公開 |
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(最終更新:24年12月時点)
まとめ
1年目での転職は長続きしないなど、採用側のイメージダウンにつながる可能性があります。
まずは「本当に転職すべきなのか」考えてみてください。
そして、転職を決断した場合は、以下ポイントを押さえて転職活動を行いましょう。
- 転職目的・希望条件を明確にする
- 転職先が見つかるまで現職をやめない
- 将来を考慮して転職を行う
- 疑問や不安を解消する
なお、自分に合う転職先を見つけるためには、求人紹介等のサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
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調剤薬局
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